JPH09255934A - 螺合式塩化ビニル樹脂管用接合剤 - Google Patents

螺合式塩化ビニル樹脂管用接合剤

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JPH09255934A
JPH09255934A JP9337796A JP9337796A JPH09255934A JP H09255934 A JPH09255934 A JP H09255934A JP 9337796 A JP9337796 A JP 9337796A JP 9337796 A JP9337796 A JP 9337796A JP H09255934 A JPH09255934 A JP H09255934A
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water
vinyl chloride
screw
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Takeshi Toyoshima
健 豊嶋
Tomonori Tanizawa
智規 谷澤
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CI Kasei Co Ltd
Ipposha Oil Industries Co Ltd
Original Assignee
CI Kasei Co Ltd
Ipposha Oil Industries Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一液硬化型で延展性や締まり易さに優れてい
て螺合抵抗が小さく、しかも塗布面での流れがなくて接
合作業性に優れるとともに、接合後の耐変形性、耐衝撃
性、水漏れ防止性に優れた螺合式塩化ビニル樹脂管用の
接合剤を提供する。 【解決手段】 水膨潤性が大きくて湿気硬化型のウレタ
ンプレポリマーを主剤とし、これに充填剤、可塑剤など
とともに、螺子部への塗布時の延展性がよくて螺合抵抗
が少なく、しかも塗布時や硬化前に螺子部から流れるこ
とのないTI値(チキソトロピックインデックス)の範
囲に納めるために、有機の揺変剤或いは有機と無機の揺
変剤を所定割合で混合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規な水膨潤性の
ウレタン系接合剤に係わり、殊に下水道配管に用いられ
る螺合式塩化ビニル樹脂管の接合に使用される水膨潤性
のウレタン系接合剤に関する。
【0002】
【従来の技術】下水用の配管にはコンクリート管や硬質
塩化ビニル樹脂管が使用されているが、最近では工期の
短縮化と省力化のために、推進工法が取り入れられつつ
ある。これは、地中に管部材を押し込んで2つのマンホ
ール間を直進状に連結するもので、掘削や埋め戻しの手
間がかからない特徴を有する。ただ、地中を推進させる
ため表面の抵抗をできるだけ小さくする必要があり、硬
質塩化ビニル樹脂管を用い且つ接続部を他の部分と面一
にしたものが使用される。
【0003】この接続形式の一つに、硬質塩化ビニル樹
脂管の両端に雄雌の角ねじを刻み、ねじ込みにより直接
接合するスパイラル継ぎ手方式がある。但し、単にねじ
込んだだけでは緩みや水漏れが生じるので、ねじ込み部
を接合剤で接着しておく必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この接合剤としては、
従来、2液硬化型のエポキシ系のものが使用されてい
る。しかし、エポキシ系のものは2液を別々に雄ねじ上
に塗布し螺合時に混合して反応させるため十分に混合せ
ず反応不良が起き、未反応物は水で流出して隙間が生じ
る。また、地中の水分で反応不良を起こす可能性も大き
い。しかも、硬化後に外力が加わるとひび割れして水漏
れを起こす欠点がある。
【0005】一方、ウレタン系の接合剤は弾性に優れ、
特に湿気硬化型のものにあっては地中の水分によっても
硬化するので、エポキシ系のような問題は生じず、この
分野では理想的な接合剤と思われる。ところが現実に
は、ウレタン系接合剤は下水道推進工法用螺合式塩化ビ
ニル樹脂管の接合には全く使用されていない。
【0006】これは、従来のウレタン系接合剤が螺子部
で十分に延展せずしかも螺合抵抗が大きいため、接合剤
を塩化ビニル樹脂管の雄ねじ上に塗布して螺合させよう
とすると、抵抗が大きくて螺合が不可能になることによ
る。下水道推進工法用螺合式塩化ビニル樹脂管の場合、
螺子溝が角型でありしかも螺子部の間隔が小さい(規格
では0.8±0.4mm)ことも、延展の困難性を大きく助
長している。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者らは、上
記問題を解決すべく鋭意研究した結果、本発明を完成さ
せたものである。即ち本発明は、下水道推進工法用螺合
式塩化ビニル樹脂管の接合に最適なチキソトロピー性を
ウレタン系接合剤に与えるために、一定範囲の有機揺変
剤を混合したことを最大の特徴とする。
【0008】チキソトロピー性は、接着剤の伸びや締ま
り易さ(圧力を掛けたときの軟化の程度)の指標となる
もので、揺変剤特に有機揺変剤の混合割合によって変化
する。下水道推進工法用螺合式塩化ビニル管の接合に用
いるウレタン系接合剤の場合、接合剤を塩化ビニル管の
雄ねじ上に塗布して螺合するときに抵抗なく延展して間
隙を充填するとともに、塗布時や螺合時更には接合後に
垂れが生じないものである必要がある。この条件を満た
す伸びや締まり易さの範囲は、チキソトロピー性(チキ
ソトロピーインデックス:TI)の値が3〜6の範囲で
ある。3未満だと螺合時の抵抗が大きくなり、また螺合
時に接合剤が螺子部に拡がりにくい。6以上では、接合
剤が硬化前に加圧、減圧等の影響により螺子部から流れ
だして好ましくない。特に好ましくは3.5〜5.0であ
る。
【0009】本発明において使用するウレタンプレポリ
マーは、1液硬化型(湿気硬化型)で水膨潤性のもので
れば、何れも使用できる。但し、水膨潤性の大きいもの
が好ましい。水膨潤性は、湿気硬化後水に浸漬して吸水
させた場合の重量増加の割合で求める。水膨潤性は、実
用上120%〜250%、より好ましくは125%〜2
00%あればよい。通常のウレタンプレポリマーの水膨
潤性は110%以下である
【0010】この種のウレタンプレポリマーとしては、
例えば、水酸基当量400〜6000のエチレンオキサ
イド・プロピレンオキサイドランダム/ブロック重合ポ
リオキシアルキレングリコールを有機ジイソシアネート
と常法により反応して得られるプロピレンオキサイド/
エチレンオキサイド比7/3〜0/10のプレポリマー
を硬化剤で部分的に硬化したもの、イソシアネトと反
応させるポリアルコールとしてポリエーテルアルコール
を側鎖に有するポリマー、プロピレングリコールのエチ
レンオキサイド・プロピレンオキサイド付加物とグリセ
リンのエチレンオキサイド・プロピレンオキサイド付加
物の混合物を有機ジイソシアネートと常法により反応し
て得られるイソシアネート末端プレポリマー、ポリエー
テルアルコールを側鎖に有するポリマーとイソシアネー
トとの反応物などがある。ポリエーテルアルコールを側
鎖に有するポリマーとしては、アクリル酸及びメタクリ
ル酸とポリエーテルアルコール化合物とから得られるエ
ステル化合物、無水マレイン酸共重合物の無水マレイン
にポリエーテルアルコール化合物をエステル化させた
ものなどが用いられる。
【0011】本発明のウレタン系接合剤は、この水膨潤
性ウレタンプレポリマーに、物性向上、粘度調整、コス
ト低減のための無機充填剤、粘度及び物性調整のための
可塑剤や溶剤とともに、形状保持のための無機系揺変
剤、及びチクソ性(伸びや締まり易さ)を付与する有機
系揺変剤を加えて混合して得られる。
【0012】充填剤としては、炭酸カルシウム、タル
ク、クレー、シリカ、チタンホワイト等が用いられる。
特に、表面を脂肪酸で処理し炭酸カルシウム等は、混ざ
り易さや混合安定性が優れており好ましい。充填剤は、
ウレタンプレポリマー100重量部(以下部とする)に
対し、10部〜100部、より好ましくは20部〜80
部用いる。可塑剤としては、NCO基に不活性でブリー
ドしない相溶性のよいものならば、何れも使用可能であ
る。DOP、DIDP、DOA等の芳香族エステル系化
合物や脂肪酸エステル系化合物、及び塩化パラフィン等
が可塑剤として好適に使用できる。可塑剤は、ウレタン
プレポリマー100部に対し、10部〜50部、より好
ましくは20部〜40部用いる。その他必要に応じて、
接着力向上のためにアルキルシラン化合物、アルキルチ
タネート化合物等のカップリング剤や、ポリブタジエ
ン、ペンタリン、ロジン系化合物等の粘着性付与剤を使
用することもできる。
【0013】揺変剤の内無機系のものは、垂れ止めや形
状保持の目的で使用され、エアロジル(コロイド状シリ
カ)などシリカ系のものが主として用いられる。その混
合割合は、ウレタンプレポリマー100部に対し、0.5
部〜5部、より好ましくは1部〜3部である。一方有機
系の揺変剤は、接着剤に伸び(延展性)や圧力を掛けた
ときに軟化する締まり易さ即ちチキソトロピー性を付与
するために用いられる。
【0014】作業性及び水封止性の観点から、有機系揺
変剤の割合を変えて種々実験を行なったところ、螺合式
塩化ビニル管用の着剤ウレタン系接着剤に要求される性
能を満足するには、チキソトロピー性(チキソトロピッ
クインデックス:TIで表示)が3〜6、殊に3.5〜5.
0の範囲にあることが明らかとなった。尚、ここにTI
とは、BS型回転粘度計でNo.4ローターを用い、1R
PMでの測定値を10RPMでの測定値で徐したもので
表される。この範囲のTI値を持たすためには、脂肪酸
アマイド系、有機ペントナイト系、界面活性剤系などの
有機系揺変剤を、ウレタンプレポリマー100部に対
し、0.1部〜30部、より好ましくは2部〜20部混合
する必要がある。勿論、TI値は無機系揺変剤や充填剤
その他の添加物の影響も受けるが、最も大きいのは有機
系揺変剤の影響である。
【0015】物性値としては、TI値以外に粘度も重要
である。粘度が低すぎれば外圧の影響を受け易く、逆に
高すぎれば螺合時の抵抗が大きくなる。好ましい粘度
は、5万〜500万cps(BS型回転粘度計、No.4
ローター、10RPMでの測定値)、より好ましくは、
10万〜400万cpsである。更に、水膨潤性も重要
な要素である。接合剤の水膨潤性は、主としてウレタン
プレポリマーの水膨潤性に依存する。接合剤の水膨潤性
は、実用上115%〜200部、より好ましくは115
%〜180%あればよい。
【0016】尚、一液型(湿気硬化型)ウレタン系接着
剤は、保存中に充填剤その他の添加物に含まれる水分と
反応して硬化するため、保存性に難点がある。この問題
に対しては、充填剤をロータリーキルンで十分乾燥させ
るとか、除湿剤や脱水剤を接着剤に混入しておくことに
より対処できる。
【0017】
【実施例】次に、本発明を実施例に基づいて詳細に説明
する。 (合成例) 合成例 1 プロピレングリコールのエチレンオキサイド(EO)/
プロピレンオキサイド(PO)付加物(平均分子量3,00
0 、EO=40重量%(以下、%とする))40重量部
(以下部とする)、プロピレングリコールのEO/PO
付加物(平均分子量3,000 、EO=25%)25部、グ
リセリンのEO/PO付加物(平均分子量3,750 、EO
=25%)10.5部、グリセリンのEO/PO付加物
(平均分子量7,500 、EO=85%)10.5部、を混合
し、減圧脱水したのち、NCO残量が3%になるように
トリレンジイソシアネート7部、ジフェニルメタンジイ
ソシアネート6.5部、ヘキサメチレンジイソシアネート
0.5部を配合し、90℃±5℃の条件下で2時間反応させ
て、NCO含有量3.0%のイソシアネート末端の水膨潤
性ウレタンプレポリマーを得た。
【0018】得られた水膨潤性ウレタンプレポリマー
を、シャーレに約20g採って真空乾燥機に入れ、30
℃にて30mmHgで10分間脱泡する。次いで、シャーレ
を取り出し、温度23℃、湿度65%RHの恒温室に1
週間放置して、水膨潤性ウレタンプレポリマーを湿気硬
化させる。湿気硬化した水膨潤性のウレタンプレポリマ
ーを2cm角に切取って試料とし、重量を測定する。重
量を測定したウレタンプレポリマーを、100mlの蒸
留水を入れたビーカーに23℃で24時間浸漬したの
ち、試料を取り出して試料表面の自由水を拭き取ったの
ち、重量を測定する。水に浸漬した後の試料重量を、水
浸漬前の重量で除して、水膨張率(%)を求めた結果、
水膨張率は175%であった。
【0019】合成例 2 プロピレングリコールのEO/PO付加物(平均分子量
3,000 、EO=40%)60部、プロピレングリコール
のEO/PO付加物(平均分子量3,000 、EO=25
%)5部、グリセリンのEO/PO付加物(平均分子量
3,750 、EO=25%)10.5部、グリセリンのEO/
PO付加物(平均分子量7,500 、EO=85%)10.5
部、を混合し、減圧脱水したのち、NCO残量が3%に
なるようにトリレンジイソシアネート7部、ジフェニル
メタンジイソシアネート6.5部、ヘキサメチレンジイソ
シアネート0.5部を配合し、90℃±5℃の条件下で2時
間反応させて、NCO含有量3.0%のイソシアネート末
端の水膨潤性ウレタンプレポリマーを得た。合成例1と
同様な操作により水膨張率を測定した結果は、195%
であった。
【0020】合成例 3 プロピレングリコールのEO/PO付加物(平均分子量
3,000 、EO=40%)5部、プロピレングリコールの
EO/PO付加物(平均分子量3,000 、EO=25%)
60部、グリセリンのEO/PO付加物(平均分子量3,
750 、EO=25%)10.5部、グリセリンのEO/P
O付加物(平均分子量7,500 、EO=85%)10.5
部、を混合し、減圧脱水したのち、NCO残量が3%に
なるようにトリレンジイソシアネート7部、ジフェニル
メタンジイソシアネート6.5部、ヘキサメチレンジイソ
シアネート0.5部を配合し、90℃±5℃の条件下で2時
間反応させて、NCO含有量3.0%のイソシアネート末
端の水膨潤性ウレタンプレポリマーを得た。合成例1と
同様な操作により水膨張率を測定した結果は、130%
であった。
【0021】合成例 4 プロピレングリコールのEO/PO付加物(平均分子量
3,000 、EO=40%)40部、プロピレングリコール
のEO/PO付加物(平均分子量3,000 、EO=25
%)25部、グリセリンのEO/PO付加物(平均分子
量3,750 、EO=25%)10.5部、グリセリンのEO
/PO付加物(平均分子量7,500 、EO=85%)10.
5部、を混合し、減圧脱水したのち、NCO残量が3%
になるようにトリレンジイソシアネート7部、ジフェニ
ルメタンジイソシアネート7部を配合し、90℃±5℃の
条件下で2時間反応させて、NCO含有量3.0%のイソ
シアネート末端の水膨潤性ウレタンプレポリマーを得
た。合成例1と同様な操作により水膨張率を測定した結
果は、165%であった。
【0022】(実施例)合成例1と合成例3のウレタン
プレポリマーについて、充填剤その他の添加剤を下記の
通り配合した(実施例1〜実施例6)。各実施例のウレ
タン系接着剤について、粘度、チキソトロピー性(TI
値)、作業性(塗布後挿入の容易性)、水膨張率、止水
性、及び偏平テストを行なった。その結果を、表1及び
表2に示す。
【0023】実施例 1 合成例1のウレタンプレポリマー 100部 表面を脂肪酸処理した軽量炭酸カルシウム (シーレッツ200:丸尾カルシウム社製) 50部 無機揺変剤(エアロジル200:日本アエロジル社製) 2部 可塑剤(DOP:大八化学社製) 35部 有機揺変剤(脂肪アマイド系のディスパロン6500 :楠本化成社製) 6部 石油系溶剤(サートレックス65:モービル社製) 4部
【0024】実施例 2 合成例2のウレタンプレポリマー 100部 表面を脂肪酸処理した軽量炭酸カルシウム (シーレッツ200:丸尾カルシウム社製) 50部 無機揺変剤(エアロジル200:日本アエロジル社製) 2部 可塑剤(DOP:大八化学社製) 35部 有機揺変剤(脂肪アマイド系のディスパロン6500 :楠本化成社製) 6部 石油系溶剤(サートレックス65:モービル社製) 4部
【0025】実施例 3 合成例3のウレタンプレポリマー 100部 表面を脂肪酸処理した軽量炭酸カルシウム (シーレッツ200:丸尾カルシウム社製) 50部 無機揺変剤(エアロジル200:日本アエロジル社製) 5部 可塑剤(DOP:大八化学社製) 35部 有機揺変剤(脂肪アマイド系のディスパロン6500 :楠本化成社製) 6部 石油系溶剤(サートレックス65:モービル社製) 4部
【0026】実施例 4 合成例4のウレタンプレポリマー 100部 表面を脂肪酸処理した軽量炭酸カルシウム (シーレッツ200:丸尾カルシウム社製) 50部 無機揺変剤(エアロジル200:日本アエロジル社製) 2部 可塑剤(DOP:大八化学社製) 35部 有機揺変剤(脂肪アマイド系のディスパロン6500 :楠本化成社製) 12部 石油系溶剤(サートレックス65:モービル社製) 4部
【0027】実施例 5 合成例1のウレタンプレポリマー 100部 表面を脂肪酸処理した軽量炭酸カルシウム (カルファイン200:白石カルシウム社製) 50部 無機揺変剤(レオロシールQS−20:徳山曹達社製) 2部 可塑剤(DINP:大八化学社製) 35部 有機揺変剤(有機ベントナイト系のTIXOGEL EZ-200 :日産ガードラー触媒社製) 15部 石油系溶剤(サートレックス65:モービル社製) 4部
【0028】実施例 6 合成例4のウレタンプレポリマー 100部 表面を脂肪酸処理した軽量炭酸カルシウム (カルファイン200:白石カルシウム社製 50部 可塑剤(塩化パラフィン:味の素社製) 35部 有機揺変剤(界面活性剤系のディスパロン3600N :楠本化成社製) 15部 石油系溶剤(サートレックス65:モービル社製) 4部
【0029】上記各実施例のウレタン系接合剤につい
て、粘度、TI値、水膨潤率、及び作業性(塗布後挿入
の容易性)について測定した結果を、表1に示す。表1
中、比較例1は2液硬化タイプ接着剤(エポキシ系)、
比較例2は水膨張性ウレタンシーリング材(アクアガー
ドSS-10 :シーアイ化成(株)製)である。尚、粘度は
BS型回転粘度計、No.4ローター、10RPMでの測
定値、TIとは、BS型回転粘度計でNo.4ローターを
用い、1RPMでの測定値を10RPMでの測定値で徐
した値である。
【0030】また表1中の水膨潤率は、次のようにして
求めた。各実施例により得られた螺合式塩化ビニル樹脂
管用接合剤を、シリコーン離型紙の上に厚みが2mmに
なるようにヘラでのばし、これを23℃×65%RHの
恒温恒室に7日間放置し、湿気硬化させる。湿気硬化し
た螺合式塩化ビニル樹脂管用接合剤を2cm角に切り取
り、重量を測定し試料とする。この試料を100mlの
蒸留水を入れたビーカーに23℃で24時間浸漬したの
ち、取り出して試料表面の自由水をガーゼで拭き取り、
重量を測定する。水に浸漬した後の試料重量を、水浸漬
前の重量で除して、水膨張率(%)を求める。
【表1】
【0031】次に表2に、本発明ウレタン系接合剤の止
水性能について、螺合式塩化ビニル樹脂管を接合した状
態のまま(直線)、及びそれに3%の偏平歪みを与えた
状態のもの(3%偏平)について、測定した結果を表2
に示す。尚、偏平歪みは、接合したビニル樹脂管に水を
入れ、負圧試験機の偏平治具で接合箇所から2cm離れ
た箇所を挟んで3%両寄せ偏平させた状態で負圧及び水
圧を掛け、その時の負圧低下や水圧低下を測定するもの
である。
【表2】
【0032】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のウレタン
系接合剤は、水膨潤性イソシアネート含有ウレタンプレ
ポリマーを主剤とし、これに充填剤、可塑剤、溶剤とと
もに、TI値が3〜6、粘度が5万cps から500万cp
s になるように、有機の揺変剤或いは有機と無機の揺変
剤を配合した湿気硬化型のものである。
【0033】従って、本発明の接合剤は、エポキシ系の
ように2液を別々に塗布する必要がなく取扱が容易であ
る上、弾性に優れるため硬化後に外力が加わってもひび
割れして水漏れを起こすおそれがない。また従来のウレ
タン系シーリング剤と異なり延展性に優れるので、塩化
ビニル樹脂管の雄ねじ上に塗布して螺合させる場合も抵
抗が無く、極めて作業性がよい。しかも、接合時に螺子
部に十分確実に拡がるとともに、塗布後に流れたりせ
ず、作業の確実性が担保される。そのうえ、本発明の接
合剤は水膨潤性が大きいので、施工時に多少の隙間があ
っても、水漏れを確実に塞ぎ止めるなど、種々な優れた
効果を有するものである。従って、螺子部の間隔が小さ
い推進工法用の下水道用螺合式塩化ビニル樹脂管の接合
剤としては理想的なものである。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水膨潤性ウレタンプレポリマーを主剤と
    し、これに充填剤、可塑剤、溶剤とともに、TI値が3
    〜6になるように有機の揺変剤或いは有機と無機の揺変
    剤を配合し、且つ粘度が5万cps から500万cps であ
    ることを特徴とする螺合式塩化ビニル樹脂管用接合剤。
  2. 【請求項2】 水膨潤性ウレタンプレポリマーの湿気硬
    化時の膨張率が、120%以上である請求項1記載の螺
    合式塩化ビニル樹脂管用接合剤。
  3. 【請求項3】 水膨潤性ウレタンプレポリマー100重
    量部当たり、有機の揺変剤を0.1〜20重量部及び無機
    の揺変剤を0〜5重量部配合したものである請求項1又
    は請求項2記載の螺合式塩化ビニル樹脂管用接合剤。
  4. 【請求項4】 有機の揺変剤として、脂肪酸アマイド
    系、有機ベントナイト系、界面活性剤系の少なくとも1
    種以上を配合したものである請求項1、請求項2記載又
    は請求項3の螺合式塩化ビニル樹脂管用接合剤。
  5. 【請求項5】 無機の揺変剤として、シリカ系、無機ベ
    ントナイト系の少なくとも1種以上を配合したものであ
    る請求項1、請求項2又は請求項3記載の螺合式塩化ビ
    ニル樹脂管用接合剤。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011225280A (ja) * 2001-03-30 2011-11-10 Eastman Chemical Co ポリエステルポリマー組成物の製法
JP2015042756A (ja) * 2008-09-30 2015-03-05 ヘンケル コーポレイションHenkel Corporation ドライタッチ湿気硬化組成物およびそれから製造された製品

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