JPH09250856A - 食品貯蔵庫 - Google Patents

食品貯蔵庫

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JPH09250856A
JPH09250856A JP6252996A JP6252996A JPH09250856A JP H09250856 A JPH09250856 A JP H09250856A JP 6252996 A JP6252996 A JP 6252996A JP 6252996 A JP6252996 A JP 6252996A JP H09250856 A JPH09250856 A JP H09250856A
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JP
Japan
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food storage
temperature
ceiling wall
food
cooling unit
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JP6252996A
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Kazuyuki Furukawa
和志 古川
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Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】収納する食品を最適貯蔵温度で貯蔵できるよう
に食品貯蔵室の天井壁内に冷却ユニットを設けた食品貯
蔵庫を提供する。 【解決手段】食品貯蔵庫における食品貯蔵室4の天井壁
6内に冷却ユニット7を設け、この冷却ユニット7で食
品貯蔵室4の天井壁面を冷却することにより、この天井
壁面周辺の空気を冷却して食品貯蔵室内の空気に対流を
起こし、食品貯蔵室内の空気全体を一様に冷却するよう
にした構造。これにより、食品貯蔵室4に収納する食品
をその最適貯蔵温度の範囲内で貯蔵できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は冷蔵庫等の食品貯蔵
庫に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の冷蔵庫は図6に示すように、冷蔵
室21の冷気が矢印のように冷蔵室21の後部より野菜
室22に自然落下又は送風ファン(図示せず)による強
制送風によって供給されるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし乍ら、従来の冷
蔵庫では、一般に貯蔵する食品に対して常に最適温度で
貯蔵されているとは限らず、ある範囲の温度幅を持つ温
度で貯蔵、維持されている。特に、野菜室では、貯蔵温
度が多くの青果物に対して低温障害が起こり難い高い目
の温度(約6〜8℃)に設定されており、この温度付近
に最適貯蔵温度を持つ青果物に対して適した環境となっ
ているが、全ての青果物に対しては最大公約数的な環境
となっている。
【0004】又、その野菜室温度も設定の温度になるよ
うに制御されているわけではなく、冷蔵室からの冷気や
外気温等の外的環境に依存した環境となっているため、
例えば周囲温度が変化すれば野菜室の温度も元の温度を
維持できない欠点がある。又、野菜室では容器がその蓋
部と完全に密閉されておらず、収納した青果物から蒸散
した水分は、野菜室容器周囲に設けられた冷気循環通路
へ濡れて冷凍サイクル内の蒸発器に着霜し、除霜運転に
て余分な水分として除去されていた。
【0005】この結果、野菜室内の野菜はその水分が失
われて鮮度が急速に落ちる欠点があった。また、野菜室
容器の材質は樹脂であるが、金属に比べて熱伝導性、比
熱容量が小さく、食品の冷却時や扉の開閉時に元の設定
温度に戻るまで長時間を要した。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来技術の
問題点を解決するためになされたものであり、請求項1
の発明の食品貯蔵庫は、キャビネット本体内に断熱材を
介して内箱を内設し、この内箱内に食品貯蔵室を形成し
たものにおいて、上記食品貯蔵室の天井壁内に食品貯蔵
室の天井壁面を冷却する冷却ユニットを内設したことを
特徴とする。
【0007】この構成によれば、食品貯蔵室の天井壁面
が冷却ユニットにて冷却され、この天井壁面からの輻射
で食品貯蔵室内の空気が冷却されるとともにこの冷却さ
れた空気の対流によって、食品貯蔵室内の空気全体が冷
却される。その結果、食品貯蔵室内の温度分布が略一定
となり、食品を一定の環境で貯蔵することができる。
又、食品貯蔵室の密閉性と環境分布が一定していること
から食品から発生する水分により食品貯蔵室内を高湿度
に保つことができる。
【0008】又、請求項2の発明の食品貯蔵庫は、請求
項1に記載された食品貯蔵庫において、上記冷却ユニッ
トを熱電素子にて形成したことを特徴とする。この構成
によれば、電流制御により熱電素子の駆動を制御するこ
とになる。従って、設定温度に対して温度制御を簡単に
行うことができるとともに冷却ユニットを小型にするこ
とができる。
【0009】又、請求項3の発明の食品貯蔵庫は、キャ
ビネット本体内に断熱材を介して内箱を内設し、この内
箱内に食品貯蔵室を形成したものにおいて、上記食品貯
蔵室の天井壁内に空気入口と空気出口を有する冷却ユニ
ット室を設けて、該冷却ユニット室内に上記食品貯蔵室
の天井壁面を冷却する熱電素子と該熱電素子の熱を放熱
する放熱フィンを設けたことを特徴とする。
【0010】この構成によれば、電流制御により熱電素
子の駆動を制御することになり、この熱電素子の放熱す
る熱を放熱フィンにより空気入口から空気出口に流れる
空気を利用し放熱する。その結果、設定温度に対して温
度制御を簡単に行うことができるとともに冷却ユニット
を小型にすることができる。又、熱電素子の熱が効率よ
く放熱される。
【0011】請求項4の発明の食品貯蔵庫は、上記請求
項1及び2に記載された食品貯蔵庫において、上記内箱
内を断熱性の仕切材にて複数の食品貯蔵室に分割し、各
食品貯蔵室の天井壁内に冷却ユニットを設けたことを特
徴とする。この構成によれば、最適貯蔵温度の異なる食
品を夫々専用の食品貯蔵室にて冷却することができる。
この結果、異なる最適貯蔵温度を持つ複数の食品に対し
て、夫々独立した一定環境で長期間貯蔵することができ
る。
【0012】又、請求項5の発明の食品貯蔵庫は、請求
項1乃至4に記載された食品貯蔵庫において上記食品貯
蔵室内壁面を熱伝導性の良い金属材料にて形成したこと
を特徴とする。この構成によれば、食品貯蔵室の壁面を
通じて冷却ユニットの温度を食品貯蔵室全体の壁面に伝
達することができる。
【0013】従って、食品貯蔵室の全壁面からの輻射と
空気の対流によって、食品貯蔵室内の空気全体を素早く
冷却することができるとともに食品貯蔵室内を一定の安
定した設定温度に保つことができる。
【0014】又、請求項6の発明の食品貯蔵庫は、請求
項1及び2に記載された食品貯蔵庫において、上記内箱
内を断熱性の仕切材にて複数の食品貯蔵室に分割し、各
食品貯蔵室の天井壁内に食品貯蔵室の天井壁面を冷却す
る冷却ユニットを設けるとともに、各食品貯蔵室内の温
度を調節できる調節スイッチとその設定値を表示する表
示パネルを設けたことを特徴とする。
【0015】この構成によれば、調節スイッチを操作し
て各食品貯蔵室の温度を調節し、その設定温度を表示パ
ネルに表示することになる。その結果、各食品貯蔵室の
設定温度を夫々独立して調節することができるとともに
その設定温度を表示パネルに表示することができる。従
って、各食品貯蔵室に設定温度の異なる食品を収容する
ことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
〈第1の実施の形態〉図1は本発明において第1の実施
の形態における食品貯蔵庫の開扉状態を示す概略斜視図
である。図において、1はキャビネット本体であり、断
熱材2を介して内箱3を内設し、該内箱3内に食品貯蔵
室4を形成している。5はこの食品貯蔵室4を開閉する
扉である。7は上記キャビネット本体1(食品貯蔵室
4)の天井壁6内に設けられた冷却ユニットであり、該
冷却ユニット7を作動させることにより天井壁6を直接
冷却し、この冷却された天井壁6を介して食品貯蔵室4
内の天井壁6付近の空気を冷却する。
【0017】冷却された空気は、その密度を大きくして
食品貯蔵室4の底部に向かって下降する一方、食品貯蔵
室4の底部の冷却されていない密度の小さい空気は除々
に上昇し天井壁6付近に移動する。これらの作用が連続
して行われることにより、食品貯蔵室4内に天井壁面か
ら底部への空気の穏やかな対流が生じて食品貯蔵室4内
の空気全体が冷却され、中に収容された食品が冷却され
る。
【0018】このように冷却される食品は、その温度が
下げられ、最終的に室内温度を検知する手段を用いて、
予め設定された室内温度と同じ温度まで下げられる。特
に、食品が青果物の場合には、その温度が食品貯蔵室4
の設定温度まで下がるまでの間、周囲温度における蒸気
圧と青果物自体の温度における蒸気圧の差から青果物に
蒸散作用が起こり、密閉された食品貯蔵室4内が高湿度
になる。
【0019】このように食品貯蔵室が高湿度になること
により、その一部は対流と温度差により天井壁面6に着
露するとともにそれが進んで水滴となって落下し、食品
を濡らすことになる。しかし乍ら、収納されている青果
物が比較的低い温度で保存されておれば多少濡れても品
質劣化を促進することは殆どなく(実験結果で証明され
ている)、寧ろ、その水分が表面から吸収され、萎れる
ことを防止できる。
【0020】〈第2の実施の形態〉図2は本発明の第2
の実施の形態における食品貯蔵庫の開扉状態を示す図で
ある。この実施の形態では、上記図1の実施の形態の冷
却ユニット7を一般的な冷凍サイクルでなく熱電素子8
を用いた例を示すものである。より詳細には図3及び図
4に示している。
【0021】これらの図に示されるように、本実施の形
態では、上記天井壁6内に冷却ユニット室9を設けると
ともに天井壁6の両側面に冷却ユニット室9に通じる空
気入口10と空気出口11を設けている。そして、上記
冷却ユニット室9の中央部の断熱材12を除去した部分
に熱電素子8を設置するとともにその上に冷却フィン1
3を配設し、更に上記空気入口10に近い方に冷却ファ
ン14を設けている。熱電素子8は冷却面と発熱面を持
ち、電気的に熱移動を行うことができるもので、天井壁
6側に面しているのが冷却面となり、冷却フィン13側
に面しているのが発熱面となる。
【0022】以上のような構成において、熱電素子8に
駆動電流を供給することにより、その冷却面は天井壁6
を介して周囲の熱を奪って食品貯蔵室4内を冷却し、
又、発熱面は冷却フィン13を介して放熱を行うととも
に冷却ファン14の送風により冷却されてその放熱効果
を高めている。
【0023】従って、この実施の形態では、熱電素子8
に供給する駆動電流を制御することにより目的の冷却温
度に食品貯蔵室4を冷却することができることから、簡
単な構造の冷却ユニットとすることができる。しかも、
冷却面温度が一般的な冷凍サイクルの蒸発器部分ほど下
がらないため、冷凍サイクルを使用した場合に比べて小
さい温度幅に抑える事が可能となり、貯蔵温度の変化の
影響を受けやすい食品に対しては特に有効となる。
【0024】又、周囲温度が食品貯蔵室4の設定温度よ
り低い場合には、熱伝導素子へ供給する直流電流の極性
を反転させることによって発熱面と吸熱面を逆転し、食
品貯蔵室4内を加温することもできる。
【0025】〈第3の実施の形態〉次に、本発明の第3
の実施の形態を図5に従って説明する。上記第1の実施
の形態に示した食品貯蔵庫では、例えば青果物を貯蔵す
る場合、その青果物の最適貯蔵温度が食品貯蔵室4内の
設定温度と合致していれば高品質を維持できるが、そう
でなければ低温障害が発生したり新陳代謝作用が活発に
なり、却ってその食品の品質を低下させ、品質保持期間
を短くさせることがある。
【0026】この実施の形態の食品貯蔵庫は、そのよう
な問題を考慮して、提供されたものであり、図に示すよ
うに食品貯蔵庫1内を仕切材15にて3つの食品貯蔵室
41、42及び43に分割し、そして、上部の室41、
42は夫々扉51、52にて開閉するように構成すると
ともに下部の室43には貯蔵箱16を引出し式に収納し
ている。
【0027】各食品貯蔵室41及び42の上面の天井壁
6内には図には示していないが、上記第2の実施の形態
で述べたと同様に、冷却ユニット室9を設けるとともに
天井壁6の両側面に冷却ユニット室9に通じる空気入口
10と空気出口11を設けている。
【0028】そして、上記冷却ユニット室9の各食品貯
蔵室41、42に対応した箇所に夫々熱電素子8と冷却
フィン13を配設し、更に上記空気入口10に近い方に
共通の冷却ファン14を設けている。更に、食品貯蔵室
43の上面の仕切材15内にも図には示していないが、
同様に空気入口10と出口11を有する冷却ユニット室
9、熱電素子8、冷却フィン13及び冷却ファン14等
を設けている。
【0029】そして、上記のような構成において、各食
品貯蔵室を夫々設定温度を異ならせて、食品貯蔵室41
を低温用(例えば2℃)、食品貯蔵室42を中温用(例
えば7℃)、食品貯蔵室43を高温用(例えば13℃)
として利用するようにし、それらの設定温度を最適貯蔵
温度とする食品、例えば青果物を収容し、貯蔵すれば良
い。そのようにすることによって、夫々貯蔵温度の異な
る青果物を長期間新鮮な状態で貯蔵することができる。
代表的な青果物を最適貯蔵温度帯で区分すると、下表の
ように3つに分けることができる。
【0030】
【表1】
【0031】又、果物の場合、老化を促進するエチレン
ガスを多量に発生することから、この果物と同じ最適貯
蔵温度の野菜をかかる果物と同一食品貯蔵室(例えば4
1)に収容すると、その野菜の老化が進む惧れがある
が、果物を収容している上記食品貯蔵室とは別の食品貯
蔵室(例えば42)の貯蔵温度を貯蔵室41と同じ貯蔵
温度に設定し、これに野菜を収容するようにすれば、野
菜を老化させることなく貯蔵できる。
【0032】本実施の形態の食品貯蔵庫では、各熱電素
子への駆動電流を制御するだけで、このような使用の仕
方が簡単に実行することができる。又、逆に一つの食品
貯蔵室にエチレンガスを発生する果物と未熟で硬い果物
を一緒に貯蔵すると、この未熟な果物の熟成を促進させ
ることも可能である。
【0033】又、この実施の形態では、各食品貯蔵室4
1、42及び43の食品貯蔵温度を変更できるように、
食品貯蔵庫1の上面に温度調節スイッチ17、18及び
19を設けるとともにこれらスイッチにて設定した各食
品貯蔵室の温度を表示する表示パネル20を備えてい
る。
【0034】このように各食品貯蔵室に対応した温度調
節スイッチを設けることにより、各食品貯蔵室毎に温度
を調節することができるとともに運転の必要のない食品
貯蔵室の運転は止めることもできる。又、現在設定して
いる温度よりもかなり高い温度に設定温度を変更したい
場合、熱電素子8に供給する直流電流の極性を反転させ
て食品貯蔵室を加温することにより、素早く目的の温度
に昇温させることができる。
【0035】〈第4の実施の形態〉この実施の形態で
は、上記各実施の形態に示された食品貯蔵室内の全壁面
の材料に熱伝導性と比熱容量に優れた金属製の導体、例
えば、アルミニュウムの合金を使用している。上記各実
施の形態の場合、食品貯蔵室内に食品をいっぱい詰め込
むと、貯蔵室の底部に位置する食品の冷却が極めて遅く
なることが考えられる。しかし乍ら、上記のように食品
貯蔵室の壁面にアルミニュウム合金を用いることによ
り、熱電素子8の温度が天井壁面から食品貯蔵室の側壁
面更には底面に素早く伝導され、底面に置かれた食品も
短時間で、しかも均一に冷却されることになる。
【0036】又、熱電素子の温度が食品貯蔵室の全壁面
を介して室内に伝わるため、壁面にて冷却された空気は
室内で対流を起こし、各食品の隅々まで効率よく行きわ
たることになる。
【0037】〈第5の実施の形態〉上記第4の実施の形
態は、上述のように室内全体の熱伝導がよくなるわけで
あるが、反面、例えば、扉を開けると室内の天井壁面を
含めて全壁面温度が金属の持つ良好な熱伝導により、外
気温度の影響を受けて、即座に上昇する惧れがある。そ
こで、この実施の形態では天井壁面のみにアルミニュウ
ムより熱伝導性の良い銅板を用い、他の壁面には第4の
実施の形態同様にアルミニュウム合金を用いている。
【0038】このようにすることによって、上記のよう
に扉を開いたとき外気温が食品貯蔵室の壁面に影響を及
ぼすことがあっても、再度扉を閉じれば、天井壁面がそ
の高熱伝導性により熱電素子8の温度を全面に伝導し、
いち早く冷却される。
【0039】又、アルミニュウム合金は銅板より比熱容
量が大きいから、アルミニュウム合金を使用している壁
面からの輻射と空気を介しての伝導により、食品貯蔵室
の温度と食品温度を素早く下げ、上記銅板からなる天井
壁面からの冷却効果も相俟って、食品貯蔵室内をより早
く安定した環境にすることができる。
【0040】この銅板とアルミニュウム合金による効果
は、食品貯蔵室内の全壁面を同一の金属材料にて形成す
るとともに天井壁より他の壁面の厚さを大にし、これら
他の壁面の熱容量を増加させることによっても、擬似的
に得ることができる。
【0041】
【発明の効果】本発明は上述のように構成されるもので
あるから、請求項1の発明の食品貯蔵庫は、キャビネッ
ト本体内に断熱材を介して内箱を内設し、この内箱内に
食品貯蔵室を形成したものにおいて、上記食品貯蔵室の
天井壁内に食品貯蔵室の天井面を冷却する冷却ユニット
を内設した構成である。
【0042】従って、この発明によれば、食品貯蔵室の
天井壁面が冷却ユニットにて冷却され、この天井面から
の輻射で食品貯蔵室内の空気が冷却されるとともにこの
冷却された空気の対流によって、食品貯蔵室内の空気全
体が冷却される。その結果、食品貯蔵室内の温度分布が
略一定となり、食品を一定の環境で貯蔵することができ
る。又、食品貯蔵室の密閉性が高く環境分布が一定して
いることから食品から発生する水分により食品貯蔵室内
を高湿度に保つことができる。
【0043】又、請求項2の発明の食品貯蔵庫は、請求
項1に記載された食品貯蔵庫において、上記冷却ユニッ
トを熱電素子にて形成された構成である。従って、この
発明によれば、電流制御により熱電素子の駆動を制御す
ることができるので、設定温度に対して温度制御を簡単
に行うことができるとともに冷却ユニットを小型にする
ことができる。
【0044】又、請求項3の発明の食品貯蔵庫は、キャ
ビネット本体内に断熱材を介して内箱を内設し、この内
箱内に食品貯蔵室を形成したものにおいて、上記食品貯
蔵室の天井壁内に空気入口と空気出口を有する冷却ユニ
ット室を設けて、該冷却ユニット室内に上記食品貯蔵室
の天井面を冷却する熱電素子と該熱電素子の熱を放熱す
る放熱フィンを設けた構成である。
【0045】この発明によれば、熱電素子の持つ熱を放
熱フィンにより空気入口から空気出口に流れる空気を利
用し放熱するので、設定温度に対して温度制御を簡単に
行うことができるとともに冷却ユニットを小型にするこ
とができる。又、熱電素子の熱が効率よく放熱される。
【0046】請求項4の発明の食品貯蔵庫は、上記請求
項1及び2に記載された食品貯蔵庫において、上記内箱
内を断熱性の仕切材にて複数の食品貯蔵室に分割し、各
食品貯蔵室の天井壁内に冷却ユニットを設けた構成であ
る。従って、この発明によれば、最適貯蔵温度の異なる
食品を夫々専用の食品貯蔵室にて冷却することができ
る、複数の食品に対して、夫々独立した一定環境で長期
間貯蔵することができる。
【0047】又、請求項5の発明の食品貯蔵庫は、請求
項1乃至4に記載された食品貯蔵庫において上記食品貯
蔵室内壁面を熱伝導性の良い金属材料にて形成した構成
である。この発明によれば、食品貯蔵室の壁面を通じて
冷却ユニットの温度を食品貯蔵室全体の壁面に伝達する
ことができる。
【0048】従って、食品貯蔵室の全壁面からの輻射と
空気の対流によって、食品貯蔵室内の空気全体を素早く
冷却することができるとともに食品貯蔵室内を一定の安
定した設定温度に保つことができる。
【0049】又、請求項6の発明の食品貯蔵庫は、請求
項1及び2に記載された食品貯蔵庫において、上記内箱
内を断熱性の仕切材にて複数の食品貯蔵室に分割し、各
食品貯蔵室の天井壁内に食品貯蔵室の天井壁面を冷却す
る冷却ユニットを設けるとともに、各食品貯蔵室内の温
度を調節できる調節スイッチとその設定値を表示する表
示パネルを設けた構成である。
【0050】この発明によれば、調節スイッチを操作し
て各食品貯蔵室の温度を調節し、その設定温度を表示パ
ネルに表示することになる。従って、各食品貯蔵室の設
定温度を夫々独立して調節することができるとともにそ
の設定温度を表示パネルに表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の食品貯蔵庫の開扉
状態を示す概略斜視図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態の食品貯蔵庫の開扉
状態を示す概略斜視図である。
【図3】第2の実施の形態の食品貯蔵庫の概略側面断面
図である。
【図4】第2の実施の形態の食品貯蔵庫における冷却ユ
ニット室を概略的に示す正面断面図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態の食品貯蔵庫の開扉
状態を示す概略斜視図である。
【図6】従来の食品貯蔵庫の要部を示す概略断面図であ
る。
【符号の説明】
1 キャビネット本体 2 断熱材 3 内箱 4 食品貯蔵室 5 扉 6 天井壁 7 冷却ユニット 8 熱電素子 9 冷却ユニット室 10 空気入口 11 空気出口 12 断熱材 13 冷却フィン 14 送風ファン

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】キャビネット本体内に断熱材を介して内箱
    を内設し、この内箱内に食品貯蔵室を形成したものにお
    いて、該食品貯蔵室の天井壁内に食品貯蔵室の天井壁面
    を冷却する冷却ユニットを内設したことを特徴とする食
    品貯蔵庫。
  2. 【請求項2】上記冷却ユニットを熱電素子にて形成した
    ことを特徴とする請求項1に記載された食品貯蔵庫。
  3. 【請求項3】キャビネット本体内に断熱材を介して内箱
    を内設し、この内箱内に食品貯蔵室を形成したものにお
    いて、上記食品貯蔵室の天井壁内に空気入口と空気出口
    を有する冷却ユニット室を設けて、該冷却ユニット室内
    に上記食品貯蔵室の天井壁面を冷却する熱電素子と該熱
    電素子の熱を放熱する放熱フィンを設けたことを特徴と
    する食品貯蔵庫。
  4. 【請求項4】上記内箱内を断熱性の仕切材にて複数の食
    品貯蔵室に分割し、各食品貯蔵室の天井壁内に冷却ユニ
    ットを設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2に
    記載された食品貯蔵庫。
  5. 【請求項5】上記食品貯蔵室内壁面を熱伝導性の良い金
    属材料にて形成したことを特徴とする請求項1乃至請求
    項4のいずれかに記載された食品貯蔵庫。
  6. 【請求項6】上記内箱内を断熱性の仕切材にて複数の食
    品貯蔵室に分割し、各食品貯蔵室の天井壁内に食品貯蔵
    室の天井壁面を冷却する冷却ユニットを設けるととも
    に、各食品貯蔵室内の温度を調節できる調節スイッチと
    その設定値を表示する表示パネルを設けたことを特徴と
    する請求項1又は請求項2に記載された食品貯蔵庫。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001133106A (ja) * 1999-11-08 2001-05-18 Mitsubishi Electric Corp 冷蔵庫
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KR102088372B1 (ko) * 2019-02-15 2020-03-12 한삼코라(주) 차아염소산나트륨 저온저장시스템

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