JPH09257630A - 流体容器の密閉性検査装置 - Google Patents

流体容器の密閉性検査装置

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Publication number
JPH09257630A
JPH09257630A JP6356396A JP6356396A JPH09257630A JP H09257630 A JPH09257630 A JP H09257630A JP 6356396 A JP6356396 A JP 6356396A JP 6356396 A JP6356396 A JP 6356396A JP H09257630 A JPH09257630 A JP H09257630A
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JP
Japan
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fluid container
pressing
pressing member
pack
support
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Application number
JP6356396A
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English (en)
Inventor
Takamasa Mitsui
高正 三井
Kotaro Takahashi
幸太郎 高橋
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KOIWAI NYUGYO KK
Original Assignee
KOIWAI NYUGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 流体容器について、熟練を要することなく容
易にしかも安全で確実に密閉性の検査を行うことができ
る密閉性検査装置を提供する。 【解決手段】 作業台11上に固定されて流体容器の一
方の面が当接されることによりこの流体容器の一方の面
を支持する押圧プレートP1と、作業台11に固定され
た支持はり13に回動自在に支持された回動アーム15
の先端部にその押圧面が水平かつ下向きになるように取
り付けられて押圧プレートP1に一方の面を支持された
流体容器の他方の面に押接される押圧プレートP2と、
回動アーム15の後端部と支持はり13との間に介装さ
れて押圧プレートP2を押圧プレートP1の方向に付勢
するスプリング17と、回動アーム15に連結されてこ
のアームをスプリング17に抗して押圧プレートP2を
押圧プレートP1から離間する方向に移動するように牽
引するワイヤ18とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、シート材によっ
て箱状または袋状に形成されて流体が充填された容器の
密閉性の欠陥の有無を検査する検査装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】近年、紙類,ラミネー
トフィルム,ビニール等のシート材の外縁部を接合する
ことによって袋状または箱状に形成された容器を、飲料
等の流体が充填される流体容器として使用する例が多く
なっている。
【0003】このような流体容器としては、例えば、果
汁飲料,乳飲料およびアルコール飲料等の飲料が充填さ
れる紙製の図6(c)に示されるようなブリックパック
1や図7に示されるようなゲーブルトップパック2等、
および、図8に示されるようなカレーやスープのルーな
どのレトルト食品等が充填されるラミネートフィルム製
の袋状のパックや詰替え用液体洗剤等が充填されるビニ
ール製の袋状のパック等の袋パック3等がある。
【0004】ブリックパック1は、外形が直方体になる
ように形成された紙製の容器に飲料等の流体が充填され
たものであって、その製造は次のようにして行われる。
すなわち、まず、図6(a)に示されるように、紙シー
トの両側縁部が互いに接合(接合部1a)された後、両
端部が接合(接合部1b)される段階で内部に飲料等の
流体が充填されて袋状のパック1−Aが形成される。そ
して、このパック1−Aに折り目mがそれぞれ入れられ
て図6(b)に示されるように箱形状に成形され、その
後、この箱形状に成形された本体部の上面および下面の
側縁部に形成される三角形状の舌部nがそれぞれ内側に
折り畳まれて、図6(c)に示されるように本体部の上
面および下面に接合される。
【0005】図7に示されるゲーブルトップパック2や
図8に示されるラミネートフィルム製またはビニール製
の袋パック3等も、同様に、一枚の紙シートやラミネー
トフィルムまたはビニールシートの縁部がそれぞれ接合
されることにより箱状または袋状に成形されて、内部に
飲料やレトルト食品等の流体が密閉される。
【0006】上記のような流体容器は、充填されている
内容物が漏れ出さないように十分な密閉性を有している
ことが要求されるが、上述したようにそれぞれ一枚の紙
シートやラミネートフィルムまたはビニールシートの縁
部が接合されることによって形成されるため、その接合
部の接合が十分でない場合には、充填された内容物が漏
れ出してしまうことになる。
【0007】また、工場からの出荷時には内容物の漏れ
は生じていないが、流体容器に接合の弱い部分がある場
合には、運搬時や店頭での販売時に積み重ねられた際
に、上に積み重ねられた流体容器の重量によって、下側
に積み重ねられた流体容器の接合部の接合の弱い部分が
破れて内容物が流れ出してしまうといった事故が生じる
場合がある。
【0008】上記のような一枚の紙シートやラミネート
フィルムまたはビニールシートを接合することによって
形成される流体容器からの内容物の漏れを防止するため
に、従来は、図9および10に示されるような方法によ
って、流体容器の密閉性の検査が行われている。
【0009】すなわち、図9に示されるように、ブリッ
クパック1の製造工程の途中段階にあるパック1−Aや
製造後の袋パック3の上に所定重量(例えば5kg)の
分銅Wを載せて所定時間(例えば15分)放置し、ま
た、図10に示されるように、横倒しにしたゲーブルト
ップパック2の上に分銅Wを載せて所定時間(例えば5
分)放置した後、それぞれ容器から内容物が漏れ出して
いないかどうかを見ることによって行われる。
【0010】しかしながら、上記のような密閉性の検査
は、製造される所定のロットごとにサンプリングされる
流体容器について行われるが、このサンプリングされた
流体容器に分銅Wを載せる際に、この分銅Wが検査を確
実に行うために相当の重量を有しているために、このよ
うな検査に多く従事している女性従業員が取り扱うには
負担が大きく、また危険性も伴う。
【0011】また、ブリックパック1の製造工程段階の
パック1−Aや袋パック3についての検査は、容器上に
分銅Wを載せた状態が不安定であり、検査ごとに検査結
果の信頼性にばらつきが生じてしまい、確実な検査を行
うためには熟練を要する等の問題がある。
【0012】さらに、ゲーブルトップパック2について
は、このゲーブルトップパック2を横倒しにした状態で
しか検査を行うことが出来なかったので、ゲーブルトッ
プパック2の上下部分については、その密閉性の検査を
十分に行うことができない。
【0013】この発明は、上記のような流体容器につい
ての密閉性の検査における従来の問題点を解消するため
になされたものである。すなわち、この発明は、流体容
器について、非力な女性従業員でも熟練を要することな
く容易にしかも安全で確実に密閉性の検査を行うことが
できる流体容器の密閉性検査装置を提供することを第1
の目的とする。
【0014】さらに、この発明は、流体容器の上下の部
分についても容易にかつ確実に密閉性の検査を行うこと
ができる流体容器の密閉性検査装置を提供することを第
2の目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、第1の発明による流体容器の密閉性検査装置
は、基台に固定されて流体容器の一方の面が当接される
ことによりこの流体容器の一方の面を支持する支持部材
と、この支持部材に対向する位置に配置され基台に支持
部材に対し接離する方向に移動自在に取り付けられて支
持部材に一方の面を支持された流体容器の他方の面に押
接される押圧部材と、この押圧部材と基台との間に介装
されて押圧部材を支持部材の方向に付勢する弾性部材
と、押圧部材側に連結されてこの押圧部材を弾性部材に
抗して支持部材から離間する方向に移動するように牽引
する牽引部材とを備えていることを特徴としている。
【0016】この第1の発明による流体容器の密閉性検
査装置による検査は、検査対象物である流体容器を支持
部材と押圧部材との間に挟持して行われる。この流体容
器の検査装置へのセットは、牽引部材によって押圧部材
を弾性部材に抗して支持部材から離れる方向に移動させ
て支持部材と押圧部材の間隔を拡げ、この支持部材と押
圧部材との間に流体容器を挿入した後、牽引部材による
押圧部材の牽引を解除することによって行う。
【0017】牽引部材による牽引状態が解除されると、
押圧部材が、弾性部材によって付勢されて支持部材に接
近する方向に移動されて、挿入された流体容器の他方の
面に押接される。これによって、流体容器の一方の面が
支持部材に押接されて支持され、流体容器の他方の面に
押圧部材が押接されて流体容器が支持部材の方向に押圧
される。
【0018】このとき、シート材の縁部が接合されるこ
とによって箱状または袋状に形成された流体容器の接合
部に接合不良箇所がある場合には、弾性部材による押圧
力によって流体容器内に充填された流体が接合箇所から
漏れ出すことになるので、流体容器の密閉性の不良が検
出される。また、流体容器を支持部材と押圧部材の間で
挟持した状態で所要の時間放置しておき、この所要時間
の経過後、内容物である流体の漏れの有無を確認するよ
うにすることにより、接合部に接合の弱い部分がある場
合には、加圧状態で時間が経過することにより、その接
合の弱い部分が破れるので、流体容器の密閉性をより確
実に検出することができる。
【0019】検査の終了後、牽引部材によって再度押圧
部材を牽引して支持部材から離間させ流体容器の挟持状
態を解除することにより、流体容器が取り出される。上
記第1の発明による流体容器の密閉性検査装置によれ
ば、従来のように重い分銅を持ち上げたりする必要がな
いので、非力な女性従業員でも容易に検査を行うことが
でき、しかも流体容器を支持部材と押圧部材の間で挟持
して加圧することにより加圧状態が安定するので、熟練
を要することなくしかも安全で確実に密閉性の検査を行
うことができる。
【0020】前記第1の目的を達成するために、第2の
発明による流体容器の密閉性検査装置は、第1の発明の
構成に加えて、支持部材がその流体容器の支持面が上向
きになるように配置され、押圧部材が基台に中間部を鉛
直面内において揺動自在に支持されたアーム部材の先端
部にその押圧面が下向きになるように取り付けられ、弾
性部材がアーム部材の後端部と基台との間に介装され、
牽引部材がアーム部材に連結されてこのアーム部材を弾
性部材の付勢方向と反対方向に回動するように牽引する
ことを特徴としている。
【0021】上記第2の発明による流体容器の密閉性検
査装置は、牽引部材による牽引によってアーム部材が弾
性部材による付勢方向と反対方向に回動され、これによ
って押圧部材が引き上げられて支持部材から離間され
る。この押圧部材の引き上げによって支持部材との間隔
が拡がると、検査対象である流体容器を支持部材と押圧
部材の間に挿入して支持部材の上に載せる。
【0022】この後、牽引部材による牽引を解除する
と、アーム部材が弾性部材に付勢されて前記と反対方向
に回動され、押圧部材が下降して支持部材上に載置され
た流体容器の上面に押接される。そして、弾性部材の付
勢力によって流体容器が加圧されることにより、流体容
器の密閉性が検査される。
【0023】この第2の発明による流体容器の密閉性検
査装置は、特に袋状に成形された流体容器の密閉性の検
査に適している。前記第1の目的を達成するために、第
3の発明による流体容器の密閉性検査装置は、第2の発
明の構成に加えて、支持部材の支持面の中央部が上方に
盛り上がるように凸状に形成され、押圧部材の押圧面の
中央部が下方に張り出すように凸状に形成されているこ
とを特徴としている。
【0024】この第3の発明による流体容器の密閉性検
査装置は、流体容器が支持部材と押圧部材との間に挟持
されている状態で、流体容器の両面がそれぞれ支持部材
の支持面と押圧部材の押圧面のそれぞれの凸状部によっ
て押圧されることになるので、より安定した状態で流体
容器を加圧でき、より確実な検査を行うことができる。
【0025】前記第1の目的を達成するために、第4の
発明による流体容器の密閉性検査装置は、第1の発明の
構成に加えて、支持部材がその流体容器の支持面が鉛直
向きになるように配置され、押圧部材が基台に水平方向
にスライド自在にかつその押圧面が鉛直向きになるよう
に取り付けられ、弾性部材が押圧部材と基台との間に介
装され、牽引部材が押圧部材に連結されてこの押圧部材
を弾性部材の付勢方向と反対方向にスライドするように
牽引することを特徴としている。
【0026】上記第4の発明による流体容器の密閉性検
査装置は、牽引部材による牽引によって押圧部材が弾性
部材による付勢方向と反対方向にスライドされて支持部
材から離間される。この押圧部材のスライドによって支
持部材との間隔が拡がると、検査対象である流体容器を
支持部材と押圧部材の間に挿入する。
【0027】この後、牽引部材による牽引を解除する
と、押圧部材が弾性部材に付勢されて前記と反対方向に
スライドされ、支持部材との間に挿入された流体容器の
側面に押接される。これによって、流体容器が持ち上げ
られた状態で上下向きに支持される。そして、弾性部材
の付勢力によって流体容器が加圧されることにより、流
体容器の密閉性が検査される。
【0028】この第4の発明による流体容器の密閉性検
査装置は、特に箱状に成形された流体容器の密閉性の検
査に適している。前記第2の目的を達成するために、第
5の発明による流体容器の密閉性検査装置は、第4の発
明の構成に加えて、支持部材および押圧部材が、基台に
水平軸を中心に回転自在に支持された機枠に取り付けら
れ、支持部材および押圧部材が機枠の回転にともなって
正立位置と倒立位置との間で反転自在になっていること
を特徴としている。
【0029】上記第5の発明による流体容器の密閉性検
査装置は、流体容器を支持部材と押圧部材との間に正立
状態で挟持し、この正立状態で密閉性の検査を行った
後、基台に対して機枠を水平軸を中心に回転させて、流
体容器を支持部材と押圧部材とによって挟持したままの
状態で倒立状態に反転させる。そして、この倒立状態で
正立状態と同様に密閉性の検査を行う。
【0030】この第5の発明による流体容器の密閉性検
査装置によれば、検査装置に流体容器をセットしたまま
の状態で正立および倒立状態における密閉性の検査を行
うことができ、より確実な検査を行うことができる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、この発明の最も最良と思わ
れる実施形態について、図面を参照しながら説明する。
【0032】図1は、この発明の実施形態の第1の例を
示す斜視図である。この図1に示される検査装置10
は、主として図6に示されるようなブリックパック1の
製造工程段階にあるパック1−Aおよび袋パック3等の
袋状の流体容器についての密閉性の検査を行うことを目
的とするものである。
【0033】図1において、作業台11上に支柱12が
その下端部を固定されて鉛直向きに固定され、この支柱
12の上端に支持はり13が水平向きに固定されてい
る。この支持はり13の先端部には、L字形の支持フレ
ーム14が、その鉛直方向に延びる側のフレーム14A
の中間部を固定されることによって取り付けられてい
る。
【0034】支持フレーム14のフレーム14Aの下端
部から前方に水平向きに延びるフレーム14Bに、図2
に拡大して示されるように、上面の中央部が上方に向か
って突出するように山形に形成された押圧プレートP1
が水平向きに固定されている。
【0035】支持フレーム14のフレーム14Aの上端
部には、回動アーム15がその中間部を揺動自在に支持
された状態で取り付けられている。この回動アーム15
の先端部には、支持フレーム14のフレーム14Bに取
り付けられた押圧プレートP1の上方においてこの押圧
プレートP1に対向するように、押圧プレートP2が取
り付けられている。
【0036】この押圧プレートP2は、図2に拡大して
示されるように、押圧プレートP1と同様に下面の中央
部が下方に向かって突出するように山形に形成されてい
る。また、回動アーム15には、この回動アーム15が
後述するようにフレーム14Aの上端部を支点にして揺
動した際にも水平状態を維持することができるように、
シャフト16によって回動アーム15を含む鉛直面内に
おいて回動自在に取り付けられている。
【0037】回動アーム15の後端部と支持はり13の
中間部との間には、スプリング17が圧縮状態で介装さ
れていて、そのスプリング力によって回動アーム15の
後端部を持ち上げる方向に付勢している。このスプリン
グ17のバネ定数および長さは、後述するように、検査
対象であるサンプリングされた液体容器を押圧プレート
P1とP2との間に挟んで挟圧する際に、流体容器に所
定の圧力、例えば5kg/cm2 の圧力が作用するよう
に選定されている。
【0038】支持はり13は、その後端部とスプリング
17の連結部との間が中空になっていて、この中空部に
後端開口部からワイヤ18が挿通されている。この支持
はり13の後端部に挿通されたワイヤ18の一端部は、
支持はり13の外壁を貫通しスプリング17の中心部を
通って回動アーム15の後端部に連結されている。
【0039】ワイヤ18は、支持はり13の後端部から
引き出された後、作業台11の上面に取り付けられたガ
イドプーリ19の外周面を回って作業台11の下方に延
びるようにガイドされ、その下端部が、この作業台11
の下部に基端部を回動自在に取り付けられたペダル20
の先端部に連結されている。これによって、このペダル
20を踏み下げることによって、ワイヤ18が支持はり
13内から引き出される方向(図1の矢印Xの方向)に
牽引されるようになっている。
【0040】次に、上記検査装置10による液体容器の
密閉性検査の手順について、説明を行う。なお、以下の
説明は、製造ラインから所定のロットごとにサンプリン
グされたブリックパック1の製造工程段階にあるパック
1−Aおよび袋パック3について検査する場合について
行う。
【0041】検査は、パック1−Aまたは袋パック3が
製造ラインからサンプリングされ、検査員によってこの
サンプリングされたパック1−Aまたは袋パック3が検
査装置10にセットされることにより、開始される。
【0042】このパック1−Aまたは袋パック3のセッ
トは、検査員が検査装置10のペダル20を踏み下げる
ことによって行われる。このペダル20が踏み下げられ
ると、ワイヤ18が支持はり13内から引き出される方
向に牽引され、このワイヤ18が連結された回動アーム
15の後端部が下方向に引き下げられることによって、
回動アーム15が図1に矢印Yによって示される方向に
回動される。そして、この回動アーム15の回動によっ
てその先端部が引き上げられ、これに伴って押圧プレー
トP2が上昇して押圧プレートP1から離間される。
【0043】この押圧プレートP2の上昇によって押圧
プレートP1との間に隙間が形成されると、この隙間に
サンプリングされたパック1−Aまたは袋パック3を差
し込み、この後、ペダル20の踏下げを解除する。
【0044】このペダル20の踏下げが解除されると、
ワイヤ18の牽引が解除されることによって、回動アー
ム15の後端部がスプリング17のばね力によって上向
きに付勢され矢印Yと反対方向に回動され、これによっ
て、押圧プレートP2が下降して、差し込まれたパック
1−Aまたは袋パック3が押圧プレートP1との間で挟
圧される。
【0045】このときの状態が図2に示されており、押
圧プレートP1とP2の間に挟まれたパック1−Aまた
は袋パック3は、その中央部をそれぞれ山形に形成され
た押圧プレートP1の頂部p1および押圧プレートP2
の頂部p2の間に挟まれて、スプリング17によって設
定された押圧力によって加圧される。
【0046】このとき、押圧プレートP2が回動アーム
15の先端部に対してシャフト16を中心に回動自在に
なっていることにより、パック1−Aまたは袋パック3
を挟圧している状態で押圧プレートP1に対して平行な
状態を保持する。
【0047】この状態で、所要の時間(例えば15分
間)放置した後、パック1−Aを形成する紙シートの接
合部または袋パック3を形成するラミネートフィルムや
ビニールシートの接合部から、内容物である飲料等の流
体が漏れ出ていないかどうかの視認を行う。
【0048】このように、検査対象物であるパック1−
Aまたは袋パック3を押圧プレートP1とP2の間で挟
圧した状態で所要の時間放置しておくのは、パック1−
Aまたは袋パック3の加圧を開始した直後は内容物は漏
れ出さないが、もしパック1−Aまたは袋パック3の接
合部に接合の弱い部分があると、この接合の弱い部分が
加圧状態が継続することによって破れて内容物が漏れ出
すことがあるからである。運搬時や店頭などにおいて、
ブリックパック1や袋パック3が長時間積み重ねられて
いる状態を想定したものである。
【0049】なお、パック1−Aや袋パック3の加圧時
間の計測は、検査装置10にタイマを取り付けておい
て、加圧を開始した後所定の時間が経過するとブザー等
によって検査員に知らせる等の方法により行うことがで
きる。
【0050】以上のようにして検査が終了すると、再度
ペダル20を踏み下げてワイヤ18を牽引することによ
り、回動アーム15をスプリング17に抗して矢印Y方
向に回動させて押圧プレートP2を引き上げた後、検査
の終了したパック1−Aまたは袋パック3を押圧プレー
トP1とP2の間から引き出す。そして、さらに別のパ
ックについて検査を行う場合には、新しいパックを検査
の終了したものと交換に押圧プレートP1とP2の間に
差し込んで、前記と同様の手順で検査を繰り返す。
【0051】図3および4は、この発明の実施形態の第
2の例を示す斜視図である。この図3および4に示され
る検査装置30は、主として図7に示されるゲーブルト
ップの形態を有する流体容器についての密閉性の検査を
行うことを目的とするものである。この、図3および4
は検査装置30を後ろ側から見た状態を示している。
【0052】図3において、作業台31上に支柱32が
その下端部を固定されて鉛直向きに固定され、この支柱
32の上端部にスリーブ33が水平でかつ前後向きに固
定されている。
【0053】このスリーブ33内には中空のシャフト3
4が軸回りに回動自在に嵌挿されており、このシャフト
34の先端部に矩形の支持フレーム35が、その一辺の
フレーム35aがシャフト34の軸線に対して直交する
状態で中央部を固定されることによって側方に位置する
フレーム35bが水平向きになるように、取り付けられ
ている。
【0054】この支持フレーム35の前端側に位置する
フレーム35cにはその内側に、断面が略コ字形の容器
保持板36が、その支持面が鉛直向きになるように固定
されている。さらに、支持フレーム35の後端側に位置
するフレーム35aには一対のスライドシャフト37が
水平向きにかつその後端部が抜け落ち不能に嵌挿されて
おり、このスライドシャフト37の先端部に断面が略コ
字形の容器押圧板38が、支持フレーム35内において
フレーム35bに対して直交する状態で、固定されてい
る。
【0055】そして、容器押圧板38の後面とフレーム
35aの内面との間に、それぞれその中心部をスライド
シャフト37に挿通された状態で、一対のスプリング3
9が介装されており、このスプリング39によって容器
押圧板38が容器保持板36に接近する方向に付勢され
ている。このスプリング39のバネ定数および長さは、
後述するように、検査対象であるサンプリングされた液
体容器を容器保持板36と容器押圧板38との間に挟ん
で挟圧する際に、流体容器に所定の圧力、例えば5kg
/cm2 の圧力が作用するように選定されている。
【0056】シャフト34には、その内部に後端部から
ワイヤ40が挿通され、このワイヤ40の先端部が支持
フレーム35のフレーム35aを貫通して容器押圧板3
8の後面に連結されている。
【0057】シャフト34の後端部から後方に延びるワ
イヤ40は、作業台31の上面に取り付けられたガイド
プーリ41の外周面を回って作業台31の下方に延びる
ようにガイドされ、その下端部が、この作業台31の下
部に基端部を回動自在に取り付けられたペダル43の先
端部に連結されている。これによって、このペダル42
を踏み下げることによって、ワイヤ40がシャフト34
内から引き出される方向(図3の矢印X’の方向)に牽
引されるようになっている。
【0058】次に、上記検査装置30による流体容器の
密閉性検査の手順について、説明を行う。なお、以下の
説明は、製造ラインから所定のロットごとにサンプリン
グされたゲーブルトップパック2について検査する場合
について行う。
【0059】検査は、ゲーブルトップパック2が製造ラ
インからサンプリングされ、検査員によってこのサンプ
リングされたゲーブルトップパック2が検査装置30に
セットされることにより、開始される。
【0060】このゲーブルトップパック2のセットは、
検査員が検査装置30のペダル42を踏み下げることに
よって行われる。このペダル42が踏み下げられると、
ワイヤ40がシャフト34内から引き出される方向に牽
引され、このワイヤ40が連結された容器押圧板38
が、スプリング39に抗してスライドシャフト37をフ
レーム35bに対してスライドさせながら、後方向(図
3に矢印Y’によって示される方向)に引き下げられる
ことによって、容器保持板36から離間される。
【0061】この容器押圧板38の後退によって容器保
持板36との間隔が検査対象であるゲーブルトップパッ
ク2の幅以上に拡がると、2個のゲーブルトップパック
2を容器保持板36と容器押圧板38の間に差し込み、
この後、ペダル42の踏下げを解除する。
【0062】このペダル42の踏下げが解除されると、
ワイヤ40の牽引が解除されることによって、容器押圧
板38がスプリング39のばね力によって前方向に付勢
され矢印Y’と反対方向に前進されて、差し込まれた2
個のゲーブルトップパック2が正立状態で容器保持板3
6との間で挟圧され、スプリング39のばね力によって
加圧される。
【0063】この状態で、所要の時間(例えば5分間)
放置した後、ゲーブルトップパック2を形成する紙シー
トの接合部から、内容物である飲料等の流体が漏れ出て
いないかどうかの視認を行う。
【0064】次に、図4に示されるように、スリーブ3
3を支点としてシャフト34を中心に支持フレーム35
を180度回転させて、ゲーブルトップパック2を倒立
状態に反転させる。そして、上記と同様に、所要の時間
放置した後、ゲーブルトップパック2の接合部から内容
物である飲料等の流体が漏れ出ていないかどうかの視認
を行う。
【0065】このように、ゲーブルトップパック2につ
いて、その正立状態と倒立状態の二度の検査を行うの
は、正立状態による検査のみでは、ゲーブルトップパッ
ク2の上部からの漏れを確実に検出することが難しいた
めである。
【0066】また、上記のように、検査対象物であるゲ
ーブルトップパック2を容器保持板36と容器押圧板3
8の間で挟圧した状態で、それぞれ所要の時間放置して
おくのは、前記第1の例において説明したのと同様に、
ゲーブルトップパック2の加圧を開始した直後は内容物
は漏れ出さないが、もしゲーブルトップパック2の接合
部に接合の弱い部分があると、この接合の弱い部分が加
圧状態が継続することによって破れて内容物が漏れ出す
ことがあるからである。運搬時や店頭などにおいて、ブ
リックパック1や袋パック3が長時間積み重ねられてい
る状態を想定したものである。
【0067】この加圧時間の計測も、検査装置10の場
合と同様にタイマ等により行うことができる。図5は、
スプリング39の各動作位置における状態を示したもの
であって、図5(a)は待機位置における無圧縮状態を
示しており、図5(b)はワイヤ40の牽引によって容
器押圧板38の後退により圧縮された状態を示してお
り、図5(c)は容器保持板36と容器押圧板38の間
に挟まれたゲーブルトップパック2を加圧している状態
を示している。
【0068】この図5から分かるように、容器保持板3
6と容器押圧板38の間に挟まれたゲーブルトップパッ
ク2に作用される押圧力Fは、スプリング39のばね定
数をkとし、図5(c)におけるスプリング39の圧縮
距離をxとすると、F=kxで表される。
【0069】上記のようにして検査が終了すると、再度
ペダル43を踏み下げてワイヤ40を牽引することによ
り、容器押圧板38をスプリング39に抗して矢印Y’
方向に後退させてゲーブルトップパック2の押圧状態を
解除した後、検査の終了したゲーブルトップパック2を
容器保持板36と容器押圧板38の間から引き出す。そ
して、さらに別のパックについて検査を行う場合には、
新しいパックを検査の終了したものと交換に容器保持板
36と容器押圧板38の間に差し込んで、前記と同様の
手順で検査を繰り返す。
【0070】上記第2の例においては、検査装置30が
2個のゲーブルトップパック2を一度に検査するように
構成されているが、支持フレーム35の幅を任意に設定
することによって、ゲーブルトップパック2を1個だけ
検査するようにしてもよく、また3個以上のゲーブルト
ップパック2を一度に検査するようにしてもよい。
【0071】なお、上記の各例においては、ブリックパ
ック1,ゲーブルトップパック2および袋パック3の密
閉性の検査を行う場合について説明を行ったが、検査装
置10および30は、密閉性が要求される他の型式の流
体容器についても検査を行うことができることは言うま
でもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の最良の形態の一例を示す斜視図であ
る。
【図2】同例において検査対象物が加圧されている状態
を示す部分拡大側面図である。
【図3】本発明の最良の形態の他の例を示す斜視図であ
る。
【図4】同例において検査対象物が反転されている状態
を示す斜視図である。
【図5】同例においてばねの作動状態を示す説明図であ
る。
【図6】本発明の検査対象であるブリックパックの形態
およびその組立の順序を説明するための斜視図である。
【図7】本発明の検査対象であるゲーブルトップパック
の形態を示す斜視図である。
【図8】本発明の検査対象である袋パックの形態を示す
斜視図である。
【図9】従来の検査方法を示す斜視図である。
【図10】従来の検査方法を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 …ブリックパック(流体容器) 1−A…パック(流体容器) 1a,1b…接合部 2 …ゲーブルトップパック(流体容器) 3 …袋パック(流体容器) 10…検査装置 11…作業台(基台) 14…支持フレーム(基台) 15…回動アーム(アーム部材) 17…スプリング(弾性部材) 18…ワイヤ(牽引部材) P1…押圧プレート(支持部材) P2…押圧プレート(押圧部材) p1,p2…頂部 31…作業台(基台) 33…スリーブ 34…シャフト 35…支持フレーム(基台) 36…容器保持板(支持部材) 37…スライドシャフト 38…容器押圧板(押圧部材) 39…スプリング(弾性部材) 40…ワイヤ(牽引部材)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート材の縁部が接合されることによっ
    て箱状または袋状に形成されて内部に充填された流体を
    密閉する流体容器の密閉性を検査する検査装置であっ
    て、 基台に固定されて流体容器の一方の面が当接されること
    によりこの流体容器の一方の面を支持する支持部材と、 この支持部材に対向する位置に配置され基台に支持部材
    に対し接離する方向に移動自在に取り付けられて支持部
    材に一方の面を支持された流体容器の他方の面に押接さ
    れる押圧部材と、 この押圧部材と基台との間に介装されて押圧部材を支持
    部材の方向に付勢する弾性部材と、 前記押圧部材側に連結されてこの押圧部材を弾性部材に
    抗して支持部材から離間する方向に移動するように牽引
    する牽引部材と、 を備えていることを特徴とする流体容器の密閉性検査装
    置。
  2. 【請求項2】 前記支持部材がその流体容器の支持面が
    上向きになるように配置され、前記押圧部材が基台に中
    間部を鉛直面内において揺動自在に支持されたアーム部
    材の先端部にその押圧面が下向きになるように取り付け
    られ、前記弾性部材がアーム部材の後端部と基台との間
    に介装され、前記牽引部材がアーム部材に連結されてこ
    のアーム部材を弾性部材の付勢方向と反対方向に回動す
    るように牽引する請求項1に記載の流体容器の密閉性検
    査装置。
  3. 【請求項3】 前記支持部材の支持面の中央部が上方に
    盛り上がるように凸状に形成され、前記押圧部材の押圧
    面の中央部が下方に張り出すように凸状に形成されてい
    る請求項2に記載の流体容器の密閉性検査装置。
  4. 【請求項4】 前記支持部材がその流体容器の支持面が
    鉛直向きになるように配置され、前記押圧部材が基台に
    水平方向にスライド自在にかつその押圧面が鉛直向きに
    なるように取り付けられ、前記弾性部材が押圧部材と基
    台との間に介装され、前記牽引部材が押圧部材に連結さ
    れてこの押圧部材を弾性部材の付勢方向と反対方向にス
    ライドするように牽引する請求項1に記載の流体容器の
    密閉性検査装置。
  5. 【請求項5】 前記支持部材および前記押圧部材が、基
    台に水平軸を中心に回転自在に支持された機枠に取り付
    けられ、支持部材および押圧部材が機枠の回転にともな
    って正立位置と倒立位置との間で反転自在になっている
    請求項4に記載の流体容器の密閉性検査装置。
JP6356396A 1996-03-19 1996-03-19 流体容器の密閉性検査装置 Pending JPH09257630A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003149073A (ja) * 2001-11-08 2003-05-21 Nikka Kensa Kikai Kk 包装シール不良品検出方法および装置
CN105651462A (zh) * 2016-03-31 2016-06-08 安徽志诚机电零部件有限公司 一种尿素箱的翻转实验台
JP2021160787A (ja) * 2020-03-31 2021-10-11 株式会社 情報システムエンジニアリング 状態判定システム、状態判定方法、及び状態判定プログラム

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