JPH0924970A - 包装体 - Google Patents

包装体

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Publication number
JPH0924970A
JPH0924970A JP26465395A JP26465395A JPH0924970A JP H0924970 A JPH0924970 A JP H0924970A JP 26465395 A JP26465395 A JP 26465395A JP 26465395 A JP26465395 A JP 26465395A JP H0924970 A JPH0924970 A JP H0924970A
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JP
Japan
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tape
film
package
packaging film
packaging
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Application number
JP26465395A
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English (en)
Inventor
Shozo Omori
昌三 大森
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Omori Machinery Co Ltd
Original Assignee
Omori Machinery Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0924970A publication Critical patent/JPH0924970A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 テープ付きの弁当箱用の包装体における開封
作業性を改善すること 【解決手段】 上部開口された容器本体2内に弁当が詰
められており、その上部開口は、蓋3が装着され、これ
を熱収縮性の良好な包装フィルム4で囲繞するととも
に、係る密封状態で囲繞して形成される中間包装体をシ
ュリンクトンネル内を通過させること等により加熱し熱
収縮させ、包装フィルムを容器本体および蓋に密着させ
る。この包装体の上面に位置する包装フィルムの外面
に、テープ7を熱接着する。このテープ7の中間部位に
は、切り込み9を形成する。この切り込みは包装フィル
ム4までカットしている。開封時は、切り込みが形成さ
れたテープ部分はフリー状態となっているとともに、包
装体の上面中央に位置しているので、当該部分を簡単に
把持でき、その状態で包装フィルムとともに引っ張る
と、簡単に包装フィルムが切り裂かれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は包装体に関するもの
で、包装フィルムの所定位置に開封部材が取り付けられ
た包装体における開封性の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】近年コンビニエンスストアやスーパーマ
ーケット等で弁当が多数販売されているが、この弁当
は、通常センター等の別の場所で製造されたものを、各
店に運搬してくるようになっている。そして、上記弁当
は、内容物を上部開口された容器本体内に詰めた後、開
口部を蓋で覆う。蓋と容器本体とは、凹凸による嵌合,
接着テープによる仮止め等がなされている。係る内容物
が詰め込まれた蓋付容器を被包装物とし、その周囲を所
定のフィルムで囲繞して包装体が製造され、係る包装体
の状態で運搬・陳列・販売される。これにより、蓋付容
器とフィルムとが密着し、蓋が容器本体から外れるのが
防止され、弁当が容器本体外に飛び出ることがなくな
る。
【0003】そして、上記包装体の包装形態としては、
一般に1枚のストレッチフィルムを用い、そのストレッ
チフィルムを蓋の上面に被せるとともに、その4辺をそ
れぞれ外側に引っ張りながら下側に折り込んで容器本体
の底面に密着させる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の包装体では、以下に示す問題を有する。すなわ
ち、係る包装体を開封する場合を考えると、容器本体の
底面側に折り込まれた4辺を、折り込まれた順番の逆す
なわち、最後に折り込まれた辺から順に把持し、広げる
必要がある。しかし、ストレッチフィルムの4辺は、皺
がよるとともに互いに密着しているため、一目でどの部
分が一番最初に広げていく部分かを認識することは困難
なことが多く、また、仮にわかったとしても互いに密着
しているため、当該部分を把持することも比較的困難で
ある。
【0005】しかも容器本体には弁当が収納されている
ため、包装体を裏返しにすることは行えないので、いき
おい包装体を上方に持ち上げたり、斜めにする等の不自
然な姿勢で底面側を見ながら上記開封処理をするか、完
全に手探り状態で行うことになる。したがって、上記し
た理由と相俟って非常に開封しにくくなる。さらに、ス
トレッチフィルムは、伸縮性に富んでいるので引き裂く
ことが困難である。
【0006】一方、本発明が対象とする弁当の包装体の
場合には、上記したように4辺を底面側に折り込んだス
トレッチ包装体が多数を占めているので、その形態と異
なる包装体は販売店,消費者に受けいれられにくいた
め、上記した問題を解決する包装体を開発する場合も外
観などの包装形態は従前のもの或いはそれに類似するも
のにする必要(要請)がある。
【0007】係る問題を解決するため、本発明者は弁当
を収納した容器を熱収縮性の包装フィルムで被覆すると
ともに、その包装フィルムの重合端をシールして形成さ
れる筒状フィルムの開放側両端耳部を折り込むことによ
り構成される中間包装体に対し、加熱して前記フィルム
を熱収縮させた構成の包装体を創案し、特願平6−32
9285号等にて出願した。そして、その包装体の開封
性を向上させるために、包装体の上面あるいは側面など
の天地を正常にした状態で上方から視認できる位置に開
封テープを接着しておき、開封する際には係る開封部材
を把持し、所定方向に引っ張ることにより開封テープに
接着された包装フィルムを切り裂くようにしている。し
かし、その開封テープを把持する場所はテープの端部で
あり、開封テープは包装体を横断するようにして設置し
た場合には、上記把持部は包装体の側面下方に位置して
しまい、力を入れにくくなる。
【0008】本発明は、上記した背景に鑑みてなされた
もので、その目的とするところは、上記した問題を解決
し、包装体の開封性を向上させるために包装フィルムの
所定位置に接着した開封テープの中央の所定位置から切
り裂くことができ、開封開始場所を包装体の上面等の比
較的力を入れやすい場所に設定することができ、しか
も、開封テープの所定部位を簡単に切り裂くことがで
き、開封性を向上した包装体を提供することにある。ま
た、改ざんに強く、衛生的な包装体を提供することを別
の目的とする。さらに、改ざんに強く、シュリンク包装
処理が容易に行える包装体を提供することを別の目的と
する。さらにまた、係る包装体を弁当用の包装体に適用
した場合には従前の包装形態のイメージをさほど変える
ことがなく、販売店・消費者に受け入れられやすい包装
体を提供することも目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明に係る包装体では、弁当箱を収縮性の包
装フィルムで被覆して構成される中間包装体に対し、所
定の処理を行い前記包装フィルムを収縮させてなる包装
体であって、前記包装フィルムの所定位置に開封用のテ
ープを取り付け、かつ、少なくともそのテープの中間部
分の所定位置に切り込みを形成した(請求項1)。そし
て、前記収縮性の包装フィルムとしては、熱収縮フィル
ムを用いることができ、その場合には前記所定の処理と
しては加熱処理となる(請求項2)。
【0010】また、前記切り込みは、前記テープのみに
形成するようにしてもよく(請求項3)、また前記テー
プ及び対応する前記包装フィルムの所定部位に形成する
ようにしてもよい(請求項4)。さらに、前記切り込み
を形成したテープ部分を、前記包装フィルムと未接着状
態にしてもよい(請求項5)。
【0011】また、テープを取り付けるための前記包装
フィルムの所定位置としては、具体的には、包装体の上
面に位置する前記包装フィルムの外側面または内側面を
含むようにしたり(請求項6)、或いは包装体の側面に
位置する前記包装フィルムの外側面または内側面を含む
ようにする(請求項7)ことができる。
【0012】また好ましくは、前記切り込みに近接する
包装フィルムの所定位置に、開封方向と開封位置の少な
くとも1つを示す表示部を形成することである(請求項
8)。
【0013】一方、前記中間包装体の構成としては、フ
ィルム幅の異なる2枚のフィルムを用い、それら両フィ
ルムを前記容器を上下から挟むようにして配置するとと
もに、そのフィルム幅の方向と同一方向に伸びる前記両
フィルムの対向する2つの側縁同士をシールするように
して形成し、かつ、前記フィルム幅の長い方の包装フィ
ルムの開口側両端部を、前記容器の底面側に折り込むよ
うにしたものを用いることができる。
【0014】上記構成の作用を説明する。テープの中間
部位には切り込みが形成されている。したがって、包装
体を開封するには、その切り込みの部分からテープを分
断すると、当該分断した部分が2つのフリーな状態とな
り、把持しやすくなる。そして、切り込みはテープの中
間部分に形成されるので、係る把持部分は、包装体の上
面中央などのもちやすい位置にあるので、より小さな力
で簡単につまむことができる。その状態で、テープを所
定方向に引っ張ることによりテープと接着されている包
装フィルム部位が破断され、容易に開封される。
【0015】そして、包装体の天地を正常な姿勢に包装
体を置いた状態でそのテープは外部から視認でき、また
その状態のまま容易にテープを把持することができる。
したがって、包装体を持ち上げたり、ひっくりかえした
りすることなく開封できるので、内容物である弁当が飛
び出したり、蓋に付着することがなくなる。
【0016】特に請求項3のように切り込みをテープの
みに形成した場合には、包装フィルムには切り込みがな
く、弁当箱を密封保持でき、外部からほこりなどが侵入
するおそれがなく、衛生的となる。また、請求項4のよ
うにテープとともに包装フィルムにも切り込みを形成し
た場合には、その包装フィルムに形成した切り込みが収
縮時の中間包装体内に存在した空気を外部に逃がす脱気
孔として利用できる。また、開封時には、テープと包装
フィルムとを同時につまむことができるので、より確実
に包装フィルムを切り裂くことができる。そして、表示
部を設けた場合には(請求項8)、開封開始位置及びま
たは開封方向を簡単に見つけることができ、開封操作性
が向上する。
【0017】また、請求項9のように構成した場合に
は、筒状フィルムが2枚のフィルム幅の異なる包装フィ
ルムを用いるため、筒状フィルムで容器を被覆した場合
には、長いフィルムの開放側両端(シールしていない部
分)が容器の周縁より突出するので、その部分を耳部と
しそれを容器の反対側面に向けて折り込む。すなわち、
係る折り込まれる耳部は、1枚であり、対となる短いフ
ィルムとはシールされていないので、フリー状態で折り
込み処理がしやすく、綺麗に曲げ処理が行われる。よっ
て、皺などもなく、見た目もよくなる。
【0018】そして、通常の陳列時などにおいては、耳
部が折り込まれているので、従来から多数を占めている
ストレッチ包装体と外観上も類似するので、消費者等は
違和感等を生じない。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る包装体の好適
な実施の形態について、添付図面を参照にして詳述す
る。図1〜図5は本発明に係る包装体の実施の形態の一
例を示している。同図に示すように、本例に係る包装体
1は、上部開口された偏平矩形状の容器本体2内に内容
物である弁当(図示省略)が詰められており、その上部
開口は、透明なプラスチック製の蓋3が装着されてい
る。この容器本体2に蓋3を装着することにより本発明
の容器が構成される。なお、本例では容器本体2と別に
蓋3を設けそれを取り付けたが、一体に形成しても良
く、また蓋がなくても良い。
【0020】そして、これに容器本体2および蓋3の全
周囲を熱収縮性の良好な包装フィルム4で囲繞するとと
もに、係る密封状態で囲繞して形成される中間包装体を
シュリンクトンネル内を通過させること等により加熱し
熱収縮させ、包装フィルム4を容器本体2および蓋3に
密着させることにより形成している。なお、容器本体2
と蓋3とは、軽い嵌合状態になっているが、最終的な両
者間の係止力は上記した包装フィルム4の密着力により
得ている。また、必要に応じて接着テープ等により固定
していてもよい。
【0021】本実施の形態における包装体の具体的な形
態は、包装フィルム4として2枚のフィルム4a,4b
を用いて、容器本体2を上下から挟むようにして覆うと
ともに、両フィルム4a,4bの所定の重合端を熱シー
ル(シール部5)することにより形成される両端開口さ
れた筒状フィルムの開口側両端部位である耳部6(未シ
ール)を容器本体2の底面側に折り込むようにしている
(図2参照)。そして、両フィルム4a,4bの長さを
異ならせ、下側フィルムの長さ4aは容器本体2の長さ
とほぼ等しくし、上側フィルムの長さ4bは容器本体2
の長さに比べ十分長くし、その上側フィルム4bの両端
が容器本体2の底面側に折り込まれて上記耳部6となる
ようにしている。
【0022】なお、本例では重合端のシール部5が所定
の幅を有するものについて説明したが、本発明はこれに
限ることなく、例えば溶断シール等を行いシール幅のな
いシール部としてもよい。
【0023】上記構成の包装体1の上面の外側面(外表
面)の所定位置に1本の開封用のテープ7を取り付けて
いる。具体的な取付位置は、図1(A)に示すように折
り曲げた一方の耳部6の側縁近傍に沿って配置してい
る。そして接着方法は、同図(B)に示すように包装フ
ィルム4の外表面に接着し、その接着部位8は、テープ
7の中心線に沿って線シールされている。この線シール
は、例えばヒートシールやインパルスシール等のテープ
7と包装フィルム4を熱融着させることにより、一体化
するとともに包装フィルムの線シール部分を熱可塑変形
させて他の部分よりも破断しやすくなるように形成す
る。
【0024】そしてテープ7の長手方向中間位置に、U
字状の切り込み9を形成している。この切り込み9は、
テープ7を横断し、結果として2枚のテープ部分7a,
7bに分離することになる。さらにこの切り込み9は、
図から明らかなように、包装フィルム4も同時に切り込
むようにしている。
【0025】上記した構成の包装体1では、店頭での陳
列・販売を想定した時に、耳部6が容器本体2の底面側
に折り込まれているため、従来のストレッチ包装体の形
態とその外観が類似しているので、消費者などにとって
違和感なく受け入れられる。なお、より外観を類似させ
るためには、フィルム重合端をシールする際に溶断シー
ルを行い、シール部5を幅のないようにすると良い。
【0026】また、包装体を開封する場合には、図1に
示すように蓋3が上方に位置する正常な姿勢に置いた状
態で、まず切り込み9が形成されたテープ7の中央部分
を把持する。すなわち、切り込み9によりテープ7はフ
ィルム4とともに切断されてフリーな状態となってお
り、しかも包装体の上面に位置するため、当該部分は簡
単に掴みやすく、小さな力で確実に把持できる。
【0027】次いで、その把持した状態でテープ7を、
テープの配置方向に沿って引っ張る。すると、テープ7
に加わった力は、テープ7と包装フィルム4の接着部位
8に集中するとともに、その接着部位8の包装フィルム
は破断しやすいので、包装フィルム4のうちテープ7b
に接着されている部分がテープ7とともに他の部分から
切り離される。これにより、当該部分が開口10される
(図4参照)。
【0028】そして、そのままテープ7bを最後まで引
っ張ると、上記開口10は包装体1の上面が、その中央
から周縁にかけて開く。残りのテープ7aについても同
様の処理を行う。これにより包装体11の上面及びそれ
に繋がる側面の一部が、横断するように大きく開く。よ
って、その後残った包装フィルム4を簡単に引き裂くこ
とができ、包装体を開封できる。
【0029】上記開封処理は、テープ7が包装体1の上
面に形成されているので、包装体を机の上に置いた状態
で行うことができ、しかも把持すべき部分(切り込み9
の形成部分)も容易に視認することができるので、従来
のものに比べ極めて簡単に開封でき、包装体を斜めにし
たり持ち上げたりする必要がないので誤って弁当を落と
すようなこともない。
【0030】さらに、包装フィルム4とテープ7の把持
部分が一体化しているので、テープ7と包装フィルム4
を同時に摘むことになるので、接着部分8からテープ7
のみが剥がれるおそれはなく、確実に包装フィルム4を
切り裂くことができる。
【0031】次に、上記した包装体の製造工程について
簡単に説明する。まず、本例では、図5に示すように、
容器本体2の底面に下側フィルム4aを敷き、蓋3の上
面に上側フィルム4bを被せる。その上に位置するテー
プ7を置いた状態でヒートシールして一体化し、その後
所定位置をU字状の刃部を備えたカッターを押し当てる
ことにより、テープ7と上側フィルム4bの一部を同時
にカットする。
【0032】そして、本例では、両フィルム4a,4b
の長さを異ならせており(下側フィルム4aを短くして
いる)、より具体的には下側フィルム4aの長手方向の
長さを容器本体2のそれと略一致させ、上側フィルム4
bの長手方向の長さは、容器本体2(蓋3)のそれより
も十分に長くしている。また、両フィルム4a,4b間
のフィルム重合端は、容器本体2の底面側に位置させ、
そこでシールする(シール部5が形成される)ことによ
り、両端開口された筒状フィルム12が形成される。
【0033】この状態から筒状フィルム12の両端開口
側の耳部6を下側に折り曲げ容器本体2の底面側に回り
込ませる。そして、シュリンクトンネル内を通過させて
熱収縮させることにより、図1,図2に示すように包装
フィルム4が容器本体2,蓋3に密着してなる包装体が
製造される。この時、上側フィルム4bに形成する切り
込み9の長さを調整することにより、シュリンク処理時
に中間包装体1内部に存在する空気の脱気孔として利用
できる。
【0034】このように本例では、筒状フィルムが2枚
のフィルム幅の異なる包装フィルムを用いるため、筒状
フィルム12で容器を被覆した場合には、長いフィルム
の開放側両端(シールしていない部分)が容器の周縁よ
り突出するので、その部分を耳部6とし、それを容器の
反対側面に向けて折り込む。底面側に折り込まれる耳部
6は、1枚であり、対となる短いフィルムとはシールさ
れていないので、フリー状態で折り込み処理がしやす
く、綺麗に曲げ処理が行われる。よって、皺などもな
く、見た目もよくなる。さらに耳部6の熱融着しやすい
面が底面に接触するので、シュリンク時の熱によって熱
接着するので密封性が向上する。
【0035】なお、上記した実施の形態では、テープ7
に形成する切り込み9としてU字状のものを形成した
が、本発明はこれに限ることなく、図6(A)に示すよ
うに、V字状にしても良い。そして、この図示の例では
切り込みはテープ7を完全に横断していないが、このよ
うに必ずしも横断して上記した実施の形態のように2本
のテープ部位7a,7bに分離しなくても良い。そし
て、これはU字状の切り込みにも同様のことが言え、逆
にV字状にしてテープ7を横断するようにしても良い。
【0036】さらに、同図(A)に示すように、テープ
7を横断しない場合には、上記した実施の形態のように
包装フィルムも同時に切断するようにしても良いが、テ
ープ7のみを切断し包装フィルムはカットしないように
しても良い。この場合には、テープ7の所定位置に予め
切り込みを形成しておき、それを上側フィルム4bに接
着する。そして、係る場合に切り込みを形成したテープ
部位は、包装フィルムと未接着にするのが好ましい。こ
のように未接着すると、切り込み9により形成されるV
字状の内部部位が包装フィルムから離反するつまみ部1
5となるので、開封時にそのつまみ部15を把持しやす
くなるからである。
【0037】係る構成にすると、切り込み9を形成した
テープのつまみ部15を摘み、切り込みに沿ってテープ
7を分断する。これにより中央で分断された各テープ7
部位は、共に包装フィルム4に対してフリーな状態とな
っているので、片側ずつ把持し、テープ7の配置方向に
沿って引っ張ることにより、上記と同様の原理にしたが
って包装フィルムが切り裂かれ、開封する。
【0038】さらに、包装フィルム4と開封用のテープ
7の装着部分に着目すると、上記のようにテープ7のつ
まみ部15を未接着部分とすると、包装フィルム4側に
は何等切り込みなど形成されていないので、密封性能が
良好となり、ほこりなどの異物が容器本体2や蓋3と、
包装フィルム4の間に侵入したりすることがなく、衛生
的となる。
【0039】また、係る切り込みの形状としては、上記
のように線ではなく第5(B)に示すように、多数の孔
9aから構成してもよい。また、図7(A),(B)に
示すように、切り込みは連続せず、テープ7の両側より
それぞれ切り込み9′を形成したものでもよく、さらに
は、同図(C)に示すように、切り込み9の一部をミシ
ン目9bにしてもよく、その形状は任意である。
【0040】また、本発明が適用される包装体の形態も
種々の構成をとることができる。すなわち、上記した実
施の形態では、2枚のフィルムの長さを異ならせたが、
両フィルムの長さを同じにしてもよい。また、図8に示
すように(包装体の製造工程の途中の状態を示してい
る)、1枚の包装フィルム4を用い、そのフィルムを容
器本体2,蓋3の周囲に巻き付けるようにしてもよい。
この場合にはフィルム重合端、すなわちシール部5は、
1箇所のみに存在する。
【0041】そして、図示のように包装体の長手方向と
直交する方向、すなわち、包装フィルム4を容器本体
2,蓋3に巻き付ける方向にテープ7を取り付ける場合
に、図8に示すように、包装フィルム4の端から端まで
形成するようにしても良い。これにより、包装体のほぼ
一周にわたってテープ7を取り付けることになり、簡単
に開封することができる。なお、この構成の包装体で
は、図示の状態から耳部6を容器本体2の底面側に折り
込み、その後シュリンクトンネルを通過させて包装フィ
ルム4を熱収縮させることにより最終的な包装体が製造
される。
【0042】また、図9に示すようにピロー包装して製
造した中間包装体を熱収縮させたものでもよい。この場
合には、包装フィルム4には、エンドシール部13及び
センターシール部14が形成される。そして、係る包装
体の包装フィルム4の上面所定位置にテープ7をヒート
シールにより接着する。この時、包装フィルム4の所定
位置に切り込み9を形成する。なお、この例ではテープ
7は、包装体の上面中央に形成したが、この形成位置は
これに限らず、任意の位置にすることができる。さらに
また、図10に示すように、四方シール包装を施したも
のでも良い。このように、包装形態は任意のものに適用
できる。
【0043】図11は、本発明に係る包装体の別の実施
の形態を示している。基本的な構成は、図1に示した実
施の形態と同様であり、その相違点は、包装フィルム4
の表面所定位置、より具体的には切り込み9に近接した
位置に、テープ7の切り裂き開始場所並びに切り裂き方
向を示す案内表示部15を設けている。この案内表示部
15は、印刷により形成されている。
【0044】これにより使用者は、テープ7の開封開始
位置を直感的に理解することができ、また案内表示部1
5の形状を両方向矢印にしたため、それを見た人はテー
プ7を両側に向かって引っ張ることにより開封できるこ
とを容易に理解することができる。
【0045】なお、係る案内表示部15を設けた以外
は、図1に示すものとその構成並びに作用効果が同様で
あるので、その詳細な説明を省略する。なお図示省略す
るが、係る案内表示部は、上記した各実施の形態並びに
変形例に適用することができるのはもちろんである。
【0046】図12は、本発明に係る包装体の別の実施
の形態を示している。基本的な構成は、図1に示した実
施の形態と同様であり、その相違点は包装フィルム4に
テープ7を接着する際に包装フィルム4の内側面に取り
付けている点で異なる。すなわち、容器本体2と包装フ
ィルム4の間にテープ7が介在することになる。この場
合であっても、切り込み9により包装フィルム4の一部
がテープ7とともにすでに切られており2枚のテープ部
分7a,7bに分割されているので、開封時は、その分
離されたフリーなテープ部分7a,7bの端部を包装フ
ィルム4ごと把持し、その状態で所定方向に引っ張る。
すると、テープ7により包装フィルム4が切り裂かれ
る。
【0047】なお、その他の構成並びに作用効果は、図
1に示す実施の形態と同様であるので、その詳細な説明
を省略する。また、この図12に示した例では、図11
に示した物と同様に案内表示部15を設けたが、本発明
はこれに限ることなく、案内表示部を設けなくてももち
ろんよい。さらにまた、テープを包装フィルムの内側に
接着する構成は、上記した各実施の形態並びに変形例に
適用することができるのはもちろんである(但し、テー
プ7のみを切断するようにした変形例を除く)。
【0048】また、図12に示す実施の形態では、図1
1に示す形態と同様に、テープ7の片側縁に沿って案内
表示部15を形成したが、案内表示部15の形成位置は
任意であり、例えば、図13に示すように、テープ7を
接着した部位の真上に案内表示部15を形成しても良
い。この場合に、包装フィルム4を挟んでテープ7と案
内表示部15とが対向することになり、開封開始箇所の
特定を行いやすくなる。よって、例えば包装フィルム4
とテープ7とが同系色の色(無色透明を含む)から用い
られていても、開封開始箇所が見付けにくくなるおそれ
はなく、テープの材質選択の幅が広がる。
【0049】なお、上記した各実施の形態及び変形例で
は、開封用のテープ7をいずれも包装体の上面の長手方
向と直交する方向に形成したが、本発明はこれに限るこ
となく、長手方向に沿った方向でもよく、また上記2つ
の方向に限らず斜め方向にしても良い。
【0050】また、上記した各実施の形態では、いずれ
も包装体の一端から他端までテープ7を配置したが、こ
れは、できるだけ長くテープ7を配置することによりテ
ープ7を引っ張り、包装フィルムが切り裂かれる距離を
長くするためであるが、必ずしも横断させる必要はな
い。但し、あまり短いと切り裂かれる部分が少ないため
にその後の開封作業に支障を来すので、上記実施の形態
や或いはそれに近い(テープ端を側縁近傍まで位置させ
る)ようにするのがよい。
【0051】さらに、テープと包装フィルムとの接着
は、上記した実施の形態のように1本の線状にシールす
るのではなく、テープ全面のように一定の幅をもってシ
ールするようにしてもよく、また、線シールを複数本行
ってもよい。さらにまた、包装体に取り付けられるテー
プの数は、上記実施の形態のように1本に限られず、複
数本でももちろんよい。
【0052】また、上記した各実施の形態並びに変形例
では、テープ7はいずれも包装体の上面に位置する包装
フィルムを含むように形成したが、本発明はこれに限る
ことなく、図省略するが、包装体の側面に位置する包装
フィルムの外側面または内側面を含むようにテープを接
着するようにしてもよい。
【0053】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る包装体で
は、包装フィルムに取り付けたテープの中央部分に切り
込みを形成したため、開封時はその切り込みを分断する
ことによりテープの中間部分より分断し、2つのフリー
な端部を形成することができる。よって、そのフリーな
部分を用意に把持でき、その状態でテープを所定方向に
引っ張ることにより簡単に包装体を開封することができ
る。そして、テープを引っ張った時に形成される包装フ
ィルム開口部を大きくするためには、テープも長く貼り
付ける必要があり、そのテープの端部は包装体の側面や
底面側に位置することになるが、係る場合であって開封
開始場所である切り込みを形成した部分はテープの中
央、すなわち、包装体の上面などの比較的把持しやすい
場所となるので、開封作業性が向上する。また、表示部
を設けると、開封字の作業開始一等が瞬時・容易に理解
できるので、作業性がより向上する。
【0054】さらに、請求項9のように構成した場合に
は、両端開口側の耳部を折り込むことになるので、従前
の包装形態(ストレッチ包装)の外観イメージとさほど
変わらないので、販売店・消費者に受け入れられやす
い。しかも、ストレッチ包装体のように4辺をすべて折
り込む必要はないので、包装フィルムの切断は、フィル
ム重合端のシールと同時にすることが可能となるととも
に、時間のかかる折り込み処理数を減らすことができる
ので、高速に包装処理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る包装体の好適な実施の形態の一例
を示す図である。
【図2】その底面側から見た斜視図である。
【図3】テープ部分を拡大した一部平面図である。
【図4】開封操作を説明する図である。
【図5】製造プロセスを説明する図である。
【図6】実施の形態の変形例の要部であるテープ部分を
拡大した図である。
【図7】実施の形態の変形例の要部であるテープ部分を
拡大した図である。
【図8】本発明が適用される包装体の形態の他の例を示
す図である。
【図9】本発明が適用される包装体の形態の他の例を示
す図である。
【図10】本発明が適用される包装体の形態の他の例を
示す図である。
【図11】本発明が適用される包装体の形態の他の例を
示す図である。
【図12】本発明が適用される包装体の形態の他の例を
示す図である。
【図13】本発明が適用される包装体の形態の他の例を
示す図である。
【符号の説明】
1 包装体 2 容器本体 3 蓋 4 包装フィルム 4a 下側フィルム 4b 上側フィルム 5 シール部 6 耳部 7 テープ 8 接着部位 9 切り込み 15 案内表示部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弁当箱を収縮性の包装フィルムで被覆し
    て構成される中間包装体に対し、所定の処理を行い前記
    包装フィルムを収縮させてなる包装体であって、 前記包装フィルムの所定位置に開封用のテープを取り付
    け、 かつ、少なくともそのテープの中間部分の所定位置に切
    り込みを形成したことを特徴とする包装体。
  2. 【請求項2】 前記収縮性の包装フィルムが熱により収
    縮するものであって、 前記所定の処理が加熱処理であることを特徴とする請求
    項1に記載の包装体。
  3. 【請求項3】 前記切り込みは前記テープのみに形成す
    るようにしたことを特徴とする請求項1または2に記載
    の包装体。
  4. 【請求項4】 前記切り込みが、前記テープ及び対応す
    る前記包装フィルムの所定部位に形成したことを特徴と
    する請求項1または2に記載の包装体。
  5. 【請求項5】 前記切り込みを形成したテープ部分を、
    前記包装フィルムと未接着状態にしたことを特徴とする
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の包装体。
  6. 【請求項6】 前記テープを取り付ける前記包装フィル
    ムの所定位置が、 包装体の上面に位置する前記包装フィルムの外側面また
    は内側面を含むようにしたことを特徴する請求項1,
    2,4または5のいずれか1項に記載の包装体。
  7. 【請求項7】 前記テープを取り付ける前記包装フィル
    ムの所定位置が、 包装体の側面に位置する前記包装フィルムの外側面また
    は内側面を含むようにしたことを特徴する請求項1,
    2,4または5のいずれか1項に記載の包装体。
  8. 【請求項8】 前記切り込みに近接する包装フィルムの
    所定位置に、開封方向と開封位置の少なくとも1つを示
    す表示部を形成したことを請求項1〜7のいずれか1項
    に記載の包装体。
  9. 【請求項9】 前記中間包装体が、フィルム幅の異なる
    2枚のフィルムを用い、それら両フィルムを前記容器を
    上下から挟むようにして配置するとともに、そのフィル
    ム幅の方向と同一方向に伸びる前記両フィルムの対向す
    る2つの側縁同士をシールするようにして形成し、か
    つ、前記フィルム幅の長い方の包装フィルムの開口側両
    端部を、前記容器の底面側に折り込むようにして構成さ
    れることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記
    載の包装体。
JP26465395A 1995-05-08 1995-09-20 包装体 Withdrawn JPH0924970A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002128136A (ja) * 2000-10-20 2002-05-09 Tdk Corp 包装体、熱収縮性包装材、およびシュリンク方式による包装方法
WO2020004025A1 (ja) * 2018-06-29 2020-01-02 大王製紙株式会社 衛生薄葉紙包装体
US11413794B2 (en) 2017-01-03 2022-08-16 Lg Chem, Ltd. Method for preparing polymer particles

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