JPH09255050A - 電子レンジ調理用食品の包装体 - Google Patents

電子レンジ調理用食品の包装体

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JPH09255050A
JPH09255050A JP8090584A JP9058496A JPH09255050A JP H09255050 A JPH09255050 A JP H09255050A JP 8090584 A JP8090584 A JP 8090584A JP 9058496 A JP9058496 A JP 9058496A JP H09255050 A JPH09255050 A JP H09255050A
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JP
Japan
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film
sheet material
sealant film
food
sealant
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JP8090584A
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Inventor
Isao Naito
勲 内藤
Shuichiro Akimaru
修一郎 秋丸
Matsuo Okaji
松男 岡地
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KEIHAN SEROFUAN KK
Original Assignee
KEIHAN SEROFUAN KK
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D81/00Containers, packaging elements, or packages, for contents presenting particular transport or storage problems, or adapted to be used for non-packaging purposes after removal of contents
    • B65D81/34Containers, packaging elements, or packages, for contents presenting particular transport or storage problems, or adapted to be used for non-packaging purposes after removal of contents for packaging foodstuffs or other articles intended to be cooked or heated within the package
    • B65D81/3446Containers, packaging elements, or packages, for contents presenting particular transport or storage problems, or adapted to be used for non-packaging purposes after removal of contents for packaging foodstuffs or other articles intended to be cooked or heated within the package specially adapted to be heated by microwaves
    • B65D81/3461Flexible containers, e.g. bags, pouches, envelopes

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子レンジによる加熱によって速やかに包装
材の一部に透孔が形成されて効果的な蒸気抜きを行な
え、製作工程も簡単でその作業も容易であり、内容物を
完全密封できる包装体を提供する。 【解決手段】 2枚のシート材10、12の周縁部同士
を接着して袋形態に形成し、貼り合わされてシート材を
形成する基材フィルム18とシーラントフィルム20と
を部分的に貼り合わせないでシート材の端縁まで延びて
開口する脱気路26を形成し、基材フィルムの内面側
の、脱気路形成部分に対応する位置に、マイクロ波の照
射によって発熱しシーラントフィルムの一部を溶融させ
て透孔を形成させる導電性材料30を付着させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電子レンジを使
用して加熱調理される食品を包装する包装袋、包装容器
等の包装体に関する。
【0002】
【従来の技術】電子レンジによりそのまま加熱調理する
ことができるように、耐熱性を有する素材で形成された
包装袋や包装容器内に食物を密封した食品が、電子レン
ジの普及に伴い、また、その簡便さから、近年、生産量
を伸ばし種類も多様化しつつある。この種の食品では、
工場で内容物を調製して袋詰め或いは容器詰めする際に
内容物を完全密封することにより、運搬や店頭陳列中で
の雑菌の混入を防止するようにしているが、密封された
食品をそのまま電子レンジで加熱すると、袋内或いは容
器内で水蒸気が発生して、その蒸気圧によって袋や容器
の覆蓋シート部が破裂してしまうことになる。そこで、
加熱する前或いは加熱の途中に袋に蒸気抜きのための穴
をあけたり覆蓋シート部の一部を容器から剥がしたりし
ていた。しかしながら、一々袋に孔をあけたり覆蓋シー
ト部の一部を剥がしたりするのは面倒であるため、加熱
時に袋面や容器の覆蓋部などに自然に蒸気抜きの孔が形
成されるような種々の工夫がなされている。
【0003】例えば特開昭62−271864号公報に
は、蓋本体が主として熱可塑性プラスチックよりなる蓋
によって密閉された密閉容器において、蓋本体の外面
に、金属粉末やカーボン粉等の導電性粉末を含む導電性
塗料やフェライト等の磁性粉末を含む磁性塗料により小
円形状等の印刷膜を局部的に形成したり、アルミニウ
ム、クロム、酸化錫、酸化インジウム等の導電性蒸着膜
を小円形状等に局部的に形成し、密閉容器を電子レンジ
の中に入れたときに、前記印刷膜や導電性蒸着膜が急速
に加熱され、印刷膜や蒸着膜が形成された部分の蓋本体
が溶融して、蓋に蒸気抜き用の穿孔部が形成されるよう
にする技術が開示されている。また、特開昭63−30
7085号公報には、容器に水蒸気を逃がすための孔を
設け、この孔を塞ぐように、ベースフィルム上にマイク
ロ波により発熱する酸化インジウム、アルミニウム、ニ
ッケル、錫等の層を有するシートを接着剤で貼り付けた
電子レンジ調理用食品包装体が開示されている。さら
に、実開平1−116186号公報には、内面に熱接着
性を有する耐熱性包装材の所定位置を熱接着し、その熱
接着部の一部にアルミニウム等の導電性材料を挾み込
み、電子レンジで加熱した際に、導電性材料を介在させ
た熱接着部の接着強度が温度上昇に伴って低下し、内圧
の上昇を防止するようにした電子レンジ用包装体が開示
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
62−271864号公報に開示されているように、熱
可塑性プラスチックよりなる蓋本体の外面に導電性塗料
や磁性塗料で印刷膜を局部的に形成したり導電性蒸着膜
を局部的に形成したりした構成の密閉容器では、蓋本体
に貫通した穿孔部を形成するためには大きな発熱量を必
要とし、蓋本体に穿孔部が形成されるまでの時間が長く
掛かって、効果的な蒸気抜きを行なうことができないこ
とも考えられる。また、特開昭63−307085号公
報に開示されているように、容器に蒸気抜き用の孔を予
め設けておき、この孔を、マイクロ波により発熱する材
料の層を有するシートの貼付によって塞ぐようにした構
成の食品包装体には、容器への孔加工や孔を塞ぐための
シートの貼付工程などを必要とし、工数が増えて製作工
程が複雑化する、といった問題点がある。また、実開平
1−116186号公報に開示されているように、包装
材の熱接着部の一部に導電性材料を挾み込むようにした
構成の包装体では、熱接着部に蒸気抜き用の脱気通路を
形成するためにはやはり大きな発熱量を必要とし、特開
昭62−271864号公報に開示された上記密閉容器
と同様の問題がある。
【0005】尚、多層フィルムからなるシート材を使用
して包装体を形成し、そのシート材における最内層のフ
ィルムに予め開孔部を設けておくようにし、外層フィル
ムと最内層のフィルムとの間を通し脱気を行なうように
して、電子レンジによる加熱調理時における包装体の破
裂を防止するようにする方法もある。しかしながら、こ
の方法では、最内層のフィルムに予め開孔部を形成する
必要があるため、加工工程が複雑で製造コストが上が
り、また、包装材に開孔部があるため、この包装体は、
内容物と外気との厳密な遮断性を必要とする食品や内容
物が液状の食品の包装には使用することができない。
【0006】この発明は、以上のような事情に鑑みてな
されたものであり、電子レンジによる加熱によって比較
的速やかに包装材の一部に透孔が形成されて、効果的な
蒸気抜きを行なうことができ、製作工程も比較的簡単
で、製作作業も容易であり、かつ、内容物を完全密封す
ることができるような電子レンジ調理用食品の包装体を
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
基材フィルムとシーラントフィルムとを積層し互いに貼
り合わせてそれぞれ形成された2枚のシート材を、それ
ぞれ基材フィルムを外面側として互いに重ね合わせ、各
シート材の周縁部同士を接着して袋形態に形成される包
装体についてのものであり、請求項2に係る発明は、基
材フィルムとシーラントフィルムとを積層し互いに貼り
合わせて形成されたシート材を、基材フィルムを外面側
として折り重ね、各端縁部同士を接着し各側縁部同士を
それぞれ接着して袋形態に形成される包装体、いわゆる
合掌袋についてのものであり、また、請求項3に係る発
明は、基材フィルムとシーラントフィルムとを積層し互
いに貼り合わせて形成されたシート材で容器の開口面
を、基材フィルムを外面側として覆蓋し、容器の開口面
周縁部とシート材の周縁部とを接着するようにした包装
体についてのものである。
【0008】請求項1に係る発明では、袋の少なくとも
1つの面を構成するシート材の基材フィルムとシーラン
トフィルムとを部分的に貼り合わせないで、シート材同
士が接着された周縁部を除く部位からシート材の端縁ま
で延びて開口する脱気路を形成し、請求項2に係る発明
では、シート材の基材フィルムとシーラントフィルムと
を部分的に貼り合わせないで、接着された端縁部及び両
側縁部を除く部位からシート材の端縁まで延びて開口す
る脱気路を形成し、また、請求項3に係る発明では、シ
ート材の基材フィルムとシーラントフィルムとを部分的
に貼り合わせないで、容器の開口面周縁部と接着された
シート材周縁部を除く部位からシート材の端縁まで延び
て開口する脱気路を形成する。そして、前記基材フィル
ムの内面側の、前記脱気路の形成部分に対応する何れか
の位置に、マイクロ波の照射によって発熱し前記シーラ
ントフィルムの一部を溶融させてシーラントフィルムに
透孔を形成させる導電性材料を付着させるようにした。
【0009】請求項1、請求項2及び請求項3に係る各
発明の包装体は、それによって包装され密封された食品
を電子レンジにより加熱調理したときに、シート材を形
成する積層フィルムのうちの基材フィルムの内面側に付
着した導電性材料がマイクロ波の照射によって発熱し、
その部分の温度が上昇するとともに、内容物である食品
の加熱に伴って袋内部或いは容器内部の内圧が上昇し、
シーラントフィルムが基材フィルム内面側の温度上昇し
た導電性材料に押し付けられて密着する。これにより、
シーラントフィルムの一部が溶融して、シーラントフィ
ルムに透孔が形成される。その透孔を通して袋の内部或
いは容器の内部と脱気路とが連通し、これにより、内容
物が加熱されることによって発生した水蒸気は、袋内部
或いは容器内部から透孔を通って、シート材のシーラン
トフィルムと基材フィルムとの間に形成された脱気路へ
流出し、さらに、脱気路を通ってシート材の端縁の開口
から外部へ流出する。このようにして脱気されることに
より、加熱調理時における袋内部或いは容器内部の内圧
の上昇が抑えられることとなる。そして、シート材を形
成する積層フィルムのうちのシーラントフィルムを基材
フィルムに比べて溶融し易い素材で形成し、また薄く形
成するなどして、シーラントフィルムが容易に溶融し透
孔が形成され易くしておくことにより、速やかにシーラ
ントフィルムに透孔が形成されて脱気がスムーズに行な
われることとなる。
【0010】また、包装体のシート材に商品名や絵柄な
どを印刷する場合、その印刷は基材フィルムに施される
が、請求項1、請求項2及び請求項3に係る各発明の包
装体では、シート材を形成する積層フィルムのうち基材
フィルムの内面側に導電性材料が付着されるので、基材
フィルムをシーラントフィルムに貼り合わせる加工がよ
り簡単になる。すなわち、シート材を形成する積層フィ
ルムのうちシーラントフィルム側に導電性材料が付着さ
れていると、基材フィルムとシーラントフィルムとを貼
り合わせてシート材を形成する場合に、基材フィルムに
印刷された商品名や絵柄などとシーラントフィルムに付
着された導電性材料とを位置合せする必要があるが、基
材フィルムに商品名や絵柄などの印刷と共に導電性材料
が付着されていると、フィルムの貼り合わせ時に印刷物
と導電性材料とを位置合せする作業が不要になるので、
基材フィルムとシーラントフィルムとの貼り合わせ加工
がより簡単になる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明の最良の実施形態
について図面を参照しながら説明する。
【0012】図1ないし図3は、請求項1に係る発明の
1実施形態を示し、図1は、電子レンジ調理用食品の包
装袋の平面図、図2は、図1のII−II縦断面の部分拡大
図、図3は、図1のIII−III縦断面の部分拡大図であ
る。尚、これらの図においては、内容物の図示を省略し
ている。
【0013】この包装袋は、表裏2枚のシート材10、
12を互いに重ね合わせ、両シート材10、12の周縁
部同士を熱接着することにより、両シート材10、12
の各内面と熱接着部14とで囲まれた収容部16を有す
る袋形態に形成されている。そして、内容物は、収容部
16に収容されて密封される。各シート材10、12
は、それぞれ基材フィルム18、22とシーラントフィ
ルム20、24とを積層し互いに貼り合わせて形成され
ている。また、表側のシート材10を形成する基材フィ
ルム18とシーラントフィルム20とは、左右方向に横
断するように帯状に貼り合わされないままで残されてお
り、その非貼合せ部分が、シート材10の両端縁でそれ
ぞれ開口した脱気路26となっており、その両端が脱気
口28となっている。そして、脱気路26の形成部分に
対応する位置における基材フィルム18の内面側に、印
刷、蒸着等の方法で導電性材料30が小円形状に付着さ
れている。
【0014】各シート材10、12の基材フィルム1
8、22及びシーラントフィルム20、24は、それぞ
れ合成樹脂フィルムで形成されており、基材フィルム1
8、22とシーラントフィルム20、24とは、異なる
種類の合成樹脂フィルムで形成されている。そして、少
なくとも表側のシート材10は、シーラントフィルム2
0の方が基材フィルム18より低温で溶融し易い素材と
されている。例えば、基材フィルム18、22は、12
μmの厚みのポリエチレンテレフタレートフィルムであ
り、シーラントフィルム20、24は、40μmの厚み
の直鎖状低密度ポリエチレンフィルムであって、両フィ
ルムが接着剤で貼り合わされてシート材10、12が形
成されている。尚、シート材10、12を形成する基材
フィルム18、22とシーラントフィルム20、24と
を同一種類の、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリエステル、等の合成樹脂フィルムとするときには、
少なくとも表側のシート材10は、シーラントフィルム
20を基材フィルム18より薄く形成するようにする。
また、導電性材料30としては、例えば酸化インジウ
ム、アルミニウム、錫、ニッケル、カーボンなどが使用
される。
【0015】以上のような構成の包装袋に密封された食
品を電子レンジに入れて加熱調理すると、表側のシート
材10の基材フィルム18の内面側に付着された導電性
材料30がマイクロ波の照射によって発熱し、その部分
の温度が短時間のうちに局部的に上昇するとともに、内
容物である食品の加熱に伴って収容部16の内圧が上昇
し、シーラントフィルム20が基材フィルム18内面側
の温度上昇した導電性材料30に押し付けられて密着す
る。そして、導電性材料30の熱によってシーラントフ
ィルム20の一部が溶融して、図4に示すように、シー
ラントフィルム20に透孔32が形成される。このと
き、内容物が加熱されて収容部16内で水蒸気が発生す
るが、この水蒸気は、シーラントフィルム20に形成さ
れた透孔32を通って収容部16内から脱気路26内へ
流入し、脱気路26内部を通って脱気口28から袋外へ
排出される。このようにして袋内部からの脱気が行なわ
れることにより、加熱調理時における袋内部の内圧の過
剰な上昇が抑えられ、袋の破裂が防止される。
【0016】図5は、請求項2に係る発明の1実施形態
を示し、電子レンジ調理用食品の包装袋の平面図であ
る。この包装袋は、合掌袋、すなわち、基材フィルムと
シーラントフィルムとを積層し互いに貼り合わせて形成
されたシート材34を、基材フィルムを外面側として折
り重ね、各端縁部同士を熱接着するとともに、各側縁部
同士をそれぞれ熱接着することにより、シート材34の
内側面と端縁熱接着部36と両側縁熱接着部38とで囲
まれた収容部を有する袋形態に形成されたものである。
この包装袋でも、シート材34を形成する基材フィルム
とシーラントフィルムとが、幅方向に横断するように帯
状に貼り合わされないままで残されて、シート材34の
両側端縁でそれぞれ開口した脱気路40が形成されてお
り、その両端が脱気口42となっている。そして、脱気
路40の形成部分に対応する位置における基材フィルム
の内面側の2個所に、印刷、蒸着等の方法で導電性材料
44、44がそれぞれ小円形状に付着されている。この
図5に示した包装袋でも、図1ないし図3に示した包装
袋と全く同様に作用する。
【0017】図6は、請求項3に係る発明の1実施形態
を示し、電子レンジ調理用食品の包装容器の部分拡大縦
断面図である。尚、この図においては、内容物の図示を
省略している。
【0018】この包装容器は、上面が開口した容器本体
部46の上部開口面全体を覆蓋シート材48で完全に覆
い、容器本体部46の上部開口面の周縁部50と覆蓋シ
ート材48の周縁部とを接着剤で接着し或いは熱接着す
ることにより構成されており、容器内部に内容物が密封
される。覆蓋シート材48は、上記した包装袋の表側の
シート材10と同様の構成を有している。すなわち、覆
蓋シート材48は、基材フィルム52とシーラントフィ
ルム54とを積層し互いに貼り合わせることにより形成
されており、基材フィルム52とシーラントフィルム5
4とが、図示されていないが帯状に部分的に貼り合わさ
れていないことにより、覆蓋シート材48の端縁で開口
した脱気路56が形成されており、その脱気路56の末
端が脱気口58となっている。そして、基材フィルム5
2の内面側の、脱気路56の形成部分に対応する位置
に、印刷、蒸着等の方法で酸化インジウム、アルミニウ
ム、錫、ニッケル、カーボン等の導電性材料60が局所
的に付着されている。
【0019】図6に示した構成の包装容器に密封された
食品を電子レンジに入れて加熱調理すると、上記した包
装袋における場合と同様に、覆蓋シート材48の基材フ
ィルム52の内面側に付着された導電性材料60がマイ
クロ波の照射によって発熱し、その部分の温度が短時間
のうちに局部的に上昇するとともに、内容物である食品
の加熱に伴って容器内部の内圧が上昇し、シーラントフ
ィルム54が基材フィルム52内面側の温度上昇した導
電性材料60に押し付けられて密着する。そして、導電
性材料60の熱によってシーラントフィルム54の一部
が溶融することにより、図7に示すように、シーラント
フィルム54に透孔62が形成される。そして、シーラ
ントフィルム54に形成された透孔62を通し、内容物
の加熱に伴って容器内部で発生した水蒸気が容器内部か
ら脱気路56内へ流れ、脱気路56内部を通って脱気口
58から容器外へ排出される。このようにして容器外へ
脱気されることにより、加熱調理時における容器内部の
内圧の上昇が抑制されて、覆蓋シート材48の破裂が防
止される。
【0020】請求項1ないし3に係る各発明の包装袋、
包装容器は、以上のように構成されているが、請求項1
ないし3に係る各発明の範囲は、上記説明並びに図面の
内容によって限定されるものではなく、要旨を逸脱しな
い範囲で種々の変形例を包含し得る。例えば、請求項
1、2に係る各発明は、ガゼット袋、スタンディングパ
ウチなど各種の形態の包装袋に適用することが可能であ
り、また、脱気路の形状、位置などは、図示例のものに
限定されない。また、導電性材料の形成位置、面積、形
成個数などについても、任意に決定すればよく、それら
を種々に設定することにより、内容物の蒸し効果や蒸し
防止を或る程度制御することも可能になる。さらに、シ
ート材の素材や導電性材料の種類も、上記説明したもの
に限定されない。
【0021】
【発明の効果】請求項1ないし3に係る各発明は以上説
明したように構成されかつ作用するので、請求項1ない
し3に係る各発明の包装袋、包装容器を使用するように
したときは、それら包装袋や包装容器によって密封包装
された食品を電子レンジにより加熱調理した際に、比較
的速やかに包装材の一部に透孔が形成されて、効果的な
蒸気抜きを行なうことができ、袋や容器の覆蓋シート部
の破裂を有効に防止することができる。また、この包装
袋や包装容器は、製作工程が比較的簡単で、製作作業も
容易である。そして、この包装袋や包装容器は、内容物
と外気との厳密な遮断性を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1に係る発明の1実施形態を示し、電子
レンジ調理用食品の包装袋の平面図である。
【図2】図1のII−II縦断面の部分拡大図である。
【図3】図1のIII−III縦断面の部分拡大図である。
【図4】図1に示した包装袋のシート材の内面フィルム
に透孔が形成された状態を示す部分拡大縦断面図であ
る。
【図5】請求項2に係る発明の1実施形態を示し、電子
レンジ調理用食品の包装袋の平面図である。
【図6】請求項3に係る発明の1実施形態を示し、電子
レンジ調理用食品の包装容器の部分拡大縦断面図であ
る。
【図7】図6に示した包装容器の覆蓋シート材の内面フ
ィルムに透孔が形成された状態を示す部分拡大縦断面図
である。
【符号の説明】
10、12、34 シート材 14、36、38 シート材の熱接着部 18、22 基材フィルム 20、24 シーラントフィルム 26、40、56 脱気路 28、42、58 脱気口 30、44、60 導電性材料 32、62 透孔 46 容器本体部 48 覆蓋シート材 52 覆蓋シート材の基材フィルム 54 覆蓋シート材のシーラントフィルム

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材フィルムとシーラントフィルムとを
    積層し互いに貼り合わせてそれぞれ形成された2枚のシ
    ート材を、それぞれ基材フィルムを外面側として互いに
    重ね合わせ、各シート材の周縁部同士を接着して袋形態
    に形成し、内部に食品が封入される電子レンジ調理用食
    品の包装体において、 袋の少なくとも1つの面を構成する前記シート材の基材
    フィルムとシーラントフィルムとを部分的に貼り合わせ
    ないで、シート材同士が接着された周縁部を除く部位か
    らシート材の端縁まで延びて開口する脱気路を形成する
    とともに、 前記基材フィルムの内面側の、前記脱気路の形成部分に
    対応する何れかの位置に、マイクロ波の照射によって発
    熱し前記シーラントフィルムの一部を溶融させてシーラ
    ントフィルムに透孔を形成させる導電性材料を付着させ
    たことを特徴とする電子レンジ調理用食品の包装体。
  2. 【請求項2】 基材フィルムとシーラントフィルムとを
    積層し互いに貼り合わせて形成されたシート材を、基材
    フィルムを外面側として折り重ね、各端縁部同士を接着
    し各側縁部同士をそれぞれ接着して袋形態に形成し、内
    部に食品が封入される電子レンジ調理用食品の包装体に
    おいて、 前記シート材の基材フィルムとシーラントフィルムとを
    部分的に貼り合わせないで、接着された端縁部及び両側
    縁部を除く部位からシート材の端縁まで延びて開口する
    脱気路を形成するとともに、 前記基材フィルムの内面側の、前記脱気路の形成部分に
    対応する何れかの位置に、マイクロ波の照射によって発
    熱し前記シーラントフィルムの一部を溶融させてシーラ
    ントフィルムに透孔を形成させる導電性材料を付着させ
    たことを特徴とする電子レンジ調理用食品の包装体。
  3. 【請求項3】 基材フィルムとシーラントフィルムとを
    積層し互いに貼り合わせて形成されたシート材で容器の
    開口面を、基材フィルムを外面側として覆蓋し、容器の
    開口面周縁部とシート材の周縁部とを接着し、内部に食
    品が封入される電子レンジ調理用食品の包装体におい
    て、 前記シート材の基材フィルムとシーラントフィルムとを
    部分的に貼り合わせないで、前記容器の開口面周縁部と
    接着されたシート材周縁部を除く部位からシート材の端
    縁まで延びて開口する脱気路を形成するとともに、 前記基材フィルムの内面側の、前記脱気路の形成部分に
    対応する何れかの位置に、マイクロ波の照射によって発
    熱し前記シーラントフィルムの一部を溶融させてシーラ
    ントフィルムに透孔を形成させる導電性材料を付着させ
    たことを特徴とする電子レンジ調理用食品の包装体。
JP8090584A 1996-03-19 1996-03-19 電子レンジ調理用食品の包装体 Pending JPH09255050A (ja)

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JP8090584A Pending JPH09255050A (ja) 1996-03-19 1996-03-19 電子レンジ調理用食品の包装体

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1543887A1 (de) * 2003-12-19 2005-06-22 Heraeus Kulzer GmbH Mehrkomponentenkartusche und ihre Anwendung
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