JPH09257703A - 原子吸光分光光度計 - Google Patents
原子吸光分光光度計Info
- Publication number
- JPH09257703A JPH09257703A JP6970096A JP6970096A JPH09257703A JP H09257703 A JPH09257703 A JP H09257703A JP 6970096 A JP6970096 A JP 6970096A JP 6970096 A JP6970096 A JP 6970096A JP H09257703 A JPH09257703 A JP H09257703A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- light
- conversion
- power supply
- atomic absorption
- absorption spectrophotometer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】原子吸光分光光度計に、電源周波数の変動に応
じて、A/D変換区間を変更制御することにより、電源
周波数の変動に依らず、測定を行うことができるように
する。 【解決手段】原子吸光分光光度計は、原子化部1内のキ
ュベット2を加熱するためのキュベット温度制御回路7
と交流電源6を備え、光源0からの光を原子化部内のキ
ュベット,スリット3に通し、グレーティング4により
サンプル光と、リファレンス光とに分離する。2種類の
光は、ACモータ10により回転するチョッパ11によ
り切換が行われ、交互にフォトマルチプライヤ5に入力
される。チョッパにより光が切換わるタイミングは、フ
ォトカプラ12により検知され、MPU9は、この検知
されたタイミングを基にA/D変換回路8にスタートを
かけ、A/D変換回路デジタル変換されたデータを処理
する。
じて、A/D変換区間を変更制御することにより、電源
周波数の変動に依らず、測定を行うことができるように
する。 【解決手段】原子吸光分光光度計は、原子化部1内のキ
ュベット2を加熱するためのキュベット温度制御回路7
と交流電源6を備え、光源0からの光を原子化部内のキ
ュベット,スリット3に通し、グレーティング4により
サンプル光と、リファレンス光とに分離する。2種類の
光は、ACモータ10により回転するチョッパ11によ
り切換が行われ、交互にフォトマルチプライヤ5に入力
される。チョッパにより光が切換わるタイミングは、フ
ォトカプラ12により検知され、MPU9は、この検知
されたタイミングを基にA/D変換回路8にスタートを
かけ、A/D変換回路デジタル変換されたデータを処理
する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は原子吸光分光光度計
に関する。
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、グラファイトアトマイザにより
試料を原子化する原子吸光分光光度計において、グラフ
ァイトアトマイザからの発光成分の一部が分光器を通り
抜け、光電変換器に入る。ほとんどのグラファイトアト
マイザは、商用電源により加熱させるため、商用電源周
波数により前記発光成分が変動している。このため、従
来、光電変換器からのアナログ信号をA/D変換する時
にA/D変換の開始位置を商用電源周波数に同期するこ
とにより、信号成分に含まれる発光成分の影響量を一定
になるようにし、この一定値を引き算することによりノ
イズ成分の削減を行っていた。
試料を原子化する原子吸光分光光度計において、グラフ
ァイトアトマイザからの発光成分の一部が分光器を通り
抜け、光電変換器に入る。ほとんどのグラファイトアト
マイザは、商用電源により加熱させるため、商用電源周
波数により前記発光成分が変動している。このため、従
来、光電変換器からのアナログ信号をA/D変換する時
にA/D変換の開始位置を商用電源周波数に同期するこ
とにより、信号成分に含まれる発光成分の影響量を一定
になるようにし、この一定値を引き算することによりノ
イズ成分の削減を行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし従来の方式で
は、A/D変換区間が一定であるため、商用電源周波数
の変動による発光成分の変動の影響を取り除くことがで
きないという欠点があった。
は、A/D変換区間が一定であるため、商用電源周波数
の変動による発光成分の変動の影響を取り除くことがで
きないという欠点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題は、電源周波数
の変動に応じて、A/D変換区間を変更制御することに
より達成される。
の変動に応じて、A/D変換区間を変更制御することに
より達成される。
【0005】A/D変換を行う区間を変更制御する方法
は、電源周波数の変動による、エミッション光の変化に
依らず、分析を行えるよう作用する。
は、電源周波数の変動による、エミッション光の変化に
依らず、分析を行えるよう作用する。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面を用
いて説明する。ここでは、A/D変換区間を変更制御す
る方法として、A/D変換を行う回数を制御する場合
と、A/D変換を行う時間を制御する場合の二つについ
て、以下制御方法を示す。
いて説明する。ここでは、A/D変換区間を変更制御す
る方法として、A/D変換を行う回数を制御する場合
と、A/D変換を行う時間を制御する場合の二つについ
て、以下制御方法を示す。
【0007】図1にグラファイトアトマイザ分析を行う
際の原子吸光分光光度計のブロック図を示す。キュベッ
ト温度制御回路7は、交流電源6により、原子化部1内
のキュベット2を高温一定に加熱制御し、キュベット内
の被測定試料を原子化させるため、最大400A余りの
電流を流す。光源0から出される光は、キュベット,ス
リット3を通り、グレーティング4によりサンプル光
と、リファレンス光とに分離される。2種類の光は、電
源周波数に同期して回転するACモータ10に取り付け
られたチョッパ9により切換が行われ、片方の光のみが
フォトマルチプライヤ5へと入る。フォトマルチプライ
ヤに入る2種類の光は、50Hz時には、10ms毎に
チョッパにより切換が行われ、この切換のタイミング
は、フォトカプラ12により検知される。被測定試料の
光の吸光度を求めるためのデータとしてフォトマルチプ
ライヤに入った光は、ここで電気信号に変換され、更に
A/D変換回路8によりデジタル変換され、MPU9に
より、データ処理が行われる。このときMPU9は、フ
ォトカプラからの信号,電源周波数同期信号を基にA/
D変換回路にスタート信号を発行、すなわち電源周波数
に同期してA/D変換を行う。
際の原子吸光分光光度計のブロック図を示す。キュベッ
ト温度制御回路7は、交流電源6により、原子化部1内
のキュベット2を高温一定に加熱制御し、キュベット内
の被測定試料を原子化させるため、最大400A余りの
電流を流す。光源0から出される光は、キュベット,ス
リット3を通り、グレーティング4によりサンプル光
と、リファレンス光とに分離される。2種類の光は、電
源周波数に同期して回転するACモータ10に取り付け
られたチョッパ9により切換が行われ、片方の光のみが
フォトマルチプライヤ5へと入る。フォトマルチプライ
ヤに入る2種類の光は、50Hz時には、10ms毎に
チョッパにより切換が行われ、この切換のタイミング
は、フォトカプラ12により検知される。被測定試料の
光の吸光度を求めるためのデータとしてフォトマルチプ
ライヤに入った光は、ここで電気信号に変換され、更に
A/D変換回路8によりデジタル変換され、MPU9に
より、データ処理が行われる。このときMPU9は、フ
ォトカプラからの信号,電源周波数同期信号を基にA/
D変換回路にスタート信号を発行、すなわち電源周波数
に同期してA/D変換を行う。
【0008】図2に、図1のブロック図のうちMPU内
部の処理概要を示す。MPUでは、電源周波数同期信号
を取込、信号レベルが変化してから次に変化するまでの
時間をタイマ22により計測する。このタイマの計測時
間を元にA/D変換スタート処理部23では、A/D変
換を行う回数を制御する場合、電源周波数の変動幅を求
め、A/D変換を行う回数Nを決め、一定間隔でA/D
変換スタート信号をN回出力する。そして、A/D変換
データ処理部21では、A/D変換回路によりデジタル
変換されたデータをN回取込み、平均化処理を行う。ま
た、A/D変換を行う時間を制御する場合、電源周波数
の変動幅からA/D変換を行う時間を決め変換を行う。
部の処理概要を示す。MPUでは、電源周波数同期信号
を取込、信号レベルが変化してから次に変化するまでの
時間をタイマ22により計測する。このタイマの計測時
間を元にA/D変換スタート処理部23では、A/D変
換を行う回数を制御する場合、電源周波数の変動幅を求
め、A/D変換を行う回数Nを決め、一定間隔でA/D
変換スタート信号をN回出力する。そして、A/D変換
データ処理部21では、A/D変換回路によりデジタル
変換されたデータをN回取込み、平均化処理を行う。ま
た、A/D変換を行う時間を制御する場合、電源周波数
の変動幅からA/D変換を行う時間を決め変換を行う。
【0009】図3にA/D変換を行う回数を制御する場
合の、制御フローを示す。A/D変換スタート処理制御
では先ず、50Hz時のタイマのカウント値“To ”3
0を、また50Hz時のA/D変換スタート回数“No
”31を決める。次に、図2で示したタイマ22によ
り計測された電源周波数のカウント値を“T”に読込み
32、次回に発行するA/D変換スタート回数“N”を
“N=No×T/To”33により求める。ここでは例え
ば、50Hz時のA/D変換スタート回数“No”=1
0,タイマの分解能を0.1msと仮定すると、チョッ
パによる光の切換は、10ms毎に行われるので、50
Hz時のタイマのカウント値“To”=100となる。
電源周波数の変動により、55Hzになったとき、
“T”=91となり、“N=No×T/To”から“N”
=9となる。
合の、制御フローを示す。A/D変換スタート処理制御
では先ず、50Hz時のタイマのカウント値“To ”3
0を、また50Hz時のA/D変換スタート回数“No
”31を決める。次に、図2で示したタイマ22によ
り計測された電源周波数のカウント値を“T”に読込み
32、次回に発行するA/D変換スタート回数“N”を
“N=No×T/To”33により求める。ここでは例え
ば、50Hz時のA/D変換スタート回数“No”=1
0,タイマの分解能を0.1msと仮定すると、チョッ
パによる光の切換は、10ms毎に行われるので、50
Hz時のタイマのカウント値“To”=100となる。
電源周波数の変動により、55Hzになったとき、
“T”=91となり、“N=No×T/To”から“N”
=9となる。
【0010】図4は、A/D変換を行う時間を制御する
場合の一実施例を示すタイミングチャートである。ここ
ではA/D変換回路として、二重積分方式を用いた場合
について示す。前記同様タイマの分解能を0.1ms と
した時、50Hz時のタイマカウント値は“To”=1
00、また50Hz時の二重積分の充電時間を“t”=
4msとする。電源周波数が50Hzであるサイクル
,では、電源周波数同期信号を基準にして4msの
充電を行い、その後放電を行うことによりA/D変換を
行う。
場合の一実施例を示すタイミングチャートである。ここ
ではA/D変換回路として、二重積分方式を用いた場合
について示す。前記同様タイマの分解能を0.1ms と
した時、50Hz時のタイマカウント値は“To”=1
00、また50Hz時の二重積分の充電時間を“t”=
4msとする。電源周波数が50Hzであるサイクル
,では、電源周波数同期信号を基準にして4msの
充電を行い、その後放電を行うことによりA/D変換を
行う。
【0011】次にサイクルで電源周波数が55Hzに
変動した時、この期間のタイマカウント値は、“T”=
91となる。このため次のサイクル,では、二重積
分の充電時間“t”を“t=to×T/To”より“t”
=3.64ms としてA/D変換を行う。
変動した時、この期間のタイマカウント値は、“T”=
91となる。このため次のサイクル,では、二重積
分の充電時間“t”を“t=to×T/To”より“t”
=3.64ms としてA/D変換を行う。
【0012】
【発明の効果】本発明によれば、原子吸光分光光度計を
用いて、グラファイトアトマイザ分析を行う際、電源周
波数の変動に依らず、データの取込を行うことができ
る。
用いて、グラファイトアトマイザ分析を行う際、電源周
波数の変動に依らず、データの取込を行うことができ
る。
【図1】本発明の実施例を示す原子吸光分光光度計のブ
ロック図。
ロック図。
【図2】図1におけるMPU内部処理のブロック図。
【図3】本発明の一実施例を示す制御フローチャート。
【図4】本発明の一実施例を示すタイミングチャート。
Claims (1)
- 【請求項1】グラファイトアトマイザを備えた原子吸光
分光光度計において、電源周波数変動量検知手段と、光
電変換手段と、前記光電変換手段からのアナログ信号を
デジタル信号に変換するA/D変換手段とを備え、前記
電源周波数変動量検知手段により検知される電源周波数
の変動量に応じ、前記A/D変換手段のA/D変換区間
を変更制御することを特徴とする原子吸光分光光度計。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6970096A JPH09257703A (ja) | 1996-03-26 | 1996-03-26 | 原子吸光分光光度計 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6970096A JPH09257703A (ja) | 1996-03-26 | 1996-03-26 | 原子吸光分光光度計 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09257703A true JPH09257703A (ja) | 1997-10-03 |
Family
ID=13410403
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6970096A Pending JPH09257703A (ja) | 1996-03-26 | 1996-03-26 | 原子吸光分光光度計 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09257703A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007107965A (ja) * | 2005-10-12 | 2007-04-26 | Fuji Electric Systems Co Ltd | 赤外線ガス分析計 |
JP2010091446A (ja) * | 2008-10-09 | 2010-04-22 | Shimadzu Corp | 原子吸光分光光度計 |
JP2015143660A (ja) * | 2014-01-31 | 2015-08-06 | 株式会社島津製作所 | 分光光度計 |
-
1996
- 1996-03-26 JP JP6970096A patent/JPH09257703A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007107965A (ja) * | 2005-10-12 | 2007-04-26 | Fuji Electric Systems Co Ltd | 赤外線ガス分析計 |
JP2010091446A (ja) * | 2008-10-09 | 2010-04-22 | Shimadzu Corp | 原子吸光分光光度計 |
JP2015143660A (ja) * | 2014-01-31 | 2015-08-06 | 株式会社島津製作所 | 分光光度計 |
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