JPH09250787A - 浴室換気乾燥機 - Google Patents

浴室換気乾燥機

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JPH09250787A
JPH09250787A JP8062221A JP6222196A JPH09250787A JP H09250787 A JPH09250787 A JP H09250787A JP 8062221 A JP8062221 A JP 8062221A JP 6222196 A JP6222196 A JP 6222196A JP H09250787 A JPH09250787 A JP H09250787A
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Hirohiko Yamada
裕彦 山田
Kazuo Fujimura
和夫 藤村
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Fuji Industrial Co Ltd
Fuji Kogyo KK
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Fuji Industrial Co Ltd
Fuji Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 幅が小さく、十分な風量が得られるし、騒音
を低減できる浴室換気乾燥機とする。 【解決手段】 本体A内に設けたシロッコファン16の
羽根車17の径方向ほぼ半分と吹出口7、換気口8を幅
方向にオーバラップして本体Aの幅を小さくする。前記
シロッコファン16のケーシング19の舌部19aを羽
根車回転中心17aよりも吹出口7、換気口8寄りに突
出し、その舌部19aと連続して導風板20を設けて風
路21を形成することで羽根車17で吐出した空気を効
率良く吹出口7、換気口8より吐出して十分な風量が得
られるし、騒音を低減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浴室内を換気した
り、乾燥したりなどする浴室換気乾燥機に関する。
【0002】
【従来の技術】浴室換気乾燥機としては種々のものが知
られている。例えば、特開昭49−43254号公報に
示すように、吸込口と吹出口と排気口を有する本体に送
風機とヒータとダンパーを取付けた浴室換気乾燥機が知
られている。
【0003】この浴室換気乾燥機であれば、ダンパーで
吹出口を閉じた状態で送風機を駆動することにより浴室
内の空気が換気口より外部に排出されるので浴室内を換
気できる。ダンパーで吹出口を開いた状態で送風機を駆
動することにより浴室内の空気を吹出口と換気口に分流
して排出されるので浴室内に涼風を送ることができる。
前述の状態でヒータに通電すれば浴室内を乾燥して浴室
を乾燥室として利用できる。
【0004】前述の浴室換気乾燥機としては例えば図1
に示すものが知られている。箱状の本体100内にシロ
ッコファン101を設け、そのシロッコファン101の
吐出側と連続する風路102を設ける。この風路102
と連続して本体100に吹出口103と気口104を
形成してシロッコファン101によって吸込口105か
ら浴室内空気を吸込み、風路102に吐出するように
する。前記風路102にはシロッコファン101が吐出
した空気を吹出口103又は換気口104に送るダンパ
ー106を設け、吹出口103にヒータ107を設けて
浴室換気乾燥機としてある。
【0005】この浴室換気乾燥機は、ダンパー106を
切換えてシロッコファン101の吐出した空気を換気口
104に送ることで浴室を換気できるし、ダンパー10
6を切換えてシロッコファン101の吐出した空気を吹
出口103に送れば浴室内の空気を循環でき、この状態
でヒータ107を発熱すれば暖房できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述のように浴室換気
乾燥機は浴室内の空気を吸って加熱又は加熱せずに浴室
内に吹き出す循環機能と、浴室内の空気を室外に排出す
る換気機能を有するものである。また、ヒータの抵抗に
打ち勝って吹出口より浴室内に送風したり、ダクトの抵
抗に打ち勝って浴室内の空気を室外に排出するためにシ
ロッコファンを用いている。
【0007】一方、浴室換気乾燥機の換気・循環風量は
通常200m3 /h程度必要であり、吹出口103(ヒ
ータ107の面積)は最低でも10cm×10cm程度
必要である。換気口104は直径10cmの丸ダクトを
接続できる大きさが必要である。これらの性能を満足す
るためにシロッコファン101は直径13cm〜18c
mのものが使用されている。
【0008】このために、本体100の幅(H寸法)
は、ほぼ(シロッコファン101の直径)+(吹出口1
03の大きさ)となる。具体的には23cm〜28cm
となる
【0009】浴室、特にユニットバスの天井はデザイン
の多様化、結露水の処理などのために図2に示すように
片流れ天井110や、図3に示すようにアーチ、円形な
どの船底天井111とすることがある。このような天井
では水平部分112は壁際の狭い部分となり、浴室換気
乾燥機113を前述の狭い水平部分112に取付けるこ
とになる。
【0010】しかしながら、前述のように浴室換気乾燥
機の本体100の幅は23cm〜28cmと大きいし、
取付フランジ108の寸法を加味すると25cm〜31
cmとなり、前述の狭い水平部分112に取付けできな
いことがある。
【0011】前述のことに鑑み本出願人は幅の小さな図
4に示す浴室換気乾燥機を製作した。この浴室換気乾燥
機は基本的構造が図1に示すものと同様であり、幅(H
寸法)を小さくするためにシロッコファン101を吹出
口103、換気口104に接近させてあり、この浴室換
気乾燥機であれば幅(H寸法)が小さいから、前述の狭
い水平部分112に取付けできる。
【0012】しかしながら、この浴室換気乾燥機の換
気、循環風量を測定したところ、図1に示す従来の浴室
換気乾燥機の換気・循環風量よりも少なく、同一の風量
を得るためにはシロッコファンを図1に示す従来の浴室
換気乾燥機よりも高速回転させる必要があり、騒音が大
となってしまった。
【0013】本発明は前述の課題を解決できるようにし
た浴室換気乾燥機を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、吸込口6
と吹出口7と換気口8を有する本体Aと、この本体A内
に設けられて吸込口6より空気を吸込んで吹出口7と換
気口8に向けて吐出するシロッコファン16と、このシ
ロッコファン16の羽根車17を回転する電動モータ1
8と、前記本体Aの吹出口7に設けられた通電すること
で発熱するヒータ15と、前記本体A内に設けられて換
気口8のみから空気を排出する第1位置と吹出口7のみ
から空気を排出する第2位置に移動するダンパー30と
を備え、前記吹出口7、換気口8を本体Aの幅方向一側
寄りとし、シロッコファン16の羽根車17の回転中心
17aを本体Aの幅方向他側寄りとして吹出口7、換気
口8と羽根車17の径方向ほぼ半分が幅方向にオーバラ
ップするようにし、前記シロッコファン16のケーシン
グ19の舌部19aを羽根車17の回転中心17aより
も吹出口7、換気口8寄りに突出させ、このケーシング
19の舌部19aに導風板20を設けて吹出口7、換気
口8に連通する風路21を形成したことを特徴とする浴
室換気乾燥機である。第2の発明は、第1の発明におけ
る前記ダンバー30を、換気口8と吹出口7より空気を
排出する分流位置に移動するようにした浴室換気乾燥機
である。第3の発明は、吸込口6と吹出口7を有する第
1本体A1 と、吸込口6と換気口8を有する第2本体A
2 と、第1本体A1 、第2本体A2 内にそれぞれ設けた
シロッコファン16と、この各シロッコファン16の羽
根車17をそれぞれ回転する電動モータ18と、前記第
1本体A1 の吹出口7に設けられて通電することで発熱
するヒータ15とを備え前記吹出口7、換気口8を第1
本体A1 、第2本体A2 の幅方向一側寄りとし、シロッ
コファン16の羽根車17の回転中心17aを第1本体
1 、第2本体A2 の幅方向他側寄りとして吹出口7、
換気口8と羽根車17の径方向ほぼ半分がそれぞれ幅方
向にオーバラップするようにし、前記各シロッコファン
16のケーシング19の舌部19aを羽根車17の回転
中心17aよりも吹出口7、換気口8寄りに突出させ、
このケーシング19の舌部19aに導風板20を設けて
吹出口7、換気口8に連通する風路21をそれぞれ形成
したことを特徴とする浴室換気乾燥機である。
【0015】
【作 用】第1の発明によれば、ダンバー30を第1
位置、第2位置とすることで1つのシロッコファン16
によって浴室内の空気を室外に排出して換気したり、浴
室内の空気を循環することができる。
【0016】また、吹出口7、換気口8と羽根車17の
径方向ほぼ半分が幅方向にオーバラップすることによっ
て幅を小さくできるから、浴室天井の狭い水平部分に取
付けできる。
【0017】また、シロッコファン16のケーシング1
9の舌部19aは羽根車17の回転中心17aよりも吹
出口7、換気口9寄りに突出しているし、その舌部19
aと連続して導風板20を設けて風路21を形成したこ
とによって羽根車17によって吐出される空気が効率良
く吹出口7、換気口8に送られるから、羽根車17を高
速回転せずに必要な風量が得られ、騒音を低減できる。
【0018】第2の発明によれば、ダンバー30を分流
位置とすることで吹出口7と換気口8に空気を排出でき
るから、浴室内を乾燥したり、涼風を送り込みできる。
【0019】第3の発明によれば、第1本体A1 に設け
たシロッコファン16を駆動することで浴室内の空気を
循環できるし、第2本体A2 に設けたシロッコファン1
6を駆動することで浴室内の空気を室外に排出して換気
できる。これにより、ダンパーを切換える操作が不要と
なる。
【0020】また、吹出口7、換気口8と羽根車17の
径方向ほぼ半分が幅方向にオーバラップすることによっ
て幅を小さくできるから、浴室天井の狭い水平部分に取
付けできる。
【0021】また、シロッコファン16のケーシング1
9の舌部19aは羽根車17の回転中心17aよりも吹
出口7、換気口8寄りに突出しているし、その舌部19
aと連続して導風板20を設けて風路21を形成したこ
とによって羽根風17によって吐出される空気が効率良
く吹出口7、換気口8に送られるから、羽根車17を高
速回転せずに必要な風量が得られ、騒音を低減できる。
【0022】
【発明の実施の形態】図5と図6と図7に示すように、
本体Aは次のように構成してある。長手方向に相対向し
た一対の第1側面板1と、幅方向に相対向した一対の第
2側面板2と、天板3とにより下面を開口した箱体4と
してある。この箱体4の内面下部寄りに仕切板5が天板
3と平行に取付けてある。この仕切板5にはベルマウス
と呼ばれる吸込口6と吹出口7が形成してある。前記一
方の第1側面板1には換気口8が形成してある。
【0023】このようであるから、本体Aは箱状体とな
り、その下面に吸込口6と吹出口7を有し、側面に換気
口8を有するものとなっている。
【0024】前記第1側面板1と第2側面板2の下縁部
は折り曲げられて取付片1a,2aとしてある。この各
取付片1a,2aを図5に示すように、浴室の天井9を
取付ける取付棧10に木ネジ11で固着して本体Aを浴
室の天井9に取付けてある。これにより、吸込口6と吹
出口7が浴室内に開口している。
【0025】前記浴室の天井9には化粧枠12が取付け
てあり、この化粧枠12で本体Aを浴室内から見えない
ようにしてある。この化粧枠12には吸込口6と対向し
た吸込用通気部13と吹出口7と対向した吹出用通気部
14が形成してある。
【0026】前記本体Aの吹出口7には通電することで
発熱するヒータ15が取付けてある。前記本体Aにはシ
ロッコファン16が取付けてある。このシロッコファン
16は羽根車17と、この羽根車17を回転する電動モ
ータ18と、羽根車17のケーシング19より構成して
ある。
【0027】前記シロッコファン16の羽根車17は吸
込口6と対向し、前記電動モータ18は天板3に取付け
てある。この電動モータ18を駆動することで羽根車1
7が回転して吸込口6より空気を吸込んで吹出口7、換
気口8に向けて吐出するようにしてある。
【0028】前記シロッコファン16は本体Aの一方の
第2側面板2寄りに設けてあり、吹出口7、換気口8は
本体Aの他方の第2側面板2寄りに設けてあると共に、
羽根車17の回転中心17aが吹出口7、換気口8に著
しく接近して羽根車17の径方向ほぼ半分が吹出口7、
換気口8と対向している。
【0029】これによって、吹出口7、換気口8と羽根
車17の径方向ほぼ半分が幅方向にオーバラップし、幅
(H寸法)が小さくなる。したがって、図2、図3に示
す天井における狭い水平部分112に取付けることが可
能となる。
【0030】前記羽根車17のケーシング19は羽根車
17の周囲に沿ったほぼ円弧状となり、このケーシング
19の羽根車17に最も接近した舌部19aは羽根車1
7の回転中心17aよりも吹出口7、換気口8寄りに位
置している。この舌部19aと連続して導風板20が一
体的に設けてあり、その導風板20は舌部19aと連続
しかつ一方の第2側面板2に向けて斜めとなった舌部寄
り部20aと、この舌部寄り部20aと連続して換気口
8まで突出した第2側面板2と平行の先端部20bとで
ほぼ逆くの字状に折曲している。
【0031】前記舌部19aの位置は、舌部19aと羽
根車17の回転中心17aを結ぶ直線aと、羽根車17
の回転中心17aを通り第2側面板2と平行なる吐出方
向の直線bとの角度αが15〜45°となるようにして
ある。
【0032】前記舌部19aと連続した導風板20の舌
部寄り部分20aと、羽根車17の回転中心17aを中
心とする舌部19aを通る仮想円cの接線dとの角度β
は0度以上としてある。
【0033】前記導風板20と他方の第2側面板2と天
板3とによりシロッコファン16の風路21を構成して
いる。前記吹出口7と換気口8は風路21に開口してい
る。
【0034】前記天板3の換気口8寄り部分における一
方の第2側面板2と導風板20との間の部分には切欠部
3aが形成してあり、一方の第2側面板2と導風板20
の換気口8寄り部分は上方に向けて斜めとなり、この斜
めの部分と天板3とに亘って補助板22が取付けてあ
る。
【0035】これにより、換気口8の上下方向寸法を大
きくして横方向寸法と略同一としてある。その換気口8
の外側開口縁にダクト接手23が取付けてあり、このダ
クト接手23にダクト24が連結してある。このように
することで本体Aの全高を高くせずに換気口8の開口面
積を大きくできる。
【0036】前記一方の第2側面板2と導風板20との
間に(前記風路21)にダンパー30がダンパー軸31
で上下方向に揺動自在に取付けてある。このダンパー軸
31は減速機32を介して電動モータ33により回転さ
れる。
【0037】前記ダンパー30は図5の実線で示す分流
位置aと一点鎖線で示す第1位置bと二点鎖線で示す第
2位置cとに揺動する。例えば、電動モータ33をパル
スモータとし、そのパルスモータを設定した回転数だけ
回転することでダンパー軸31が所定の回転角度だけ回
転してダンパー30を前記各位置に揺動して停止する。
なお、同期モータに減速ギヤを組み込んだものとし、出
力軸31の3位置の角度で位置検出とロック機構を組込
んだモータを用いてダンパー30を前各位置に揺動して
停止するようにしても良い。
【0038】前記ダンパー30が分流位置aの時には風
路21が吹出口7と換気口8に開口する。ダンパー30
が第1位置bの時には風路21と換気口8が開口し、風
路20と吹出口7が閉じる。ダンパー30が第2位置c
の時には風路21が吹出口7に開口し、風路21と換気
口8が閉じる。
【0039】前記ダンパー30を第1位置b、第2位置
cとして図1に示す従来の浴室換気乾燥機と同一速度で
シロッコファン16を駆動して吹出口7、換気口8の風
量を測定したところ、図1に示す浴室換気乾燥機と同様
な風量が得られた。比較例として図4に示す浴室換気乾
燥機のシロッコファン101を同一速度で駆動して吹出
口103、換気口104の風量を測定したところ、図1
に示す従来の浴室換気乾燥機の風量よりも減少した。
【0040】前述の理由については、図4に示すシロッ
コファン101であるとケーシング101aの舌部10
1bが回転中心101cと略同一位置であるので、吐出
した空気の一部分が舌部101bより再びケーシング1
01aに向けて流れるために風量が減少する。図6に示
す本発明に係るシロッコファンであるとケーシング19
の舌部19aが回転中心17aよりも吐出側に突出して
いるために吐出した空気が導風板20で風路21に流れ
るために風量が減少しないと推定される。
【0041】前記ヒータ15とシロッコファン16の電
動モータ18とダンパー用の電動モータ33は図8に示
すように制御部40によって通電制御され、その制御部
40には操作スイッチ41から各運転モード信号が入力
される。この操作スイッチ41は乾燥スイッチ42、暖
房スイッチ43、換気スイッチ44、涼風スイッチ4
5、停止スイッチ46を備えている。
【0042】次に動作を説明する。 (浴室内を乾燥する動作)乾燥スイッチ42を操作して
制御部40に乾燥運転モード信号を入力する。制御部4
0よりヒータ15に通電し、電動モータ18に通電して
シロッコファン16を回転し、電動モータ33に通電し
てダンパー30を分流位置aとする。
【0043】これにより、浴室内の空気を吸込口6より
吸込んで風路21に吐出し、その一部の空気が換気口8
より外部に排出されるから浴室内の高湿度の空気が外部
に排出される。残りの空気が吹出口7よりヒータ15を
通して浴室内に吹き出しされる。この時、浴室内に吹き
出しされる空気はヒータ15で加熱される。したがっ
て、浴室内を加温しながら浴室内の高湿度の空気を外部
に排出して浴室内を乾燥できるので、浴室内を乾燥室と
して利用できる。
【0044】(浴室内を暖房する動作)暖房スイッチ4
3を操作して制御部40に暖房運転モード信号を入力す
る。制御部40よりヒータ15に通電し、電動モータ1
8に通電してシロッコファン16を回転し、電動モータ
33に通電してダンパー30を第2位置cとする。
【0045】これにより、浴室内の空気を吸込口6より
吸込んで風路21に吐出し、その空気が吹出口7よりヒ
ータ15を通して浴室内に全量が吹き出しされ、吸込ん
だ空気の一部が換気口8より外部に排出されることがな
い。この時、浴室内に吹き出しされる空気は、ヒータ1
5で加熱される。したがって、浴室内を効率良く暖房で
きる。
【0046】(浴室内を換気する動作)換気スイッチ4
4を操作して制御部40に換気運転モード信号を入力す
る。制御部40より電動モータ18に通電してシロッコ
ファン16を回転し、電動モータ33に通電してダンパ
ー30を第1位置bとする。
【0047】これにより、浴室内の空気を吸込口6より
吸込んで風路21に吐出し、その空気が換気口8より外
部に全量が排出され、その吸込んだ空気が浴室内に吹き
出されることがない。したがって、浴室内を効率良く換
気できる。この場合にシロッコファン16の電動モータ
18を高速・低速に切換えて換気を強と弱の2種類に切
換えるようにしても良い。
【0048】(浴室内に涼風を送る動作)涼風スイッチ
45を操作して制御部40に涼風運転モード信号を入力
する。制御部40より電動モータ18に通電してシロッ
コファン16を回転し、電動モータ33に通電してダン
パー30を分流位置aとする。
【0049】これにより、浴室内の空気を吸込口6より
吸込んで風路21に吐出し、その一部の空気が換気口8
より外部に排出され、残りの空気が吹出口7より浴室内
に吹き出しされる。したがって、換気をしながら浴室内
の空気を循環できるので、浴室内に涼風を送り込むこと
ができ、夏季の浴室内を浴室内使用者にとって快適な状
態とすることができる。
【0050】以上の各運転モードによる運転は停止スイ
ッチ46を操作して制御部40に停止信号を入力するこ
とで停止する。
【0051】以上のように、ダンパー30を分流位置と
してヒータ15を発熱させた状態でシロッコファン16
を回転すると、浴室内の空気を吸込んで、その一部を換
気口8より外部に排出すると共に、残りの空気をヒータ
15で加熱して浴室内に吹き出す。したがって、浴室内
を加温しながら浴室内の高湿度となった空気を外部を排
出して浴室内を効率良く乾燥できる。ダンパー30を第
2位置としてヒータ15を発熱させた状態でシロッコフ
ァン16を回転すると、浴室内の空気を吸込んで、その
空気をヒータ15で加熱して吹出口7より浴室内に全量
を吹き出す。したがって、浴室内を効率良く暖房でき
る。ダンパー30を第1位置としてヒータ15を発熱さ
せない状態でシロッコファン16を回転すると、浴室内
の空気を吸込んで換気口8より全量を外部に排出する。
したがって、浴室内を効率良く換気できる。ダンパ30
を分流位置としてヒータ15を発熱させない状態でシロ
ッコファン16を回転すると、浴室内の空気を吸込ん
で、その空気の一部を換気口8より外部に排出し、残り
の空気を吹出口7より浴室内に吹き出す。したがって、
換気しながら浴室内の空気を循環して浴室内に涼風を送
り込むことができ、夏季の浴室内を浴室使用者にとって
快適な状態とすることができる。以上の様であるから、
浴室内を乾燥、暖房、換気できるし、浴室内に涼風を送
り込むことができ、しかも1つのシロッコファン16と
電動モータ18を用いているだけであるから、小形、重
量小で安価な浴室換気乾燥機となる。
【0052】次に本発明の第2実施例を説明する。図9
に示すように、本体Aを第1本体A1 と第2本体A2
並設したものとし、第1本体A1 内にシロッコファン1
6を設けると吹出口7を形成して循環専用とする。第2
本体A2 内にシロッコファン16を設けると換気口8を
形成して換気専用とする。
【0053】
【発明の効果】第1の発明によれば、ダンバー30を第
1位置、第2位置とすることで1つのシロッコファン1
6によって浴室内の空気を室外に排出して換気したり、
浴室内の空気を循環することができる。
【0054】また、吹出口7、換気口8と羽根車17の
径方向ほぼ半分が幅方向にオーバラップすることによっ
て幅を小さくできるから、浴室天井の狭い水平部分に取
付けできる。
【0055】また、シロッコファン16のケーシング1
9の舌部19aは羽根車17の回転中心17aよりも吹
出口7、換気口9寄りに突出しているし、その舌部19
aと連続して導風板20を設けて風路21を形成したこ
とによって羽根風17によって吐出される空気が効率良
く吹出口7、換気口8に送られるから、羽根車17を高
速回転せずに必要な風量が得られ、騒音を低減できる。
【0056】第2の発明によれば、ダンバー30を分流
位置とすることで吹出口7と換気口8に空気を排出でき
るから、浴室内を乾燥したり、涼風を送り込みできる。
【0057】第3の発明によれば、第1本体A1 に設け
たシロッコファン16を駆動することで浴室内の空気を
循環できるし、第2本体A2 に設けたシロッコファン1
6を駆動することで浴室内の空気を室外に排出して換気
できる。
【0058】これにより、ダンパーを切換える操作が不
要となる。
【0059】また、吹出口7、換気口8と羽根車17の
径方向ほぼ半分が幅方向にオーバラップすることによっ
て幅を小さくできるから、浴室天井の狭い水平部分に取
付けできる。
【0060】また、シロッコファン16のケーシング1
9の舌部19aは羽根車17の回転中心17aよりも吹
出口7、換気口8寄りに突出しているし、その舌部19
aと連続して導風板20を設けて風路21を形成したこ
とによって羽根風17によって吐出される空気が効率良
く吹出口7、換気口8に送られるから、羽根車17を高
速回転せずに必要な風量が得られ、騒音を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の浴室換気乾燥機の横断面図である。
【図2】浴室の天井部分を示す説明図である。
【図3】浴室の天井部分を示す説明図である。
【図4】幅を小さくした浴室換気乾燥機の横断面図であ
る。
【図5】本発明の実施例を示す取付け状態の縦断面図で
ある。
【図6】図5のB−B断面図である。
【図7】浴室換気乾燥機の斜視図である。
【図8】制御回路図である。
【図9】本発明の第2実施例を示す横断面図である。
【符号の説明】
A…本体、4…箱体、5…仕切板、6…吸込口、7…吹
出口、8…換気口、15…ヒータ、16…シロッコファ
ン、17…羽根車、18…電動モータ、19…ケーシン
グ、19a…舌部、20…導風板、21…風路、30…
ダンパー。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸込口6と吹出口7と換気口8を有する
    本体Aと、 この本体A内に設けられて吸込口6より空気を吸込んで
    吹出口7と換気口8に向けて吐出するシロッコファン1
    6と、 このシロッコファン16の羽根車17を回転する電動モ
    ータ18と、 前記本体Aの吹出口7に設けられた通電することで発熱
    するヒータ15と、 前記本体A内に設けられて換気口8のみから空気を排出
    する第1位置と吹出口7のみから空気を排出する第2位
    置に移動するダンパー30とを備え、 前記吹出口7、換気口8を本体Aの幅方向一側寄りと
    し、シロッコファン16の羽根車17の回転中心17a
    を本体Aの幅方向他側寄りとして吹出口7、換気口8と
    羽根車17の径方向ほぼ半分が幅方向にオーバラップす
    るようにし、 前記シロッコファン16のケーシング19の舌部19a
    を羽根車17の回転中心17aよりも吹出口7、換気口
    8寄りに突出させ、このケーシング19の舌部19aに
    導風板20を設けて吹出口7、換気口8に連通する風路
    21を形成したことを特徴とする浴室換気乾燥機。
  2. 【請求項2】 前記ダンバー30を、換気口8と吹出口
    7より空気を排出する分流位置に移動するようにした請
    求項1記載の浴室換気乾燥機。
  3. 【請求項3】 吸込口6と吹出口7を有する第1本体A
    1 と、吸込口6と換気口8を有する第2本体A2 と、第
    1本体A1 、第2本体A2 内にそれぞれ設けたシロッコ
    ファン16と、この各シロッコファン16の羽根車17
    をそれぞれ回転する電動モータ18と、前記第1本体A
    1 の吹出口7に設けられて通電することで発熱するヒー
    タ15とを備え前記吹出口7、換気口8を第1本体
    1 、第2本体A2 の幅方向一側寄りとし、シロッコフ
    ァン16の羽根車17の回転中心17aを第1本体
    1 、第2本体A2 の幅方向他側寄りとして吹出口7、
    換気口8と羽根車17の径方向ほぼ半分がそれぞれ幅方
    向にオーバラップするようにし、 前記各シロッコファン16のケーシング19の舌部19
    aを羽根車17の回転中心17aよりも吹出口7、換気
    口8寄りに突出させ、このケーシング19の舌部19a
    に導風板20を設けて吹出口7、換気口8に連通する風
    路21をそれぞれ形成したことを特徴とする浴室換気乾
    燥機。
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