JPH09257465A - 非接触式微小領域歪測定方法 - Google Patents

非接触式微小領域歪測定方法

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JPH09257465A
JPH09257465A JP7067696A JP7067696A JPH09257465A JP H09257465 A JPH09257465 A JP H09257465A JP 7067696 A JP7067696 A JP 7067696A JP 7067696 A JP7067696 A JP 7067696A JP H09257465 A JPH09257465 A JP H09257465A
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JP
Japan
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strain
point
measured
deformation
points
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Application number
JP7067696A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Koyama
広幸 小山
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易かつ高精度で微小領域の大歪量を計測す
る方法を提供する。 【解決手段】 被測定物に4点A,B,C,Dを定め、
この被測定物を変形させた後で4点A,B,C,Dに対
応する点E,F,G,Hの位置を測定する。次にE点を
A点に重ねるように四角形EFGHを平行移動させ、そ
の時の点EF間のX軸方向の距離及び点EH間のY軸方
向の距離Lx ,Ly を点F、HのX座標、Y座標として
演算し、これから主歪ε1 、ε2 、主剪断歪γ1 、γ2
を演算する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は大変形を伴う物体に
おける微小領域の大きな歪量を測定するための非接触式
微小領域歪測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、応力歪を測定するために歪ゲー
ジが用いられている。歪ゲージは、ゲージ部が変形を受
けたときに生じる電気抵抗の変化を検出するものであ
る。この歪ゲージは、通常被測定物の表面に貼り付けら
れ、被測定物の変形と共に歪ゲージも変形することによ
り被測定物の歪を測定する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の歪ゲー
ジの大きさは、最小のものでもゲージ長が約1mm程度
あり、被測定物の微小領域の歪量を測定することが困難
であるという問題があった。
【0004】また、歪ゲージによって測定可能な最大歪
量は、歪ゲージのゲージ長に依存するので、微小領域の
歪量を測定できるようにするために歪ゲージの大きさを
小さくした場合には、測定できる歪量も小さくなる。従
って、例えばゴム製品のように大きく変形できる物体で
は、微小領域においてもその歪量が大きくなるが、これ
を小さな歪ゲージで測定することは不可能であるという
問題もあった。
【0005】そこで、光を使用し、光の入反射角の差分
を利用した測定装置も考えられる。特開平4−1050
09号公報には、この光の入反射角の差分を演算するこ
とにより、被測定物の表面粗度を測定する装置が開示さ
れている。しかし、本従来例は、表面粗度の測定装置で
あって、応力歪を測定するものではない。このように、
従来は、光を利用して応力歪を測定する装置については
提案されていなかった。
【0006】さらに、光の入反射角の差分によって被測
定物の歪量を計測するとしても、差分を出すために入反
射光の受光素子等の位置を移動させながら測定する必要
があると考えられる。この場合、受光素子の移動等によ
り測定誤差が生じるという問題も考えられる。
【0007】本発明は上記従来の課題に鑑みなされたも
のであり、その目的は、簡易かつ高精度で微小領域の大
歪量を計測する方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、非接触式微小領域歪測定方法であって、
被測定物に4個の微小突起を付与する工程と、この4個
の微小突起のX、Y座標を測定して求め、その内最も原
点に近いものを基準点とする工程と、被測定物に所定の
負荷を加え、変形後の4個の微小突起のX、Y座標を測
定して求める工程と、変形後の4個の微小突起を平行移
動することにより、変形後の基準点の位置を変形前の基
準点の位置に一致させた場合の他の3個の微小突起の
X、Y座標を演算する工程と、以下の式により歪量を演
算する工程と、
【数2】 ここで、uは変形前後における基準点のX座標の差、v
は変形前後における基準点のY座標の差、εx はx方向
の歪成分、εy はy方向の歪成分、γxyはX、Y平面の
剪断歪成分、ε1 、ε2 は主歪、γ1 、γ2 は主剪断
歪、を含むことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を図面に基づいて説明する。
【0010】図1には、本発明に係る被接触式微小領域
歪測定方法を実施するための測定装置の実施形態の構成
図が示される。図1において、被測定物10の表面に
は、被測定物より伸縮性の大きい例えばゴム材料等によ
って構成されたシートに印刷等によって突起12が形成
された測定シート14が接着されている。測定シート1
4には4つの突起12が形成されており、この突起12
の位置を、入射光及び反射光用の受光素子を備えたレー
ザ光等を使用する位置検出用プローブ16によって検出
する。本測定装置においては、位置検出用プローブ16
によって検出された突起12の位置の変化に基づき、演
算装置18により被測定物の歪み量が演算される。
【0011】なお、上述した例においては、突起12は
測定シート14に形成されているが、これは直接被測定
物10に印刷等によって形成してもよい。また、この突
起12の位置を測定する手段として、光を利用した位置
検出用プローブ16の例が示されているが、この位置検
出及び解析については、通常の画像解析の手法によって
実施することも可能である。
【0012】図2には、測定シート14の拡大斜視図が
示される。図2に示されるように、測定シート14に
は、4つの突起12が形成されており、各突起の高さは
10〜20μm程度となっている。また測定シート14
の厚さは10〜20μm程度が好適である。4つの突起
12は一辺の長さが1200μm以下の長方形の各頂点
に配置されている。なお、これらの値は、被測定物10
の大きさや伸縮性に応じて適宜決定される。この測定シ
ート14は被測定物10に被測定物10よりも低い弾性
率でかつ高い伸縮性を有する接着剤によって接着され
る。
【0013】次に本測定装置を使用して、被測定物10
の応力歪を測定する方法について説明する。
【0014】図1に示される位置検出用プローブ16に
よって、4つの突起12の位置を決定する。これは、例
えば被測定物10の表面粗度を測定することによって粗
度の極大値として4つのピークを分離し、そのピーク位
置によってそれぞれの突起12の座標を求める方法によ
り実施される。
【0015】図3には、以上のようにして求めた4つの
ピークの位置が示される。図3において●で示された点
A,B,C,Dが被測定物10の変形前の4つの突起1
2の位置を表し、○で示された点E,F,G,Hが被測
定物10に負荷を加え変形させた後の4つの突起12の
位置を表している。なお、これらの位置は、図3に示さ
れるようにXY座標上の点として求められる。これら4
つの点のうちXY座標の原点に最も近い点、すなわちA
点を基準点として選ぶ。
【0016】図3においては、変形後の突起12の位置
のうちEが変形前の基準点Aに対応し、FがBに対応
し、GがCに対応し、HがDに対応している。すなわ
ち、被測定物10の変形によって変形前の4つの突起の
位置A,B,C,Dが変形後にE,F,G,Hの位置に
移動したことになる。
【0017】ここで、被測定物10の変形による基準点
Aの移動量のX,Y方向の成分をそれぞれu,vとす
る。また、変形前の4つの突起12によって構成される
矩形のX方向の辺の長さをdx,Y方向の辺の長さをd
yとする。なお、図3からわかるように、変形前の矩形
のAB及びDCの辺はX軸と平行であり、また辺AD及
びBCがY軸と平行になるように被測定物が配置されて
いる。
【0018】次に、被測定物10を変形させた場合に、
Aは、Eの位置まで移動する。この移動量は、上述した
ようにX軸方向でuでありY軸方向でvとなっている。
このX軸方向の位置のずれ量uのX軸方向の変化分を∂
u/∂xとすると、F点のX座標はB点のX座標よりも
u+(∂u/∂x)dxだけずれることになる。また、
Y軸方向の位置のずれ量vのX軸方向の変化分を∂v/
∂xとすると、F点のY座標はB点のY座標に対してv
+(∂v/∂x)dxだけずれている。
【0019】同様にして、X軸方向の位置のずれ量uの
Y軸方向の変化分を∂u/∂yとすると、H点のX座標
はD点のX座標に対してu+(∂u/∂y)dyだけず
れていることになる。また、Y軸方向の位置のずれ量v
のY軸方向の変化分を∂v/∂yとすると、H点のY座
標はD点のY座標に対してv+(∂v/∂y)dyだけ
ずれていることになる。
【0020】以上より、A点を原点とした場合に、E点
の座標は(u,v)であり、F点の座標は(dx+u+
(∂u/∂x)dx,v+(∂v/∂x)dx)であ
り、H点の座標は(u+(∂u/∂y)dy,dy+v
+(∂v/∂y)dy)となっている。
【0021】ここで、A,B,C,Dの各点及びE,
F,G,Hの各点の位置は前述した位置検出用プローブ
16によってX,Y座標として測定するが、位置検出用
プローブ16を固定している台(図示せず)の振動や位
置検出用プローブ16自身を移動させることによってX
軸方向及びY軸方向の距離の測定値に誤差を含むことに
なる。例えば、上述したE、F、H点の場合、位置検出
用プローブ16の測定誤差は、各座標の値のうちu及び
vの中に含まれることになる。
【0022】一方、点EF間のX軸方向の距離及び点E
H間のY軸方向の距離は、点Aを原点とした場合に、点
Eが点Aに重なるように四角形EFGHを回転させずに
平行移動させたときの点FのX座標及び点HのY座標と
して求められる。
【0023】この様子が図4に示される。図4からわか
るように、点FのX座標は、
【数3】 となる。また、点HのY座標は、
【数4】 となる。
【0024】これらの式からわかるように、E点がA点
に重なるように四角形EFGHを平行移動した場合に
は、F点のX座標及びH点のY座標すなわち点EF間の
X軸方向の距離及び点EH間のY軸方向の距離にはu及
びvの成分が含まれないことになる。また、dx及びd
yは予め4つの突起12の相互間の距離として測定して
おいた値であるので、位置検出用プローブ16によって
測定するものではなく、この中には位置検出用プローブ
16による測定誤差は含まれない。
【0025】以上より、点EF間のX軸方向の距離及び
点EH間のY軸方向の距離とから必要な値を演算する場
合には、位置検出用プローブ16による測定誤差がキャ
ンセルされ正確な値を演算することができる。従って、
測定中に上述したような理由により位置検出用プローブ
16と被測定物10との相対位置がずれても正味の歪量
として補正された値を求めることができる。
【0026】本実施形態においては、以上の関係を利用
して被測定物10の歪量を求めるものである。
【0027】ここで、点EF間のX軸方向の距離をLx
とし、点EH間のY軸方向の距離をLy とすると、
【数5】 となる。これらのLx ,Ly は、点EF間及び点EH間
のそれぞれX軸方向及びY軸方向の距離であり、点Aを
原点とした場合に、点Eが点Aに重なるように四角形E
FGHを回転させずに平行移動させたときの点FのX座
標及び点HのY座標として求まるものであって、上述し
たように位置検出用プローブ16の測定誤差を含んでい
ない。
【0028】そこで、位置検出用プローブ16の測定結
果から、点Eを点Aに重ねた場合の点F及び点HのX、
Y座標を演算し、これらから以下の式により歪量を演算
する。
【0029】
【数6】 ここで、uは変形前後における基準点AのX座標の差、
vは変形前後における基準点AのY座標の差、εx はx
方向の歪成分、εy はy方向の歪成分、γxyはX、Y平
面の剪断歪成分、ε1 、ε2 は主歪、γ1 、γ2 は主剪
断歪である。また、上記式中、主歪としてのε1 がメジ
ャーでありε2 がマイナーである。
【0030】以上のように、主歪及び主剪断歪を測定す
ることができれば、その部分の歪の解析ができ、その材
料の寿命を予測することができる。これらの寿命につい
ては繰り返し歪試験で検証することができるが、本実施
形態の方法によって予測した寿命と繰り返し歪試験にお
いて求められた寿命とは高い相関性を示している。
【0031】なお、本発明においては、歪ゲージのよう
にゲージ部自身の変形によって被測定物の歪を測定する
ものではなく、被測定物上の所定の点の位置の変化から
歪を求めるので、どのような微小領域であってもまた変
形が大きくても問題なく測定を実施することができる。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
歪ゲージでは測定不可能な微小領域の大変形を測定可能
となる。
【0033】また、弾性率等の材料定数の情報が不要で
あり、直接歪量の算出が可能となる。
【0034】さらに、各点の座標の差分により必要な量
を演算しているので、測定装置と被測定物との相対値が
測定中にずれても正味の歪量を抽出することができる。
【0035】以上より、従来法に比べ簡易でかつ高精度
の歪量の測定が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る非接触式微小領域歪測定方法を
実施するための測定装置の一実施形態を表す構成図であ
る。
【図2】 図1に示された実施形態において使用される
測定シートの例を表す斜視図である。
【図3】 本発明に係る非接触式微小領域歪測定方法の
説明図である。
【図4】 本発明に係る非接触式微小領域歪測定方法の
説明図である。
【符号の説明】 10 被測定物、12 突起、14 測定シート、16
位置検出用プローブ、18 演算装置。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定物に4個の微小突起を付与する工
    程と、 この4個の微小突起のX、Y座標を測定して求め、その
    内最も原点に近いものを基準点とする工程と、 被測定物に所定の負荷を加え、変形後の4個の微小突起
    のX、Y座標を測定して求める工程と、 変形後の4個の微小突起を平行移動することにより、変
    形後の基準点の位置を変形前の基準点の位置に一致させ
    た場合の他の3個の微小突起のX、Y座標を演算する工
    程と、 以下の式により歪量を演算する工程と、 【数1】 ここで、uは変形前後における基準点のX座標の差、v
    は変形前後における基準点のY座標の差、εx はx方向
    の歪成分、εy はy方向の歪成分、γxyはX、Y平面の
    剪断歪成分、ε1 、ε2 は主歪、γ1 、γ2 は主剪断
    歪、 を含むことを特徴とする非接触式微小領域歪測定方法。
JP7067696A 1996-03-26 1996-03-26 非接触式微小領域歪測定方法 Pending JPH09257465A (ja)

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JP (1) JPH09257465A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002022579A (ja) * 2000-07-13 2002-01-23 Nippon Denshi Kogyo Kk 応力検知センサおよび応力測定装置
JP2005536739A (ja) * 2002-08-20 2005-12-02 レジナルド ヴァーション 圧縮型記号体系ひずみゲージ

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