JPH09250372A - 車両のトラクションコントロール装置 - Google Patents

車両のトラクションコントロール装置

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JPH09250372A
JPH09250372A JP8062636A JP6263696A JPH09250372A JP H09250372 A JPH09250372 A JP H09250372A JP 8062636 A JP8062636 A JP 8062636A JP 6263696 A JP6263696 A JP 6263696A JP H09250372 A JPH09250372 A JP H09250372A
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JP
Japan
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wheel
drive
wheel drive
control
wheels
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Application number
JP8062636A
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English (en)
Inventor
Hajime Kosaka
元 小坂
Tomohiro Fukumura
友博 福村
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Filing date
Publication date
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  • Control Of Velocity Or Acceleration (AREA)
  • Arrangement And Driving Of Transmission Devices (AREA)
  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • Electrical Control Of Ignition Timing (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 2輪駆動・4輪駆動・前後輪駆動力配分割合
に関係なく、常時狙い通りに車輪駆動スリップを防止可
能なトラクションコントロールを実現する。 【解決手段】 31〜36で、2輪駆動なら車輪駆動系
の等価回転慣性係数αを0にし、4輪駆動ならαを、前
後輪駆動力配分割合に応じた0と1との間の値にする。
38では、上記のαと、37の変速段iから、車輪駆動
系の回転慣性I(i,α)を算出し、39では、I
(i,α)と、基準となる第1速、2輪駆動状態での回
転慣性I(1,0)とから、回転慣性分のゲインG
(I)を求める。42では、このG(I)と、路面μ分
のゲインG(μ)との和を全体の修正ゲインG(F)と
し,42では、駆動輪速偏差εに応じたPID制御量を
G(F)により修正してトラクションコントロール用の
エンジン出力低減量ΔYとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車輪の駆動スリッ
プを防止するよう駆動車輪への回転動力を加減する車両
のトラクションコントロール装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】トラクションコントロール装置は通常、
車輪の駆動スリップ発生時、該駆動車輪の車輪速(駆動
輪速)が、最大の路面摩擦力を発生する理想スリップ率
に対応した目標駆動輪速になるよう、駆動車輪への回転
動力を加減するよう構成し、また、当該駆動車輪への回
転動力を加減するに際しては、エンジン出力を点火時期
の遅角制御や、燃料供給量制御や、燃料停止気筒数制御
や、スロットル開度制御により加減したり、或いは、駆
動車輪の自動ブレーキにより駆動車輪への回転動力を加
減することが知られている。
【0003】そして最近では、例えば特開平6−117
285号公報に記載されているように、駆動輪速と目標
駆動輪速との偏差に応じたフィードバック制御により、
エンジン出力を加減したり、或いは、駆動車輪の自動ブ
レーキを行うようにし、更に、これらのフィードバック
制御量を、自動変速機の変速比や、エンジン回転数や、
スロットル開度に応じて修正するような技術も提案され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし従来のトラクシ
ョンコントロール装置は、4輪駆動車に用いた場合、以
下に説明するような問題が生ずることを確かめた。つま
り、2輪駆動時と、4輪駆動時とでは、また同じ4輪駆
動時でも、前後輪駆動力配分によって、車輪駆動系の回
転慣性が様々に異なり、駆動輪速と目標駆動輪速との偏
差に応じたフィードバック制御量が同じでも、これに伴
う駆動輪速変化の仕方が、2輪駆動時と、4輪駆動時と
で、また同じ4輪駆動時でも、前後輪駆動力配分により
違ってくる。
【0005】しかるに従来のトラクションコントロール
装置は、上記したところからも明らかなように、これら
をも考慮した車輪駆動力のフィードバック制御を行って
おらず、例えば、2輪駆動時に図11(c)に示すごと
き適切なトラクションコントロールが行われるようフィ
ードバック制御量を決定するゲインにすると、4輪駆動
時は車輪駆動系の回転慣性が大きくなる分、フィードバ
ック制御量不足となって、図11(d)に示すように駆
動輪速VW が目標駆動輪速VWSに対して良好に応答しな
かったり、良好に追従しないという問題を生ずる。
【0006】ここで図11(c),(d)はぞれぞれ、
同じ車体速VSPの変化を生じさせる加速時の目標駆動
輪速VWSに対する駆動輪速VW の追従性を、2輪駆動時
と、4輪駆動時とで比較して示すもので、2輪駆動時の
状態を示す図11(c)においては、駆動輪速VW が目
標駆動輪速VWSに対して良好に応答し、且つ、良好に追
従して、適切なトラクションコントロールが行われてい
るのに対し、4輪駆動時の状態を示す図11(d)にお
いては、駆動輪速VW が目標駆動輪速VWSに対して過大
となり、駆動スリップが十分に解消され得ないことが判
る。
【0007】逆に、図11(c),(d)と同様な図1
1(e),(f)に示すように、4輪駆動時に図11
(f)のごとき適切なトラクションコントロールが行わ
れるようフィードバック制御量を決定するゲインにする
と、2輪駆動時は車輪駆動系の回転慣性が小さくなる
分、フィードバック制御量過大となって、図11(e)
に示すように駆動輪速VW が目標駆動輪速VWSに対して
ハンチングするという問題を生ずる。
【0008】本発明は、上記のような問題を生ずること
のない車両のトラクションコントロール装置を提案する
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的のため第1発明
による車両のトラクションコントロール装置は、請求項
1に記載のごとく、駆動輪速が目標駆動輪速になるよ
う、該目標駆動輪速との偏差に応じて駆動車輪への回転
動力をフィードバック制御する車両のトラクションコン
トロール装置において、前記フィードバック制御の制御
量を駆動車輪の数に応じて、駆動車輪の数が多いほど大
きくなるよう修正する構成にしたことを特徴とするもの
である。
【0010】また第2発明による車両のトラクションコ
ントロール装置は、請求項2に記載のごとく、上記第1
発明において、上記フィードバック制御の制御量を2輪
駆動時よりも、4輪駆動時において大きくなるよう修正
する構成にしたことを特徴とするものである。
【0011】更に第3発明による車両のトラクションコ
ントロール装置は、請求項3に記載のごとく、上記第2
発明において、上記フィードバック制御の制御量を4輪
駆動時においては、前後輪駆動力配分割合に応じて異な
らせるよう修正する構成にしたことを特徴とするもので
ある。
【0012】第4発明による車両のトラクションコント
ロール装置は、請求項4に記載のごとく、上記第3発明
において、前後輪駆動力配分割合に応じた前記フィード
バック制御の修正量を、前後輪駆動力配分割合から求め
た車輪駆動系の回転慣性をもとに決定するよう構成した
ことを特徴とするものである。
【0013】第5発明による車両のトラクションコント
ロール装置は、請求項5に記載のごとく、上記第1発明
乃至第4発明のいずれかにおいて、前記フィードバック
制御の修正量を、路面摩擦係数に応じても変化させるよ
う構成したものである。
【0014】第6発明による車両のトラクションコント
ロール装置は、請求項6に記載のごとく、上記第1発明
乃至第5発明のいずれかにおいて、駆動車輪への回転動
力のフィードバック制御に当たっては、エンジンの燃料
停止気筒数制御と、燃料停止気筒数間を直線補完する点
火時期遅角制御との組み合わせて実行するよう構成した
ものである。
【0015】
【発明の効果】第1本発明において、トラクションコン
トロール装置は、駆動輪速と目標駆動輪速との偏差に応
じて駆動車輪への回転動力をフィードバック制御し、駆
動輪速を目標駆動輪速となして車輪の駆動スリップを防
止する。ところで第1本発明においては、上記フィード
バック制御の制御量を駆動車輪の数に応じて、駆動車輪
の数が多いほど大きくなるよう修正することから、駆動
車輪数の変化で車輪駆動系の回転慣性が変化する時も、
フィードバック制御量を過不足のない適切なものにし
て、適切なトラクションコントロールを実現することが
できる。
【0016】第2発明においては、上記フィードバック
制御量を2輪駆動時よりも、4輪駆動時において大きく
なるよう修正することから、前記したごとく従来装置に
おいて生じていた、4輪駆動時に制御ゲイン不足で車輪
駆動スリップを完全には防止しきれないといった問題
や、2輪駆動時に制御ゲイン過大で制御のハンチングが
生ずるといった問題を解消することができる。
【0017】第3発明においては、上記フィードバック
制御量を4輪駆動時においては、前後輪駆動力配分割合
に応じて異ならせるよう修正することから、前後輪駆動
力配分割合の変化によって車輪駆動系の回転慣性が変化
する時も、第2発明の作用効果を常時達成することがで
きる。
【0018】第4発明においては、前後輪駆動力配分割
合に応じた前記フィードバック制御の修正量を、前後輪
駆動力配分割合から求めた車輪駆動系の回転慣性をもと
に決定することから、フィードバック制御の修正量が、
前後輪駆動力配分割合に応じて変化する車輪駆動系の回
転慣性に一層正確にマッチすることとなり、第3発明の
作用効果を更に顕著なものにすることができる。
【0019】第5発明においては、前記フィードバック
制御の修正量を、路面摩擦係数に応じても変化させるこ
とから、路面状態の変化にかかわらず、前記の各作用効
果を確実に達成することができる。
【0020】第6発明においては、駆動車輪への回転動
力のフィードバック制御に当たり、エンジンの燃料停止
気筒数制御と、燃料停止気筒数間を直線補完する点火時
期遅角制御との組み合わせて実行することから、トルク
段差を生ずることのない滑らかなトラクションコントロ
ールを実現させることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき詳細に説明する 図1および図2は、本発明による車両のトラクションコ
ントロール装置を例示し、図1は、2輪・4輪駆動切換
えが可能で、更に4輪駆動時に、前後輪駆動力配分を任
意に制御可能な、4輪駆動車の駆動制御システムであ
る。なお、この4輪駆動車は、後輪を常時駆動する主駆
動輪とし、適宜、前輪に動力を伝達して4輪駆動状態に
なるものとする。
【0022】図1において、1L,1Rはそれぞれ左右
前輪、2L,2Rはそれぞれ左右後輪を示し、3はエン
ジン、4は変速機、5は前後輪駆動力配分制御装置であ
る。エンジン3は通常、運転者が図示せざるアクセルペ
ダルの踏み込み量を加減することにより吸気管6内のス
ロットルバルブ7を開度決定され、これに応じた出力を
発生するものであるが、車輪の駆動スリップ発生時は、
スロットルコントローラ8がスロットルアクチュエータ
9を介しスロットルバルブ7を開度変更することにより
エンジン出力を低下させて、車輪の駆動スリップを防止
するトラクションコントロールを行うものとする。
【0023】エンジン3は更に、車輪の駆動スリップ発
生時、エンジンコントローラ10により燃料停止気筒数
を制御され、これによっても車輪の駆動スリップを防止
するトラクションコントロールを行うものとする。ここ
で、前者のスロットル開度制御によるトラクションコン
トロールと、後者の燃料停止気筒数制御によるトラクシ
ョンコントロールとは、両者の和により車輪の駆動スリ
ップを解消するようエンジン出力を制御するが、前者の
トラクションコントロールは応答性の点で十分でないこ
とから、後者のトラクションコントロールにより応答性
を確保し、前者のトラクションコントロールで定常時の
制御分解能を確保することとする。
【0024】変速機4はコントローラ11により変速制
御され、選択変速段に応じた変速比でエンジン3からの
回転動力をセンタードライブシャフト12に出力するも
のとする。センタードライブシャフト12の回転は、一
方で常時、リヤプロペラシャフト13およびリヤディフ
ァレンシャルギヤ装置14を経て左右後輪2L,2Rに
出力され、センタードライブシャフト12の回転は他方
で適宜、前後輪駆動力配分制御装置5内の湿式多板クラ
ッチ15およびチェーン16を経て、その後フロントプ
ロペラシャフト17およびフロントディファレンシャル
ギヤ装置18を経て左右前輪1L,1Rに出力されるも
のとする。
【0025】前後輪への駆動力の配分割合は、クラッチ
アクチュエータ19により制御される湿式多板クラッチ
15の締結力で決まり、クラッチアクチュエータ19が
湿式多板クラッチ15を解放している場合、左右前輪1
L,1Rに動力が伝達されず、左右後輪2L,2Rの駆
動のみによる2輪駆動状態で車両を走行させる。湿式多
板クラッチ15を締結すると、左右前輪1L,1Rにも
動力が伝達されるようになり、4輪駆動状態で車両を走
行させることとなる。そして4輪駆動状態では、湿式多
板クラッチ15の締結度合に応じて前輪への駆動力配分
が増大し、最終的に前後輪駆動力配分割合は50%:5
0%となる。
【0026】アクチュエータ19を介したクラッチ15
の締結制御は、前後輪駆動力配分・兼・トラクションコ
ントローラ20によりこれを行うものとする。これがた
め、コントローラ20には、左右前輪1L,1Rの車輪
速を検出する前駆動輪速センサ21L,21Rからの信
号、左右後輪2L,2Rの車輪速を検出する後駆動輪速
センサ22L,22Rからの信号、および車体前後加速
度を検出する加速度センサ23からの信号をそれぞれ入
力する。
【0027】コントローラ20は、センサ21L,21
Rで検出した前駆動輪速と、センサ22L,22Rで検
出した後駆動輪速との差が、所定範囲内に収まるよう、
アクチュエータ19を介してクラッチ15の締結度合を
決定するほか、図2の制御プログラムを実行して、車輪
の駆動スリップ発生時、以下に説明するようなトラクシ
ョンコントロール用のスロットル開度修正量(フィード
バック制御量)および燃料停止気筒数(フィードバック
制御量)をそれぞれ、スロットルコントローラ8および
エンジンコントローラ10に指令するものとする。
【0028】ここで、図2に示された制御内容を説明す
るに先立ち、トラクションコントロールのために行う点
火時期の遅角制御や、燃料供給量制御や、燃料停止気筒
数制御や、スロットル開度制御や、駆動輪自動ブレーキ
制御などの、フィードバック制御量(修正量)の求め方
について説明する。
【0029】上記のフィードバック制御量(修正量)Δ
Yは、駆動輪速VW と目標駆動輪速VWS(いずれも、図
11参照)との偏差εに応じたPID制御(P:比例、
I:積分、D:微分)により決定する場合、次式で表さ
れることが知られている。
【数1】 但し、 B:制御定数 f(A):補正係数 f(C):補正係数 Kp :比例定数 KD :微分定数 KI :積分定数
【0030】ここで、B,Kp ,KD ,KI はそれぞ
れ、最適なフィードバック制御となるよう実験などによ
り予め決定するもので、また、f(A)およびf(C)
はそれぞれ、以下に説明するようなものである。補正係
数f(A)は、上記に例示したトラクションコントロー
ル用フィードバック制御対象の如何にかかわらず制御定
数Bに乗算すべき補正係数で、手動変速機の変速比に応
じた補正などがこれに相当する。補正係数f(C)は、
トラクションコントロール用フィードバック制御対象に
応じて決まる補正係数で、この制御対象が点火時期の遅
角制御である場合、エンジン回転数や、燃料噴射量ごと
に、点火時期の遅角量に対するエンジン出力トルクの変
化態様が異なることから、これにともなうフィードバッ
ク制御特性のバラツキを抑制するために補正係数f
(C)の設定が必要である。またフィードバック制御対
象がスロットル開度制御である場合、エンジン回転数
や、スロットル開度値に応じて、スロットル開度の修正
量(フィードバック制御量)に対するエンジン出力トル
クの変化態様が異なることから、これにともなうフィー
ドバック制御特性のバラツキを抑制するために補正係数
f(C)の設定が必要である。
【0031】なお、補正係数f(A)およびf(C)
は、必ずしも上記(1)式の内部に組み込む必要はな
く、補正係数f(A)およびf(C)を無視してフィー
ドバック制御量(修正量)ΔYを算出し、算出結果に補
正係数f(A)およびf(C)を乗算してもよい。ま
た、かかる補正係数f(A)およびf(C)の乗算に代
え、補正係数f(A)およびf(C)を無視して算出し
たフィードバック制御量(修正量)ΔYを、エンジン回
転数および燃料噴射量に応じたマップにより補正するこ
とも可能である。
【0032】しかし、以下の説明では簡便のため、フィ
ードバック制御対象に応じて必要となるΔYの補正につ
いては、先ずf(C)を無視して(1)式によりΔYを
算出し、その後にこのΔYを補正することとし、また、
(1)式におけるB・f(A)を簡単にB・f(A)=
G(F)に置換し、(1)式を次式により表すことにす
る。
【数2】
【0033】ところで図1においては、コントローラ2
0からの後述するフィードバック制御量の演算結果を受
けて、スロットルコントローラ8がスロットルアクチュ
エータ9を介しスロットルバルブ7を開度変更すると共
に、エンジンコントローラ10がエンジン3の燃料停止
気筒数を制御することにより、所定のトラクションコン
トロールを行うことから、それぞれのフィードバック制
御量は、スロットル開度変更の場合、(2)式に添字T
を付加した次の(3)式によって表され、
【数3】 また、燃料停止気筒数制御の場合、(2)式に添字Cを
付加した次の(4)式によって表現される。
【数4】
【0034】以下に、コントローラ20が実行する図2
のフィードバック制御量演算プログラムを説明するが、
ここでは上記(3)式、(4)式にかかわらず、これら
を(2)式によりまとめて説明することとする。コント
ローラ20は、先ずステップ31,32において、自己
がアクチュエータ19へ供給している信号のモニターに
より、4輪駆動状態か、2輪駆動状態か、また、4輪駆
動状態なら前後輪駆動力配分割合が50%:50%か否
かを判別する。
【0035】2輪駆動状態なら、ステップ33におい
て、後述する車輪駆動系回転慣性の算出に用いる等価回
転慣性係数αを0とし、前後輪駆動力配分割合が50
%:50%の4輪駆動状態なら、ステップ34におい
て、等価回転慣性係数αを1とし、前後輪駆動力配分割
合が50%:50%以外の4輪駆動状態なら、ステップ
35,36において、前輪回転速度ωF および後輪回転
速度ωR から前輪回転加速度(d/dt)ωF および後
輪回転加速度(d/dt)ωR をそれぞれ求め、これら
から等価回転慣性係数αをα=〔(d/dt)ωF
(d/dt)ωR 〕により算出する。
【0036】ここで上記の等価回転慣性係数αを、図3
の2輪モデルについて考察するに、エンジン3から前輪
1までの回転慣性をIF 、後輪2までの回転慣性をIR
とし、エンジン出力トルクをTとすると、前後輪1,2
が共に駆動されるときは以下の式が成立する。
【数5】 T=〔IF ・(d/dt)ωF 〕〔IR ・(d/dt)ωR 〕 …(5) そして、後輪回転速度ωR をトラクションコントロール
対象とする場合、上式は、
【数6】 T={IR +IF ・〔(d/dt)ωF 〕/〔(d/dt)ωR 〕} ×〔(d/dt)ωR 〕 …(6) に書き換えることができる。
【0037】上記の(6)式において{ }で括られ
た内部が、制御対象である後輪の等価回転慣性である。
ところで、この等価回転慣性はほぼ、〔(d/dt)ω
F 〕/〔(d/dt)ωR 〕に同じと見做すことがで
き、図2のステップ36において、等価回転慣性係数α
をα=〔(d/dt)ωF /(d/dt)ωR 〕により
算出することの妥当性が証明された。
【0038】次いで、図2のステップ37において、変
速機4の選択変速段i(1速ならi=1、2速ならi=
2・・・)を判定する。この判定に当たっては、変速機
コントローラ11のモニタや、変速機4の入出力回転比
の演算により判定することができる。
【0039】次のステップ38においては、上記選択変
速段iおよび等価回転慣性係数αに対応した車輪駆動系
回転慣性I(i,α)を周知の次式により算出する。
【数7】 I(i, α)=IE +(1/Ni 2 )(IDR+α・IDF) + 2/(Ni ・Nf ) 2 (IWR+α・IWF ) …(7) 但し、IE :エンジン回転慣性 IDR:後輪駆動系回転慣性 IDF:前輪駆動系回転慣性 IWR:後輪回転慣性 IWF:前輪回転慣性 Ni :選択変速段iの減速比 Nf :ファイナルドライブ減速比
【0040】ここで後輪駆動系回転慣性I DRは、図1に
おいて変速機4からディファレンシャルギヤ装置14ま
での回転慣性を、また、後輪回転慣性I WRは、後車軸か
ら左右後輪2L,2Rまでの回転慣性をそれぞれ指し、
更に、前輪駆動系回転慣性I DFは、クラッチ15からデ
ィファレンシャルギヤ装置18までの回転慣性を、ま
た、前輪回転慣性I WFは、前車軸から左右前輪1L,1
Rまでの回転慣性をそれぞれ指し、これらは、その他の
エンジン回転慣性IE 、選択変速段iの減速比N i 、フ
ァイナルドライブ減速比N f と共に予め、車両諸元から
求めておくことができるものである。
【0041】次のステップ39においては、上記のよう
にして求めた車輪駆動系回転慣性I(i,α)から、第
1速、2輪駆動状態での車輪駆動系回転慣性I(1,
0)および減速比N1 を基準とする、回転慣性分のフィ
ードバックゲインG(I)を次式により求める。
【数8】 G(I)=K〔I(i,α)/I(1,0)〕(Ni /N1 ) …(8) 但し、K:設計時点に定める比例定数 上式の右辺における分母は、前記(3)式および(4)
式における定数Kp ,KD ,KI を設定する際の基準と
すべき回転慣性I(1,0)と、減速比N1 で、これら
は上記の通り、第1速、2輪駆動状態での回転慣性およ
び減速比としたが、任意に決めることができる。
【0042】次のステップ40においては、駆動輪と路
面との間における摩擦係数μの変化に応じた路面摩擦係
数分のフィードバックゲインG(μ)を、次式により求
める。
【数9】G(μ)=L(μ/μC ) …(9) ここで、μは路面摩擦係数を指し、これは、車体前後加
速度、車体横加速度、車輪回転速度などから演算により
推定することができ、μC は、前記(3)式および
(4)式における定数Kp ,KD ,KI を設定する際の
基準とすべき路面摩擦係数を指し、Lは、設計時点に定
める比例定数である。
【0043】次いでステップ41において、ステップ3
9,40でそれぞれ求めた回転慣性分のフィードバック
ゲインG(I)および路面摩擦係数分のフィードバック
ゲインG(μ)を合算して、前記(2)式のフィードバ
ック制御量修正係数G(F)、詳しくは(3)式および
(4)式のGT (F)およびGC (F)を求める。
【0044】最後にステップ42で、当該フィードバッ
ク制御量修正係数G(F)、詳しくはGT (F)および
C (F)を用いて、前記(2)式、詳しくは(3)式
および(4)式の演算により、スロットル開度変更量
(フィードバック制御量)△Y T および燃料停止気筒数
(フィードバック制御量)△YC を求め、図1のコント
ローラ20はこれらのうち、前者の△YT をスロットル
コントローラ8に指令し、後者の△YC をエンジンコン
トローラ10に指令する。コントローラ8は、アクチュ
エータ9を介してスロットルバルブ7を△YT だけ減
じ、コントローラ10はエンジン3の燃料停止気筒数を
△YC となし、これらにより各車輪の駆動スリップを防
止する。
【0045】ところで本実施の形態においては、フィー
ドバック制御量△YT ,△YC を、2輪駆動時は等価回
転慣性係数α=0により、従ってゲインG(I)の低下
により小さくし、4輪駆動時はα>0により、従ってゲ
インG(I)の増大により大きくすることから、駆動車
輪の数が少なく車輪駆動系の回転慣性I(i,α)が小
さい2輪駆動時においても、また駆動車輪の数が多く車
輪駆動系の回転慣性I(i,α)が大きくなる4輪駆動
時においても、フィードバック制御量△YT ,△YC
過不足のない適切なものにして、前記のトラクションコ
ントロールを一層効果的なものにすることができる。
【0046】従って、図11(c),(d)や、同図
(e),(f)につき前記したごとく従来装置において
生じていた、4輪駆動時に制御ゲイン不足で車輪駆動ス
リップを完全には防止しきれないといった問題や、2輪
駆動時に制御ゲイン過大で制御のハンチングが生ずると
いった問題を解消し、図11(a),(b)に示すよう
に、2輪駆動時においても、また4輪駆動時において
も、駆動輪速VW を目標駆動輪速VWSにハンチングする
ことなく、しかも高応答に追従させ得て、適切なトラク
ションコントロールを駆動輪数に関係なく実現させるこ
とができる。
【0047】さらに、同じ4輪駆動時でも、前後輪駆動
力配分割合に応じて等価回転慣性係数αをステップ3
4,36におけるように操作し、結果としてゲインG
(I)を前後輪駆動力配分割合に応じ異ならせるように
して、フィードバック制御量△Y T ,△YC を前後輪駆
動力配分割合に応じ修正することから、前後輪駆動力配
分割合の変化によって車輪駆動系の回転慣性が変化する
時も、上記の作用効果を常時確実に達成することができ
る。
【0048】しかも、前後輪駆動力配分割合に応じたフ
ィードバック制御の修正量、つまりゲインG(I)を、
前後輪駆動力配分割合から求めたステップ38の車輪駆
動系回転慣性I(i,α)をもとに決定することから、
フィードバック制御の修正量が、前後輪駆動力配分割合
に応じて変化する車輪駆動系の回転慣性に一層正確にマ
ッチすることとなり、上記の作用効果を更に確実に達成
することができる。
【0049】更に本実施の形態においては、フィードバ
ック制御の修正量をステップ40におけるように、路面
摩擦係数μに応じても変化させることから、路面状態の
変化にかかわらず、上記の作用効果を確実に達成するこ
とができる。
【0050】図4〜図6は本発明の他の実施の形態を示
し、本実施の形態においては、変速機4から前輪1L,
1Rへの動力伝達を、手動式の2輪・4輪駆動切り換え
トランスファ51により適宜可能とする。そして、左右
前輪1L,1Rと車軸とは常時結合させず、フリーラン
ニングハブ52L,52Rを経て適宜結合可能とする。
フリーランニングハブ52L,52Rは、車外から切り
換え機構により手動で左右前輪1L,1Rを車軸から係
脱可能なものとする。従って、本実施の形態において車
両は、2輪駆動状態と、4輪駆動状態との間で切り換え
られるが、4輪駆動状態においては、前後輪駆動力配分
割合が50%:50%に固定されたものとなる。
【0051】従って、トラクションコントローラ53
が、前駆動輪速センサ21L,21Rからの信号、後駆
動輪速センサ22L,22Rからの信号、トランスファ
51からの2輪・4輪駆動信号、およびフリーランニン
グハブ52L,52Rからの係脱信号をもとに、エンジ
ンコントローラ10を介して行うトラクションコントロ
ールは図5の如きものとなる。つまり、ステップ31で
2輪駆動か、4輪駆動かを判別し、2輪駆動ならステッ
プ33でα=0とし、4輪駆動ならステップ34で、前
後輪駆動力配分割合が50%:50%であることに対応
させて、α=1にし、以後は図2につき前述したと同様
の処理によりエンジン出力低減(%)信号をエンジンコ
ントローラ10に指令し、所定のトラクションコントロ
ールを実行する。
【0052】なお、トラクションコントロール用のエン
ジン出力低減作用は、前記したスロットルバルブの開度
変更と、燃料停止気筒数制御との組み合わせによる代わ
りに、図6に示すごとく燃料停止気筒数制御と点火遅角
量制御との組み合わせにより生起させることもできる。
この場合図6に示すように、燃料停止気筒数制御による
トルク低減量が実線aのごとく段階的になることから、
燃料停止気筒数間を破線bで示すように直線補完するよ
うな点火遅角量cを予め定めておく。
【0053】トラクションコントローラ53は、車輪駆
動スリップの程度に応じて要求されるトルク低減信号か
ら、図6のマップをもとに、燃料停止気筒数と点火遅角
量との組み合わせを決定し、これらをエンジンコントロ
ーラ10に指令して実行させることにより、車輪の駆動
スリップを防止する。
【0054】かかるトラクションコントロールによれ
ば、エンジン出力トルクの変化が段差を生ずることのな
い、連続的なものとなり、滑らかなトラクションコント
ロールを実現させることができる。
【0055】図7は車輪の駆動スリップを、エンジン出
力低減制御に頼らず、駆動車輪の自動ブレーキにより防
止するトラクションコントロール装置としたもので、4
輪駆動システムは図4におけると同様なものとする。
【0056】ここでブレーキシステムを説明するに、通
常は、ブレーキペダル61の踏み込み力に応じたマスタ
ーシリンダ62からの液圧が、そのままブレーキアクチ
ュエータ63を経て前輪ホイールシリンダ64L,64
Rおよび後輪ホイールシリンダ65L,65Rに達し、
対応車輪を制動させることができる。
【0057】トラクションコントローラ66は、前駆動
輪速センサ21L,21Rからの信号、および後駆動輪
速センサ22L,22Rからの信号の他に、左右前輪の
駆動トルクを検出するトルクセンサ67L,67Rから
の信号を入力され、以下のトラクションコントロールを
実行する。先ず、トルクセンサ67L,67Rからの信
号をもとに、2輪駆動か、4輪駆動かを判定し、判定結
果から、駆動輪速センサ21L,21R,22L,22
Rからの信号をもとに、前記したと同様にして車輪駆動
スリップの程度に応じたフィードバック制御量(自動ブ
レーキ液圧)を求め、これをブレーキアクチュエータ6
3に指令する。
【0058】ここでブレーキアクチュエータ63は、ブ
レーキペダル61が釈放されていても、各ホイールシリ
ンダ64L,64R,65L,65Rに、上記の自動ブ
レーキ液圧を供給し、これにより車輪駆動スリップを防
止する所定のトラクションコントロールを実行すること
ができる。
【0059】図8は、本発明によるトラクションコント
ロール装置の他の実施の形態を示し、この形態において
は、フロントディファレンシャルギヤ装置18を介しエ
ンジン3で左右前輪1L,1Rを常時駆動する前輪駆動
車をベースにした4輪駆動車に対してトラクションコン
トロールを行うようにする。ここで左右後輪2L,2R
は適宜、ビスカスカップリング(商品名)等の粘性継手
71を介してエンジン3により駆動するようになし、粘
性継手71は図9に例示するように、前輪1L,1Rの
駆動スリップで後輪2L,2Rの回転が前輪1L,1R
に対して遅れるとき、両者の回転速度差△ω=ωF −ω
R に応じてトルクを後輪2L,2Rに伝達して、車両を
4輪駆動状態にすると共に、対応した前後輪駆動力配分
制御を行うものとする。
【0060】そして、トラクションコントローラ72は
前駆動輪速センサ21L,21Rからの信号、および後
駆動輪速センサ22L,22Rからの信号をもとに、図
10の制御プログラムを実行して前記例示によるような
エンジン出力低減制御により所定のトラクションコント
ロールを実行する。
【0061】図10の制御プログラムは、基本的には図
2および図5に示すと同じものであるが、4輪駆動シス
テムが上記のごときものであることから、2輪駆動か、
4輪駆動かの判別は不要である。従って、先ずステップ
35,36において、前輪回転速度ωF および後輪回転
速度ωR から前輪回転加速度(d/dt)ωF および後
輪回転加速度(d/dt)ωR をそれぞれ求め、これら
から等価回転慣性係数αをα=〔(d/dt)ωF
(d/dt)ωR 〕により算出する。
【0062】そして、この等価回転慣性係数αと、ステ
ップ37で判定した選択変速段iとの組み合わせから、
車輪駆動系回転慣性I(i,α)を算出する。ところで
本実施の形態においては、前輪駆動車をベースにし、後
輪を適宜駆動するようにした4輪駆動車であることか
ら、車輪駆動系回転慣性I(i,α)は、図2および図
5のステップ38におけるものと異なり、次式により算
出される。
【数10】 I(i,α)=IE +(1/Ni 2 )(I DF+α・I DR ) + 2/(N i ・N f ) 2 (I WF+α・I WR ) …(10)
【0063】以後は図2につき前述したと同様の処理に
よりエンジン出力低減信号をエンジンコントローラ10
に指令し、所定のトラクションコントロールを実行す
る。なお、トラクションコントロール用のエンジン出力
低減作用は、図1および図2につき前述したごとくスロ
ットルバルブの開度変更と、燃料停止気筒数制御との組
み合わせによるものでもよいし、図4〜図6につき前述
したごとく燃料停止気筒数制御と点火遅角量制御との組
み合わせにより生起させるものでもよい。しかして後者
の方が、図6に破線bで示すように、トラクションコン
トロール用のエンジン出力トルクの変化が、段差を生ず
ることのない、連続的なものとなり、滑らかなトラクシ
ョンコントロールを実現させることができる点で好まし
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態になる車両のトラクショ
ンコントロール装置を示す車輪駆動制御系のシステム図
である。
【図2】同実施の形態におけるコントローラが、トラク
ションコントロール用にフィードバック制御量を演算す
るために実行するプログラムを示すフローチャートであ
る。
【図3】車輪駆動系の等価回転慣性係数を求めるに当た
って用いた2輪モデル図である。
【図4】本発明の他の実施の形態になる車両のトラクシ
ョンコントロール装置を示す車輪駆動制御系のシステム
図である。
【図5】同実施の形態におけるコントローラが、トラク
ションコントロール用にフィードバック制御量を演算す
るために実行するプログラムを示すフローチャートであ
る。
【図6】同実施の形態においてトラクションコントロー
ル用に行う、燃料停止気筒数制御と、点火時期遅角制御
との関連を説明する線図である。
【図7】本発明の更に他の実施の形態になる車両のトラ
クションコントロール装置を示す車輪駆動制御系のシス
テム図である。
【図8】本発明の更に別の実施の形態になる車両のトラ
クションコントロール装置を示す車輪駆動制御系のシス
テム図である。
【図9】同実施の形態におけるコントローラが、トラク
ションコントロール用にフィードバック制御量を演算す
るために実行するプログラムを示すフローチャートであ
る。
【図10】同実施の形態において、後輪駆動系に挿入し
た粘性継手の伝達トルク特性を例示する特性図である。
【図11】(a)は、本発明によるトラクションコント
ロールを実行した時の駆動輪速の経時変化を、2輪駆動
状態の場合について示すタイムチャート、(b)は、本
発明によるトラクションコントロールを実行した時の駆
動輪速の経時変化を、4輪駆動状態の場合について示す
タイムチャート、(c)は、2輪駆動状態でトラクショ
ンコントロールが適切に行われるよう構成した従来装置
の作動時における駆動輪速の経時変化を、2輪駆動状態
の場合につき示すタイムチャート、(d)は、2輪駆動
状態でトラクションコントロールが適切に行われるよう
構成した従来装置の作動時における駆動輪速の経時変化
を、4輪駆動状態の場合につき示すタイムチャート、
(e)は、4輪駆動状態でトラクションコントロールが
適切に行われるよう構成した従来装置の作動時における
駆動輪速の経時変化を、2輪駆動状態の場合につき示す
タイムチャート、(f)は、4輪駆動状態でトラクショ
ンコントロールが適切に行われるよう構成した従来装置
の作動時における駆動輪速の経時変化を、4輪駆動状態
の場合につき示すタイムチャートである。
【符号の説明】
1L 左前輪 1R 右前輪 2L 左後輪 2R 右後輪 3 エンジン 4 変速機 5 前後輪駆動力配分制御装置 7 スロットルバルブ 8 スロットルコントローラ 9 スロットルアクチュエータ 10 エンジンコントローラ 11 変速機コントローラ 13 リヤプロペラシャフト 14 リヤディファレンシャルギヤ装置 15 湿式多板クラッチ 16 チェーン 17 フロントプロペラシャフト 18 フロントディファレンシャルギヤ装置 19 湿式多板クラッチアクチュエータ 20 駆動力配分・兼・トラクションコントローラ 21L 左前輪速センサ 21R 右前輪速センサ 22L 左後輪速センサ 22R 右後輪速センサ 23 前後加速度センサ 51 トランスファー 52L フリーランニングハブ 52R フリーランニングハブ 53 トラクションコントローラ 61 ブレーキペダル 62 マスターシリンダ 63 ブレーキアクチュエータ 64L 左前輪ホイールシリンダ 64R 右前輪ホイールシリンダ 65L 左後輪ホイールシリンダ 65R 右後輪ホイールシリンダ 66 トラクションコントローラ 67L 左前輪トルクセンサ 67R 右前輪トルクセンサ 71 粘性継手 72 トラクションコントローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G05D 13/62 F02P 5/15 B

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動輪速が目標駆動輪速になるよう、該
    目標駆動輪速との偏差に応じて駆動車輪への回転動力を
    フィードバック制御する車両のトラクションコントロー
    ル装置において、 前記フィードバック制御の制御量を駆動車輪の数に応じ
    て、駆動車輪の数が多いほど大きくなるよう修正する構
    成にしたことを特徴とする車両のトラクションコントロ
    ール装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記フィードバック
    制御の制御量を2輪駆動時よりも、4輪駆動時において
    大きくなるよう修正する構成にしたことを特徴とする車
    両のトラクションコントロール装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記フィードバック
    制御の制御量を4輪駆動時においては、前後輪駆動力配
    分割合に応じて異ならせるよう修正する構成にしたこと
    を特徴とする車両のトラクションコントロール装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、前後輪駆動力配分割
    合に応じた前記フィードバック制御の修正量を、前後輪
    駆動力配分割合から求めた車輪駆動系の回転慣性をもと
    に決定するよう構成したことを特徴とする車両のトラク
    ションコントロール装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか1項におい
    て、前記フィードバック制御の修正量を、路面摩擦係数
    に応じても変化させるよう構成したことを特徴とする車
    両のトラクションコントロール装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれか1項におい
    て、駆動車輪への回転動力のフィードバック制御に当た
    っては、エンジンの燃料停止気筒数制御と、燃料停止気
    筒数間を直線補完する点火時期遅角制御との組み合わせ
    て実行するよう構成したことを特徴とする車両のトラク
    ションコントロール装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015006834A (ja) * 2013-06-25 2015-01-15 スズキ株式会社 車両用駆動力配分制御装置
DE10049567B4 (de) * 1999-10-08 2017-12-14 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Fahrzeugsteuergerät zum Steuern eines allradgetriebenen Kraftfahrzeugs
CN114992320A (zh) * 2022-06-20 2022-09-02 中国第一汽车股份有限公司 一种扭矩分配标定系统及方法

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JP2015006834A (ja) * 2013-06-25 2015-01-15 スズキ株式会社 車両用駆動力配分制御装置
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