JPH09252070A - リードフレーム、及びそれを用いた半導体装置 - Google Patents

リードフレーム、及びそれを用いた半導体装置

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JPH09252070A
JPH09252070A JP8059565A JP5956596A JPH09252070A JP H09252070 A JPH09252070 A JP H09252070A JP 8059565 A JP8059565 A JP 8059565A JP 5956596 A JP5956596 A JP 5956596A JP H09252070 A JPH09252070 A JP H09252070A
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plating layer
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lead frame
layer
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Osamu Yoshioka
修 吉岡
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 リードフレーム表面に形成されためっき層が
熱によって酸化することにより、はんだ濡れ性やワイヤ
ボンディング性が低下する。 【解決手段】 リードフレーム基材3,6上にNiめっ
き及びNi合金めっきからなる下地層7と、Ni−P、
Ni−B、或いはNi−Co合金からなる中間層8と、
純度99.9%以上の金めっきの表層9を設ける

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はリードフレーム、及
びそれを用いた半導体装置に関し、特に、アウターリー
ドのはんだ濡れ性、半導体素子のペレット付け性、及び
ワイヤボンディング性に優れるリードフレーム、及びそ
れを用いた半導体装置に関する。
【0002】
【従来技術】図2は、従来のリードフレームを示し、薄
い銅板等からなるリードフレーム材10に半導体素子と
接続される先端部11Aを有するインナーリード部11
と、半導体装置を外部の電気回路と接続するアウターリ
ード部12と、半導体素子を搭載する素子搭載部13
と、リードフレームの製作過程において各リードを保持
するダムバー14と、樹脂モールド等の位置決めに用い
るパイロットホール15を備えた外枠部16を有してい
る。
【0003】図3は、図2に示すリードフレームを用い
た従来の半導体装置を示し、素子搭載部13に搭載され
た半導体素子17と、インナリード部11の先端部11
Aに形成されたスポットAgめっき層11aと半導体素
子17とを電気的に接続するボンディングワイヤ18
と、半導体素子17及びインナーリード部11を封止し
て保護するモールド樹脂19と、樹脂モールド後、アウ
ターリード部12に形成されるはんだめっき層20とを
有している。
【0004】このような半導体装置に用いられるリード
フレームには、プリント配線板等への実装時におけるは
んだ濡れ性を高めるため、アウターリード部にはんだめ
っき層が設けられている。このはんだめっき層は、アル
カリ、或いは酸等の薬液に半導体装置を浸漬してアウタ
ーリード部の表面処理を行った後、有機溶剤を含んだ酸
中のはんだめっき液に半導体装置を浸漬することによっ
て形成される。
【0005】しかし、半導体装置を有機溶剤に浸漬する
ことから、半導体素子を保護しているモールド樹脂の内
部に酸等の汚染物質が浸透する恐れがあり、パッケージ
内部に汚染物質が浸透して半導体素子が汚染物質に汚染
されると、半導体素子の機能が失われる。こうした半導
体素子の汚染を防ぐために、リードフレームの時点では
んだめっき層をアウターリードに設けると、はんだめっ
き層の融点が183℃と低いために200℃を越える半
導体素子のペレット付けやワイヤボンディング等の温度
で溶けてしまうことから半導体装置の信頼性が低下する
という問題がある。
【0006】かかる問題を解決するものとして、リード
フレーム加工時にNiめっき/Ni−Pd、或いはPd
めっきを設けたPdめっきリードフレームがあり、例え
ば、特公昭63−49382号公報にPPF(Pre Plat
ed Lead-Frame )として開示されている。Pdめっきは
1500℃以上の融点を有し、パッケージング工程の熱
履歴によってめっき層が溶けることがなく、インナーリ
ード部におけるAu線とのワイヤボンディング性、及び
樹脂モールド後のアウターリード部とプリント配線板と
のはんだ接合性に優れるという特徴を有している。
【0007】図4は、PPFを用いた従来の半導体装置
を示し、インナーリード部11、アウターリード部1
2、及び素子搭載部13には下地層としてNiめっき層
21が施され、その表面にPdめっき層22が施されて
おり、素子搭載部13に搭載される半導体素子17と、
インナリード部11と半導体素子17とを電気的に接続
するボンディングワイヤ18を有し、半導体素子17及
びインナーリード部11をモールド樹脂19によって封
止して保護している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の半導体
装置によると、モールド成形時の熱によって樹脂が熱分
解し、その結果、分解汚染物質が生成されるため、樹脂
から気散した微量の有機物が活性に富んだ金属であるP
dに吸着してアウターリード部のはんだ濡れ性を低下さ
せるという問題がある。また、分解汚染物質を少なくし
たモールド樹脂等が開発されているが、Pdは大気中で
200℃以上の温度で熱履歴を受けると酸化することか
ら、アウターリード部にPdめっきを有する場合にはは
んだ濡れ性が低下して半導体装置の信頼性を低下させ
る。
【0009】従って、本発明の目的は、汚染物質の付着
によってアウターリード部のはんだ濡れ性が低下するこ
となく、高い信頼性を有する半導体装置を提供すること
にある。
【0010】本発明の他の目的は、熱履歴を受けたとし
ても半導体素子のペレット付け性、はんだ濡れ性、及び
Au線のワイヤボンディング性に優れるリードフレーム
を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は熱履歴を受けた
としても半導体素子のペレット付け性、はんだ濡れ性、
及びAu線のワイヤボンディング性に優れた特性を付与
するため、Niめっき、或いはNi合金めっきによって
リードフレーム基材上に形成される第1のめっき層と、
i−P,Ni−B,或いはNi−Co合金より構成さ
れ、前記第1のめっき層上に0.02〜0.3μmの厚
さで形成される第2のめっき層と、度99.9%のAu
より構成され、前記第2のめっき層上に0.2μm以下
の厚さで形成される第3のめっき層を有するリードフレ
ームを提供する。
【0012】上記のリードフレームにおいて、第3のめ
っき層は、搭載される半導体素子の電極に接続されるイ
ンナーリード、及び外部電気回路に接続されるアウター
リードに設けられる構成とすることが好ましい。
【0013】また、本発明は樹脂モールド後においても
アウターリード部のはんだ濡れ性が低下せず、パッケー
ジング工程における半導体素子のペレット付け性、及び
ワイヤボンディング性に優れるとともに高い信頼性を付
与するため、半導体素子搭載部、インナーリード、及び
アウターリードを有し、Niめっき、或いはNi合金め
っきによって形成される第1のめっき層と、Ni−P,
Ni−B,或いはNi−Co合金より構成され、前記第
1のめっき層上に0.02〜0.3μmの厚さで形成さ
れる第2のめっき層と、純度99.9%のAuより構成
され、前記第2のめっき層上に0.2μm以下の厚さで
形成される第3のめっき層を有するリードフレームと、
前記半導体素子搭載部に搭載され、前記インナーリード
と電気的に接続される半導体素子と、前記半導体素子と
前記インナーリードを封止して一体化する樹脂封止部と
を有する半導体装置を提供する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明のリードフレーム、
及びそれを用いた半導体装置を図面を参照しつつ説明す
る。
【0015】図1は、本発明の第1の実施の形態におけ
る半導体装置の構成を示し、素子搭載部1に搭載された
半導体素子2と、インナリード部3と半導体素子2とを
電気的に接続するボンディングワイヤ4と、半導体素子
2及びインナーリード部3を封止して保護するモールド
樹脂5より構成され、素子搭載部1、インナーリード部
3、及びアウターリード部6には下地層としてNiめっ
き、或いはNi合金による下地めっき層7が施され、そ
の上層にNi−Pめっき層8が施される。更に、インナ
ーリード部3及びアウターリード部6には表面に極薄い
Auめっき層9を有している。
【0016】この半導体装置は、素子搭載部1に半導体
素子2をペレット付けした後にインナーリード部3の先
端部3Aと半導体素子2とをボンディングワイヤ4でワ
イヤボンディングし、更にモールド樹脂5で素子搭載部
1、半導体素子2、及びインナーリード部3を封止す
る。モールド樹脂5による封止後にアウターリード部6
を保持しているダムバー(図示せず)を切断し、アウタ
ーリード部6を曲げ加工して形成される。
【0017】Niめっき、或いはNi合金による下地め
っき層7は、リードフレームの素材にもよるが、素材金
属の拡散防止、或いは耐蝕性から少なくとも0.3μm
以上の厚さを有することが好ましい。一方、半導体装置
は完成後にリードフレームの外枠部から切断された後に
成形加工されることから、リードフレームの切断及び成
形加工時にクラックを生じさせないためには下地めっき
層7の厚さを4μm以下として、かつ薄くすることが好
ましい。
【0018】Ni−Pめっき層8は、積層されるAuと
Ni中のSの拡散を抑制してはんだ濡れ性、及びワイヤ
ボンディング性を向上させるために厚さを0.02〜
0.3μmとすることが好ましい。厚さの上限について
は限定されないが、Ni−Pめっきを必要以上に厚くす
ると硬く脆くなって加工性が低下する。また、Ni−P
めっきの代わりにNi−B合金めっき、或いはNi−C
o合金めっきを施す場合についても同様である。
【0019】Auめっき層9は、半導体装置の組み立て
工程においてNi−Pめっきが酸化することによるはん
だ濡れ性、及びワイヤボンディング性の低下を防止す
る。即ち、Ni−Pめっきは高温環境下で容易に酸化し
易いことから、酸化を防止する酸素の拡散バリアとして
0.002〜0.2μmの厚さで出来るだけ薄く形成さ
れることが好ましい。
【0020】Auめっき層9の厚さを0.2μm以下と
することで高価なAuの目付量を少なくすることができ
る。更に、Auめっき層を設ける部分をインナーリード
及びアウターリードに限定することで目付量をより少な
くすることができ、低コスト化が図れる。また、半導体
素子のペレット付け性及びワイヤボンディング性を向上
させるためには純度が99.9%以上のAuを用いるこ
とが好ましい。
【0021】以下に、本発明のリードフレーム、及びそ
れを用いた半導体装置の実施例を説明する。
【0022】
【実施例1】Cu合金を用いてリードフレームを形成
し、このリードフレームに拡散バリアとしてNiめっき
による厚さ1μmの下地層と、その上層に電解めっき法
によるNi−P合金めっきの厚さ0.05μmと0.1
μmの中間層を有する試料を作成し、これらについて、
表面に設けられるAuめっき層を0.002、0.00
5、0.01、0.03、0.05、及び0.1μmの
厚さで形成した。Auめっきは、純Auめっき液を用い
て電解法によって設けており、Ni−Pめっき及びAu
めっきの厚さはオージェ分光分析で測定した。
【0023】このようにして所定のめっき層が形成され
たリードフレームに対して、加熱時間を10分に設定
し、大気中の雰囲気で加熱温度を200℃から400℃
にかけて変化させてめっき層を酸化させた後、所定のワ
イヤボンディング条件でAu線ボンディングを行い、ボ
ンディング数に対する不圧着数及びはんだ濡れ性を検査
した。リードフレームのワイヤボンディング性について
の結果を表1に示す。
【0024】
【表1】
【0025】表1に示されるように、リードフレームの
表面にAuめっきを設けることによって、高速酸化処理
後におけるワイヤボンディング性の低下が抑制されてい
る。一方、従来例として表面に厚さ0.1μmのPdめ
っきを有するリードフレームでは、高速酸化処理によっ
てワイヤボンディングの成功率が低下している。また、
他の従来例としてインナーリード部にAgのスポットめ
っきを厚さ5μmで形成したリードフレームでは、高速
酸化処理後も安定したワイヤボンディング性が得られ
た。次に、リードフレームのはんだ濡れ性についての結
果を表2に示す。
【0026】
【表2】
【0027】表2において、SnとPbを6対4に設定
した組成を有するはんだを用い、はんだ浴温度を235
℃としてメニスコグラフによるはんだ濡れ時間を測定し
た。従来例として表面に厚さ0.1μmのPdめっきを
有するリードフレームと比較すると、本実施例のリード
フレームは高速酸化処理後におけるはんだ濡れ性の低下
が抑制されている。一方、他の従来例としてアウターリ
ード部に厚さ8μmのはんだめっきを設けたリードフレ
ームでははんだ濡れ性の低下は認められないが、アウタ
ーリード部にはんだめっきを施す前のリードフレームで
は高速酸化処理後におけるはんだ濡れ性の低下が認めら
れた。
【0028】実施例1では、中間層にNi−P合金めっ
き層を有し、表面にAuめっきを施したリードフレーム
が中間層(=表面めっき層)にPdめっき層を有する従
来のリードフレームに対して薄いAuめっき層で安定し
たワイヤボンディング性及びはんだ濡れ性を有してい
る。
【0029】
【実施例2】Cu合金を用いてリードフレームを形成
し、このリードフレームに拡散バリアとしてNiめっき
による厚さ1μmの下地層と、その上層にNi−B合金
めっきの厚さ0.05μmと0.1μmの中間層を有す
る試料を作成し、これらについて、表面に設けられるA
uめっき層を0.002、0.005、0.01、0.
03、0.05、及び0.1μmの厚さで形成した。A
uめっきは、純Auめっき液を用いて電解法によって設
けた。
【0030】このようにして所定のめっき層が形成され
たリードフレームに対して、実施例1と同様に加熱時間
を10分に設定し、大気中の雰囲気で加熱温度を200
℃から400℃にかけて変化させてめっき層を酸化させ
た後、所定のワイヤボンディング条件でAu線ボンディ
ングを行い、ボンディング数に対する不圧着数及びはん
だ濡れ性を検査した。リードフレームのワイヤボンディ
ング性についての結果を表3に示す。
【0031】
【表3】
【0032】表3に示されるように、表面のAuめっき
層の厚さが0.002μmのリードフレームについては
ワイヤボンディング性の低下が見られるものの、0.0
05μm以上については高速酸化処理後におけるワイヤ
ボンディング性の低下が抑制されている。一方、従来例
として表面に厚さ0.1μmのPdめっきを有するリー
ドフレームでは、高速酸化処理によってワイヤボンディ
ングの成功率が低下している。また、他の従来例として
インナーリード部にAgのスポットめっきを厚さ5μm
で形成したリードフレームでは、高速酸化処理後も安定
したワイヤボンディング性が得られた。次に、リードフ
レームのはんだ濡れ性についての結果を表4に示す。
【0033】
【表4】
【0034】表4において、SnとPbを6対4に設定
した組成を有するはんだを用い、はんだ浴温度を235
℃としてメニスコグラフによるはんだ濡れ時間を測定し
た。従来例として表面に厚さ0.1μmのPdめっきを
有するリードフレームと比較すると、表面のAuめっき
層の厚さが0.002μm及び0.005μmのリード
フレームについてははんだ濡れ性の改善は見られないも
のの、0.01μm以上については高速酸化処理後にお
けるはんだ濡れ性の低下が抑制されている。一方、他の
従来例としてアウターリード部に厚さ8μmのはんだめ
っきを設けたリードフレームでははんだ濡れ性の低下は
認められないが、アウターリード部にはんだめっきを施
す前のリードフレームでは高速酸化処理後におけるはん
だ濡れ性の低下が認められた。
【0035】このことから、Ni−B合金めっきを中間
層として用い、表面にAuめっき層を設ける場合には、
Auめっき層の厚さは少なくとも0.005μmとする
必要がある。
【0036】上記したリードフレームを有する半導体装
置では、樹脂モールド後にアウターリードにはんだめっ
き層を形成する工程を省くことができるので、半導体製
造工程が短縮され、その結果、半導体装置の製造に要す
るコストを低減することができる。更に、酸、アルカ
リ、或いは汚れためっき液等に半導体装置を浸積しない
ので、半導体装置の信頼性が向上する。また、リードフ
レームを構成する材料については、Cu、Cu合金、及
び鉄等の合金であれば特に限定されず、電気的及び強度
的に十分な特性を備える金属材料であれば良い。
【0037】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明のリードフレ
ーム、及びそれを用いた半導体装置によると、Niめっ
き及びNi合金めっきからなる下地層と、Ni−P、N
i−B、或いはNi−Co合金からなる中間層と、純度
99.9%以上の金めっき層を表面に設けたため、熱履
歴を受けたとしても半導体素子のペレット付け性、はん
だ濡れ性、及びAu線のワイヤボンディング性に優れ、
汚染物質の付着によってアウターリード部のはんだ濡れ
性が低下することなく、高い信頼性を付与することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態における半導体装置を示す説
明図である。
【図2】従来のリードフレームを示す平面図である。
【図3】従来の半導体装置を示す説明図である。
【図4】従来の他の半導体装置を示す説明図である。
【符号の説明】
1,素子搭載 2,半導体素子 3,インナーリード部 3A,先端部 4,ボンディングワイヤ 5,モールド樹脂 6,アウターリード部 7,下地めっき層 8,Ni−Pめっき層 9,Auめっき層 10,リードフレーム材 11,インナーリード部 11A,先端部 11a,スポットAgめっき層 12,アウターリード部 13,素子搭載部 14,ダムバー 15,パイロットホール 16,外枠部 17,半導体素子 18,ボンディングワイヤ 19,モールド樹脂 20,はんだめっき層 21,Niめっき層 22,Pdめっき層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Niめっき、或いはNi合金めっきによ
    ってリードフレーム基材上に形成される第1のめっき層
    と、 Ni−P,Ni−B,或いはNi−Co合金より構成さ
    れ、前記第1のめっき層上に0.02〜0.3μmの厚
    さで形成される第2のめっき層と、 純度99.9%のAuより構成され、前記第2のめっき
    層上に0.2μm以下の厚さで形成される第3のめっき
    層を有することを特徴とするリードフレーム。
  2. 【請求項2】 前記第3のめっき層は、搭載される半導
    体素子の電極に接続されるインナーリード、及び外部電
    気回路に接続されるアウターリードに設けられる構成の
    請求項第1項記載のリードフレーム。
  3. 【請求項3】 半導体素子搭載部、インナーリード、及
    びアウターリードを有し、Niめっき、或いはNi合金
    めっきによって形成される第1のめっき層と、Ni−
    P,Ni−B,或いはNi−Co合金より構成され、前
    記第1のめっき層上に0.02〜0.3μmの厚さで形
    成される第2のめっき層と、純度99.9%のAuより
    構成され、前記第2のめっき層上に0.2μm以下の厚
    さで形成される第3のめっき層を有するリードフレーム
    と、 前記半導体素子搭載部に搭載され、前記インナーリード
    と電気的に接続される半導体素子と、 前記半導体素子と前記インナーリードを封止して一体化
    する樹脂封止部とを有することを特徴とする半導体装
    置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2014135509A (ja) * 2014-03-19 2014-07-24 Hitachi Maxell Ltd 半導体装置用の中間成形品及び半導体装置

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