JPH09255405A - 針状斑点タイル及びその製造方法、装置 - Google Patents
針状斑点タイル及びその製造方法、装置Info
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- JPH09255405A JPH09255405A JP8097675A JP9767596A JPH09255405A JP H09255405 A JPH09255405 A JP H09255405A JP 8097675 A JP8097675 A JP 8097675A JP 9767596 A JP9767596 A JP 9767596A JP H09255405 A JPH09255405 A JP H09255405A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 斑点模様を針状と成す。
【解決手段】 原料粒子坏土W1に対して顔料液W2を
噴霧注入又は滴下注入して着色造粒した斑点坏土と未造
粒のベース坏土の混合坏土W3を製造し、該混合坏土W
3を2回連続して圧延フレーク加工すると共に、別途圧
延フレーク加工された原料フレーク坏土W7と混合した
2種混合フレーク坏土W8を圧延フレーク加工及び粗粉
砕してタイル坏土を製造し、乾式成形、焼成することに
よって、着色造粒、圧延フレーク加工された斑点坏土は
ベース坏土に対して針状となり、又原料フレーク坏土W
7との混合でタイル坏土中の斑点坏土を明確化して針状
斑点を形成する。
噴霧注入又は滴下注入して着色造粒した斑点坏土と未造
粒のベース坏土の混合坏土W3を製造し、該混合坏土W
3を2回連続して圧延フレーク加工すると共に、別途圧
延フレーク加工された原料フレーク坏土W7と混合した
2種混合フレーク坏土W8を圧延フレーク加工及び粗粉
砕してタイル坏土を製造し、乾式成形、焼成することに
よって、着色造粒、圧延フレーク加工された斑点坏土は
ベース坏土に対して針状となり、又原料フレーク坏土W
7との混合でタイル坏土中の斑点坏土を明確化して針状
斑点を形成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、斑点模様タイルに
おける斑点形状を針状と成す様にした針状斑点タイル及
びその製造方法、装置に関するものである。
おける斑点形状を針状と成す様にした針状斑点タイル及
びその製造方法、装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、図4に示す様に、斑点模様タイル
としては、白色又は着色された比較的均一な多量のベー
ス粒子に対して、該ベース粒子とは色調、粒径等が相違
する斑点粒子を適宜混合し、混合坏土を乾式成形して得
た素地を焼成して、斑点模様を有したタイルを製造して
いた。
としては、白色又は着色された比較的均一な多量のベー
ス粒子に対して、該ベース粒子とは色調、粒径等が相違
する斑点粒子を適宜混合し、混合坏土を乾式成形して得
た素地を焼成して、斑点模様を有したタイルを製造して
いた。
【0003】従って、略同一形状(球状、直方体状、立
方体状)を有するベース粒子と斑点粒子の混合で製造さ
れた斑点模様タイルにあっては、球状等の斑点粒子の形
状に基づいた略円形状、略矩形状の画一的な斑点模様が
現出していた。
方体状)を有するベース粒子と斑点粒子の混合で製造さ
れた斑点模様タイルにあっては、球状等の斑点粒子の形
状に基づいた略円形状、略矩形状の画一的な斑点模様が
現出していた。
【0004】即ち、ベース粒子及び斑点粒子は、その色
調、粒径を相違させることは比較的容易であるが、粉粒
体である原料粒子の製造においては、粗砕機、ロールク
ラッシャその他の中砕機で粉粒体が製造されているため
に、粉砕過程で粉粒体形状が特定されない小鬼状、ペレ
ット状の球状、直方体状、立方体状となり、針状の斑点
粒子を得ることは困難であった。
調、粒径を相違させることは比較的容易であるが、粉粒
体である原料粒子の製造においては、粗砕機、ロールク
ラッシャその他の中砕機で粉粒体が製造されているため
に、粉砕過程で粉粒体形状が特定されない小鬼状、ペレ
ット状の球状、直方体状、立方体状となり、針状の斑点
粒子を得ることは困難であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、斑点形状を
形成する斑点粒子の一部を長手方向を有する針状と成し
て、斑点模様を針状と成す様にした針状斑点タイル及び
その製造方法、装置を提供せんとするものである。
形成する斑点粒子の一部を長手方向を有する針状と成し
て、斑点模様を針状と成す様にした針状斑点タイル及び
その製造方法、装置を提供せんとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記従来技術
に基づく、斑点が略円形状、又は長短辺の長さが略同一
な略四角形状等の画一的な形状のものしか形成出来ない
課題に鑑み、原料粒子坏土に対して顔料液を噴霧注入又
は滴下注入して着色造粒した斑点坏土と未造粒のベース
坏土の混合坏土を製造し、該混合坏土を2回連続して圧
延フレーク加工すると共に、別途圧延フレーク加工され
た原料フレーク坏土と混合した2種混合フレーク坏土を
圧延フレーク加工及び粗粉砕してタイル坏土を製造し、
乾式成形、焼成することによって、着色造粒、圧延フレ
ーク加工された斑点坏土はベース坏土に対して針状とな
り、又原料フレーク坏土との混合でタイル坏土中の斑点
坏土を明確化して針状斑点を形成する様にして、上記課
題を解決せんとしたものである。
に基づく、斑点が略円形状、又は長短辺の長さが略同一
な略四角形状等の画一的な形状のものしか形成出来ない
課題に鑑み、原料粒子坏土に対して顔料液を噴霧注入又
は滴下注入して着色造粒した斑点坏土と未造粒のベース
坏土の混合坏土を製造し、該混合坏土を2回連続して圧
延フレーク加工すると共に、別途圧延フレーク加工され
た原料フレーク坏土と混合した2種混合フレーク坏土を
圧延フレーク加工及び粗粉砕してタイル坏土を製造し、
乾式成形、焼成することによって、着色造粒、圧延フレ
ーク加工された斑点坏土はベース坏土に対して針状とな
り、又原料フレーク坏土との混合でタイル坏土中の斑点
坏土を明確化して針状斑点を形成する様にして、上記課
題を解決せんとしたものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下本発明の一実施例を図面に基
づいて説明すると、先ず、図2に示す様に、針状の斑点
模様を有するタイルTのタイル坏土Mの製造工程の装置
類(第1工程手段乃至第6工程手段)を説明する。
づいて説明すると、先ず、図2に示す様に、針状の斑点
模様を有するタイルTのタイル坏土Mの製造工程の装置
類(第1工程手段乃至第6工程手段)を説明する。
【0008】第1工程手段として、1は原料粒子坏土W
1に顔料液W2を添加混合し、原料粒子坏土W1を着色
すると共に造粒する固液混合装置であり、一例として
は、上面開口の投入排出口2を有する混合バレル3を支
持脚4、4aで傾斜揺動自在及び自転運動自在に支持して
いる。
1に顔料液W2を添加混合し、原料粒子坏土W1を着色
すると共に造粒する固液混合装置であり、一例として
は、上面開口の投入排出口2を有する混合バレル3を支
持脚4、4aで傾斜揺動自在及び自転運動自在に支持して
いる。
【0009】そして、混合バレル3の投入排出口2に対
して、坏土計量機5で所定量に計量された原料粒子坏土
W1を、混合バレル3に投入する原料坏土コンベヤー6
を臨ませると共に、顔料液W2を噴霧状に供給する注入
ノズル7を原料坏土コンベヤー6と同様に臨ませてい
る。
して、坏土計量機5で所定量に計量された原料粒子坏土
W1を、混合バレル3に投入する原料坏土コンベヤー6
を臨ませると共に、顔料液W2を噴霧状に供給する注入
ノズル7を原料坏土コンベヤー6と同様に臨ませてい
る。
【0010】上記注入ノズル7の基端に、顔料液W2の
メインタンク8及びサブタンク9を液送パイプ10、10a
で接続し、該液送パイプ10、10a の中間部にポンプ11、
11a及びバルブ12を介在させている。
メインタンク8及びサブタンク9を液送パイプ10、10a
で接続し、該液送パイプ10、10a の中間部にポンプ11、
11a及びバルブ12を介在させている。
【0011】次に、第2工程手段として、固液混合装置
1で混合バレル3を下方揺動傾斜させた位置の下方部に
混合坏土コンベヤー13、13a を設置し、該混合坏土コン
ベヤー13、13a の先端下方部にホッパー14及び混合坏土
コンベヤー15を設置している。
1で混合バレル3を下方揺動傾斜させた位置の下方部に
混合坏土コンベヤー13、13a を設置し、該混合坏土コン
ベヤー13、13a の先端下方部にホッパー14及び混合坏土
コンベヤー15を設置している。
【0012】又、混合坏土コンベヤー15の先端下方部に
第1ローラーコンパクター16を設置し、該第1ローラー
コンパクター16は上方部の投入部17、所定間隔で設置し
た一対の回転自在な圧縮ローラー18、18a 及び排出部19
で構成し、混合坏土W3を図3に示す様なフレーク状に
圧縮圧延成形する。
第1ローラーコンパクター16を設置し、該第1ローラー
コンパクター16は上方部の投入部17、所定間隔で設置し
た一対の回転自在な圧縮ローラー18、18a 及び排出部19
で構成し、混合坏土W3を図3に示す様なフレーク状に
圧縮圧延成形する。
【0013】又、第3工程手段として、第1ローラーコ
ンパクター16の排出部19の下方部にフレークコンベヤー
20を設置すると共に、該フレークコンベヤー20の先端下
方部に混合フレーク坏土W4用のホッパー21を設置し、
該ホッパー21の下方部に設置したフレークコンベヤー22
の先端下方部に第2ローラーコンパクター23を設置して
いる。
ンパクター16の排出部19の下方部にフレークコンベヤー
20を設置すると共に、該フレークコンベヤー20の先端下
方部に混合フレーク坏土W4用のホッパー21を設置し、
該ホッパー21の下方部に設置したフレークコンベヤー22
の先端下方部に第2ローラーコンパクター23を設置して
いる。
【0014】又、第4工程手段として、第2ローラーコ
ンパクター23の側方部に、第2ローラーコンパクター23
と同一構成の第3ローラーコンパクター24を設置し、該
第3ローラーコンパクター24の上方部に、原料粒子坏土
W5用の坏土計量機25及び第2原料坏土コンベヤー26を
設置している。
ンパクター23の側方部に、第2ローラーコンパクター23
と同一構成の第3ローラーコンパクター24を設置し、該
第3ローラーコンパクター24の上方部に、原料粒子坏土
W5用の坏土計量機25及び第2原料坏土コンベヤー26を
設置している。
【0015】そして、第2、第3ローラーコンパクター
23、24は第1ローラーコンパクター16と同様に、投入部
27、27a 、圧縮ローラー28、28a 、29、29a 、排出部3
0、30a で夫々構成している。
23、24は第1ローラーコンパクター16と同様に、投入部
27、27a 、圧縮ローラー28、28a 、29、29a 、排出部3
0、30a で夫々構成している。
【0016】又、第5工程手段として、第2、第3ロー
ラーコンパクター23、24の排出部30、30a の下方部に坏
土計量ホッパー31、31a を夫々設置し、混合2回フレー
ク坏土W6及び原料フレーク坏土W7を夫々製造し、次
工程への計量を行う様にしている。
ラーコンパクター23、24の排出部30、30a の下方部に坏
土計量ホッパー31、31a を夫々設置し、混合2回フレー
ク坏土W6及び原料フレーク坏土W7を夫々製造し、次
工程への計量を行う様にしている。
【0017】そして、坏土計量ホッパー31、31a の下方
部に2種類の混合2回フレーク坏土W6及び原料フレー
ク坏土W7が混在した2種混合フレーク坏土W8用の第
2フレークコンベヤー32を設置し、該第2フレークコン
ベヤー32の先端下方部にホッパー33を設置すると共に、
該ホッパー33の下流部にフレークコンベヤー34を介して
第4ローラーコンパクター35を設置している。
部に2種類の混合2回フレーク坏土W6及び原料フレー
ク坏土W7が混在した2種混合フレーク坏土W8用の第
2フレークコンベヤー32を設置し、該第2フレークコン
ベヤー32の先端下方部にホッパー33を設置すると共に、
該ホッパー33の下流部にフレークコンベヤー34を介して
第4ローラーコンパクター35を設置している。
【0018】上記第4ローラーコンパクター35は前述の
ものと同様構成で投入部36、圧縮ローラー37、37a 、フ
レーク坏土W9用の排出部38で構成され、又第6工程手
段として、第4ローラーコンパクター35の下部にフレー
ク坏土W9を粗粉砕する粉砕機39を設置し、該粉砕機39
に連結して粗粉砕坏土W10(タイル坏土M)を成形機
(図示せず、乾式プレス成形機)へ搬送するタイル坏土
コンベヤー40を設置している。
ものと同様構成で投入部36、圧縮ローラー37、37a 、フ
レーク坏土W9用の排出部38で構成され、又第6工程手
段として、第4ローラーコンパクター35の下部にフレー
ク坏土W9を粗粉砕する粉砕機39を設置し、該粉砕機39
に連結して粗粉砕坏土W10(タイル坏土M)を成形機
(図示せず、乾式プレス成形機)へ搬送するタイル坏土
コンベヤー40を設置している。
【0019】尚、2種混合フレーク坏土W8用の第2フ
レークコンベヤー32、第4ローラーコンパクター35直前
のフレークコンベヤー34又は粗粉砕坏土W10用のタイル
坏土コンベヤー40等に添加物供給装置(図示せず)を介
在設置しても良い。
レークコンベヤー32、第4ローラーコンパクター35直前
のフレークコンベヤー34又は粗粉砕坏土W10用のタイル
坏土コンベヤー40等に添加物供給装置(図示せず)を介
在設置しても良い。
【0020】次に本発明に係る針状斑点タイルの製造方
法について説明すると、先ず、第1工程として、着色、
無着色の泥漿原料をスプレードライヤー(図示せず)で
粉粒体状、一部顆粒状に乾燥および造粒した若干の水分
を含有した原料粒子坏土W1を、回転式である固液混合
装置1の混合バレル3に投入し、該混合バレル3を回転
させながら、顔料、溶剤、水分、適度な粘度を有する着
色用の顔料液W2を注入ノズル7から混合バレル3内の
原料粒子坏土W1上に噴霧状に注入する。
法について説明すると、先ず、第1工程として、着色、
無着色の泥漿原料をスプレードライヤー(図示せず)で
粉粒体状、一部顆粒状に乾燥および造粒した若干の水分
を含有した原料粒子坏土W1を、回転式である固液混合
装置1の混合バレル3に投入し、該混合バレル3を回転
させながら、顔料、溶剤、水分、適度な粘度を有する着
色用の顔料液W2を注入ノズル7から混合バレル3内の
原料粒子坏土W1上に噴霧状に注入する。
【0021】尚、原料粒子坏土W1に顔料液W2を添加
する方法は、注入ノズル7による噴霧注入以外の方法で
も良く、例えば、滴下注入して原料粒子坏土W1に顔料
液W2を添加しても良い。
する方法は、注入ノズル7による噴霧注入以外の方法で
も良く、例えば、滴下注入して原料粒子坏土W1に顔料
液W2を添加しても良い。
【0022】混合バレル3内の原料粒子坏土W1の一部
は顔料液W2によって凝集し、着色造粒粒子の斑点坏土
WAになると共に、顔料液W2の添加割合によって、未
造粒の原料粒子坏土W1がそのまま残る。
は顔料液W2によって凝集し、着色造粒粒子の斑点坏土
WAになると共に、顔料液W2の添加割合によって、未
造粒の原料粒子坏土W1がそのまま残る。
【0023】次に、第2工程として、混合バレル3から
着色造粒された斑点坏土WAおよび未造粒の原料粒子坏
土W1が混ざった混合坏土W3を取り出し、第1ローラ
ーコンパクター16で圧延フレーク成形加工して、第1ロ
ーラーコンパクター16の排出部19にフレーク状の混合フ
レーク坏土W4を製造する。
着色造粒された斑点坏土WAおよび未造粒の原料粒子坏
土W1が混ざった混合坏土W3を取り出し、第1ローラ
ーコンパクター16で圧延フレーク成形加工して、第1ロ
ーラーコンパクター16の排出部19にフレーク状の混合フ
レーク坏土W4を製造する。
【0024】尚、フレーク状への製造は、第3工程以降
でも行っており、そのフレーク形態としては、一対の圧
縮ローラーで板状に圧延する時に、圧縮ローラーへの原
料供給が不安定で、圧延排出時に連続性が無くて切れて
いたり、圧力解放時点で割れたり、或いは連続したもの
では割ったり、落下して割れ、最終的に数ミリ角以下〜
数10mm角程度の不規則に角ばった板状のものを指称
している。
でも行っており、そのフレーク形態としては、一対の圧
縮ローラーで板状に圧延する時に、圧縮ローラーへの原
料供給が不安定で、圧延排出時に連続性が無くて切れて
いたり、圧力解放時点で割れたり、或いは連続したもの
では割ったり、落下して割れ、最終的に数ミリ角以下〜
数10mm角程度の不規則に角ばった板状のものを指称
している。
【0025】次に、第3工程として、製品のタイルTに
おける針状斑点をより明瞭にするために、1度圧延フレ
ーク成形された混合フレーク坏土W4を第2ローラーコ
ンパクター23で2回目の圧延フレーク成形加工すると、
同様にフレーク状の混合2回フレーク坏土W6となる。
おける針状斑点をより明瞭にするために、1度圧延フレ
ーク成形された混合フレーク坏土W4を第2ローラーコ
ンパクター23で2回目の圧延フレーク成形加工すると、
同様にフレーク状の混合2回フレーク坏土W6となる。
【0026】上記の様に、1回フレーク加工された混合
フレーク坏土W4と2回フレーク加工された混合2回フ
レーク坏土W6の相違は、斑点坏土WAが大略、面状と
線状の相違となる。
フレーク坏土W4と2回フレーク加工された混合2回フ
レーク坏土W6の相違は、斑点坏土WAが大略、面状と
線状の相違となる。
【0027】詳細には、1回目の圧延フレーク加工で
は、混合坏土W3が圧延されることにより、混合坏土W
3中の造粒された斑点坏土WAも圧延されて面状とな
り、又混合フレーク坏土W4に対して2回目の圧延フレ
ーク加工を行うことにより、面状の斑点坏土WAが割れ
たり、斑点坏土WAに対して混合フレーク坏土W4中の
ベース坏土WBが一緒に圧延されて、一律ではないが全
体的には線状のものが一部で発生する。
は、混合坏土W3が圧延されることにより、混合坏土W
3中の造粒された斑点坏土WAも圧延されて面状とな
り、又混合フレーク坏土W4に対して2回目の圧延フレ
ーク加工を行うことにより、面状の斑点坏土WAが割れ
たり、斑点坏土WAに対して混合フレーク坏土W4中の
ベース坏土WBが一緒に圧延されて、一律ではないが全
体的には線状のものが一部で発生する。
【0028】この様な、粒体状から面状、線状への変化
は、圧延フレーク加工を繰り返すことで、線状の斑点坏
土WAが増加し、又原料のランダムな投入、混合、割
れ、粉砕で形状変化は加速される。
は、圧延フレーク加工を繰り返すことで、線状の斑点坏
土WAが増加し、又原料のランダムな投入、混合、割
れ、粉砕で形状変化は加速される。
【0029】上記第3工程と併行する第4工程として、
原料粒子坏土W1と同一の原料粒子坏土W5を第3ロー
ラーコンパクター24でフレーク状に圧延加工し、このフ
レークを原料フレーク坏土W7とする。
原料粒子坏土W1と同一の原料粒子坏土W5を第3ロー
ラーコンパクター24でフレーク状に圧延加工し、このフ
レークを原料フレーク坏土W7とする。
【0030】第5工程として、混合2回フレーク坏土W
6および原料フレーク坏土W7を坏土計量ホッパー31、
31a で計量、割合設定して、第2フレークコンベヤー32
上に混載し、かかる2種混合フレーク坏土W8をホッパ
ー33等を介して第4ローラーコンパクター35へ送る。
6および原料フレーク坏土W7を坏土計量ホッパー31、
31a で計量、割合設定して、第2フレークコンベヤー32
上に混載し、かかる2種混合フレーク坏土W8をホッパ
ー33等を介して第4ローラーコンパクター35へ送る。
【0031】そして、第4ローラーコンパクター35で2
種混合フレーク坏土W8を圧延し、フレーク状に加工し
て、フレーク坏土W9を製造した後、第6工程として、
粉砕機39でバリカキ坏土形状の粗粉砕坏土W10を製造す
る。
種混合フレーク坏土W8を圧延し、フレーク状に加工し
て、フレーク坏土W9を製造した後、第6工程として、
粉砕機39でバリカキ坏土形状の粗粉砕坏土W10を製造す
る。
【0032】次に、上記の製造方法における各種原料の
混合状態、特徴、注意点を説明すると共に、本発明によ
る利点等を製品となる針状斑点との観点から説明する。
混合状態、特徴、注意点を説明すると共に、本発明によ
る利点等を製品となる針状斑点との観点から説明する。
【0033】先ず、第1、2、3工程において、原料粒
子坏土W1に顔料液W2を添加して圧延フレーク加工し
た混合フレーク坏土W4は、原料粒子坏土W1と顔料液
W2の溶剤等を含む含水率が高い程、顔料の延びが良
く、ベース坏土WBの一部に形成される斑点坏土WAの
針状模様がよく出来る。
子坏土W1に顔料液W2を添加して圧延フレーク加工し
た混合フレーク坏土W4は、原料粒子坏土W1と顔料液
W2の溶剤等を含む含水率が高い程、顔料の延びが良
く、ベース坏土WBの一部に形成される斑点坏土WAの
針状模様がよく出来る。
【0034】しかし、含水率が高くなると、固液混合装
置1、第1、2、3、4ローラーコンパクター16、23、
24、35、粉砕機39等への附着が多くなり、実際には混合
フレーク坏土W4の含水率14%を上限とするのが良
い。
置1、第1、2、3、4ローラーコンパクター16、23、
24、35、粉砕機39等への附着が多くなり、実際には混合
フレーク坏土W4の含水率14%を上限とするのが良
い。
【0035】又、タイル坏土Mをプレス成形するには、
附着、充填性の点から粗粉砕坏土W10の含水率は10%
以下が望ましい。
附着、充填性の点から粗粉砕坏土W10の含水率は10%
以下が望ましい。
【0036】又、第1、2、3、4ローラーコンパクタ
ー16、23、24、35でタイル坏土M製造のために、4回の
圧延フレーク加工を行ってベース坏土WB中に針状模様
の斑点坏土WAを作り出しているが、この目的のために
は、顔料の展延性向上のため含水率を高くしても良く、
或いはこの実施例の様に4回の圧延フレーク加工を繰り
返すことも有効である。
ー16、23、24、35でタイル坏土M製造のために、4回の
圧延フレーク加工を行ってベース坏土WB中に針状模様
の斑点坏土WAを作り出しているが、この目的のために
は、顔料の展延性向上のため含水率を高くしても良く、
或いはこの実施例の様に4回の圧延フレーク加工を繰り
返すことも有効である。
【0037】例えば、第1ローラーコンパクター16にお
いて、1回の圧延フレーク加工を行うことにより、斑点
坏土WAはペレット状から面状となった後、プレス成形
前の充填準備段階で粉砕機39で粗粉砕すれば、斑点坏土
WAの針状模様は基本的には可能であるが、含水率の高
め設定では、斑点坏土WAの針状模様はよく出来るが、
同時に、顔料が斑点坏土WA周辺のベース坏土WBに、
より多く浸透するために、針状模様の周囲が染められ
て、斑点坏土WAで形成される針状模様がぼやけてしま
う。
いて、1回の圧延フレーク加工を行うことにより、斑点
坏土WAはペレット状から面状となった後、プレス成形
前の充填準備段階で粉砕機39で粗粉砕すれば、斑点坏土
WAの針状模様は基本的には可能であるが、含水率の高
め設定では、斑点坏土WAの針状模様はよく出来るが、
同時に、顔料が斑点坏土WA周辺のベース坏土WBに、
より多く浸透するために、針状模様の周囲が染められ
て、斑点坏土WAで形成される針状模様がぼやけてしま
う。
【0038】尚、顔料、水分、溶剤等の関係において、
顔料の粘性が高いために、ベース坏土WB中に顔料で着
色形成される斑点坏土WAの針状模様は明確であるとし
ても、顔料の一部は水分、溶剤と共にベース坏土WBに
も移動し、ベース坏土WBは全体的に顔料の淡色を有し
た生地色となることが多く、結果的に針状模様がぼやけ
てしまっている。
顔料の粘性が高いために、ベース坏土WB中に顔料で着
色形成される斑点坏土WAの針状模様は明確であるとし
ても、顔料の一部は水分、溶剤と共にベース坏土WBに
も移動し、ベース坏土WBは全体的に顔料の淡色を有し
た生地色となることが多く、結果的に針状模様がぼやけ
てしまっている。
【0039】そこで、針状模様を明瞭に表すために、タ
イル坏土Mの原料として、第5工程に示す様に、混合2
回フレーク坏土W6と着色していない原料フレーク坏土
W7を1〜2倍混合して、第4ローラーコンパクター35
で圧延成形及びフレーク成形してフレーク坏土W9を製
造することで、斑点坏土WA周辺のベース坏土WBにお
ける同系中間淡色の染まりを解消している。
イル坏土Mの原料として、第5工程に示す様に、混合2
回フレーク坏土W6と着色していない原料フレーク坏土
W7を1〜2倍混合して、第4ローラーコンパクター35
で圧延成形及びフレーク成形してフレーク坏土W9を製
造することで、斑点坏土WA周辺のベース坏土WBにお
ける同系中間淡色の染まりを解消している。
【0040】即ち、混合2回フレーク坏土W6と原料フ
レーク坏土W7を混合した後、圧延フレーク成形するこ
とにより、混合2回フレーク坏土W6中の斑点坏土WA
と同系淡色を帯びたベース坏土WBには必ずしも明確、
明瞭に斑点坏土WAの針状模様が存在していないとして
も、夫々が相違する彩度、明度、濃淡を有する原料粒子
坏土W5の無色(生地色)、斑点坏土WAの着色、ベー
ス坏土WBの同系淡色の混在により、色彩の同化効果、
対比効果で視覚混合が発生し、ベース坏土WBの同系淡
色の認識力が低下する色彩錯覚を伴った視感覚により、
原料フレーク坏土W7の生地色に対する斑点坏土WAの
針状模様を明瞭に際立たせている。
レーク坏土W7を混合した後、圧延フレーク成形するこ
とにより、混合2回フレーク坏土W6中の斑点坏土WA
と同系淡色を帯びたベース坏土WBには必ずしも明確、
明瞭に斑点坏土WAの針状模様が存在していないとして
も、夫々が相違する彩度、明度、濃淡を有する原料粒子
坏土W5の無色(生地色)、斑点坏土WAの着色、ベー
ス坏土WBの同系淡色の混在により、色彩の同化効果、
対比効果で視覚混合が発生し、ベース坏土WBの同系淡
色の認識力が低下する色彩錯覚を伴った視感覚により、
原料フレーク坏土W7の生地色に対する斑点坏土WAの
針状模様を明瞭に際立たせている。
【0041】又、原料粒子坏土W5を圧延成形及びフレ
ーク成形して原料フレーク坏土W7を製造した後に、混
合2回フレーク坏土W6と混合圧延フレーク成形するこ
とにより、原料粒子坏土W5を一旦圧縮させて緻密な組
成組織に変化させているために、斑点坏土WAとベース
坏土WBから成る混合2回フレーク坏土W6に含まれる
水分及び顔料液W2は、原料フレーク坏土W7への移動
が抑制され、原料フレーク坏土W7の原料である原料粒
子坏土W5の色調減衰を減少させ、即ち、原料粒子坏土
W5の元来の色調を保持して、上述の色彩錯覚を更に効
果的に発生させている。
ーク成形して原料フレーク坏土W7を製造した後に、混
合2回フレーク坏土W6と混合圧延フレーク成形するこ
とにより、原料粒子坏土W5を一旦圧縮させて緻密な組
成組織に変化させているために、斑点坏土WAとベース
坏土WBから成る混合2回フレーク坏土W6に含まれる
水分及び顔料液W2は、原料フレーク坏土W7への移動
が抑制され、原料フレーク坏土W7の原料である原料粒
子坏土W5の色調減衰を減少させ、即ち、原料粒子坏土
W5の元来の色調を保持して、上述の色彩錯覚を更に効
果的に発生させている。
【0042】また、原料フレーク坏土W7の含水率を7
%以下に調整すること(原料に使う原料粒子坏土W1、
W5の含水率を7%以下にしておくこと)により、原料
粒子坏土W1に対して顔料液W2を添加したために、含
水率が上昇してプレス成形の弊害が発生するが、原料粒
子坏土W5(原料フレーク坏土W7)の追加により、混
合後の2種混合フレーク坏土W8の含水率を10%以下
のプレス成形し易い含水率にすることを可能としてい
る。
%以下に調整すること(原料に使う原料粒子坏土W1、
W5の含水率を7%以下にしておくこと)により、原料
粒子坏土W1に対して顔料液W2を添加したために、含
水率が上昇してプレス成形の弊害が発生するが、原料粒
子坏土W5(原料フレーク坏土W7)の追加により、混
合後の2種混合フレーク坏土W8の含水率を10%以下
のプレス成形し易い含水率にすることを可能としてい
る。
【0043】上述した製造方法によりタイル坏土Mが調
整され、成形、焼成されたタイルTにあっては、タイル
Tの6面及び内部の全体において、ベース坏土WBに対
して斑点坏土WAが混在し、表面その他の面に斑点坏土
WAに針状形状の斑点、及び一部は従来と同様の略円形
状、略矩形状の斑点が夫々現出する。
整され、成形、焼成されたタイルTにあっては、タイル
Tの6面及び内部の全体において、ベース坏土WBに対
して斑点坏土WAが混在し、表面その他の面に斑点坏土
WAに針状形状の斑点、及び一部は従来と同様の略円形
状、略矩形状の斑点が夫々現出する。
【0044】そして、斑点形状として、針状が鮮明に確
認出来る表面形状は、外形の大きさが幅1mm以下、好
ましくは0.5mm以下、長さ2mm以上の無数の針状斑
点が点在した状態が確認出来る。
認出来る表面形状は、外形の大きさが幅1mm以下、好
ましくは0.5mm以下、長さ2mm以上の無数の針状斑
点が点在した状態が確認出来る。
【0045】尚、針状斑点は、その全体が表面に露出し
た状態、傾斜して一部が表面露出した状態、表面から浅
い位置に存在して、形状がぼけた状態、透視状態のもの
が、混在、複合発生し、且つ斑点の針状形状は、上記幅
長さの太線状のものにおいて、一端又は両端が針状とな
っていることを示す。
た状態、傾斜して一部が表面露出した状態、表面から浅
い位置に存在して、形状がぼけた状態、透視状態のもの
が、混在、複合発生し、且つ斑点の針状形状は、上記幅
長さの太線状のものにおいて、一端又は両端が針状とな
っていることを示す。
【0046】又、上記の説明において、第1工程で使用
される原料をスプレードライヤーで製造したものと成し
たが、かかる原料は粉粒体原料であれば良く、又原料及
び工程中の各坏土等の大きさの一例としては、原料粒子
坏土W1は約500μm以下、混合坏土W3中の粒造さ
れた斑点坏土WAは約10mm、圧延加工後のフレーク
坏土W4、6、7、8、9の厚さは約1〜2mm、粗粉
砕坏土W10はフレーク坏土W9を粗粉砕し、約4〜5m
m角以下程度のものであるが、斑点坏土WAの形状、大
きさに対応して、これらの寸法等は適宜変更可能であ
る。
される原料をスプレードライヤーで製造したものと成し
たが、かかる原料は粉粒体原料であれば良く、又原料及
び工程中の各坏土等の大きさの一例としては、原料粒子
坏土W1は約500μm以下、混合坏土W3中の粒造さ
れた斑点坏土WAは約10mm、圧延加工後のフレーク
坏土W4、6、7、8、9の厚さは約1〜2mm、粗粉
砕坏土W10はフレーク坏土W9を粗粉砕し、約4〜5m
m角以下程度のものであるが、斑点坏土WAの形状、大
きさに対応して、これらの寸法等は適宜変更可能であ
る。
【0047】又、混合坏土W3を製造する原料粒子坏土
W1と原料フレーク坏土W7を製造する原料粒子坏土W
5を同一のものと成した場合を説明したが、これらは異
種原料であっても良く、又着色したものであっても良
く、又原料粒子坏土W1は白色系のものとすると、斑点
が際立ったものとなる。
W1と原料フレーク坏土W7を製造する原料粒子坏土W
5を同一のものと成した場合を説明したが、これらは異
種原料であっても良く、又着色したものであっても良
く、又原料粒子坏土W1は白色系のものとすると、斑点
が際立ったものとなる。
【0048】又、各工程において、各種の変更は可能で
あり、例えば、混合坏土W3の製造に際し、別々に製造
した斑点坏土WAとベース坏土WBを混合しても良く、
混合坏土W3の圧延フレーク回数を1回又は3回以上と
しても良く、混合2回フレーク坏土W6と原料フレーク
坏土W7の混合態様において、原料フレーク坏土W7に
代えて原料粒子坏土W5を、そのまま使用しても良く、
種々の工程は変更可能である。
あり、例えば、混合坏土W3の製造に際し、別々に製造
した斑点坏土WAとベース坏土WBを混合しても良く、
混合坏土W3の圧延フレーク回数を1回又は3回以上と
しても良く、混合2回フレーク坏土W6と原料フレーク
坏土W7の混合態様において、原料フレーク坏土W7に
代えて原料粒子坏土W5を、そのまま使用しても良く、
種々の工程は変更可能である。
【0049】
【発明の効果】要するに本発明は、ベース坏土WBに対
して斑点坏土WAが点在したタイル坏土Mで形成した斑
点模様タイルにおいて、斑点坏土WAの一部を幅1mm
以下、長さ2mm以上の針状形状と成したので、タイル
Tに点在する斑点模様を従来に無い針状形状と成して、
画期的な斬新で新規な意匠性を得ることが出来る。
して斑点坏土WAが点在したタイル坏土Mで形成した斑
点模様タイルにおいて、斑点坏土WAの一部を幅1mm
以下、長さ2mm以上の針状形状と成したので、タイル
Tに点在する斑点模様を従来に無い針状形状と成して、
画期的な斬新で新規な意匠性を得ることが出来る。
【0050】又、タイル坏土Mはベース坏土WBの一部
に、該ベース坏土WBを針状形状に着色した斑点坏土W
Aを含ませたので、タイル坏土Mの原料を1種類のもの
とすることにより、後述する原料管理面の効果を得るこ
とが出来、又タイル坏土MでタイルT全体を形成したの
で、タイルTの中身を含む全体が針状の斑点坏土WAを
有する同一組成となり、仮にタイルTの表面が磨耗した
としても、タイルT表面から針状の斑点模様が消失する
ことが無い。
に、該ベース坏土WBを針状形状に着色した斑点坏土W
Aを含ませたので、タイル坏土Mの原料を1種類のもの
とすることにより、後述する原料管理面の効果を得るこ
とが出来、又タイル坏土MでタイルT全体を形成したの
で、タイルTの中身を含む全体が針状の斑点坏土WAを
有する同一組成となり、仮にタイルTの表面が磨耗した
としても、タイルT表面から針状の斑点模様が消失する
ことが無い。
【0051】又、着色造粒された斑点坏土WAと非着色
のベース坏土WBの混合坏土W3を製造し、該混合坏土
W3を圧延成形及びフレーク成形して混合フレーク坏土
W4を製造し、該混合フレーク坏土W4を圧延成形及び
フレーク成形して混合2回フレーク坏土W6を製造する
様にしたので、2回の圧延フレーク成形で着色造粒状態
の斑点坏土WAは、ペレット状から面状、線状へと順次
形状変化し、且つフレーク成形を介したランダムな混合
及び圧延成形(後工程を含む)により、フレーク坏土は
粗粉砕、混合されて面状、線状への変化が加速され、適
度な大きさの針状形状の斑点坏土WAをベース坏土WB
に作り込むことが出来る。
のベース坏土WBの混合坏土W3を製造し、該混合坏土
W3を圧延成形及びフレーク成形して混合フレーク坏土
W4を製造し、該混合フレーク坏土W4を圧延成形及び
フレーク成形して混合2回フレーク坏土W6を製造する
様にしたので、2回の圧延フレーク成形で着色造粒状態
の斑点坏土WAは、ペレット状から面状、線状へと順次
形状変化し、且つフレーク成形を介したランダムな混合
及び圧延成形(後工程を含む)により、フレーク坏土は
粗粉砕、混合されて面状、線状への変化が加速され、適
度な大きさの針状形状の斑点坏土WAをベース坏土WB
に作り込むことが出来る。
【0052】又、原料粒子坏土W5を圧延成形及びフレ
ーク成形して原料フレーク坏土W7を製造する様にした
ので、後述する次工程で行う、混合2回フレーク坏土W
6と原料フレーク坏土W7の混合圧延フレーク成形に際
して、原料粒子坏土W5を一旦圧縮して緻密な組成組織
に変化させているために、混合2回フレーク坏土W6に
含有されている顔料液W2等の原料フレーク坏土W7へ
の移動を抑制して、原料粒子坏土W5の色調を保持する
ことが出来て、後述の針状模様の明確化の効果を顕著と
成すことが出来る。
ーク成形して原料フレーク坏土W7を製造する様にした
ので、後述する次工程で行う、混合2回フレーク坏土W
6と原料フレーク坏土W7の混合圧延フレーク成形に際
して、原料粒子坏土W5を一旦圧縮して緻密な組成組織
に変化させているために、混合2回フレーク坏土W6に
含有されている顔料液W2等の原料フレーク坏土W7へ
の移動を抑制して、原料粒子坏土W5の色調を保持する
ことが出来て、後述の針状模様の明確化の効果を顕著と
成すことが出来る。
【0053】又、上記混合2回フレーク坏土W6及び原
料フレーク坏土W7を混合した2種混合フレーク坏土W
8を圧延成形及びフレーク成形してフレーク坏土W9を
製造する様にしたので、混合2回フレーク坏土W6と原
料フレーク坏土W7の混合圧延フレーク成形により、夫
々が相違する彩度、明度、濃淡等を有する原料粒子坏土
W5の無色(生地色)、斑点坏土WAの着色、ベース坏
土WBの同系淡色の混在により、色彩錯覚を発生させて
斑点坏土WAの針状模様を明瞭に際立たせることが出
来、又圧延フレーク成形により、これらの混合化を加速
することが出来る。
料フレーク坏土W7を混合した2種混合フレーク坏土W
8を圧延成形及びフレーク成形してフレーク坏土W9を
製造する様にしたので、混合2回フレーク坏土W6と原
料フレーク坏土W7の混合圧延フレーク成形により、夫
々が相違する彩度、明度、濃淡等を有する原料粒子坏土
W5の無色(生地色)、斑点坏土WAの着色、ベース坏
土WBの同系淡色の混在により、色彩錯覚を発生させて
斑点坏土WAの針状模様を明瞭に際立たせることが出
来、又圧延フレーク成形により、これらの混合化を加速
することが出来る。
【0054】又、フレーク坏土W9を粗粉砕して得た粗
粉砕坏土W10を成形し、焼成する様にしたので、粗粉砕
坏土W10を原料として通常の乾式タイル成形(プレス成
形)、焼成工程でタイルTを製造することが出来、即
ち、叙述の製造方法で、成形困難な針状に成形した坏土
を原料の一部とすることなく、単一の原料粒子坏土W1
に顔料液W2を添加する固液混合装置1、第1、2、
3、4ローラーコンパクター16、23、24、35、粉砕機39
で加工して、即ち、ベース坏土WBの中に針状の斑点坏
土WAを作り込む様にしたタイル坏土Mをプレス成形、
焼成することにより、針状斑点を有したタイルTの製造
を容易にすることが出来る。
粉砕坏土W10を成形し、焼成する様にしたので、粗粉砕
坏土W10を原料として通常の乾式タイル成形(プレス成
形)、焼成工程でタイルTを製造することが出来、即
ち、叙述の製造方法で、成形困難な針状に成形した坏土
を原料の一部とすることなく、単一の原料粒子坏土W1
に顔料液W2を添加する固液混合装置1、第1、2、
3、4ローラーコンパクター16、23、24、35、粉砕機39
で加工して、即ち、ベース坏土WBの中に針状の斑点坏
土WAを作り込む様にしたタイル坏土Mをプレス成形、
焼成することにより、針状斑点を有したタイルTの製造
を容易にすることが出来る。
【0055】又、叙述の製造方法において、原料粒子坏
土W5を追加原料とすることにより、斑点模様を明瞭化
する効果の他に、混合坏土W3は顔料液W2を添加され
てプレス成形に弊害となる水分を余分に含有することと
なっていても、原料粒子坏土W5の追加により、全体の
水分割合を低下させて、或いは混合された2種混合フレ
ーク坏土W8の圧延フレーク成形で全体の水分均等化を
図って、プレス成形を容易に行うことが出来る。
土W5を追加原料とすることにより、斑点模様を明瞭化
する効果の他に、混合坏土W3は顔料液W2を添加され
てプレス成形に弊害となる水分を余分に含有することと
なっていても、原料粒子坏土W5の追加により、全体の
水分割合を低下させて、或いは混合された2種混合フレ
ーク坏土W8の圧延フレーク成形で全体の水分均等化を
図って、プレス成形を容易に行うことが出来る。
【0056】又、原料粒子坏土W1に顔料液W2を添加
して、着色造粒された斑点坏土WAと未造粒のベース坏
土WBの混合坏土W3を製造する様にしたので、斑点坏
土WAの着色製造と混合坏土W3の混合製造を同時に行
うことが出来る。
して、着色造粒された斑点坏土WAと未造粒のベース坏
土WBの混合坏土W3を製造する様にしたので、斑点坏
土WAの着色製造と混合坏土W3の混合製造を同時に行
うことが出来る。
【0057】又、混合坏土W3を製造する原料粒子坏土
W1と原料フレーク坏土W7を製造する原料粒子坏土W
5を同一のものと成したので、単一の原料粒子坏土W
1、W5を混合坏土W3及び原料フレーク坏土W7の原
料とすることで、混合比変更による原料ロスがなく、且
つ、予め原料粒子坏土W1、W5を大量に用意しておく
ことが出来たり、原料手配を容易にすることが出来、コ
スト面、リードタイム面で大幅な改善が出来、資源、エ
ネルギーの節約の上で貢献する利益が大きい。
W1と原料フレーク坏土W7を製造する原料粒子坏土W
5を同一のものと成したので、単一の原料粒子坏土W
1、W5を混合坏土W3及び原料フレーク坏土W7の原
料とすることで、混合比変更による原料ロスがなく、且
つ、予め原料粒子坏土W1、W5を大量に用意しておく
ことが出来たり、原料手配を容易にすることが出来、コ
スト面、リードタイム面で大幅な改善が出来、資源、エ
ネルギーの節約の上で貢献する利益が大きい。
【0058】又、原料フレーク坏土W7を製造する原料
粒子坏土W5は着色したものと成したので、タイル坏土
Mの生地を着色して全体を着色することにより、タイル
Tの全体的な色調を変化させることが容易に出来、又全
体的な色調に対するベース坏土WBの色調、且つ斑点坏
土WAの針状斑点模様でタイルTを形成して新規な色調
の意匠を呈することが出来る。
粒子坏土W5は着色したものと成したので、タイル坏土
Mの生地を着色して全体を着色することにより、タイル
Tの全体的な色調を変化させることが容易に出来、又全
体的な色調に対するベース坏土WBの色調、且つ斑点坏
土WAの針状斑点模様でタイルTを形成して新規な色調
の意匠を呈することが出来る。
【0059】又、固液混合装置1の混合バレル3に原料
坏土コンベヤー6及び顔料液W2の注入ノズル7を臨ま
せた第1工程手段と、第1工程手段に連結配置した2回
連続して圧延成形及びフレーク成形する第2、3工程手
段と、第3工程手段に並列配置した圧延成形及びフレー
ク成形する第4工程手段と、第3、4工程手段で圧延成
形及びフレーク成形した混合2回フレーク坏土W6及び
原料フレーク坏土W7を混合して圧延成形及びフレーク
成形する第5工程手段と、第5工程手段に連結配置した
第5工程で圧延成形及びフレーク成形したフレーク坏土
W9を粗粉砕する第6工程手段と、を設け、第1工程手
段乃至第6工程手段をコンベヤー、ホッパー等で連結し
たので、本発明の特徴である、顔料液W2を原料粒子坏
土W1に添加すること、混合2回フレーク坏土W6と原
料フレーク坏土W7を混ぜて、更に圧延フレーク成形す
ること、ベース坏土WBの中に斑点坏土WAを作り込む
ことを一連の工程で行うことが出来、又各工程手段の装
置は従来のものをそのまま応用して、針状斑点タイルT
のタイル坏土Mを製造することが出来る等その実用的効
果甚だ大なるものである。
坏土コンベヤー6及び顔料液W2の注入ノズル7を臨ま
せた第1工程手段と、第1工程手段に連結配置した2回
連続して圧延成形及びフレーク成形する第2、3工程手
段と、第3工程手段に並列配置した圧延成形及びフレー
ク成形する第4工程手段と、第3、4工程手段で圧延成
形及びフレーク成形した混合2回フレーク坏土W6及び
原料フレーク坏土W7を混合して圧延成形及びフレーク
成形する第5工程手段と、第5工程手段に連結配置した
第5工程で圧延成形及びフレーク成形したフレーク坏土
W9を粗粉砕する第6工程手段と、を設け、第1工程手
段乃至第6工程手段をコンベヤー、ホッパー等で連結し
たので、本発明の特徴である、顔料液W2を原料粒子坏
土W1に添加すること、混合2回フレーク坏土W6と原
料フレーク坏土W7を混ぜて、更に圧延フレーク成形す
ること、ベース坏土WBの中に斑点坏土WAを作り込む
ことを一連の工程で行うことが出来、又各工程手段の装
置は従来のものをそのまま応用して、針状斑点タイルT
のタイル坏土Mを製造することが出来る等その実用的効
果甚だ大なるものである。
【図1】本発明に係る針状斑点タイルの斜視図である。
【図2】坏土の製造工程を示す概略図である。
【図3】フレーク状態の坏土の一例を示す斜視図であ
る。
る。
【図4】従来の斑点模様タイルの斜視図である。
T タイル M タイル坏土 WA 斑点坏土 WB ベース坏土 W1 原料粒子坏土 W2 顔料液 W3 混合坏土 W4 混合フレーク坏土 W5 原料粒子坏土 W6 混合2回フレーク坏土 W7 原料フレーク坏土 W8 2種混合フレーク坏土 W9 フレーク坏土 W10 粗粉砕坏土 1 固液混合装置 6 原料坏土コンベヤー 7 注入ノズル 16 第1ローラーコンパクター 23 第2ローラーコンパクター 24 第3ローラーコンパクター 35 第4ローラーコンパクター 39 粉砕機
Claims (7)
- 【請求項1】 ベース坏土に対して斑点坏土が点在した
タイル坏土で形成した斑点模様タイルにおいて、斑点坏
土の一部を幅1mm以下、長さ2mm以上の針状形状と
成したことを特徴とする針状斑点タイル。 - 【請求項2】 ベース坏土の一部に、該ベース坏土を針
状形状に着色した斑点坏土を含ませたタイル坏土でタイ
ル全体を形成したことを特徴とする請求項1の針状斑点
タイル。 - 【請求項3】 着色造粒された斑点坏土と非着色のベー
ス坏土の混合坏土を製造し、該混合坏土を圧延成形及び
フレーク成形して混合フレーク坏土を製造し、該混合フ
レーク坏土を圧延成形及びフレーク成形して混合2回フ
レーク坏土を製造する一方、原料粒子坏土を圧延成形及
びフレーク成形して原料フレーク坏土を製造し、上記混
合2回フレーク坏土及び原料フレーク坏土を混合した2
種混合フレーク坏土を圧延成形及びフレーク成形してフ
レーク坏土を製造し、該フレーク坏土を粗粉砕して得た
粗粉砕坏土を成形し、焼成する様にしたことを特徴とす
る針状斑点タイルの製造方法。 - 【請求項4】 原料粒子坏土に顔料液を添加して、着色
造粒された斑点坏土と未造粒のベース坏土の混合坏土を
製造する様にしたことを特徴とする請求項3の針状斑点
タイルの製造方法。 - 【請求項5】 混合坏土を製造する原料粒子坏土と原料
フレーク坏土を製造する原料粒子坏土を同一のものと成
したことを特徴とする請求項4の針状斑点タイルの製造
方法。 - 【請求項6】 原料フレーク坏土を製造する原料粒子坏
土は着色したものと成したことを特徴とする請求項4の
針状斑点タイルの製造方法。 - 【請求項7】 固液混合装置の混合バレルに原料坏土コ
ンベヤー及び顔料液の注入ノズルを臨ませた第1工程手
段と、第1工程手段に連結配置した2回連続して圧延成
形及びフレーク成形する第2、3工程手段と、第3工程
手段に並列配置した圧延成形及びフレーク成形する第4
工程手段と、第3、4工程手段で圧延成形及びフレーク
成形した混合2回フレーク坏土及び原料フレーク坏土を
混合して圧延成形及びフレーク成形する第5工程手段
と、第5工程手段に連結配置した第5工程で圧延成形及
びフレーク成形したフレーク坏土を粗粉砕する第6工程
手段と、を設け、第1工程手段乃至第6工程手段をコン
ベヤー、ホッパー等で連結したことを特徴とする針状斑
点タイルの製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8097675A JPH09255405A (ja) | 1996-03-26 | 1996-03-26 | 針状斑点タイル及びその製造方法、装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8097675A JPH09255405A (ja) | 1996-03-26 | 1996-03-26 | 針状斑点タイル及びその製造方法、装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09255405A true JPH09255405A (ja) | 1997-09-30 |
Family
ID=14198594
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8097675A Pending JPH09255405A (ja) | 1996-03-26 | 1996-03-26 | 針状斑点タイル及びその製造方法、装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09255405A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108527631A (zh) * | 2018-04-26 | 2018-09-14 | 佛山市东鹏陶瓷有限公司 | 一种具有间隔条纹纹理布料砖的布料设备及布料方法 |
-
1996
- 1996-03-26 JP JP8097675A patent/JPH09255405A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN108527631A (zh) * | 2018-04-26 | 2018-09-14 | 佛山市东鹏陶瓷有限公司 | 一种具有间隔条纹纹理布料砖的布料设备及布料方法 |
CN108527631B (zh) * | 2018-04-26 | 2024-05-14 | 佛山市东鹏陶瓷有限公司 | 一种具有间隔条纹纹理布料砖的布料设备及布料方法 |
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