JPH09257726A - X線分析装置および蛍光x線分析用アタッチメント - Google Patents

X線分析装置および蛍光x線分析用アタッチメント

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JPH09257726A
JPH09257726A JP8070414A JP7041496A JPH09257726A JP H09257726 A JPH09257726 A JP H09257726A JP 8070414 A JP8070414 A JP 8070414A JP 7041496 A JP7041496 A JP 7041496A JP H09257726 A JPH09257726 A JP H09257726A
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Yuji Kobayashi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一台の装置でX線回折測定と蛍光X線分析と
を簡易に実施できるようにする。 【解決手段】 ゴニオメータ6のθ回転テーブル4に設
けた試料Sに対しX線源1からX線を照射し、試料Sで
回折してきた回折X線をX線検出器(第一のX線検出器
3)で検出するとともに、ゴニオメータ6の2θ回転ア
ーム5の読みをもって回折角度を測定できるX線回折装
置の構造を基本とし、この基本構造に加えて蛍光X線分
析に必要となる分光結晶10とソーラユニット11を備
える。そして、蛍光X線分析を行なう場合は、X線の照
射に伴い試料Sから放射された蛍光X線を分光結晶10
によって分光し、ソーラスリット11を通して発散を制
限した後、X線検出器(第二のX線検出器12)に入射
させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、X線を用いて試
料の結晶構造等を分析するためのX線分析装置、および
X線回折装置に装着して蛍光X線分析を簡易に行なえる
ようにした蛍光X線分析用アタッチメントに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、X線を用いて試料の結晶構造
等を分析するためのX線分析装置として、X線回折装置
および蛍光X線分析装置が知られている。このうちX線
回折装置は、図10に示すように、X線源1から発射さ
れたX線を試料Sに照射し、試料Sで回折してきた回折
X線をX線検出器21によって検出する光学系を有して
いる。ここで、試料Sに対するX線の入射角をθとした
場合、入射X線に対するX線の回折角は2θ(θの2
倍)の関係にあり(ブラッグの回折条件)、回折X線の
ピーク強度が現われる2θは、試料Sの結晶構造に応じ
て固有の角度となる。
【0003】そこで、X線回折装置では、ゴニオメータ
6と称する測角器のθ回転テーブル4に試料Sを装着
し、X線源1からのX線に対し試料Sをθ回転させると
ともに、ゴニオメータ6の2θ回転アーム5にX線検出
器21を設け、試料Sで回折してきた回折X線のピーク
強度をX線検出器21で検出したときの回折角度2θを
ゴニオメータ6によって測定する構造となっている。
【0004】一方、蛍光X線分析装置は、図11に示す
ように、X線源1から発射されたX線を試料Sに照射
し、試料Sから放射された蛍光X線を分光結晶10によ
って分光し、この分光された蛍光X線の発散をソーラス
リット11で制限した後、X線検出器21に導く光学系
を有している。ここで、分光結晶10はゴニオメータ6
のθ回転テーブル4に設けられ、またソーラスリット1
1とX線検出器21は、ゴニオメータ6の2θ回転アー
ム5に設けられており、分光結晶10で分光された蛍光
X線の分光角度2θ′を、ゴニオメータ6によって測定
する構造となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】さて、試料に対してX
線回折測定と蛍光X線分析とを併せて実施することがで
きれば、いずれか一方で得られた試料の分析結果よりも
一層高精度な分析結果を期待することができる。
【0006】しかしながら、従来のX線回折装置と蛍光
X線分析装置は、それぞれ専用の分析装置として構成さ
れており、一台の分析装置でX線回折測定と蛍光X線分
析とを実施できるものはなかった。このため、X線回折
測定と蛍光X線分析とを併せて実施しようとした場合、
これらX線回折装置と蛍光X線分析装置の双方を揃えな
ければならず、多額の設備コストがかかり経済的負担が
大きいという問題があった。
【0007】この発明はこのような問題を解決するため
になされたもので、一台の分析装置でX線回折測定と蛍
光X線分析とを簡易に実施できるようにすることを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、まずこの発明の蛍光X線分析用アタッチメントは、
θ回転部および2θ回転部を備えたゴニオメータと、こ
のゴニオメータのθ回転部に設けた試料に対しX線を照
射するX線源と、ゴニオメータの2θ回転部に設置した
X線検出器とを含むX線回折装置に装着する次の構成を
備えている。
【0009】ゴニオメータのθ回転部に設置し、X線
の照射に伴い試料から放射された蛍光X線を分光する分
光結晶 ゴニオメータの2θ回転部に設置し、分光結晶により
分光した蛍光X線の向きと発散を制限するソーラスリッ
【0010】X線回折装置にこのアタッチメントを装着
することにより、同装置上に次のような蛍光X線分析用
の光学系を簡易に形成することができる。すなわち、X
線源で発生したX線を試料に照射すると、試料が励起さ
れてその試料に特有の波長λをもった蛍光X線が放射さ
れる。この蛍光X線を分光結晶に照射させて分光する。
このようにして分光した蛍光X線を、ゴニオメータの2
θ回転部に設置したソーラスリットに通した後、X線検
出器に導く。ここで、ソーラスリットは蛍光X線の向き
と発散を制限する機能を有している。そして、X線検出
器で蛍光X線のピーク強度を検出したときの分光角度
を、ゴニオメータで測定することにより、試料の蛍光X
線分析を実施することができる。
【0011】上記の蛍光X線分析用アタッチメントにお
いて、分光結晶の結晶面は試料に対し次のように位置決
めすることが好ましい。すなわち、分光結晶の結晶面
は、試料の試料面を通る任意の仮想平面と平行に配置
し、かつこの仮想平面との間に任意の間隔を設ける。こ
のような位置関係とすることで、試料から放射された蛍
光X線を、分光結晶の結晶面へと確実に入射させること
ができる。
【0012】また、ゴニオメータの2θ回転部に設置す
る第二のX線検出器を蛍光X線分析用アタッチメントの
構成要素に加え、蛍光X線分析に際してソーラスリット
を通過してきた蛍光X線を、この第二のX線検出器で検
出するようにしてもよい。この場合、X線回折装置にも
ともと備わっているX線検出器を、X線回折測定専用の
X線検出器とし、例えば、X線回折測定と蛍光X線分析
を同時に実施することが可能となる。
【0013】さらに、ゴニオメータの本体に固定して設
け、試料から放射された蛍光X線の向きと発散を制限し
て前記分光結晶に導くスリット手段をこの発明の構成要
素に加えることもできる。このようなスリット手段を付
加することによって、散乱X線を遮蔽して、分光結晶に
導かれる蛍光X線のS/N比(ピーク強度/バックグラ
ウンド強度比)を向上させることができ、測定精度を上
げることが可能となる。
【0014】次に、この発明のX線分析装置は、θ回転
部および2θ回転部を備えたゴニオメータと、このゴニ
オメータのθ回転部に設置した試料の装着部と、試料に
対しX線を照射するX線源と、上記ゴニオメータのθ回
転部に設置し、X線の照射に伴い試料から放射された蛍
光X線を分光する分光結晶と、ゴニオメータの2θ回転
部に設置し分光結晶により分光した蛍光X線の向きと発
散を制限するソーラスリットと、ゴニオメータの2θ回
転部に設置し試料からの回折X線またはソーラスリット
を通過してきた蛍光X線を検出するX線検出器とを備え
ている。
【0015】このX線分析装置によりX線回折測定を行
なうときは、試料の装着部に試料を装着し、X線源で発
生したX線を該試料に照射して、試料から回折してきた
回折X線をX線検出器で検出する。そして、回折X線の
ピーク強度をX線検出器が検出したときの回折角度2θ
をゴニオメータで測定する。
【0016】一方、このX線分析装置により蛍光X線分
析を行なうときは、試料の装着部に試料を装着し、X線
源で発生したX線を該試料に照射して、試料から放射さ
れた蛍光X線を分光結晶に照射する。分光結晶で分光し
た蛍光X線は、ソーラスリットで向きと発散を制限した
後、X線検出器に導く。そして、蛍光X線のピーク強度
をX線検出器が検出したときの分光角度2θ′をゴニオ
メータで測定する。
【0017】上記のX線分析装置において、X線検出器
を第一,第二のX線検出器に分けて設置し、X線回折測
定に際して試料で回折してきた回折X線を第一のX線検
出器で検出するとともに、蛍光X線分析に際してソーラ
スリットを通過してきた蛍光X線を第二のX線検出器で
検出するようにしてもよい。
【0018】さらに、上記のX線分析装置において、試
料から放射された蛍光X線の向きと発散を制限して前記
分光結晶に導くスリット手段をゴニオメータの本体に固
定して設けてもよい。このようなスリット手段を付加す
ることによって、散乱X線を遮蔽して、分光結晶に導か
れる蛍光X線のS/N比(ピーク強度/バックグラウン
ド強度比)を向上させることができ、測定精度を上げる
ことが可能となる。
【0019】また、この発明のX線分析装置は、試料の
装着部に分光結晶を装着可能とするとともに、当該試料
の装着部とは別の箇所に第二の試料装着部を設けた構成
としてもよい。この場合、X線回折測定に際しては、試
料の装着部に試料を装着するとともに、ソーラスリット
をゴニオメータの2θ回転部から取外す。そして、X線
源で発生したX線を該試料に照射して、試料から回折し
てきた回折X線をX線検出器で検出し、この検出器が回
折X線のピーク強度を検出したときの回折角度2θをゴ
ニオメータで測定する。
【0020】一方、蛍光X線分析に際しては、試料の装
着部に分光結晶を装着するとともに、第二の試料装着部
に試料を装着し、かつソーラスリットをゴニオメータの
2θ回転部に設置する。そして、X線源で発生したX線
を該試料に照射して、試料から放射された蛍光X線を分
光結晶に照射する。分光結晶で分光した蛍光X線は、ソ
ーラスリットで向きと発散を制限して平行ビームとした
後、X線検出器に導き、このX線検出器が蛍光X線のピ
ーク強度を検出したときの分光角度をゴニオメータで測
定する。
【0021】上述したX線分析装置においても、分光結
晶の結晶面は、試料の試料面を通る任意の仮想平面と平
行に配置し、かつこの仮想平面との間に任意の間隔を設
けることが好ましい。分光結晶と試料とをこのような位
置関係とすることで、試料から放射された蛍光X線を、
分光結晶の結晶面へと確実に入射させることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面を参照して詳細に説明する。図1はこの発明の
実施形態に係るX線分析装置の構成図である。このX線
分析装置はX線回折測定のための基本構造を備えてい
る。すなわち、基本構造は図10に示したX線回折装置
とほぼ同様であり、X線源1、試料装着部としての試料
台2、および第一のX線検出器3を備え、X線源1から
発射したX線を、試料台に装着した試料Sの表面(試料
面)に照射し、該試料面で回折してきた回折X線を第一
のX線検出器3によって検出する。
【0023】X線回折測定においては、試料Sに対する
X線の入射角θ、および入射X線に対する試料からのX
線回折角2θを測定する必要がある。このため、θ回転
部としてのθ回転テーブル4および2θ回転部としての
2θ回転アーム5を備えたゴニオメータ6が用いられて
いる。前述したとおり、ゴニオメータ6は一種の測角器
であり、θ回転テーブル4のθ回転に対して、2θ回転
アーム5が正確にθの2倍、すなわち2θ回転できる構
造となっている。なお、この発明では、ゴニオメータ6
のθ回転部(θ回転テーブル4)を固定して、2θ回転
部(2θ回転アーム5)のみ駆動制御する場合もある。
【0024】試料台2は、ゴニオメータ6のθ回転テー
ブル4に搭載してあり、試料面を同テーブル4の回転中
心に位置決めした状態で、試料Sを装着できる構造とな
っている。したがって、試料台2に装着された試料S
は、θ回転テーブル4とともにθ回転する。
【0025】また、第一のX線検出器3は、ゴニオメー
タ6の2θ回転アーム5に設置してある。ここで、2θ
回転アーム5の回転中心は、θ回転テーブル4と一致し
ている。したがって第一のX線検出器3は、2θ回転ア
ーム5とともに試料Sの周囲を2θ回転する。
【0026】X線源1は、ゴニオメータ6の周囲に固定
して設けてある。X線源1の前方には発散スリット(D
S)7が設けてあり、この発散スリット7により、試料
に当たるX線の面積を制限している。また、第一のX線
検出器3の手前には受光スリット(RS)8および散乱
防止スリット(SS)9が設けてあり、受光スリット8
によって回折X線の分解能を調整するとともに、散乱防
止スリット9によって散乱X線の入射を防止している。
上述した各構成要素は、従来のX線回折装置に備えられ
ていたものであり、その構成は既に周知であるため、詳
細な説明は省略する。
【0027】この実施形態に係るX線分析装置は、上述
したX線回折測定のための構成要素に加え、蛍光X線分
析を実施するために必要な次の構成要素を備えている。
すなわち、ゴニオメータ6のθ回転テーブル4上に分光
結晶10が、2θ回転アーム5にソーラスリット11と
第二のX線検出器12がそれぞれ設けてある。
【0028】試料(物質)にX線を照射すると、試料を
形成する原子が励起してX線(蛍光X線)を放射する。
この蛍光X線は、試料の原子構造に対応した固有の波長
λを有する(これを、Moseleyの関係という)ことか
ら、該蛍光X線の波長λを検出し、その検出結果から試
料の元素分析等を行なうことができる。これが蛍光X線
分析の基本原理である。
【0029】分光結晶10は、上記蛍光X線の波長λを
検出するために必要となる。すなわち、図9に示すよう
に、面間隔dの分光結晶10に入射角θ′をもって蛍光
X線を入射させると、入射X線に対し2θ′の角度に回
折する。そして、この蛍光X線の波長をλとすると、 2dsinθ′=nλ (nは反射次数) の式(ブラッグの式)を満足する角度θ′のときのみ回
折した蛍光X線が干渉を起す。そこで、分光結晶10か
ら回折してきた蛍光X線のピーク強度を、第二のX線検
出器12によって検出し、そのときの2θ′(分光角
度)をゴニオメータ6で検出することにより、上式から
波長λを求めることができる。
【0030】分光結晶10は、このように試料から放射
された蛍光X線を各結晶面で回折させて干渉を起こさせ
る機能を有する。この分光結晶10としては、面間隔d
が既知の単結晶平板を用いることが好ましい。
【0031】この実施形態では、試料台2に装着した試
料Sの試料面に対し、この分光結晶10の結晶面を次の
ように位置決めしている(図2参照)。すなわち、試料
面の中心を通る仮想平面Hを想定し、この仮想平面Hと
平行に分光結晶10の結晶面を配置し、かつ仮想平面H
と分光結晶10の結晶面との間に、任意の間隔aを設け
る。もし仮に、仮想平面Hと分光結晶10の結晶面とを
一致させた場合、試料面から放射される蛍光X線を分光
結晶10の結晶面に入射させることができない。そこ
で、上記のような間隔aを設けることで、試料面から放
射される蛍光X線を分光結晶10の結晶面へと確実に入
射させることが可能となる。
【0032】さらに、分光結晶10の一端10aを試料
面の近傍に配置することで、試料面から放射された蛍光
X線を、分光結晶10の結晶面に広い発散角をもって入
射させることができる。
【0033】ソーラスリット11は、多数の金属箔を所
定間隔をおいて平行に並べた構造を有しており、分光結
晶10で分光された蛍光X線をそれら金属箔の間に通す
ことで、該蛍光X線の発散を制限し、さらに第二のX線
検出器12に入射する蛍光X線の角度を選択受光する。
このソーラスリット11は、第二のX線検出器12の手
前に設置する。このときソーラスリット11の中心軸
は、第二のX線検出器12における受光中心軸と一致す
るように位置決めすることが好ましい。
【0034】また、ソーラスリット11および第二のX
線検出器12は、蛍光X線分析に必要となる分光角度の
測定範囲において、分光結晶10で回折してきた蛍光X
線の少なくとも中心線部分が、ソーラスリット11を通
り第二のX線検出器12の受光面へと入射するよう設置
位置を調整する。
【0035】図8は、分光結晶10の適正長さとソーラ
スリット11の適正位置に関する本発明者の検討結果を
示すグラフである。この検討にあたり、試料面の中心は
2θ回転アーム5の回転中心に位置決めした。また、分
光結晶10の結晶面は、試料面の中心を通る任意の仮想
平面Hと平行に配置するとともに、同仮想平面Hとの間
隔aを5mmに設定した(図2参照)。
【0036】同図の破線は、図2に示す試料面の中心か
ら分光結晶10へ蛍光X線が入射する位置までの距離L
(分光結晶10の長さ方向の距離)と、分光結晶10に
対する蛍光X線の入射角θ′との関係を示している。こ
のグラフから、蛍光X線の回折角2θ′を10〜90°
まで確保するには、分光結晶10をL=80mm程度に
設置すればよいことがわかる。
【0037】また、図8の実線は、分光結晶10で回折
した蛍光X線の中心線と、試料面の中心を通り該回折蛍
光X線の中心線に平行な仮想平面H′との間隔をbと
し、この間隔bと分光結晶10に対する蛍光X線の回折
角2θ′との関係を示している。このグラフに示された
ように、間隔bは回折角=0〜90°の範囲でほぼ10
mm程度であった。したがって、図2に示すように、仮
想平面H(H′)とソーラスリット11の中心軸との間
隔b′を10mm程度に設定すれば、蛍光X線分析に必
要となる分光角度の測定範囲において、分光結晶10で
回折してきた蛍光X線を、ソーラスリット11を介して
第二のX線検出器12の受光面へと入射させることがで
きる。
【0038】なお、これらの結果は、間隔aを5mmに
設定した場合の一例であり、実際の設計にあたっては、
適宜分光結晶10の長さとソーラスリット11の位置を
調整することが好ましい。
【0039】上述した構成のX線分析装置は、X線回折
測定と蛍光X線分析とを一台で実施することができる。
すなわち、X線回折測定を実施するときは、X線源1で
発生したX線を、試料台2に装着した試料Sへ照射し、
試料Sで回折してきた回折X線を第一のX線検出器3で
検出する。試料SへのX線入射角θはゴニオメータ6の
θ回転テーブル4で調節し、回折X線の回折角2θはゴ
ニオメータ6の2θ回転アーム5の回転角によって測定
する。このようにして回折X線のピーク強度とその際の
回折角2θを測定すれば、それらの測定結果によって試
料Sの結晶構造等を分析することができる。
【0040】次に、蛍光X線分析を実施するときは、X
線源1で発生したX線を、試料台2に装着した試料Sへ
照射し、試料Sから放射された蛍光X線を分光結晶10
で分光する。このようにして分光した蛍光X線をソーラ
スリット11に通した後、第二のX線検出器12へ入射
させる。そして、蛍光X線のピーク強度を第二のX線検
出器12で検出し、その際の分光角度2θ′をゴニオメ
ータ6で検出することにより、蛍光X線の波長λを求
め、試料Sの結晶構造等を分析することができる。
【0041】蛍光X線分析は、試料Sおよび分光結晶1
0を固定しておき(すなわち、θ回転テーブル4を固定
する)、2θ回転アーム5のみを回転させて蛍光X線の
分光角度を測定するθ固定方式(図3参照)と、θ回転
テーブル4とともに試料Sおよび分光結晶10を回転さ
せながら、2θ回転アーム5で蛍光X線の分光角度を測
定するθ回転方式(図4参照)のいずれの方式で行なっ
てもよい。
【0042】θ固定方式の場合には、2θ回転アーム5
の回転角が図3に示すようにθ′となるので、2θ回転
アーム5の読みをθ′として蛍光X線の分光角度を求め
ることになる。一方、θ回転方式の場合には、図4に示
すようにθ回転テーブル4の回転角θ′が2θ回転アー
ム5の回転角に重畳されるので、X線回折測定のときと
同様、2θ回転アーム5の読みは2θ′となる。
【0043】また、蛍光X線分析における蛍光X線の分
光角度は、例えば、第二のX線検出器12の受光中心軸
を分光結晶10の結晶面と平行に配置した状態を0°と
して測定すればよい。このようにゼロセットしたときの
2θ回転アーム5の読みが2θ0であった場合は、その
後の測定で2θ回転アーム5が示した読み2θxからゼ
ロセット時の読み2θ0を差し引いた角度(2θ0−2θ
x)が蛍光X線の分光角度となる。例えば、ゼロセット
時の2θ回転アーム5の読み2θ0が90°で、分光角
度の測定に際して2θ回転アーム5が60°の読み(2
θx)を示したときは、90°−60°=30°が真の
分光角度となる。
【0044】なお、分光結晶10の結晶面と試料Sの試
料面とのなす角度は、任意にセッティングすることがで
きる。すなわち、各面を平行に配置したり、または45
°,25°などの角度をつけて配置することで、試料S
から放射された蛍光X線を有効に分光結晶10へと入射
させる適正な配置を実現することが好ましい。また、蛍
光X線分析に関しては、試料Sの試料面をゴニオメータ
6のθ回転テーブル4の中心に位置決めしなくても構わ
ない。
【0045】上述した実施形態では、第一,第二のX線
検出器12を2θ回転アーム5に設置したので、X線回
折測定と蛍光X線分析とを同時に実施することもでき
る。もっとも、単一のX線検出器のみを2θ回転アーム
5に設置しておき、X線回折測定と蛍光X線分析とに共
用する構成として、設備コストの低価格化を図ることも
できる。この場合、X線回折測定を実施するときは、X
線検出器の手前に受光スリット(RS)8および散乱防
止スリット(SS)9を配設する。そして、蛍光X線分
析を実施するときは、これらスリット(RS,SS)
8,9に代えて、X線検出器の手前にソーラスリット1
1を配設する。
【0046】X線蛍光分析に必要となる分光結晶10お
よびソーラスリット11は、X線分析装置の構成要素と
してあらかじめ設置しておく以外にも、X線回折装置に
装着できる蛍光X線分析用アタッチメントとして用意し
てもよい。このようなアタッチメントとすれば、僅かな
改良(アタッチメントの装着部を設ける)で従来のX線
回折装置に、蛍光X線分析の機能をもたせることがで
き、装置の買い替えも必要なくなる。この蛍光X線分析
用アタッチメントには、第二のX線検出器12を含めて
もよい。
【0047】図5は、図4に示したθ回転方式で蛍光X
線分析を行なう場合の変形例を示す構成図である。すな
わち、試料Sと分光結晶10の間にスリット手段として
の入射側ソーラスリット31を設け、この入射側ソーラ
スリット31により、試料から放射された蛍光X線の向
きと発散を制限して前記分光結晶に導くようにしてもよ
い。この入射側ソーラスリット31は、ゴニオメータの
本体非回動部に固定して設け、ゴニオメータのθ回転,
2θ回転にかかわらず、常に一定の方向に蛍光X線を導
くように位置決めしておく。
【0048】この入射側ソーラスリット31によって、
散乱X線を遮蔽して、分光結晶に導かれる蛍光X線のS
/N比(ピーク強度/バックグラウンド強度比)を向上
させることができ、測定精度を上げることが可能とな
る。なお、このスリット手段としては、通常のX線装置
に用いられているスリットを適用することもできる。そ
して、このスリット手段は、X線回折装置に装着できる
蛍光X線分析用アタッチメントとして用意してもよい。
【0049】図6および図7は、この発明の他の実施形
態を示す構成図である。同図に示したX線分析装置は、
ゴニオメータ6のθ回転部に設けた試料台2(試料装着
部)が、試料に代えて分光結晶10を装着できる構成と
なっている。さらに、試料台2とは別の任意の箇所に、
第二の試料装着部20を設けてある。また、2θ回転ア
ーム5には、単一のX線検出器21を設置してあり、そ
の手前に受光スリット(RS)8および散乱防止スリッ
ト(SS)9と、ソーラスリット11とを交換して配設
できるスリット装着部22が設けてある。
【0050】このX線分析装置では、試料台2へ試料S
を装着するとともに、スリット装着部22に受光スリッ
ト(RS)8および散乱防止スリット(SS)9を装着
すれば、X線回折測定用の光学系を形成することができ
る。一方、試料台2に分光結晶10を装着するととも
に、第二の試料装着部20へ試料Sを装着し、かつスリ
ット装着部22にソーラスリット11を装着すれば、蛍
光X線分析用の光学系を形成することができる。
【0051】ここで、試料台2に装着した分光結晶10
の結晶面と、第二の試料装着部20へ装着した試料Sの
試料面とは、先の実施形態と同様な配置関係とすること
が好ましい。なお、第二の試料装着部20は、ゴニオメ
ータ6以外の箇所に設置してもよい。
【0052】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
一台の装置でX線回折測定と蛍光X線分析とを簡易に実
施することができるので、安価な設備コストで試料分析
の高精度化を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態に係るX線分析装置の平面
構成図である。
【図2】同装置の試料、分光結晶、およびソーラスリッ
トの配置関係を示す平面模式図である。
【図3】同装置により蛍光X線分析をθ固定方式で行な
う際の動作を示す平面模式図である。
【図4】同装置により蛍光X線分析をθ回転方式で行な
う際の動作を示す平面模式図である。
【図5】同装置により蛍光X線分析をθ回転方式で行な
う際の変形例を示す構成図である。
【図6】この発明の他の実施形態に係るX線分析装置に
よりX線回折測定用の光学系を形成した状態を示す平面
構成図である。
【図7】同装置により蛍光X線分析用の光学系を形成し
た状態を示す平面構成図である。
【図8】図2に示したX線分析装置の試料、分光結晶、
およびソーラスリットの配置関係についての検討データ
を示すグラフである。
【図9】分光結晶による蛍光X線の分光原理を説明する
ための図である。
【図10】従来のX線回折装置を示す平面構成図であ
る。
【図11】従来の蛍光X線分析装置を示す平面構成図で
ある。
【符号の説明】
1:X線源 2:試料台 3:第一のX線検出器 4:θ回転テーブル 5:2θ回転アーム 6:ゴニオメータ 10:分光結晶 11:ソーラスリット 12:第二のX線検出器 20:第二の試料装着部 21:X線検出器 22:スリット装着部 31:入射側ソーラスリット S:試料

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体にθ回転部および2θ回転部を備え
    たゴニオメータと、このゴニオメータのθ回転部に設け
    た試料に対しX線を照射するX線源と、前記ゴニオメー
    タの2θ回転部に設置したX線検出器とを含むX線回折
    装置に装着する蛍光X線分析用アタッチメントであっ
    て、 前記ゴニオメータのθ回転部に設置し、X線の照射に伴
    い試料から放射された蛍光X線を分光する分光結晶と、 前記ゴニオメータの2θ回転部に設置し、前記分光結晶
    により分光した蛍光X線の向きと発散を制限するソーラ
    スリットとを備えたことを特徴とする蛍光X線分析用ア
    タッチメント。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の蛍光X線分析用アタッチ
    メントにおいて、 前記試料の試料面を通る任意の仮想平面と平行でかつ該
    仮想平面との間に任意の間隔を設けて、前記分光結晶の
    結晶面を位置決めすることを特徴とする蛍光X線分析用
    アタッチメント。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の蛍光X線分析用
    アタッチメントにおいて、 前記ゴニオメータの2θ回転部に設置し、前記ソーラス
    リットを通過してきた蛍光X線を検出する第二のX線検
    出器を備えたことを特徴とする蛍光X線分析用アタッチ
    メント。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の
    蛍光X線分析用アタッチメントにおいて、 前記ゴニオメータの本体に固定して設け、前記試料から
    放射された蛍光X線の向きと発散を制限して前記分光結
    晶に導くスリット手段を備えたことを特徴とする蛍光X
    線分析用アタッチメント。
  5. 【請求項5】 θ回転部および2θ回転部を備えたゴニ
    オメータと、 このゴニオメータのθ回転部に設置した試料の装着部
    と、 試料に対しX線を照射するX線源と、 前記ゴニオメータのθ回転部に設置し、X線の照射に伴
    い試料から放射された蛍光X線を分光する分光結晶と、 前記ゴニオメータの2θ回転部に設置し、前記分光結晶
    により分光した蛍光X線の向きと発散を制限するソーラ
    スリットと、 前記ゴニオメータの2θ回転部に設置し、試料からの回
    折X線または前記ソーラスリットを通過してきた蛍光X
    線を検出するX線検出器とを備えたことを特徴とするX
    線分析装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のX線分析装置において、 前記X線検出器は、試料からの回折X線を検出する第一
    のX線検出器と、前記ソーラスリットを通過してきた蛍
    光X線を検出する第二のX線検出器とからなることを特
    徴とするX線分析装置。
  7. 【請求項7】 請求項5または6記載のX線分析装置に
    おいて、 前記ゴニオメータの本体に固定して設け、前記試料から
    放射された蛍光X線の向きと発散を制限して前記分光結
    晶に導くスリット手段を備えたことを特徴とするX線分
    析装置。
  8. 【請求項8】 請求項5記載のX線分析装置において、
    前記試料の装着部に前記分光結晶を装着可能とするとと
    もに、当該試料の装着部とは別の箇所に第二の試料装着
    部を設け、 X線回折測定に際しては、前記試料の装着部に試料を装
    着するとともに、前記ソーラスリットを前記ゴニオメー
    タの2θ回転部から取外し、 蛍光X線分析に際しては、前記試料の装着部に前記分光
    結晶を装着するとともに、前記第二の試料装着部に試料
    を装着し、かつ前記ソーラスリットを前記ゴニオメータ
    の2θ回転部に設置することを特徴とするX線分析装
    置。
  9. 【請求項9】 請求項5乃至8のいずれか一項に記載の
    X線分析装置において、 試料の試料面を通る任意の仮想平面と平行でかつ該仮想
    平面との間に任意の間隔を設けて、前記分光結晶の結晶
    面を位置決めするようにしたことを特徴とするX線分析
    装置。
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