JPH10104082A - 赤外線熱画像装置における温度ドリフト補正装置および方法 - Google Patents

赤外線熱画像装置における温度ドリフト補正装置および方法

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JPH10104082A
JPH10104082A JP25414796A JP25414796A JPH10104082A JP H10104082 A JPH10104082 A JP H10104082A JP 25414796 A JP25414796 A JP 25414796A JP 25414796 A JP25414796 A JP 25414796A JP H10104082 A JPH10104082 A JP H10104082A
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temperature
gain
infrared
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thermal image
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JP25414796A
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Shigeo Ono
繁生 小野
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Nippon Avionics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】赤外線検出器の冷却装置が電子冷却式であり、
環境温度Taと赤外線検出器の出力レベルとの関係を表
す特性線が非直線的であっても、実用上十分な程度に正
確に温度ドリフトを補正できる赤外線熱画像装置の温度
ドリフト補正装置を提供する。 【解決手段】赤外線検出器の出力信号を利得可変増幅器
で増幅するようにし、その利得可変増幅器の利得を環境
温度Taに応じて制御し、利得可変増幅器の出力として
環境温度Taに影響されない熱画像信号を得る。環境温
度Taに応じて制御するべきその利得可変増幅器の利得
特性を温度テーブルの形式で記憶しておき、環境温度T
aに応じてその温度テーブルから所要の利得を読み出
す。その温度テーブルに記憶する環境温度Ta−利得特
性線を図1のように折れ線とすることにより、赤外線検
出器の出力信号の環境温度特性に正確に合わせた補正を
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、赤外線熱画像装置の温
度ドリフト補正装置に関し、特に赤外線熱画像装置の設
置環境の温度に応じて赤外線検出器の感度が変動し、こ
の感度の変動に起因して生ずる検出温度のずれを補償す
る温度ドリフト補正装置および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】物体の表面温度を非接触で測定する赤外
線熱画像装置は、基本的には、物体の熱エネルギーを測
定し電気信号へ変換するカメラヘッド部と、その電気信
号に対して各種の処理を行うプロセッサ部と、表示部と
で構成される。そして、カメラヘッド部は、物体から
輻射される赤外線を集束させ、2次元のリアルタイム画
像を構築する光学系、赤外線検出器とそれを冷却する
ための電気回路部、前記2つをコントロールするため
の制御部、の3つに大別される。
【0003】この赤外線熱画像装置では、観測する対象
の物体の温度が一定であっても、装置の周囲環境温度T
aが変動すると、その装置の光学系の温度が変動するこ
とや、赤外線検出器を冷却する冷却装置の冷却能力等に
起因し、環境温度Taに応じて赤外線検出器の感度が変
動する。図4は、赤外線熱画像装置における光学系の内
部の温度と赤外線検出器の出力信号レベルとその関係を
示す特性図である。赤外線熱画像装置が置かれる環境温
度Taと光学系内部温度とは事実上同じと見て差し支え
ない。その環境温度Taの変動に起因する観測温度の変
動を温度ドリフトと呼んでいる。温度ドリフトは、極力
少ないことが望まれる。環境温度Taの変動に起因する
赤外線検出器の感度変動は、赤外線検出器の出力信号レ
ベル変動として現われる。使用する赤外線検出器によっ
てはその出力レベルの変動が相当に大きく、そのレベル
変動により生じる検出温度のずれの補正を要する場合が
ある。
【0004】赤外線検出器には、熱エネルギーを吸収す
る物質の温度が変化する現象を捉える熱型と熱エネルギ
ーを光量子として直接に検知する量子型とがある。更に
量子型は、入射赤外線量によって光起電力を発生する光
起電力型と、入射赤外線量によって抵抗が変化するとい
う光伝導効果を利用した光伝導型とに分けるられる。光
起電力型はPV(Photo Voltaic )タイプと称され、イ
ンジュームアンチモン(InSb)は光起電力型としてよく
知られている。また光伝導型はPC(PhotoConductiv
e)タイプと称され、水銀カドミウムテルル(HgCdTe)
は光伝導型としてよく知られている。環境温度Taに対
する両タイプの性質は異なるが、それぞれ広く利用され
ている。
【0005】即ち、PVタイプは、環境温度Taの変化
の影響を受け難くい性質を持ち、周囲環境温度が多少変
化しても装置として問題となる程度の温度ドリフトは生
じない。一方、PCタイプは、環境温度Taの変化の影
響を受け易い性質を持つので、PCタイプの赤外線検出
器では温度ドリフトの問題が生ずる。
【0006】そこで、PCタイプの赤外線検出器を使用
する従来の赤外線熱画像装置では、例えば図5に示すよ
うな温度ドリフト補正方式が採用されている。
【0007】図5において、被観測物体20から輻射さ
れる熱エネルギーは、赤外線検出器10で電気信号に変
換される。PCタイプの赤外線検出器10では、入射赤
外線エネルギー120に応じて抵抗値が変化するので、
バイアス電流を流すと入射赤外線エネルギー120の変
化が電圧の変化として出力される。符号110は赤外線
検出器10の出力信号を表わす。出力信号110は、電
圧値で入射エネルギー120を表わしている。赤外線検
出器出力信号110は、可変利得の増幅器1で外部から
のゲインコントロール信号141により所望のレベルに
徴調整され、補正された検出信号101として出力され
る。従来の赤外線熱画像装置では赤外線検出器10の出
力信号110における電圧レベルの補正を次のようにし
て行っている。図5における冷却部12は、ペルチェ素
子を用いる電子冷却方式を採用している。冷却部12
は、赤外線検出器10に接触して取り付けられる。冷却
部12の冷却温度を所望の一定値に設定する冷却電圧1
42と、その所望値冷却温度を意図的に変化させて温度
ドリフトを補正する補正電圧143を加算器11で加算
した電圧で冷却部12の冷却温度を制御する。補正電圧
143に応じて赤外線検出器10の動作温度が制御さ
れ、増幅器1から補正された電圧である検出信号101
が得られる。なお、冷却方式には、ペルチェ素子電子冷
却方式の他に、ガスの膨張・圧縮を利用したスターリン
グ冷却方式もある。
【0008】しかし、PCタイプの赤外線検出器は、周
囲環境温度変化の影響を受け易い性質を持つので、赤外
線検出器10の出力電圧は冷却温度によっても変化す
る。従って、冷却温度を変化させる図5の従来の温度ド
リフト補正方式では、赤外線検出器10の感度を変化さ
せることになるので、観測温度が変化するだけでなく、
分光感度及びSN比をも変化させてしまうという問題が
ある。
【0009】また、冷却方式としてスターリング冷却方
式も良く利用されているが、電子冷却方式の場合には電
源投入後数秒で所定の冷却温度に達するのに対し、スタ
ーリング冷却方式の場合には、所定温度に達するのに5
分程度の時間を要し、更にその冷却特性によって環境温
度の変化を検出し冷却温度を変化させ所定の温度にする
追従性が電子冷却方式よりも劣る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】図5の従来の温度ドリ
フト補正装置の欠点を解決ものとして、特願平6−17
3033号の装置がある。特願平6−173033号の
温度ドリフト補正装置では、赤外線検出器の出力信号を
増幅する利得可変増幅器を備え、環境温度に応じて赤外
線検出器の出力レベルが変動する度合いを予め計測して
おき、その環境温度Taによる赤外線検出器の出力レベ
ルの変動を補正するために必要な前記利得可変増幅器の
所要利得Gを、該環境温度Taと対応させて温度テーブ
ルに記憶しておき、環境温度Taを測定し、該環境温度
Taに応じて温度テーブルから所要の利得Gを読み出
し、利得可変増幅器の利得をその利得Gに設定すること
により、利得可変増幅器の出力として被観測物体の正確
な温度を得るものであった。その温度テーブルは、環境
温度Taと利得Gとの関係を直交座標で表したときに、
環境温度Taと利得Gとは直線的(リニア)な関係であ
ると仮定し、その座標上で2点だけを実測値とし、その
2点の間の環境温度Taではその2点を直線で利得Gを
補間していた。
【0011】赤外線検出器の冷却装置がガス冷却器やス
ターリング冷却器のときは、環境温度Taと補正のため
の利得Gとは、図2に示すように、おおむね直線的であ
るから特願平6−173033号の従来装置で実用上足
りる程度に正確に温度ドリフトを補正できた。ところ
が、赤外線検出器の冷却装置が電子冷却式のときには、
環境温度Taと補正のための利得Gとの関係は直線とは
かなりずれており、特願平6−173033号の装置は
実用上十分な程度に正確に温度ドリフトを補正できな
い。
【0012】そこで、本発明の目的は、赤外線検出器の
冷却装置が電子冷却式であり、環境温度Taと補正のた
めの利得Gとの関係は直線とがかなりずれていても、実
用上十分な程度に正確に温度ドリフトを補正できる赤外
線熱画像装置における温度ドリフト補正装置および方法
の提供にある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は次の手段を提供する。
【0014】被観測物体から輻射された赤外線を光学
系で受け、該光学系で形成された赤外線像を赤外線検出
器でアナログ熱画像信号に変換し、該アナログ熱画像信
号を利得可変増幅器で増幅し、該増幅器の出力のアナロ
グ熱画像信号をA/D変換器でディジタル熱画像信号に
変換することにより、前記被観測物体のディジタル熱画
像信号を得る赤外線熱画像装置に設けられ、前記光学系
の内部温度等で表される環境温度Taに応じた利得制御
信号を前記増幅器の利得制御信号入力端子に与え、該環
境温度Taに応じて生じる前記赤外線検出器の出力レベ
ルの変動を補正するだけの所要の利得に該増幅器の利得
を制御することにより、前記ディジタル熱画像信号で表
される温度を前記被観測物体の温度に一致させるため
に、前記環境温度Taを検知し、該環境温度Taをディ
ジタル値に変換して出力する温度検知手段と、前記赤外
線検出器の出力レベルの変動を補正するために必要な前
記増幅器の前記所要の利得と前記環境温度Taとを対応
させた表を温度テーブルとしてディジタル値で予め記憶
しておき、前記温度検知手段の出力で表される前記環境
温度Taに対応した前記利得を前記温度テーブルから読
み出す記憶手段と、前記記憶手段から読み出された前記
利得をアナログ値に変換するD/A変換器と、前記D/
A変換器から出力された前記利得に対応する前記利得制
御信号を生成する利得制御回路とを備えてなる温度ドリ
フト補正装置において、前記赤外線熱画像装置の設置環
境で予定する前記環境温度Taの最低値及び最高値をそ
れぞれTamin及びTamaxとし、Taminから
Tamaxまでの環境温度Taの範囲をn等分し(nは
2以上の整数)、n等分された温度範囲の各温度領域の
境界温度を低温側からそれぞれTa1,Ta2,・・・
・・,Ta(n−1)とするとき、前記温度テーブルに
おける前記増幅器の利得は、それら所定の環境温度Ta
min,Ta1,Ta2,・・・・・,Ta(n−
1),Tamaxでは該増幅器の前記所要の利得の実測
値であり、それら所定の環境温度の間の前記温度領域で
は前記環境温度Taと前記増幅器の前記所要の利得の関
係が直線的であると推定して算出した補間値であること
を特徴とする温度ドリフト補正装置。
【0015】被観測物体から輻射された赤外線を受け
る光学系と、前記光学系で形成された赤外線像を受け、
アナログ熱画像信号を生成する赤外線検出器と、前記ア
ナログ熱画像信号を利得制御信号に応じた利得で増幅す
る利得可変増幅器と、前記増幅器の出力のアナログ熱画
像信号をディジタル信号に変換しディジタル熱画像信号
を生成するA/D変換器とを有する赤外線熱画像装置に
設けられ、前記増幅器の利得制御信号入力端子に前記利
得制御信号を与え、前記光学系の内部温度等で表される
環境温度Taに応じた利得制御信号を前記増幅器の利得
制御信号入力端子に与え、該環境温度Taに応じて生じ
る前記赤外線検出器の出力レベルの変動を補正するだけ
の所要の利得に該増幅器の利得を制御することにより、
前記ディジタル熱画像信号で表される温度を前記被観測
物体の温度に一致させるために、前記環境温度Taを検
知し、該環境温度Taをディジタル値に変換して出力す
る温度検知手段と、前記A/D変換器の出力のディジタ
ル熱画像信号を受け、該ディジタル熱画像信号を前記被
観測物体の各部の温度を表す温度データに変換する温度
データ検出器と、前記温度データ検出器から出力される
前記温度データと前記温度検知手段から出力される前記
環境温度Taとから、前記赤外線検出器の出力レベルの
変動を補正するために必要な前記増幅器の前記所要の利
得と前記環境温度Taとを対応させた温度−利得特性線
を作成し、該温度−利得特性線を表の形式で温度テーブ
ルとして記憶しておき、該温度テーブルを記憶した後に
前記温度検知手段から前記環境温度Taが送られた時
は、該環境温度Taに対応した前記利得を前記テーブル
から読み出す中央演算処理装置と、前記中央演算処理装
置から読み出された前記利得をアナログ値に変換するD
/A変換器と、前記D/A変換器から出力された前記利
得に対応する前記利得制御信号を生成する利得制御回路
とを備えてなる赤外線熱画像装置の温度ドリフト補正装
置において、前記赤外線熱画像装置の設置環境で予定す
る前記環境温度Taの最低値及び最高値をそれぞれTa
min及びTamaxとし、TaminからTamax
までの環境温度Taの範囲をn等分し(nは2以上の整
数)、n等分された温度範囲の各温度領域の境界温度を
低温側からそれぞれTa1,Ta2,・・・・・,Ta
(n−1)とするとき、前記温度テーブルにおける前記
増幅器の利得は、それら所定の環境温度Tamin,T
a1,Ta2,・・・・・,Ta(n−1),Tama
xでは該増幅器の前記所要の利得の実測値であり、それ
ら所定の環境温度の間の前記温度領域では前記環境温度
Taと前記増幅器の前記所要の利得の関係が直線的であ
ると推定して算出した補間値であることを特徴とする温
度ドリフト補正装置。
【0016】被観測物体から輻射された赤外線を受け
る光学系と、前記光学系で形成された赤外線像を受け、
アナログ熱画像信号を生成する赤外線検出器と、前記ア
ナログ熱画像信号を利得制御信号に応じた利得で増幅す
る利得可変増幅器と、前記増幅器の出力のアナログ熱画
像信号をディジタル信号に変換しディジタル熱画像信号
を生成するA/D変換器と、前記増幅器の利得制御信号
入力端子に前記利得制御信号を与え、前記光学系の内部
温度等で表わされる環境温度Taに応じて生じる前記赤
外線検出器の出力レベルの変動を補正するだけの所要の
利得に該増幅器の利得を制御することにより、前記ディ
ジタル熱画像信号で表される温度を前記被観測物体の温
度に一致させる温度ドリフト補正装置とを有し、前記温
度ドリフト補正装置は、前記環境温度Taを検知し、該
環境温度Taをディジタル値に変換して出力する温度検
知手段と、前記A/D変換器の出力のディジタル熱画像
信号を受け、該ディジタル熱画像信号を前記被観測物体
の各部の温度を表す温度データに変換する温度データ検
出器と、前記温度データ検出器から出力される前記温度
データと前記温度検知手段から出力される前記環境温度
Taとから、前記赤外線検出器の出力レベルの変動を補
正するために必要な前記増幅器の前記所要の利得と前記
環境温度Taとを対応させた温度−利得特性線を作成
し、該温度−利得特性線をディジタル値で温度テーブル
として記憶しておき、該温度テーブルを記憶した後に前
記温度検知手段から前記環境温度Taが送られた時は、
該環境温度Taに対応した前記利得を前記温度テーブル
から読み出す中央演算処理装置と、前記中央演算処理装
置から読み出された前記利得をアナログ値に変換するD
/A変換器と、前記D/A変換器から出力された前記利
得に対応する前記利得制御信号を生成する利得制御回路
とを備えてなる赤外線熱画像装置の温度ドリフト補正方
法において、前記赤外線熱画像装置の設置環境で予定す
る前記環境温度Taの最低値及び最高値をそれぞれTa
min及びTamaxとし、TaminからTamax
までの環境温度Taの範囲をn等分し(nは2以上の整
数)、n等分された温度範囲の各温度領域の境界温度を
低温側からそれぞれTa1,Ta2,・・・・・,Ta
(n−1)とするとき、前記被観測物体の温度TB を前
記赤外線検出器の検知範囲内の所定温度TB0に設定し、
前記環境温度TaをTaminにする環境に前記赤外線
熱画像装置を置き、前記温度データ検出器から出力され
る前記温度データが所定温度TB0となる利得Gminを
前記中央演算処理装置で生成し、次に、前記環境温度T
aをTa1にする環境に前記赤外線熱画像装置を置き、
前記温度データ検出器から出力される前記温度データが
所定温度TB0となる利得G1を前記中央演算処理装置で
生成し、以後同様に、前記環境温度Taを順次にTa
2,・・・・・,Ta(n−1),Tamaxにする環
境に前記赤外線熱画像装置を置き、これら各環境温度T
aにおいて、前記温度データ検出器から出力される前記
温度データが所定温度TB0となる利得G2,・・・・
・,G(n−1),Gmaxを前記中央演算処理装置で
生成し、前記中央演算処理装置は、前記環境温度Taと
前記中央演算処理装置の出力の利得Gとの直交座標系に
おいて、(Tamin,Gmin)の点Pmin,(T
a1,G1)の点P1,(Ta2,G2)の点P2,・
・・・・(Tn,Gn)の点Pn,(Tamax,Gm
ax)の点Pmaxとを順次に直線で結んで前記温度−
利得特性線を生成することを特徴とする赤外線熱画像装
置の温度ドリフト補正方法。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を挙げ
本発明を一層詳しく説明する。
【0018】図3は本発明の一実施の形態における主要
部を示す回路ブロック図である。図において、1は利得
可変増幅器、2はアナログ信号をディジタル信号に変換
するA/D変換器、3は温度データ検出器、4は中央演
算処理装置(以下、CPUと略記する)、5はディジタ
ル信号をアナログ信号に変換するD/A変換器、6は利
得制御回路、10は赤外線検出器である。
【0019】この実施の形態における光学系(図示せ
ず)は、被観測物体から輻射された赤外線を受け、該被
観測物体の赤外線像を赤外線検出器10上に形成する。
この光学系は赤外線透過フィルタを含み、入射光の内の
赤外線だけを赤外線検出器10へ導く。そこで、赤外線
検出器の出力信号110は、被観測物体の温度を表すア
ナログの熱画像信号である。また、光学系には、この光
学系の内部の温度をアナログの電気信号に変換する温度
センサが設けられている。光学系の内部の温度は実質上
環境温度Taに等しい。この温度センサの出力信号13
0は、CPU4へ導かれ、CPU4内部のA/D変換器
でディジタル信号に変換される。請求項および課題を解
決するための手段の欄における温度検知手段は、その温
度センサとCPU4内部のA/D変換器とを合わせた回
路に相当する。
【0020】利得可変増幅器1は、利得制御信号入力端
子を有し、この利得制御信号入力端子に加えられる利得
制御信号106に応じた利得で赤外線検出器出力信号1
10を増幅し、温度ドリフトを補正したアナログ熱画像
信号101を生成する。
【0021】A/D変換器2は、アナログ熱画像信号1
01をディジタル熱画像信号120に変換する。
【0022】温度データ検出器3は、ディジタル熱画像
信号120を受け、ディジタル熱画像信号120をCP
U4で認識するのに適した形式の温度データ103(デ
ィジタルデータ)に変換する。ディジタル熱画像信号1
20は、赤外線検出器の出力信号110を利得可変増幅
器1で増幅し、A/D変換器2でディジタル化した信号
であり、温度データ検出器3で変換されるまでもなく、
被観測物体の温度を表している信号である。しかし、C
PU4が図4の縦軸における赤外線検出器出力信号とし
て認識するには、ディジタル熱画像信号120をCPU
4で扱うのに適した形式(プロトコル)に変換しておく
のが、CPU4におけるプログラムを簡単化するために
好ましいので、温度データ検出器3が設けてある。
【0023】CPU4は、温度データ検出器3から出力
される温度データ103と、前記温度センサ出力信号1
30とを受ける。CPU4における演算処理は、ディジ
タル信号で行われるので、アナログ信号である温度セン
サ出力130は、前述のとおり、CPU4内のA/D変
換器でディジタル信号に変換されてから、CPU4内の
演算部へ送られる。
【0024】赤外線検出器10の出力信号レベルと光学
系内部温度との関係、即ち赤外線検出器10の感度特性
は図4に示す通りである。本図に示すように、赤外線検
出器10の感度は環境温度Taの増加と共に減少する。
このように、赤外線検出器10の感度が環境温度Taに
応じて変動することを該赤外線検出器の温度ドリフトと
いう。この実施の形態では、その温度ドリフトの補正を
し、アナログ熱画像信号101ひいてはディジタル熱画
像信号120が被観測物体の温度(即ち、赤外線検出器
に入射する赤外線の熱エネルギー)を正しく表すように
するために、利得可変増幅器1の利得を温度センサ出力
信号130に応じて制御する。
【0025】図1は、その補正をするために、利得可変
増幅器1における利得を得るべく利得制御信号106で
利得可変増幅器1に指示して、該利得可変増幅器1に持
たせる増幅率(ゲイン)を示す図である。
【0026】CPU4では、赤外線検出器の出力レベル
の変動を補正するために必要な増幅器1の利得Gと環境
温度Taとを対応させた温度−利得特性線を図1の如く
に作成し、該温度−利得特性線をディジタル値のテーブ
ル(温度テーブルと称する)の形式で記憶しておき、該
温度テーブルを記憶した後に温度センサ出力信号130
(環境温度Taの信号)が送られた時は、該環境温度T
aに対応した利得Gを温度テーブルから読み出し、利得
信号104として出力する。CPU4には、該温度テー
ブルを記憶する半導体メモリ(E’PROM)が備えて
ある。
【0027】D/A変換器5は、CPU4から読み出さ
れたディジタルの利得信号104をアナログの利得信号
105に変換する。
【0028】利得制御回路6は、利得信号105に対応
する利得制御信号106を生成する。利得制御信号10
6は、利得可変増幅器1の利得制御信号入力端子に加え
られ、該利得可変増幅器1の利得をCPU4の温度テー
ブルから読み出した利得Gに制御する。
【0029】上に述べたように、CPU4では、赤外線
検出器の出力レベルの変動を補正するために必要な増幅
器1の利得Gと環境温度Taとを対応させた温度−利得
特性線を図1の如くに作成し、該温度−利得特性線をデ
ィジタル値のテーブルの形式で記憶するのであるが、そ
の温度−利得特性線を表す温度テーブルは次の方法で作
成される。
【0030】いま、赤外線熱画像装置の設置環境で予定
する環境温度Taの最低値及び最高値をそれぞれTam
in=−5℃及びTamax=40℃とし、Tamin
からTamaxまでの環境温度Taの範囲をn=5の領
域に分割し、5分割された温度範囲の各温度領域の境界
温度を低温側からそれぞれTa1=0℃,Ta2=10
℃,Ta3=20℃,Ta4=30℃とする。
【0031】まず、被観測物体を黒体炉とし、その黒体
炉の大きさを光学系の視野全体を覆う大きさとし、黒体
炉でなる該被観測物体の温度TB を赤外線検出器の検知
範囲内の最高温度TB0=120℃に設定する。そして、
赤外線熱画像装置を恒温槽に設置し、その恒温槽の温度
を調節して、赤外線熱画像装置の環境温度TaをTam
in=−5℃にする。
【0032】被観測物体の温度TB および環境温度Ta
をこのような条件に設定しておいて、CPU4を作動さ
せる。CPU4は、その出力104で表す利得Gを制御
し、温度データ検出器3から出力される温度データ10
3が所定温度TB0=120℃となるようにし、このとき
の利得G=Gminを求める。
【0033】次に、恒温槽の温度を調節し、環境温度T
aがTa1=0℃である環境に赤外線熱画像装置を置
き、温度データ検出器3から出力される温度データ10
3が所定温度TB0=120℃となる利得G1を中央演算
処理装置4で生成する。
【0034】以後同様に、環境温度Taを順次にTa2
=10℃,Ta3=20℃,Ta4=30℃,Tama
x=40℃にする環境に赤外線熱画像装置を置き、これ
ら各環境温度Taにおいて、温度データ検出器3から出
力される温度データ103が所定温度TB0=120℃と
なる利得G2,G3,G4,GmaxをCPU4で生成
する。
【0035】CPU4は、環境温度TaとCPU4の出
力104の利得Gとの直交座標系において、(Tami
n,Gmin)の点Pmin,(Ta1,G1)の点P
1,(Ta2,G2)の点P2,(Ta3,G3)の点
P3,(Ta4,G4)の点P4,(Tamax,Gm
ax)の点Pmaxとを順次に直線で結んで、図1の温
度−利得特性線を生成し、この図1の温度−利得特性線
を温度テーブルとして内部のE’PROMに記憶する。
【0036】図1の温度−利得特性線で示されるよう
に、この実施の形態では、赤外線熱画像装置が設置され
る環境で予想される温度範囲をn=5分割し、5つの温
度領域の境界の温度−5℃,0℃,10℃,20℃,3
0℃,40℃という6か所の環境温度Taにおいて利得
可変増幅器1の所要利得GとしてGamin,G1,G
2,G3,G4,Gmaxを実測により得て、この実測
値の間の温度領域を直線で補間することにより、温度−
利得特性線を折れ線で生成している。この温度−利得特
性線は、図4に示したような非直線的な環境温度Ta−
出力レベル特性のの赤外線検出器の出力を十分に補正で
き、A/D変換器2の出力120は実用上十分に正確に
対象物の温度を表す。A/D変換器2の出力120が表
す被観測物体の温度の正確さは、赤外線熱画像装置の設
置環境の温度範囲Tamin〜Tamaxを分割して温
度テーブルを作成するときの分割数nを増大することに
より、一層改善できる。
【0037】所定温度TB0を赤外線検出器の検知範囲の
最高温度に選んだのは、温度−利得特性線をできるだけ
正確にするためである。したがって、所定温度TB0を赤
外線検出器の検知範囲の最高温度に選ぶ必要は必ずしも
ないが、最高温度に近い温度を選ぶことが温度ドリフト
の補正精度を高くするために好ましい。
【0038】被観測物体を黒体炉としたのは、被観測物
体の放射率を1にし、被観測物体から輻射される赤外線
のエネルギーがそのまま被観測物体の温度を表すように
し、精度の高い温度−利得特性線が得られるようにする
ためである。
【0039】図3の実施の形態では、温度−利得特性線
を温度ドリフト補正装置自体で作成した。しかしなが
ら、温度−利得特性線は図3と同様な他の装置で予め測
定して得られるので、該他の装置で測定して得た温度−
利得特性線テーブルをCPU4に記憶しておくことによ
り、上述の温度−利得特性線作成工程を省いて温度ドリ
フトの補正を行うことができる。このように、温度−利
得特性線テーブルを別の装置で作成するときは、図3に
おける温度データ検出器3は不要である。
【0040】図3の温度ドリフト補正装置によれば、環
境温度Taの変動により生ずる赤外線検出器10の出力
レベルの変動は、利得可変増幅器1の利得を環境温度T
aに応じて制御することにより、各赤外線検出器ごとに
補正できる。もっとも、環境温度Taに対する赤外線検
出器の感度の特性における分散(バラツキ)は、複数の
赤外線検出器に関し小さいので、温度−利得特性線テー
ブルのデータを複数の赤外線検出器につき共通として赤
外線熱画像装置の温度ドリフト補正装置を実現しても、
その装置は実用に耐え得るものとなる。
【0041】
【発明の効果】以上に実施例を挙げ詳しく説明したよう
に、本発明の方法及び装置によれば、赤外線検出器の冷
却装置が電子冷却式であり、環境温度Taと赤外線検出
器の出力レベルとの関係(図4に特性線で例示する関
係)、ひいては環境温度Taと補正のための可変利得増
幅器の利得Gとの関係、が直線とはかなりずれて非直線
的であっても、その非直線性を補正するのに折れ線の温
度−利得特性線を用いるので、実用上十分な程度に正確
に温度ドリフトを補正できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態におけるCPU4に温度
テーブルとして記憶する温度−利得特性線を示す図。
【図2】従来の赤外線熱画像装置における温度ドリフト
補正装置におけるCPU4に温度テーブルとして記憶す
る温度−利得特性線を示す図。
【図3】本発明の一実施形態である赤外線熱画像装置の
温度ドリフト補正装置を示す回路ブロック図。
【図4】赤外線検出器の冷却装置が電子冷却式である赤
外線熱画像装置における環境温度Taと赤外線検出器の
出力信号のレベルの関係を例示する特性図。
【図5】従来の赤外線熱画像装置における温度ドリフト
補正装置の一例を示すブロック回路図。
【符号の説明】
1・・・・・利得可変増幅器 2・・・・・A/D変換器 3・・・・・温度データ検出器 4・・・・・中央演算処理装置(CPU) 6・・・・・利得制御回路 10・・・・・赤外線検出器 11・・・・・加算器 12・・・・・赤外線検出器の冷却部 20・・・・・被観測物体 101・・・・・アナログ熱画像信号 103・・・・・温度データ 104・・・・・ディジタル利得信号 105・・・・・アナログ利得信号 106・・・・・利得制御信号 110・・・・・赤外線検出器出力信号 120・・・・・ディジタル熱画像信号 130・・・・・環境温度Taセンサ出力信号

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被観測物体から輻射された赤外線を光学系
    で受け、該光学系で形成された赤外線像を赤外線検出器
    でアナログ熱画像信号に変換し、該アナログ熱画像信号
    を利得可変増幅器で増幅し、該増幅器の出力のアナログ
    熱画像信号をA/D変換器でディジタル熱画像信号に変
    換することにより、前記被観測物体のディジタル熱画像
    信号を得る赤外線熱画像装置に設けられ、 前記光学系の内部温度等で表される環境温度Taに応じ
    た利得制御信号を前記増幅器の利得制御信号入力端子に
    与え、該環境温度Taに応じて生じる前記赤外線検出器
    の出力レベルの変動を補正するだけの所要の利得に該増
    幅器の利得を制御することにより、前記ディジタル熱画
    像信号で表される温度を前記被観測物体の温度に一致さ
    せるために、 前記環境温度Taを検知し、該環境温度Taをディジタ
    ル値に変換して出力する温度検知手段と、 前記赤外線検出器の出力レベルの変動を補正するために
    必要な前記増幅器の前記所要の利得と前記環境温度Ta
    とを対応させた表を温度テーブルとしてディジタル値で
    予め記憶しておき、前記温度検知手段の出力で表される
    前記環境温度Taに対応した前記利得を前記温度テーブ
    ルから読み出す記憶手段と、 前記記憶手段から読み出された前記利得をアナログ値に
    変換するD/A変換器と、 前記D/A変換器から出力された前記利得に対応する前
    記利得制御信号を生成する利得制御回路とを備えてなる
    温度ドリフト補正装置において、 前記赤外線熱画像装置の設置環境で予定する前記環境温
    度Taの最低値及び最高値をそれぞれTamin及びT
    amaxとし、TaminからTamaxまでの環境温
    度Taの範囲をn等分し(nは2以上の整数)、n等分
    された温度範囲の各温度領域の境界温度を低温側からそ
    れぞれTa1,Ta2,・・・・・,Ta(n−1)と
    するとき、 前記温度テーブルにおける前記増幅器の利得は、それら
    所定の環境温度Tamin,Ta1,Ta2,・・・・
    ・,Ta(n−1),Tamaxでは該増幅器の前記所
    要の利得の実測値であり、それら所定の環境温度の間の
    前記温度領域では前記環境温度Taと前記増幅器の前記
    所要の利得の関係が直線的であると推定して算出した補
    間値であることを特徴とする温度ドリフト補正装置。
  2. 【請求項2】被観測物体から輻射された赤外線を受ける
    光学系と、前記光学系で形成された赤外線像を受け、ア
    ナログ熱画像信号を生成する赤外線検出器と、前記アナ
    ログ熱画像信号を利得制御信号に応じた利得で増幅する
    利得可変増幅器と、前記増幅器の出力のアナログ熱画像
    信号をディジタル信号に変換しディジタル熱画像信号を
    生成するA/D変換器とを有する赤外線熱画像装置に設
    けられ、 前記増幅器の利得制御信号入力端子に前記利得制御信号
    を与え、前記光学系の内部温度等で表される環境温度T
    aに応じた利得制御信号を前記増幅器の利得制御信号入
    力端子に与え、該環境温度Taに応じて生じる前記赤外
    線検出器の出力レベルの変動を補正するだけの所要の利
    得に該増幅器の利得を制御することにより、前記ディジ
    タル熱画像信号で表される温度を前記被観測物体の温度
    に一致させるために、 前記環境温度Taを検知し、該環境温度Taをディジタ
    ル値に変換して出力する温度検知手段と、 前記A/D変換器の出力のディジタル熱画像信号を受
    け、該ディジタル熱画像信号を前記被観測物体の各部の
    温度を表す温度データに変換する温度データ検出器と、 前記温度データ検出器から出力される前記温度データと
    前記温度検知手段から出力される前記環境温度Taとか
    ら、前記赤外線検出器の出力レベルの変動を補正するた
    めに必要な前記増幅器の前記所要の利得と前記環境温度
    Taとを対応させた温度−利得特性線を作成し、該温度
    −利得特性線を表の形式で温度テーブルとして記憶して
    おき、該温度テーブルを記憶した後に前記温度検知手段
    から前記環境温度Taが送られた時は、該環境温度Ta
    に対応した前記利得を前記テーブルから読み出す中央演
    算処理装置と、 前記中央演算処理装置から読み出された前記利得をアナ
    ログ値に変換するD/A変換器と、 前記D/A変換器から出力された前記利得に対応する前
    記利得制御信号を生成する利得制御回路とを備えてなる
    赤外線熱画像装置の温度ドリフト補正装置において、 前記赤外線熱画像装置の設置環境で予定する前記環境温
    度Taの最低値及び最高値をそれぞれTamin及びT
    amaxとし、TaminからTamaxまでの環境温
    度Taの範囲をn等分し(nは2以上の整数)、n等分
    された温度範囲の各温度領域の境界温度を低温側からそ
    れぞれTa1,Ta2,・・・・・,Ta(n−1)と
    するとき、 前記温度テーブルにおける前記増幅器の利得は、それら
    所定の環境温度Tamin,Ta1,Ta2,・・・・
    ・,Ta(n−1),Tamaxでは該増幅器の前記所
    要の利得の実測値であり、それら所定の環境温度の間の
    前記温度領域では前記環境温度Taと前記増幅器の前記
    所要の利得の関係が直線的であると推定して算出した補
    間値であることを特徴とする温度ドリフト補正装置。
  3. 【請求項3】被観測物体から輻射された赤外線を受ける
    光学系と、 前記光学系で形成された赤外線像を受け、アナログ熱画
    像信号を生成する赤外線検出器と、 前記アナログ熱画像信号を利得制御信号に応じた利得で
    増幅する利得可変増幅器と、 前記増幅器の出力のアナログ熱画像信号をディジタル信
    号に変換しディジタル熱画像信号を生成するA/D変換
    器と、 前記増幅器の利得制御信号入力端子に前記利得制御信号
    を与え、前記光学系の内部温度等で表わされる環境温度
    Taに応じて生じる前記赤外線検出器の出力レベルの変
    動を補正するだけの所要の利得に該増幅器の利得を制御
    することにより、前記ディジタル熱画像信号で表される
    温度を前記被観測物体の温度に一致させる温度ドリフト
    補正装置とを有し、 前記温度ドリフト補正装置は、 前記環境温度Taを検知し、該環境温度Taをディジタ
    ル値に変換して出力する温度検知手段と、 前記A/D変換器の出力のディジタル熱画像信号を受
    け、該ディジタル熱画像信号を前記被観測物体の各部の
    温度を表す温度データに変換する温度データ検出器と、 前記温度データ検出器から出力される前記温度データと
    前記温度検知手段から出力される前記環境温度Taとか
    ら、前記赤外線検出器の出力レベルの変動を補正するた
    めに必要な前記増幅器の前記所要の利得と前記環境温度
    Taとを対応させた温度−利得特性線を作成し、該温度
    −利得特性線をディジタル値で温度テーブルとして記憶
    しておき、該温度テーブルを記憶した後に前記温度検知
    手段から前記環境温度Taが送られた時は、該環境温度
    Taに対応した前記利得を前記温度テーブルから読み出
    す中央演算処理装置と、 前記中央演算処理装置から読み出された前記利得をアナ
    ログ値に変換するD/A変換器と、 前記D/A変換器から出力された前記利得に対応する前
    記利得制御信号を生成する利得制御回路とを備えてなる
    赤外線熱画像装置の温度ドリフト補正方法において、 前記赤外線熱画像装置の設置環境で予定する前記環境温
    度Taの最低値及び最高値をそれぞれTamin及びT
    amaxとし、TaminからTamaxまでの環境温
    度Taの範囲をn等分し(nは2以上の整数)、n等分
    された温度範囲の各温度領域の境界温度を低温側からそ
    れぞれTa1,Ta2,・・・・・,Ta(n−1)と
    するとき、 前記被観測物体の温度TB を前記赤外線検出器の検知範
    囲内の所定温度TB0に設定し、 前記環境温度TaをTaminにする環境に前記赤外線
    熱画像装置を置き、前記温度データ検出器から出力され
    る前記温度データが所定温度TB0となる利得Gminを
    前記中央演算処理装置で生成し、 次に、前記環境温度TaをTa1にする環境に前記赤外
    線熱画像装置を置き、前記温度データ検出器から出力さ
    れる前記温度データが所定温度TB0となる利得G1を前
    記中央演算処理装置で生成し、 以後同様に、前記環境温度Taを順次にTa2,・・・
    ・・,Ta(n−1),Tamaxにする環境に前記赤
    外線熱画像装置を置き、これら各環境温度Taにおい
    て、前記温度データ検出器から出力される前記温度デー
    タが所定温度TB0となる利得G2,・・・・・,G(n
    −1),Gmaxを前記中央演算処理装置で生成し、 前記中央演算処理装置は、前記環境温度Taと前記中央
    演算処理装置の出力の利得Gとの直交座標系において、
    (Tamin,Gmin)の点Pmin,(Ta1,G
    1)の点P1,(Ta2,G2)の点P2,・・・・・
    (Tn,Gn)の点Pn,(Tamax,Gmax)の
    点Pmaxとを順次に直線で結んで前記温度−利得特性
    線を生成することを特徴とする赤外線熱画像装置の温度
    ドリフト補正方法。
JP25414796A 1996-09-26 1996-09-26 赤外線熱画像装置における温度ドリフト補正装置および方法 Withdrawn JPH10104082A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006259744A (ja) * 2005-03-17 2006-09-28 Toshiba Corp 定着装置、加熱装置制御方法および非接触温度検出装置
WO2021125390A1 (ko) * 2019-12-19 2021-06-24 전자부품연구원 증폭/보정기 내장형 센서 신호 증폭/보정 방법 및 이를 적용한 센서 모듈

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