JPH09258550A - 電子写真装置 - Google Patents

電子写真装置

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Publication number
JPH09258550A
JPH09258550A JP6322496A JP6322496A JPH09258550A JP H09258550 A JPH09258550 A JP H09258550A JP 6322496 A JP6322496 A JP 6322496A JP 6322496 A JP6322496 A JP 6322496A JP H09258550 A JPH09258550 A JP H09258550A
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JP
Japan
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developing
blade
toner particles
latent image
electrostatic latent
Prior art date
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Pending
Application number
JP6322496A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyoshi Asada
浩義 浅田
Hidetoshi Hara
英俊 原
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 感光ドラムにおける現像領域での電界を均一
に保ちながらブレードにおけるトナー粒子の堆積を低減
させて静電潜像の安定した現像を実現する。 【解決手段】 感光ドラム上に形成した静電潜像の絶対
電位の低い部分にトナー粒子を付着させてその静電潜像
を現像する電子写真装置において、静電潜像に対してト
ナー粒子を供給する現像ローラと、この現像ローラ表面
のトナー粒子を除去するブレードとをそれぞれ導電性の
材料で形成し、これらにトナー粒子と同極性の現像バイ
アスを印加することでトナー粒子の堆積を防ぎ、また現
像ローラおよびそのブレードの絶縁コーティングを不要
として、現像領域での現像ギャップを高精度に保つ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は潜像担持体上に形成
された静電潜像をトナー粒子にて現像する電子写真装置
に関する。
【0002】
【関連する背景技術】電子写真装置は、一般に感光ドラ
ムと称される潜像担持体表面の感光層に、写真情報に応
じた光を照射して静電潜像を形成し、この静電潜像をト
ナー粒子を用いて現像するものとなっている。そして静
電潜像の現像によって得られたトナー像を記録媒体に転
写し、或いは一旦中間転写体に転写した後、そのトナー
像を中間転写体から記録媒体に転写することで画像形成
(印刷出力)するように構成されている。
【0003】尚、静電潜像の現像は、例えばトナー粒子
を絶縁性の溶媒中に分散させた液体現像剤(現像液)を
用いる場合、通常、現像ローラの表面に導かれる液体現
像剤を感光ドラムに接触させて静電的に行われる。具体
的には、例えば静電潜像の絶対電位の低い部分にトナー
粒子を静電的に付着させることで、静電潜像の現像が行
われる。そして静電潜像の絶縁電位が高い部位に接触
し、現像に供されずに現像ローラの表面に残った液体現
像剤、つまり残留トナー粒子については、現像ローラの
回転方向下流側に設けたブレードにて該現像ローラ表面
から掻き落とし、これを回収するものとなっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで特表平7−5
00927号公報には、現像ローラに残留したトナー粒
子をブレードにて除去した際、そのトナー粒子がブレー
ドの表面に凝集して粘着し、スラッジと称される液状現
像剤の残留物の集塊が生じること、またその現象は金属
ブレードを用いた場合に顕著であることが開示されてい
る。更にその原因がトナー粒子が導電性の部材と接触し
た際の部分的な放電に起因してトナー粒子間の相互斥力
を弱める為であり、これを回避するべくブレードおよび
現像ローラの表面を絶縁コーティングすることを提唱し
ている。
【0005】しかしながら絶縁コーティングにおける厚
み制御は非常に難しく、特に現像ローラの周面を均一な
厚みに絶縁コーティングすることは極めて難しい。ちな
みに現像ローラの絶縁コーティングの厚みにムラがある
と、精度良く保持すべき感光ドラム表面との間の現像ギ
ャップが局部的に変化することが否めない。すると現像
領域における電界が不均一となり、所謂現像ムラが生じ
ることになる。
【0006】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たもので、その目的は、潜像担持体における現像領域で
の電界を均一に保ちながら、ブレードにおけるトナー粒
子の堆積を効果的に低減させ、これによって静電潜像の
安定した現像を可能とする電子写真装置を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上述した目的を
達成するべく、潜像担持体上に形成した静電潜像の絶対
電位の低い部分にトナー粒子を付着させて前記静電潜像
を現像する電子写真装置において、前記静電潜像に対し
てトナー粒子を供給する現像電極と、この現像電極の表
面からトナー粒子を除去するブレードとをそれぞれ導電
性の材料で形成したことを特徴とするものである。
【0008】つまり静電潜像の絶縁電位の低い部分にト
ナー粒子を付着させることで現像を行う場合にはトナー
粒子と同極性の現像バイアスが必要なことに鑑み、この
現像バイアスを利用することで現像電極およびブレード
を前記トナー粒子と同極性に保つように、上記現像電極
およびブレードをそれぞれ導電性の材料で形成し、その
絶縁コーティングを不要にしたことを特徴とするもので
ある。
【0009】また請求項2に記載の発明は前記現像電極
の好ましい形態として、導電性の材料で形成された現像
ローラとしたものであり、更に請求項3に記載の発明は
前記現像電極自体に、トナー粒子と同極性の現像バイア
ス電圧を印加することを特徴とするものである。また請
求項4に記載の発明は、前記ブレードを前記現像電極よ
りも低い硬度の材料で形成することで、その磨耗をブレ
ード側に生じるようにし、これによって現像電極と潜像
担持体の現像領域との間の現像ギャップを安定に保つよ
うにしたことを特徴とするものである。
【0010】更に請求項5に記載の発明は、前記トナー
粒子を絶縁性の溶媒中に分散した液体現像剤として供給
するものとし、請求項6に記載の発明は前記ブレードを
上記液体現像剤中に浸漬した状態で設けることを特徴と
するものである。つまりブレードを液体現像剤中に浸漬
することで、仮に前記ブレードの表面にトナー粒子が堆
積した場合であっても、ブレードとトナー粒子との間に
作用する電気的斥力によってトナー粒子を液体現像剤中
に再分散させるようにしたものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明に係
る電子写真装置の実施形態について、カラープリント用
の電子写真プリンタを例に説明する。図1に示すように
電子写真プリンタ1は、概略的には感光手段10、現像
手段20、中間転写手段30、クリーニング手段40、
転写・定着手段50、転写前帯電器60、および補助ス
クイズ手段70を具備して構成される。
【0012】先ず図1に示す電子写真プリンタの全体的
な構成について説明する。感光手段10は一定の速度で
回転駆動される円筒形の感光ドラム11と、この感光ド
ラム11の周囲に配置された除電ランプ12および一次
帯電器13を主体として構成される。上記感光ドラム1
1は、円筒形のドラムの表面に有機光導電材料からなる
感光層を形成したものであり、小形の白熱ランプ等から
なる除電ランプ12から照射される光により、その表面
の感光層における残留電荷が除去されるようになってい
る。またコロナ帯電器からなる一次帯電器13は、残留
電荷が除去された前記感光ドラム1の表面(感光層)
を、コロナ放電により発生させたイオンにより一様に帯
電させる機能を持つ。尚、感光ドラム11は、上述した
残留電荷の除去に先立ってクリーニング手段40により
その表面が清掃される。
【0013】このようにして帯電させた感光ドラム1の
表面に、図示しない露光手段により画像に対応した光を
照射することで、その静電潜像が形成される。一方、現
像手段20は、第1〜第4の現像ユニット21,22,
23,24を有している。これらの現像ユニット21〜
24は、例えばイエロー、マゼンタ、シアン、および黒
の各液体現像剤(現像液)を収容したトナーカートリッ
ジ(図示せず)を着脱自在に装着したものである。この
現像手段20は、図示しない駆動手段により感光ドラム
11の接線方向となる図中矢印で示す水平方向に一体に
移動され、その現像ユニット21〜24は感光ドラム1
1に対して選択的に位置付けられる。
【0014】尚、前記各現像液としては、例えば絶縁性
溶媒である液体キャリア中にイエロー、マゼンタ、シア
ン、黒等のトナー粒子をそれぞれ分散させたものが使用
される。ちなみに第1現像ユニット21は、液槽21a
内に現像ローラ21bとスクイズローラ21cとを所定
の間隔で平行に配置し、現像ローラ21bおよびスクイ
ズローラ21cの各回転方向下流側にそれぞれブレード
21d,21eを設けた構造を有する。上記液漕21a
には、通常、現像液は入っておらず、電子写真プリンタ
1が起動されたとき、現像ユニット21に装着されるト
ナーカートリッジから図示しないポンプにより液漕21
aへの現像液の供給が行われる。
【0015】また前記現像ローラ21bおよびスクイズ
ローラ21cは、感光ドラム11の回転軸に対して上下
方向および水平方向に所定距離をおいて平行に対向配置
されている。更にこれらのローラ21b,21cは、現
像手段20の上述した水平方向の移動を可能とするべ
く、前記液槽21aに対して上下動自在に配置され、且
つ図示しないばねにより上方に付勢されている。
【0016】尚、これらのローラ21b,21cには、
図示しない電源からバイアス電圧が印加されるようにな
っている。具体的には現像ローラ21bには、第1の現
像ユニット21が感光ドラム11の下方に位置付けられ
て該感光ドラム11に形成された静電潜像を現像すると
き、所定の現像バイアス電圧が印加される。これに対し
て現像手段20の水平移動により現像ユニットの切り換
えを行う場合、現像ローラ21bおよびスクイズローラ
21cには、前記感光ドラム11の表面電位に対して、
現像液中のトナー粒子をこれらのローラ側に静電的に引
きつけ易い極性のバイアス電圧が印加されるようになっ
ている。
【0017】他の現像ユニット22〜24も、上記第1
の現像ユニット21と同様に構成されるので、その説明
を省略する。またこれらの現像ユニット21〜24にお
ける本発明の特徴的な構造については、図2を参照して
後述する。しかして現像手段20は、感光ドラム11に
形成された静電潜像の現像開始前は、感光ドラム11の
図中右方に示される待機位置に配置される。そして感光
ドラム11上への色分解した各色成分の静電潜像の形成
に連動して、その色成分に対応した現像ユニット21〜
24が前記駆動手段によって感光ドラム11の下方に位
置付けられてその静電潜像の現像が行われる。カラー画
像を色分解してなる各色成分の静電潜像の形成とその現
像は、現像手段20の前記待機位置からの移動により感
光ドラム11の下方に順に位置付けられる現像ユニット
21〜24の配列順序に従い、各現像ユニット21〜2
4にそれぞれ収納される現像液の色成分に対応させて、
例えばイエロー、マゼンタ、シアン、黒の順で行われ
る。そしてこれらの各色成分の静電潜像の現像が順次行
われた後には、現像手段20は元の待機位置に戻され
る。
【0018】一方、前記中間転写手段30は、中間転写
体としての中間転写ドラム31と、該中間転写ドラム3
1の周囲に配置された帯電器32およびヒータ33とを
備えている。中間転写ドラム31は、シリコーン系やフ
ッ素系のゴムや樹脂にカーボンブラック等の導電性フィ
ラーを混ぜた材料により構成された円筒形状をなし、図
示しない駆動機構によって回転駆動される。この中間転
写ドラム31は、前記感光ドラム11の静電潜像が前述
した如く現像手段20により現像されるときに該感光ド
ラム11に圧接され、感光ドラム11上の現像されたト
ナー像が転写される。この結果、中間転写ドラム31に
は、前記現像ユニット21〜24にて順に現像された感
光ドラム11上の各色成分のトナー像が順次積層転写さ
れる。尚、この中間転写ドラム31は前記現像手段20
の待機位置への復帰に連動して上記感光ドラム11との
圧接が解除される。
【0019】前記帯電器32は、感光手段10における
一次帯電器13と同様の原理で中間転写ドラム31を帯
電するものである。即ち、帯電器32は中間転写ドラム
31の表面層を、前記感光ドラム11からその表面に転
写されたトナー像と同極性に帯電している。この帯電に
よって中間転写ドラム31に転写されたトナー像表面と
トナー粒子との間に斥力が作用し、そのトナー粒子が中
間転写ドラム31の表面に強く凝集される。そして中間
転写ドラム31上に既に転写されたトナー像の前記感光
ドラム11への戻り(逆転写)が防がれている。また同
時に中間転写ドラム31に転写されたトナー像の電荷に
よる前記感光ドラム11に対する影響が打ち消され、感
光ドラム11から次に転写される色成分の異なるトナー
像の転写の容易化が図られる。
【0020】尚、前記ヒータ33は、中間転写ドラム3
1から記録紙Sへのトナー像の溶融転写に際して、後述
する転写・定着手段50の上流位置にて前記中間転写ド
ラム31を部分的に加熱するものであり、例えばハロゲ
ンランプや赤外線ランプ等からなる。ところで中間転写
ドラム31へのトナー像の転写に際して、感光ドラム1
1には中間転写ドラム31に転写されなかった僅かなト
ナー像や現像液が残るが、これらはクリーニング手段4
0により清掃される。即ち、クリーニング手段40は、
中間転写ドラム31にトナー像を転写した後に感光ドラ
ム11に残ったトナー像や現像液の残滓を集めるもの
で、例えば感光ドラム11に当接した2本のクリーニン
グローラ41および該感光ドラム11に当接自在なスク
イズブレード42等からなる。
【0021】一方、中間転写ドラム31に対向配置され
る転写・定着手段50は、例えばハロゲンランプ等のヒ
ータ(図示せず)を内蔵した2本の加熱ローラ51,5
2からなる。これらの加熱ローラ51,52は、図1に
示すように記録紙Sの搬送方向上流側と下流側にそれぞ
れ配置され、中間転写ドラム31から上記記録紙Sへの
トナー像の転写・定着持に該中間転写ドラム31に当接
される。即ち、加熱ローラ51,52は中間転写ドラム
31上に多色トナー像が積層形成された後、この多色ト
ナー像の記録紙Sへの転写・定着の際に、図示しない押
圧機構により一体に駆動されて中間転写ドラム31に圧
接される。そして中間転写ドラム31に前述した如く積
層転写された多色トナー像を加熱・加圧することで、そ
のトナー粒子の粘性を利用して記録紙S上に多色トナー
像を転写し、同時にそのトナー像を記録紙Sに定着す
る。
【0022】即ち、前記押圧機構は、感光ドラム11か
ら中間転写ドラム31に対してトナー像を転写する際に
は、加熱ローラ51,52を中間転写ドラム31から離
反させている。そして中間転写ドラム31に前述した色
成分の異なる4種類のトナー像が順次積層されたとき、
記録紙(記録媒体)Sの供給に連動して前記加熱ローラ
51,52が中間転写ドラム31の表面に所定の圧接力
で押し付けられる。これにより中間転写ドラム31に積
層転写された多色トナー像が加圧・加熱されて記録紙S
上に転写され、同時に定着される。そして転写・定着手
段50において多色トナー像が転写・定着された記録紙
Sは、排紙口へと導かれる。
【0023】尚、前記感光ドラム11の前記中間転写ド
ラム31との圧接部位上流側には該感光ドラム11の表
面に対峙して転写前帯電器60が配置されている。この
転写前帯電器60は、感光ドラム11のトナー像が形成
された表面(感光層)を該トナー像と同極性に、即ちそ
のトナー粒子と同極性に帯電させるコロナ帯電器からな
る。この帯電器60のコロナ放電により発生するイオン
によって前記感光ドラム11上のトナー像を形成した領
域の表面(感光層)がトナー粒子と同極性に帯電され
る。この同極性の帯電によってトナー像表面とトナー粒
子との間に斥力が作用し、そのトナー粒子が感光ドラム
11の表面に凝集する。
【0024】また補助スクイズ手段70は、補助ローラ
71と受け皿72とを有している。この補助ローラ71
は感光ドラム11と同方向に回転して、トナー像を形成
した感光ドラム11の表面から過剰な現像液、特に液体
キャリアを除去する役割を果たす。そして補助ローラ7
1に付着した現像液はスクレーパによって除去され、下
方の受け皿72を介して廃液タンクに回収されるものと
なっている。
【0025】次に上述した如く構成された電子写真プリ
ンタ1による一連のカラー像の形成過程について簡単に
説明する。電子写真プリンタ1をオンにすると、現像ユ
ニット21〜24の各液漕には、各現像ローラの少なく
とも下半側が現像液中に浸るまで、前記ポンプにより各
トナーカートリッジから現像液がそれぞれ供給される。
これと共に各現像ユニット21〜24の現像ローラおよ
びスクイズローラがそれぞれ回転を開始し、また中間転
写ドラム31が前記駆動機構により感光ドラム11に圧
接される。この状態において前記感光ドラム11はクリ
ーニング手段40にてその表面が清掃された後、除電ラ
ンプ12によって表面の残留電荷が除去され、更に一次
帯電器13にて一様に帯電される。
【0026】しかして上記感光ドラム11の表面には、
カラー画像の色分解された画像を示す光像が、例えば画
像位置に応じて変調されたレーザ光として照射され、そ
の静電潜像が形成される。このレーザ光の照射による感
光ドラム11上での静電潜像の形成は、イエロー、マゼ
ンタ、シアンおよび黒の各色成分に対応して合計4回に
亘って順次行われる。
【0027】このような各静電潜像の形成に連動して、
感光ドラム11の図中右方の待機位置に配置されていた
現像手段20が駆動手段によって感光ドラム11の接線
方向に沿って順次水平に移動され、先ず第1の現像ユニ
ット21による現像処理によってイエローのトナー像が
形成され、そのトナー像は中間転写ドラム31に転写さ
れる。この現像処理の後、現像手段20は次の現像ユニ
ットが感光ドラム11の下方に位置付けられる分だけ左
方へ移動される。この状態で次の静電潜像が第2の現像
ユニット22にて現像されてマゼンタのトナー像が形成
され、そのトナー像は中間転写ドラム31に既に転写さ
れているイエローのトナー像上に重ねて転写される。
【0028】以下、同様にして第3,第4の現像ユニッ
ト23,24による現像処理によってシアンおよび黒の
トナー像が順次形成され、これらの各トナー像は中間転
写ドラム31に順次積層転写される。これによって中間
転写ドラム31には上記4色のトナー像を順次積層した
多色トナー像が形成される。しかして第4の現像ユニッ
ト24による静電潜像の現像と、その現像により形成さ
れた黒色のトナー像の中間転写ドラム31への転写と並
行して、或いはその転写終了後に記録紙Sの給紙が開始
され、同時に前記押圧機構により加熱ローラ51,52
が中間転写ドラム31に圧接される。これにより中間転
写ドラム31上に積層形成された多色トナー像が加熱・
加圧され、給紙部より給紙された記録紙S上へ一括して
転写・定着され、該記録紙S上へのカラー像を記録工程
が終了する。そしてカラー画像が転写・定着された記録
紙Sは、排紙口に導かれて出力される。
【0029】尚、記録紙Sへの多色トナー像の記録が終
了すると、前記押圧機構による加熱ローラ51,52の
中間転写ドラム31への圧接が解除され、また前記現像
手段20は前記駆動手段によって待機位置に戻される。
このとき、電子写真プリンタ1においては前記各ポンプ
が停止され、現像ユニット21〜24のそれぞれの液槽
への現像液の供給が停止される。これに伴って各現像ユ
ニット21〜24における各液槽内の現像液が各トナー
カートリッジへの逆流によって戻され、その液面が徐々
に下がってゆく。そしてポンプ停止後、所定時間の経過
によって現像液の液面が各現像ローラよりも下方に下が
った時点で、前記各現像ユニット21〜24の現像ロー
ラおよびスクイズローラが停止される。このようにして
現像ローラおよびスクイズローラを所定時間回転させ続
けることで、これらのローラ表面に残留した現像液が前
記ブレードによって除去される。
【0030】一方、記録紙Sへの多色トナー像の記録の
終了に伴って現像ローラ21bおよびスクイズローラ2
1cに前述したバイアス電圧を印加すると共に、中間転
写ドラム31の感光ドラム11への圧接を解除する。こ
のようにすると現像ユニット21〜24の現像ローラや
スクイズローラに現像液が残留していても、その現像液
がバイアス電圧によってこれらのローラ側に静電的に引
き寄せられので、残留現像液の付着による感光ドラム1
1の汚れや、現像ユニット相互間での混入よる現像液の
汚染が防止される。また中間転写ドラム31の感光ドラ
ム11への圧接が解除されるので、仮に感光ドラム11
が現像液で汚れたとしても、その汚れが中間転写ドラム
31にまで及ぶことを効果的に防ぐことができる。
【0031】さて基本的には上述した如く構成される電
子写真プリンタ1において、この発明が特徴とするとこ
ろは前述した現像手段20の構成であり、特に現像電極
として機能する現像ローラ21bと、この現像ローラ2
1bの表面からトナー粒子を除去するブレード21dと
をそれぞれ導電性の材料にて形成し、上記現像ローラ2
1bに対して図2に示すように現像バイアス手段25か
ら前記トナー粒子と同極性の現像バイアス電圧を印加す
るようにしたことにある。
【0032】即ち、円筒状の感光ドラム11の表面に所
定の現像ギャップGを隔てて平行に対向配置される円筒
状の現像ローラ21bは、例えば導電性の材料であるス
テンレス鋼(SUS−303)にて形成された直径15
mmのローラ体からなり、現像バイアス手段25から所定
の現像バイアス電圧が印加された状態で回転駆動され
る。この現像ローラ21bの回転によって、液漕21a
内に供給された液体現像剤のトナー粒子がその表面に付
着した状態で前記感光ドラム11の現像領域に導かれ
る。そして感光ドラム11の現像領域に導かれた現像ロ
ーラ21b上のトナー粒子は、その現像バイアスによる
静電作用により該感光ドラム11に形成された静電潜像
の絶対電位の低い部分に吸着されてその現像がなされ
る。
【0033】しかして静電潜像の絶対電位の高い部分に
供給されることでその現像に供されなかった現像ローラ
21b上のトナー粒子は、現像ローラ21bの回転に伴
ってその回転方向下流側に設けられたブレード21dに
より掻き落とされる。このブレード21dは前記現像ロ
ーラ21bよりも硬度の低い導電性材料である、例えば
厚みが0.1〜0.3mmのリン青銅板からなる。そしてこ
のブレード21dは、例えばそのナイフエッジ部を現像
ローラ21bの表面に接触させて設けられ、現像ローラ
21bの回転に伴って該現像ローラ21b上に残留する
トナー粒子を除去し、これを液漕21aに収納された液
体現像液中に戻す役割を果たす。特にこのブレード21
dは、上記液漕21aに収納された液体現像液中に浸漬
された状態で設けられ、また前記現像ローラ21bとの
接触により該現像ローラ21bと同じ現像バイアス、つ
まりトナー粒子と同極性の現像バイアス電圧が加えられ
るようになっている。
【0034】尚、上記現像バイアスは、例えば前記感光
ドラム11の感光層が有機光導電材にて形成され、その
表面に一次帯電器13にて−750Vの電位(暗部)を
与え、露光によって明部の電位を−100Vとする静電
潜像を形成し、これをマイナス(負極性)に帯電させた
トナー粒子にて現像する場合、−250V〜−650V
の電圧として与えられる。また感光ドラム11の感光層
がSe(セレン)系の光電材料にて形成され、その表面
に一次帯電器13にて+1000Vの電位(暗部)を与
え、露光によって明部の電位を+100Vとする静電潜
像を形成し、これをプラス(正極性)に帯電させたトナ
ー粒子にて現像する場合には、現像バイアスは+300
V〜+850Vの電圧として与えられる。
【0035】かくして上述した構成の現像手段20によ
れば、静電潜像を現像するべく感光ドラム11の現像領
域に加えられる現像バイアスが、導電性の材料で形成さ
れた現像ローラ21bおよびそのブレード21dにそれ
ぞれ加えられるので、これらの現像ローラ21bおよび
そのブレード21dはトナー粒子と同極性に保持される
ことになる。この結果、現像ローラ21bおよびそのブ
レード21dとトナー粒子との間に電気的斥力が作用す
ることになり、これらの表面への前述した残留トナー粒
子の堆積が効果的に防がれることになる。また仮に現像
ローラ21bの表面から掻き落とした残留トナー粒子が
ブレード21dの表面に堆積しようとしても、ブレード
21dが液体現像液中に浸漬された状態にあるので、上
記電気的斥力によってトナー粒子は現像液中に難なく再
分散する。これ故、ブレード21dの表面への残留トナ
ー粒子の堆積を効果的に防ぐことができる。
【0036】また本装置によれば上述した如くしてブレ
ード21dへのトナー粒子の堆積を防ぐので、従来例で
説明したように、これらをわざわざ絶縁コーティングす
る必要がなくなる。従って絶縁コーティングに起因する
現像ムラの問題が生じることがなく、現像ギャップGの
高精度な管理の下で現像領域の電界を均一に保ち、高品
質な画像形成(静電潜像の現像)を行うことが可能とな
る。
【0037】更にはブレード21dは、少なくとも表面
が現像ローラ21bよりも硬度の低い導電性材料にて形
成されているので、これらの接触による磨耗が生じると
しても、その磨耗は専らブレード21dに生じることに
なる。従って現像ローラ21bと感光ドラム11との間
の現像ギャップGを長期に亘って安定に保持することが
可能であり、またブレード21dについてはその交換が
容易であるから、メインテナンス性に優れている等の効
果も奏せられる。
【0038】尚、本発明は上述した実施形態に限定され
るものではない。例えば上述した実施形態では、カラー
プリント用の電子写真プリンタを例に説明したが、モノ
クローム用の電子写真プリンタや複写機、また所謂多色
刷り用の電子プリンタ等にも同様に適用することができ
る。また現像手段20におけるスクイズローラ21cお
よびそのブレード21eについても同様に導電性材料に
て形成し、トナー粒子と同極性の電位を与えることも勿
論可能である。更には現像ローラ21bに直接現像バイ
アスを印加するのではなく、現像バイアスをブレード2
1dを介して現像ローラ21bに与えるように、そのバ
イアス系を構成することも可能である。その他、本発明
はその要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施するこ
とができる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、潜
像担持体上に形成した静電潜像の絶対電位の低い部分に
トナー粒子を付着させて前記静電潜像を現像する電子写
真装置において、前記静電潜像に対してトナー粒子を供
給する現像電極と、この現像電極の表面からトナー粒子
を除去するブレードとをそれぞれ導電性の材料で形成し
ているので、その現像に必要な現像バイアスを利用して
上記現像電極とブレードとを前記トナー粒子と同極性に
保ってトナー粒子の堆積を効果的に防ぐことができる。
この結果、現像電極およびブレードの絶縁コーティング
を不要にし、現像ムラのない高品質な画像形成(現像)
を可能とし得る。
【0040】また請求項2に記載の発明によれば前記現
像電極の好ましい形態として、導電性材料で形成された
現像ローラが提供され、更に請求項3に記載の発明によ
れば前記現像電極自体にトナー粒子と同極性の現像バイ
アス電圧を印加することで、簡易にして効果的にトナー
粒子の堆積防止作用を発揮させることができる。また請
求項4に記載の発明によれば、ブレードを現像電極より
も低い硬度の材料で形成することで、それらの接触に起
因する磨耗がブレード側に生じるようにしているので、
現像電極と潜像担持体の現像領域との間の現像ギャップ
を長期に亘って安定に保ち、またブレードの交換自体は
容易なので、そのメインテナンス性を高め得る等の効果
が奏せられる。
【0041】更に請求項5に記載の発明によればその好
ましい実施形態として前記トナー粒子を絶縁性の溶媒中
に分散した液体現像剤として供給する装置が示され、請
求項6に記載の発明によれば前記ブレードを上記液体現
像剤中に浸漬した状態で設けることで、ブレードとトナ
ー粒子との間に作用する電気的斥力によってトナー粒子
を液体現像剤中に効果的に再分散させ、その堆積を防ぎ
得る等の効果が奏せられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電子写真装置の一実施形態に係る
カラープリント用の電子写真プリンタの概略構成図。
【図2】本発明の特徴的な構成を説明する為の現像部に
おける現像ローラとブレードとの関係を模式的に示す
図。
【符号の説明】
1 電子写真プリンタ 10 感光手段 11 感光ドラム 20 現像手段 21 第1現像ユニット 21b 現像ローラ(現像電極) 21c スクイズローラ 21d,21e ブレード 22〜24 第2〜第4現像ユニット 30 中間転写手段 31 中間転写ドラム(中間転写体) 40 クリーニング手段 50 転写・定着手段 51,52 加熱ローラ 60 転写前帯電器 70 補助スクイズ手段

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 潜像担持体上に形成した静電潜像の絶対
    電位の低い部分にトナー粒子を付着させて前記静電潜像
    を現像する電子写真装置であって、 前記静電潜像に対してトナー粒子を供給する現像電極
    と、この現像電極の表面からトナー粒子を除去するブレ
    ードとをそれぞれ導電性の材料で形成したことを特徴と
    する電子写真装置。
  2. 【請求項2】 前記現像電極は、導電性の材料で形成さ
    れた現像ローラからなることを特徴とする請求項1に記
    載の電子写真装置。
  3. 【請求項3】 前記現像電極は、トナー粒子と同極性の
    現像バイアス電圧が印加されることを特徴とする請求項
    1または2に記載の電子写真装置。
  4. 【請求項4】 前記ブレードは、現像電極よりも低い硬
    度の材料で形成されていることを特徴とする請求項1,
    2または3に記載の電子写真装置。
  5. 【請求項5】 前記トナー粒子は、絶縁性の溶媒中に分
    散されて、液体現像剤として供給されることを特徴とす
    る請求項1,2,3または4に記載の電子写真装置。
  6. 【請求項6】 前記ブレードは、現像電極が設けられた
    現像部に供給される液体現像剤中に浸漬されることを特
    徴とする請求項5に記載の電子写真装置。
JP6322496A 1996-03-19 1996-03-19 電子写真装置 Pending JPH09258550A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6094553A (en) * 1998-06-08 2000-07-25 Nec Corporation Cleaning member employing flexible blades and brushes for surface of developer roller

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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