JPH09253070A - 核磁気共鳴を用いた検査装置 - Google Patents
核磁気共鳴を用いた検査装置Info
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- JPH09253070A JPH09253070A JP8069715A JP6971596A JPH09253070A JP H09253070 A JPH09253070 A JP H09253070A JP 8069715 A JP8069715 A JP 8069715A JP 6971596 A JP6971596 A JP 6971596A JP H09253070 A JPH09253070 A JP H09253070A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】1回の計測で静磁場強度分布を得る核磁気共鳴
を用いた検査装置を提供する。 【解決手段】励起高周波パルス201とスライス傾斜磁
場202を印加して、検査対象の所定スライス内の磁化
の励起から一定の時間の後に、極性を反転させながら周
期的に強度変化するリードアウト傾斜磁場204をスラ
イス傾斜磁場と垂直方向に印加し、リードアウト傾斜磁
場印加方向の位置情報を有するエコー信号を読み出す。
この時スライス傾斜磁場とリードアウト傾斜磁場の両方
に垂直な方向にパルス状の位相エンコード傾斜磁場20
3を印加し、エコー信号に位相エンコード傾斜磁場方向
の位置情報を与える。位相エンコード傾斜磁場の印加
は、リードアウト傾斜磁場の反転毎ではなく、1〜数回
おきに印加し、同じ位置情報を有し、エコー時間の異な
る数種類のエコー信号の組を得る。これらのエコー信号
をフーリエ変換して得られる画像の二つから静磁場強度
分布を得る。 【効果】計測時間を延長することなくエコー信号の計測
ができる。
を用いた検査装置を提供する。 【解決手段】励起高周波パルス201とスライス傾斜磁
場202を印加して、検査対象の所定スライス内の磁化
の励起から一定の時間の後に、極性を反転させながら周
期的に強度変化するリードアウト傾斜磁場204をスラ
イス傾斜磁場と垂直方向に印加し、リードアウト傾斜磁
場印加方向の位置情報を有するエコー信号を読み出す。
この時スライス傾斜磁場とリードアウト傾斜磁場の両方
に垂直な方向にパルス状の位相エンコード傾斜磁場20
3を印加し、エコー信号に位相エンコード傾斜磁場方向
の位置情報を与える。位相エンコード傾斜磁場の印加
は、リードアウト傾斜磁場の反転毎ではなく、1〜数回
おきに印加し、同じ位置情報を有し、エコー時間の異な
る数種類のエコー信号の組を得る。これらのエコー信号
をフーリエ変換して得られる画像の二つから静磁場強度
分布を得る。 【効果】計測時間を延長することなくエコー信号の計測
ができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、核磁気共鳴を用い
た検査装置及び方法に係わり、特に高速に検査対象内部
の位相分布を得るための核磁気共鳴信号の計測に係わ
る。
た検査装置及び方法に係わり、特に高速に検査対象内部
の位相分布を得るための核磁気共鳴信号の計測に係わ
る。
【0002】
【従来の技術】静磁場強度の均一性向上処理(以下、シ
ミングと記述)を行なうために、静磁場発生用磁石内に
は通常、シムコイルと呼ばれる多チャンネルの磁場発生
機構が内蔵されており、これらの発生する様々な特性の
シム磁場を静磁場コイルの発生する静磁場に重畳して、
撮影領域の静磁場強度を均一にしている。超高速撮影法
やスペクトロスコピックイメージング等では、通常の撮
影では問題にならないような数ppm以下の静磁場強度
の不均一により、S/Nやスペクトル分解能が著しく劣
化する。静磁場コイル内の静磁場強度分布は磁石自身の
特性、周辺の磁性体の影響の他、検査対象自身の透磁率
分布等によって歪められるため、このような撮影では静
磁場中に検査対象が入った状態で静磁場強度の均一性を
向上させることが望ましい。このような状況では、異な
る位相情報を含む2枚の核磁気共鳴画像を計測し、これ
らをもとに演算により求めた静磁場強度分布に基づいて
シミングが行われる。2枚の核磁気共鳴画像から位相画
像を求め、さらに静磁場強度分布を得る手法(以下、位
相法と記述)については、例えば、Journalof
Magnetic Resonance 77、p
p.40−52(1988)に記載されている。上記の
シミングは撮影に先立って行われるため、被検者の苦痛
を軽減するために、高速に静磁場強度分布の計測を行な
う必要がある。このため、超高速撮影法の一つであるエ
コープラナー法を用いた位相法(特開平5−64633
号公報、Proceedings of 3rd An
nualMeeting of Society of
Magnetic Resonance、p616
(1995)参照)が提案されている。エコープラナー
法を用いることにより、計測時間を大幅に短縮でき、例
えば、2次元の画像を計測する場合、数十秒〜数分を要
していた画像1枚当たりの1計測時間が100ms程度
に短縮される。エコープラナー法を用いた従来法による
位相分布計測パルスシーケンスでは、図11に示すよう
にエコー発生時刻の異なる二つのパルスシーケンスを実
行する。それぞれのパルスシーケンスによって得られる
画像の位相情報は、この時間差ΔTの間に主に静磁場強
度分布の不均一等によって生じる位相差の分だけ異な
る。しかし装置の不完全性に起因する位相誤差は、両シ
ーケンスとも同様に含まれると考えられるため、両シー
ケンスで得られた画像の位相を差し引くことにより、静
磁場強度分布を求めることができる。
ミングと記述)を行なうために、静磁場発生用磁石内に
は通常、シムコイルと呼ばれる多チャンネルの磁場発生
機構が内蔵されており、これらの発生する様々な特性の
シム磁場を静磁場コイルの発生する静磁場に重畳して、
撮影領域の静磁場強度を均一にしている。超高速撮影法
やスペクトロスコピックイメージング等では、通常の撮
影では問題にならないような数ppm以下の静磁場強度
の不均一により、S/Nやスペクトル分解能が著しく劣
化する。静磁場コイル内の静磁場強度分布は磁石自身の
特性、周辺の磁性体の影響の他、検査対象自身の透磁率
分布等によって歪められるため、このような撮影では静
磁場中に検査対象が入った状態で静磁場強度の均一性を
向上させることが望ましい。このような状況では、異な
る位相情報を含む2枚の核磁気共鳴画像を計測し、これ
らをもとに演算により求めた静磁場強度分布に基づいて
シミングが行われる。2枚の核磁気共鳴画像から位相画
像を求め、さらに静磁場強度分布を得る手法(以下、位
相法と記述)については、例えば、Journalof
Magnetic Resonance 77、p
p.40−52(1988)に記載されている。上記の
シミングは撮影に先立って行われるため、被検者の苦痛
を軽減するために、高速に静磁場強度分布の計測を行な
う必要がある。このため、超高速撮影法の一つであるエ
コープラナー法を用いた位相法(特開平5−64633
号公報、Proceedings of 3rd An
nualMeeting of Society of
Magnetic Resonance、p616
(1995)参照)が提案されている。エコープラナー
法を用いることにより、計測時間を大幅に短縮でき、例
えば、2次元の画像を計測する場合、数十秒〜数分を要
していた画像1枚当たりの1計測時間が100ms程度
に短縮される。エコープラナー法を用いた従来法による
位相分布計測パルスシーケンスでは、図11に示すよう
にエコー発生時刻の異なる二つのパルスシーケンスを実
行する。それぞれのパルスシーケンスによって得られる
画像の位相情報は、この時間差ΔTの間に主に静磁場強
度分布の不均一等によって生じる位相差の分だけ異な
る。しかし装置の不完全性に起因する位相誤差は、両シ
ーケンスとも同様に含まれると考えられるため、両シー
ケンスで得られた画像の位相を差し引くことにより、静
磁場強度分布を求めることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、エコ
ープラナー法を用いて静磁場強度分布を計測することに
より、シミングに要する時間を大幅に短縮できる。しか
し、位相法では装置の不完全性等に起因する位相誤差を
除去するために、エコー時間を変えて2回の計測を行わ
なければならないという問題があった。本願発明の目的
は、計測時間を延長することなく、装置の不完全性に起
因する位相誤差の除去を可能とする静磁場分布計測が実
現できる核磁気共鳴を用いた検査装置を提供することに
ある。
ープラナー法を用いて静磁場強度分布を計測することに
より、シミングに要する時間を大幅に短縮できる。しか
し、位相法では装置の不完全性等に起因する位相誤差を
除去するために、エコー時間を変えて2回の計測を行わ
なければならないという問題があった。本願発明の目的
は、計測時間を延長することなく、装置の不完全性に起
因する位相誤差の除去を可能とする静磁場分布計測が実
現できる核磁気共鳴を用いた検査装置を提供することに
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明では、1回のエコ
ープラナー計測でエコー時間の異なる2種類の位相分布
を得ることを特徴とする。エコープラナー法では、交互
に極性の反転するリードアウト傾斜磁場を印加しなが
ら、マルチエコーを発生させる。この時、リードアウト
傾斜磁場の反転に同期したパルス状の位相エンコード傾
斜磁場あるいは一定強度の位相エンコード傾斜磁場を印
加することにより、各マルチエコーには異なる空間情報
が付与され、1枚の画像再構成に必要な情報を1回の計
測で得ることができる。ここで上記マルチエコーのう
ち、位相エンコード傾斜磁場の印加量の時間積分がゼロ
になるエコーをゼロエンコードエコーと呼ぶことにする
と、エコー時間とは励起高周波パルスの印加時刻とゼロ
エンコードエコーの発生時刻との時間間隔を指す。従っ
て、前記したようにパルス状の位相エンコード傾斜磁場
を、リードアウト傾斜磁場の反転毎ではなく、例えば、
1回おき、あるいは2回おきに印加すれば、同じ空間情
報を有し、エコー時間の異なる数種類のマルチエコーが
得られることになる。このようにして得られた複数種類
のマルチエコーから、エコー時間の異なる位相分布が得
られるため、計測時間を延長することなく、装置の不完
全性に起因する位相誤差を除去できる静磁場分布計測が
実現できる。
ープラナー計測でエコー時間の異なる2種類の位相分布
を得ることを特徴とする。エコープラナー法では、交互
に極性の反転するリードアウト傾斜磁場を印加しなが
ら、マルチエコーを発生させる。この時、リードアウト
傾斜磁場の反転に同期したパルス状の位相エンコード傾
斜磁場あるいは一定強度の位相エンコード傾斜磁場を印
加することにより、各マルチエコーには異なる空間情報
が付与され、1枚の画像再構成に必要な情報を1回の計
測で得ることができる。ここで上記マルチエコーのう
ち、位相エンコード傾斜磁場の印加量の時間積分がゼロ
になるエコーをゼロエンコードエコーと呼ぶことにする
と、エコー時間とは励起高周波パルスの印加時刻とゼロ
エンコードエコーの発生時刻との時間間隔を指す。従っ
て、前記したようにパルス状の位相エンコード傾斜磁場
を、リードアウト傾斜磁場の反転毎ではなく、例えば、
1回おき、あるいは2回おきに印加すれば、同じ空間情
報を有し、エコー時間の異なる数種類のマルチエコーが
得られることになる。このようにして得られた複数種類
のマルチエコーから、エコー時間の異なる位相分布が得
られるため、計測時間を延長することなく、装置の不完
全性に起因する位相誤差を除去できる静磁場分布計測が
実現できる。
【0005】本発明の位相分布計測では、エコープラナ
ー法において、パルス状の位相エンコード傾斜磁場をリ
ードアウト傾斜磁場の反転毎ではなく数回おきに印加す
るため、同じ空間情報を有し、エコー時間の異なる数種
類のマルチエコーが得られる。例えば、リードアウト傾
斜磁場を2回反転する毎に位相エンコード傾斜磁場を印
加する場合、偶数番目と奇数番目のエコーからなる2種
類のマルチエコーの組が得られ、これらは異なるエコー
時間を有する。従って、偶数番目のエコーをもとに得ら
れた位相分布と奇数番目のエコーをもとに得られた位相
分布を用いて、図10に示すフローチャートに基づいて
静磁場分布を得ることができる。このように、本発明に
よれば計測時間を延長することなく、装置の不完全性に
起因する位相誤差を除去可能な静磁場分布計測が実現で
きる。一般にサンプリング間隔が一定の条件では、MR
I画像の空間分解能はサンプリングの点数に比例して高
くなる。エコープラナー法では、画像再構成に必要な情
報を1回の計測で得るため、計測可能なサンプリング点
数に限界があり空間分解能は低い。従って、本発明のよ
うにマルチエコーを分割して複数枚の画像を得る場合、
さらに空間分解能が劣化する。しかし、従来の技術で説
明したシミングでは、上記したシムコイルの次数はせい
ぜい5次程度であるから、空間分解能の高い画像は必要
としない。
ー法において、パルス状の位相エンコード傾斜磁場をリ
ードアウト傾斜磁場の反転毎ではなく数回おきに印加す
るため、同じ空間情報を有し、エコー時間の異なる数種
類のマルチエコーが得られる。例えば、リードアウト傾
斜磁場を2回反転する毎に位相エンコード傾斜磁場を印
加する場合、偶数番目と奇数番目のエコーからなる2種
類のマルチエコーの組が得られ、これらは異なるエコー
時間を有する。従って、偶数番目のエコーをもとに得ら
れた位相分布と奇数番目のエコーをもとに得られた位相
分布を用いて、図10に示すフローチャートに基づいて
静磁場分布を得ることができる。このように、本発明に
よれば計測時間を延長することなく、装置の不完全性に
起因する位相誤差を除去可能な静磁場分布計測が実現で
きる。一般にサンプリング間隔が一定の条件では、MR
I画像の空間分解能はサンプリングの点数に比例して高
くなる。エコープラナー法では、画像再構成に必要な情
報を1回の計測で得るため、計測可能なサンプリング点
数に限界があり空間分解能は低い。従って、本発明のよ
うにマルチエコーを分割して複数枚の画像を得る場合、
さらに空間分解能が劣化する。しかし、従来の技術で説
明したシミングでは、上記したシムコイルの次数はせい
ぜい5次程度であるから、空間分解能の高い画像は必要
としない。
【0006】本発明は、検査対象が挿入される空間に静
磁場を発生する手段と、スライス傾斜磁場、位相エンコ
ード傾斜磁場、及びリードアウト傾斜磁場の各磁場発生
手段と、高周波パルス発生手段と、上記検査対象から核
磁気共鳴信号を検出する信号検出手段と、上記各手段を
制御するパルスシーケンス制御手段と、上記信号検出手
段による上記核磁気共鳴信号の演算処理を行なう演算処
理手段とを有する核磁気共鳴を用いた検査装置におい
て、上記パルスシーケンス制御手段は、 (A1)(1)上記スライス傾斜磁場を印加しながら、
励起高周波パルスを上記検査対象に印加し所定の領域を
励起すること、(2)上記リードアウト傾斜磁場を印加
すること、(3)上記リードアウト傾斜磁場の極性の複
数回の反転毎に周期的に位相エンコード傾斜磁場パルス
を複数回印加すること、(4)上記周期的に印加される
二つの上記位相エンコード傾斜磁場パルスの印加の間
で、複数個(m個)のエコー信号を発生させることを複
数回(n回)繰り返して、複数個(m個)のエコー信号
群を発生させること、のパルスシーケンス制御、又は、 (A2)(1)第1のスライス傾斜磁場を印加しなが
ら、励起高周波パルスを上記検査対象に印加し所定の領
域を励起すること、(2)所定の時間の後に第2のスラ
イス傾斜磁場を印加しながら、反転高周波パルスを印加
して、上記所定の領域の核磁化を反転させること、
(3)上記リードアウト傾斜磁場を印加すること、
(4)上記上記リードアウト傾斜磁場の極性の複数回の
反転毎に周期的に位相エンコード傾斜磁場パルスを複数
回印加すること、(5)上記周期的に印加される二つの
上記位相エンコード傾斜磁場パルスの印加の間で、複数
個(m個)のエコー信号を発生させることを複数回(n
回)繰り返して、複数個(m個)のエコー信号群を発生
させること、のパルスシーケンス制御を行ない、上記演
算処理手段は、(m×n+i)番目(m=1、2、…、
m:n=0、1、…n:i=1、2、…、m)のエコー
信号からなるm個の上記エコー信号群のいずれか2つの
上記エコー信号群から得られる2つの画像データを用い
て、2次元位相分布を求める演算処理を行なう点(第1
の構成)に特徴がある。
磁場を発生する手段と、スライス傾斜磁場、位相エンコ
ード傾斜磁場、及びリードアウト傾斜磁場の各磁場発生
手段と、高周波パルス発生手段と、上記検査対象から核
磁気共鳴信号を検出する信号検出手段と、上記各手段を
制御するパルスシーケンス制御手段と、上記信号検出手
段による上記核磁気共鳴信号の演算処理を行なう演算処
理手段とを有する核磁気共鳴を用いた検査装置におい
て、上記パルスシーケンス制御手段は、 (A1)(1)上記スライス傾斜磁場を印加しながら、
励起高周波パルスを上記検査対象に印加し所定の領域を
励起すること、(2)上記リードアウト傾斜磁場を印加
すること、(3)上記リードアウト傾斜磁場の極性の複
数回の反転毎に周期的に位相エンコード傾斜磁場パルス
を複数回印加すること、(4)上記周期的に印加される
二つの上記位相エンコード傾斜磁場パルスの印加の間
で、複数個(m個)のエコー信号を発生させることを複
数回(n回)繰り返して、複数個(m個)のエコー信号
群を発生させること、のパルスシーケンス制御、又は、 (A2)(1)第1のスライス傾斜磁場を印加しなが
ら、励起高周波パルスを上記検査対象に印加し所定の領
域を励起すること、(2)所定の時間の後に第2のスラ
イス傾斜磁場を印加しながら、反転高周波パルスを印加
して、上記所定の領域の核磁化を反転させること、
(3)上記リードアウト傾斜磁場を印加すること、
(4)上記上記リードアウト傾斜磁場の極性の複数回の
反転毎に周期的に位相エンコード傾斜磁場パルスを複数
回印加すること、(5)上記周期的に印加される二つの
上記位相エンコード傾斜磁場パルスの印加の間で、複数
個(m個)のエコー信号を発生させることを複数回(n
回)繰り返して、複数個(m個)のエコー信号群を発生
させること、のパルスシーケンス制御を行ない、上記演
算処理手段は、(m×n+i)番目(m=1、2、…、
m:n=0、1、…n:i=1、2、…、m)のエコー
信号からなるm個の上記エコー信号群のいずれか2つの
上記エコー信号群から得られる2つの画像データを用い
て、2次元位相分布を求める演算処理を行なう点(第1
の構成)に特徴がある。
【0007】さらに、上記の核磁気共鳴を用いた検査装
置において、上記パルスシーケンス制御手段は、 (B1)(1)上記スライス傾斜磁場を印加しながら、
励起高周波パルスを上記検査対象に印加し所定の領域を
励起すること、(2)上記スライス傾斜磁場の印加の方
向に第1の位相エンコード傾斜磁場を印加すること、
(3)上記リードアウト傾斜磁場を印加すること、
(4)上記リードアウト傾斜磁場の極性の複数回の反転
毎に、上記スライス傾斜磁場及び上記リードアウト傾斜
磁場の印加方向と直交する方向に第2の位相エンコード
傾斜磁場パルスを周期的に複数回印加すること、(5)
上記周期的に印加される二つの上記第2の位相エンコー
ド傾斜磁場パルスの印加の間で、複数個(m個)のエコ
ー信号を発生させることを複数回(n回)繰り返して、
(6)複数個(m個)のエコー信号群を発生させること
を、上記第1の位相エンコード傾斜磁場の印加量を変化
させながら、複数回(k回)繰り返すこと、のパルスシ
ーケンス制御、又は、 (B2)(1)第1のスライス傾斜磁場を印加しなが
ら、励起高周波パルスを上記検査対象に印加し所定の領
域を励起すること、(2)上記スライス傾斜磁場の印加
方向に第1の位相エンコード傾斜磁場を印加すること、
(3)所定の時間の後に第2のスライス傾斜磁場を印加
しながら、反転高周波パルスを印加して、上記所定の領
域の核磁化を反転させること、(4)上記リードアウト
傾斜磁場を印加すること、(5)上記リードアウト傾斜
磁場の極性の複数回の反転毎に、上記スライス傾斜磁場
及び上記リードアウト傾斜磁場の印加方向と直交する方
向に第2の位相エンコード傾斜磁場を周期的に印加する
こと、(6)上記周期的に印加される二つの上記第2の
位相エンコード傾斜磁場パルスの印加の間で、複数個
(m個)のエコー信号を発生させることを複数回(n
回)繰り返して、(7)複数個(m個)のエコー信号群
を発生させることを、上記第1の位相エンコード傾斜磁
場の印加量を変化させながら、複数回(k回)繰り返す
こと、のパルスシーケンス制御を行ない、上記演算処理
手段は、(m×n+i)番目(m=1、2、…、m:n
=0、1、…n:i=1、2、…、m)のエコー信号か
らなるm個の上記エコー信号群のいずれか2つの上記エ
コー信号群から得られる2つの画像データを用いて、3
次元位相分布を求める演算処理を行なう点(第2の構
成)に特徴がある。
置において、上記パルスシーケンス制御手段は、 (B1)(1)上記スライス傾斜磁場を印加しながら、
励起高周波パルスを上記検査対象に印加し所定の領域を
励起すること、(2)上記スライス傾斜磁場の印加の方
向に第1の位相エンコード傾斜磁場を印加すること、
(3)上記リードアウト傾斜磁場を印加すること、
(4)上記リードアウト傾斜磁場の極性の複数回の反転
毎に、上記スライス傾斜磁場及び上記リードアウト傾斜
磁場の印加方向と直交する方向に第2の位相エンコード
傾斜磁場パルスを周期的に複数回印加すること、(5)
上記周期的に印加される二つの上記第2の位相エンコー
ド傾斜磁場パルスの印加の間で、複数個(m個)のエコ
ー信号を発生させることを複数回(n回)繰り返して、
(6)複数個(m個)のエコー信号群を発生させること
を、上記第1の位相エンコード傾斜磁場の印加量を変化
させながら、複数回(k回)繰り返すこと、のパルスシ
ーケンス制御、又は、 (B2)(1)第1のスライス傾斜磁場を印加しなが
ら、励起高周波パルスを上記検査対象に印加し所定の領
域を励起すること、(2)上記スライス傾斜磁場の印加
方向に第1の位相エンコード傾斜磁場を印加すること、
(3)所定の時間の後に第2のスライス傾斜磁場を印加
しながら、反転高周波パルスを印加して、上記所定の領
域の核磁化を反転させること、(4)上記リードアウト
傾斜磁場を印加すること、(5)上記リードアウト傾斜
磁場の極性の複数回の反転毎に、上記スライス傾斜磁場
及び上記リードアウト傾斜磁場の印加方向と直交する方
向に第2の位相エンコード傾斜磁場を周期的に印加する
こと、(6)上記周期的に印加される二つの上記第2の
位相エンコード傾斜磁場パルスの印加の間で、複数個
(m個)のエコー信号を発生させることを複数回(n
回)繰り返して、(7)複数個(m個)のエコー信号群
を発生させることを、上記第1の位相エンコード傾斜磁
場の印加量を変化させながら、複数回(k回)繰り返す
こと、のパルスシーケンス制御を行ない、上記演算処理
手段は、(m×n+i)番目(m=1、2、…、m:n
=0、1、…n:i=1、2、…、m)のエコー信号か
らなるm個の上記エコー信号群のいずれか2つの上記エ
コー信号群から得られる2つの画像データを用いて、3
次元位相分布を求める演算処理を行なう点(第2の構
成)に特徴がある。
【0008】又、上記第1、第2の構成において、 (C1)上記励起高周波パルスの印加から上記2つのエ
コー信号群のそれぞれの群のエコー信号の検出までの時
間間隔の差を使用して、上記演算処理手段は上記検査対
象内の静磁場強度分布を求めること、(C2)上記励起
高周波パルスの印加から上記2つのエコー信号群のそれ
ぞれの群のエコー信号の検出までの時間間隔の差を、水
と脂肪の核スピンの磁気共鳴周波数の位相差が2πの整
数倍となる時間とする点にも特徴がある。
コー信号群のそれぞれの群のエコー信号の検出までの時
間間隔の差を使用して、上記演算処理手段は上記検査対
象内の静磁場強度分布を求めること、(C2)上記励起
高周波パルスの印加から上記2つのエコー信号群のそれ
ぞれの群のエコー信号の検出までの時間間隔の差を、水
と脂肪の核スピンの磁気共鳴周波数の位相差が2πの整
数倍となる時間とする点にも特徴がある。
【0009】さらに、上記の核磁気共鳴を用いた検査装
置において、上記パルスシーケンス制御手段は、 (D1)(1)上記スライス傾斜磁場を印加しながら、
励起高周波パルスを上記検査対象に印加し所定の領域を
励起すること、(2)上記リードアウト傾斜磁場を印加
して、第1のエコー信号群を発生させること、の第1の
パルスシーケンスの制御と、(3)上記スライス傾斜磁
場を印加しながら、上記励起高周波パルスを上記検査対
象に印加し上記所定の領域を励起すること、(4)上記
リードアウト傾斜磁場を印加すること、(5)上記リー
ドアウト傾斜磁場の極性の複数回の反転毎に周期的に位
相エンコード傾斜磁場パルスを複数回印加すること、
(6)上記周期的に印加される二つの上記位相エンコー
ド傾斜磁場パルスの印加の間で、複数個(m個)の第2
のエコー信号を発生させることを複数回(n回)繰り返
して、複数個(m個)の第2のエコー信号群を発生させ
ること、の第2のパルスシーケンスの制御、又は、 (D2)(1)第1のスライス傾斜磁場を印加しなが
ら、励起高周波パルスを上記検査対象に印加し所定の領
域を励起すること、(2)所定の時間の後に第2のスラ
イス傾斜磁場を印加しながら、反転高周波パルスを印加
して、上記所定の領域の核磁化を反転させること、
(3)上記リードアウト傾斜磁場を印加して、第1のエ
コー信号群を発生させること、の第1のパルスシーケン
スの制御と、(4)上記第1のスライス傾斜磁場を印加
しながら、上記励起高周波パルスを上記検査対象に印加
し上記所定の領域を励起すること、(5)上記所定の時
間の後に上記第2のスライス傾斜磁場を印加しながら、
上記反転高周波パルスを印加して、上記所定の領域の核
磁化を反転させること、(6)上記リードアウト傾斜磁
場を印加すること、(7)上記リードアウト傾斜磁場の
極性の複数回の反転毎に周期的に位相エンコード傾斜磁
場パルスを複数回印加すること、(8)上記周期的に印
加される二つの上記位相エンコード傾斜磁場パルスの印
加の間で、複数個(m個)のエコー信号を発生させるこ
とを複数回(n回)繰り返して、複数個(m個)の第2
のエコー信号群を発生させること、の第2のパルスシー
ケンスの制御を行ない、上記演算処理手段は、上記第1
のエコー信号群のエコー信号を使用して上記第2のエコ
ー信号群のエコー信号に含まれる装置に起因する位相歪
を除去するための演算処理と、上記装置に起因する位相
歪が除去された複数個(m個)の上記第2のエコー信号
群のうち、いずれか2つの上記エコー信号群から得られ
る2つの画像データを用いて、2次元位相分布を求める
演算処理とを行なう点(第3の構成)に特徴がある。
置において、上記パルスシーケンス制御手段は、 (D1)(1)上記スライス傾斜磁場を印加しながら、
励起高周波パルスを上記検査対象に印加し所定の領域を
励起すること、(2)上記リードアウト傾斜磁場を印加
して、第1のエコー信号群を発生させること、の第1の
パルスシーケンスの制御と、(3)上記スライス傾斜磁
場を印加しながら、上記励起高周波パルスを上記検査対
象に印加し上記所定の領域を励起すること、(4)上記
リードアウト傾斜磁場を印加すること、(5)上記リー
ドアウト傾斜磁場の極性の複数回の反転毎に周期的に位
相エンコード傾斜磁場パルスを複数回印加すること、
(6)上記周期的に印加される二つの上記位相エンコー
ド傾斜磁場パルスの印加の間で、複数個(m個)の第2
のエコー信号を発生させることを複数回(n回)繰り返
して、複数個(m個)の第2のエコー信号群を発生させ
ること、の第2のパルスシーケンスの制御、又は、 (D2)(1)第1のスライス傾斜磁場を印加しなが
ら、励起高周波パルスを上記検査対象に印加し所定の領
域を励起すること、(2)所定の時間の後に第2のスラ
イス傾斜磁場を印加しながら、反転高周波パルスを印加
して、上記所定の領域の核磁化を反転させること、
(3)上記リードアウト傾斜磁場を印加して、第1のエ
コー信号群を発生させること、の第1のパルスシーケン
スの制御と、(4)上記第1のスライス傾斜磁場を印加
しながら、上記励起高周波パルスを上記検査対象に印加
し上記所定の領域を励起すること、(5)上記所定の時
間の後に上記第2のスライス傾斜磁場を印加しながら、
上記反転高周波パルスを印加して、上記所定の領域の核
磁化を反転させること、(6)上記リードアウト傾斜磁
場を印加すること、(7)上記リードアウト傾斜磁場の
極性の複数回の反転毎に周期的に位相エンコード傾斜磁
場パルスを複数回印加すること、(8)上記周期的に印
加される二つの上記位相エンコード傾斜磁場パルスの印
加の間で、複数個(m個)のエコー信号を発生させるこ
とを複数回(n回)繰り返して、複数個(m個)の第2
のエコー信号群を発生させること、の第2のパルスシー
ケンスの制御を行ない、上記演算処理手段は、上記第1
のエコー信号群のエコー信号を使用して上記第2のエコ
ー信号群のエコー信号に含まれる装置に起因する位相歪
を除去するための演算処理と、上記装置に起因する位相
歪が除去された複数個(m個)の上記第2のエコー信号
群のうち、いずれか2つの上記エコー信号群から得られ
る2つの画像データを用いて、2次元位相分布を求める
演算処理とを行なう点(第3の構成)に特徴がある。
【0010】さらに、上記の核磁気共鳴を用いた検査装
置において、上記パルスシーケンス制御手段は、 (E1)(1)上記スライス傾斜磁場を印加しながら、
励起高周波パルスを上記検査対象に印加し所定の領域を
励起すること、(2)上記スライス傾斜磁場の印加の方
向に第1の位相エンコード傾斜磁場を印加すること、
(3)上記リードアウト傾斜磁場を印加して、複数のエ
コー信号を発生させること、(4)上記第1の位相エン
コード傾斜磁場の印加量を変化させて、上記(1)から
上記(3)を複数回(k回)繰り返して、上記複数のエ
コー信号からなる第1のエコー信号群を複数個(k個)
発生させること、の第1のパルスシーケンスの制御と、
(5)上記スライス傾斜磁場を印加しながら、上記励起
高周波パルスを上記検査対象に印加し上記所定の領域を
励起すること、(6)上記スライス傾斜磁場の印加の方
向に上記第1の位相エンコード傾斜磁場を印加するこ
と、(7)上記リードアウト傾斜磁場を印加すること、
(8)上記リードアウト傾斜磁場の極性の複数回の反転
毎に周期的に第2の位相エンコード傾斜磁場パルスを複
数回印加すること、(9)上記周期的に印加される二つ
の上記第2の位相エンコード傾斜磁場パルスの印加の間
で、複数個(m個)のエコー信号を発生させることを複
数回(n回)繰り返して、(10)複数個(m個)の第
2のエコー信号群を発生させることを、上記第1の位相
エンコード傾斜磁場の印加量を変化させながら、複数回
(k回)繰り返すこと、の第2のパルスシーケンスの制
御、又は、 (E2)(1)第1のスライス傾斜磁場を印加しなが
ら、励起高周波パルスを上記検査対象に印加し所定の領
域を励起すること、(2)上記スライス傾斜磁場の印加
方向に第1の位相エンコード傾斜磁場を印加すること、
(3)所定の時間の後に第2のスライス傾斜磁場を印加
しながら、反転高周波パルスを印加して、上記所定の領
域の核磁化反転させること、(4)上記リードアウト傾
斜磁場を印加して、複数のエコー信号を発生させるこ
と、(5)上記第1の位相エンコード傾斜磁場の印加量
を変化させて、上記(1)から上記(4)を複数回(k
回)繰り返して、前記複数のエコー信号からなる第1の
エコー信号群を複数個(k個)発生させることすこと、
の第1のパルスシーケンスの制御と、(6)上記第1の
スライス傾斜磁場を印加しながら、上記励起高周波パル
スを上記検査対象に印加し上記所定の領域を励起するこ
と、(7)上記スライス傾斜磁場の印加方向に上記第1
の位相エンコード傾斜磁場を印加すること、(8)上記
所定の時間の後に上記第2のスライス傾斜磁場を印加し
ながら、上記反転高周波パルスを印加して、上記所定の
領域の核磁化を反転させること、(9)上記リードアウ
ト傾斜磁場を印加すること、(10)上記リードアウト
傾斜磁場の極性の複数回の反転毎に周期的に第2の位相
エンコード傾斜磁場を印加すること、(11)上記周期
的に印加される二つの上記第2の位相エンコード傾斜磁
場パルスの印加の間で、複数個(m個)のエコー信号を
発生させることを複数回(n回)繰り返して、(12)
複数個(m個)の第2のエコー信号群を発生させること
を、上記第1の位相エンコード傾斜磁場の印加量を変化
させながら、複数回(k回)繰り返すこと、の第2のパ
ルスシーケンスの制御を行ない、上記演算処理手段は、
複数個(k個)の上記第1のエコー信号群のエコー信号
を使用して複数個(k個)の上記第2のエコー信号群の
エコー信号に含まれる装置に起因する位相歪を除去する
ための演算処理と、上記装置に起因する位相歪が除去さ
れた複数個(m個)の上記第2のエコー信号群のうち、
上記リードアウト傾斜磁場の極性が正のときに発生する
エコー信号から得られる第1の画像データと、上記リー
ドアウト傾斜磁場の極性が負の時に発生するエコー信号
から得られる第2の画像データを用いて、3次元位相分
布を求める演算処理とを行なう点(第4の構成)に特徴
がある。
置において、上記パルスシーケンス制御手段は、 (E1)(1)上記スライス傾斜磁場を印加しながら、
励起高周波パルスを上記検査対象に印加し所定の領域を
励起すること、(2)上記スライス傾斜磁場の印加の方
向に第1の位相エンコード傾斜磁場を印加すること、
(3)上記リードアウト傾斜磁場を印加して、複数のエ
コー信号を発生させること、(4)上記第1の位相エン
コード傾斜磁場の印加量を変化させて、上記(1)から
上記(3)を複数回(k回)繰り返して、上記複数のエ
コー信号からなる第1のエコー信号群を複数個(k個)
発生させること、の第1のパルスシーケンスの制御と、
(5)上記スライス傾斜磁場を印加しながら、上記励起
高周波パルスを上記検査対象に印加し上記所定の領域を
励起すること、(6)上記スライス傾斜磁場の印加の方
向に上記第1の位相エンコード傾斜磁場を印加するこ
と、(7)上記リードアウト傾斜磁場を印加すること、
(8)上記リードアウト傾斜磁場の極性の複数回の反転
毎に周期的に第2の位相エンコード傾斜磁場パルスを複
数回印加すること、(9)上記周期的に印加される二つ
の上記第2の位相エンコード傾斜磁場パルスの印加の間
で、複数個(m個)のエコー信号を発生させることを複
数回(n回)繰り返して、(10)複数個(m個)の第
2のエコー信号群を発生させることを、上記第1の位相
エンコード傾斜磁場の印加量を変化させながら、複数回
(k回)繰り返すこと、の第2のパルスシーケンスの制
御、又は、 (E2)(1)第1のスライス傾斜磁場を印加しなが
ら、励起高周波パルスを上記検査対象に印加し所定の領
域を励起すること、(2)上記スライス傾斜磁場の印加
方向に第1の位相エンコード傾斜磁場を印加すること、
(3)所定の時間の後に第2のスライス傾斜磁場を印加
しながら、反転高周波パルスを印加して、上記所定の領
域の核磁化反転させること、(4)上記リードアウト傾
斜磁場を印加して、複数のエコー信号を発生させるこ
と、(5)上記第1の位相エンコード傾斜磁場の印加量
を変化させて、上記(1)から上記(4)を複数回(k
回)繰り返して、前記複数のエコー信号からなる第1の
エコー信号群を複数個(k個)発生させることすこと、
の第1のパルスシーケンスの制御と、(6)上記第1の
スライス傾斜磁場を印加しながら、上記励起高周波パル
スを上記検査対象に印加し上記所定の領域を励起するこ
と、(7)上記スライス傾斜磁場の印加方向に上記第1
の位相エンコード傾斜磁場を印加すること、(8)上記
所定の時間の後に上記第2のスライス傾斜磁場を印加し
ながら、上記反転高周波パルスを印加して、上記所定の
領域の核磁化を反転させること、(9)上記リードアウ
ト傾斜磁場を印加すること、(10)上記リードアウト
傾斜磁場の極性の複数回の反転毎に周期的に第2の位相
エンコード傾斜磁場を印加すること、(11)上記周期
的に印加される二つの上記第2の位相エンコード傾斜磁
場パルスの印加の間で、複数個(m個)のエコー信号を
発生させることを複数回(n回)繰り返して、(12)
複数個(m個)の第2のエコー信号群を発生させること
を、上記第1の位相エンコード傾斜磁場の印加量を変化
させながら、複数回(k回)繰り返すこと、の第2のパ
ルスシーケンスの制御を行ない、上記演算処理手段は、
複数個(k個)の上記第1のエコー信号群のエコー信号
を使用して複数個(k個)の上記第2のエコー信号群の
エコー信号に含まれる装置に起因する位相歪を除去する
ための演算処理と、上記装置に起因する位相歪が除去さ
れた複数個(m個)の上記第2のエコー信号群のうち、
上記リードアウト傾斜磁場の極性が正のときに発生する
エコー信号から得られる第1の画像データと、上記リー
ドアウト傾斜磁場の極性が負の時に発生するエコー信号
から得られる第2の画像データを用いて、3次元位相分
布を求める演算処理とを行なう点(第4の構成)に特徴
がある。
【0011】さらに、上記の核磁気共鳴を用いた検査装
置において、上記パルスシーケンス制御手段は、 (F1)(1)上記スライス傾斜磁場を印加しながら、
励起高周波パルスを上記検査対象に印加し所定の領域を
励起すること、(2)上記リードアウト傾斜磁場を印加
して、第1のエコー信号群を発生させること、の第1の
パルスシーケンスの制御と、(3)上記スライス傾斜磁
場を印加しながら、上記励起高周波パルスを上記検査対
象に印加し上記所定の領域を励起すること、(4)上記
スライス傾斜磁場の印加の方向に第1の位相エンコード
傾斜磁場を印加すること、(5)上記リードアウト傾斜
磁場を印加すること、(6)上記リードアウト傾斜磁場
の極性の複数回の反転毎に周期的に第2の位相エンコー
ド傾斜磁場パルスを複数回印加すること、(7)上記周
期的に印加される二つの上記第2の位相エンコード傾斜
磁場パルスの印加の間で、複数個(m個)のエコー信号
を発生させることを複数回(n回)繰り返して、(8)
複数個(m個)の第2のエコー信号群を発生させること
を、上記第1の位相エンコード傾斜磁場の印加量を変化
させながら、複数回(k回)繰り返すこと、の第2のパ
ルスシーケンスの制御、又は、(F2)(1)第1のス
ライス傾斜磁場を印加しながら、励起高周波パルスを上
記検査対象に印加し所定の領域を励起すること、(2)
所定の時間の後に第2のスライス傾斜磁場を印加しなが
ら、反転高周波パルスを印加して、上記所定の領域の核
磁化を反転させること、(3)上記リードアウト傾斜磁
場を印加して、第1のエコー信号群を発生させること、
の第1のパルスシーケンスの制御と、(4)上記第1の
スライス傾斜磁場を印加しながら、上記励起高周波パル
スを上記検査対象に印加し上記所定の領域を励起するこ
と、(5)上記スライス傾斜磁場の印加方向に第1の位
相エンコード傾斜磁場を印加すること、(6)上記所定
の時間の後に上記第2のスライス傾斜磁場を印加しなが
ら、上記反転高周波パルスを印加して、上記所定の領域
の核磁化を反転させること、(7)上記リードアウト傾
斜磁場を印加すること、(8)上記極性の複数回の反転
毎に周期的に第2の位相エンコード傾斜磁場を印加する
こと、(9)上記周期的に印加される二つの上記第2の
位相エンコード傾斜磁場パルスの印加の間で、複数個
(m個)のエコー信号を発生させることを複数回(n
回)繰り返して、(10)複数個(m個)の第2のエコ
ー信号群を発生させることを、上記第1の位相エンコー
ド傾斜磁場の印加量を変化させながら、複数回(k回)
繰り返すこと、の第2のパルスシーケンスの制御を行な
い、上記演算処理手段は、上記第1のエコー信号群のエ
コー信号を使用して複数個(k個)の上記第2のエコー
信号群のエコー信号に含まれる装置に起因する位相歪を
除去するための演算処理と、上記装置に起因する位相歪
が除去された上記第2のエコー信号群のうち、上記リー
ドアウト傾斜磁場の極性が正のときに発生するエコー信
号から得られる第1の画像データと、上記リードアウト
傾斜磁場の極性が負の時に発生するエコー信号から得ら
れる第2の画像データを用いて、3次元位相分布を求め
る演算処理とを行なう点(第5の構成)に特徴がある。
置において、上記パルスシーケンス制御手段は、 (F1)(1)上記スライス傾斜磁場を印加しながら、
励起高周波パルスを上記検査対象に印加し所定の領域を
励起すること、(2)上記リードアウト傾斜磁場を印加
して、第1のエコー信号群を発生させること、の第1の
パルスシーケンスの制御と、(3)上記スライス傾斜磁
場を印加しながら、上記励起高周波パルスを上記検査対
象に印加し上記所定の領域を励起すること、(4)上記
スライス傾斜磁場の印加の方向に第1の位相エンコード
傾斜磁場を印加すること、(5)上記リードアウト傾斜
磁場を印加すること、(6)上記リードアウト傾斜磁場
の極性の複数回の反転毎に周期的に第2の位相エンコー
ド傾斜磁場パルスを複数回印加すること、(7)上記周
期的に印加される二つの上記第2の位相エンコード傾斜
磁場パルスの印加の間で、複数個(m個)のエコー信号
を発生させることを複数回(n回)繰り返して、(8)
複数個(m個)の第2のエコー信号群を発生させること
を、上記第1の位相エンコード傾斜磁場の印加量を変化
させながら、複数回(k回)繰り返すこと、の第2のパ
ルスシーケンスの制御、又は、(F2)(1)第1のス
ライス傾斜磁場を印加しながら、励起高周波パルスを上
記検査対象に印加し所定の領域を励起すること、(2)
所定の時間の後に第2のスライス傾斜磁場を印加しなが
ら、反転高周波パルスを印加して、上記所定の領域の核
磁化を反転させること、(3)上記リードアウト傾斜磁
場を印加して、第1のエコー信号群を発生させること、
の第1のパルスシーケンスの制御と、(4)上記第1の
スライス傾斜磁場を印加しながら、上記励起高周波パル
スを上記検査対象に印加し上記所定の領域を励起するこ
と、(5)上記スライス傾斜磁場の印加方向に第1の位
相エンコード傾斜磁場を印加すること、(6)上記所定
の時間の後に上記第2のスライス傾斜磁場を印加しなが
ら、上記反転高周波パルスを印加して、上記所定の領域
の核磁化を反転させること、(7)上記リードアウト傾
斜磁場を印加すること、(8)上記極性の複数回の反転
毎に周期的に第2の位相エンコード傾斜磁場を印加する
こと、(9)上記周期的に印加される二つの上記第2の
位相エンコード傾斜磁場パルスの印加の間で、複数個
(m個)のエコー信号を発生させることを複数回(n
回)繰り返して、(10)複数個(m個)の第2のエコ
ー信号群を発生させることを、上記第1の位相エンコー
ド傾斜磁場の印加量を変化させながら、複数回(k回)
繰り返すこと、の第2のパルスシーケンスの制御を行な
い、上記演算処理手段は、上記第1のエコー信号群のエ
コー信号を使用して複数個(k個)の上記第2のエコー
信号群のエコー信号に含まれる装置に起因する位相歪を
除去するための演算処理と、上記装置に起因する位相歪
が除去された上記第2のエコー信号群のうち、上記リー
ドアウト傾斜磁場の極性が正のときに発生するエコー信
号から得られる第1の画像データと、上記リードアウト
傾斜磁場の極性が負の時に発生するエコー信号から得ら
れる第2の画像データを用いて、3次元位相分布を求め
る演算処理とを行なう点(第5の構成)に特徴がある。
【0012】さらに、上記第1、第2の構成において、
少なくとも、上記極性の複数回の反転毎に周期的に複数
回印加される位相エンコード傾斜磁場パルスを印加しな
いパルスシーケンスによる、プレスキャンを行なって得
るエコー信号を使用して、上記演算処理手段は、上記第
1、第2の構成におけるパルスシーケンスで得るエコー
信号に含まれる装置に起因する位相歪を除去する点にも
特徴がある。
少なくとも、上記極性の複数回の反転毎に周期的に複数
回印加される位相エンコード傾斜磁場パルスを印加しな
いパルスシーケンスによる、プレスキャンを行なって得
るエコー信号を使用して、上記演算処理手段は、上記第
1、第2の構成におけるパルスシーケンスで得るエコー
信号に含まれる装置に起因する位相歪を除去する点にも
特徴がある。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。図1は、本発明が適用される核磁気共
鳴を用いた検査装置の構成の一例を示す図である。図1
において、101は静磁場を発生するコイル、102は
3方向にそれぞれ傾斜磁場を発生するコイル、103は
検査対象であり、この検査対象はコイル101及び10
2内に配置される。シーケンサ104は本発明の装置の
各部の制御を行なうものであり、傾斜磁場電源105、
高周波発信器106に命令を送り、傾斜磁場及び高周波
パルスを検査対象103に印加する。高周波パルスは、
高周波変調器107、高周波増幅器108を経て高周波
送信器109により、検査対象103に印加される。検
査対象から発生したMR(核磁気共鳴)信号は受信器1
10によって受波され、増幅器111、位相検波器11
2、AD変換器113を通ってCPU114に送られ、
ここで検出された信号の演算処理が行われる。必要に応
じて、記憶媒体115に信号や測定条件(パルスシーケ
ンスの条件、その他)を記憶させることもできる。CP
U(計算機)114は、本発明のために作られ専用化さ
れた演算処理装置(手段)であってもよい。さらに、こ
の演算処理装置(手段)が、シーケンサ104を兼ねる
構成としてもよい。
づいて説明する。図1は、本発明が適用される核磁気共
鳴を用いた検査装置の構成の一例を示す図である。図1
において、101は静磁場を発生するコイル、102は
3方向にそれぞれ傾斜磁場を発生するコイル、103は
検査対象であり、この検査対象はコイル101及び10
2内に配置される。シーケンサ104は本発明の装置の
各部の制御を行なうものであり、傾斜磁場電源105、
高周波発信器106に命令を送り、傾斜磁場及び高周波
パルスを検査対象103に印加する。高周波パルスは、
高周波変調器107、高周波増幅器108を経て高周波
送信器109により、検査対象103に印加される。検
査対象から発生したMR(核磁気共鳴)信号は受信器1
10によって受波され、増幅器111、位相検波器11
2、AD変換器113を通ってCPU114に送られ、
ここで検出された信号の演算処理が行われる。必要に応
じて、記憶媒体115に信号や測定条件(パルスシーケ
ンスの条件、その他)を記憶させることもできる。CP
U(計算機)114は、本発明のために作られ専用化さ
れた演算処理装置(手段)であってもよい。さらに、こ
の演算処理装置(手段)が、シーケンサ104を兼ねる
構成としてもよい。
【0014】図2に本発明の位相分布計測を実施するた
めのパルスシーケンスの一例を示す。本パルスシーケン
スは、超高速撮影法の一つであるエコープラナー法に基
づいている。図2において、201は励起高周波パル
ス、202はスライス傾斜磁場、203は位相エンコー
ド傾斜磁場、204はリードアウト傾斜磁場、205〜
208はエコー信号である。励起高周波パルス201と
スライス傾斜磁場202を同時に印加して、検査対象の
所定のスライス内の磁化のみを励起する。その後、上記
核磁化は静磁場不均一等の影響を受け、位相角のバラツ
キを生じるが、この位相角のバラツキの程度は励起から
信号検出までの時間に比例する。励起から一定の時間の
後に、極性を反転させながら周期的に強度が変化するリ
ードアウト傾斜磁場204をスライス傾斜磁場202と
垂直方向に印加し、リードアウト傾斜磁場の印加の方向
の位置情報を有するエコー信号を読み出す。この時、ス
ライス傾斜磁場202とリードアウト傾斜磁場204の
いずれにも垂直な方向にパルス状の位相エンコード傾斜
磁場203を印加することにより、エコー信号に位相エ
ンコード傾斜磁場方向の位置情報を与える。通常のエコ
ープラナー法では、上記リードアウト傾斜磁場の反転毎
に位相エンコード傾斜磁場を印加するため、上記位相エ
ンコード傾斜磁場方向の位置情報はエコー信号毎に異な
る。
めのパルスシーケンスの一例を示す。本パルスシーケン
スは、超高速撮影法の一つであるエコープラナー法に基
づいている。図2において、201は励起高周波パル
ス、202はスライス傾斜磁場、203は位相エンコー
ド傾斜磁場、204はリードアウト傾斜磁場、205〜
208はエコー信号である。励起高周波パルス201と
スライス傾斜磁場202を同時に印加して、検査対象の
所定のスライス内の磁化のみを励起する。その後、上記
核磁化は静磁場不均一等の影響を受け、位相角のバラツ
キを生じるが、この位相角のバラツキの程度は励起から
信号検出までの時間に比例する。励起から一定の時間の
後に、極性を反転させながら周期的に強度が変化するリ
ードアウト傾斜磁場204をスライス傾斜磁場202と
垂直方向に印加し、リードアウト傾斜磁場の印加の方向
の位置情報を有するエコー信号を読み出す。この時、ス
ライス傾斜磁場202とリードアウト傾斜磁場204の
いずれにも垂直な方向にパルス状の位相エンコード傾斜
磁場203を印加することにより、エコー信号に位相エ
ンコード傾斜磁場方向の位置情報を与える。通常のエコ
ープラナー法では、上記リードアウト傾斜磁場の反転毎
に位相エンコード傾斜磁場を印加するため、上記位相エ
ンコード傾斜磁場方向の位置情報はエコー信号毎に異な
る。
【0015】しかし、本発明では、リードアウト傾斜磁
場の反転毎ではなく、1〜数回おきに印加するため、同
じ位置情報を有し、エコー時間の異なる数種類のエコー
信号の組が得られることになる。図2のパルスシーケン
スでは、4回反転毎に位相エンコード傾斜磁場のパルス
を印加するので、4種類のエコー信号の組、エコー信号
1〜4(205〜208)が得られる。これらのエコー
信号は、励起後の時間に比例して静磁場不均一等の影響
を受けるため、エコー信号1〜4(205〜208)を
フーリエ変換して得られる画像は、それぞれのエコー時
間に応じた位相情報を有する。従って、上記4種類のエ
コー信号のうち、いずれか2つのエコー信号を用いるこ
とにより、図10に示したフローチャートに基づいて静
磁場強度分布を求めることができる。図10において、
例えば、エコー信号Aとしてエコー信号1(205)を
用い、エコー信号Bとしてエコー信号3(207)を用
いて静磁場強度分布を求める場合を説明する。それぞれ
のエコー信号をフーリエ変換して得られる画像をそれぞ
れSA(x,y)及びSB(x,y)とすると、エコー
時間の差ΔTEの間に生じる位相の空間分布θ(x,
y)は、(数1)となる。また磁気回転比をγとする
と、静磁場強度分布H0(x,y)は(数2)で与えら
れる。
場の反転毎ではなく、1〜数回おきに印加するため、同
じ位置情報を有し、エコー時間の異なる数種類のエコー
信号の組が得られることになる。図2のパルスシーケン
スでは、4回反転毎に位相エンコード傾斜磁場のパルス
を印加するので、4種類のエコー信号の組、エコー信号
1〜4(205〜208)が得られる。これらのエコー
信号は、励起後の時間に比例して静磁場不均一等の影響
を受けるため、エコー信号1〜4(205〜208)を
フーリエ変換して得られる画像は、それぞれのエコー時
間に応じた位相情報を有する。従って、上記4種類のエ
コー信号のうち、いずれか2つのエコー信号を用いるこ
とにより、図10に示したフローチャートに基づいて静
磁場強度分布を求めることができる。図10において、
例えば、エコー信号Aとしてエコー信号1(205)を
用い、エコー信号Bとしてエコー信号3(207)を用
いて静磁場強度分布を求める場合を説明する。それぞれ
のエコー信号をフーリエ変換して得られる画像をそれぞ
れSA(x,y)及びSB(x,y)とすると、エコー
時間の差ΔTEの間に生じる位相の空間分布θ(x,
y)は、(数1)となる。また磁気回転比をγとする
と、静磁場強度分布H0(x,y)は(数2)で与えら
れる。
【0016】
【数1】 θ(x,y)=arg{SA(x,y)}−arg{SB(x,y)…(数1)
【0017】
【数2】 H0(x,y)=θ(x,y)/γΔTE …(数2) エコー信号A及びエコー信号Bとして、他の組み合わせ
を用いても同様にして静磁場強度分布を求めることがで
きる。但し、エコー信号205及び207と、エコー信
号206及び208は信号読み出し時のリードアウト傾
斜磁場の極性が反対であるため、画像再構成の際にリー
ドアウト傾斜磁場方向のデータの順序を入れ替える必要
がある。
を用いても同様にして静磁場強度分布を求めることがで
きる。但し、エコー信号205及び207と、エコー信
号206及び208は信号読み出し時のリードアウト傾
斜磁場の極性が反対であるため、画像再構成の際にリー
ドアウト傾斜磁場方向のデータの順序を入れ替える必要
がある。
【0018】図3は、本発明による位相分布計測を実施
するための他のパルスシーケンスを示しており、図2の
パルスシーケンスを3次元計測に拡張したものである。
図3において、301は励起高周波パルス、302はス
ライス傾斜磁場、303は位相エンコード傾斜磁場、3
04は位相エンコード傾斜磁場、305はリードアウト
傾斜磁場、306〜309はエコー信号である。図2の
パルスシーケンスとの違いは、スライス方向の位置情報
を与える位相エンコード傾斜磁場303のみであり、こ
の位相エンコード傾斜磁場の印加量を変化させながら励
起と信号検出を繰り返し、3次元データを計測する。
するための他のパルスシーケンスを示しており、図2の
パルスシーケンスを3次元計測に拡張したものである。
図3において、301は励起高周波パルス、302はス
ライス傾斜磁場、303は位相エンコード傾斜磁場、3
04は位相エンコード傾斜磁場、305はリードアウト
傾斜磁場、306〜309はエコー信号である。図2の
パルスシーケンスとの違いは、スライス方向の位置情報
を与える位相エンコード傾斜磁場303のみであり、こ
の位相エンコード傾斜磁場の印加量を変化させながら励
起と信号検出を繰り返し、3次元データを計測する。
【0019】図4は、本発明による位相分布計測を実施
するための他のパルスシーケンスを示している。図2の
パルスシーケンスに反転高周波パルスを付加して、スピ
ンエコータイプのエコープラナー法に本発明を適用した
ものである。図4において、401は励起高周波パル
ス、402はスライス傾斜磁場、403は反転高周波磁
場、404は位相エンコード傾斜磁場、405はリード
アウト傾斜磁場、406〜409はエコー信号1〜4で
ある。励起高周波パルス401とスライス傾斜磁場40
2を同時に印加して、検査対象の所定のスライス内の磁
化のみを励起する。その後、上記核磁化は静磁場不均一
等の影響を受け、位相角のバラツキを生じる。一定の時
間の後、反転高周波パルス403とスライス傾斜磁場4
02’を同時に印加することにより、上記位相角はコヒ
ーレンシーを回復する方向に向かう。位相エンコード傾
斜磁場404の印加量の時間積分がゼロになるエコーを
ゼロエンコードエコーと呼ぶことにすると、励起から反
転までの時間t1の間に生じた位相角と反転からゼロエ
ンコードエコー検出までの時間t2の間に生じた位相角
は打ち消し合うため、位相角のバラツキの程度はt1と
t2の時間差に比例する。その後、極性を反転させなが
ら周期的に強度が変化するリードアウト傾斜磁場405
をスライス傾斜磁場402と垂直方向に印加し、リード
アウト傾斜磁場方向の位置情報を有するエコー信号を読
み出す。この時、スライス傾斜磁場402とリードアウ
ト傾斜磁場405のいずれにも垂直な方向にパルス状の
位相エンコード傾斜磁場404を印加することにより、
エコー信号に位相エンコード傾斜磁場方向の位置情報を
与える。通常のエコープラナー法では、上記リードアウ
ト傾斜磁場の反転毎に位相エンコード傾斜磁場を印加す
るため、上記位相エンコード傾斜磁場方向の位置情報は
エコー信号毎に異なる。しかし図4のパルスシーケンス
では、リードアウト傾斜磁場の反転毎ではなく、4回お
きに印加するため、同じ位置情報を有し、エコー時間の
異なる4種類のエコー信号の組、エコー信号1〜4(4
06〜409)が得られることになる。これらのエコー
信号は、上記t1とt2の時間差に比例して静磁場不均
一等の影響を受けるため、エコー信号1〜4(406〜
409)をフーリエ変換して得られる画像は、それぞれ
の時間差に応じた位相情報を有する。従って、上記4種
類のエコー信号のうち、いずれか2つのエコー信号を用
いることにより、図10に示したフローチャートに基づ
いて静磁場強度分布を求めることができる。
するための他のパルスシーケンスを示している。図2の
パルスシーケンスに反転高周波パルスを付加して、スピ
ンエコータイプのエコープラナー法に本発明を適用した
ものである。図4において、401は励起高周波パル
ス、402はスライス傾斜磁場、403は反転高周波磁
場、404は位相エンコード傾斜磁場、405はリード
アウト傾斜磁場、406〜409はエコー信号1〜4で
ある。励起高周波パルス401とスライス傾斜磁場40
2を同時に印加して、検査対象の所定のスライス内の磁
化のみを励起する。その後、上記核磁化は静磁場不均一
等の影響を受け、位相角のバラツキを生じる。一定の時
間の後、反転高周波パルス403とスライス傾斜磁場4
02’を同時に印加することにより、上記位相角はコヒ
ーレンシーを回復する方向に向かう。位相エンコード傾
斜磁場404の印加量の時間積分がゼロになるエコーを
ゼロエンコードエコーと呼ぶことにすると、励起から反
転までの時間t1の間に生じた位相角と反転からゼロエ
ンコードエコー検出までの時間t2の間に生じた位相角
は打ち消し合うため、位相角のバラツキの程度はt1と
t2の時間差に比例する。その後、極性を反転させなが
ら周期的に強度が変化するリードアウト傾斜磁場405
をスライス傾斜磁場402と垂直方向に印加し、リード
アウト傾斜磁場方向の位置情報を有するエコー信号を読
み出す。この時、スライス傾斜磁場402とリードアウ
ト傾斜磁場405のいずれにも垂直な方向にパルス状の
位相エンコード傾斜磁場404を印加することにより、
エコー信号に位相エンコード傾斜磁場方向の位置情報を
与える。通常のエコープラナー法では、上記リードアウ
ト傾斜磁場の反転毎に位相エンコード傾斜磁場を印加す
るため、上記位相エンコード傾斜磁場方向の位置情報は
エコー信号毎に異なる。しかし図4のパルスシーケンス
では、リードアウト傾斜磁場の反転毎ではなく、4回お
きに印加するため、同じ位置情報を有し、エコー時間の
異なる4種類のエコー信号の組、エコー信号1〜4(4
06〜409)が得られることになる。これらのエコー
信号は、上記t1とt2の時間差に比例して静磁場不均
一等の影響を受けるため、エコー信号1〜4(406〜
409)をフーリエ変換して得られる画像は、それぞれ
の時間差に応じた位相情報を有する。従って、上記4種
類のエコー信号のうち、いずれか2つのエコー信号を用
いることにより、図10に示したフローチャートに基づ
いて静磁場強度分布を求めることができる。
【0020】図5は本発明による位相分布計測を実施す
るための他のパルスシーケンスを示しており、図4のパ
ルスシーケンスを3次元計測に拡張したものである。図
5において、501は励起高周波パルス、502、50
2’はスライス傾斜磁場、503は反転高周波パルス、
504は位相エンコード傾斜磁場、505は位相エンコ
ード傾斜磁場、506はリードアウト傾斜磁場、507
〜510はエコー信号1〜4である。図4のパルスシー
ケンスとの違いは、スライス方向の位置情報を与える位
相エンコード傾斜磁場504のみであり、この位相エン
コード傾斜磁場の印加量を変化させながら励起と信号検
出を繰り返し、3次元データを計測する。
るための他のパルスシーケンスを示しており、図4のパ
ルスシーケンスを3次元計測に拡張したものである。図
5において、501は励起高周波パルス、502、50
2’はスライス傾斜磁場、503は反転高周波パルス、
504は位相エンコード傾斜磁場、505は位相エンコ
ード傾斜磁場、506はリードアウト傾斜磁場、507
〜510はエコー信号1〜4である。図4のパルスシー
ケンスとの違いは、スライス方向の位置情報を与える位
相エンコード傾斜磁場504のみであり、この位相エン
コード傾斜磁場の印加量を変化させながら励起と信号検
出を繰り返し、3次元データを計測する。
【0021】図6は本発明による位相分布計測を実施す
るための他のパルスシーケンスを示している。図6にお
いて、601は励起高周波パルス、602はスライス傾
斜磁場、603は位相エンコード傾斜磁場、604はリ
ードアウト傾斜磁場、605〜606はエコー信号1〜
2である。励起高周波パルス601とスライス傾斜磁場
602を同時に印加して、検査対象の所定のスライス内
の磁化のみを励起する。その後、上記核磁化は静磁場不
均一等の影響を受け、位相角のバラツキを生じるが、こ
の位相角のバラツキの程度は励起から信号検出までの時
間に比例する。一定の時間の後に、極性を反転させなが
ら周期的に強度が変化するリードアウト傾斜磁場604
をスライス傾斜磁場602と垂直方向に印加し、リード
アウト傾斜磁場方向の位置情報を有するエコー信号を読
み出す。この時、スライス傾斜磁場602とリードアウ
ト傾斜磁場604のいずれにも垂直な方向にパルス状の
位相エンコード傾斜磁場603を印加することにより、
エコー信号に位相エンコード傾斜磁場方向の位置情報を
与える。通常のエコープラナー法では、上記リードアウ
ト傾斜磁場の反転毎に位相エンコード傾斜磁場を印加す
るため、上記位相エンコード傾斜磁場方向の位置情報は
エコー信号毎に異なる。しかし、図6のパルスシーケン
スでは、リードアウト傾斜磁場の反転毎ではなく、2回
おきに印加するため、同じ位置情報を有し、エコー時間
の異なる2種類のエコー信号の組、エコー信号605、
606が得られることになる。これらのエコー信号は、
励起後の時間に比例して静磁場不均一等の影響を受ける
ため、エコー信号1、2(605、606)をフーリエ
変換して得られる画像は、それぞれのエコー時間に応じ
た位相情報を有する。従って、上記2種類のエコー信号
を用いることにより、図10に示したフローチャートに
基づいて静磁場強度分布を求めることができる。但し、
エコー信号1(605)と、エコー信号2(606)は
信号読み出し時のリードアウト傾斜磁場の極性が反対で
あるため、画像再構成の際にリードアウト傾斜磁場方向
のデータの順序を入れ替える必要がある。
るための他のパルスシーケンスを示している。図6にお
いて、601は励起高周波パルス、602はスライス傾
斜磁場、603は位相エンコード傾斜磁場、604はリ
ードアウト傾斜磁場、605〜606はエコー信号1〜
2である。励起高周波パルス601とスライス傾斜磁場
602を同時に印加して、検査対象の所定のスライス内
の磁化のみを励起する。その後、上記核磁化は静磁場不
均一等の影響を受け、位相角のバラツキを生じるが、こ
の位相角のバラツキの程度は励起から信号検出までの時
間に比例する。一定の時間の後に、極性を反転させなが
ら周期的に強度が変化するリードアウト傾斜磁場604
をスライス傾斜磁場602と垂直方向に印加し、リード
アウト傾斜磁場方向の位置情報を有するエコー信号を読
み出す。この時、スライス傾斜磁場602とリードアウ
ト傾斜磁場604のいずれにも垂直な方向にパルス状の
位相エンコード傾斜磁場603を印加することにより、
エコー信号に位相エンコード傾斜磁場方向の位置情報を
与える。通常のエコープラナー法では、上記リードアウ
ト傾斜磁場の反転毎に位相エンコード傾斜磁場を印加す
るため、上記位相エンコード傾斜磁場方向の位置情報は
エコー信号毎に異なる。しかし、図6のパルスシーケン
スでは、リードアウト傾斜磁場の反転毎ではなく、2回
おきに印加するため、同じ位置情報を有し、エコー時間
の異なる2種類のエコー信号の組、エコー信号605、
606が得られることになる。これらのエコー信号は、
励起後の時間に比例して静磁場不均一等の影響を受ける
ため、エコー信号1、2(605、606)をフーリエ
変換して得られる画像は、それぞれのエコー時間に応じ
た位相情報を有する。従って、上記2種類のエコー信号
を用いることにより、図10に示したフローチャートに
基づいて静磁場強度分布を求めることができる。但し、
エコー信号1(605)と、エコー信号2(606)は
信号読み出し時のリードアウト傾斜磁場の極性が反対で
あるため、画像再構成の際にリードアウト傾斜磁場方向
のデータの順序を入れ替える必要がある。
【0022】図7は本発明による位相分布計測を実施す
るための他のパルスシーケンスを示しており、図6のパ
ルスシーケンスを3次元計測に拡張したものである。図
7において、701は励起高周波パルス、702はスラ
イス傾斜磁場、703は位相エンコード傾斜磁場、70
4は位相エンコード傾斜磁場、705はリードアウト傾
斜磁場、706、707はエコー信号1、2である。図
6のパルスシーケンスとの違いは、スライス方向の位置
情報を与える位相エンコード傾斜磁場703のみであ
り、この位相エンコード傾斜磁場の印加量を変化させな
がら励起と信号検出を繰り返し、3次元データを計測す
る。
るための他のパルスシーケンスを示しており、図6のパ
ルスシーケンスを3次元計測に拡張したものである。図
7において、701は励起高周波パルス、702はスラ
イス傾斜磁場、703は位相エンコード傾斜磁場、70
4は位相エンコード傾斜磁場、705はリードアウト傾
斜磁場、706、707はエコー信号1、2である。図
6のパルスシーケンスとの違いは、スライス方向の位置
情報を与える位相エンコード傾斜磁場703のみであ
り、この位相エンコード傾斜磁場の印加量を変化させな
がら励起と信号検出を繰り返し、3次元データを計測す
る。
【0023】図8は、本発明による位相分布計測を実施
するための他のパルスシーケンスを示している。図6の
パルスシーケンスに反転高周波パルスを付加して、スピ
ンエコータイプのエコープラナー法に本発明を適用した
ものである。図8において、801は励起高周波パル
ス、802はスライス傾斜磁場、803は反転高周波磁
場、804は位相エンコード傾斜磁場、805はリード
アウト傾斜磁場、806、807はエコー信号1、2で
ある。励起高周波パルス801とスライス傾斜磁場80
2を同時に印加して、検査対象の所定のスライス内の磁
化のみを励起する。その後、上記核磁化は静磁場不均一
等の影響を受け、位相角のバラツキを生じる。一定の時
間の後、反転高周波パルス803とスライス傾斜磁場8
02’を同時に印加することにより、上記位相角はコヒ
ーレンシーを回復する方向に向かう。位相エンコード傾
斜磁場804の印加量の時間積分がゼロになるエコーを
ゼロエンコードエコーと呼ぶことにすると、励起から反
転までの時間t1の間に生じた位相角と反転からゼロエ
ンコードエコー検出までの時間t2の間に生じた位相角
は打ち消し合うため、位相角のバラツキの程度はt1と
t2の時間差に比例する。その後、極性を反転させなが
ら周期的に強度が変化するリードアウト傾斜磁場805
をスライス傾斜磁場802と垂直方向に印加し、リード
アウト傾斜磁場方向の位置情報を有するエコー信号を読
み出す。この時、スライス傾斜磁場802とリードアウ
ト傾斜磁場805のいずれにも垂直な方向にパルス状の
位相エンコード傾斜磁場804を印加することにより、
エコー信号に位相エンコード傾斜磁場方向の位置情報を
与える。通常のエコープラナー法では、上記リードアウ
ト傾斜磁場の反転毎に位相エンコード傾斜磁場を印加す
るため、上記位相エンコード傾斜磁場方向の位置情報は
エコー信号毎に異なる。しかし図8のパルスシーケンス
では、リードアウト傾斜磁場の反転毎ではなく、2回お
きに印加するため、同じ位置情報を有し、エコー時間の
異なる2種類のエコー信号の組、エコー信号1、2(8
06、807)が得られることになる。これらのエコー
信号は、上記t1とt2の時間差に比例して静磁場不均
一等の影響を受けるため、エコー信号1、2(806、
807)をフーリエ変換して得られる画像は、それぞれ
の時間差に応じた位相情報を有する。従って、上記2種
類のエコー信号を用いることにより、図10に示したフ
ローチャートに基づいて静磁場強度分布を求めることが
できる。但し、エコー信号1(806)とエコー信号2
(807)は信号読み出し時のリードアウト傾斜磁場の
極性が反対であるため、画像再構成の際にリードアウト
傾斜磁場方向のデータの順序を入れ替える必要がある。
するための他のパルスシーケンスを示している。図6の
パルスシーケンスに反転高周波パルスを付加して、スピ
ンエコータイプのエコープラナー法に本発明を適用した
ものである。図8において、801は励起高周波パル
ス、802はスライス傾斜磁場、803は反転高周波磁
場、804は位相エンコード傾斜磁場、805はリード
アウト傾斜磁場、806、807はエコー信号1、2で
ある。励起高周波パルス801とスライス傾斜磁場80
2を同時に印加して、検査対象の所定のスライス内の磁
化のみを励起する。その後、上記核磁化は静磁場不均一
等の影響を受け、位相角のバラツキを生じる。一定の時
間の後、反転高周波パルス803とスライス傾斜磁場8
02’を同時に印加することにより、上記位相角はコヒ
ーレンシーを回復する方向に向かう。位相エンコード傾
斜磁場804の印加量の時間積分がゼロになるエコーを
ゼロエンコードエコーと呼ぶことにすると、励起から反
転までの時間t1の間に生じた位相角と反転からゼロエ
ンコードエコー検出までの時間t2の間に生じた位相角
は打ち消し合うため、位相角のバラツキの程度はt1と
t2の時間差に比例する。その後、極性を反転させなが
ら周期的に強度が変化するリードアウト傾斜磁場805
をスライス傾斜磁場802と垂直方向に印加し、リード
アウト傾斜磁場方向の位置情報を有するエコー信号を読
み出す。この時、スライス傾斜磁場802とリードアウ
ト傾斜磁場805のいずれにも垂直な方向にパルス状の
位相エンコード傾斜磁場804を印加することにより、
エコー信号に位相エンコード傾斜磁場方向の位置情報を
与える。通常のエコープラナー法では、上記リードアウ
ト傾斜磁場の反転毎に位相エンコード傾斜磁場を印加す
るため、上記位相エンコード傾斜磁場方向の位置情報は
エコー信号毎に異なる。しかし図8のパルスシーケンス
では、リードアウト傾斜磁場の反転毎ではなく、2回お
きに印加するため、同じ位置情報を有し、エコー時間の
異なる2種類のエコー信号の組、エコー信号1、2(8
06、807)が得られることになる。これらのエコー
信号は、上記t1とt2の時間差に比例して静磁場不均
一等の影響を受けるため、エコー信号1、2(806、
807)をフーリエ変換して得られる画像は、それぞれ
の時間差に応じた位相情報を有する。従って、上記2種
類のエコー信号を用いることにより、図10に示したフ
ローチャートに基づいて静磁場強度分布を求めることが
できる。但し、エコー信号1(806)とエコー信号2
(807)は信号読み出し時のリードアウト傾斜磁場の
極性が反対であるため、画像再構成の際にリードアウト
傾斜磁場方向のデータの順序を入れ替える必要がある。
【0024】図9は本発明による位相分布計測を実施す
るための他のパルスシーケンスを示しており、図8のパ
ルスシーケンスを3次元計測に拡張したものである。図
9において、901は励起高周波パルス、902、90
2’はスライス傾斜磁場、903は反転高周波磁場、9
04は位相エンコード傾斜磁場、905は位相エンコー
ド傾斜磁場、906はリードアウト傾斜磁場、907、
908はエコー信号1、2である。図8のパルスシーケ
ンスとの違いは、スライス方向の位置情報を与える位相
エンコード傾斜磁場904のみであり、この位相エンコ
ード傾斜磁場の印加量を変化させながら励起と信号検出
を繰り返し、3次元データを計測する。
るための他のパルスシーケンスを示しており、図8のパ
ルスシーケンスを3次元計測に拡張したものである。図
9において、901は励起高周波パルス、902、90
2’はスライス傾斜磁場、903は反転高周波磁場、9
04は位相エンコード傾斜磁場、905は位相エンコー
ド傾斜磁場、906はリードアウト傾斜磁場、907、
908はエコー信号1、2である。図8のパルスシーケ
ンスとの違いは、スライス方向の位置情報を与える位相
エンコード傾斜磁場904のみであり、この位相エンコ
ード傾斜磁場の印加量を変化させながら励起と信号検出
を繰り返し、3次元データを計測する。
【0025】さて図2、図3、図6、図7に示したパル
スシーケンスでは、励起から信号検出までの時間に生じ
た位相角のバラツキが主に静磁場不均一によるものと仮
定して、上記パルスシーケンスで得られた位相分布から
静磁場強度分布を求める。また、図4、図5、図8、図
9に示したパルスシーケンスでは、励起から反転までの
時間をt1、反転からゼロエンコードエコー検出までの
時間をt2とすると、t1とt2の時間差に比例した位
相角のバラツキが生じるが、この場合も同様にして位相
分布から静磁場強度分布を求める。しかし生体を検査対
象とする場合、上記位相のバラツキは静磁場不均一だけ
でなく水と脂肪の核スピンの共鳴周波数差によっても生
じるため、静磁場強度分布を位相分布から求める場合に
は、この共鳴周波数差の影響を除去する必要がある。そ
こで、図2、図3、図4、図5、図6、図7、図8、図
9に示したパルスシーケンスでは、励起高周波パルスの
印加から2つのエコー信号群のそれぞれの群のエコー信
号の検出までの時間間隔の差を、水と脂肪の核スピンの
磁気共鳴周波数の位相差が2πの整数倍となる時間に設
定する。この時間間隔の差の例を具体的に例示すると、
励起からエコー信号205の検出までの時間間隔と励起
からエコー信号207の検出までの時間間隔との差(図
2)、励起からエコー信号306の検出までの時間間隔
と励起からエコー信号308の検出までの時間間隔との
差(図3)、励起からエコー信号406の検出までの時
間間隔と励起からエコー信号408の検出までの時間間
隔との差(図4)、励起からエコー信号507の検出ま
での時間間隔と励起からエコー信号509の検出までの
時間間隔との差(図5)、励起からエコー信号605の
検出までの時間間隔と励起からエコー信号606の検出
までの時間間隔との差(図6)、励起からエコー信号7
06の検出までの時間間隔と励起からエコー信号707
の検出までの時間間隔との差(図7)、励起からエコー
信号806の検出までの時間間隔と励起からエコー信号
807の検出までの時間間隔との差(図8)、励起から
エコー信号907の検出までの時間間隔と励起からエコ
ー信号908の検出までの時間間隔との差(図9)、等
である。
スシーケンスでは、励起から信号検出までの時間に生じ
た位相角のバラツキが主に静磁場不均一によるものと仮
定して、上記パルスシーケンスで得られた位相分布から
静磁場強度分布を求める。また、図4、図5、図8、図
9に示したパルスシーケンスでは、励起から反転までの
時間をt1、反転からゼロエンコードエコー検出までの
時間をt2とすると、t1とt2の時間差に比例した位
相角のバラツキが生じるが、この場合も同様にして位相
分布から静磁場強度分布を求める。しかし生体を検査対
象とする場合、上記位相のバラツキは静磁場不均一だけ
でなく水と脂肪の核スピンの共鳴周波数差によっても生
じるため、静磁場強度分布を位相分布から求める場合に
は、この共鳴周波数差の影響を除去する必要がある。そ
こで、図2、図3、図4、図5、図6、図7、図8、図
9に示したパルスシーケンスでは、励起高周波パルスの
印加から2つのエコー信号群のそれぞれの群のエコー信
号の検出までの時間間隔の差を、水と脂肪の核スピンの
磁気共鳴周波数の位相差が2πの整数倍となる時間に設
定する。この時間間隔の差の例を具体的に例示すると、
励起からエコー信号205の検出までの時間間隔と励起
からエコー信号207の検出までの時間間隔との差(図
2)、励起からエコー信号306の検出までの時間間隔
と励起からエコー信号308の検出までの時間間隔との
差(図3)、励起からエコー信号406の検出までの時
間間隔と励起からエコー信号408の検出までの時間間
隔との差(図4)、励起からエコー信号507の検出ま
での時間間隔と励起からエコー信号509の検出までの
時間間隔との差(図5)、励起からエコー信号605の
検出までの時間間隔と励起からエコー信号606の検出
までの時間間隔との差(図6)、励起からエコー信号7
06の検出までの時間間隔と励起からエコー信号707
の検出までの時間間隔との差(図7)、励起からエコー
信号806の検出までの時間間隔と励起からエコー信号
807の検出までの時間間隔との差(図8)、励起から
エコー信号907の検出までの時間間隔と励起からエコ
ー信号908の検出までの時間間隔との差(図9)、等
である。
【0026】エコープラナー法では、高強度のリードア
ウト傾斜磁場を高速にスイッチングすることによりマル
チエコーを発生させるため、上記エコー信号には渦電流
等の装置歪みが含まれる。従って、上記リードアウト傾
斜磁場の極性が正のときに発生するエコーから得られる
画像データと、上記リードアウト傾斜磁場の極性が負の
時に発生するエコーから得られる画像データを用いて、
位相分布画像を得る場合には、上記装置歪みを除去する
必要がある。このような装置歪みによる位相歪みは、主
に、(a)P0歪み:位相検波用高周波磁場と検波信号
との位相ずれに基づく画像全体の一様な位相歪み、及び
(b)P1歪み:リードアウト傾斜磁場の動特性の影響
による、サンプリング時間のずれに基づく位相歪み、の
2つの位相歪みが考えられる。
ウト傾斜磁場を高速にスイッチングすることによりマル
チエコーを発生させるため、上記エコー信号には渦電流
等の装置歪みが含まれる。従って、上記リードアウト傾
斜磁場の極性が正のときに発生するエコーから得られる
画像データと、上記リードアウト傾斜磁場の極性が負の
時に発生するエコーから得られる画像データを用いて、
位相分布画像を得る場合には、上記装置歪みを除去する
必要がある。このような装置歪みによる位相歪みは、主
に、(a)P0歪み:位相検波用高周波磁場と検波信号
との位相ずれに基づく画像全体の一様な位相歪み、及び
(b)P1歪み:リードアウト傾斜磁場の動特性の影響
による、サンプリング時間のずれに基づく位相歪み、の
2つの位相歪みが考えられる。
【0027】そこで、図6に示すパルスシーケンスを例
に取り、上記のP0歪み及びP1歪みの補正方法を述べ
る。ここでは、図12に示すパルスシーケンスにより得
られるプリスキャンデータを用いて、位相ひずみを補正
する方法を説明する。図12において、1201は励起
高周波パルス、1202はスライス傾斜磁場、1203
はリードアウト傾斜磁場、1204、1205はエコー
信号2である。図6のパルスシーケンスとの違いは、位
相エンコードパルスを印加しない点のみである。なお、
図2、図4、図8に示すパルスシーケンスにおける、上
記のP0歪み及びP1歪みの補正を行なうためのプリス
キャンデータを得るパルスシーケンスは、図2、図4、
図8に示すパルスシーケンスにおいて、位相エンコード
傾斜磁場パルス203、404、804を印加しないパ
ルスシーケンスである。以下に位相ひずみ補正の手順を
示す。
に取り、上記のP0歪み及びP1歪みの補正方法を述べ
る。ここでは、図12に示すパルスシーケンスにより得
られるプリスキャンデータを用いて、位相ひずみを補正
する方法を説明する。図12において、1201は励起
高周波パルス、1202はスライス傾斜磁場、1203
はリードアウト傾斜磁場、1204、1205はエコー
信号2である。図6のパルスシーケンスとの違いは、位
相エンコードパルスを印加しない点のみである。なお、
図2、図4、図8に示すパルスシーケンスにおける、上
記のP0歪み及びP1歪みの補正を行なうためのプリス
キャンデータを得るパルスシーケンスは、図2、図4、
図8に示すパルスシーケンスにおいて、位相エンコード
傾斜磁場パルス203、404、804を印加しないパ
ルスシーケンスである。以下に位相ひずみ補正の手順を
示す。
【0028】(1)上記プリスキャンデータに1次元フ
ーリエ変換を行って投影データを作成する。上記投影デ
ータの位相の傾きがP1歪みであるので、上記投影デー
タからP1歪み補正データを求め、保存する。ここで
は、上記P1歪みが位相エンコード傾斜磁場の有無に左
右されないと仮定する。(2)プリスキャンデータのP
1歪みを上記P1歪み補正データに基づき、補正する。
(3)P1歪み補正後の投影データを逆フーリエ変換し
て計測空間データに戻す。(4)上記補正後の計測空間
データのサンプリング中心の位相がP0歪みであるの
で、プリスキャンの計測データの位相からP0歪み補正
データを求め、保存する。ここでは、上記P0歪みが位
相エンコード傾斜磁場の有無に左右されないと仮定して
いる。(5)図6のパルスシーケンスにより得られた計
測空間データを1次元フーリエ変換して投影データを作
成する。上記P1歪み補正データに基づき、上記投影デ
ータのP1歪みを補正する。(6)P1歪み補正後の投
影データを逆フーリエ変換して計測空間データに戻す。
(7)上記P0歪み補正データに基づき、上記補正後の
計測空間データのP0歪みを補正する。
ーリエ変換を行って投影データを作成する。上記投影デ
ータの位相の傾きがP1歪みであるので、上記投影デー
タからP1歪み補正データを求め、保存する。ここで
は、上記P1歪みが位相エンコード傾斜磁場の有無に左
右されないと仮定する。(2)プリスキャンデータのP
1歪みを上記P1歪み補正データに基づき、補正する。
(3)P1歪み補正後の投影データを逆フーリエ変換し
て計測空間データに戻す。(4)上記補正後の計測空間
データのサンプリング中心の位相がP0歪みであるの
で、プリスキャンの計測データの位相からP0歪み補正
データを求め、保存する。ここでは、上記P0歪みが位
相エンコード傾斜磁場の有無に左右されないと仮定して
いる。(5)図6のパルスシーケンスにより得られた計
測空間データを1次元フーリエ変換して投影データを作
成する。上記P1歪み補正データに基づき、上記投影デ
ータのP1歪みを補正する。(6)P1歪み補正後の投
影データを逆フーリエ変換して計測空間データに戻す。
(7)上記P0歪み補正データに基づき、上記補正後の
計測空間データのP0歪みを補正する。
【0029】次に、図7に示すパルスシーケンスを例に
とり、上記のP0歪み及びP1歪みの他の補正方法を述
べる。ここでは、図13に示すパルスシーケンスにより
得られるプリスキャンデータを用いて、位相歪みを補正
する方法を説明する。図13において、1301は励起
高周波パルス、1302はスライス傾斜磁場、1303
はリードアウト傾斜磁場、1304、1305はエコー
信号1〜2である。図7のパルスシーケンスとの違い
は、位相エンコードパルス703、704を印加しない
点のみである。なお、図3、図5、図9に示すパルスシ
ーケンスにおける、上記のP0歪み及びP1歪みの補正
を行うためのプリスキャンデータを得るパルスシーケン
スは、図3、図5、図9に示すパルスシーケンスにおい
て、位相エンコードパルス303、304、504、5
05、904、905を印加しないパルスシーケンスで
ある。図7は3次元計測のパルスシーケンスであるか
ら、位相エンコード傾斜磁場703の印加量の異なる複
数(k個)の2次元計測空間データが得られる。上記k
個の2次元計測空間データに対し、図13のパルスシー
ケンスで得られた2次元プリスキャンデータを用いて、
上記位相歪み補正と同様の手順でP0歪み及びP1歪み
を補正する。
とり、上記のP0歪み及びP1歪みの他の補正方法を述
べる。ここでは、図13に示すパルスシーケンスにより
得られるプリスキャンデータを用いて、位相歪みを補正
する方法を説明する。図13において、1301は励起
高周波パルス、1302はスライス傾斜磁場、1303
はリードアウト傾斜磁場、1304、1305はエコー
信号1〜2である。図7のパルスシーケンスとの違い
は、位相エンコードパルス703、704を印加しない
点のみである。なお、図3、図5、図9に示すパルスシ
ーケンスにおける、上記のP0歪み及びP1歪みの補正
を行うためのプリスキャンデータを得るパルスシーケン
スは、図3、図5、図9に示すパルスシーケンスにおい
て、位相エンコードパルス303、304、504、5
05、904、905を印加しないパルスシーケンスで
ある。図7は3次元計測のパルスシーケンスであるか
ら、位相エンコード傾斜磁場703の印加量の異なる複
数(k個)の2次元計測空間データが得られる。上記k
個の2次元計測空間データに対し、図13のパルスシー
ケンスで得られた2次元プリスキャンデータを用いて、
上記位相歪み補正と同様の手順でP0歪み及びP1歪み
を補正する。
【0030】図7に示すパルスシーケンスを例にとり、
上記のP0歪み及びP1歪みの他の補正方法を述べる。
この実施例では、スライス方向のP1歪みも考慮した補
正法を示す。ここでは、図14に示すパルスシーケンス
により得られるプリスキャンデータを用いて、位相歪み
を補正する方法を説明する。図14において、1401
は励起高周波パルス、1402はスライス傾斜磁場、1
403は位相エンコード傾斜磁場、1404はリードア
ウト傾斜磁場、1405、1406はエコー信号1〜2
である。図7のパルスシーケンスとの違いは、位相エン
コードパルス703を印加しない点のみである。なお、
図3、図5、図9に示すパルスシーケンスにおける、上
記のP0歪み及びP1歪みの補正を行うためのプリスキ
ャンデータを得るパルスシーケンスは、図3、図5、図
9に示すパルスシーケンスにおいて、位相エンコードパ
ルス303、504、904を印加しないパルスシーケ
ンスである。図7は3次元計測のパルスシーケンスであ
るから、位相エンコード傾斜磁場703の印加量の異な
る複数(k個)の2次元計測空間データが得られる。ま
た、図14のパルスシーケンスでも、位相エンコード傾
斜磁場1403の印加量の異なる複数(k個)の2次元
計測空間プリスキャンデータが得られる。上記図7のパ
ルスシーケンスで得られたk個の2次元計測空間データ
に対し、図14のパルスシーケンスで得られたk個の2
次元プリスキャンデータのうち、位相エンコード傾斜磁
場1403の印加量がゼロのプリスキャンデータを用い
て、以下の手順でP0歪み及びP1歪みを補正する。
上記のP0歪み及びP1歪みの他の補正方法を述べる。
この実施例では、スライス方向のP1歪みも考慮した補
正法を示す。ここでは、図14に示すパルスシーケンス
により得られるプリスキャンデータを用いて、位相歪み
を補正する方法を説明する。図14において、1401
は励起高周波パルス、1402はスライス傾斜磁場、1
403は位相エンコード傾斜磁場、1404はリードア
ウト傾斜磁場、1405、1406はエコー信号1〜2
である。図7のパルスシーケンスとの違いは、位相エン
コードパルス703を印加しない点のみである。なお、
図3、図5、図9に示すパルスシーケンスにおける、上
記のP0歪み及びP1歪みの補正を行うためのプリスキ
ャンデータを得るパルスシーケンスは、図3、図5、図
9に示すパルスシーケンスにおいて、位相エンコードパ
ルス303、504、904を印加しないパルスシーケ
ンスである。図7は3次元計測のパルスシーケンスであ
るから、位相エンコード傾斜磁場703の印加量の異な
る複数(k個)の2次元計測空間データが得られる。ま
た、図14のパルスシーケンスでも、位相エンコード傾
斜磁場1403の印加量の異なる複数(k個)の2次元
計測空間プリスキャンデータが得られる。上記図7のパ
ルスシーケンスで得られたk個の2次元計測空間データ
に対し、図14のパルスシーケンスで得られたk個の2
次元プリスキャンデータのうち、位相エンコード傾斜磁
場1403の印加量がゼロのプリスキャンデータを用い
て、以下の手順でP0歪み及びP1歪みを補正する。
【0031】(1)上記プリスキャンデータに1次元フ
ーリエ変換を行って投影データを作成する。上記投影デ
ータの位相の傾きがP1歪みであるので、上記投影デー
タからP1歪み補正データを求め、保存する。ここで
は、上記P1歪みが位相エンコード傾斜磁場の有無に左
右されないと仮定している。(2)プリスキャンデータ
のP1歪みを上記P1歪み補正データに基づき、補正す
る。(3)P1歪み補正後の投影データを逆フーリエ変
換して計測空間データに戻す。(4)上記補正後の計測
空間データのサンプリング中心の位相がP0歪みである
ので、プリスキャンの計測データの位相からP0歪み補
正データを求め、保存する。ここでは、上記P0歪みが
位相エンコード傾斜磁場の有無に左右されないと仮定し
ている。(5)図6のパルスシーケンスにより得られた
計測空間データを1次元フーリエ変換して投影データを
作成する。上記P1歪み補正データに基づき、上記投影
データのP1歪みを補正する。(6)P1歪み補正後の
投影データを逆フーリエ変換して計測空間データに戻
す。(7)上記P0歪み補正データに基づき、上記補正
後の計測空間データのP0歪みを補正する。次に、3次
元計測空間データのスライス方向のP1歪みを補正す
る。上記P0歪み及びP1歪み補正では、図7のパルス
シーケンスで得られた3次元計測空間データを、リード
アウト傾斜磁場705方向と位相エンコード703方向
の位相とからなるk個の2次元計測空間のデータとして
扱ったが、ここでは位相エンコード703と位相エンコ
ード704方向の位相とからなる複数個の2次元計測空
間のデータとして扱う。同様に図14のパルスシーケン
スで得られた3次元プリスキャンデータも、位相エンコ
ード703と位相エンコード704方向の位相とからな
る複数個の2次元計測空間のデータと考え、このうち位
相エンコード傾斜磁場1403の印加量がゼロのプリス
キャンデータを用いて、以下の手順でP1歪みを補正す
る。
ーリエ変換を行って投影データを作成する。上記投影デ
ータの位相の傾きがP1歪みであるので、上記投影デー
タからP1歪み補正データを求め、保存する。ここで
は、上記P1歪みが位相エンコード傾斜磁場の有無に左
右されないと仮定している。(2)プリスキャンデータ
のP1歪みを上記P1歪み補正データに基づき、補正す
る。(3)P1歪み補正後の投影データを逆フーリエ変
換して計測空間データに戻す。(4)上記補正後の計測
空間データのサンプリング中心の位相がP0歪みである
ので、プリスキャンの計測データの位相からP0歪み補
正データを求め、保存する。ここでは、上記P0歪みが
位相エンコード傾斜磁場の有無に左右されないと仮定し
ている。(5)図6のパルスシーケンスにより得られた
計測空間データを1次元フーリエ変換して投影データを
作成する。上記P1歪み補正データに基づき、上記投影
データのP1歪みを補正する。(6)P1歪み補正後の
投影データを逆フーリエ変換して計測空間データに戻
す。(7)上記P0歪み補正データに基づき、上記補正
後の計測空間データのP0歪みを補正する。次に、3次
元計測空間データのスライス方向のP1歪みを補正す
る。上記P0歪み及びP1歪み補正では、図7のパルス
シーケンスで得られた3次元計測空間データを、リード
アウト傾斜磁場705方向と位相エンコード703方向
の位相とからなるk個の2次元計測空間のデータとして
扱ったが、ここでは位相エンコード703と位相エンコ
ード704方向の位相とからなる複数個の2次元計測空
間のデータとして扱う。同様に図14のパルスシーケン
スで得られた3次元プリスキャンデータも、位相エンコ
ード703と位相エンコード704方向の位相とからな
る複数個の2次元計測空間のデータと考え、このうち位
相エンコード傾斜磁場1403の印加量がゼロのプリス
キャンデータを用いて、以下の手順でP1歪みを補正す
る。
【0032】(8)上記位相エンコード傾斜磁場140
3の印加量がゼロのプリスキャンデータに1次元フーリ
エ変換を行って投影データを作成する。上記投影データ
の位相の傾きがP1歪みであるので、上記投影データか
らP1歪み補正データを求め、保存する。ここでは、上
記P1歪みが位相エンコード傾斜磁場の有無に左右され
ないと仮定している。(9)図7のパルスシーケンスに
より得られた複数個の計測空間データを1次元フーリエ
変換して投影データを作成する。上記P1歪み補正デー
タに基づき、上記投影データのP1歪みを補正する。
(10)P1歪み補正後の投影データを逆フーリエ変換
して計測空間データに戻す。
3の印加量がゼロのプリスキャンデータに1次元フーリ
エ変換を行って投影データを作成する。上記投影データ
の位相の傾きがP1歪みであるので、上記投影データか
らP1歪み補正データを求め、保存する。ここでは、上
記P1歪みが位相エンコード傾斜磁場の有無に左右され
ないと仮定している。(9)図7のパルスシーケンスに
より得られた複数個の計測空間データを1次元フーリエ
変換して投影データを作成する。上記P1歪み補正デー
タに基づき、上記投影データのP1歪みを補正する。
(10)P1歪み補正後の投影データを逆フーリエ変換
して計測空間データに戻す。
【0033】本実施例では、位相エンコード傾斜磁場パ
ルス間で発生するエコーの数が2と4について述べた
が、これに限定されるものではなく、2以上であれば本
発明の実施が可能である。
ルス間で発生するエコーの数が2と4について述べた
が、これに限定されるものではなく、2以上であれば本
発明の実施が可能である。
【0034】
【発明の効果】従来の位相法によって静磁場強度分布を
計測する場合、装置の不完全性に起因する誤差を除去す
るために2回計測を行ない、エコー時間の異なる2つの
位相画像から静磁場強度分布を求めるが、本発明の位相
分布計測では、エコープラナー法において、パルス状の
位相エンコード傾斜磁場をリードアウト傾斜磁場の反転
毎ではなく数回おきに印加するため、1回のエコープラ
ナー計測でエコー時間の異なる位相画像が得られる。例
えば、リードアウト傾斜磁場を2回反転する毎に位相エ
ンコード傾斜磁場を印加する場合、偶数番目と奇数番目
のエコーからなる2種類のマルチエコーが得られ、これ
らは異なるエコー時間を有する。従って、偶数番目のエ
コーをもとに得られた位相分布と奇数番目のエコーをも
とに得られた位相分布を用いて静磁場分布を得ることが
できる。本発明によれば計測時間を延長することなく、
装置の不完全性に起因する位相誤差を除去可能な静磁場
分布計測が実現でき、1回のエコープラナー計測で静磁
場強度分布が得られる。
計測する場合、装置の不完全性に起因する誤差を除去す
るために2回計測を行ない、エコー時間の異なる2つの
位相画像から静磁場強度分布を求めるが、本発明の位相
分布計測では、エコープラナー法において、パルス状の
位相エンコード傾斜磁場をリードアウト傾斜磁場の反転
毎ではなく数回おきに印加するため、1回のエコープラ
ナー計測でエコー時間の異なる位相画像が得られる。例
えば、リードアウト傾斜磁場を2回反転する毎に位相エ
ンコード傾斜磁場を印加する場合、偶数番目と奇数番目
のエコーからなる2種類のマルチエコーが得られ、これ
らは異なるエコー時間を有する。従って、偶数番目のエ
コーをもとに得られた位相分布と奇数番目のエコーをも
とに得られた位相分布を用いて静磁場分布を得ることが
できる。本発明によれば計測時間を延長することなく、
装置の不完全性に起因する位相誤差を除去可能な静磁場
分布計測が実現でき、1回のエコープラナー計測で静磁
場強度分布が得られる。
【図1】本発明が適用される核磁気共鳴を用いた検査装
置の構成の一例を示す図。
置の構成の一例を示す図。
【図2】本発明による位相分布計測を実施するためのパ
ルスシーケンス。
ルスシーケンス。
【図3】本発明による位相分布計測を実施するための他
のパルスシーケンス。
のパルスシーケンス。
【図4】本発明による位相分布計測を実施するための他
のパルスシーケンス。
のパルスシーケンス。
【図5】本発明による位相分布計測を実施するための他
のパルスシーケンス。
のパルスシーケンス。
【図6】本発明による位相分布計測を実施するための他
のパルスシーケンス。
のパルスシーケンス。
【図7】本発明による位相分布計測を実施するための他
のパルスシーケンス。
のパルスシーケンス。
【図8】本発明による位相分布計測を実施するための他
のパルスシーケンス。
のパルスシーケンス。
【図9】本発明による位相分布計測を実施するための他
のパルスシーケンス。
のパルスシーケンス。
【図10】本発明によるパルスシーケンスから得られた
位相分布から静磁場分布を得るためのフローチャート。
位相分布から静磁場分布を得るためのフローチャート。
【図11】従来法による位相分布計測を実施するための
パルスシーケンス。
パルスシーケンス。
【図12】本発明による位相分布計測を実施する際の位
相補正に用いるパルスシーケンス。
相補正に用いるパルスシーケンス。
【図13】本発明による位相分布計測法を実施する際の
位相補正に用いる他のパルスシーケンス。
位相補正に用いる他のパルスシーケンス。
【図14】本発明による位相分布計測法を実施する際の
位相補正に用いる他のパルスシーケンス。
位相補正に用いる他のパルスシーケンス。
101…静磁場発生コイル、102…傾斜磁場発生コイ
ル、103…検査対象、104…シーケンサ、105…
傾斜磁場電源、106…高周波発信器、107…高周波
変調器、108…高周波増幅器、109…高周波送信
器、110…受信器、111…増幅器、112…位相検
波器、113…AD変換器、114…CPU、115…
記憶媒体、201…励起高周波パルス、202…スライ
ス傾斜磁場、203…位相エンコード傾斜磁場、204
…リードアウト傾斜磁場、205…エコー信号1、20
6…エコー信号2、207…エコー信号3、208…エ
コー信号4、301…励起高周波パルス、302…スラ
イス傾斜磁場、303…位相エンコード傾斜磁場、30
4…位相エンコード傾斜磁場、305…リードアウト傾
斜磁場、306…エコー信号1、307…エコー信号
2、308…エコー信号3、309…エコー信号4、4
01…励起高周波パルス、402、402’…スライス
傾斜磁場、403…反転高周波パルス、404…位相エ
ンコード傾斜磁場、405…リードアウト傾斜磁場、4
06…エコー信号1、407…エコー信号2、408…
エコー信号3、409…エコー信号4、501…励起高
周波パルス、502、502’…スライス傾斜磁場、5
03…反転高周波パルス、504…位相エンコード傾斜
磁場、505…位相エンコード傾斜磁場、506…リー
ドアウト傾斜磁場、507…エコー信号1、508…エ
コー信号2、509…エコー信号3、510…エコー信
号4、601…励起高周波パルス、602…スライス傾
斜磁場、603…位相エンコード傾斜磁場、604…リ
ードアウト傾斜磁場、605…エコー信号1、606…
エコー信号2、701…励起高周波パルス、702…ス
ライス傾斜磁場、703…位相エンコード傾斜磁場、7
04…位相エンコード傾斜磁場、705…リードアウト
傾斜磁場、706…エコー信号1、707…エコー信号
2、801…励起高周波パルス、802、802’…ス
ライス傾斜磁場、803…反転高周波パルス、804…
位相エンコード傾斜磁場、805…リードアウト傾斜磁
場、806…エコー信号1、807…エコー信号2、9
01…励起高周波パルス、902、902’…スライス
傾斜磁場、903…反転高周波パルス、904…位相エ
ンコード傾斜磁場、905…位相エンコード傾斜磁場、
906…リードアウト傾斜磁場、907…エコー信号
1、908…エコー信号2、1201…励起高周波パル
ス、1202…スライス傾斜磁場、1203…リードア
ウト傾斜磁場、1204…エコー信号1、1205…エ
コー信号2、1301…励起高周波パルス、1302…
スライス傾斜磁場、1303…リードアウト傾斜磁場、
1304…エコー信号1、1305…エコー信号2、1
401…励起高周波パルス、1402…スライス傾斜磁
場、1403…位相エンコード傾斜磁場、1404…リ
ードアウト傾斜磁場、1405…エコー信号1、140
6…エコー信号2。
ル、103…検査対象、104…シーケンサ、105…
傾斜磁場電源、106…高周波発信器、107…高周波
変調器、108…高周波増幅器、109…高周波送信
器、110…受信器、111…増幅器、112…位相検
波器、113…AD変換器、114…CPU、115…
記憶媒体、201…励起高周波パルス、202…スライ
ス傾斜磁場、203…位相エンコード傾斜磁場、204
…リードアウト傾斜磁場、205…エコー信号1、20
6…エコー信号2、207…エコー信号3、208…エ
コー信号4、301…励起高周波パルス、302…スラ
イス傾斜磁場、303…位相エンコード傾斜磁場、30
4…位相エンコード傾斜磁場、305…リードアウト傾
斜磁場、306…エコー信号1、307…エコー信号
2、308…エコー信号3、309…エコー信号4、4
01…励起高周波パルス、402、402’…スライス
傾斜磁場、403…反転高周波パルス、404…位相エ
ンコード傾斜磁場、405…リードアウト傾斜磁場、4
06…エコー信号1、407…エコー信号2、408…
エコー信号3、409…エコー信号4、501…励起高
周波パルス、502、502’…スライス傾斜磁場、5
03…反転高周波パルス、504…位相エンコード傾斜
磁場、505…位相エンコード傾斜磁場、506…リー
ドアウト傾斜磁場、507…エコー信号1、508…エ
コー信号2、509…エコー信号3、510…エコー信
号4、601…励起高周波パルス、602…スライス傾
斜磁場、603…位相エンコード傾斜磁場、604…リ
ードアウト傾斜磁場、605…エコー信号1、606…
エコー信号2、701…励起高周波パルス、702…ス
ライス傾斜磁場、703…位相エンコード傾斜磁場、7
04…位相エンコード傾斜磁場、705…リードアウト
傾斜磁場、706…エコー信号1、707…エコー信号
2、801…励起高周波パルス、802、802’…ス
ライス傾斜磁場、803…反転高周波パルス、804…
位相エンコード傾斜磁場、805…リードアウト傾斜磁
場、806…エコー信号1、807…エコー信号2、9
01…励起高周波パルス、902、902’…スライス
傾斜磁場、903…反転高周波パルス、904…位相エ
ンコード傾斜磁場、905…位相エンコード傾斜磁場、
906…リードアウト傾斜磁場、907…エコー信号
1、908…エコー信号2、1201…励起高周波パル
ス、1202…スライス傾斜磁場、1203…リードア
ウト傾斜磁場、1204…エコー信号1、1205…エ
コー信号2、1301…励起高周波パルス、1302…
スライス傾斜磁場、1303…リードアウト傾斜磁場、
1304…エコー信号1、1305…エコー信号2、1
401…励起高周波パルス、1402…スライス傾斜磁
場、1403…位相エンコード傾斜磁場、1404…リ
ードアウト傾斜磁場、1405…エコー信号1、140
6…エコー信号2。
Claims (12)
- 【請求項1】検査対象が挿入される空間に静磁場を発生
する手段と、スライス傾斜磁場、位相エンコード傾斜磁
場、及びリードアウト傾斜磁場の各磁場発生手段と、高
周波パルス発生手段と、前記検査対象から核磁気共鳴信
号を検出する信号検出手段と、前記各手段を制御するパ
ルスシーケンス制御手段と、前記信号検出手段による前
記核磁気共鳴信号の演算処理を行なう演算処理手段とを
有する核磁気共鳴を用いた検査装置において、前記パル
スシーケンス制御手段は、(1)前記スライス傾斜磁場
を印加しながら、励起高周波パルスを前記検査対象に印
加し所定の領域を励起すること、(2)前記リードアウ
ト傾斜磁場を印加すること、(3)前記リードアウト傾
斜磁場の極性の複数回の反転毎に周期的に位相エンコー
ド傾斜磁場パルスを複数回(n回)印加すること、
(4)前記周期的に印加される二つの前記位相エンコー
ド傾斜磁場パルスの印加の間で、複数個(m個)のエコ
ー信号を発生させることを複数回(n回)繰り返して、
複数個(m個)のエコー信号群を発生させること、のパ
ルスシーケンス制御を行ない、前記演算処理手段は、
(m×n+i)番目(m=1、2、…、m:n=0、
1、…n:i=1、2、…、m)のエコー信号からなる
m個の前記エコー信号群のいずれか2つの前記エコー信
号群から得られる2つの画像データを用いて、2次元位
相分布を求める演算処理を行なうことを特徴とする核磁
気共鳴を用いた検査装置。 - 【請求項2】検査対象が挿入される空間に静磁場を発生
する手段と、スライス傾斜磁場、位相エンコード傾斜磁
場、及びリードアウト傾斜磁場の各磁場発生手段と、高
周波パルス発生手段と、前記検査対象から核磁気共鳴信
号を検出する信号検出手段と、前記各手段を制御するパ
ルスシーケンス制御手段と、前記信号検出手段による前
記核磁気共鳴信号の演算処理を行なう演算処理手段とを
有する核磁気共鳴を用いた検査装置において、前記パル
スシーケンス制御手段は、(1)前記スライス傾斜磁場
を印加しながら、励起高周波パルスを前記検査対象に印
加し所定の領域を励起すること、(2)前記スライス傾
斜磁場の印加の方向に第1の位相エンコード傾斜磁場を
印加すること、(3)前記リードアウト傾斜磁場を印加
すること、(4)前記リードアウト傾斜磁場の極性の複
数回の反転毎に、前記スライス傾斜磁場及び前記リード
アウト傾斜磁場の印加方向と直交する方向に第2の位相
エンコード傾斜磁場パルスを周期的に複数回印加するこ
と、(5)前記周期的に印加される二つの前記第2の位
相エンコード傾斜磁場パルスの印加の間で、複数個(m
個)のエコー信号を発生させることを複数回(n回)繰
り返して、(6)複数個(m個)のエコー信号群を発生
させることを、前記第1の位相エンコード傾斜磁場の印
加量を変化させながら複数回(k数)繰り返すこと、の
パルスシーケンス制御を行ない、前記演算処理手段は、
(m×n+i)番目(m=1、2、…、m:n=0、
1、…n:i=1、2、…、m)のエコー信号からなる
m個の前記エコー信号群のいずれか2つの前記エコー信
号群から得られる2つの画像データを用いて、3次元位
相分布を求める演算処理を行なうことを特徴とする核磁
気共鳴を用いた検査装置。 - 【請求項3】検査対象が挿入される空間に静磁場を発生
する手段と、スライス傾斜磁場、位相エンコード傾斜磁
場、及びリードアウト傾斜磁場の各磁場発生手段と、高
周波パルス発生手段と、前記検査対象から核磁気共鳴信
号を検出する信号検出手段と、前記各手段を制御するパ
ルスシーケンス制御手段と、前記信号検出手段による前
記核磁気共鳴信号の演算処理を行なう演算処理手段とを
有する核磁気共鳴を用いた検査装置において、前記パル
スシーケンス制御手段は、(1)第1のスライス傾斜磁
場を印加しながら、励起高周波パルスを前記検査対象に
印加し所定の領域を励起すること、(2)所定の時間の
後に第2のスライス傾斜磁場を印加しながら、反転高周
波パルスを印加して、前記所定の領域の核磁化を反転さ
せること、(3)前記リードアウト傾斜磁場を印加する
こと、(4)前記リードアウト傾斜磁場の極性の複数回
の反転毎に周期的に位相エンコード傾斜磁場パルスを複
数回印加すること、(5)前記周期的に印加される二つ
の前記位相エンコード傾斜磁場パルスの印加の間で、複
数個(m個)のエコー信号を発生させることを複数回
(n回)繰り返して、複数個(m個)のエコー信号群を
発生させること、のパルスシーケンス制御を行ない、前
記演算処理手段は、(m×n+i)番目(m=1、2、
…、m:n=0、1、…n:i=1、2、…、m)のエ
コー信号からなるm個の前記エコー信号群のいずれか2
つの前記エコー信号群から得られる2つの画像データを
用いて、2次元位相分布を求める演算処理を行なうこと
を特徴とする核磁気共鳴を用いた検査装置。 - 【請求項4】検査対象が挿入される空間に静磁場を発生
する手段と、スライス傾斜磁場、位相エンコード傾斜磁
場、及びリードアウト傾斜磁場の各磁場発生手段と、高
周波パルス発生手段と、前記検査対象から核磁気共鳴信
号を検出する信号検出手段と、前記各手段を制御するパ
ルスシーケンス制御手段と、前記信号検出手段による前
記核磁気共鳴信号の演算処理を行なう演算処理手段とを
有する核磁気共鳴を用いた検査装置において、前記パル
スシーケンス制御手段は、(1)第1のスライス傾斜磁
場を印加しながら、励起高周波パルスを前記検査対象に
印加し所定の領域を励起すること、(2)前記スライス
傾斜磁場の印加方向に第1の位相エンコード傾斜磁場を
印加すること、(3)所定の時間の後に第2のスライス
傾斜磁場を印加しながら、反転高周波パルスを印加し
て、前記所定の領域の核磁化を反転させること、(4)
前記リードアウト傾斜磁場を印加すること、(5)前記
リードアウト傾斜磁場の極性の複数回の反転毎に、前記
スライス傾斜磁場及び前記リードアウト傾斜磁場の印加
方向と直交する方向に第2の位相エンコード傾斜磁場を
周期的に印加すること、(6)前記周期的に印加される
二つの前記第2の位相エンコード傾斜磁場パルスの印加
の間で、複数個(m個)のエコー信号を発生させること
を複数回(n回)繰り返して、(7)複数個(m個)の
エコー信号群を発生させることを、前記第1の位相エン
コード傾斜磁場の印加量を変化させながら、複数回(k
回)繰り返すこと、のパルスシーケンス制御を行ない、
前記演算処理手段は、(m×n+i)番目(m=1、
2、…、m:n=0、1、…n:i=1、2、…、m)
のエコー信号からなるm個の前記エコー信号群のいずれ
か2つの前記エコー信号群から得られる2つの画像デー
タを用いて、3次元位相分布を求める演算処理を行なう
ことを特徴とする核磁気共鳴を用いた検査装置。 - 【請求項5】請求項1から請求項4に記載の核磁気共鳴
を用いた検査装置において、前記励起高周波パルスの印
加から前記2つのエコー信号群のそれぞれの群のエコー
信号の検出までの時間間隔の差を使用して、前記演算処
理手段は前記検査対象内の静磁場強度分布を求めること
を特徴とする核磁気共鳴を用いた検査装置。 - 【請求項6】請求項1から請求項4に記載の核磁気共鳴
を用いた検査装置において前記励起高周波パルスの印加
から前記2つのエコー信号群のそれぞれの群のエコー信
号の検出までの時間間隔の差を、水と脂肪の核磁化の位
相差が2πの整数倍となる時間とすることを特徴とする
核磁気共鳴を用いた検査装置。 - 【請求項7】検査対象が挿入される空間に静磁場を発生
する手段と、スライス傾斜磁場、位相エンコード傾斜磁
場、及びリードアウト傾斜磁場の各磁場発生手段と、高
周波パルス発生手段と、前記検査対象から核磁気共鳴信
号を検出する信号検出手段と、前記各手段を制御するパ
ルスシーケンス制御手段と、前記信号検出手段による前
記核磁気共鳴信号の演算処理を行なう演算処理手段とを
有する核磁気共鳴を用いた検査装置において、前記パル
スシーケンス制御手段は、(1)前記スライス傾斜磁場
を印加しながら、励起高周波パルスを前記検査対象に印
加し所定の領域を励起すること、(2)前記リードアウ
ト傾斜磁場を印加して、第1のエコー信号群を発生させ
ること、の第1のパルスシーケンスの制御と、(3)前
記スライス傾斜磁場を印加しながら、前記励起高周波パ
ルスを前記検査対象に印加し前記所定の領域を励起する
こと、(4)前記リードアウト傾斜磁場を印加するこ
と、(5)前記リードアウト傾斜磁場の極性の複数回の
反転毎に周期的に位相エンコード傾斜磁場パルスを複数
回印加すること、(6)前記周期的に印加される二つの
前記位相エンコード傾斜磁場パルスの印加の間で、複数
個(m個)の第2のエコー信号を発生させることを複数
回(n回)繰り返して、複数個(m個)の第2のエコー
信号群を発生させること、の第2のパルスシーケンスの
制御とを行ない、前記演算処理手段は、前記第1のエコ
ー信号群のエコー信号を使用して前記第2のエコー信号
群のエコー信号に含まれる装置に起因する位相歪を除去
するための演算処理と、前記装置に起因する位相歪が除
去された複数個(m個)の前記第2のエコー信号群のう
ち、前記リードアウト傾斜磁場の極性が正のときに発生
するエコー信号から得られる第1の画像データと、前記
リードアウト傾斜磁場の極性が負の時に発生するエコー
信号から得られる第2の画像データを用いて、2次元位
相分布を求める演算処理とを行なうことを特徴とする核
磁気共鳴を用いた検査装置。 - 【請求項8】検査対象が挿入される空間に静磁場を発生
する手段と、スライス傾斜磁場、位相エンコード傾斜磁
場、及びリードアウト傾斜磁場の各磁場発生手段と、高
周波パルス発生手段と、前記検査対象から核磁気共鳴信
号を検出する信号検出手段と、前記各手段を制御するパ
ルスシーケンス制御手段と、前記信号検出手段による前
記核磁気共鳴信号の演算処理を行なう演算処理手段とを
有する核磁気共鳴を用いた検査装置において、前記パル
スシーケンス制御手段は、(1)前記スライス傾斜磁場
を印加しながら、励起高周波パルスを前記検査対象に印
加し所定の領域を励起すること、(2)前記スライス傾
斜磁場の印加の方向に第1の位相エンコード傾斜磁場を
印加すること、(3)前記リードアウト傾斜磁場を印加
して、複数のエコー信号を発生させること、(4)前記
第1の位相エンコード傾斜磁場の印加量を変化させて、
前記(1)から前記(3)を複数回(k回)繰り返し
て、前記複数のエコー信号からなる第1のエコー信号群
を複数個(k個)発生させること、の第1のパルスシー
ケンスの制御と、(5)前記スライス傾斜磁場を印加し
ながら、前記励起高周波パルスを前記検査対象に印加し
前記所定の領域を励起すること、(6)前記スライス傾
斜磁場の印加の方向に前記第1の位相エンコード傾斜磁
場を印加すること、(7)前記リードアウト傾斜磁場を
印加すること、(8)前記リードアウト傾斜磁場の極性
の複数回の反転毎に周期的に第2の位相エンコード傾斜
磁場パルスを複数回印加すること、(9)前記周期的に
印加される二つの前記第2の位相エンコード傾斜磁場パ
ルスの印加の間で、複数個(m個)のエコー信号を発生
させることを複数回(n回)繰り返して、(10)複数
個(m個)の第2のエコー信号群を発生させることを、
前記第1の位相エンコード傾斜磁場の印加量を変化させ
ながら、複数回(k回)繰り返すこと、の第2のパルス
シーケンスの制御とを行ない、前記演算処理手段は、複
数個(k個)の前記第1のエコー信号群のエコー信号を
使用して複数個(k個)の前記第2のエコー信号群のエ
コー信号に含まれる装置に起因する位相歪を除去するた
めの演算処理と、前記装置に起因する位相歪が除去され
た複数個(m個)の前記第2のエコー信号群のうち、前
記リードアウト傾斜磁場の極性が正のときに発生するエ
コー信号から得られる第1の画像データと、前記リード
アウト傾斜磁場の極性が負の時に発生するエコー信号か
ら得られる第2の画像データを用いて、3次元位相分布
を求める演算処理とを行なうことを特徴とする核磁気共
鳴を用いた検査装置。 - 【請求項9】検査対象が挿入される空間に静磁場を発生
する手段と、スライス傾斜磁場、位相エンコード傾斜磁
場、及びリードアウト傾斜磁場の各磁場発生手段と、高
周波パルス発生手段と、前記検査対象から核磁気共鳴信
号を検出する信号検出手段と、前記各手段を制御するパ
ルスシーケンス制御手段と、前記信号検出手段による前
記核磁気共鳴信号の演算処理を行なう演算処理手段とを
有する核磁気共鳴を用いた検査装置において、前記パル
スシーケンス制御手段は、(1)第1のスライス傾斜磁
場を印加しながら、励起高周波パルスを前記検査対象に
印加し所定の領域を励起すること、(2)所定の時間の
後に第2のスライス傾斜磁場を印加しながら、反転高周
波パルスを印加して、前記所定の領域の核磁化を反転さ
せること、(3)前記リードアウト傾斜磁場を印加し
て、第1のエコー信号群を発生させること、の第1のパ
ルスシーケンスの制御と、(4)前記第1のスライス傾
斜磁場を印加しながら、前記励起高周波パルスを前記検
査対象に印加し前記所定の領域を励起すること、(5)
前記所定の時間の後に前記第2のスライス傾斜磁場を印
加しながら、前記反転高周波パルスを印加して、前記所
定の領域の核磁化を反転させること、(6)前記リード
アウト傾斜磁場を印加すること、(7)前記リードアウ
ト傾斜磁場の極性の複数回の反転毎に周期的に位相エン
コード傾斜磁場パルスを複数回印加すること、(8)前
記周期的に印加される二つの前記位相エンコード傾斜磁
場パルスの印加の間で、複数個(m個)のエコー信号を
発生させることを複数回(n回)繰り返して、複数個
(m個)の第2のエコー信号群を発生させること、の第
2のパルスシーケンスの制御とを行ない、前記演算処理
手段は、前記第1のエコー信号群のエコー信号を使用し
て前記第2のエコー信号群のエコー信号に含まれる装置
に起因する位相歪を除去するための演算処理と、前記装
置に起因する位相歪が除去された複数個(m個)の前記
第2のエコー信号群のうち、前記リードアウト傾斜磁場
の極性が正のときに発生するエコー信号から得られる第
1の画像データと、前記リードアウト傾斜磁場の極性が
負の時に発生するエコー信号から得られる第2の画像デ
ータを用いて、2次元位相分布を求める演算処理とを行
なうことを特徴とする核磁気共鳴を用いた検査装置。 - 【請求項10】検査対象が挿入される空間に静磁場を発
生する手段と、スライス傾斜磁場、位相エンコード傾斜
磁場、及びリードアウト傾斜磁場の各磁場発生手段と、
高周波パルス発生手段と、前記検査対象から核磁気共鳴
信号を検出する信号検出手段と、前記各手段を制御する
パルスシーケンス制御手段と、前記信号検出手段による
前記核磁気共鳴信号の演算処理を行なう演算処理手段と
を有する核磁気共鳴を用いた検査装置において、前記パ
ルスシーケンス制御手段は、(1)第1のスライス傾斜
磁場を印加しながら、励起高周波パルスを前記検査対象
に印加し所定の領域を励起すること、(2)前記スライ
ス傾斜磁場の印加方向に第1の位相エンコード傾斜磁場
を印加すること、(3)所定の時間の後に第2のスライ
ス傾斜磁場を印加しながら、反転高周波パルスを印加し
て、前記所定の領域の核磁化反転させること、(4)前
記リードアウト傾斜磁場を印加して、複数のエコー信号
を発生させること、(5)前記第1の位相エンコード傾
斜磁場の印加量を変化させて、前記(1)から前記
(4)を複数回(k回)繰り返して、前記複数のエコー
信号からなる第1のエコー信号群を複数個(k個)発生
させること、の第1のパルスシーケンスの制御と、
(6)前記第1のスライス傾斜磁場を印加しながら、前
記励起高周波パルスを前記検査対象に印加し前記所定の
領域を励起すること、(7)前記スライス傾斜磁場の印
加方向に前記第1の位相エンコード傾斜磁場を印加する
こと、(8)前記所定の時間の後に前記第2のスライス
傾斜磁場を印加しながら、前記反転高周波パルスを印加
して、前記所定の領域の核磁化を反転させること、
(9)前記リードアウト傾斜磁場を印加すること、(1
0)前記リードアウト傾斜磁場の極性の複数回の反転毎
に周期的に第2の位相エンコード傾斜磁場を印加するこ
と、(11)前記周期的に印加される二つの前記第2の
位相エンコード傾斜磁場パルスの印加の間で、複数個
(m個)のエコー信号を発生させることを複数回(n
回)繰り返して、(12)複数個(m個)の第2のエコ
ー信号群を発生させることを、前記第1の位相エンコー
ド傾斜磁場の印加量を変化させながら、複数回(k回)
繰り返すこと、の第2のパルスシーケンスの制御とを行
ない、前記演算処理手段は、複数個(k個)の前記第1
のエコー信号群のエコー信号を使用して複数個(k個)
の前記第2のエコー信号群のエコー信号に含まれる装置
に起因する位相歪を除去するための演算処理と、前記装
置に起因する位相歪が除去された複数個(m個)の前記
第2のエコー信号群のうち、前記リードアウト傾斜磁場
の極性が正のときに発生するエコー信号から得られる第
1の画像データと、前記リードアウト傾斜磁場の極性が
負の時に発生するエコー信号から得られる第2の画像デ
ータを用いて、3次元位相分布を求める演算処理とを行
なうことを特徴とする核磁気共鳴を用いた検査装置。 - 【請求項11】検査対象が挿入される空間に静磁場を発
生する手段と、スライス傾斜磁場、位相エンコード傾斜
磁場、及びリードアウト傾斜磁場の各磁場発生手段と、
高周波パルス発生手段と、前記検査対象から核磁気共鳴
信号を検出する信号検出手段と、前記各手段を制御する
パルスシーケンス制御手段と、前記信号検出手段による
前記核磁気共鳴信号の演算処理を行なう演算処理手段と
を有する核磁気共鳴を用いた検査装置において、前記パ
ルスシーケンス制御手段は、(1)前記スライス傾斜磁
場を印加しながら、励起高周波パルスを前記検査対象に
印加し所定の領域を励起すること、(2)前記リードア
ウト傾斜磁場を印加して、第1のエコー信号群を発生さ
せること、の第1のパルスシーケンスの制御と、(3)
前記スライス傾斜磁場を印加しながら、前記励起高周波
パルスを前記検査対象に印加し前記所定の領域を励起す
ること、(4)前記スライス傾斜磁場の印加の方向に第
1の位相エンコード傾斜磁場を印加すること、(5)前
記リードアウト傾斜磁場を印加すること、(6)前記リ
ードアウト傾斜磁場の極性の複数回の反転毎に周期的に
第2の位相エンコード傾斜磁場パルスを複数回印加する
こと、(7)前記周期的に印加される二つの前記第2の
位相エンコード傾斜磁場パルスの印加の間で、複数個
(m個)のエコー信号を発生させることを複数回(n
回)繰り返して、(8)複数個(m個)の第2のエコー
信号群を発生させることを、前記第1の位相エンコード
傾斜磁場の印加量を変化させながら、複数回(k回)繰
り返すこと、の第2のパルスシーケンスの制御とを行な
い、前記演算処理手段は、前記第1のエコー信号群のエ
コー信号を使用して複数個(k個)の前記第2のエコー
信号群のエコー信号に含まれる装置に起因する位相歪を
除去するための演算処理と、前記装置に起因する位相歪
が除去された前記第2のエコー信号群のうち、前記リー
ドアウト傾斜磁場の極性が正のときに発生するエコー信
号から得られる第1の画像データと、前記リードアウト
傾斜磁場の極性が負の時に発生するエコー信号から得ら
れる第2の画像データを用いて、3次元位相分布を求め
る演算処理とを行なうことを特徴とする核磁気共鳴を用
いた検査装置。 - 【請求項12】検査対象が挿入される空間に静磁場を発
生する手段と、スライス傾斜磁場、位相エンコード傾斜
磁場、及びリードアウト傾斜磁場の各磁場発生手段と、
高周波パルス発生手段と、前記検査対象から核磁気共鳴
信号を検出する信号検出手段と、前記各手段を制御する
パルスシーケンス制御手段と、前記信号検出手段による
前記核磁気共鳴信号の演算処理を行なう演算処理手段と
を有する核磁気共鳴を用いた検査装置において、前記パ
ルスシーケンス制御手段は、(1)第1のスライス傾斜
磁場を印加しながら、励起高周波パルスを前記検査対象
に印加し所定の領域を励起すること、(2)所定の時間
の後に第2のスライス傾斜磁場を印加しながら、反転高
周波パルスを印加して、前記所定の領域の核磁化を反転
させること、(3)前記リードアウト傾斜磁場を印加し
て、第1のエコー信号群を発生させること、の第1のパ
ルスシーケンスの制御と、(4)前記第1のスライス傾
斜磁場を印加しながら、前記励起高周波パルスを前記検
査対象に印加し前記所定の領域を励起すること、(5)
前記スライス傾斜磁場の印加方向に第1の位相エンコー
ド傾斜磁場を印加すること、(6)前記所定の時間の後
に前記第2のスライス傾斜磁場を印加しながら、前記反
転高周波パルスを印加して、前記所定の領域の核磁化を
反転させること、(7)前記リードアウト傾斜磁場を印
加すること、(8)前記リードアウト傾斜磁場の極性の
複数回の反転毎に周期的に第2の位相エンコード傾斜磁
場を印加すること、(9)前記周期的に印加される二つ
の前記第2の位相エンコード傾斜磁場パルスの印加の間
で、複数個(m個)のエコー信号を発生させることを複
数回(n回)繰り返して、(10)複数個(m個)の第
2のエコー信号群を発生させることを、前記第1の位相
エンコード傾斜磁場の印加量を変化させながら、複数回
(k回)繰り返すこと、の第2のパルスシーケンスの制
御とを行ない、前記演算処理手段は、前記第1のエコー
信号群のエコー信号を使用して複数個(k個)の前記第
2のエコー信号群のエコー信号に含まれる装置に起因す
る位相歪を除去するための演算処理と、前記装置に起因
する位相歪が除去された前記第2のエコー信号群のう
ち、前記リードアウト傾斜磁場の極性が正のときに発生
するエコー信号から得られる第1の画像データと、前記
リードアウト傾斜磁場の極性が負の時に発生するエコー
信号から得られる第2の画像データを用いて、3次元位
相分布を求める演算処理とを行なうことを特徴とする核
磁気共鳴を用いた検査装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8069715A JPH09253070A (ja) | 1996-03-26 | 1996-03-26 | 核磁気共鳴を用いた検査装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8069715A JPH09253070A (ja) | 1996-03-26 | 1996-03-26 | 核磁気共鳴を用いた検査装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09253070A true JPH09253070A (ja) | 1997-09-30 |
Family
ID=13410816
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8069715A Pending JPH09253070A (ja) | 1996-03-26 | 1996-03-26 | 核磁気共鳴を用いた検査装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09253070A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8890525B2 (en) | 2010-08-11 | 2014-11-18 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Magnetic resonance imaging apparatus and magnetic resonance imaging method |
-
1996
- 1996-03-26 JP JP8069715A patent/JPH09253070A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8890525B2 (en) | 2010-08-11 | 2014-11-18 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Magnetic resonance imaging apparatus and magnetic resonance imaging method |
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Legal Events
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