JPH09254939A - 袋切断口開口装置 - Google Patents

袋切断口開口装置

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JPH09254939A
JPH09254939A JP8088934A JP8893496A JPH09254939A JP H09254939 A JPH09254939 A JP H09254939A JP 8088934 A JP8088934 A JP 8088934A JP 8893496 A JP8893496 A JP 8893496A JP H09254939 A JPH09254939 A JP H09254939A
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JP
Japan
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bag
pair
powder
cutting
arm
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP8088934A
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English (en)
Inventor
Takeshi Kajimoto
剛 梶本
Ichiro Fukui
一郎 福井
Tsunemi Hayashi
恒美 林
Mamoru Asada
守 浅田
Tadanobu Ogawa
孫伸 小川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TOKUJIYU KOSAKUSHO KK
Daiichi Pharmaceutical Co Ltd
Akatake Engineering Co Ltd
Tokuju Kosakusho Co Ltd
Original Assignee
TOKUJIYU KOSAKUSHO KK
Daiichi Pharmaceutical Co Ltd
Akatake Engineering Co Ltd
Tokuju Kosakusho Co Ltd
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Publication date
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Priority to JP8088934A priority Critical patent/JPH09254939A/ja
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    • GPHYSICS
    • G07CHECKING-DEVICES
    • G07FCOIN-FREED OR LIKE APPARATUS
    • G07F11/00Coin-freed apparatus for dispensing, or the like, discrete articles
    • G07F11/02Coin-freed apparatus for dispensing, or the like, discrete articles from non-movable magazines
    • G07F11/04Coin-freed apparatus for dispensing, or the like, discrete articles from non-movable magazines in which magazines the articles are stored one vertically above the other
    • G07F11/16Delivery means
    • G07F11/165Delivery means using xyz-picker or multi-dimensional article picking arrangements
    • G07F11/1657Delivery means using xyz-picker or multi-dimensional article picking arrangements the picking arrangements using suction

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 異物が粉体内に混入することなく、十分広く
かつ確実に袋の切断口を開口することができるようにす
ること。 【解決手段】 切断口を上方に向けた袋の上端部を厚さ
方向に挟んで、相互に対向して配置された一対のチャッ
ク手段と、チャック手段の各々を接離方向に移動させる
移動手段とを含む袋切断口開口装置。チャック手段の各
々は、先端部が水平方向に開閉作動するアーム対と、ア
ーム対の各々を開閉させる作動手段とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、切断口を有する上
端部を残して粉体が充填されかつ該切断口を上方に向け
た状態で保持された袋の前記切断口を開口する、袋切断
口開口装置に関する。
【0002】
【従来の技術】紙製(あるいは合成樹脂製等)の袋を切
断刃により切断して開封した後、袋内に収納されている
粉体(粉、粒子状のもの、比較的小さい塊状のもの等)
を外部に取り出す、袋内の粉体取り出し装置としては、
従来から種々の形態のものが提案され、実用に供されて
いる。しかしながら従来のこの種の袋内の粉体取り出し
装置は、袋を切断する際あるいは袋内の粉体を取り出す
際において、袋の外表面に付着しているゴミ、泥、その
他の異物が、粉体に混入してしまうのを確実に防ぐこと
ができない、というのが実情であった。
【0003】前記した問題を解決するための新規な装置
は、特願平7−131149号として、平成7年5月2
日に本出願人によって出願されている。この出願におけ
る袋内の粉体取り出し装置において、袋は、その上端部
がクランプ手段によりクランプされて垂下させられ、上
端部が切断手段により切断され、開封される。袋内の粉
体は自重により下方に沈み、上端部には粉体が充填され
ていない空の部分が形成される。切断手段は、袋の、粉
体が実質上存在しない空の部分である上端部を切断する
ので、袋の外表面に付着している異物が、切断の際、切
断刃と共に袋の内部に入り、粉体に混入してしまう、と
の不具合は確実に防止される。
【0004】袋は、切断により形成された切断口(開封
口)を上方に向けた状態で、袋保持手段によって保持さ
れる。この切断口を通して粉体吸引管の吸引口部が袋内
に挿入され、袋内の粉体は外部に吸引、排出される。切
断口は上方に向けられた状態で内部の粉体が外部へ吸引
されるので、袋を反転させる必要がなく、したがって袋
の外表面に付着している異物が粉体に混入してしまう、
との不具合は、粉体吸引の際にも確実に防止される。
【0005】ところで、袋内の粉体を外部に吸引、排出
するに際して、切断口を上方に向けた状態で保持された
袋の該切断口は、十分広くかつ確実に開口させておく必
要がある。前記装置においては、袋保持手段として、袋
の胴部分の両面にそれぞれ作用する一対の吸引パッドを
含む新規な手段を提示している。袋はその両側面を吸引
パッドの各々により吸引することにより保持される。そ
してこの吸引作用により、袋の上端部の切断口は十分広
く開口されるので、下降してきた粉体吸引管の吸引口部
は開口縁に干渉することなく袋内に挿入される。この吸
引による開口作用は袋が一層である場合には十分確実に
行なわれる。
【0006】しかしながら、袋には複数の袋を重合して
なる複数層の袋が存在する。この複数層の袋は、全て紙
袋の積層から形成される場合もあるが、その最内層、す
なわち粉体が直接充填される袋を構成する層は、合成樹
脂製のフィルムにより構成されるのが一般的である。更
に、それらの外縁部分は相互に縫い合わされているが、
胴部分については相互に接合されていないのが殆どであ
る。以上のような積層構造に起因して、複数層の袋、例
えば二層の袋の場合には、吸引パッドの各々による吸引
作用が内側の袋には及ばないので、外側の袋が十分広く
開口しても、内側の袋が開口しないおそれがある。
【0007】このような点に鑑み、前記装置において
は、二層に構成された袋において使用される新規な袋開
口手段が提示されている。この袋開口手段は、二層であ
る袋の内側の袋の上端部であって切断口の両側を針部材
の各々により突き刺した後、相互に離れる方向に移動さ
せるよう構成されている。このような構成により、内側
の袋は、粉体吸引手段の吸引口部が挿入されるに十分な
広さをもって開口させられる。したがって、二層である
袋においても、円滑かつ確実に粉体を吸引排出すること
ができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前記袋開口手段は、し
かしながら針部材を袋に突き刺す形態であることに起因
して、僅かではあるが異物が粉体内に混入するおそれ、
あるいは粉体が汚染される可能性が残されている。例え
ば、内側の袋の外表面あるいは針部材に異物が付着した
場合、針部材が袋を突き刺したときにその異物が袋内に
落下することが想定される。また、針部材が粉体に触れ
ることによって粉体が汚染されることが想定される。
【0009】本発明は、以上の事実に基づいてなされた
もので、その目的は、異物が粉体内に混入することな
く、かつまた粉体が汚染されることなく、十分広くかつ
確実に袋の切断口を開口することができる、新規な袋切
断口開口装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、切断口
を有する上端部を残して粉体が充填されかつ該切断口を
上方に向けた状態で保持された袋の該上端部の厚さ方向
に相互に実質上対向しかつ間隔を置いて配置された一対
のチャック手段と、該チャック手段の各々を接離方向に
移動させる移動手段とを含み、該チャック手段の各々
は、先端部が水平方向に開閉作動するアーム対と、該ア
ーム対の各々を開閉させる作動手段とを備え、該チャッ
ク手段の各々が、該アーム対の各々の開状態で該移動手
段により相互に接近する方向に所定ストローク移動させ
られたとき、該アーム対の各々の一方は、該アーム対の
各々の他方におけるアームの一つに対し、該袋の該上端
部の外表面の一方側を押し込んで水平方向両側から挟む
よう位置付けられ、かつ、該アーム対の各々の該他方
は、該アーム対の各々の該一方におけるアームの一つに
対し、該外表面の他方側を押し込んで水平方向両側から
挟むよう位置付けられる、ことを特徴とする袋切断口開
口装置、が提供される。
【0011】本発明は、以上のように構成されているの
で、チャック手段の各々が、アーム対の各々の開状態で
移動手段により相互に接近する方向に所定ストローク移
動させられた状態において、チャック手段の各々におけ
るアーム対を対応する作動手段により閉作動させると、
アーム対の各々の一方は、アーム対の各々の他方におけ
るアームの一つに対し、袋の上端部の外表面の一方側を
水平方向両側から押圧しながら挟み込む。同時に、アー
ム対の各々の他方は、アーム対の各々の一方におけるア
ームの一つに対し、袋の上端部の外表面の他方側を水平
方向両側から押圧しながら挟み込む。次いで移動手段の
各々により対応するチャック手段を相互に離れる方向に
所定ストローク移動させると、チャック手段の一方のア
ーム対は袋の上端部の外表面の一方側を重合する形態で
しっかりと挟んだままチャック手段の他方のアームの一
つから離れ、かつチャック手段の他方のアーム対は袋の
上端部の外表面の他方側を重合する形態でしっかりと挟
んだままチャック手段の一方のアームの一つから離れ
る。
【0012】このような挟み(つまみ)作用は、袋が一
層の場合には、袋の外表面の一方側とチャック手段の一
方のアーム対との当接面の摩擦係数及び袋の外表面の他
方側とチャック手段の他方のアーム対との当接面の摩擦
係数に対して、各アーム対に挟み込まれて重合された袋
の内表面間の摩擦係数が、該内表面に残留する粉体に起
因して小さいこと、により、該内表面間に滑りを生じ、
したがって確実に遂行されるものである。
【0013】前記した挟み作用は、袋が複数層の場合に
は、袋の外表面の一方側とチャック手段の一方のアーム
対との当接面の摩擦係数、袋の外表面の他方側とチャッ
ク手段の他方のアーム対との当接面の摩擦係数及び袋の
最内層の内表面間を除く袋の各層間の摩擦係数に対し
て、各アーム対に挟み込まれて重合された袋の最内層の
内表面間の摩擦係数が、該内表面に残留する粉体に起因
して小さいこと、により、前記と同様に該内表面間に滑
りを生じ、したがって確実に遂行されるものである。
【0014】すなわち本発明によれば、袋の切断口は、
袋が一層であっても、複数層であっても、各チャック手
段のストロークに従って、その最内層の内表面から十分
広くかつ確実に開口される。各チャック手段は袋の各外
表面を挟むよう作用するので、切断口の開口に際して、
袋の外表面に付着した異物が粉体内に混入するおそれは
ない。また粉体が各チャック手段のアーム対により汚染
されるおそれもない。以上の説明から明らかなように、
本発明は、それに限定されることはないが、特に複数層
の袋の切断口の開口に、好適に使用されるものである。
【0015】なお、本発明における袋切断口開口装置
は、前述のように、一対のチャック手段と、該チャック
手段の各々を接離方向に移動させる移動手段とを含んで
いる。そしてチャック手段の各々は、先端部が水平方向
に開閉作動するアーム対と、アーム対の各々を開閉させ
る作動手段とを備えている。すなわち本発明におけるチ
ャック手段の各々は、作動手段によりアーム対の先端部
を水平方向に閉じるよう作動させると、その間に存在す
る物、すなわち本発明においては袋の一部を所望の力で
つかんで(挟んで)保持することができるよう構成され
ている。したがって前記したように、二つのチャック手
段により袋の一部を前記した形態で互いにつかんで保持
した後、移動手段によって、相互に離れる方向に移動さ
せることにより、各チャック手段は袋の一部をつかんだ
状態で相互に引っ張られる。したがって、本発明におけ
るチャック手段とは、二つの開閉部材で袋の一部をつか
んで保持することができる手段であり、また移動手段
は、チャック手段によりつかんだ袋の一部を相互に引っ
張ることができる手段である、といえる。チャック手段
の各々におけるアームは、互いに、一方のアーム対の一
つが他方のアーム対の間に差し込まれ得るような長さを
有し、しかも袋の一部をつかんで保持することができる
形状、材質であるならば、いずれでもよい。各アーム
は、例えば、断面が矩形の金属製棒状部材から構成する
ことができる。各アームにおいて、水平方向に間隔を置
いて向き合った袋をつかむ部分に、鉛直方向に延びる複
数の溝(セレーション)を形成したり、金属より摩擦係
数の高い材料、例えば合成ゴムを溶着、あるいは装着す
ることにより、同部分を滑りにくくしておくことが好ま
しい。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明に従って構成された袋切断口開口装置の一実施の形態
を詳細に説明する。図1〜図4において、2は袋内の粉
体取り出し装置であって、後述する本発明による袋切断
口開口装置200(図5参照)を備えている。したがっ
て、先ず袋内の粉体取り出し装置2について説明する。
なお説明の便宜上、図1〜図4において、「前後方向」
とは、図1の左右方向(図2の表裏方向)を意味し、ま
た「幅方向」とは、図2の左右方向(図1の表裏方向)
を意味するものとする。
【0017】先ず図1、図2及び図4を参照して、袋内
の粉体取り出し装置2は、直方体状に組み立てられたフ
レーム4を備えている。フレーム4の所定の高さ位置に
は、フレーム4の幅方向に水平に延在する支持フレーム
6及び8が設けられ、支持フレーム6及び8上には、水
平に延在する矩形のラック支持枠10及び12が、ガイ
ドレール手段を介して幅方向に移動自在に設けられてい
る。
【0018】ラック支持枠10及び12には、それぞれ
実質上同一の構成をなす12個のラック10a及び12
aが着脱自在に支持されている。各ラック10aは上端
が開口した直方体形状をなし、図2に示すように、左右
方向の両側部には下面が水平な支持フランジが備えられ
ている。一対の支持フランジをラック支持枠10の左右
方向両側部上に載置・固定することにより、各ラック1
0aは相互に隣接した状態でラック支持枠10の空間内
に整然と支持されている。各ラック12aも同様にして
ラック支持枠12に支持されている。各ラック10a及
び12aは、内部に袋Zが直立状態で取り出し自在に収
納(載置)でき、かつ少なくとも袋Zの上端部が所定の
高さ上方へ突出する大きさに形成されている。なお各ラ
ック10a及び12aの底部中央には、矩形の細長い孔
が形成され、この孔は、後述するように、補助移動台車
18に設けられたエアシリンダ22によって昇降動させ
られる支持板26が、各ラック10a及び12aの底部
に干渉しないで通過しうる大きさに形成されている。
【0019】ラック支持枠10及び12は、それぞれ、
フレーム4の幅方向内側のセット位置(図2の実線で示
す位置)と、同外側の袋収納位置(図2の2点鎖線で示
す位置)との間を移動自在である。ラック支持枠10及
び12がそれぞれ袋収納位置に引き出された状態で、各
ラック10a及び12a内に粉体入りの袋Zが直立状態
で収納され、次いでそれぞれ押し込まれてセット位置に
位置付けられる。ラック支持枠10及び12が存在する
領域は袋載置域を規定し、各ラック10a及び12aは
それぞれ袋載置手段を構成する。
【0020】フレーム4の底部には、一対の下部ガイド
レールが、フレーム4の幅方向両側部に近い位置に沿っ
て前後方向に延びるよう設けられている。下部ガイドレ
ール上には下部移動台車14が移動自在に支持され、下
部移動台車14には走行用の電動モータ16が装着さ
れ、その正転、逆転に応じて、下部移動台車14は下部
ガイドレールに沿って前後方向に移動させられる。この
下部ガイドレールは、前記袋載置域を下部移動台車14
が往復移動できる範囲で設けられている。
【0021】下部移動台車14上には、一対の補助ガイ
ドレールが幅方向に延びるよう設けられ、補助ガイドレ
ールには、補助移動台車18が移動自在に支持されてい
る。下部移動台車14の、図2の左端部には、エアシリ
ンダ19が水平方向に延在するよう装着されている。エ
アシリンダ19のピストンロッドは、補助移動台車18
の左端部に連結され、その収縮、伸張作用に応じて、補
助移動台車18は、下部移動台車14の左側のA位置
と、右側のB位置との間を移動させられる。
【0022】補助移動台車18上には袋押上手段20が
設けられている。すなわち補助移動台車18上の所定の
高さ位置には、水平に延びる板状のブラケットが設けら
れ、その中央部には、袋押上用のエアシリンダ22が、
またその両側には円筒状のガイドが、それぞれ鉛直方向
に平行に延在するよう装着されている。各ガイドにはガ
イドロッド24が摺動自在に嵌合されている。エアシリ
ンダ22のピストンロッドの上端及び各ガイドロッド2
4の上端は、幅方向に水平に延びる細長い支持板26の
下面に連結されている。エアシリンダ22のピストンロ
ッドの収縮、伸張作用に応じて、支持板26は、水平状
態を維持しながら昇降動させられる。
【0023】フレーム4の天井部には、一対の上部ガイ
ドレールが、フレーム4の幅方向両側部に近い位置に沿
って前後方向に延びるよう設けられている。上部ガイド
レール上には上部移動台車28が移動自在に支持され、
上部移動台車28には走行用の電動モータ30が装着さ
れ、その正転、逆転に応じて、上部移動台車28は上部
ガイドレールに沿って前後方向に移動させられる。前記
一対の上部ガイドレールは、フレーム4の前後方向の略
全域にわたって設けられている。
【0024】上部移動台車28上には、一対の補助ガイ
ドレールが、幅方向に延びるよう設けられ、補助ガイド
レールには、補助移動台車32が移動自在に支持されて
いる。上部移動台車28の、図2の左端部には、エアシ
リンダ34が水平方向に延在するよう装着されている。
エアシリンダ34のピストンロッドは、補助移動台車3
2の左端部に連結され、その収縮、伸張作用に応じて、
補助移動台車32は、上部移動台車28の左側のA位置
と、右側のB位置との間を移動させられる。
【0025】図1〜図3を参照して、補助移動台車32
の底部の下方位置には、水平に延びる板状のブラケット
が設けられ、その中央部には、袋懸吊用のエアシリンダ
36が、またその両側には円筒状のガイドが、それぞれ
鉛直方向に平行に延在するよう装着されている。各ガイ
ドにはガイドロッド38が摺動自在に嵌合されている。
エアシリンダ36のピストンロッドの下端及び各ガイド
ロッド38の下端には、クランプフレーム39が装着さ
れている。エアシリンダ36のピストンロッドの収縮、
伸張作用に応じて、クランプフレーム39は、水平状態
を維持しながら昇降動させられる。クランプフレーム3
9にはクランプ手段40が備えられ、クランプ手段40
は、クランプフレーム39の上下方向に間隔を置いて配
置された、実質上同一の構成を有する2個のクランプ工
具を含んでいる。
【0026】各クランプ工具は、袋Zの幅方向の実質上
全幅にわたって延在する一対のクランプ部材である挟持
板42と、一対の挟持板42を相互に接離する方向に移
動させる一対のエアシリンダ44とを備えている。同軸
上に相互に向き合って水平に位置付けられた各エアシリ
ンダ44の両側には、円筒状のガイドが水平方向に平行
に延在するようクランプフレーム39に装着されてい
る。各ガイドにはガイドロッドが摺動自在に嵌合されて
いる。挟持板42は、エアシリンダ44のピストンロッ
ド及びガイドロッドの先端にそれぞれに連結、支持され
ている。各エアシリンダ44のピストンロッドの収縮、
伸張作用に応じて、一対の挟持板42は、相互に間隔を
置いて離隔し、あるいは接近して相互に押圧される(こ
のとき袋Zの上端部が挟持される)よう移動される。
【0027】前記したように、下部移動台車14の前後
方向の移動範囲は略袋載置域の範囲であるが、上部移動
台車28の前後方向の移動範囲は袋載置域を越えて更に
前方に移動することができる。また袋載置域の範囲にお
いては、下部移動台車14と上部移動台車28とは相互
に同期して移動するよう制御される。下部移動台車14
及び上部移動台車28において、それぞれの補助移動台
車18及び32がA位置に位置付けられて前後方向に移
動するラインを図2〜図4では符号Xで示し、またそれ
ぞれの補助移動台車18及び32がB位置に位置付けら
れて前後方向に移動するラインを符号Yで示す。
【0028】次に袋Zの上端部を切断して開封する切断
手段50について説明する。フレーム4の前端部(図1
の左端部)であって、略ラインX上の部位には、一対の
エアシリンダ51が幅方向に間隔を置いて水平方向に平
行に延在するよう設けられている。各エアシリンダ51
の中間部には、円筒状のガイドがエアシリンダ51と平
行に水平方向に延在するよう配置されている。ガイドに
はガイドロッドが摺動自在に嵌合されている。各エアシ
リンダ51のピストンロッド及びガイドロッドの先端に
は支持体56が連結され、支持体56の先端部に切断刃
58が連結、支持されている。支持体56及び切断刃5
8はフレーム4の幅方向に水平に延在し、切断刃58は
袋Zの全幅を越える幅を有している。切断刃58は各エ
アシリンダ51のピストンロッドの収縮、伸張作用に応
じて、支持体56と共にフレーム4の前後方向に往復移
動させられる。なお切断刃58が存在する領域は袋切断
域を規定する。
【0029】図1、図3及び図4を参照して、フレーム
4の、前記袋載置域の前方には、幅方向に水平に延在す
る一対の支持フレーム62及び64が所定の高さ位置に
設けられている。各支持フレーム62及び64上にはガ
イドレールがそれらに沿って設けられている。ガイドレ
ールには、移動台車66が移動自在に支持されている。
フレーム4の前方左側位置には、エアシリンダ68が水
平方向に延在するよう装着されている。エアシリンダ6
8のピストンロッドは、移動台車66の左端部に連結さ
れている。エアシリンダ68のピストンロッドの収縮、
伸張作用に応じて、移動台車66は、図3の実線で示す
位置と2点鎖線で示す位置との間を移動させられる。
【0030】次に袋保持手段70について説明する。移
動台車66上には、鉛直方向に延びる一対の支持部71
及び72が前後方向に間隔を置いて設けられている。支
持部71及び72には、吸引パッド74及び76が支持
作動機構により支持されている。吸引パッド74及び7
6並びに支持作動機構は袋保持手段70を構成する。吸
引パッド74及び76及びそれらの支持移動機構は実質
上同一の構成を有しているので、それらを代表して吸引
パッド76及びその支持作動機構について説明する。支
持部72の上端部には、一対のエアシリンダ78が幅方
向に間隔を置いて水平方向に平行に延在するよう設けら
れている。各エアシリンダ78の中間部には、ガイドス
リーブが各エアシリンダ78と平行に水平方向に延在す
るよう固定されている。ガイドスリーブには中空丸パイ
プからなるガイドロッドが軸方向に摺動自在に嵌合され
ている。ガイドロッドにはプレート部材が連結されてい
る。水平方向に細長いプレート部材の両端部には各エア
シリンダ78のピストンロッドの先端が連結されてい
る。ガイドロッドの先端には吸引パッド76が連結、支
持されている。吸引パッド76は、一端側(相互に向き
合う側)が広く開口する容器状の部材からなり、前後方
向からみて略矩形をなしている。吸引パッド76の開口
周縁には合成ゴムあるいは合成樹脂等からなるシール部
材(図示せず)が配置されている。
【0031】各エアシリンダ78のピストンロッドが収
縮されたホームポジションから同時に図1の左方に伸
張、収縮すると、プレート部材、ガイドロッド及び吸引
パッド76が一体に左方及び右方に移動する。吸引パッ
ド74も前記したと実質上同一の作用を遂行する。
【0032】したがって、各支持作動機構において、各
エアシリンダ78のピストンロッドが同期して同時に伸
張させられると、各吸引パッド74及び76は、図5の
実線で示すように接近して袋Zの胴部の両面に当接する
よう移動され、また各エアシリンダ78のピストンロッ
ドが同期して同時に収縮させられると、図1の2点鎖線
で示すように相互に間隔を置いて離隔する。各吸引パッ
ド74及び76の他端側とそれぞれのガイドロッドの中
空部とは連通し、各ガイドロッドの端部は、蛇腹からな
る伸縮部材及びパイプ部材等を介して吸引源である真空
ポンプに接続されている。したがって各吸引パッド74
及び76の開口部すなわちシール部材が袋Zの胴部の両
面に当接した状態で、真空ポンプを作動させると、各吸
引パッド74及び76と袋Zの胴部の両面とで形成され
る空間内に真空が生成され、袋Zはその胴部の両面が各
吸引パッド74及び76に吸引されることにより支持さ
れる。
【0033】次に図3及び図4を参照して粉体吸引手段
90について説明する。フレーム4の前方の右側には一
対のガイドフレーム91及び92が鉛直方向に延在する
よう配置されている。ガイドフレーム91及び92の上
端部にはエアシリンダ94が鉛直方向上方に突出するよ
う装着されている。エアシリンダ94のピストンロッド
には支持体96が連結されている。支持体96はガイド
フレーム90及び92との間に設けられた図示しないガ
イド手段によりガイドフレーム90及び92に沿って昇
降移動できるよう構成されている。支持体96には粉体
吸引管(吸引ノズル)98の上端部が一体に連結されて
いる。粉体吸引管98はその上端部が鉛直方向に延び中
間部が下方に延びるに従ってフレーム4の左方に向かっ
て傾斜し、下端部が鉛直方向に延びるよう、その形状が
規定されている。粉体吸引管98の下端は吸引口部を規
定し、上端は、可撓管、パイプ部材等を介して吸引源で
ある吸引ポンプに接続されている。
【0034】したがって粉体吸引管98は、エアシリン
ダ94のピストンロッドの伸縮作動に応じて鉛直方向に
昇降動させられると共に、吸引口部が袋Z内に挿入され
た際、吸引ポンプを作動させることにより、袋Z内の粉
体を所望の容器に排出、輸送することができる。このよ
うに粉体吸引管98が上下動して粉体を吸引する領域
は、粉体吸引域を規定する。したがって前記袋保持手段
70を備えた移動台車66は、袋切断域と粉体吸引域と
の間を移動自在であるといえる。粉体吸引域において
は、袋Zは、袋保持手段70により、上端部を残して粉
体が充填されかつ切断口を上方に向けた状態で保持され
る。
【0035】図1及び図3を参照して、フレーム4の前
端部、すなわち前記袋切断域と粉体吸引域の下方位置に
は袋Zの切れ端及び空袋回収用のホッパ100が配置さ
れている。ホッパ100の底部には、空袋圧縮輸送用の
スクリューコンベア102が幅方向に延在するよう装着
されている。スクリューコンベア102は図示しない電
動モータにより回転駆動される。粉体吸引域において粉
体が排出された空き袋はホッパ100内に落とされ、ス
クリューコンベア102により図3の左方に移送され、
排出口104から排出される。
【0036】次に、以上のように構成された袋内の粉体
取り出し装置の作用を説明する。先ず、作用の概要を説
明する。袋載置域において取り出された袋Zは、袋切断
域に移送される。袋切断域に移送された袋Zは袋保持手
段70により保持された後、切断手段50によりその上
端部が切断される。上端部が切断された袋Zは開封口を
上にした状態で粉体吸引域に移送される。粉体吸引域に
おいて開封口から粉体吸引手段90の吸引口部が袋Z内
に挿入され、粉体が吸引、排出される。これらの作動制
御は、マイクロコンピュータを含む制御装置、各部に設
けられたセンサ、スイッチ等により行なわれるが、ここ
ではそれらの説明は省略する。
【0037】次に前記作用を更に詳細に説明する。袋載
置域において、各ラック10a及び12a内に載置さ
れ、直立状態で配列された粉体入りの袋Zは、予め決め
られた所定の順序に従って、一袋づつ取り出され、袋切
断域に移送される。ここでは一例として、Xラインに配
列されているラック10aの図1の右から7番目に載置
・収納されている袋Zの取り出し、移送作用について説
明する。図1、図2及び図4を参照して、図1の右端に
位置付けられている上部移動台車28及び下部移動台車
14は連動して前進移動し、前記所定の袋載置位置S1
に停止される。この移動の際、上部移動台車28の補助
移動台車32と下部移動台車14の補助移動台車18と
は、それぞれ図2のA位置に位置付けられている。
【0038】補助移動台車18のエアシリンダ22によ
って、支持板26がラック10a底部の孔を通して上昇
され、袋Zは所定の高さ位置まで直立状態で押し上げら
れる。次いで補助移動台車32のエアシリンダ36によ
ってクランプフレーム39が袋Zの上端部位置まで降下
される。上下のクランプ工具の各挟持板42は所定の離
隔位置にあり、袋Zの上端部の両側に所定の間隔を置い
て位置付けられる。上下のクランプ工具の各エアシリン
ダ44によって各挟持板42が接近方向に移動され、袋
Zの上端部がしっかりと挟持される。袋Zの上端部は粉
体が実質上存在しない領域であり、相互の内面が圧着さ
れた状態でクランプされる。
【0039】エアシリンダ36によってクランプフレー
ム39が最高位置まで上昇され、袋Zはクランプ手段4
0によってクランプされた状態でラック10aから完全
に引き出され、懸吊される。袋押上手段20は最低位置
に降下させられる。袋Zが懸吊された状態で上部移動台
車28が図1の左方に移動され、位置S2を経て切断
(開袋)待機位置S3に移動され停止する。図2のA位
置にある補助移動台車32はXラインを移動する。
【0040】次いで上部移動台車28は切断待機位置S
3から更に左方に移動され、袋切断域である切断位置S
4で停止する。切断手段50の切断刃58は、クランプ
手段40にクランプされた袋Z上端部の左方に近接した
位置であって、クランプ手段40の各クランプ工具の上
下方向中間部に位置付けられている。次いで図3の左側
である粉体吸引域に位置付けられていた移動台車66が
エアシリダ68により袋切断域に移動される。吸引パッ
ド74及び76は袋Zの胴部両側に間隔を置いて位置付
けられる。次いで吸引パッド74及び76がエアシリダ
78により相互に接近する方向に移動され、袋Zの胴部
両面に当接した状態で停止する。袋保持手段70に関連
して設けられた真空ポンプを作動させて、袋Zの胴部両
面を吸引パッド74及び76により吸引する。袋Zはク
ランプ手段40と共に袋保持手段70によっても保持さ
れる。
【0041】この状態で、切断刃58がエアシリンダ5
1により袋Zの上端部に向けて高速で移動され、その幅
方向全幅にわたって切断する。その後切断刃58はホー
ムポジションに戻される。
【0042】切断刃58が袋Zの上端部を切断し、ホー
ムポジションに戻された後、クランプ手段40の2個の
クランプ工具のうち上方のクランプ工具が袋Zの上端部
のクランプを解除する。この作用は、上方のクランプ工
具におけるエアシリンダ44により各挟持板42が離隔
する方向に移動されることにより行なわれる。これによ
り、切り離された袋Zの上端部の切れ端がホッパ100
内に落下する。次いで、下方のクランプ工具が前記と同
様にして袋Zの上端部のクランプを解除する。袋Zは吸
引パッド74及び76のみによって保持される。クラン
プ手段40は最高位置に上昇させられる。
【0043】図3の右側である袋切断域に位置付けられ
ていた移動台車66がエアシリダ68により左側の粉体
吸引域に移動される。袋Zは開封口を上にした直立状態
で粉体吸引域に位置付けられる。粉体吸引手段90のエ
アシリンダ94により粉体吸引管98が降下され、その
下端の吸引口部が袋Zの開封口内に挿入される。そして
粉体吸引手段90に関連して設けられた吸引ポンプを作
動させ、粉体を吸引、排出させる。粉体が所定量排出さ
れたところで吸引パッド74及び76がエアシリンダ7
8により離隔方向に移動され、袋Zは更に広げられる
(図4参照)。粉体吸引管98の降下は、その下端の吸
引口部が袋Zの最低部位に達するまで継続される。
【0044】袋Z内の粉体が完全に吸引された後、粉体
吸引管98が上昇して元の位置に戻される(図3の実線
で示す位置)。吸引パッド74及び76が相互に接近す
る方向に移動され、ホームポジションに戻される。次い
で吸引作動が停止される。袋保持手段70による袋Zの
保持が解除されるので、空袋となった袋Zはホッパ10
0内に落下させられる。上部移動台車28が再び袋載置
域に移動し、下部移動台車14と共に次のラック10a
の上下部に位置付けられる。以上のサイクルが繰り返し
行なわれる。
【0045】前記した袋内の粉体取り出し装置2におい
て、袋Zは、その上端部がクランプ手段40によりクラ
ンプされて垂下せしめられる。この状態でクランプされ
た上端部が切断手段50により切断され、開封される。
袋Zの上端部は粉体が実質上存在しない空の部分であ
る。すなわち袋Z内の粉体は自重により下方に沈み、上
端部には粉体が充填されていない空の部分が形成され
る。すなわち前記装置2においては、切断手段50が、
袋Zの、粉体が実質上存在しない空の部分である上端部
を切断するよう構成されている。その結果、袋Zの外表
面に付着しているゴミ、泥、その他の異物が、切断の
際、切断刃58と共に袋Zの内部に入り、粉体に混入し
てしまう、との不具合は確実に防止される。
【0046】袋Zは、切断により形成された開封口を上
方に向けた状態で、袋保持手段70によって保持され
る。この開封口を通して粉体吸引手段90の吸引口部が
袋Z内に挿入される。粉体吸引手段90の作動により袋
Z内の粉体は吸引口部を介して外部に吸引、排出され
る。すなわち前記装置2においては、袋Zを反転させ、
開封口から粉体を落下させて粉体を取り出すのではな
く、開封口は上方に向けられた状態で、内部の粉体が外
部へ吸引される。その結果、袋Zの外表面に付着してい
る異物が、粉体に混入してしまう、との不具合は確実に
防止される。
【0047】前記したように、袋切断域に移送された袋
は、その両側面を吸引パッド74及び76により吸引す
ることにより保持される。そしてこの吸引作用により、
袋上端部の切断部は十分開口されるので、下降してきた
粉体吸引管98の吸引口部は開口縁に干渉することなく
袋内に挿入される。この開口作用は袋が一層である場合
には十分確実に行なわれる。しかしながら、袋が複数
層、例えば二層である場合には、吸引パッド74及び7
6による吸引作用が内側の袋には及ばないので、外側の
袋が十分開口しても、内側の袋が開口しないおそれがあ
る。
【0048】図5及び図6には、このように複数層に構
成された袋に特に好適に使用される、本発明による袋切
断口開口装置200の実施の形態が示されている。図5
に示すように、粉体吸引域を前後方向に挟んで位置付け
られたフレーム4には、移動手段を構成する一対のエア
シリンダ202が相互に軸方向に向き合って装着されて
いる。各エアシリンダ202のピストンロッド204の
先端には、それぞれチャック手段206が装着されてい
る。したがって、各チャック手段206は、相互に実質
上対向しかつ間隔を置いて配置される。後述するよう
に、袋Zが粉体吸引域に位置付けられた状態において、
各チャック手段206は、切断口を有する上端部を残し
て粉体が充填されかつ該切断口を上方に向けた状態で保
持された袋Zの該上端部の厚さ方向に対向して位置付け
られる。エアシリンダ202の各々、チャック手段20
6の各々は、それぞれ実質上同一の構成を有している。
【0049】図6を参照して、チャック手段206は、
先端部が水平方向に開閉作動する一対のアーム208
(アーム対209を構成する)と、アーム208の各々
を開閉させるエアシリンダ210(作動手段を構成す
る)とを備えている。エアシリンダ210の一端部に
は、軸線に直交する水平方向に所定の幅をもって延在す
る溝212が形成されている。アーム208の各々の他
端部はL型をなし、このL型の角部が軸214により前
記溝212内に旋回自在に支持されている。アーム20
8の各々の前記他端部における自由端には軸214に向
かって延びるスリットが形成されている。
【0050】エアシリンダ210にはピストン216が
移動自在に配置され、そのピストンロッド218はエア
シリンダ210の一端から溝212内に突出している。
ピストンロッド218の先端部には平坦部が形成され、
この平坦部に作動ピン220が固定されている。前記ア
ーム208の各々のスリットはこの作動ピン220に摺
動可能に嵌合されている。ピストン216はエアシリン
ダ210内に配置されたばね222によりエアシリンダ
210の前記一端方向に付勢されている。これによりピ
ストンロッド218の作動ピン220がアーム208の
各々のスリットに作用して、アーム208の各々は、図
6に示すように、通常水平方向に開いた状態に維持され
る。この開位置は、ピストン216とエアシリンダ21
0の一端間に設けられた図示しないストッパにより規定
される。なお224はばね222のためのスナップリン
グ、226はピストン216とエアシリンダ210の一
端との間の空気室である。
【0051】空気室226に図示しない空気圧源から圧
縮空気が供給されると、ピストン216がばね222に
抗して図6の右方に移動し、アーム208の各々はそれ
らの先端が水平方向に閉じるよう作動させられる。なお
チャック手段206それ自体の構成は、当業者には周知
であり、市販されている(例えば、シーケーディ株式会
社から型式名「FH500シリーズ」、商品名「フェザ
ーハンド(ミニ支点ハンド)」として市販されてい
る)。したがってチャック手段206は、前記製品をそ
のまま、あるいは改造して適用することができる。
【0052】チャック手段206の各々は、図5に示す
ように、上端部を残して粉体が充填されかつ切断口を上
方に向けた状態で袋保持手段70により保持された袋Z
の該上端部の厚さ方向に間隔を置いて対向するよう位置
付けられる。なお袋Zはこの実施の形態では、外側の袋
Z1と内側の袋Z2とからなる2層をなしている。図7
を参照して、チャック手段206の各々が、アーム対2
09の各々の開状態でエアシリンダ202により相互に
接近する方向に所定ストローク移動させられたとき、ア
ーム対209の各々の一方(例えば図7の右方)は、ア
ーム対209の各々の他方(図7の左方)におけるアー
ム208の一つに対し、袋Zの上端部の外表面の一方側
(右方側)を左方に押し込んで水平方向両側から挟むよ
う位置付けられる。同時に、アーム対209の各々の他
方は、アーム対209の各々の一方におけるアーム20
8の一つに対し、外表面の他方側(左方側)を右方に押
し込んで水平方向両側から挟むよう位置付けられる。な
お、アーム対209の各々はこの状態で、袋Zの幅方向
の略中央部に位置付けられる。
【0053】図8を参照して、各アーム対209が相互
に差し込まれた状態において、チャック手段206の各
々におけるアーム対209を、対応するエアシリンダ2
10により閉作動させると、アーム対209の各々の一
方は、アーム対209の各々の他方におけるアーム20
8の一つに対し、袋Zの上端部の外表面の一方側を水平
方向両側から押圧しながら挟み込む。他方、アーム対2
09の各々の他方は、アーム対209の各々の一方にお
けるアーム208の一つに対し、袋Zの上端部の外表面
の他方側を水平方向両側から押圧しながら挟み込む。
【0054】次いで各エアシリンダ202により対応す
るチャック手段206を相互に離れる方向に所定ストロ
ーク移動させると、図9に示すように、チャック手段2
06の一方のアーム対209は袋Zの上端部の外表面の
一方側を重合する(袋Z1及び袋Z2が共に重合する)
形態でしっかりと挟んだままチャック手段206の他方
のアーム208の一つから離れる。同時に、チャック手
段206の他方のアーム対209は袋Zの上端部の外表
面の他方側を重合する(袋Z1及び袋Z2が共に重合す
る)形態でしっかりと挟んだままチャック手段206の
一方のアーム208の一つから離れる。前記各重合部に
おいては、内側の袋Z2の内表面同士も圧接される。
【0055】前記した挟み作用は、袋Z1の外表面の一
方側とチャック手段206の一方のアーム対209との
当接面の摩擦係数、袋Z1の外表面の他方側とチャック
手段206の他方のアーム対209との当接面の摩擦係
数及び袋Z2の内表面間を除く袋Z1及び袋Z2の各層
間の摩擦係数に対して、各アーム対209に挟み込まれ
て重合された袋Z2の内表面間の摩擦係数が、該内表面
に残留する粉体に起因して小さいことにより、該内表面
間に滑りを生じ、したがって確実に遂行されるものであ
る。
【0056】また袋Zが一層の場合には、袋Zの外表面
の一方側とチャック手段206の一方のアーム対209
との当接面の摩擦係数及び袋Zの外表面の他方側とチャ
ック手段206の他方のアーム対209との当接面の摩
擦係数に対して、各アーム対209に挟み込まれて重合
された袋Zの内表面間の摩擦係数が、該内表面に残留す
る粉体に起因して小さいことにより、該内表面間に滑り
を生じ、したがって前記作用は確実に遂行されるもので
ある。
【0057】袋切断口開口装置200によれば、袋Zの
切断口は、袋Zが二層(複数層)であっても、各チャッ
ク手段206の移動ストロークに従って、その最内層で
ある袋Z2の内表面から十分広くかつ確実に開口される
ので、下降してきた粉体吸引管98の吸引口部は開口縁
に干渉することなく袋内に挿入され、粉体の吸引、排出
は円滑に遂行される。各チャック手段206は袋Zの各
外表面を挟むよう作用するので、切断口の開口に際し
て、袋Zの外表面に付着した異物が粉体内に混入するお
それはない。また各チャック手段206のアーム対20
9により汚染されるおそれもない。袋切断口開口装置2
00は、前記した袋内の粉体取り出し装置2に適用する
ことにより、袋内の粉体取り出し装置2の機能を一層向
上させる効果がある。
【0058】以上、本発明による袋切断口開口装置の一
実施の形態について説明したが、本発明は前記実施の形
態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱する
ことなく種々の変形あるいは修正が可能である。例えば
前記実施の形態において使用された各エアシリンダは、
油圧シリンダであっても成立する。また各チャック手段
における作動手段はソレノイドを使用してもよい。更
に、各チャック手段における各アーム208の内側(袋
Zの外表面に接触する部分)には、摩擦係数を高める部
材、例えば合成ゴム等を配設することが好ましい。
【0059】
【発明の効果】本発明に従って構成された袋切断口開口
装置によれば、袋が一層であっても、複数層であって
も、異物が粉体内に混入することなく、袋の切断口を十
分広くかつ確実に開口することができる。したがって、
粉体の吸引、排出はきわめて円滑に遂行される。本発明
は、特に、安全面、衛生面等において厳しい管理が要求
される医薬品、食品等の分野において、きわめて有用で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って構成された袋切断口開口装置の
一実施の形態を備えた袋内の粉体取り出し装置を示す正
面概略図。
【図2】図1の右側面図。
【図3】図1の左側面図。
【図4】図1の一部のみを概略的に示す上面図。
【図5】図1に示す袋内の粉体取り出し装置に備えられ
た、本発明による袋切断口開口装置の正面概略図。
【図6】図5に示す袋切断口開口装置に含まれるチャッ
ク手段の一つを示す部分断面図。
【図7】本発明の一つの作動態様を示す上面概略図。
【図8】図7の他の作動態様を示す図。
【図9】図7の更に他の作動態様を示す図。
【符号の説明】
2 袋内の粉体取り出し装置 10a及び12a ラック 14 下部移動台車 18 補助移動台車 20 袋押し上げ手段 26 支持板 28 上部移動台車 32 補助移動台車 40 クランプ手段 42 挟持板 50 切断手段 66 移動台車 70 袋保持手段 74及び76 吸引パッド 90 粉体吸引手段 98 粉体吸引管 110 袋開口手段 200 袋切断口開口装置 202 エアシリンダ 206 チャック手段 208 アーム 209 アーム対 210 エアシリンダ Z 袋 Z1 外側の袋 Z2 内側の袋
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福井 一郎 東京都文京区本郷3−38−11 株式会社徳 寿工作所内 (72)発明者 林 恒美 静岡県沼津市東椎路632 赤武エンジニア リング株式会社内 (72)発明者 浅田 守 静岡県沼津市東椎路632 赤武エンジニア リング株式会社内 (72)発明者 小川 孫伸 静岡県沼津市東椎路632 赤武エンジニア リング株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 切断口を有する上端部を残して粉体が充
    填されかつ該切断口を上方に向けた状態で保持された袋
    の該上端部の厚さ方向に相互に実質上対向しかつ間隔を
    置いて配置された一対のチャック手段と、該チャック手
    段の各々を接離方向に移動させる移動手段とを含み、 該チャック手段の各々は、先端部が水平方向に開閉作動
    するアーム対と、該アーム対の各々を開閉させる作動手
    段とを備え、 該チャック手段の各々が、該アーム対の各々の開状態で
    該移動手段により相互に接近する方向に所定ストローク
    移動させられたとき、該アーム対の各々の一方は、該ア
    ーム対の各々の他方におけるアームの一つに対し、該袋
    の該上端部の外表面の一方側を押し込んで水平方向両側
    から挟むよう位置付けられ、かつ、該アーム対の各々の
    該他方は、該アーム対の各々の該一方におけるアームの
    一つに対し、該外表面の他方側を押し込んで水平方向両
    側から挟むよう位置付けられる、ことを特徴とする袋切
    断口開口装置。
JP8088934A 1996-03-19 1996-03-19 袋切断口開口装置 Withdrawn JPH09254939A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019523188A (ja) * 2016-07-27 2019-08-22 アイ.エム.エー. インダストリア マッキーネ アウトマティケ ソシエタ ペル アチオニI.M.A. Industria Macchine Automatiche S.P.A. 医薬品及び化学分野における、袋から内容物を取り出すための取り出しユニット
JP2020518517A (ja) * 2016-11-04 2020-06-25 イノノヴォ エルエルシーinnoNovo LLC 自動化した食品調理の方法および装置

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