JPH09256400A - 函体の掘削土中への推進埋設方法および掘削機 - Google Patents

函体の掘削土中への推進埋設方法および掘削機

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JPH09256400A
JPH09256400A JP8063348A JP6334896A JPH09256400A JP H09256400 A JPH09256400 A JP H09256400A JP 8063348 A JP8063348 A JP 8063348A JP 6334896 A JP6334896 A JP 6334896A JP H09256400 A JPH09256400 A JP H09256400A
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Masao Yasukawa
昌夫 保川
Yoichi Kitahara
陽一 北原
Yoshikazu Kido
義和 木戸
Hirofumi Tatsu
弘文 達
Noboru Nakajiyou
昇 中▲じょう▼
Akira Nagata
亮 永田
Hirotomo Kawachi
汎友 河内
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来、水底トンネルを構築する工法では、作
業が非常に大がかりであり、施工コストも莫大であっ
た。また、施工時に、一時的に水域を閉塞しなくてはな
らないので、航路への障害が甚大であった。また、施工
時に、海を汚してしまうという課題があった。 【解決手段】 掘削機で水面下の土中を掘削しつつ、こ
の掘削機の後部に継いだ複数の函体を推進埋設するに際
して、前方に位置する前方の函体とこの函体の後方に継
がれて位置する後方の函体との間に給,排水の作動空間
を形成し、推進すべき函体の前側の作動空間の水を排水
して減圧し、後側の作動空間の密閉を開放して水を給水
可能とし、当該函体の前,後の作動空間の圧力差に基づ
いて当該函体を推進可能とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水面下の土を掘削
しつつ土中にトンネルエレメントとしての函体を推進埋
設する方法、及びこの方法において使用する掘削機に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、予めトンネルエレメントである各
函体を製造してこれらを工事現場まで曳航し、予め浚渫
した場所にこれら函体を沈設して水中で結合し、その
後、埋め戻しを行うことにより、水底トンネルを構築す
る沈埋工法が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述した
従来技術によれば、函体を工事現場まで曳航していって
沈設し、各函体を水中で結合するので、作業が非常に大
がかりで大変であり、施工コストも莫大となってしまう
という課題があった。また、施工時に、一時的に水域を
閉塞しなくてはならないので、航路への障害が甚大であ
るという課題があった。また、施工時に、海を汚してし
まうという課題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる函体の掘
削土中への推進埋設方法は、掘削機で水面下の土中を掘
削しつつ、この掘削機の後部に継いだ複数の函体を推進
しながら土中に埋設する方法であって、前方に位置する
前方の函体とこの函体の後方に継がれて位置する後方の
函体との間に給,排水の作動空間を形成し、推進すべき
函体の前側の作動空間の水を排水して減圧し、後側の作
動空間の密閉を開放して水を給水可能とし、当該函体の
前,後の作動空間の圧力差に基づいて当該函体を推進可
能とした。また、本発明にかかる函体の掘削土中への推
進埋設方法において使用する掘削機は、後部に接続され
た函体の先頭になって水面下の土中を掘削しつつ推進す
る掘削機であって、推進前方に開口し、掘削される土砂
や泥などが取り込まれる収容空間と、上記収容空間の前
部に位置し、推進方向に対しほぼ直角方向にスライドし
て上記収容空間の前部を閉じて、上記収容空間に推進時
に土砂や泥などが収容されたときに当該収容空間を密閉
状態とするバケットと、上記収容空間に収容された土砂
や泥などを、陸上または船上に排出するための排出系
と、を備えて成る。さらに、本発明の掘削機は、上記バ
ケットに代えて、上記収容空間の前部にこの収容空間を
塞ぐように位置し、土砂や泥などを噛み込んで上記収容
空間の底部方向へ送るバケットを備えて成るものとし
た。
【0005】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1は本発明による函体の掘削土中への
推進埋設方法の実施の形態1を示す全体側面図、図2は
掘削機及び頭部推進部の詳細を示す図である。図1にお
いて、本方法では、先端に掘削機1を有する頭部推進部
2の後続に、長手筒状の函体(沈埋管)3a〜3e・・
・を連続的に接続して、海底4の土5中を掘削しながら
推進し、所定の位置で函体3a〜3e・・・を設置して
例えば海底トンネルを構築するものである。頭部推進部
2は、図2に示すように、先端側に推進機構を有し、こ
の推進機構で前方に推進する筒体状の推進体6を備えた
長手筒状の函体2Aより成る。函体2Aの先端は蓋体2
tで塞がれ、この蓋体2tに推進機構としてのジャッキ
7が取付けられている。そして、この函体2Aの前方側
には外筒2aが位置し、この外筒2aの内側に上記蓋体
2tと平行な基板6bを有するスライドレール筒6aが
位置し、このスライドレール筒6aの先端側に隔壁6t
が位置し、この隔壁6tから前方に突出する握持部8に
より、上記掘削機1を構成する断面C字状の回転バケッ
ト9が保持されている。この回転バケット9はほぼ往復
半回転する。尚、握持部8で収容空間1gが形成され
る。この場合、回転バケット9の側部に図示しない側板
を取付け、これを軸受けで支承し、一方の側板に図示し
ない駆動機構で回転バケット9に回転力を伝達する如く
構成されている。また、上記スライドレール筒6aと握
持部8とにより推進体6が構成される。
【0006】上記ジャッキ7の油圧シリンダ7aは上記
基板6bに取付けられ、ジャッキ7の作動で基板6bが
前方に推進して掘削機1が前進するので、土砂,泥,海
水を収容空間1gに取り込みつつ、図3(a)のように
先端が開口した状態の回転バケット9が図3(b)に示
すようにほぼ半回転されることにより、収容空間1gに
取り込まれた土砂,泥5aに食い込む。そして、土砂,
泥5aおよび海水11は、回転バケット9が閉じられて
密閉状態となった収容空間1gに収容されることにな
る。
【0007】収容空間1gの上部に溜まる海水11は、
管12aを介して収容空間1gの上部に接続された給,
排水ポンプ12により、管12bを介して外部に排水さ
れる(図2参照)。つまり、これら給,排水ポンプ12
及び管12a,12bにより給,排水系が構成されてお
り、給,排水ポンプ12を排水側に駆動させることによ
り、図3(c)に示すように、海水11が海中に排水さ
れる。尚、上記管12bは、一端が給,排水ポンプ12
に接続され、他端が上記外筒2aを介して海中に臨むよ
う当該外筒2aに取り付けられたもので、推進体6の移
動に追従できる長さのホース管より成る。
【0008】また、収容空間1gに収容された土砂,泥
5aは、収容空間1gの下部から頭推進部2,及びこれ
に後続する各函体3a〜3c・・・を経由して、陸上の
土砂堆積場やあるいは土砂運搬船に排土される。すなわ
ち、収容空間1gの下部側に管13aを介して排出ポン
プ13が接続されており、収容空間1gに収容された土
砂,泥5aは、この排出ポンプ13により管13bを介
して陸上の土砂堆積場やあるいは土砂運搬船に排土され
る。つまり、これら排出ポンプ13および管13a,1
3bにより排出系が構成されており、排出ポンプ13を
駆動させることにより、図3(d)に示すように、土
砂,泥5aが陸上の土砂堆積場やあるいは土砂運搬船に
排出される。従って、土砂,泥5aが海に投棄されるこ
とはないので、海を汚染することはない。
【0009】次に、図3(e)に示すように、給,排水
ポンプ12を給水側に駆動させることにより、海水11
を収容空間1g中に取り込みつつ、ジャッキ7を縮め
る。このとき、函体2Aの後部に取り付けられている図
4に示す推進ジャッキ14で函体2Aが前方に押圧され
るので、函体2Aを推進できる。
【0010】次に、図3(e)に示す状態から回転バケ
ット9を逆転させて前方を開くと、収容空間1gには海
水11が満たされていたので、土砂,泥が海水とともに
勢いよく収容空間1g内に入り込んできて海水と土砂,
泥が混ざり合うので、海中を汚すことはない。
【0011】つまり、上記掘削機1による掘削作業にお
いては、前段階の浚渫作業がなくなるので、航路への障
害を最小限に抑えることができる。また、海を汚さずに
作業が行える。
【0012】次の段階で、図3(a)に示すように、回
転バケット9を押圧しつつ、回転バケット9を半回転さ
せ、以後、図3(b)〜3(e)と同様な作業を繰り返
すことにより、頭部推進部2を間欠的に推進できる。
【0013】図1における先頭から1番目の函体2Aの
後部と2番目の函体3aの前部との間には、図4に示す
ように、ジャッキ14が取り付けられ、このジャッキ1
4の伸縮により函体2Aを推進することになっている。
すなわち、このジャッキ14を伸ばすと頭部推進部2を
押圧でき、押圧後、後述の方法で頭部推進部2の函体2
Aの重さを重くしてジャッキ14を縮めると、函体3a
を頭部推進部2方向に牽引できる。この時、頭部推進部
2はその重さで後方へ移動しない。
【0014】上記各函体3a〜3e・・・において、前
後の函体間で給,排水の作動空間15が形成される。図
5に示す如く、函体3a〜3e・・・の前部,後部は蓋
体16で塞がれ、その内部は密閉空間となっている。そ
して、前方に位置する函体3aの後部の蓋体16より後
方に突出する小径筒体17と,小径筒体17の外側を被
い後方に位置する函体3bの前部の蓋体16より前方に
突出する大径筒体18と,のオーバラップ部分に対応す
る内側空間が、給,排水による作動空間15として形成
されている。また、小径筒体17と大径筒体18との間
にはシール部材19が設けられていることにより、作動
空間15は密閉に保たれている。上記シール部材19
は、図7に示すように、エアーチューブ19aと、この
エアーチューブ19aを被うとともに両端19s,19
sが固定材19c,19cで固定された滑性に富む表被
材19bと、で構成されている。
【0015】尚、図5において、28は前端28aがネ
ジ等で前方の函体3aの後部外周に固定された筒状のジ
ョイントカバーであり、土砂,泥がシート部材19側に
入り込むのを阻止する。29はガスケットであり、これ
は函体同志が接合したときに両者間に介在して両者間を
密着する機能を果たす。また、30は補助ジャッキ、8
0はストロークキーである。
【0016】また各函体3a〜3e・・・の前,後に
は、図5,図6に示すように、給排水口20が設けら
れ、上記作動空間15と上記給排水口20が臨む海中と
を連通させる排水経路21A,及び給水経路22Aが形
成されている。上記排水経路21Aには排水ポンプ21
及び弁21b,21cが設けられている。また給水経路
22Aには弁22aが設けられている。
【0017】尚、函体2A及び各函体3a〜3e・・・
中の底部には、図8,9に示すように、左右前後に複数
の仕切り板25で区画された複数のタンク26が設けら
れ、各タンク26にはポンプ27が接続されて、これに
より、海水がタンク26に選択的に給排水される。この
場合、全タンク26,26・・・に給水すると函体を重
くでき、また、前部のタンクだけに給水すると前部だけ
を,後部のタンクだけに給水するようにすれば後部だけ
を重くできる。さらに、左右の重さも調整できる。
【0018】いま、函体2Aの多数のタンク26内に給
水して、頭部推進部2の重さを重くした状態でジャッキ
7を縮めると、函体3aがジャッキ14で牽引されて前
方に推進する。ここで、図5の、弁22a,22aを開
いておくと、作動空間15内が減圧されて、給排水口2
0,20から弁22a,22aを介して海水が作動空間
15内に入り込んで満たされ、函体3aの後部の蓋体1
6が押圧されるので、函体3aが前方に推進する。函体
3aの推進終了後に、函体3a内の多数のタンク26に
給水して函体3aを重くした後、図5の、ポンプ21,
21を動作して作動空間15内の排水を行うと作動空間
15内が減圧されるとともに、このとき函体3bの後部
側の給水経路22Aの弁22aは開いておけば函体3b
の後部側の作動空間15内は正圧となっており、この函
体3bの後部側の作動空間内の正圧と函体3bの前部側
の作動空間内の減圧(負圧)との圧力差により、函体3
bを推進させることができる。函体3bが推進された後
に、函体3b内のタンク26に注水して函体3bの重さ
を重くしてから、今度は函体3bの後部の作動空間内の
海水を排水すると作動空間内は負圧となり、また上記同
様函体3cの後部の作動空間内の圧力が正圧ととなって
いることから、函体3cを推進できる。同様に、後部の
作動空間に渡って順次給,排水を行うことにより、函体
3d,3e・・・を順次推進できる。本実施の形態によ
れば、函体間で作動空間を形成しており、水圧が作用す
る面積を大きくとっているので、効率的に函体を推進さ
せることができる。
【0019】従って、実施の形態1によれば、効率的に
函体を推進させることができるので、作業が簡単で、施
工コストも抑えることができる。また、前段階の浚渫施
工がなくなり航路に支障とならない。また、海を汚さず
に施工が可能になる。
【0020】尚、各函体2A,3a〜3e・・・内に海
水を注入して重さを重くして函体の後退を阻止するとし
て説明したが、函体の外面よりピストンロッドを突出さ
せ、これを土中に埋め込むことによりくさびとして用
い、これで函体の後退を防止するようにしてもよい。
尚、さらなる推進時には、上記ロッドを後退させて土よ
り抜けばよい。このようなピストンロッドを複数個設け
れば効果的である。
【0021】また、図8において、各タンク26にはポ
ンプ27を個別に接続するとして説明したが、ポンプ2
7を1個とし、弁を各タンクに接続して、この弁により
各タンクに対する海水の給,排水を個別に制御するよう
にしてもよい。
【0022】さらに、タンク26は、函体の重量を重く
して、函体が推進動作時に後方へ逆戻りしないようにす
るものとして説明したが、前,後,左,右のバランスを
採る場合にも使用される。すなわち、掘削機1の推進方
向に対して各函体が土砂の硬軟の関係で上に浮き上がる
ように推進するような傾向のときは、図8の斜線ハッチ
ングで示すように、比較的前部側のタンクを海水で満た
すように、ポンプ27で給水を行う。また、逆に、推進
時に、函体の前方が沈むような方向に推進する傾向のと
きは、比較的後部側のタンクを海水で満たすようにして
後部を重くして、前部が浮き上がるように制御する。さ
らに、函体が、左,右の一方に傾斜して推進する傾向の
ときは、傾きと反対方向のタンクに注水すればよい。こ
のようにして、各函体の水平を保つように制御する。
【0023】実施の形態2.図10,図11,図12は
本発明の方法にかかる他の実施の形態を示す図であり、
各図において、各函体2A,3a〜3e・・・には、そ
の側壁41の前,後に、水平翼42a,42bが設けら
れ、これは側壁41を貫通して翼制御機43に基端が固
定されるので、翼制御機43により外方に突出されて、
その前後方向の傾斜角が制御される。推進時に函体の前
部を浮き上がらすように制御するときには、前部の水平
翼42aを上方向に傾斜し(後部の水平翼42bは下方
向に傾斜してもよい)、その前部を沈めるように制御す
るときには、前部の水平翼42aを下方向に傾斜する
(後部の水平翼42bは下方向に傾斜してもよい)。ま
た各函体2A,3a〜3e・・・には、底壁45の前,
後に垂直翼46a,46bが設けられ、これは底壁45
を貫通して翼制御機44に基端が固定されるもので、翼
制御機44により外方に突出されて、その左,右方向の
傾斜角が制御される。尚、垂直翼は、各函体の上面に設
けてもよい。従って、函体を右方向に向けたいときは前
部の垂直翼を右方向に、左方向に向けたいときは前部の
垂直翼を左方向に傾斜させればよい。このとき、後方の
垂直翼46bは前部の垂直翼46aとは反対方向に向け
ればより効果的に方向を制御できる。従って、この実施
の形態によれば、土盤の硬軟の関係で函体が掘削機1に
うまく追随しないようなときには、水平翼,垂直翼を作
動して、函体の推進方向を制御すれば、各函体を掘削機
1に沿って整列して推進させることができる。
【0024】実施の形態3.図13は本発明による方法
の他の実施の形態を示し、同図において、50は各函体
2A,3a〜3e・・・が埋設されるべき箇所(函体の
底面45に対応する箇所)に沿って敷設されたガイドウ
エーであり、これは例えば土5中に3個のトンネルを小
型の掘削機を用いて平行に形成し、この3個のトンネル
の中にコンクリートを流し込んで形成されるもので、ガ
イドウエー50の上面は函体の底面45に設けた凹部4
5aに嵌合され、これにより函体の左右方向の移動が規
制される。このようなガイドウエー50を設けた後に、
掘削機1で土5中を掘削しながら函体を推進すれば函体
がガイドウエー50の上をすべりながら推進されるの
で、推進時の摩擦が少なく、推進にあまり力を要せず、
推進が容易となり、しかも左,右,上,下方向の移動が
ガイドウエー50で規制されるので、函体の埋設位置に
狂いが生じなくなり、規定位置に設置できる。
【0025】実施の形態4.図14,15,16は本発
明による方法の他の実施の形態を示し、滑性シート材6
0を函体の側面41,底面45に沿わせるようにした実
施の形態を示す図である。滑性シート材60は函体の長
手方向に沿って長手形状となっており、例えば、樹脂シ
ートの表面にろう材などの滑性材を塗布してなるもの
で、壁61の外面側に設けた凹部62にシャフト63を
回転自在に位置させ、このシャフト63に上記滑性シー
ト材60をロール巻きしたロール64から滑性シート材
60を繰り出すようにして、函体の側面41,底面45
に貼り付けることにより使用される。尚、ロール64は
カバー65で被われている。これによれば、函体の推進
に際し、土砂50が滑性シート材60に接することにな
るので、滑性シート材60の介在により、函体を滑らか
に推進できる。尚、滑性シート材60を函体の外面に設
けることなく、推進過程で函体側から滑性スプレーを吐
出させて函体外面に塗布するようにしてもよい。
【0026】実施の形態5.図17,18,19は本発
明による掘削機の他の実施の形態を示し、各図におい
て、掘削機70は、頭部推進部2の函体2Aの先端側外
周にシール部材70sを介して接するとともに、先端が
尖鋭となった外筒70aと、この外筒70aの中央に設
けられた基板70bと、隔壁6zに取り付けられて上記
基板70bを押圧するジャッキ70cと、上記基板70
bに取り付けられて前方を向くように位置される油圧バ
ケット70d,70d・・・と、より成る。掘削される
土砂は上記バケット70dを横並びに配列する土砂収容
空間70e方向にガイド70fでガイドされることにな
る。尚、土砂収容空間70eに対応する基板70bの下
部には管13aが取り付けられており、この管13a
と,排出ポンプ13と,管13bと,により、図2の掘
削機1と同様の排出系が構成される。このような構成に
おいて、図17のようにバケット70dが開いた状態か
ら図18のようにジャッキ70cで基板70bに前方へ
の押圧力を加えつつバケット70dを閉じると、このバ
ケット70dが土砂50を噛み込み、土砂は収容空間7
0eへと引き込まれる。この収容空間に収容された土砂
はポンプ13の働きにより、管13aを介して後方へ吸
い出されて、管13bを介して陸上の土砂堆積場に送ら
れたり、船に堆積される。この掘削機70によれば、バ
ケット70dにより土砂を一旦収容空間に引き込んだ
後、ポンプで外部に排出するので、掘削中に土砂が攪拌
してしまって水域を汚してしまうようなことがなくな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の推進埋設方法の実施の形態1.を
説明するための全体側面図である。
【図2】 この発明の推進埋設方法での実施の形態1.
で使用する掘削機及び頭部推進部の詳細構成図である。
【図3】 掘削機及び頭部推進部の動作説明図である。
【図4】 頭部推進部と函体(3a)との関係を説明す
るための構成図である。
【図5】 各函体(3a〜3e・・・)間の構成を説明
するための断面図である。
【図6】 各函体(3a〜3e・・・)の前部,後部の
構成を説明するための概略図である。
【図7】 シール部材の詳細を示すための断面図であ
る。
【図8】 各函体(2A,3a〜3e・・・)の上方側
から見た内部構造を示す説明図である。
【図9】 各函体(2A,3a〜3e・・・)の側方側
から見た内部構造を示す説明図である。
【図10】 この発明の推進埋設方法での実施の形態
2.で使用する各函体(2A,3a〜3e・・・)の側
面図である。
【図11】 この発明の推進埋設方法での実施の形態
2.で使用する各函体の平面図である。
【図12】 この発明の推進埋設方法での実施の形態
2.で使用する各函体の断面図である。
【図13】 この発明の推進埋設方法での実施の形態
3.で使用する各函体(2A,3a〜3e・・・)とガ
イドウエーとの関係を示す断面図である。
【図14】 この発明の推進埋設方法での実施の形態
4.で使用する各函体(2A,3a〜3e・・・)とシ
ート材との関係を示す断面図である。
【図15】 この発明の推進埋設方法での実施の形態
4.で使用するシート材を説明するための図である。
【図16】 この発明の推進埋設方法での実施の形態
4.で使用するシート材を説明するための図である。
【図17】 実施の形態5.としての本発明による掘削
機の他の形態を示す上方から見た状態における内部構成
図である。
【図18】 実施の形態5.としての本発明による掘削
機の他の形態を示す上方から見た状態における内部構成
図である。
【図19】 実施の形態5.としての本発明による掘削
機の他の形態を示す側方から見た状態における内部構成
図である。
【符号の説明】
1,70 掘削機 2A,3a〜3e・・・ 函体 15 作動空間 16蓋体 17 小径筒体(第1筒体) 18 大径筒体(第2筒体) 19 シール部材 26 タンク 42a,42b 水平翼 46a,46b 垂直翼 50 ガイドウエー 60 シート材 1g,70e 収容空間 9,70d バケット。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 達 弘文 東京都新宿区津久戸町1番8号 株式会社 熊谷組東京支店内 (72)発明者 中▲じょう▼ 昇 東京都新宿区津久戸町2番1号 株式会社 熊谷組東京本社内 (72)発明者 永田 亮 東京都新宿区津久戸町2番1号 株式会社 熊谷組東京本社内 (72)発明者 河内 汎友 東京都新宿区津久戸町1番8号 株式会社 熊谷組東京支店内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 掘削機で水面下の土中を掘削しつつ、こ
    の掘削機の後部に継いだ複数の函体を推進しながら土中
    に埋設する方法であって、 前方に位置する前方の函体とこの函体の後方に継がれて
    位置する後方の函体との間に給,排水の作動空間を形成
    し、推進すべき函体の前側の作動空間の水を排水して減
    圧し、後側の作動空間の密閉を開放して水を給水可能と
    し、当該函体の前,後の作動空間の圧力差に基づいて当
    該函体を推進可能としたことを特徴とする函体の掘削土
    中への推進埋設方法。
  2. 【請求項2】 推進すべき函体の前方に位置する函体内
    に外部の水を注入して当該函体の重さを重くすることに
    より、当該函体が後退するのを阻止したことを特徴とす
    る請求項1に記載の函体の掘削土中への推進埋設方法。
  3. 【請求項3】 各函体の前部,後部に蓋体を設け、上記
    作動空間は、上記前方の函体の後部に設けられた蓋体
    と,上記後方の函体の前部に設けられた蓋体と,上記前
    方の函体の後部より後方へ突出する第1筒体と,上記後
    方の函体の前部より前方へ突出しかつ上記第1筒体とは
    径が異なりかつ上記第1筒体と重ねるように設けられた
    第2筒体と,で囲まれる函体間の空間より成り、両筒体
    の重ね合わせ部分にシール部材を介在させて密閉空間と
    して形成されて成ることを特徴とする請求項1に記載の
    函体の掘削土中への推進埋設方法。
  4. 【請求項4】 函体内に、前後方向及び左右方向に配置
    された複数のタンクを設けて、当該タンクに選択的に給
    水することにより、函体の重さを調整したり、函体の前
    後,左右の重さのバランスを調整可能としたことを特徴
    とする請求項1に記載の函体の掘削土中への推進埋設方
    法。
  5. 【請求項5】 函体より水平翼又は垂直翼又は水平翼,
    垂直翼両方の翼を設け、これら翼の函体推進方向に対す
    る傾斜角を調整して函体の進行方向を制御するようにし
    たことを特徴とする請求項1に記載の函体の掘削土中へ
    の推進埋設方法。
  6. 【請求項6】 函体を推進方向にガイドするガイドウエ
    ーを予め土中に敷設したことを特徴とする請求項1に記
    載の函体の掘削土中への推進埋設方法。
  7. 【請求項7】 函体の外面に、その長手方向に沿って滑
    性のシート材を被着したことを特徴とする請求項1に記
    載の函体の掘削土中への推進埋設方法。
  8. 【請求項8】 後部に接続された函体の先頭になって水
    面下の土中を掘削しつつ推進する掘削機であって、 推進前方に開口し、掘削される土砂や泥などが取り込ま
    れる収容空間と、 上記収容空間の前部に位置し、推進方向に対しほぼ直角
    方向にスライドして上記収容空間の前部を閉じて、上記
    収容空間に推進時に土砂や泥などが収容されたときに当
    該収容空間を密閉状態とするバケットと、 上記収容空間に収容された土砂や泥などを、陸上または
    船上に排出するための排出系と、を備えたことを特徴と
    する掘削機。
  9. 【請求項9】 上記収容空間に対する給,排水系を備え
    たことを特徴とする請求項8に記載の掘削機。
  10. 【請求項10】 上記バケットは、ほぼC字状となって
    土砂や泥などを上記収容空間に取り込むよう作動するC
    字状のスライド板より成ることを特徴とする請求項8に
    記載の掘削機。
  11. 【請求項11】 後部に接続された函体の先頭になって
    水面下の土中を掘削しつつ推進する掘削機であって、 推進前方に開口し、掘削される土砂や泥などが取り込ま
    れる収容空間と、 上記収容空間の前部にこの収容空間を塞ぐように位置
    し、土砂や泥などを噛み込んで上記収容空間の底部方向
    へ送るバケットと、 上記収容空間に収容された土砂や泥などを、陸上または
    船上に排出するための排出系と、を備えたことを特徴と
    する掘削機。
  12. 【請求項12】 上記バケットは油圧バケットより成
    り、この油圧バケットは、水平方向に複数個配置されて
    いることを特徴とする請求項11に記載の掘削機。
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