JPH09251423A - 記憶管理装置 - Google Patents

記憶管理装置

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JPH09251423A
JPH09251423A JP8087559A JP8755996A JPH09251423A JP H09251423 A JPH09251423 A JP H09251423A JP 8087559 A JP8087559 A JP 8087559A JP 8755996 A JP8755996 A JP 8755996A JP H09251423 A JPH09251423 A JP H09251423A
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JP
Japan
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page
address
page frame
storage device
virtual
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JP8087559A
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English (en)
Inventor
Akio Urabe
章男 卜部
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 仮想記憶方式を用いる場合にも、処理速度を
著しく向上させることが可能な記憶管理装置を提供す
る。 【解決手段】 主記憶装置12は、この中に、現在管理
されているページフレームのみならず、現在管理されて
いないページフレームの一部も存在させることが可能に
構成されている。また、アドレス変換機構14のアドレ
ス変換テーブルには、ページフレームに関する情報とし
て、このページフレームが主記憶装置12内に現在存在
しているか否かのフラグが設定されるとともに、さら
に、このページフレームが現在管理されているか否かを
示すフラグも設定されるようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、仮想記憶方式を用
いた記憶管理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、プロセッサは、処理対象となる
データやプログラムをメモリ上に展開し、これをアクセ
スして一定の処理を実行する。しかしながら、プロセッ
サがアクセスしようとするプログラムやデータの量が膨
大な場合には、プロセッサが実際にアクセスする主記憶
装置の容量をはるかに超えたものとなる場合がある。こ
のような場合に、従来より仮想記憶方式が採用されてい
る。
【0003】仮想記憶方式は、実記憶容量を超える論理
的なアドレス空間全体を主記憶装置のように考えて利用
する。この空間を仮想アドレス空間または論理アドレス
空間と呼んでいる。プロセッサは処理対象となるデータ
やプログラムを仮想メモリ上に展開する一方、そのデー
タの一部を実メモリである主記憶装置上に格納して、そ
の主記憶装置をアクセスしてデータ処理を実行する。こ
の場合に主記憶装置上に格納されたデータ以外のデータ
をアクセスするときは、これまで主記憶装置上に格納さ
れていたデータの一部を仮想メモリ上のアクセス対象と
なるデータと置き換える。このような操作をページング
と呼んでいる。
【0004】ページングによる仮想記憶を実現するに
は、仮想アドレス空間を一定の大きさのページと呼ばれ
る単位で分割し、命令実行時に動的に主記憶装置上に再
配置する。この方式では、連続したページは主記憶装置
上で連続している必要もないし、すべてのページが必ず
しも主記憶装置上に存在しなくてもよい。参照したペー
ジが主記憶装置に存在しない場合、オペレーティングシ
ステムが必要なページを外部記憶装置から主記憶装置上
に転送し、ページを再配置する。
【0005】図6はこのような仮想記憶方式を用いた情
報処理装置の構成例を示す図である。図6を参照する
と、この情報処理装置は、システム全体の制御を行なう
CPU1と、主記憶装置2と、外部記憶装置3と、アド
レス変換機構(MMU)4とを有している。
【0006】ここで、CPU1は、メモリをアクセスす
るのに、仮想アドレスを出力するようになっており、こ
の場合、アドレス変換機構4が仮想アドレスを実アドレ
ス(物理アドレス)に変換するようになっている。
【0007】図7は仮想アドレスと実アドレス(物理ア
ドレス)との間の関係を説明するための図である。な
お、図7の例では、CPU1が、0〜64kバイトの範
囲で16ビットの仮想アドレスを生成可能なものである
とし、また、物理メモリが32kバイトの場合を想定し
ている。図7を参照すると、仮想アドレス空間は、仮想
ページという単位に分割され、また、仮想アドレス空間
の仮想ページに対応させて、実アドレス(物理アドレス)
は、ページフレームという単位に分割されている。仮想
ページとページフレームは、常に同じ大きさであり、図
7の例では、ぺージの大きさは、4kバイトとなってお
り、仮想アドレス空間が64kバイトであることから、
仮想ページは16ページあり、また、物理メモリが32
kバイトであることから、ページフレームは8ページあ
る。なお、上記例では、ページの大きさを4kバイトと
したが、一般に使用されるページの大きさは、512〜
8kバイトである。
【0008】また、図8は主記憶装置2内の状態を説明
するための図であり、一般的な仮想記憶方式では、主記
憶装置2内には、現在管理されているページフレームP
1〜PFn(図7の例では、n≦8)のみが存在する(記
憶される)ようになっており、現在管理されていないペ
ージフレームについては、全て、外部記憶装置3内に記
憶され、主記憶装置2内には存在しない。
【0009】また、仮想アドレスは、一般に、仮想ペー
ジ番号(上位ビット)とぺージ内オフセット(下位ビット)
とにより構成されている。図9には仮想アドレスのフォ
ーマットの一例が示されており、図9の仮想アドレス
は、図7のように16ビットのものとなっており、その
上位4ビットが仮想ページ番号であり、下位12ビット
がページ内オフセットとなっている。
【0010】このようなフォーマットの仮想アドレスが
CPU1から出力されるとき、アドレス変換機構4は、
図10に示すようなアドレス変換テーブルATTを用い
て、仮想アドレスを実アドレス(物理アドレス)に変換す
る。すなわち、アドレス変換テーブルATTには、各仮
想ページ番号に対応させて、この仮想ページに対応した
ページフレームに関する情報がページテーブルエントリ
(PTE)として設定されている。
【0011】このように、CPU1から仮想アドレスが
出力されるとき、アドレス変換機構4は、この仮想アド
レスの仮想ページ番号(上位ビット)によって、アドレス
変換テーブルATTのこの仮想ページ番号のエントリを
検索することができる。すなわち、仮想アドレスの仮想
ページ番号(上位ビット)を、仮想ページ番号のエントリ
を見つけるためのアドレス変換テーブルATTへの索引
として用いることができる。
【0012】また、アドレス変換テーブルATTにおい
て、各ページテーブルエントリ(PTE)の内容,すなわ
ちページフレームに関する情報としては、このページフ
レームが有効か無効かのフラグ(すなわち、このページ
フレームが主記憶装置2内に現在存在しているか否かの
フラグ)FLG1が設定され、また、このページフレー
ムが有効である場合(主記憶装置2内に存在している場
合)には、そのページフレームの先頭実アドレス(ページ
アドレス)が設定されるようになっており、従って、ア
ドレス変換機構4は、CPU1から出力された仮想アド
レスの仮想ページ番号(上位ビット)によって、アドレス
変換テーブルATTのこの仮想ページ番号のエントリを
索引したとき、この仮想ページ番号に対応するページフ
レームが主記憶装置2内に存在するか否かをフラグFL
G1によって検出でき、この仮想ページ番号に対応する
ページフレームが主記憶装置2内に存在するときには、
このページフレームの先頭実アドレス(ページアドレス)
を得ることができる。そして、このページフレームの先
頭実アドレス(ページアドレス)が得られると、このペー
ジフレームの先頭実アドレス(ページアドレス)と仮想ア
ドレスのページ内オフセットとによって、実アドレス
(物理アドレス)を生成してCPU1に与える。これによ
り、CPU1は、主記憶装置2内のこの実アドレス(物
理アドレス)の部分をアクセスすることができる。
【0013】一方、アドレス変換テーブルATTのこの
仮想ページ番号のエントリを索引したとき、この仮想ペ
ージ番号に対応するページフレームが主記憶装置2内に
存在しないことが、フラグFLG1によって検出された
ときには、アドレス変換機構4は、CPU1にページ例
外割込を返し、現在実行中の命令の実行を中断させ、例
えば、スワッピングによって、外部記憶装置3から必要
なページフレームを主記憶装置2上に転送させ、ページ
フレームを再配置させる。
【0014】このように、仮想記憶方式によれば、アク
セス対象となるページが主記憶装置2上に存在しないと
きには、外部記憶装置3から必要なページを主記憶装置
2に転送して用いることができるので、全てのページを
主記憶装置2上に常駐させる必要がなく、主記憶装置2
のメモリ容量が少ない場合でも、大量のデータを処理す
ることができる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、外部記
憶装置3を主記憶装置2の仮想記憶空間として頻繁に使
用することは、外部記憶装置3の動作速度が遅いため
に、処理能力の大幅な低下を招くという問題があった。
【0016】本発明は、仮想記憶方式を用いる場合に
も、処理速度を著しく向上させることが可能な記憶管理
装置を提供することを目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1,請求項4記載の発明では、主記憶装置上
に、現在管理されているページフレームのみならず、現
在管理されていないページフレームをも存在させること
が可能に構成され、また、仮想アドレスから実アドレス
に変換するためのアドレス変換テーブルに、該当アドレ
スのページフレームが現在管理されているか否かの情報
が付加されており、その情報により該当ページフレーム
が現在管理されていないと判断されたときには、特殊ペ
ージ例外割込を生じさせるようにしている。これによ
り、この特殊ページ例外割込が生じることにより、該ペ
ージフレームが現在管理されてないページフレーム(圧
縮されたページフレーム)か否かを割込処理ルーチン側
で調べる必要がなくなり、処理速度を速くすることがで
きる。
【0018】また、請求項2,請求項5記載の発明で
は、該当ページフレームが主記憶装置上に存在するが、
これが現在管理されているものではない場合、該ページ
フレームが存在する主記憶装置上のアドレス位置情報が
アドレス変換テーブルにさらに付加されている。これに
より、ページ例外処理ルーチン中で、現在管理されてい
ないページフレーム(圧縮されたページフレーム)が主記
憶装置のどのアドレス位置にあるか捜す必要がなくな
り、処理速度をより一層速くすることができる。
【0019】また、請求項3,請求項6記載の発明で
は、アドレス変換テーブルには、さらに、ページフレー
ムのデータ長さ情報が付加されている。これにより、処
理速度をより一層速くすることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る記憶管理装置
が適用される情報処理装置の構成例を示す図である。図
1を参照すると、この情報処理装置は、システム全体の
制御を行なうCPU11と、主記憶装置12と、外部記
憶装置13と、アドレス変換機構(MMU)14とを有し
ている。
【0021】ここで、CPU11は、メモリをアクセス
するのに、仮想アドレスを出力するようになっており、
この場合、アドレス変換機構14が仮想アドレスを実ア
ドレス(物理アドレス)に変換するようになっている。
【0022】本発明においても、仮想アドレスと実アド
レス(物理アドレス)との間の関係は、図7に示したもの
と同様のものとなっている。また、仮想アドレスは、図
9に示したものと同様に、仮想ページ番号(上位ビット)
とぺージ内オフセット(下位ビット)とにより構成されて
いる。
【0023】このようなフォーマットの仮想アドレスが
CPU11から出力されるとき、図1のアドレス変換機
構14は、図2に示すようなアドレス変換テーブルAT
Tを用いて、仮想アドレスを実アドレス(物理アドレス)
に変換する。すなわち、アドレス変換テーブルATTに
は、各仮想ページ番号に対応させて、この仮想ページに
対応したページフレームに関する情報がページテーブル
エントリ(PTE)として設定されている。
【0024】このように、CPU11から仮想アドレス
が出力されるとき、アドレス変換機構14は、前述した
と同様に、この仮想アドレスの仮想ページ番号(上位ビ
ット)によって、アドレス変換テーブルATTのこの仮
想ページ番号のエントリを検索することができる。すな
わち、仮想アドレスの仮想ページ番号(上位ビット)を、
仮想ページ番号のエントリを見つけるためのアドレス変
換テーブルATTへの索引として用いることができる。
また、アドレス変換テーブルATTにおいて、各ページ
テーブルエントリ(PTE)の内容,すなわちページフレ
ームに関する情報としては、このページフレームが有効
か無効かのフラグ(すなわち、このページフレームが主
記憶装置12内に現在存在しているか否かのフラグ)F
LG1が設定され、また、このページフレームが有効で
ある場合(主記憶装置12内に存在している場合)には、
そのページフレームの先頭実アドレス(ページアドレス)
が設定されるようになっており、従って、アドレス変換
機構14は、CPU11から出力された仮想アドレスの
仮想ページ番号(上位ビット)によって、アドレス変換テ
ーブルATTのこの仮想ページ番号のエントリを索引し
たとき、この仮想ページ番号に対応するページフレーム
が主記憶装置12内に存在するか否かをフラグFLG1
によって検出でき、この仮想ページ番号に対応するペー
ジフレームが主記憶装置12内に存在するときには、こ
のページフレームの先頭実アドレス(ページアドレス)を
得ることができる。
【0025】ところで、本実施形態においては、主記憶
装置12は、この中に、現在管理されているページフレ
ームのみならず、現在管理されていないページフレーム
の一部も存在させることが可能に構成されている。図3
は主記憶装置12の構成を説明するための図である。図
3を参照すると、この主記憶装置12内には、現在管理
されているページフレームPF1〜PFnのみならず、現
在管理されていないページフレームの一部PFm〜PFz
をも存在させる(記憶させる)ことが可能に構成されてい
る。
【0026】すなわち、従来の一般的な仮想記憶方式で
は、現在管理されていないページフレームについては、
全て、外部記憶装置内に記憶され、主記憶装置内には存
在しないが、本実施形態では、外部記憶装置13内に記
憶される現在管理されていないページフレームの一部を
も主記憶装置12内に積極的に存在させることが可能に
構成されている。
【0027】なお、この主記憶装置12の構成におい
て、現在管理されているページフレームPF1〜PFn
記憶するための領域MAの容量は、例えば一定のものと
なっており、また、現在管理されていないページフレー
ムPFm〜PFzを記憶するための領域MBの容量は、こ
の主記憶装置12の全容量Mを差し引いたものとなって
いる。
【0028】また、本実施形態においても、アドレス変
換機構14のアドレス変換テーブルATTには、前述し
た従来の一般的な仮想記憶方式と同様に、各ページテー
ブルエントリ(PTE)の内容,すなわちページフレーム
に関する情報として、このページフレームが有効か無効
かのフラグ(すなわち、このページフレームが主記憶装
置12内に現在存在しているか否かのフラグ)FLG1
が設定され、また、このページフレームが有効である場
合(主記憶装置12内に存在している場合)には、そのペ
ージフレームの先頭実アドレス(ページアドレス)が設定
されるようになっているが、本実施形態では、さらに、
このページフレームが現在管理されているか否かを示す
フラグFLG2も設定されるようになっている。
【0029】このような構成により、アドレス変換機構
14は、CPU11から出力された仮想アドレスの仮想
ページ番号(上位ビット)によって、アドレス変換テーブ
ルATTのこの仮想ページ番号のエントリを索引したと
き、この仮想ページ番号に対応するページフレームが主
記憶装置12内に存在するか否かをフラグFLG1によ
って検出でき、さらに、このページフレームが現在管理
されているものか否かをフラグFLG2によって検出で
きる。
【0030】そして、この仮想ページ番号に対応するペ
ージフレームが主記憶装置12内に存在し、かつ、この
ページフレームが現在管理されているものであるときに
は、このページフレームの先頭実アドレス(ページアド
レス)をこのページテーブルエントリから得て、このペ
ージフレームの先頭実アドレス(ページアドレス)と仮想
アドレスのページ内オフセットとによって、実アドレス
(物理アドレス)を生成し、これをCPU1に与えて、主
記憶装置12内のこの実アドレス(物理アドレス)の部分
をアクセスすることができる。
【0031】一方、アドレス変換テーブルATTのこの
仮想ページ番号のエントリを索引したとき、この仮想ペ
ージ番号に対応するページフレームが主記憶装置12内
に存在しないことが、フラグFLG1によって検出され
たときには、アドレス変換機構14は、CPU11にペ
ージ例外割込を返し、現在実行中の命令の実行を中断さ
せ、例えば、スワッピングによって、外部記憶装置13
から必要なページフレームを主記憶装置12の領域MA
上に転送させ、ページフレームを再配置させる。なお、
このとき、スワッピングによって領域MAから外される
ページフレームは、外部記憶装置13に格納されても良
いし、主記憶装置12の領域MBに空きがあれば、領域
MBに格納されても良い。なお、このとき、アドレス変
換テーブルATTにおいて、主記憶装置12の領域MA
上に転送されたページフレームのページテーブルエント
リのフラグFLG1,FLG2を、このページフレーム
が主記憶装置12上に存在し、かつ、現在管理されてい
るページフレームであるものに設定変更する一方、外部
記憶装置13あるいは主記憶装置12の領域MBに転送
されたページフレームのページエントリテーブルのフラ
グFLG1を、主記憶装置12上に存在しないものに、
あるいは存在するものに設定変更し、フラグFLG2を
現在管理されていないものに設定変更する。また、それ
ぞれのページフレームのページテーブルエントリのペー
ジアドレスを変更する。
【0032】また、アドレス変換テーブルATTのこの
仮想ページ番号のエントリを索引したとき、この仮想ペ
ージ番号に対応するページフレームが主記憶装置12内
に存在することがフラグFLG1によって検出されたも
のの、このページフレームが現在管理されていないこと
がフラグFLG2によって検出されたときには、アドレ
ス変換機構14は、CPU11に特殊ページ例外割込を
返す。これにより、CPU11は、現在実行中の命令の
実行を中断させ、例えば、主記憶装置12内でのスワッ
ピングによって(領域MAと領域MBとの間のスワッピ
ングによって)、主記憶装置12の領域MA上の例えば
使用頻度の低いページフレームを領域MBに転送し、ま
た、主記憶装置12の領域MBに現在管理されていない
ものとして記憶されている上記ページフレームを主記憶
装置12の領域MA上に転送して、ページフレームを再
配置させる。なお、この際、主記憶装置12の領域MB
に現在管理されていないものとして記憶されている上記
ページフレームは、このページフレームが主記憶装置1
2に存在していることから、このページテーブルエント
リからこのページフレームの先頭実アドレス(ページア
ドレス)を得て、このページフレームの先頭実アドレス
と仮想アドレスのページ内オフセットとによって、実ア
ドレス(物理アドレス)を生成し、主記憶装置12内のこ
の実アドレス(物理アドレス)の部分をアクセスすること
ができる。
【0033】このようにして、ページフレームの再配置
を行なう。なお、このとき、アドレス変換テーブルAT
Tにおいて、主記憶装置12の領域MA上に転送された
ページフレームのページテーブルエントリのFLG2
を、このページフレームが現在管理されているページフ
レームであるものに設定変更する一方、主記憶装置12
の領域MBに転送されたページフレームのページエント
リテーブルのフラグFLG2を現在管理されていないも
のに変更設定する。また、それぞれのページフレームの
ページテーブルエントリのページアドレスを変更する。
【0034】このような構成では、アクセス対象となる
ページが主記憶装置12上に存在しないときには、外部
記憶装置13から必要なページを主記憶装置12に転送
して用いることができるので、全てのページを主記憶装
置12上に常駐させる必要がなく、主記憶装置12のメ
モリ容量を節約し、大量のデータを処理することができ
るとともに、さらに、主記憶装置12には、現在管理さ
れているページのみならず、現在管理されていないペー
ジの一部をも主記憶装置12に存在させることが可能と
なっているので、仮想記憶方式を用いる場合にも、処理
速度を著しく向上させることができる。すなわち、主記
憶装置12の領域MBには、現在管理がなされていない
ページのうち、使用頻度の高いページを存在させ、外部
記憶装置13には、現在管理がなされていないページの
うち、使用頻度の低いページを存在させるように制御す
ることで、スワッピングの多くを、主記憶装置12内だ
けで行なうことができ(主記憶装置12内の領域MAと
領域MBとの間でだけで行なうことができ)、スワッピ
ングの処理速度を著しく向上させることができる。
【0035】ところで、主記憶装置12の領域MBに記
憶される各ページフレームPFm〜PFz、および/また
は、外部記憶装置13に記憶される各ページフレーム
は、主記憶装置12の領域MAに記憶されるページフレ
ームと同様のデータ形成のものであったものでも良い
し、領域MAに記憶されるページフレームのデータ形式
に対して所定の処理,例えば圧縮処理を施したものであ
っても良い。
【0036】主記憶装置MBの領域MBに記憶されるペ
ージフレームのデータ形式が、例えば、領域MAに記憶
されるページフレームのデータ形式に対し圧縮処理を施
したものである場合、アドレス変換テーブルATTの各
ページテーブルエントリ(PTE)において、フラグFL
G2は、そのページフレームが圧縮されたデータ形式の
ものであるか否かを識別するためのものとして捉えるこ
ともできる。
【0037】また、この場合、アドレス変換テーブルA
TTのこの仮想ページ番号のエントリを索引したとき、
この仮想ページ番号に対応するページフレームが主記憶
装置12内に存在することがフラグFLG1によって検
出されたものの、このページフレームが圧縮されたデー
タ形式のページフレームであることがフラグFLG2に
よって検出されたときに、アドレス変換機構14は、C
PU11に特殊ページ例外割込として圧縮ページ例外割
込を返すことができる。
【0038】これにより、CPU11は、現在実行中の
命令の実行を中断させ、例えば、主記憶装置12内での
スワッピングによって(領域MAと領域MBとの間のス
ワッピングによって)、主記憶装置12の領域MA上の
例えば使用頻度の低い非圧縮ページフレームを圧縮して
領域MBに転送し、また、主記憶装置12の領域MBに
圧縮されて記憶されている上記圧縮ページフレームを伸
長して主記憶装置12の領域MA上に転送し、ページフ
レームを再配置させる。なお、この際、主記憶装置12
の領域MBに圧縮されて記憶されている上記圧縮ページ
フレームは、このページフレームが主記憶装置12に存
在していることから、このページテーブルエントリから
このページフレームの先頭実アドレス(ページアドレス)
を得て、このページフレームの先頭実アドレス(ページ
アドレス)と仮想アドレスのページ内オフセットとによ
って、実アドレス(物理アドレス)を生成しCPU1に与
え、主記憶装置12内のこの実アドレス(物理アドレス)
の部分をアクセスすることができる。
【0039】このように、主記憶装置12の領域MAに
非圧縮ページフレームを、また、主記憶装置12の領域
MBに圧縮ページフレームを配置する場合、これらのス
ワッピングには、圧縮/伸長処理が必要となるので、情
報処理装置には、図4に示すように、データの圧縮/伸
長を行なう圧縮/伸長部20が設けられている必要があ
る。このような圧縮/伸長部20が設けられていること
により、外部記憶装置13に記憶されている圧縮ページ
フレームと主記憶装置12の領域MAに記憶されている
非圧縮ページフレームとの間でスワッピングを行なうと
き、あるいは、主記憶装置12の領域MBに記憶されて
いる圧縮ページフレームと主記憶装置12の領域MAに
記憶されている非圧縮ページフレームとの間でスワッピ
ングを行なうとき、主記憶装置12の領域MAに記憶さ
れている非圧縮ページフレームのデータを圧縮して、こ
れを外部記憶装置13あるいは主記憶装置12の領域M
Bに転送して主記憶装置12の領域MAにページの空き
を作り、しかる後、主記憶装置12の領域MAに転送さ
れるべき外部記憶装置13あるいは主記憶装置12の領
域MBの圧縮ページフレームの圧縮データを伸長して非
圧縮ページフレームとし、これを主記憶装置12の領域
MAに転送することができる。このようにして、スワッ
ピングを行なった後、主記憶装置12の領域MAに転送
された非圧縮ページフレーム,主記憶装置12の領域M
Bあるいは外部記憶装置13に転送された圧縮ページフ
レームについて、前述したと同様に、それぞれのページ
テーブルエントリの内容,すなわち、フラグFLG1,
FLG2,ページアドレスを変更して、処理を完了す
る。
【0040】このような構成では、主記憶装置12の領
域MBに記憶されるページフレームのデータ形式が、例
えば、領域MAに記憶されるページフレームのデータ形
式に対し圧縮処理を施したものであるので、主記憶装置
12のメモリ容量を節約し、主記憶装置12により多く
のページフレームを存在させることが可能となり、処理
速度をより一層向上させることができる。また、この場
合、アドレス変換テーブルATTの各ページテーブルエ
ントリ(PTE)において、フラグFLG2は、そのペー
ジフレームが圧縮されたデータ形式のものであるか否か
を識別するためのものとして用いられ、このフラグFL
G2が設定されていると圧縮ページ例外割込が発生する
ので、圧縮ページ例外割込がおこった際に、このページ
フレームが圧縮されたページフレームか否かを割込処理
ルーチン側で調べる必要がなくなり、処理速度を速くす
ることができる。
【0041】なお、上述の各構成例では、アドレス変換
テーブルATT内の各ページテーブルエントリ(PTE)
が図2のようなフォーマットのものになっているとした
が、処理速度をさらに一層速くするため、例えば主記憶
装置12の領域MBに存在するページフレーム(PTE)
については、図5に示すように、そのページテーブルエ
ントリ(PTE)中に、このページフレームの主記憶装置
12内でのアドレス(該ページフレームが存在する主記
憶装置12上のアドレス位置情報)を保持させても良
い。また、主記憶装置12内でのアドレスに加えて、そ
のページフレームのデータ長さ情報を保持させても良
い。
【0042】ページテーブルエントリ(PTE)中に、こ
のページフレームの主記憶装置12内でのアドレス(該
ページフレームが存在する主記憶装置12上のアドレス
位置情報)を保持させる場合には、ページ例外処理ルー
チン中で、現在管理されていないページフレーム(圧縮
されたページフレーム)が、主記憶装置12のどのアド
レス位置にあるか捜す必要がなくなり、処理速度をより
一層速くすることができる。
【0043】また、主記憶装置12内でのアドレスに加
えて、そのページフレームのデータ長さ情報を保持させ
る場合には、このページフレームのデータ長も即座にわ
かるので、処理速度をさらに一層速くすることができ
る。
【0044】
【発明の効果】以上に説明したように、請求項1,請求
項4記載の発明によれば、主記憶装置上に、現在管理さ
れているページフレームのみならず、現在管理されてい
ないページフレームをも存在させることが可能に構成さ
れ、また、仮想アドレスから実アドレスに変換するため
のアドレス変換テーブルに、該当アドレスのページフレ
ームが現在管理されているか否かの情報が付加されてお
り、その情報により該当ページフレームが現在管理され
ていないと判断されたときには、特殊ページ例外割込を
生じさせるようにしているので、この特殊ページ例外割
込が生じることにより、該ページフレームが現在管理さ
れてないページフレーム(圧縮されたページフレーム)か
否かを割込処理ルーチン側で調べる必要がなくなり、処
理速度を速くすることができる。
【0045】また、請求項2,請求項5記載の発明によ
れば、該当ページフレームが主記憶装置上に存在する
が、これが現在管理されているものではない場合、該ペ
ージフレームが存在する主記憶装置上のアドレス位置情
報がアドレス変換テーブルにさらに付加されているの
で、ページ例外処理ルーチン中で、現在管理されていな
いページフレーム(圧縮されたページフレーム)が主記憶
装置のどのアドレス位置にあるか捜す必要がなくなり、
処理速度をより一層速くすることができる。
【0046】また、請求項3,請求項6記載の発明によ
れば、アドレス変換テーブルには、さらに、ページフレ
ームのデータ長さ情報が付加されているので、処理速度
をより一層速くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る記憶管理装置が適用される情報処
理装置の構成例を示す図である。
【図2】本発明のアドレス変換機構を説明するための図
である。
【図3】主記憶装置12の構成を説明するための図であ
る。
【図4】本発明に係る記憶管理装置が適用される情報処
理装置の構成例を示す図である。
【図5】ページテーブルエントリの他の構成例を示す図
である。
【図6】仮想記憶方式を用いた情報処理装置の構成例を
示す図である。
【図7】仮想アドレスと実アドレス(物理アドレス)との
間の関係を説明するための図である。
【図8】主記憶装置の従来の構成例を示す図である。
【図9】仮想アドレスのフォーマットの一例を示す図で
ある。
【図10】従来のアドレス変換機構の構成例を示す図で
ある。
【符号の説明】
11 CPU 12 主記憶装置 13 外部記憶装置 14 アドレス変換機構 20 圧縮/伸長部 ATT アドレス変換テーブル

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主記憶装置上に、現在管理されているペ
    ージフレームのみならず、現在管理されていないページ
    フレームをも存在させることが可能に構成され、また、
    仮想アドレスから実アドレスに変換するためのアドレス
    変換テーブルに、該当アドレスのページフレームが現在
    管理されているか否かの情報が付加されており、その情
    報により該当ページフレームが現在管理されていないと
    判断されたときには、特殊ページ例外割込を生じさせる
    ことを特徴とする記憶管理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の記憶管理装置において、
    該当ページフレームが主記憶装置上に存在するが、これ
    が現在管理されているものではない場合、該ページフレ
    ームが存在する主記憶装置上のアドレス位置情報が前記
    アドレス変換テーブルにさらに付加されていることを特
    徴とする記憶管理装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の記憶管理装置において、
    前記アドレス変換テーブルには、さらに、前記ページフ
    レームのデータ長さ情報が付加されていることを特徴と
    する記憶管理装置。
  4. 【請求項4】 主記憶装置上に、現在管理されている非
    圧縮ページフレームのみならず、現在管理されていない
    圧縮ページフレームをも存在させることが可能に構成さ
    れ、また、仮想アドレスから実アドレスに変換するため
    のアドレス変換テーブルに、該当アドレスのページフレ
    ームが圧縮されているか否かの情報が付加されており、
    その情報により該当ページフレームが圧縮されていると
    判断されたときには、圧縮ページ例外割込を生じさせる
    ことを特徴とする記憶管理装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の記憶管理装置において、
    該当ページフレームが主記憶装置上に存在するが、これ
    が圧縮されたものである場合、該ページフレームが存在
    する主記憶装置上のアドレス位置情報が前記アドレス変
    換テーブルにさらに付加されていることを特徴とする記
    憶管理装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の記憶管理装置において、
    前記アドレス変換テーブルには、さらに、前記ページフ
    レームのデータ長さ情報が付加されていることを特徴と
    する記憶管理装置。
JP8087559A 1996-03-15 1996-03-15 記憶管理装置 Pending JPH09251423A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015162755A1 (ja) * 2014-04-24 2015-10-29 株式会社日立製作所 データを圧縮して格納するストレージ装置

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