JPH09252845A - ブラシの製造方法 - Google Patents

ブラシの製造方法

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JPH09252845A
JPH09252845A JP9178496A JP9178496A JPH09252845A JP H09252845 A JPH09252845 A JP H09252845A JP 9178496 A JP9178496 A JP 9178496A JP 9178496 A JP9178496 A JP 9178496A JP H09252845 A JPH09252845 A JP H09252845A
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JP
Japan
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hair
hair bundle
bundle
brush
fused
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JP9178496A
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English (en)
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Shigeru Matsushita
滋 松下
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Lion Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 用毛とハンドル部との一体成形タイプのブラ
シの用毛束を正確かつスムーズに断面積を圧縮して用毛
束挿入孔に挿入でき用毛束が捻じれ状態で成形されるこ
とを防ぎ、植毛部にバリの発生もなく毛立ち良好なブラ
シとする。 【解決手段】 合成樹脂製用毛束1の一端部を融合して
融合塊2を形成し、該融合塊2を成形材料の硬化によっ
てハンドル部3に一体固着した植毛部4としたブラシの
製造方法であって、前記用毛束1の固定側端の切断の際
に生じた用毛毛先部分の突出片を除去してから挿入機
構、例えば押出ピン151 で用毛束挿入孔11に一定方
向からの押し込みにより用毛束1の用毛間を絞り込んで
密接状態で押し込み突出した用毛束側端を加熱手段12
により加熱溶融して用毛束挿入孔より大径の融合塊2を
形成すると共に、該融合塊2を前記キャビティ13内成
形材料に埋没固着して植毛部4とすることで、用毛束に
捻じれやバリ発生がなく植毛強度も高い品質良好なブラ
シとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、歯ブラシ、ヘアー
ブラシ、ボディブラシ或いは清掃用ブラシなどプラスチ
ック製刷毛部をハンドル部の成形時に一体化した形態の
ブラシの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、ハンドル部にある植毛孔に毛束が
金属小片、金属線材を用いて固定されているブラシに代
って、合成樹脂製用毛束をハンドル部の成形時に一体化
することが提案されている。従来、この種のブラシで
は、集束された用毛束を溶融して肥大部に成形して、こ
の肥大部をハンドル部成形用金型中に入れてハンドル部
のプラスチック材料を射出充填し、プラスチックの硬化
によって、それぞれの用毛束がハンドル部中に一体固定
化することが知られている(特公平6−16725号公
報、特表平2−503150号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来法の用毛束端部を
融合して、その後、合成樹脂の成形材料を金型内に射出
することによって、植毛部材もしくは刷子を成形する方
法では、用毛束を用毛担体に取り付ける工程を一射出成
形にて行うことが必要で、用毛束を一定の断面積内、即
ち用毛束挿入孔内に正確かつスムーズに絞り込まなくて
はならないが、図8に示すように用毛束の挿入側端は切
断された毛先端面に負荷がかかった方向にかえりと称す
る突出片Aが各用毛Bに生じていて、この状態のまま用
毛束を絞り込もうとすると、用毛束端は膨れた形とな
り、先端部の負荷が大きくなるほか、該突出片で用毛間
に隙間ができ、融合塊を形成して束ねても用毛束が捻じ
れた状態のまま成形されることが多く、用毛束の大き
さ、形状や密度を均一にすることがむずかしく、射出成
形時の圧力で成形材料が、貫通孔から流出してバリが生
じる、例えば、一端を融着または無融着の用毛束を金型
に挿入して合成樹脂材料を注入しハンドル部と用毛束と
を一体化させる際に、図9に示すように用毛Bの用毛切
断面にはかえりAが発生していて、その結果用毛束の端
部が膨れて切断部分の隙間が拡がり絞り込みが難しく、
この隙間にハンドル成形用として注入された樹脂が注入
(射出)の圧力等により上昇して用毛束の外周及び/ま
たは用毛束間に入り込む、樹脂のはみ出し、いわゆるバ
リが発生することがあった。このバリは、製品外観を損
ない、かつ、大きいバリは擦掃面を傷つける恐れがある
し、植毛部面に汚れがつきやすく不潔になるなどといっ
た問題があった。本発明は、これら従来の欠点を容易に
排除しようとするもので、用毛束を正確かつスムーズに
断面積を圧縮して用毛束挿入孔に挿入でき用毛束が捻じ
れ状態で成形されることを防ぎ、かつ用毛束に強い圧力
をかけて射出成形時に用毛束の周辺に余分な樹脂の漏れ
るのを防ぎ、植毛部に毛立ちの良い植毛状態が得られ、
一本一本の用毛が抜けにくくなって、充分な植毛強度が
得られ、かつ、バリが植毛面より上に出ないブラシの製
造方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、合成樹脂製用
毛束の一端部を融合してハンドル成形用金型内のキャビ
ティに挿入保持して、該キャビティに成形材料を導入
し、成形材料の硬化によってハンドル部に一体固着した
植毛部としたブラシの製造方法において、ハンク状態ま
たは連続的につながっている用毛束を切断して成形金型
または用毛担体に設けた用毛束挿入孔に挿入する際に、
用毛束の切断の際に生じた用毛毛先部分の突出片を除去
してから挿入機構で用毛束挿入孔に一定方向からの押し
込みにより用毛束の用毛間を絞り込んで密接状態で押し
込み、突出した用毛束側端を加熱溶融して融合塊を形成
すると共に、該融合塊を前記キャビティ内成形材料に埋
没固着して植毛部とするものである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態では、熱可塑性
合成樹脂よりなる用毛束の一端部を融合塊としてハンド
ル成形用金型内のキャビティに挿入保持して、該キャビ
ティに成形材料を導入し、成形材料の硬化によってハン
ドル部に一体固着した植毛部としたブラシの製造方法に
おいて、ハンク状態または連続的につながっている用毛
束を切断して成形金型または用毛担体に設けた用毛束挿
入孔に挿入する際に、用毛束の切断の際に生じた用毛毛
先部分の突出片を除去し、例えば挿入側端を毛先丸め手
段でほぼ一様に丸めてから挿入機構で用毛束挿入孔に一
定方向からの押し込みにより用毛束の用毛間を絞り込ん
で密接状態で押し込み、突出した用毛束側端を加熱溶融
して融合塊を形成すると共に、該融合塊を前記キャビテ
ィ内成形材料に埋没固着して植毛部とし、さらに必要に
応じ該植毛部の有用側端を毛先丸め手段でほぼ一様に丸
めるか、その他の削り落し手段で除去することで、用毛
束の外周に配列される各用毛が互に密接保持され用毛間
に隙間が生じることがなく、用毛束を正確かつスムーズ
に断面積を圧縮して用毛束挿入孔に挿入でき用毛束が捻
じれ状態で成形されることを防ぎ、かつ用毛束に強い圧
力をかけて射出成形時に用毛束の周辺に余分な樹脂の漏
れるのを防ぎ、植毛部にバリ発生がなくハンドル部に植
設され、しかも成形材料の射出圧力によって各用毛束が
回転したり、傾くことなくて植毛できて十分な植毛強度
を得ることが可能で、毛立ちも向上されて擦掃性も良好
でデザイン的な設計余裕を持たせられることにより、特
別な金型システムを必要とせずに、植毛強度が高く、毛
立ちの良い植毛状態が得られ、外観品位良好なブラシを
得ることができる。
【0006】
【実施例】本発明の実施例を図1乃至図3の歯ブラシの
例で説明すると、合成樹脂製用毛束1の一端部を融合し
て融合塊2を形成し、該融合塊2をハンドル成形用金型
10内のキャビティ13に挿入保持して、該キャビティ
13に成形材料を導入し、成形材料の硬化によってハン
ドル部3に一体固着した植毛部4としたブラシの製造方
法であって、用毛束を用毛担体に取付ける工程を一射出
成形にて行う工程において、用毛束を一定の断面積内に
正確かつスムーズに絞り込むようにするため、切断した
用毛束1を用毛担体9または成形金型10に設けた用毛
束挿入孔11に挿入する際に、例えばフィラメントガイ
ド8の前を移動するカッター7で用毛束1を切断して分
離したのち、用毛束の切断の際に生じた用毛毛先部分の
突出片を除去し、即ち押出ピン15で用毛束1の一端1
1 をフィラメントガイド8から突出させ、該突出端に研
磨手段、例えば円錐状或いは円板状やドラム状などの研
磨工具6が導き出され、研磨工具の並進運動および回転
運動で研磨して用毛束の突出端をほぼ一様にしてから挿
入機構、例えば押出ピン151 で成形金型10の用毛束
挿入孔11に一定方向からの押し込みにより、用毛束1
の用毛間を絞り込んで密接状態で押し込み、突出した用
毛束側端を加熱手段12により加熱溶融して用毛束挿入
孔より大径の融合塊2を形成すると共に、該融合塊2を
前記キャビティ13内成形材料に埋没固着して植毛部4
とし、さらに該植毛部4の有用側端を毛先丸め手段の研
磨工具61 でほぼ一様に丸めることで用毛束にバリ発生
がなく植毛強度も高い品質良好な歯ブラシとしてある。
【0007】この場合、用毛を接触型のカッターで切断
したとき切断面に負荷のかかった方向に突出片、いわゆ
るかえりが生じていても、該かえりを研磨手段などの除
去手段により切除して用毛先端部を予め仕上げておくこ
とで正確に、かつスムーズに成形金型の挿入孔内に絞り
込みができ(図2b)、植毛された用毛が捻じれること
なく、また、毛束挿入孔内ではより多くの用毛を圧縮で
き(図3b)成形時に用毛束周辺に余分な樹脂が漏れる
のを防ぐことができる。さらに、前記毛先丸め手段の研
磨工具61 を、前記用毛束1の切断の際に生じた用毛毛
先部分の突出片を除去する手段に代用することもでき
る。
【0008】また、ハンドル成形用金型10に備えられ
た用毛束挿入保持孔11に用毛束1を導入して用毛束押
出ピン151 で用毛束の一端をそろえて突出させ、該突
出端部を熱源121 による熱板或いは熱風、赤外線など
の加熱手段12により、用毛束挿入保持孔11の断面よ
り大きい断面を有する融合塊2を形成し、該融合塊2を
ハンドル成形用金型10のキャビティ13内に位置させ
て、ハンドル成形用金型10を型閉めし、或いは型閉め
後に融合塊2をキャビティ13内に位置させてから成形
材料を導入し、該成形材料の硬化によるハンドル成形
で、ハンドル部3に前記用毛束1が一体植毛された植毛
部4のある歯ブラシとすることにより、植毛強度の高い
品質良好なブラシとすることができる。
【0009】なお、ハンドル成形用金型10に複数備え
られた前記用毛束挿入保持孔11のそれぞれに押出ピン
151 を摺動自在に挿入し、各用毛束1を押し込むもの
であって、各用毛束1の押出ピン151 を同時に一括し
て移動操作させるのがよい。なお、用毛束1の挿入距離
は、植毛部材の基盤の厚さもしくは刷子ヘッド部の厚さ
に応じて、任意に選択できるし、また、毛束が植毛部の
根本から、外側へ広がらずにまっすぐ立っていて毛立ち
が良い状態を保つように配慮される。
【0010】殊に、用毛束外周形状と用毛束挿入保持孔
内面形状がほぼ一致するように絞り込んで隙間がないの
で、射出成形時に成形樹脂の保持孔内への流出によるバ
リを防止することができるほか、融合塊の形状を均等に
して用毛束と用毛束挿入孔の隙間を塞ぐ必要がなく、従
来通りの平な植毛面を形成することができ、任意の植毛
深さを保持させることができるため、十分な植毛強度が
得られると共に用毛束が保持孔内面形状に導かれ挿入さ
れて、毛束の捻れをも防止でき、毛立ちが大巾に向上す
る。
【0011】また、前記用毛担体9およびハンドル成形
用金型10に形成される用毛束挿入保持孔11として
は、用毛束導入側開口端部に先細りのテーパー孔111
を形成し、用毛束の外周に隙間なく配列される用毛が、
用毛束挿入孔11の外輪郭に沿って誘導されて用毛束1
が、スムーズに挿入されるように連通するのが有効であ
る。この場合、内周にガイド溝112 のある用毛束挿入
孔11を備えた用毛担体9が、成形金型10に設けた用
毛束挿入孔11と連通状態で接合し、用毛束11を押込
ピン15による押し込みにより絞り込んで用毛束を圧縮
密接させることがよいが、用毛担体9は必要に応じ省略
してフィラメントガイド8から成形金型10に直接用毛
束1を挿入することもできる。
【0012】前記用毛束1を保持する多数の用毛束挿入
孔11を有する金型により成形されるブラシの製造方法
において、前記用毛束挿入孔11の断面形状と用毛束1
の断面形状を合わせ、また用毛束を構成する用毛の断面
形状は円形に限らず楕円形、角形など様々な形状を使用
でき、これらにより構成された用毛束断面形状に合った
挿入孔断面形状を有するために、溶融された合成樹脂の
入り込む隙間を減少させるのもよく、バリの発生を確実
に防止して、外観上の美麗化を得ることができ、しか
も、歯ブラシにおいては使用時の口腔内損傷のないブラ
シを得ることができる。
【0013】なお、前記挿入機構としては、前記押出ピ
ン15,151 によって用毛束を挿入するものに代え
て、他の方法、例えば用毛束の端部に融合塊、または融
合板を形成したのち、該融合塊、または融合板をキャビ
ティ内でインモールドし、ハンドルの離型と同時に用毛
束を所定長さに引き出し、次いで引き出された用毛束の
成型金型より離れた位置でカット工程を採用すれば、連
続的につながっている用毛束をも使用でき、次の用毛束
端部の融合塊、または融合板の加熱成型が簡便にでき、
次工程に続けて繰り返すことで生産性をあげることがで
きる。
【0014】図4乃至図6の例では、前記成形金型10
の毛束挿入孔11の周辺を凹状端面101 に形成し、各
用毛束1の下端部それぞれに融合塊を加熱手段で形成
し、該融合塊を互いに隣接される各毛束の融合塊の外接
縁を繋げて一体連結する融合片12とすると共に、必要
に応じ配列された各毛束の対角線上中央部位に凹部また
は貫通空間21 を形成させた融合片12に構成し、該融
合片12をキャビティ13内の成形材料に埋設固化し毛
束をハンドルヘッド部3に植設保持したことにより、成
形材料の射出圧力によって各毛束が回転することなしに
植毛できるし、十分な植毛強度を得る、しかも成形時、
成形材料によって毛束根元部が充填され、一体化した毛
束を固定できるので、毛束を浅く植毛することができ植
毛部材もしくは刷子にヘッド部3を薄くすることもでき
る。
【0015】この場合、成形金型10に備えられた毛束
挿入孔11に導入された毛束はカッター7で切断するこ
とで、毛束の一端をそろえて突出させた状態とすること
ができ、該突出端部をヒーターによる加熱で互いに隣接
される各毛束1の融合塊の外接縁を繋げて一体連結する
融合片12とする(図5a,b)さらに、該融合片12
をハンドル成形用金型14のキャビティ13内に位置さ
せて、ハンドル成形用金型14を型閉めしてから成形材
料を導入し、該成形材料の硬化によるハンドル成形でハ
ンドルに前記毛束が一体植毛されたブラシとしてある
(図6)。なお、インモールド時に成形金型14をスラ
イドコアとして摺動後退させるか、或いは押込ピンで押
し込み融合片12をキャビティ13内に挿入した状態で
射出成形することもできる。
【0016】図7の実施例では、合成樹脂用毛束の一端
部を融合してハンドル部に一体固着した植毛部とする際
に、成形型兼用の、フィラメントガイド8より突出する
用毛束1をカッター7、ガイド71 で切断し、切断され
た用毛束端11 を毛束丸め手段、例えばグラインダなど
の研磨工具6により一様に研磨し用毛毛先部分の突出片
を除去してから〔図7a〕押出ピン151 の挿入機構で
用毛束挿入孔に一定方向からの押し込みにより用毛束の
用毛間を絞り込んで密着状態で押し込み突出した用毛束
端11 を加熱手段12で加熱溶融して相隣る各用毛束を
互に繋げた一体融合基板123 に成形連結する〔図7b
乃至図7d〕と共に、該融合基板123をハンドルヘッ
ド部31 に備えた凹部16に嵌合収納して、熱融着、接
着剤などの接着手段または接合手段で一体化する〔図7
e〕ことの簡易な工法でも生産することができる。
【0017】なお、本発明の特徴には次の製造方法も含
まれている。 内周にガイド溝のある用毛束挿入孔を備えた用毛担
体が、成形金型に設けた用毛束挿入孔と連通状態で接合
し、用毛束を押込ピンによる押し込みにより絞り込んで
用毛束を圧縮密接させるブラシの製造方法。 ハンドル成形用金型にあるキャビティに連通した用
毛束挿入孔に用毛束を導入して用毛束端を突出させて加
熱手段により用毛束挿入孔の断面より大きい断面の融合
塊を形成し、該融合塊をキャビティ内部にインモールド
するブラシの製造方法。 ハンドル成形用金型に形成される用毛束挿入孔の用
毛束導出側開口端側を凹状端面として用毛束の外周に隙
間なく融合片が拡張配列されてインモールドするブラシ
の製造方法。
【0018】
【発明の効果】本発明は、合成樹脂製用毛束の一端部を
融合してハンドル成形用金型内のキャビティに挿入保持
して、該キャビティに成形材料を導入し、成形材料の硬
化によってハンドル部に一体固着した植毛部としたブラ
シの製造方法において、ハンク状態または連続的につな
がっている用毛束を切断して成形金型または用毛担体に
設けた用毛束挿入孔に挿入する際に、用毛束の切断の際
に生じた用毛毛先部分の突出片を除去してから挿入機構
で用毛束挿入孔に一定方向からの押し込みにより用毛束
の用毛間を絞り込んで密接状態で押し込み、突出した用
毛束側端を加熱溶融して融合塊を形成すると共に、該融
合塊を前記キャビティ内成形材料に埋没固着して植毛部
とすることにより、用毛束を正確かつスムーズに断面積
を圧縮して用毛束挿入孔に挿入でき、用毛束が捻じれ状
態で成形されることを防ぎ、かつ用毛束に強い圧力をか
けて射出成形時に用毛束の周辺に余分な樹脂の漏れるの
を防ぎ、植毛部に隙間がないので、射出成形時に成形樹
脂の保持孔内への流出によるバリを防止することができ
るほか、十分な植毛強度が得られると共に、用毛束が保
持孔内面形状に導かれ挿入されるため、毛束の捻れをも
防止でき、かつ、毛立ちの良い植毛とすることができる
品質良好で、外観品位も信頼性も高いものとすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の製造工程の拡大断面図で、
(a)は用毛束端処理前工程、(b)は用毛束端成形工
程、(c)は用毛束成形後工程、(d)はインモールド
工程、(e)は離型工程、(f)は仕上工程を示す。
【図2】図1の例の用毛束の絞り込み工程を示し、
(a)は一部の分離状態の縦断面図、(b)は絞り込み
状態の用毛束の側面図を示す。
【図3】用毛束のインモールド時を示し、(a)は一部
の拡大縦断面図、(b)はX−X線における拡大切断平
面図である。
【図4】本発明の他の実施例の一製造工程の拡大縦断面
図である。
【図5】図4で得られた用毛束の例で、(a)は用毛束
の拡大切断側面図、(b)はその拡大平面図である。
【図6】図5の用毛束を用いるインモールド工程の縦断
面図である。
【図7】本発明の他の実施例の製造工程の縦断面図で、
(a)は用毛束端処理工程、(b)は用毛束端成形直前
工程、(c)は用毛束端成形工程、(d)は離型工程、
(e)は融着工程を示す。
【図8】従来例の切断された用毛の拡大側面図である。
【符号の説明】
1 用毛束 2 融合塊 3 ハンドル部 4 植毛部 6,61 研磨工具 7 カッタ 8 フィラメントガイド 9 用毛担体 10 成形金型 11 用毛束挿入孔 12 加熱手段 13 キャビティ 14 ハンドル成形用金型 15,151 押出ピン

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂製用毛束の一端部を融合してハ
    ンドル成形用金型内のキャビティに挿入保持して、該キ
    ャビティに成形材料を導入し、成形材料の硬化によって
    ハンドル部に一体固着した植毛部としたブラシの製造方
    法において、ハンク状態または連続的につながっている
    用毛束を切断して成形金型または用毛担体に設けた用毛
    束挿入孔に挿入する際に、用毛束の切断の際に生じた用
    毛毛先部分の突出片を除去してから挿入機構で用毛束挿
    入孔に一定方向からの押し込みにより用毛束の用毛間を
    絞り込んで密接状態で押し込み、突出した用毛束側端を
    加熱溶融して融合塊を形成すると共に、該融合塊を前記
    キャビティ内成形材料に埋没固着して植毛部とすること
    を特徴とするブラシの製造方法。
  2. 【請求項2】 合成樹脂用毛束の一端部を融合してハン
    ドル部に一体固着した植毛部とするブラシの製造方法に
    おいて、用毛担体に設けた用毛束挿入孔より突出する用
    毛束を切断し、切断の際に生じた用毛毛先部分の突出片
    を除去してから挿入機構で用毛束挿入孔に一定方向から
    の押し込みにより用毛束の用毛間を絞り込んで密着状態
    で押し込み突出した用毛束端を加熱溶融して相隣る各用
    毛束を互に繋げた一体融合基板に成形連結すると共に、
    該融合基板をハンドルヘッド部に備えた凹部に嵌合収納
    して接着手段または接合手段で一体化することを特徴と
    するブラシ製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012520698A (ja) * 2009-03-20 2012-09-10 ツァホランスキー アクチェンゲゼルシャフト ブラシのための剛毛フィールドを製造するための方法および装置
CN112867417A (zh) * 2018-10-22 2021-05-28 沙郎斯基股份公司 用于成形刷毛束的装置和方法、制刷机、用于成形刷毛束的装置的应用、刷、计算机程序以及计算机可读介质

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