JPH09253145A - 歩行補助装具 - Google Patents

歩行補助装具

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JPH09253145A
JPH09253145A JP8088784A JP8878496A JPH09253145A JP H09253145 A JPH09253145 A JP H09253145A JP 8088784 A JP8088784 A JP 8088784A JP 8878496 A JP8878496 A JP 8878496A JP H09253145 A JPH09253145 A JP H09253145A
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英雄 矢野
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秀次 藤谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 下肢麻痺者用の交互歩行の向上を図ることが
できる「歩行補助装具」を提供することを目的とする。 【解決手段】 体幹装具の左右各側の股関節継手に搖動
自在に結合された両脚長下肢装具を備え、両脚下肢支柱
の左右各側の大腿部の内側部は内側部股継手により連接
され、この股継手の回転中心は股関節継手の回転中心と
ほゞ一致した位置に配設され、内側部股継手は左右の前
記下肢支柱の動きを交互歩行となるごとく運動させるよ
うにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、下肢麻痺等の歩行
障害者に自力歩行手段を与えるための歩行補助装具に関
する。
【0002】
【従来の技術】脊髄の損傷により、両側下肢及び体幹下
部の感覚麻痺及び筋機能を喪失した歩行障害者が自力歩
行を行うため装着する装具としては、従来、股関節を固
定し、松葉杖で体重を支持し両側を同時に前に振り出す
「大振り歩行」を行なうものが主であった。しかし、こ
の歩行方法は非常に大きなエネルギーを必要とし、長距
離の歩行は困難であった。
【0003】そこで健常者の歩行のように交互に左右の
脚を出して歩行する交互方向を可能とする装具が内外で
提案されている。従来知られているこの種の装置の最大
の問題点は、両脚支柱の長さが同じであるため、一方の
脚を振り出す場合、体を大きくかたむけなければ足底が
地面に支えて振り出すことができないので、身体を交互
にかたむけながら進んで行かねばならず、エネルギーの
消費も大きく、安定して歩行することができなかった。
【0004】この点を改善した歩行補助装具として、下
肢を固定する左右一対の支柱を空気圧式支柱長可変機構
を用いて、歩行動作に対応させて交互に一方が他方より
長くなる如く伸縮させるようにした補装具が提案されて
いる。
【0005】この構成により、歩行に際して身体を大き
く左右に交互に傾ける必要がなくなり、比較的少ないエ
ネルギー消費で安定して交互歩行をすることが可能とな
った。
【0006】ところで、交互方向を行なう場合、一方の
脚を前に出すと他方の脚は身体に対して後に下がるので
あるが、健常者はこの動作を無意識に行なっている。し
かし、歩行障害者の場合は、交互に脚の強制的に出させ
るとともに一方の脚が前に出れば他方が後退するように
互いに連動させることが必要になる。その連動機構とし
ては、体幹装置の後部に軸支された連動軸と支柱の股関
節の下部とをリンク機構を介して連接されており、かか
る脚の連動を可能とさせている(特開平6−11408
9号公報)。さらに、従来の装具では、歩行障害者に健
常者のような交互歩行動作をさせるために装具の剛性を
高める必要があるので、装具の重量増加をもたらすとと
もに、歩行障害者にとっての身体的負担を回避させるこ
とができなかった。また、両脚長下肢装置は単軸の継手
にて結合する機構としており、しかも、上記下肢の回転
中心と本来の股関節の回転中心とが一致するようにされ
ていないので、交互歩行動作において遊脚の下降が大き
くなるという問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来使用さ
れ、あるいは提案されている下肢麻痺者用の交互歩行用
歩行補助装具の上述の問題点にかんがみなされたもの
で、内側部股継手の回動運動のもとで充分な歩行力を付
与して安定した歩容が得られるとともに、体幹装具の剛
性を特に高めることなく、しかも、交互歩行動作におい
て遊脚の下降を低減できる優れた歩行補助装具を提供す
ることを課題とする。
【0008】
【問題を解決するための手段】本発明による歩行補助装
具は、上記の課題を解決するために、骨盤体幹装具付き
両脚長下肢装具からなる歩行補助装具であって、前記体
幹装具の左右各側の下端にて歩行障害者の股関節の相等
位置にある股関節継手に結合された左右両脚下肢支柱か
らなる両脚長下肢装具を備え、前記支柱の左右各側の大
腿部の内側部は内側部股継手により連接され、前記内側
部股継手の回転中心は前記股関節継手の回転中心とほゞ
一致した位置に配設され、前記内側部股継手は左右の前
記下肢支柱の動きを交互歩行となるごとく運動させるこ
とを特徴とする。
【0009】本発明は、両脚下肢装具からなる歩行補助
装具であって、前記両脚長下肢装具は左右両脚下肢支柱
からなり、前記支柱の左右各側の大腿部の内側部は内側
部股継手により連接され、前記内側部股継手の回転中心
は歩行障害者の股関節の相等位置の回転中心とほゞ一致
した位置に配設され、前記内側部股継手は左右の前記下
肢支柱の動きを交互歩行となるごとく運動させることを
特徴とする。
【0010】本発明は、前記内側部股継手は、ハウジン
グ内にて固定軸に軸支され互に反対方向に回転する1対
の同期ギヤが配設され、各同期ギヤごとの左右各側に
は、夫々第1リンク材及び第2リンク材が配設されてお
り、該第1リンク材および第2リンク材の一端は夫々の
固定軸に挿着されるとともに、他端は取付台材の一側部
の遊動軸に遊合されており、取付台材の他側部は前記下
肢支柱の左右各側の内側に下肢支柱に対し直交方向をも
って締結されており、前記同期ギヤ、第1リンク、第2
リンクおよび取付台材は、左右の前記下肢支柱の動き
を、交互歩行となるごとく逆位相をもって運動させるこ
とを特徴とする。
【0011】本発明は、前記内側部股継手は、ハウジン
グ内にて固定軸の中央部にて軸支され垂直方向に延びた
案内子と、該案内子の左右各側には夫々第1リンク材及
び第2リンク材とが配設されており、該第1リンク材及
び第2リンク材の一端は夫々固定軸に遊合されるととも
に、他端は取付台材の一側部の第1及び第2遊動軸に遊
合されており、前記案内子の左右各側には、前記第1リ
ンク材及び第2リンク材の下方にて取付台材の一側部と
前記案内子とを接合する第3リンク材が配設されてお
り、該第3リンク材の一端は取付台材の一側部の第3遊
動軸に遊合され、他端は前記案内子の直線状案内溝を滑
動するローラが配設されており、取付台材の他端部は下
肢支柱の左右各側の内側に下肢支柱に対し直交方向をも
って締結されており、前記第1リンク、第2リンク、第
3リンク、案内子および取付台材は、左右の前記下肢支
柱の動きを、交互歩行となるごとく逆位相をもって運動
させることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図1〜9
を参照して説明する。図1は、本発明の第1発明の骨盤
体幹装具付きの歩行補助装具の全体構成を示す側面図、
図2は、図1の正面図、図3は、本発明の第2発明の両
脚長下肢装具からなる歩行補助装具の全体構成を示す側
面図、図4は、図3の正面図、図5は、本発明の内側部
股継手を示す側面図、図6は、図5の側部断面図、図7
は他の実施例の内側部股継手を示す側面図、図8は、図
7の側部断面図、図9は、図5とともにその作用を説明
する図である。
【0013】本発明の第1発明の実施例について、図1
および図2を参照して説明する。図1および図2に示す
ように、この歩行補助装具1では、骨盤体幹装具2には
その両側に設けられた左右の股関節継手3L,3Rを介
して、脚の大腿部及び下腿部を支持する下肢支柱5L,
5Rが前後方向に揺動自在に枢着されている。各下肢支
柱5L,5Rの下端には装着者の足を保持する足機構6
が取付けられている。両脚長下肢装具4は、上記股関節
継手3、下肢支柱5、足機構6からなっている。
【0014】2aは体幹装具2に取付けられた装着ベル
ト、5a及び5bは下肢支柱5L,5Rに取付けられた
装着ベルトをそれぞれ示し、これら装着ベルト2a,5
a,5bを用いて装着者は骨盤体幹装具2、下肢支柱5
L,5R、足機構6に夫々、確実に保持される。
【0015】本実施例の歩行補助装具1では、空気圧制
御により足機構6の厚さを変化させ、かつ踵の高さを変
化させて左右の支柱長を歩行動作に合せて交互に伸縮さ
せる支柱長可変機構が設けられている。図1および図2
には頬瑣をさけるために、これらの装置の図示を省略し
ている。
【0016】上記歩行補助装具1には、内側部股継手3
0が具備されている。上記内側部股継手30は、下肢支
柱5L,5Rの左右各側の大腿部の内側部において、上
記下肢支柱5L,5Rと連接しており、内側部股継手の
回転中心は股関節継手3L,3Rの回転中心とほゞ一致
した位置に配設されている。
【0017】図5、図6において、内側部股継手30
は、ハウジング35内に第1軸32aと第2軸32bと
に軸支され互に反対方向に回動するように配設された1
対の同期ギヤ31a,31bの左右各側に夫々がほゞ平
行となるように配設された第1リンク材36L.36R
及び第2リンク材37L,37Rと、第1リンク材36
L,36R及び第2リンク材37L,37Rと夫々下端
にて結合されるとともに、下肢支柱5L,5Rに対し直
交方向をもって締結されるように配設された取付台材3
4L,34Rとから構成されている。
【0018】さらに詳しくは、第1リンク材36L,3
6R及び第2リンク材37L,37Rの上端は孔部をも
って夫々、上記第1軸32aと第2軸32bとに挿着さ
れ、かつ同期ギヤ31aの右側において第1リンク材3
6Rの上端は止具をもって一体構造とされ、同期ギヤ3
1bの右側において、第2リンク材37Rの上端は止具
を用いない分離構造とされている。
【0019】そして、同期ギヤ31aの左側において、
第1リンク材36Lの上端は止具を用いない分離構造と
され、同期ギヤ31bの左側において第2リンク材37
Lの上端は止具をもって一体構造とされている。
【0020】上記第1リンク材36L,36R及び第2
リンク材37L,37Rの下端は孔部をもって上記取付
台材34L,34Rに所定の下部軸間距離40をもって
設けた遊動軸33,33に遊合するように挿着される。
38,38はスラスト軸受を夫々しめし、ハウジング3
3の内側面と第1リンク材36L,36Rおよび第2リ
ンク材37L,37Rの一表面との間に介在されるとと
もに、また、遊動軸33,33の頭部面ならびに取付台
材34L,34Rの内側面と第1リンク材36L,36
Rおよび第2リンク材37L,37Rの両表面との間に
介在されて、これら部材間の運動を円滑にさせている。
【0021】上記内側部股継手30は、下肢支柱5L,
5Rとが図5に示すように夫々、前方及び後方となる位
置にある場合、下肢支柱5Lに配設された第1リンク材
36Lおよび第2リンク材37Lならびに取付台材34
Lと下肢支柱5Rに配設された第1リンク材36Rおよ
び第2リンク材37Rならびに取付台材34Rとは股関
節継手軸3に対して互に逆方向を指向するように作動さ
れる。しかも、第1リンク材36および第2リンク材3
7の上部軸間距離39および下部軸間距離40は不変
で、一定距離を保持している。
【0022】上記構成の本発明の第1発明の歩行補助装
具1では、上記内側部股継手30の作用は、装着者の歩
行時に一側の下肢支柱(例えば右側下肢支柱5R)を股
関節継手3Rを軸として前方に振り出すと、取付台材3
4Rが前方に運動し、第1リンク材36Rは第1軸32
aを反時計方向に回動させるとともに同期ギヤ31aは
反時計方向に回動され、同期回転のもとで同期ギヤ31
bは時計方向に回動されて左側の第2リンク材37Lは
第2軸32bの回りに後方に逆回動され、右側の第2リ
ンク材37Rは取付台材34Rの前方運動に従動して第
2軸32bの回りに遊動し反時計方向に回動される。第
2リンク材37Lの逆回動に伴い左側下肢支柱4Lの取
付台材34Lが後方に運動し、左側の第1リンク材36
Lは取付台材34Lの後方運動に従動して第1軸32a
の回りに遊動し時計方向に回動される。
【0023】そして、上記内側部股継手30は同期ギヤ
31の左右各側において、上記軸間距離39の部分、取
付台材34の下部軸間距離40の部分、第1リンク材3
6及び第2リンク材37により4節機構が形成される。
このように上記下肢の動きに対応して上記左右の4節機
構が1対の同期ギヤ31を介して左右の下肢支柱5L,
5Rの動きが交互左右となるごとく逆位相をもって運動
されることが確実とされる。
【0024】したがって、下肢支柱5L,5Rが交互作
用して運動する場合、股関節継手軸3を中心として大き
なトルクをもって下肢支柱5L,5R相互に歩行力を伝
達できて安定した歩容を得ることができる。しかも、下
肢支柱5L,5Rの交互作用にさいして重心点の高さの
変動を抑制することができるので、交互歩行の向上を図
ることができる。
【0025】図9において、下肢支柱5L,5Rおよび
内側部股継手30の作用について説明する。いずれも直
線モデルを用いて説明しているので、実際の形状とは一
致していない。図9(a)は、左右側の下肢支柱5L,
5Rの位置が重なって一致している状態を示し、これに
従い、内側部股継手30の左右側の4節機構の位置が重
なって一致している状態を示している。図9(b)は、
左右側の下肢支柱5L,5Rが10°の角度をもって開
脚している状態を示し、内側部股継手30の左右側の4
節機構が下肢の動きに対応して変形で、しかも逆位相を
もって変形している状態を示している。図9(c)は、
左右側の下肢支柱5L,5Rが20°の角度をもって開
脚している状態を示している。図9(d)は、左右側の
下肢支柱5L,5Rが最大値である30°の角度をもっ
て開脚している状態を示している。このように上記内側
股継手30の4節機構、上部軸間距離39の部分を固定
節とし、この固定節の回りに変形されることが明らかに
示されている。
【0026】次に、本発明の第2発明の実施例につい
て、図3および図4を参照して説明する。図3および図
4に示すように、この歩行補助装具1Aでは、両脚長下
肢装具4Aからなり、内側部股継手30が具備されてい
る。上記内側部股継手30は、下肢支柱5L,5Rの左
右各側の大腿部の内側部において、上記下肢支柱5L,
5Rと連接しており、内側部股継手の回転中心は歩行障
害者の股関節の相等位置の回転中心とほゞ一致した位置
に配設されている。内側部股継手30は、本発明の第1
発明の実施例において説明した図5および図6に示す構
成を適用しうる。
【0027】この歩行補助装具1Aは、脊髄損傷の部位
が低い、例えば、胸椎10と腰椎との間の部位にある歩
行障害者に適用することが好適である。上記歩行補助装
具1Aは、本発明の第1発明の実施例において説明した
図1および図2に示す骨盤体幹装具2の配設を省略した
構成としている。本発明の第2発明の実施例によると、
歩行補助装具1Aの構成をコンパクトにできて、左右の
下肢支柱5L,5Rの動きを交互歩行となるごとく運動
させることができる。さらに、重量低減を可能とすると
ともに装着の簡便化を可能としているので、歩行障害者
にとっての身体的負担を著しく回避することができる。
【0028】次に、本発明の第1発明の実施例における
内側部股継手30の他の実施例について、図7および図
8を参照して説明する。本実施例においては、図7およ
び図8に示すように、内側部股継手50は、ハウジング
55内にて固定軸52である第1軸52aと第2軸52
bの中央部にて軸支され垂直方向に延びた案内子64
と、案内子64の左右各側には夫々がほゞ平行となるよ
うに配設された第1リンク材56L,56R及び第2リ
ンク材57L,57Rと、第1リンク材56L,56R
及び第2リンク材57L,57Rと夫々下端にて結合さ
れるとともに下肢支柱5L,5Rに対し直交方向をもっ
て締結されるように配設された取付台材54L,54
R、取付台材54L,54Rの一側部と案内子64とを
接合する第3リンク材58L,58Rとから構成されて
いる。
【0029】さらに詳しくは、第1リンク材56L,5
6R及び第2リンク材57L,57Rの上端は孔部をも
って夫々、上記第1軸52aと第2軸52bとに遊合す
るように挿着され、上記第1リンク材56L,56R及
び第2リンク材57L,57Rの下端は孔部をもって上
記取付台材34L,34Rに所定の下部軸間距離40を
もって設けた第1及び第2遊動軸53,53に遊合する
ように挿着される。59,59はスラスト軸受を夫々し
めし、ハウジング33の内側面と第1リンク材56L,
56Rおよび第2リンク材57L,57Rの一表面との
間に介在され、また、案内子64の両側面と第1リンク
材56L,56Rおよび第2リンク材57L,57Rの
他表面との間に介在されるとともに、さらに、遊動軸5
3,53の頭部面ならびに取付台材54L,54Rの内
側面と第1リンク材56L,56Rおよび第2リンク材
57L,57Rの両表面との間に介在されて、これら部
材間の運動を円滑にさせている。上記第3リンク材58
L,58Rの一端は取付台材54L,54Rの一側部に
設けられた第3遊動軸62に遊合するように挿着される
とともに、他端はローラ63を有するローラ軸66に遊
合するように挿着されている。上記案内子64は下部に
直線状の案内溝65が設けられ、上記ローラ63は案内
溝65に沿って上下方向に滑動される。
【0030】そして、上記内側部股継手50は固定軸5
2の左右各側において、上記軸間距離60の部分、取付
台材61の下部軸間距離61の部分、第1リンク材56
及び第2リンク材57により4節機構が形成され、さら
に第3リンク材58と案内子64との2節機構が付加さ
れ、6節機構が形成される。このように上記下肢の動き
に対応して上記左右の4節機構が付加された上記2節機
構を介して左右の下肢支柱5L,5Rの動きが交互作用
となるごとく逆位相をもって運動されることが確実とさ
れる。しかも、本実施例によれば、同期ギヤの配設を省
略しているので、内側部股継手50の作動を円滑とし、
構造を簡易化させることができる。本実施例による内側
部股継手50は、本発明の第1発明における図1および
図2に示す歩行補助装具1ならびに本発明の第2発明に
おける図3および図4に示す歩行補助装具1Aにそれぞ
れ適用しうる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の歩行補助
装具によれば、下肢支柱に連接された内側部股継手の回
動運動のもとで充分な歩行力が付与されて、装着者の安
定した歩容が得られるとともに、重心点の高さの変動を
抑制することができ、交互歩行の向上を図ることがで
き、また体幹装具を省略して装着を簡便化し装着者の身
体的負担を回避することができる。また、本発明は、脊
髄損傷による下肢麻痺者に適用しうるものであるが、下
肢麻痺は、大腿部の切断に義足を装着した場合と物理的
にほぼ等価であるので、下肢の片側または両側の大腿部
を切断した障害者、或いは股関節より下肢の片側又は両
側を離断した障害者にも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1発明の骨盤体幹装具付きの歩行補
助装具の全体構成を示す側面図である。
【図2】図1の正面図である。
【図3】本発明の第2発明の両脚長下肢装具からなる歩
行補助装具の全体構成を示す側面図である。
【図4】図3の正面図である。
【図5】本発明の内側部股継手を示す側面図である。
【図6】図5の側部断面図である。
【図7】他の実施例の内側部股継手を示す側面図であ
る。
【図8】図7の側部断面図である。
【図9】図5とともにその作用を説明する図である。
【符号の説明】
1,1A 歩行補助装具 2 骨盤体幹装具 3 股関節継手 4,4A 両脚長下肢装具 5 下肢支柱 30,50 内側部股継手 31 同期ギヤ 32,52 固定軸 33,53 遊動軸 34,54 取付台材 35,55 ハウジング 36,56 第1リンク材 37,57 第2リンク材 58 第3リンク材 62 遊動軸 63 ローラ 64 案内子 65 案内溝

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 骨盤体幹装具付き両脚長下肢装具からな
    る歩行補助装具であって、前記体幹装具の左右各側の下
    端にて歩行障害者の股関節の相等位置にある股関節継手
    に結合された左右両脚下肢支柱からなる両脚長下肢装具
    を備え、前記支柱の左右各側の大腿部の内側部は内側股
    継手により連接され、前記内側部股継手の回転中心は前
    記股関節継手の回転中心とほゞ一致した位置に配設さ
    れ、前記内側部股継手は左右の前記下肢支柱の動きを交
    互歩行となるごとく運動させることを特徴とする歩行補
    助装具。
  2. 【請求項2】 両脚長下肢装具からなる歩行補助装具で
    あって、前記両脚長下肢装具は左右両側下肢支柱からな
    り、前記支柱の左右各側の大腿部の内側部は内側部股継
    手により連接され、前記内側部股継手の回転中心は歩行
    障害者の股関節の相等位置の回転中心とほゞ一致した位
    置に配設され、前記内側部股継手は左右の前記下肢支柱
    の動きを交互歩行となるごとく運動させることを特徴と
    する歩行補助装具。
  3. 【請求項3】 前記内側部股継手は、ハウジング内にて
    固定軸に軸支され互に反対方向に回転する1対の同期ギ
    ヤが配設され、各同期ギヤごとの左右各側には、夫々第
    1リンク材及び第2リンク材が配設されており、該第1
    リンク材および第2リンク材の一端は夫々の固定軸に挿
    着されるとともに、他端は取付台材の一側部の遊動軸に
    遊合されており、取付台材の他側部は前記下肢支柱の左
    右各側の内側に下肢支柱に対し直交方向をもって締結さ
    れており、前記同期ギヤ、第1リンク、第2リンクおよ
    び取付台材は、左右の前記下肢支柱の動きを、交互歩行
    となるごとく逆位相をもって運動させることを特徴とす
    る請求項第1項または第2項に記載の歩行補助装具。
  4. 【請求項4】 前記内側部股継手は、ハウジング内にて
    固定軸の中央部にて軸支され垂直方向に延びた案内子
    と、該案内子の左右各側には夫々第1リンク材及び第2
    リンク材とが配設されており、該第1リンク材及び第2
    リンク材の一端は夫々固定軸に遊合されるとともに、他
    端は取付台材の一側部の第1及び第2遊動軸に遊合され
    ており、前記案内子の左右各側には、前記第1リンク材
    及び第2リンク材の下方にて取付台材の一側部と前記案
    内子とを接合する第3リンク材が配設されており、該第
    3リンク材の一端は取付台材の一側部の第3遊動軸に遊
    合され、他端は前記案内子の直線状案内溝を滑動するロ
    ーラが配設されており、取付台材の他端部は下肢支柱の
    左右各側の内側に下肢支柱に対し直交方向をもって締結
    されており、前記第1リンク、第2リンク、第3リン
    ク、案内子および取付台材は、左右の前記下肢支柱の動
    きを、交互歩行となるごとく逆位相をもって運動させる
    ことを特徴とする請求項第1項または第2項に記載の歩
    行補助装具。
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