JPH09253035A - 内視鏡の処置具挿通チャンネル - Google Patents

内視鏡の処置具挿通チャンネル

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JPH09253035A
JPH09253035A JP8092965A JP9296596A JPH09253035A JP H09253035 A JPH09253035 A JP H09253035A JP 8092965 A JP8092965 A JP 8092965A JP 9296596 A JP9296596 A JP 9296596A JP H09253035 A JPH09253035 A JP H09253035A
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JP
Japan
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treatment instrument
insertion tube
passage
mouthpiece
treating tool
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Application number
JP8092965A
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English (en)
Inventor
Shuji Komi
修二 小見
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Fujinon Corp
Original Assignee
Fuji Photo Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 先端部本体に設けた処置具通路に、処置具挿
通チューブを連結するための口金を接着剤を用いずに、
固定ピンにより機械的に連結・固定して、口金を所定の
強度をもって確実に固定でき、かつ必要に応じて行われ
る処置具挿通チューブを処置具通路から分離する作業を
容易にする。 【構成】 処置具挿通チャンネル20の処置具通路21
と処置具挿通チューブ22とを口金23を介して連結す
る際に、口金23を軸線方向と軸線と直交する方向にお
いて、処置具通路21から引き抜く方向に固定するため
に、処置具通路21の大径部21aに至る挿入部2の軸
線とほぼ直交する方向にピン挿入孔25を穿設し、口金
23には、処置具通路21の大径部21aに挿入した時
に、このピン挿入孔25に通じる位置に、このピン挿入
孔25と同じ断面形状となった凹部26を外面側に形成
して、固定ピン24を装着する。固定ピン24が凹部2
6からの抜け出しを防止するために、アングル部2b側
から連結リング28を延在させて、先端部本体2cにお
けるピン挿入孔25を覆う位置に延在させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医療用等として用
いられる内視鏡に設けられ、鉗子等の処置具を挿通する
ための処置具挿通チャンネルに関し、特に処置具挿通チ
ューブの挿入部の先端部本体に設けた処置具通路への連
結機構の構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】内視鏡は、一般に、図7に示したよう
に、本体操作部1に体腔等の内部に挿入される挿入部2
を連設し、また光源装置等に着脱可能に接続されるユニ
バーサルコード3を本体操作部1から引き出すことによ
り大略構成される。挿入部2は、その本体操作部1への
連設部から大半の長さ部分は挿入経路に沿って自在に曲
がる軟性部2aで構成され、この軟性部2aにはアング
ル部2bが、またアングル部2bには先端部本体2cが
連設されている。
【0003】先端部本体2cは、図8にも示したよう
に、照明窓4及び観察窓5が設けられており、照明窓4
からの照明下で、観察窓5を介して体腔等の内部を観察
することができる。アングル部2bは、この先端部本体
2cを所望の方向に向けるためのものである。従って、
アングル部2bは所望の方向に湾曲操作できるものであ
り、この湾曲操作は、本体操作部1に設けたアングルノ
ブ6により行われる。そして、先端部本体2cの方向制
御の範囲をより広くするために、図8に仮想線で示した
ように、アングル部2bは、少なくとも一方向において
は、180°乃至それ以上湾曲できるように構成したも
のもある。
【0004】挿入部2には、鉗子その他の処置具を挿通
させるための処置具挿通チャンネル7が設けられてい
る。この処置具挿通チャンネル7は、図9に示したよう
に、本体操作部1に設けた処置導入部8から先端部本体
2cにおいて開口する部位までの、鉗子F等を挿通させ
るための通路である。先端部本体2cは金属等の硬質部
材で構成され、この先端部本体2cには、挿入部2の軸
線方向に貫通する透孔が形成されており、これが処置具
通路9となる。一方、アングル部2bは湾曲操作により
曲がるものであり、また軟性部2aも自在に曲がる構造
となっており、これらアングル部2b及び軟性部2a内
では、処置具挿通チャンネル7は中空の可撓性チューブ
からなる処置具挿通チューブ10となっている。
【0005】処置具挿通チューブ10として要求される
のは、まず可撓性があることであり、また内部に処置具
が挿通される関係から、その挿通を円滑に行うために、
少なくとも内面部分は滑りが良くなっていなければなら
ない。しかも、アングル部2bが湾曲する際等におい
て、所謂キンクと呼ばれる座屈を起こさないように、高
い強度を持たせる必要がある。これらの要求を満たすた
めに、処置具チューブ10は合成樹脂、特にフッ素樹脂
で形成されるのが一般的である。
【0006】処置具挿通チューブ10を先端部本体2c
における処置具通路9に接続するために、口金11が用
いられる。この口金11は、例えば金属パイプで構成さ
れ、その一側が処置具通路9に設けた大径部9a内に挿
入されて、接着や鑞付け等の手段で固着される。そし
て、この処置具通路9から所定の長さだけアングル部2
b側に突出させて、この突出部分に処置具挿通チューブ
10の先端が嵌合されて、接着剤等を用いて固着され
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、口金11の
処置具通路9への連結を接着剤を用いて行っているの
で、供給した接着剤が少ないと、固着強度が低下し、ま
た多すぎると、処置具通路9内に接着剤が突出すること
になり、処置具の挿通性が悪くなる。従って、口金11
を処置具通路9に挿入する際に、当該の部位に塗布され
る接着剤の量の管理を厳格に行わなければならず、この
作業が面倒になるという問題がある。また、処置具挿通
チャンネル7は吸引通路としても用いられることから、
使用の都度洗浄及び消毒を行う必要があり、接着剤が消
毒液等に頻繁に接触すると、劣化を生じるという欠点も
ある。さらに、例えば、処置具挿通チューブ10にキン
ク等が生じると、この処置具挿通チューブ10を交換す
るが、処置具挿通チューブ10は口金11に、また口金
11は処置具通路9を設けた先端部本体2cに接着され
ているから、処置具チューブを交換する際には、これら
の接着部分のうちのいずれかを剥離する必要があること
から、処置具挿通チューブの交換作業等が面倒になると
いうこともある。
【0008】本発明は以上の点に鑑みてなされたもので
あって、その目的とするところは、簡単な構成で、接着
剤を用いずに、口金を確実に処置具通路に固定でき、し
かも必要に応じて容易に口金を取り外せるようにするこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明は、先端部本体には、処置具通路におけ
る口金挿嵌部分に外周面から処置具通路に至る挿入孔
を、挿入部の軸線とほぼ直交する方向に穿設し、また前
記口金の外周面側に止着用凹部を穿設し、この口金を処
置具通路に装着して、その止着用凹部を挿入孔と一致さ
せた状態で、固定ピンを挿入することによって、前記口
金を先端部本体に固定する構成としたことをその特徴と
するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態について説明する。なお、内視鏡の全体構成に
ついては、図7に示したものと格別の差異はないので、
それと同一または均等な部材については、同一の符号を
付して、その説明は省略する。
【0011】まず、図1において、20は処置具挿通チ
ャンネルを示し、この処置具挿通チャンネル20は、挿
入部2の先端部本体2cに設けた処置具通路21と、こ
の処置具通路21から処置具導入部8までの間に設けら
れる処置具挿通チューブ22とから構成され、処置具挿
通チューブ22は滑りが良く、可撓性のあるフッ素樹脂
等の合成樹脂で形成されている。また、処置具通路21
には、大径部21aが形成されており、この大径部21
aに口金23を嵌合させて、この口金23に処置具挿通
チューブ22の先端を嵌合させることにより連結するも
のである。以上の点については、従来技術のものと格別
の差異はない。
【0012】然るに、口金23は接着剤を用いずに処置
具通路21内に装着した状態で固定している。ここで、
口金23は軸線方向と軸線と直交する方向への固定機能
を発揮させなければならない。口金23は処置具挿通路
21の大径部21aに挿嵌されるが、この挿嵌部をほぼ
隙間がない状態とすることによって、口金23は軸線と
直交する方向にはずれるおそれはない。そして、口金2
3の軸線方向における固定は、処置具通路21には大径
部21aを構成する段差があり、口金23の端部がこの
段差に当接しているから、口金23は処置具通路21へ
押し込む方向の動きは規制されるが、処置具通路21か
ら引き抜く方向の固定機構を設ける必要がある。
【0013】この方向における口金23の固定は、固定
ピン24を用いて行う構成としている。このために、先
端部本体2cには、その外周面側から処置具通路21に
おける大径部21aに至る挿入部2の軸線とほぼ直交す
る方向に穿設したピン挿入孔25が穿設されており、ま
た口金23の周胴部において、処置具通路21の大径部
21aに挿入した時に、このピン挿入孔25に通じる位
置に、このピン挿入孔25と同じ断面形状となった凹部
26が外面側に形成されている。従って、処置具通路2
1内に口金23を装着して、凹部26をピン挿入孔25
と一致させた状態で、固定ピン24を挿入して、この固
定ピン24を先端部本体2c側のピン挿入孔25と、口
金23側の凹部26とに係合させることによって、口金
23が処置具通路21から引き抜かれるのを防止でき
る。
【0014】ただし、固定ピン24が軸線方向に動き、
凹部26から抜け出すと、口金23の規制が解除されて
しまう。このために、固定ピン24の抜け止め機構が設
けられる。ここで、挿入部2における先端部本体2cと
アングル部2bとの連結部の構成としては、先端部本体
2cの基端側に導入部27が設けられ、アングル部2b
側からは連結リング(通常は最先端側のアングルリン
グ)28がこの導入部27に嵌合される。従って、ピン
挿入孔25をこの先端部本体2cの導入部27の部位に
形成しておく。これにより、先端部本体2cにアングル
部2bを連結した時に、ピン挿入孔25が連結リング2
8により覆われる。そして、固定ピン24の外径をピン
挿入孔25及び凹部26の内径と一致させるか、僅かに
小さい寸法とすると共に、実質的に凹部26の底面から
連結リング28の内面までの長さを持たせる。これによ
り、固定ピン24は軸線方向に動かないようにほぼ完全
に固定でき、ピン挿入孔25とも、また凹部26とも係
合する状態に保持され、固定ピン24は確実に口金23
の固定機能を発揮させることができる。なお、図中にお
いて、29は口金23と処置具通路21の大径部21a
との間に介装したシール部材であり、このシール部材2
9は固定ピン24の装着部より先端側に位置している。
【0015】以上のように構成することによって、処置
具挿通チューブ22を処置具通路21に連結するための
口金23は、接着剤を用いることなく、固定ピン24に
よって、確実に処置具通路21を形成した先端部本体2
cに固定でき、処置具挿通チューブ22に引き抜き方向
の力が加わったとしても、この処置具挿通チューブ22
と共に口金23が抜け出すのを防止できる。口金23は
処置具通路21の大径部21aにほぼ密嵌状態に挿嵌さ
れており、しかも固定ピン24は、口金23の凹部26
と、連結リング28との間に介装されているから、この
固定ピン24の寸法管理をある程度厳格に行えば、凹部
26は比較的浅いものであっても、処置具通路21から
の抜け出しは確実に防止できる。
【0016】ここで、口金23に装着される固定ピン2
4はある程度の太さを持ったものであれば、1箇所設け
るだけで十分である。即ち、処置具挿通チューブ22に
作用する引き抜き方向の力により固定ピン24を剪断す
る方向の力が作用するが、この力は、主にアングル部2
bを湾曲させた時に、この処置具挿通チューブ22のア
ングル部2b内での位置によっては、ある程度の張力が
働く程度のものであり、固定ピン24を剪断してしまう
程度の力は作用することはない。そして、接着剤による
固定の場合には、塗布される接着剤の量によっては、固
着強度にばらつきが生じることが否めないが、固定ピン
24により機械的に固定しているので、強度にばらつき
が生じない。また、経時的な劣化を生じることもない。
【0017】処置具挿通チューブ22がキンク等の損傷
が生じた場合には、この処置具挿通チューブ22を交換
しなければならない。このために、処置具チューブ22
を処置具通路21から分離する必要があるが、先端部本
体2cとアングル部2bとを分離すると、連結リング2
8で覆われていたピン挿入孔25が外部に露出すること
になるから、固定ピン24をピン挿入孔25から抜き出
すことができる。そして、固定ピン24を抜き出すと、
口金23は容易に処置具通路21から脱出させることが
できる。従って、処置具挿通チューブ22を交換する際
には、この処置具挿通チューブ22と共に口金23も交
換すれば良い。
【0018】なお、以上の説明においては、処置具通路
21が挿入部2の軸線方向に延在させた直視型の内視鏡
として構成したものを示したが、処置具を導出するため
の開口が先端部本体の側面に開口する側視型の内視鏡に
も適用できる。そして、この側視型の内視鏡において
は、処置具通路は曲がっており、口金の処置具通路内に
挿入される部分を曲げなければならない場合もあるが、
口金には所定の厚みがあり、この厚み以下の凹部を形成
できれば、口金が曲がっていたとしても、格別問題とな
ることはない。
【0019】以上の構成では、口金23を固定ピン24
により固定するように構成したが、さらに口金23に連
結される処置具挿通チューブ22をも接着剤を用いずに
固定できる。ここで、処置具挿通チューブ22は、少な
くとも内面部分は滑りを良くしなければならず、しかも
全体として可撓性を持たせる必要があることから、フッ
素樹脂等で形成され、口金23に所定の強度を持たせる
ために、金属で形成するのが好ましく、フッ素樹脂と金
属とを接着剤を用いて強固に固定するのは困難である。
そこで、口金と処置具チューブとの間の固定も接着剤を
用いないようにすれば、処置具挿通チューブの処置具通
路への連結機構全体が接着剤を用いずに行えることにな
る。
【0020】そこで、処置具挿通チューブの口金への固
定をも接着剤を用いないで行うように構成したものを、
図2乃至図6に基づいて説明する。なお、これらの図に
おいて、図1と実質的に同一または均等な部材について
は、同一の符号を付して、その説明は省略する。
【0021】まず、図2において、30は口金を示し、
この口金30は先端部本体2cに穿設した処置具通路2
1における大径部21a内に挿入されて、固定ピン24
により固定されるものであるから、その外周面における
所定の位置に凹部31が形成されている点は、図1に示
した構成と同様である。さらに、この口金30に処置具
挿通チューブ22を固定するために、弾性を有する金属
材からなる薄肉の固定用リング32を用いる。この固定
用リング32は、図3及び図4から明らかなように、そ
の周胴部には、複数箇所(図面においては3箇所)にお
いて略コ字状の切り込みが設けられて、この切り込み部
分を所定角度内方に曲成することによって、係止用弾性
片33が形成されている。そして、この係止用弾性片3
3の先端部分には凹凸部を形成することによって、係止
歯33aが設けられている。
【0022】一方、口金30は均一な厚みとはなってお
らず、処置具通路21内への装着部分から処置具通路2
1からアングル部2b側方向に向けて突出する所定の長
さの部分は厚肉部30aであり、この厚肉部30aに連
なる部分は、外周側に段差が形成されて、所定の長さの
薄肉部30bが形成されている。厚肉部30aと薄肉部
30bとの間の段差は、ほぼ処置具挿通チューブ22の
厚みと同じか、この処置具挿通チューブ22の厚みより
僅かに小さい寸法を有するものである。
【0023】固定用リング32の軸線方向の長さは口金
30より長くなっており、固定用リング32を口金30
に嵌合させた時には、固定用リング32は口金30の厚
肉部30aの端部から薄肉部30bを所定の長さ越した
位置にまで延在させる。一方、固定用リング32は、口
金30の厚肉部30aに対してはほぼ密嵌状に嵌合され
ており、この固定用リング32の口金30における厚肉
部30aに対する嵌合部の大部分を処置具通路21内に
挿入しており、これによって口金30と固定用リング3
2との間の連結状態を安定させ、固定用リング32は弾
性部材で形成されているが、必要な部位、即ち係止用弾
性片33を除いて弾性変形するのを防止できる。
【0024】そして、固定用リング32は、それに設け
た係止用弾性片33の係止歯33aを形成した先端側を
口金30の嵌合方向前方に向けた状態で嵌合される。ま
た、固定用リング32の内径は口金30の厚肉部30a
の外径とほぼ一致させるようになし、実質的に密嵌状態
に嵌合させるようにする。そして、この固定用リング3
2における口金30の凹部31を形成した部位に、固定
ピン24の外径と実質的に同じ孔径の挿通孔34を穿設
しておく。
【0025】先端部本体2cにおける処置具通路21に
は、口金30及び固定用リング32が挿入されて、これ
ら口金30及び固定用リング32はこの処置具通路21
の大径部21aにおける段差部に端面が当接する状態に
まで挿入される。そして、固定ピン24を先端部本体2
cにおけるピン挿入孔25から固定用リング32の挿通
孔34を通り、口金30の凹部31内に臨ませることに
よって、口金30及び固定用リング32が固定される。
この状態では、口金30の薄肉部30b外面と固定用リ
ング32内面との間に円環状の連結用空隙35が形成さ
れる。
【0026】処置具挿通チューブ22は、その先端をこ
の口金30と固定用リング32との間に形成される連結
用空隙35に挿入することにより連結される。固定用リ
ング32は、その係止用弾性片33が連結用空隙35内
に向けて突出しているが、処置具挿通チューブ22の挿
入方向に向けて斜め下方に傾斜する状態に突出してお
り、かつ係止用弾性片33は弾性部材から構成されてい
るから、図5に示したように、処置具挿通チューブ22
を連結用空隙35内に向けて矢印方向に挿入した時に
は、係止用弾性片33は矢印方向に起き上がるから、こ
の係止用弾性片33は、処置具挿通チューブ22の挿入
時には格別邪魔にはならない。
【0027】処置具挿通チューブ22が連結用空隙35
の所定の位置まで、好ましくは口金30の薄肉部30b
と厚肉部30aとの間の段差部に当接する位置にまで挿
入されると、この処置具挿通チューブ22は引き戻す方
向には動かせなくなり、これにより処置具挿通チューブ
22は口金30に固定的に連結されたことになる。即
ち、図6に示したように、処置具挿通チューブ22に矢
印で示した引き抜き方向の力が加わると、固定用リング
32の係止用弾性片33が矢印のように連結用空隙35
内に向けて突出する方向に変位しようとし、このために
係止用弾性片33の先端に設けた係止歯33aが可撓性
のある処置具挿通チューブ22の図6のT部における外
面に食い込むようになる。そして、この係止用弾性片3
3を設けた固定用リング32は接着剤で口金30に強固
に固着されているので、処置具挿通チューブ22の引き
抜き方向の力が固定用リング32に伝達されても、固定
用リング32が口金30から逸脱するおそれはない。従
って、処置具挿通チューブ22は強固に固定され、処置
具通路21から外れるおそれはない。
【0028】ここで、処置具挿通チャンネル20は体腔
内に開口しており、また吸引通路としても利用されるこ
とから、処置具挿通チューブ22と口金30との接合部
は気液密状態に保持しなければならない。従って、処置
具挿通チューブ22を連結用空隙35に挿入する際に
は、この処置具挿通チューブ22または口金30に予め
シール材または接着機能を有するシール材を塗布してお
く。特に、接着機能を有するシール材を処置具挿通チュ
ーブ22の内外周面と、先端面とに塗布した状態で連結
用空隙35に挿入すると、処置具挿通チューブ22は、
口金30とも、また固定用リング32とも接着されるこ
とになり、係止用弾性片33の機能と共に、その口金3
0への固定強度が著しく向上する。また、図6に符号S
で示したように、シール材は処置具挿通チューブ22の
先端面と口金30における段差部及び固定用リング32
の内面との間に封じ込めることができるので、シール機
能が著しく向上する。
【0029】さらに、処置具挿通チューブ22は、口金
30との当接長さより固定用リング32との当接長さの
方が長くなっているから、アングル部2bを湾曲させた
時等において、処置具挿通チューブ22が曲がる際に
は、その内面側である口金30の部分から曲がるのでは
なく、外面に嵌合されている固定用リング32の端部か
ら曲がることになる。従って、処置具挿通チューブ22
の内面に口金30の先端のエッジ部分が突出して、処置
具を挿通させた時に、このエッジ部分に引っ掛かるおそ
れがなく、処置具挿通チューブ22が曲がった状態で
も、極めて円滑に処置具を挿通させることができる。
【0030】以上のように構成すれば、先端部本体2c
における処置具通路21への口金30の装着及びこの口
金30への処置具挿通チューブ22の連結のいずれも接
着剤を用いる必要がないことから、全体として処置具挿
通チューブ22の処置具通路21への連結強度にばらつ
きがなく、経時的な劣化も生じないだけでなく、その分
解及び再組み付けも極めて容易になる。
【0031】
【発明の効果】本発明は以上のように、先端部本体に設
けた処置具通路に、処置具挿通チューブを連結するため
の口金を接着剤を用いずに、固定ピンにより機械的に連
結・固定するようにしたので、口金を所定の強度をもっ
て固定でき、かつ必要に応じて行われる処置具挿通チュ
ーブを処置具通路から分離する作業も容易になる等の効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示すものであって、内
視鏡の処置具挿通チャンネルにおける処置具挿通チュー
ブの処置具通路への連結機構を構成する口金の取り付け
構造を示す断面図である。
【図2】本発明の他の実施の形態を示す処置具挿通チュ
ーブの処置具通路への連結機構を構成する口金の取り付
け構造を示す断面図である。
【図3】固定用リングの断面図である。
【図4】図3の右側面図である。
【図5】処置具挿通チューブの口金と固定用リングとの
間に挿入する状態を示す作用説明図である。
【図6】処置具挿通チューブに引き抜く方向の力を作用
させた時における作用説明図である。
【図7】内視鏡の一般的な構成を示す外観図である。
【図8】挿入部の先端部分を示す外観図である。
【図9】従来技術の処置具挿通チャンネルにおける処置
具挿通チューブの処置具通路に装着した口金への接続部
の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
2 挿入部 2a 先端部本体 2b アングル部 20 処置具挿通チャンネル 21 処置具通路 22 処置具挿通チューブ 23,30 口金 23a,30a 厚肉部 23b,30b 薄肉部 24 固定ピン 25 ピン挿入孔 26,31 凹部 27 縮径部 28 連結リング 32 固定用リング 33 係止用弾性片 33a 係止歯 34 挿通孔

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体操作部に、硬質部材からなる先端部
    本体を有する挿入部を連設し、この先端部本体に処置具
    通路を形成して、この処置具通路に口金の一部を挿嵌さ
    せて設け、この口金の先端部本体からの突出部分に処置
    具挿通チューブを連結する構成としたものにおいて、前
    記先端部本体には、処置具通路における口金挿嵌部分に
    外周面から処置具通路に至る挿入孔を、挿入部の軸線と
    ほぼ直交する方向に穿設し、また前記口金の外周面側に
    止着用凹部を穿設し、この口金を処置具通路に装着し
    て、その止着用凹部を挿入孔と一致させた状態で、固定
    ピンを挿入することによって、前記口金を先端部本体に
    固定する構成としたことを特徴とする内視鏡の処置具挿
    通チャンネル。
  2. 【請求項2】 前記口金には、固定用リングを嵌合させ
    て設け、この固定用リングに前記固定ピンが挿通される
    挿通孔を穿設するようになし、またこの固定用リングと
    口金との間に処置具挿通チューブの先端部が挿入される
    円環状の連結用空隙を形成し、固定用リングには、処置
    具挿通チューブの挿入方向前方に向けて連結用空隙内に
    突出する方向に傾斜し、この連結用空隙に処置具挿通チ
    ューブが所定の位置まで挿入された時に、この処置具挿
    通チューブの引き抜き方向の動きを阻止する係止用弾性
    片を連設する構成としたことを特徴とする請求項1記載
    の内視鏡の処置具挿通チャンネル。
  3. 【請求項3】 前記挿入孔は、前記先端部本体へのアン
    グル部の連結用リングの嵌合部に位置させる構成とした
    ことを特徴とする請求項1記載の内視鏡の処置具挿通チ
    ャンネル。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018066274A1 (ja) * 2016-10-06 2018-04-12 オリンパス株式会社 内視鏡
JP2018117872A (ja) * 2017-01-25 2018-08-02 富士フイルム株式会社 内視鏡挿入部の先端部構造及び内視鏡
US10244924B2 (en) 2015-03-18 2019-04-02 Olympus Corporation Endoscope

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