JPH09257589A - 赤外線熱画像装置における温度ドリフト補正装置 - Google Patents

赤外線熱画像装置における温度ドリフト補正装置

Info

Publication number
JPH09257589A
JPH09257589A JP8069851A JP6985196A JPH09257589A JP H09257589 A JPH09257589 A JP H09257589A JP 8069851 A JP8069851 A JP 8069851A JP 6985196 A JP6985196 A JP 6985196A JP H09257589 A JPH09257589 A JP H09257589A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
gain
outside air
optical system
control signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8069851A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Yamamoto
隆志 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Avionics Co Ltd
Original Assignee
Nippon Avionics Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Avionics Co Ltd filed Critical Nippon Avionics Co Ltd
Priority to JP8069851A priority Critical patent/JPH09257589A/ja
Publication of JPH09257589A publication Critical patent/JPH09257589A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Radiation Pyrometers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 外気温度の急激な変化に対しても観測温度の
変動を補正する。 【解決手段】 物体から放射された赤外線は光学レンズ
系1を通って赤外線検出器2に入射する。センサ3は光
学系の内部温度TLを測定し、センサ8は周囲の外気温
度TEを測定する。CPU9は、Y=αX+β={R
(mTL+nTE)/(m+n)}X+βに基づいて利
得αを計算する。Xは検出器2の出力値、Yは利得可変
増幅器4の出力値、R、m、nは定数である。そして、
利得αを示す利得制御信号及びオフセット値βを示すオ
フセット制御信号をD/A変換器10に出力する。増幅
器4は、利得制御信号に従って利得を増減すると共に、
オフセット制御信号に従って出力信号Yに与えるオフセ
ットを変化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、物体から放射され
た赤外線を検出して物体の温度分布を示す熱画像を表示
する赤外線熱画像装置に関し、特に周囲の外気温度によ
る観測温度の変動を補正することができる温度ドリフト
補正装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、物体から放射された赤外線を検出
して熱画像を表示する赤外線熱画像装置が各種熱解析に
利用されている。このような赤外線熱画像装置では、周
囲の外気温度の変動に伴って赤外線検出器から得られる
信号が変化する。したがって、赤外線検出器から出力さ
れた信号を基にそのまま熱画像を構成すると、一定温度
の被観測物体を観測していても外気温度が変化すると物
体の温度の変化として捉えてしまい、問題となる。そこ
で、従来の赤外線熱画像装置では、入射赤外線を赤外線
検出器へ導く光学系にその内部温度を測定するセンサを
設け、このセンサの出力値によって赤外線検出器の出力
を補正していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】以上のように従来の赤
外線熱画像装置では、光学系の内部温度を測定するセン
サによって外気温度による観測温度の変動(温度ドリフ
ト)を補正していた。ところが、光学系の内部の温度は
一般的に外気温度と同じとなるが、外気温度が急激に変
動すると、その変動に応じて徐々に変化していく。した
がって、光学系の内部温度で温度ドリフトを補正する従
来の赤外線熱画像装置は、外気温度が急激に変化する
と、十分に追従することができず、測定した温度と本来
の被観測物体の温度にずれが生じてしまうという問題点
があった。本発明は、上記課題を解決するためになされ
たもので、外気温度の急激な変化に対しても温度ドリフ
トを補正することができる温度ドリフト補正装置を提供
することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の温度ドリフト補
正装置は、光学系の内部温度を測定する光学系内部温度
測定手段と、外気温度を測定する外気温度測定手段と、
赤外線検出器の出力信号を利得制御信号に応じた利得で
増幅する利得可変増幅手段と、この利得可変増幅手段の
出力信号が示す温度が被観測物体の温度に一致するよう
に、光学系内部温度測定手段と外気温度測定手段で測定
された温度値に応じた利得制御信号を生成する利得制御
手段とを有するものである。このように、利得制御手段
が光学系内部温度測定手段と外気温度測定手段で測定さ
れた温度値に応じた利得制御信号を生成することによ
り、利得可変増幅手段の利得が増減されて温度ドリフト
が補正された信号が出力される。
【0005】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第1の実施の形態
を示す赤外線熱画像装置のブロック図である。1は入射
赤外線を集束させる光学レンズ系、2は入射赤外線の熱
エネルギー量を検出する赤外線検出器、3は光学系の内
部温度を測定する光学系内部温度センサ、4は赤外線検
出器2の出力信号を利得制御信号に応じた利得で増幅す
る利得可変増幅器、5はA/D変換器、6はA/D変換
器5の出力を画像信号に変換する画像処理部、7はD/
A変換器、8は外気温度を測定する外気温度センサ、9
は光学系内部温度センサ3と外気温度センサ8で測定さ
れた温度値に応じた利得制御信号を生成するCPU、1
0はD/A変換器である。そして、CPU9、D/A変
換器10が利得制御手段を構成している。
【0006】図示しない被観測物体から放射された赤外
線は、光学レンズ系1を通って赤外線検出器2に入射す
る。この光学レンズ系1は、赤外線透過フィルタを含
み、入射光のうちの赤外線だけを赤外線検出器2に導
く。これにより、被観測物体の温度を表す出力信号が赤
外線検出器2から出力される。利得可変増幅器4は、赤
外線検出器2の出力を後述する利得で増幅すると共に、
出力信号に与える直流電位を後述するオフセット値に基
づいて上下させる。
【0007】A/D変換器5は利得可変増幅器4の出力
信号をディジタル信号に変換する。そして、画像処理部
6はA/D変換器5の出力を図示しない表示装置で表示
できるような画像信号に変換し、D/A変換器7は画像
処理部6の出力をアナログ画像信号に変換して表示装置
へ出力する。こうして、被観測物体の温度分布を示す熱
画像が表示装置に表示される。
【0008】次に、このような赤外線熱画像装置におけ
る温度ドリフト補正の動作を説明する。光学レンズ系1
には、この光学系の内部の温度を測定する光学系内部温
度センサ3が設けられている。また、それとは別に外気
温度を測定する外気温度センサ8が、例えば赤外線熱画
像装置の図示しない外気取り入れ口に設けられている。
なお、これらの測定値を入力とするCPU9では、測定
温度のディジタル値を取り扱う。このためには、センサ
3、8にA/D変換器を備えていてもよいし、CPU9
の内部でA/D変換してもよい。
【0009】ここで、赤外線検出器2の出力値をXとし
たとき、ドリフト補正結果となる利得可変増幅器4の出
力値Yは次式のように表すことができる。 Y=αX+β ・・・(1) 式(1)において、αは利得、βはオフセット値であ
る。
【0010】そして、利得αは、光学系内部温度センサ
3の出力値をTL、外気温度センサ8の出力値をTEと
したとき、次式のように表すことができる。 α={R(mTL+nTE)/(m+n)} ・・・(2) 式(2)において、Rは定数である。また、センサ3、
センサ8の測定結果をドリフト補正にどの程度反映させ
るかを決定する荷重値m、nは、m+n=1を満たす0
〜1の値をとる。
【0011】次に、オフセット値β、定数R、m、nを
決定する方法を説明する。まず、被観測物体を黒体炉と
し、この黒体炉の温度を一定の値Trefに設定する。
また、オフセット値βは所定値(例えば0)としてお
く。そして、外気温度センサ8の出力値TEが第1の温
度TE1を示す環境に赤外線熱画像装置を設置し、黒体
炉を観測する。
【0012】温度が一定に設定された黒体炉を観測した
とき、利得可変増幅器4から出力される出力信号Yは黒
体炉の温度Trefを示さなければならないので、出力
値Yが温度Trefに等しくなるのに必要な利得α(こ
れをα1とする)をこのときの赤外線検出器2の出力値
Xから求めることができる。
【0013】続いて、外気温度センサ8の出力値TEが
第2の温度TE2を示す環境に赤外線熱画像装置を設置
し、黒体炉を観測する。上記と同様に、利得可変増幅器
4から出力される出力信号Yは黒体炉の温度Trefを
示さなければならないので、出力値Yが温度Trefに
等しくなるのに必要な利得α(これをα2とする)をこ
のときの検出器2の出力値Xから求めることができる。
このようにして、図2(a)に示すような外気温度−利
得特性線を求めることができる。
【0014】そして、この外気温度−利得特性線にかな
う定数R、m、nを決定する。なお、以上の測定では、
外気温度をTE1からTE2に上げた直後、あるいは外
気温度を変化させてから短時間の後に観測を行う。した
がって、光学系の内部の温度、つまりセンサ3の出力値
TLは、外気温度TE1、TE2の何れにおいても一定
の値を示しているものとする。
【0015】次に、このように定数を決定した赤外線熱
画像装置については、オフセット値βは先に設定した所
定値のままでよいが、赤外線検出器2の感度特性のばら
つきなどにより、検出器2から出力される信号は赤外線
熱画像装置ごとに異なる。そこで、ある赤外線熱画像装
置におけるオフセット値βを求めるには、光学系の内部
温度TLと外気温度TEが共に一定の状態で、被観測物
体の温度を変える(あるいは温度が異なる物体を観測す
る)ことにより、図2(b)に示すような赤外線検出器
出力値−補正値特性線を求める。そして、この特性線よ
り赤外線検出器出力値X=0のときの補正値Yを求め
る。これがオフセット値βである。こうして、定数R、
m、n、オフセット値βを決定することができる。
【0016】CPU9には、こうして決定された定数
R、m、n、オフセット値βが設定されており、CPU
9は、光学系内部温度センサ3の出力値TL、外気温度
センサ8の出力値TEに基づいて、式(2)から利得α
を計算する。そして、この利得αを示す利得制御信号の
ディジタル値、及びオフセット値βを示すオフセット制
御信号のディジタル値をD/A変換器10に出力する。
【0017】利得制御信号及びオフセット制御信号のデ
ィジタル値がD/A変換回路10によってアナログ信号
に変換されることにより、利得可変増幅器4は、利得制
御信号に従って利得を増減すると共に、オフセット制御
信号に従って出力信号Yに与えるバイアス(直流電位)
を変化させる。以上のようにして、式(1)、(2)に
基づく温度ドリフト補正が行われる。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、利得制御手段が光学系
内部温度測定手段と外気温度測定手段で測定された温度
値に応じた利得制御信号を生成することにより、利得可
変増幅手段がその利得を増減するので、外気温度の急激
な変化に対しても温度ドリフトを補正することができ、
外気温度が急激に変化しても被観測物体の温度を正確に
表す赤外線熱画像装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態を示す赤外線熱画
像装置のブロック図である。
【図2】 外気温度と利得可変増幅器の利得との関係及
び赤外線検出器出力とドリフト補正値との関係の1例を
示す特性図である。
【符号の説明】
1…光学レンズ系、2…赤外線検出器、3…光学系内部
温度センサ、4…利得可変増幅器、5…A/D変換器、
6…画像処理部、7…D/A変換器、8…外気温度セン
サ、9…CPU、10…D/A変換器。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被観測物体から放射された赤外線を光学
    系で受光し、この赤外線を赤外線検出器で検出して被観
    測物体の温度を表示する赤外線熱画像装置に設けられ
    た、周囲の外気温度による観測温度の変動を補正するた
    めの温度ドリフト補正装置であって、 前記光学系の内部温度を測定する光学系内部温度測定手
    段と、 外気温度を測定する外気温度測定手段と、 前記赤外線検出器の出力信号を利得制御信号に応じた利
    得で増幅する利得可変増幅手段と、 この利得可変増幅手段の出力信号が示す温度が前記被観
    測物体の温度に一致するように、光学系内部温度測定手
    段と外気温度測定手段で測定された温度値に応じた前記
    利得制御信号を生成する利得制御手段とを有することを
    特徴とする温度ドリフト補正装置。
JP8069851A 1996-03-26 1996-03-26 赤外線熱画像装置における温度ドリフト補正装置 Pending JPH09257589A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8069851A JPH09257589A (ja) 1996-03-26 1996-03-26 赤外線熱画像装置における温度ドリフト補正装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8069851A JPH09257589A (ja) 1996-03-26 1996-03-26 赤外線熱画像装置における温度ドリフト補正装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09257589A true JPH09257589A (ja) 1997-10-03

Family

ID=13414738

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8069851A Pending JPH09257589A (ja) 1996-03-26 1996-03-26 赤外線熱画像装置における温度ドリフト補正装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09257589A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012154845A (ja) * 2011-01-27 2012-08-16 Asahi Kasei Electronics Co Ltd 温度測定装置における補正データの取得方法およびこれを行う、温度測定方法、及び、温度測定装置。
JP2015215177A (ja) * 2014-05-08 2015-12-03 セイコーエプソン株式会社 回路装置、温度検出装置、電子機器及び温度検出方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012154845A (ja) * 2011-01-27 2012-08-16 Asahi Kasei Electronics Co Ltd 温度測定装置における補正データの取得方法およびこれを行う、温度測定方法、及び、温度測定装置。
JP2015215177A (ja) * 2014-05-08 2015-12-03 セイコーエプソン株式会社 回路装置、温度検出装置、電子機器及び温度検出方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2826337B2 (ja) 放射体温計
CN106679817B (zh) 一种用于标定红外热像仪的方法
US5994699A (en) Thermal camera for infrared imaging
JPH06235663A (ja) 赤外線焦点平面アレイの広いダイナミック範囲の不均一性補償方法および装置
US5001657A (en) Radiation thermometer
US5128884A (en) Black body calibration using image processing techniques
JP2603004B2 (ja) 温度測定装置及び温度信号の提供方法
US20040057494A1 (en) Ear thermometer with improved temperature coefficient and method of calibration thereof
JP3873528B2 (ja) 放射体温計
JP2003004543A (ja) 温度検出方法および温度検出器
EP1182435A2 (en) Light sensor system and method for detecting ambient light
JPH09257589A (ja) 赤外線熱画像装置における温度ドリフト補正装置
JPH03273121A (ja) 放射体温計
JP3380683B2 (ja) 赤外線カメラにおける温度ドリフト補正装置
JP3099470B2 (ja) 遠心分離機用非接触式温度計測システム
KR100200672B1 (ko) 적외선 카메라의 온도 보상 장치
JPH1096667A (ja) 赤外線熱画像装置およびその光学系毎の温度変換テーブル作成回路
JPH10104082A (ja) 赤外線熱画像装置における温度ドリフト補正装置および方法
JPH06186085A (ja) 温度計測方法及びその装置
JPH0835885A (ja) 赤外線熱画像装置における温度ドリフト補正装置および方法
JPH04286477A (ja) 赤外線撮像装置
Ropson et al. a-Si 160 x 120 micro IR camera: operational performance
JPH03134524A (ja) 放射温度測定装置
JPH08278203A (ja) 赤外線放射温度計
JP3162831B2 (ja) 焦電型センサの温度補正方法