JPH09258482A - 2成分現像方式電子写真用現像剤および電子写真装置 - Google Patents

2成分現像方式電子写真用現像剤および電子写真装置

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JPH09258482A
JPH09258482A JP6683796A JP6683796A JPH09258482A JP H09258482 A JPH09258482 A JP H09258482A JP 6683796 A JP6683796 A JP 6683796A JP 6683796 A JP6683796 A JP 6683796A JP H09258482 A JPH09258482 A JP H09258482A
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JP
Japan
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toner
developer
carrier
developing
synthetic resin
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JP6683796A
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English (en)
Inventor
Yasuharu Morinishi
康晴 森西
Yoshitaka Urata
佳孝 浦田
Junichi Saito
純一 斉藤
Takeaki Ouchi
武明 大内
Toshihiko Murakami
登司彦 村上
Satoru Ogawa
哲 小川
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィルミングやカブリのない2成分現像方式
電子写真用現像剤および電子写真装置を提供する。 【解決手段】 キャリアに混合される初期現像剤中のト
ナーの飽和帯電量をQsdとし、補給用トナーのそれを
Qsaとするとき、Qsd/Qsa≦0.76とする。
またキャリアに混合される初期現像剤中のトナーとキャ
リアとの混合開始時における帯電速度をΔQdとし、補
給用トナーのそれをΔQaとするとき、ΔQd/ΔQs
≦0.85とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、結着剤合成樹脂と
着色剤とを含有するトナーと、磁性粉末を含有するキャ
リアとから構成される2成分現像方式電子写真用現像剤
および電子写真装置に関する。
【0002】
【従来の技術】トナーをキャリアと混合し、両者を静電
力によって結合させ、フェライトまたは鉄粉を含有する
キャリアを磁気ローラに担持してブラッシ状にし、感光
体上の静電潜像へトナーを移行させて感光体上の静電潜
像を現像する電子写真は従来からよく知られている。
【0003】電子写真において、トナーとキャリアとの
静電結合力が弱いと、静電潜像がない非画像部にトナー
が移転し、いわゆるカブリが生じる。良好な画質を得る
ためにカブリを解決することが電子写真において重要な
課題である。特に、カブリ現象はキャリアとトナーとを
外部の混合機で充分に混合した初期現象剤に、補給用ト
ナーを補給したときに起こりやすい。これは補給用トナ
ーがキャリアと電子写真装置内の混合機で混合される
が、外部の混合機で混合される程には充分に混合され
ず、充分帯電しない状態で現像槽から磁気ローラ上に排
出されることによって、非画像部にも移転して発生する
と考えられる。したがって、補給用トナーを迅速に帯電
させることがカブリを解決する重要な手段である。
【0004】補給用トナーを迅速に帯電させる典型的な
従来技術は、特開平1−46067に記載されている。
本従来技術では、初期現像剤および補給用トナーに導電
性粒子を添加して、初期現像剤中のトナーの電荷の一部
を導電性粒子に放電し、放電された電荷を補給用トナー
に移動させ、補給用トナーを帯電させる。これによって
電荷を得た補給用トナーは、静電潜像がある画像部にの
み転移し、非画像部へ移転することはない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術で用いら
れる導電性粒子は、一般に非常に硬くこのため感光体に
傷がつき、傷部分が現像不良となるいわゆるフィルミン
グと呼ばれる現象が発生する。電子写真の現像に際し、
感光体上に移動したトナーのうち静止潜像上に転写され
ずに残ったものは、通常廃トナーとして感光体上から除
去される。廃トナーは、ブレードによって掻き取られる
が、その際廃トナーがブレードと感光体ドラムとの間隙
に挟まれることがしばしば起こる。このときトナーと混
ざって硬い導電性粒子があると、これが感光体表面に傷
をつけフィルミングを発生させる。特開平1−4606
7には、導電性粒子として酸化ジルコニウムやマグネタ
イトを例示しているが、これらも非常に硬質であり、フ
ィルミングを起こしやすい。
【0006】さらに導電性粒子を含有するトナーは、長
時間の放置によって荷電が放出される。このことは、複
写機の1日の使用が終わり、翌朝まで放置される場合、
トナーの帯電が低下し、翌朝の現像に際して、キャリア
との結合力が低下して、初期の現像にカブリ(初期カブ
リ)が生じる。
【0007】このように導電性粒子を用いた現像剤は、
フィルミングや初期カブリが生じる問題点がある。
【0008】本発明の目的は、フィルミングやカブリの
弊害を発生することのない2成分現像方式電子写真用現
像剤および電子写真装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、磁性材料粉末
を含有するキャリアと、結着剤合成樹脂と着色剤とを含
有するトナーとを含む感光体上の静電潜像を現像する電
子写真のための現像剤において、キャリアに混合される
初期現像剤中のトナーの飽和帯電量Qsdと、補給用ト
ナーの飽和帯電量Qsaとが、次式の関係にあることを
特徴とする2成分現像方式電子写真用現像剤である。 Qsd/Qsa≦0.76 また本発明は、感光体と、その感光体上に静電潜像を形
成する露光手段と、感光体上の静電潜像を、2成分現像
方式電子写真用現像剤を用いて顕像化する現像手段と、
感光体上の顕像化された画像を記録紙に転写する転写手
段と、転写された画像を記録紙に定着する定着手段とを
含む電子写真装置において、現像手段には、感光体に臨
んで設けられる磁性現像ローラを収納する現像容器内
に、磁性材料粉末を含有するキャリアと、結着剤合成樹
脂と着色剤とを含有するトナーとから成る現像剤を混合
する混合手段が設けられ、現像容器には、補給用トナー
を、現像容器内に補給するトナー補給容器が、着脱交換
可能に設けられ、トナー補給容器内の補給用トナーの飽
和帯電量Qsdは、初期現像剤中のトナーの飽和帯電量
をQsdとするとき、 Qsd/Qsa≦0.76 に選ばれることを特徴とする電子写真装置である。 本発明に従えば、キャリアとトナーとが外部の混合機で
充分に混合されている初期現像剤中のトナーに対し、後
から補給されるトナーの飽和帯電量を大きくする。これ
によって、キャリアとの混合が外部の混合機で行うより
不充分であっても、補給用トナーの帯電量が大きくな
り、キャリアと強く結合してカブリが起こり難くなる。
初期現像剤中のトナーと補給用トナーとの飽和帯電量の
比(Qsd/Qsa)が大きくなければ、図1(1)に
示すようにカブリ(BG)は増加する。そしてBGの増
加は、前記比Qsd/Qsaが0.76の点で急増す
る。前記比Qsd/Qsaの下限は特にないが、初期現
像剤中のトナーの飽和帯電量を低くすると初期カブリが
発生するおそれがあるので、比Qsd/Qsaは0.5
以上が好ましい。
【0010】また本発明は、前記着色剤がカーボンブラ
ックである現像剤において、キャリアに混合される初期
現像剤中のトナーの比誘電率εdと、補給用トナーの比
誘電率εaとが、次式の関係にあることを特徴とする。 εd/εa≦0.80 着色剤にカーボンブラックを用いたトナーにおいて、初
期現像剤中のトナーと補給用トナーとの飽和帯電量との
比Qsa/Qsaと、前記両トナーの比誘電率の比εd
/εaは、図2に示すように略直線関係にあり、Qsd
/Qsa≧0.76は、εd/εa≦0.8に相当す
る。またQsd/Qsa>0.5は、εd/εa>0.
7に相当するので、εd/εaは0.7以上が好まし
い。
【0011】また本発明は、結着剤合成樹脂がスチレン
−アクリル共重合合成樹脂であり、着色料がカーボンブ
ラックである現像剤において、キャリアに混合される初
期現像剤中のトナーの結着剤合成樹脂中のアクリル含有
量Ad重量%(以下、単に%と記す)と、補給用トナー
の結着剤合成樹脂中のアクリル含有量Aa%とが、カー
ボンブラック含有量を一定としたとき、次式の関係にあ
ることを特徴とする。 Aa−Ad≧2.0 結着剤合成樹脂が、スチレン−アクリル共重合合成樹脂
であり、着色剤がカーボンブラックである現像剤におい
て、結着剤合成樹脂中のアクリル含量を大きくすると粘
弾性が変化し、混練時のカーボンブラックの分散が悪く
なり、トナーの比誘電率が増加する。そしてカーボンブ
ラック含有量を一定としたときに、前記比誘電率の比ε
d/εaと、補給用トナーのアクリル含有量Aa%とキ
ャリア中に混合される初期現像剤中のトナーのアクリル
含有量Ad%との差とは、図3に示すように略直線関係
にあり、前記比εd/εa≦0.8は、Aa−Ad≧
2.0に相当する。またεd/εa>0.7はAa−A
d<0.4に相当するので、Aa−Adは0.4以下が
好ましい。
【0012】また本発明は、結着剤合成樹脂がスチレン
−アクリル共重合合成樹脂であり、着色料がカーボンブ
ラックである現像剤において、キャリアに混合される初
期現像剤中のトナーのカーボンブラック含有量Pd%
と、補給用トナーのカーボンブラック含有量Pa%と
が、同一の結着剤合成樹脂を用いたとき、次式の関係に
あることを特徴とする。 Pd−Pa≧1.5 結着剤合成樹脂がスチレン−アクリル共重合体合成樹脂
であり、着色剤がカーボンブラックである現像剤におい
て、カーボンブラックの添加量が多くなるとトナーの導
電性が高まる一方、比誘電率が減少する。そしてスチレ
ン−アクリル共重合体合成樹脂製結着剤のアクリル含有
量を一定としたときに、前記比誘電率の比εd/εa
と、キャリア中に混合される初期現像剤中のトナーのカ
ーボンブラック含有量Pd%と補給用トナーのカーボン
ブラック含有量Pa%との差は、図4に示すように略直
線関係にあり、前記比εd/εa≦0.8は、Pd−P
a≧1.5に相当する。またεd/εa>0.7は、P
d−Pa<3.0に相当するので、Pd−Paは3.0
以下が好ましい。
【0013】また本発明は、磁性材料粉末を含有するキ
ャリアと、結着剤合成樹脂と着色剤とを含有するトナー
とを含む感光体上の静電潜像を現像する電子写真のため
の現像剤において、キャリアに混合される初期現像剤中
のトナーのキャリアとの混合開始時における帯電速度Δ
Qdと、補給用トナーのキャリアとの混合開始時におけ
る帯電速度ΔQaとが、次式の関係にあることを特徴と
する2成分現像方式電子写真用現像剤である。 ΔQd/ΔQa≦0.85 また本発明は、感光体と、その感光体上に静電潜像を形
成する露光手段と、感光体上の静電潜像を、2成分現像
方式電子写真用現像剤を用いて顕像化する手段と、感光
体上の顕像化された画像を記憶し、記録紙に転写する転
写手段と、転写された画像を記録紙に定着する定着手段
とを含む電子写真装置において、現像手段には、感光体
に臨んで設けられる磁性現像ローラを収納する現像容器
内に、磁性材料粉末を含有するキャリアと、結着剤合成
樹脂と着色剤とを含有するトナーとから成る現像剤を混
合する混合手段が設けられ、現像容器には、補給用トナ
ーを、現像容器内に補給するトナー補給容器が、着脱交
換可能に設けられ、トナー補給容器内の補給用トナーの
キャリアとの混合開始時における帯電速度ΔQaは、初
期現像剤中のトナーのキャリアとの混合開始時における
帯電速度をΔQdとするとき、 ΔQd/ΔQa≦0.85 に選ばれることを特徴とする電子写真装置である。 本発明に従えば、キャリアとトナーとが外部の混合機で
充分に混合されている初期現像剤中のトナーに対し、後
から補給されるトナーのキャリアとの混合開始時におけ
る帯電速度を大きくする。これによってキャリアとの混
合が外部の混合機で行うより不充分であっても、補給用
トナーが速やかに帯電し、カブリが起こり難くなる。初
期現像剤中のトナーと補給用トナーのキャリアとの混合
開始時における帯電速度の比(ΔQd/ΔQa)が大き
くなれば、図1(2)に示すようにカブリ(BG)は増
加する。そしてBGの増加は、前記比ΔQd/ΔQaが
0.85の点で急増する。前記比ΔQd/ΔQaの下限
は特にないが、初期現像剤製造時におけるキャリアとト
ナーとの混合を均一にするため、ΔQd/ΔQa>0.
6が好ましい。
【0014】また本発明は、キャリアに混合される初期
現剤中のトナーの比表面積Sdと、補給用トナーの比表
面積Saとが、次式の関係にあることを特徴とする。 Sd/Sa≦0.80 初期現像中のトナーと補給用トナーのキャリアとの混合
開始時における帯電速度の比ΔQd/ΔQaと、前記両
トナーの比表面積の比Sd/Saとは、図5に示すよう
に略直線関係にあり、前記比ΔQd/ΔQa≦0.85
は、Sd/Sa≦0.80に相当する。またΔQd/Δ
Qa>0.6はSd/Sa>0.75に相当するので、
Sd/Saは0.75以上が好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施例によってよ
り具体的に説明する。
【0016】実施例1〜8,比較例1〜3 表1に示す原料をヘンシルミキサで充分混合し、2軸押
出式混練機によって溶融混練し、冷却後ジェットミル粉
砕機で粉砕し、分級によって平均粒径11.0μmの未
表面処理トナーを作成した。この未表面処理トナー10
0重量部にシリカ微粉末0.1重量部を添加し、ヘンシ
ルミキサで混合して、表面処理したトナーを得た。表面
処理したトナーの比誘電率を測定した。
【0017】前記で得たトナーをキャリアとしての平均
粒子径90μmフェライトにトナーの含有量が4.0%
となるように混ぜ、ナウタミキサで30分間充分に混合
し、初期現像剤を得た。
【0018】初期現像剤を振動式ミキサに仕込み、一定
の混合時間t毎にブローオフ帯電量Qを測定し、式
(1)よって近似的に飽和帯電量を求めた。その結果を
表1に原料の配合割合とともに示す。
【0019】 Q=Qs(1−exp(−t/τ)) …(1) ここにτは立上がり時定数とする。
【0020】
【表1】
【0021】キャリアと混合された初期混合用トナー
と、表面処理した補給用トナーとを表2の組合せで用
い、複写機に実際に使ってカブリの確認を以下の方法で
行った。
【0022】シャープ株式会社製複写機(SF−780
0)の現像槽に各初期現像剤サンプルを、トナーホッパ
に補給用トナーをそれぞれセットし、READY直後、
A3紙上に黒ベタを3枚実写する。このとき、現像像中
のトナー濃度は、黒ベタ3枚の実写による大量のトナー
消費の影響で急激に低下し、補給用トナーの補給が開始
される。続いてA4サイズの白色紙の中央に3cm幅の
帯状黒ベタ部を設けた原稿を、予めハンター白度計によ
り白度を測定したコピー用紙上に20枚実写する。中央
部に黒ベタ部を設けることにより、実写の際現像槽の原
稿中央に相当する部分の濃度が下がる。つまり、現像槽
内でトナー濃度の不均一が起こる。この状態でさらなる
トナーが補給されると現像槽中の現像白色部のトナー濃
度は黒ベタ部と比較し上昇するため、白色部ではカブリ
が発生しやすい状況ができる。したがって、この原稿の
白色部のカブリを測定すれば、激しい条件で初期カブリ
を評価できる。具体的には、帯状黒ベタ部付き白色原稿
を実写した20枚のコピー紙の白色部分の白度を測定
し、実写前後の白度の差、すなわち実写による白度の低
下度合いをカブリ度と定義し、各初期現像剤および補給
用トナーの組合わせにつき、実写した20枚のカブリ度
の平均値をカブリ度として表2に示す。
【0023】
【表2】
【0024】表2の結果から、本発明の請求項2と請求
項3の条件を満たす実施例1〜実施例4は、カブリ度が
いずれも1.5以下となり、この条件を満たさない比較
例1および比較例2は、カブリ度が5付近となる。また
請求項2と請求項4の条件を満たす実施例5〜実施例8
は、カブリ度がいずれも1.5以下となり、この条件を
満たさない比較例1および比較例3はカブリ度が5以上
となる。すなわち請求項1および請求項7の条件を満た
す実施例1〜実施例8は、カブリ度がいずれも小さい。
【0025】実施例9〜12,比較例4,5 表1のサンプルNo.1の原料を先の実施例などと同様
に処理して、表面処理したトナーを得た。ただし、分級
によって表3に示す比表面積の異なる3種のトナーを得
た。
【0026】
【表3】
【0027】先の実施例と同様に初期現像剤を振動式ミ
キサに仕込み、一定の混合時間t毎にブローオフ帯電量
Qを測定し、式(2)によって近似的に時刻0における
帯電立上がり速度ΔQを求めた。
【0028】
【数1】
【0029】キャリアと混合された初期混合用トナー
と、表面処理した補給用トナーとを表4の組合わせで用
い、先の実施例などと同じ方法でカブリの確認を行っ
た。その結果を表4に示す。
【0030】
【表4】
【0031】表4の結果から本発明の請求項5および請
求項8(請求項6を含む)の条件を満たす実施例9〜実
施例12は、カブリ度がいずれも1.5以下となり、こ
の条件を満たさない比較例4および比較例5はカブリ度
が5以上となる。
【0032】比較例6,7 サンプルNo.1の初期現像剤を用い、補給用トナーと
してサンプルNo.1の原料にマグネタイト粉末2重量
部を加え、同様の処理したもの(サンプルNo.12)
と、サンプルNo.1の原料で未表面処理トナーを作成
し、これにシリカ微粉末0.1重量部とマグネタイト粉
末0.5重量部とを加えて表面処理したもの(サンプル
No.13)とを用いた比較例6,7と、先の実施例の
初期現像剤と補給トナーを用いて、連続複写テスト(3
0000枚)を行い、感光体の傷の有無、および放置後
のカブリを比較した。具体的には、A4サイズで紙面に
対する文字の占有面積が6%である文字原稿をシャープ
株式会社製複写機(SF−7800)にて連続複写し、
5000枚複写毎に12時間放置し再スタートするサイ
クルを繰返し合計30000枚となるところまで続け、
12時間放置前に感光体の傷の有無を確認し、12時間
放置後にカブリ測定用原稿を複写しカブリの測定を行っ
た。結果を表5に示す。
【0033】
【表5】
【0034】表5の結果から、本発明の条件を満たす実
施例1〜実施例12は、感光体を傷つけないのは言うま
でもないが、さらにカブリ度も少ないことが分かる。
【0035】図6は本発明の実施の一形態の電子写真装
置の一部の構成を簡略化して示す断面図である。この電
子写真装置は、レーザプリンタまたは複写機であって、
感光体1上に、露光手段によって原稿に対応した光2が
照射されて感光体1の感光層上に静電潜像が形成され
る。感光体1は矢符3で示される方向に回転駆動され、
露光位置よりも上流側には、主帯電器4が設けられて表
面に均一に帯電される。
【0036】感光体1上の静電潜像は、現像装置5にお
いてトナーによって顕像化され、給紙手段6によって給
紙される転写紙上に、転写用帯電器7によって、顕像化
されたトナー像が転写紙上に転写される。転写後の記録
紙は、搬送手段8によって定着手段に搬送されてトナー
像が記録紙に熱または圧力によって定着される。現像装
置5において、現像剤容器9内には磁性現像ローラ10
が収納され、この現像剤容器9内には、本発明による現
像剤11が収納され、混合手段12によってキャリアと
トナーとが混合される。この現像剤容器9の上部には、
補給用トナー13を現像容器9内に補給するトナー補給
容器14が、着脱交換可能に設けられる。補給ローラ1
5が回転されることによって、補給用トナー13は現像
容器9内に落下して補給される。このトナー補給容器1
4内の補給用トナー13は、前述の本発明に従う飽和帯
電量Qsa、帯電速度ΔQd、比誘電率εa、アクリル
含有量Aa、カーボンブラック含有量Paなどを備え
る。
【0037】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、補給用ト
ナーの飽和帯電量と初期現像剤中のトナーの飽和帯電量
との比が0.76以下であるので、補給用トナーがキャ
リアと強く結ばれ、カブリが生じることを防いでいる。
【0038】また着色剤がカーボンブラックである現像
剤においては、前期飽和帯電量と比誘電率との間に一定
の関係があるので、補給用トナーの比誘電率と初期現像
剤中のトナーの比誘電率との比が0.80以下であれば
前記条件が満たされる。
【0039】また結着剤合成樹脂がスチレン−アクリル
共重合体合成樹脂であり、着色剤がカーボンブラックで
ある現像剤においては、アクリル含有量(%)と比誘電
率との間に一定の関係があるので、補給用トナーのアク
リル含有量(%)と初期現像剤中のトナーのアクリル含
有量(%)との差が2.0以上であれば、前記条件が満
たされる。このとき結着剤合成樹脂が同一であれば、カ
ーボンブラック含有量(%)と比誘電率との間に一定の
関係があるので、初期現像剤中のトナーのカーボンブラ
ック含有量(%)と補給用トナーのカーボンブラック含
有量(%)との差が1.5以上であれば前記条件が満た
される。
【0040】また本発明によれば、補給用トナーのキャ
リアとの混合開始時における帯電速度と初期現像剤中の
トナーとの比が0.85以下であるので、補給用トナー
が速やかに帯電しキャリアと結ばれ、カブリが生じるこ
とを防いでいる。
【0041】また前記トナーの帯電速度とトナーの比表
面積との間に一定の関係にあるので、補給用トナーの比
表面積と初期現像剤中のトナーの比表面積との比が0.
85以下であれば、前記条件が満たされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】カブリ(BG)と飽和帯電量の比(Qsd/Q
sa)または初期帯電速度の比(ΔQd/ΔQa)との
関係を示すグラフである。
【図2】飽和帯電量の比(Qsd/Qsa)と比誘電率
の比(εd/εa)との関係を示すグラフである。
【図3】比誘電率率の比(εd/εa)とスチレン−ア
クリル共重合体合成樹脂中のアクリル量の差(Aa−A
d)との関係を示すグラフである。
【図4】比誘電率の比(εd/εa)とカーボンブラッ
ク含有量の差(Pd−Pa)との関係を示すグラフであ
る。
【図5】初期帯電速度の比(ΔQd/ΔQa)とトナー
の比表面積の比(Sd/Sa)との関係を示すグラフで
ある。
【図6】本発明の実施の一形態の電子写真装置の一部の
構成を簡略化して示す断面図である。
【符号の説明】
1 感光体 2 原稿に対応した光 5 現像装置 6 給紙手段 7 転写用帯電器 8 搬送手段 9 現像剤容器 10 現像ローラ 11 現像剤 12 混合手段 13 補給用トナー 14 補給容器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大内 武明 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 村上 登司彦 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 小川 哲 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性材料粉末を含有するキャリアと、結
    着剤合成樹脂と着色剤とを含有するトナーを含む感光体
    上の静電潜像を現像する電子写真のための現像剤におい
    て、 キャリアに混合される初期現像剤中のトナーの飽和帯電
    量Qsdと、補給用トナーの飽和帯電量Qsaとが、次
    式の関係にあることを特徴とする2成分現像方式電子写
    真用現像剤。 Qsd/Qsa≦0.76
  2. 【請求項2】 前記着色剤がカーボンブラックである現
    像剤において、 キャリアに混合される初期現像剤中のトナーの比誘電率
    εdと、補給用トナーの比誘電率εaとが、次式の関係
    にあることを特徴とする請求項1記載の2成分現像方式
    電子写真用現像剤。 εd/εa≦0.80
  3. 【請求項3】 結着剤合成樹脂がスチレン−アクリル共
    重合合成樹脂であり、着色料がカーボンブラックである
    現像剤において、 キャリアに混合される初期現像剤中のトナーの結着剤合
    成樹脂中のアクリル含有量Ad重量%と、補給用トナー
    の結着剤合成樹脂中のアクリル含有量Aa重量%とが、
    カーボンブラック含有量を一定としたとき、次式の関係
    にあることを特徴とする請求項2記載の2成分現像方式
    電子写真用現像剤。 Aa−Ad≧2.0
  4. 【請求項4】 結着剤合成樹脂がスチレン−アクリル共
    重合合成樹脂であり、着色料がカーボンブラックである
    現像剤において、 キャリアに混合される初期現像剤中のトナーのカーボン
    ブラック含有量Pd重量%と、補給用トナーのカーボン
    ブラック含有量Pa重量%とが、同一の結着剤合成樹脂
    を用いたとき、次式の関係にあることを特徴とする請求
    項2記載の2成分現像方式電子写真用現像剤。 Pd−Pa≧1.5
  5. 【請求項5】 磁性材料粉末を含有するキャリアと、結
    着剤合成樹脂と着色剤とを含有するトナーを含む感光体
    上の静電潜像を現像する電子写真のための現像剤におい
    て、 キャリアに混合される初期現像剤中のトナーのキャリア
    との混合開始時における帯電速度ΔQdと、補給用トナ
    ーのキャリアとの混合開始時における帯電速度ΔQaと
    が、次式の関係にあることを特徴とする2成分現像方式
    電子写真用現像剤。 ΔQd/ΔQa≦0.85
  6. 【請求項6】 キャリアに混合される初期現剤中のトナ
    ーの比表面積Sdと、補給用トナーの比表面積Saと
    が、次式の関係にあることを特徴とする請求項5記載の
    2成分現像方式電子写真用現像剤。 Sd/Sa≦0.80
  7. 【請求項7】 感光体と、 その感光体上に静電潜像を形成する露光手段と、 感光体上の静電潜像を、2成分現像方式電子写真用現像
    剤を用いて顕像化する現像手段と、 感光体上の顕像化された画像を記録紙に転写する転写手
    段と、 転写された画像を記録紙に定着する定着手段とを含む電
    子写真装置において、 現像手段には、 感光体に臨んで設けられる磁性現像ローラを収納する現
    像容器内に、磁性材料粉末を含有するキャリアと、結着
    剤合成樹脂と着色剤とを含有するトナーとから成る現像
    剤を混合する混合手段が設けられ、 現像容器には、補給用トナーを、現像容器内に補給する
    トナー補給容器が、着脱交換可能に設けられ、 トナー補給容器内の補給用トナーの飽和帯電量Qsd
    は、初期現像剤中のトナーの飽和帯電量をQsdとする
    とき、 Qsd/Qsa≦0.76 に選ばれることを特徴とする電子写真装置。
  8. 【請求項8】 感光体と、その感光体上に静電潜像を形
    成する露光手段と、感光体上の静電潜像を、2成分現像
    方式電子写真用現像剤を用いて顕像化する手段と、 感光体上の顕像化された画像を記憶し、記録紙に転写す
    る転写手段と、転写された画像を記録紙に定着する定着
    手段とを含む電子写真装置において、 現像手段には、 感光体に臨んで設けられる磁性現像ローラを収納する現
    像容器内に、磁性材料粉末を含有するキャリアと、結着
    剤合成樹脂と着色剤とを含有するトナーとから成る現像
    剤を混合する混合手段が設けられ、 現像容器には、補給用トナーを、現像容器内に補給する
    トナー補給容器が、着脱交換可能に設けられ、 トナー補給容器内の補給用トナーのキャリアとの混合開
    始時における帯電速度ΔQaは、初期現像剤中のトナー
    のキャリアとの混合開始時における帯電速度をΔQdと
    するとき、 ΔQd/ΔQa≦0.85 に選ばれることを特徴とする電子写真装置。
JP6683796A 1996-03-22 1996-03-22 2成分現像方式電子写真用現像剤および電子写真装置 Pending JPH09258482A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2015158590A (ja) * 2014-02-24 2015-09-03 三菱化学株式会社 静電荷像現像に用いる補給用トナー

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