JPH09249561A - 医薬組成物 - Google Patents

医薬組成物

Info

Publication number
JPH09249561A
JPH09249561A JP10069396A JP10069396A JPH09249561A JP H09249561 A JPH09249561 A JP H09249561A JP 10069396 A JP10069396 A JP 10069396A JP 10069396 A JP10069396 A JP 10069396A JP H09249561 A JPH09249561 A JP H09249561A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
apb
sucrose
starch
benzamide
chloro
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10069396A
Other languages
English (en)
Inventor
Noritoshi Shii
憲豪 士井
Masamitsu Shinoda
雅充 篠田
Hajime Watanabe
元 渡辺
Akimasa Yonetani
秋賢 米谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takada Seiyaku KK
Teikoku Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Takada Seiyaku KK
Teikoku Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takada Seiyaku KK, Teikoku Chemical Industry Co Ltd filed Critical Takada Seiyaku KK
Priority to JP10069396A priority Critical patent/JPH09249561A/ja
Publication of JPH09249561A publication Critical patent/JPH09249561A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pyrrole Compounds (AREA)
  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシ−N
−[(2S,4S)−1−エチル−2−ヒドロキシメチ
ル−4−ピロリジニル]ベンズアミドの安定性が確保さ
れ、且つ、バイオアベイラビリティの優れた医薬組成物
を提供する。 【解決手段】 本発明は、4−アミノ−5−クロロ−2
−メトキシ−N−[(2S,4S)−1−エチル−2−
ヒドロキシメチル−4−ピロリジニル]ベンズアミド
と、糖アルコール類、デンプン類、単糖類、ショ糖、ス
テアリン酸、ステアリン酸塩類、及び、タルクから選ば
れる一種又は二種以上からなる製剤添加物を含有してな
る医薬組成物に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、4−アミノ−5−
クロロ−2−メトキシ−N−[(2S,4S)−1−エ
チル−2−ヒドロキシメチル−4−ピロリジニル]ベン
ズアミド(以下、「APB」と略記することもある。)
に、糖アルコール類、デンプン類、単糖類、ショ糖、ス
テアリン酸、ステアリン酸塩類、及び、タルクから選ば
れる一種又は二種以上からなる製剤添加物を含有させて
なる安定な医薬組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】APBは次式、
【0003】
【化1】
【0004】で示される消化管とりわけ胃の運動機能を
高める作用を持っている新規な化合物として探索された
ものであるが、これを医薬として使用するためには、投
与に適した剤型に加工することが必要となるところ、製
剤添加物として常用されているものによっては、APB
の経時的安定性が悪いことが判った。医薬として投与可
能な剤型の種類は数多くあるが、中でも一般的なものは
錠剤、カプセル剤、顆粒剤などである。これらは活性成
分たる主薬と製剤添加物とを混合して造粒して製剤化さ
れるものである。ところが、APBに乳糖、結晶セルロ
ース、カルボキシメチルセルロース、軽質無水ケイ酸
等、通常使用されている製剤添加物を配合して製剤化し
た場合、配合変化を生じ、経時的に不安定となることが
判った。また、製剤化によっては、APB製剤のバイオ
アベイラビリティが低下することも考えられる。したが
って配合変化を生ずることなく、経時的に安定で、且つ
バイオアベイラビリティにおいても支障をきたすことの
ないAPB製剤が望まれていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、種々研
究を重ねた結果、APBと特異的に適合する製剤添加物
を見いだすことができ、APBを活性成分として含有
し、経時的に安定性が確保され、且つバイオアベイラビ
リティにおいても何ら問題のない医薬組成物を提供する
ことに成功した。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、4−アミノ−
5−クロロ−2−メトキシ−N−[(2S,4S)−1
−エチル−2−ヒドロキシメチル−4−ピロリジニル]
ベンズアミドと、糖アルコール類、デンプン類、単糖
類、ショ糖、ステアリン酸、ステアリン酸塩類、及び、
タルクから選ばれる一種又は二種以上からなる製剤添加
物とを含有してなる医薬組成物を提供するものである。
また、本発明は、4−アミノ−5−クロロ−2−メトキ
シ−N−[(2S,4S)−1−エチル−2−ヒドロキ
シメチル−4−ピロリジニル]ベンズアミドに、糖アル
コール類、デンプン類、単糖類、ショ糖、ステアリン
酸、ステアリン酸塩類、及び、タルクから選ばれる一種
又は二種以上からなる製剤添加物を配合して製剤化して
なる医薬組成物の製造方法を提供するものである。
【0007】ここにおいて、糖アルコール類としてはマ
ンニトール、ソルビトール、キシリトール、マルチトー
ルなどが挙げられ、これらの糖アルコール類はDL−マ
ンニトール、DL−ソルビトールなどのラセミ体のみな
らず、D−マンニトール、D−ソルビトール、L−マン
ニトール、L−ソルビトールなどの光学活性体であって
もよい。好ましい糖アルコール類としてはD−マンニト
ール、D−ソルビトールなどが挙げられる。デンプン類
としては天然物からのデンプンのみならず、これらを化
学的、物理的又は生化学的に変性したものも使用するこ
とができる。例えば、天然物からのデンプンとしては、
デンプン(溶性)[「医薬品添加物規格」1993]、
トウモロコシデンプン、バレイショデンプン、コメデン
プン、コムギデンプンなどを、化学的、物理的又は生化
学的に変性したものとしては、部分アルファー化デンプ
ン、デキストリン[「第12改正 日本薬局方」]、還
元麦芽糖水アメ[「医薬品添加物規格」1993]、濃
縮還元麦芽糖水アメ[「医薬品添加物規格」199
3]、ヒドロキシプロピルスターチ、カルボキシメチル
スターチナトリウムなどが挙げられる。好ましいデンプ
ン類としては、トウモロコシデンプン、バレイショデン
プン、部分アルファー化デンプン、ヒドロキシプロピル
スターチ、カルボキシメチルスターチナトリウムを挙げ
ることができる。単糖類としては、グルコースやフルク
トースなどを挙げることができる。これらの単糖類もラ
セミ体であっても光学活性体であってもよい。好ましい
単糖類としては、ブドウ糖(D−グルコース)や果糖
(D−フルクトース)などがある。ショ糖としては、白
糖、精製白糖[「第12改正 日本薬局方」]、精製白
糖球状顆粒[「医薬品添加物規格」1993]、黒砂糖
[「医薬品添加物規格」1993]などが挙げられる。
また、ステアリン酸、ステアリン酸塩類としては、ステ
アリン酸、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カ
ルシウム、ステアリン酸アルミニウムなどの種々のステ
アリン酸塩を挙げることができるが、ステアリン酸マグ
ネシウム、ステアリン酸カルシウムなどが好ましい。本
発明は、さらにタルクを使用することもできる。本発明
では、上記の成分を単独で使用することもできるが、こ
れらの成分を2種以上使用することもできる。これらの
成分を2種以上使用する場合には、各々の成分を順次添
加混合してもよいし、予めこれらの成分を混合してから
APBと混合してもよい。また、これらの成分が既に混
合されたもの、例えば、白糖・デンプン球状顆粒[「医
薬品添加物規格」1993]などを使用することもでき
る。
【0008】製剤添加物の使用量は特に制限はなく、使
用する製剤添加物にもよるが、例えば活性成分たるAP
B 1重量部に対し、1重量部〜1999重量部、好ま
しくは1重量部〜999重量部使用することができる。
医薬として投与するときには疾患の状態にもよるが、例
えば、1投与単位中にAPBが0.1〜20.0mg、
好ましくは0.1mg〜10.0mg含まれるのが好ま
しいが、適宜調整して使用量を決めればよい。
【0009】また、本発明は、糖アルコール類、デンプ
ン類、単糖類、ショ糖、ステアリン酸、ステアリン酸塩
類、及び、タルクから選ばれる一種又は二種以上からな
る、4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシ−N−
[(2S,4S)−1−エチル−2−ヒドロキシメチル
−4−ピロリジニル]ベンズアミドの安定化剤を提供す
るものでもある。すなわち、APB製剤において、糖ア
ルコール類、デンプン類、単糖類、ショ糖、ステアリン
酸、ステアリン酸塩類、及び、タルクから選ばれる一種
又は二種以上からなる製剤添加物を配合することによ
り、APB製剤の安定化を図ることができ、かつ、バイ
オアベイラビリティにおいても支障をきたさないAPB
製剤を提供することができる。
【0010】本発明の医薬組成物は、経口投与又は非経
口投与できるものであれば特に制限はない。例えば、錠
剤、顆粒剤、カプセル剤、散剤、細粒剤、ドライシロッ
プ剤、シロップ剤、注射剤などとすることができる。本
発明の医薬組成物は、本発明に使用される製剤添加物
を、賦形剤、崩壊剤、滑沢剤、結合剤等として適宜使い
分けることもできる。例えば、糖アルコール類、デンプ
ン類を賦形剤として、カルボキシメチルスターチナトリ
ウム等を崩壊剤として、デンプン類の水溶液を結合剤と
して、ステアリン酸又はステアリン酸塩類を滑沢剤とし
て使用することができる。本発明の医薬組成物にはさら
に、投与に適した医薬用の有機又は無機の固体又は液体
の他の製剤添加物又は担体を必要に応じて配合すること
もできる。また、滑沢剤として硬化油、ショ糖脂肪酸エ
ステルなどを用いることもできる。さらに製剤用として
通常用いられる湿潤剤、懸濁補助剤、甘味剤、芳香剤、
着色剤または保存剤などを含むこともできる。
【0011】本発明の医薬組成物は、APBの製剤化に
あたり製剤添加物として、糖アルコール類、デンプン
類、単糖類、ショ糖、ステアリン酸、ステアリン酸塩
類、及び、タルクから選ばれる一種又は二種以上を使用
して、これとの組成物とすることによって、製造するこ
とができる。本発明の組成物を各種製剤の製造に適した
造粒物にするための調製方法はいずれも通常の調製方法
を用いて行うことができる。例えば、本発明の組成物を
各種製剤の製造に適した造粒物にするために、押し出し
造粒法、混合攪拌造粒法、流動層造粒法、転動攪拌流動
造粒法、転動造粒法、噴霧造粒法、乾式造粒法など種々
の造粒方法があるが、いずれの方法を用いても行うこと
ができる。また、錠剤や顆粒剤などの製剤造形後に他の
製剤添加物を用いて加工(例えばフィルムコート、糖
衣)を施すことができることは言うまでもない。コーテ
ィング材料に着色剤、着香剤及び加工助剤等のその他の
添加剤を含有させることもできる。
【0012】以下に、本発明を更に具体的に記述するた
めに実施例等を記述するが、本発明はこれらの具体例に
限定されるものではない。
【0013】
【実施例】
実施例1 活性成分たるAPB(4−アミノ−5−クロロ−2−メ
トキシ−N−[(2S,4S)−1−エチル−2−ビド
ロキシメチル−4−ピロリジニル]ベンズアミド)50
0mg、トウモロコシデンプン500mgを正確に秤量
し、充分に混合した。この混合物を錠剤成形機(直径1
0mm)により200kg/cmで1分間加圧した
後、成型物を乳鉢で粉砕し、100メッシュの篩で篩過
した。この混合末に10μlの水を加え混合してガラス
容器に容れ密封した。
【0014】これを60℃、7日間と80℃、7日間の
二種の条件下に放置として苛酷試験に付し、活性成分た
る4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシ−N−[(2
S,4S)−1−エチル−2−ヒドロキシメチル−4−
ピロリジニル]ベンズアミドの安定性を測定した。
【0015】活性成分変化率については試料をリン酸緩
衝液(pH6.8)とアセトニトリル89:11混合物
に懸濁し、濾過し、濾液を液体クロマトグラフ法により
試験を行い、分解物のピークを総ピーク面積で除し、分
解率を算出した。更に、活性成分だけを苛酷試験に付し
たときの分解率を測定し(活性成分1000mgに10
μlの水を加えたものを、60℃ 7日間、80℃ 7
日間処理、夫々の分解率は0.12%、0.21%であ
った)、両者の差をもって変化率とした。尚、外観変化
については次の6段階評価とした。 0:変化なし、1:微黄変、2:淡黄変、3:黄変、
4:黄褐変、5:褐変
【0016】実施例2〜10 実施例1において、製剤添加物として使用したトウモロ
コシデンプンを表1に示す他の製剤添加物に換えたほか
は実施例1と同様にして活性成分の安定性と組成物の外
観変化を測定した。結果を表1に示す。
【0017】
【表1】
【0018】比較例 比較例1〜11 製剤添加物として常用されているものについて実施例1
に倣って活性成分たる4−アミノ−5−クロロ−2−メ
トキシ−N−[(2S,4S)−1−エチル−2−ヒド
ロキシメチル−4−ピロリジニル]ベンズアミドの安定
性を測定した。結果を表2に示す。
【0019】
【表2】
【0020】実施例11(錠剤の苛酷試験) (1)試験薬の調製 1)本発明製剤 製造例6の裸錠を用いた。 2)比較製剤(裸錠) APB25g、結晶セルロース(旭化成(株)製)57
0g及び乳糖(HMS社製)280gを秤量し、これら
を転動造粒機に入れ、結合剤ヒドロキシプロピルセルロ
ース(日本曹達(株)製)25gを10%水溶液にし
て、練合・造粒した後、乾燥・整粒し、顆粒を得た。次
いで、崩壊剤カルボキシメチルセルロースカルシウム
(五徳薬品(株)製)50gと滑沢剤ステアリン酸マグ
ネシウム(太平化学産業(株)製)20gとを先に得た
顆粒に添加し、混合した。得られた打錠用顆粒を1錠の
重さが97mgとなるようにして加圧成形し、錠剤を得
た。 (2)苛酷条件 前記(1)で得た、本発明製剤及び比較製剤を次の苛酷
条件下で試験した。 1)60℃、14日間 2)80℃、14日間 3)冷暗所(比較対照とする。) (3)評価項目 次に示す外観変化及び変化率について試験結果を評価し
た。 1)外観変化(6段階) 0:変化無し 1:微黄変 2:淡黄変 3黄変 4:
黄褐変 5:褐変 2)変化率 各検体の苛酷品及び冷暗所保存品の試料溶液中の分解物
を液体クロマトグラフ法で測定する。分解物のピーク面
積を、総ピーク面積で除し、分解率を算出し、苛酷条件
下の分解と各冷暗所保存品の分解率との差を変化率とし
た。即ち、 分解率(%) 変化率(%)= 各苛酷品の分解率(%)−各冷暗
所保存品の分解率(%) の数式で変化率を算出した。 (4)表3に錠剤の苛酷試験結果を示す。
【0021】
【表3】
【0022】実施例12(バイオアベイラビリティ試
験) 雄性ビーグル犬(体重10〜11Kg)6頭に、製造例
6において得たフィルムコーティング錠2錠及び4−ア
ミノ−5−クロロ−2−メトキシ−N−[(2S,4
S)−1−エチル−2−ピドロキシメチル−4−ピロリ
ジニル]ベンズアミド1mg/mlを含む水溶液5ml
を、1週間の休薬期間をおいたクロスオーバー法で投与
した。ビーグル犬は一夜絶食後、実験に使用し、薬物は
空腹時に水10mlとともに投与した。尚、投与12時
間後に餌料を与え、水は自由に摂取させた。薬物投与後
0.25、0.5、1.00、2.00、4.00、
6.00、8.00及び12.0時間に採血し、通常行
われている液体クロマトグラフ法により、薬物の血漿中
濃度の推移を測定した。結果を図1に示す。本発明の組
成物から得た錠剤は、吸収が速やかであって、最も吸収
性が良いとされている水溶液にして投与したものと同程
度に、最高血中濃度及びそれに到達する時間において、
優れていることが判る。
【0023】製造例1 4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシ−N−[(2
S,4S)−1−エチル−2−ヒドロキシメチル−4−
ピロリジニル]ベンズアミド25g、D−マンニトール
575g、トウモロコシデンプン270gを秤取し、こ
れらを流動層造粒機に入れ、トウモロコシデンプン30
gを水に加温溶解(3%濃度)したものを結合剤として
噴霧した後、乾燥・整粒し、顆粒を得た。次いでカルボ
キシメチルスターチナトリウム50gを崩壊剤として、
更にステアリン酸マグネシウム20gを滑沢剤として先
に得た顆粒に添加し、混合した。得られた顆粒を一錠の
重さが97mgとなるようにして、加圧成型し裸錠を得
た。
【0024】製造例2 製造例1で得た裸錠を使用して、別途ヒドロキシプロピ
ルメチルセルロース2910 100gとトリアセチン
10g及びタルク50gを精製水1330gに溶かして
調製したフィルムコーティング液を1錠の重量が100
mgになるまでフィルムコーティングし、フィルムコー
ティング錠を得た。
【0025】製造例3 4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシ−N−[(2
S,4S)−1−エチル−2−ヒドロキシメチル−4−
ピロリジニル]ベンズアミド25g、D−マンニトール
665g、トウモロコシデンプン300g秤取し、これ
らを攪拌造粒機に入れ、トウモロコシデンプン10gを
加温溶解し水溶液(5%濃度)を結合剤として、攪拌造
粒した。乾燥後、所定の規格篩で整粒し顆粒剤を得た。
【0026】製造例4 製造例3で得た顆粒剤100gにステアリン酸マグネシ
ウム1gを滑沢剤として添加・混合し、カプセル充てん
機を用いて日局カプセルに1カプセル中100mgの顆
粒を充てんし、カプセル剤を得た。
【0027】製造例5 4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシ−N−[(2
S,4S)−1−エチル−2−ヒドロキシメチル−4−
ピロリジニル]ベンズアミド25g、D−マンニトール
400g、ショ糖550gを秤取し、これらを流動層造
粒機に入れ、ショ糖5gを水溶液(20%濃度)にして
結合剤として噴霧し、ドライシロップを得た。
【0028】製造例6 (1)4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシ−N−
[(2S,4S)−1−エチル−2−ヒドロキシメチル
−4−ピロリジニル]ベンズアミド25g、D−マンニ
トール570g、トウモロコシデンプン280gを秤取
し、これらを転動造粒機に入れ、トウモロコシデンプン
25gを水に加温溶解(10%濃度)したものを結合剤
として練合造粒した後、乾燥・整粒し、顆粒を得た。次
いでカルボキシメチルスターチナトリウム50gを崩壊
剤として、更にステアリン酸マグネシウム20を滑沢剤
として先に得た顆粒に添加し、混合した。得られた顆粒
を一錠の重さが97mgとなるようにして、加圧成型し
裸錠を得た。 (2)(1)で得た裸錠を使用して、別途ヒドロキシプ
ロピルメチルセルロース2910 100gとトリアセ
チン10g及びタルク50gを精製水1330gに溶か
して調製したフィルムコーティング液を1錠の重量が1
00mgになるまでフィルムコーティングし、フィルム
コーティング錠を得た。
【0029】製造例7 4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシ−N−[(2
S,4S)−1−エチル−2−ヒドロキシメチル−4−
ピロリジニル]ベンズアミド 100mg、D−ソルビ
トール(東和化成工業(株)製)5g及び塩化ナトリウ
ム(富田製薬(株)製)0.9gに水90gを加えて、
溶解し、リン酸二水素ナトリウム(米山化学工業(株)
製)及びリン酸水素二ナトリウム(米山化学工業(株)
製)でpHを7.0に調整した後、更に水を加えて10
0gとし、注射剤を得た。
【0030】
【発明の効果】本発明の医薬組成物は、4−アミノ−5
−クロロ−2−メトキシ−N−[(2S,4S)−1−
エチル−2−ヒドロキシメチル−4−ピロリジニル]ベ
ンズアミドを活性成分として含有し、経時的安定性が確
保され、且つ、バイオアベイラビリティにおいても優れ
た医薬組成物である。従ってまた、本発明の医薬組成物
は、種々の投与形態に応じた剤型を広く選択することが
できる。
【0031】
【図面の簡単な説明】
【図1】 ビーグル犬におけるAPBの本発明の医薬組
成物から造られた製剤(〇)と、APBの水溶液(●)
との血漿中濃度の推移を示す。縦軸は薬物濃度ng/m
l、横軸は時間(hr)を示す。各指標の平均値の差は
20%以内であり、分散分析の結果有意差は認められな
かった。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 47/36 A61K 47/36 J C07D 207/08 C07D 207/08 // C07M 7:00 (72)発明者 渡辺 元 伊丹市千僧5丁目41番地 帝国化学産業株 式会社伊丹工場内 (72)発明者 米谷 秋賢 埼玉県大宮市宮前町203−1 高田製薬株 式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシ
    −N−[(2S,4S)−1−エチル−2−ヒドロキシ
    メチル−4−ピロリジニル]ベンズアミドと、糖アルコ
    ール類、デンプン類、単糖類、ショ糖、ステアリン酸、
    ステアリン酸塩類、及び、タルクから選ばれる一種又は
    二種以上からなる製剤添加物を含有してなる医薬組成
    物。
  2. 【請求項2】 4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシ
    −N−[(2S,4S)−1−エチル−2−ヒドロキシ
    メチル−4−ピロリジニル]ベンズアミド1重量部に対
    し、糖アルコール類、デンプン類、単糖類、ショ糖、ス
    テアリン酸、ステアリン酸塩類、及び、タルクから選ば
    れる一種又は二種以上からなる製剤添加物を1重量部及
    至1999重量部含有してなる医薬組成物。
  3. 【請求項3】 製剤添加物がD−マンニトール、トウモ
    ロコシデンプン、部分アルファー化デンプン、ヒドロキ
    シプロピルスターチ、カルボキシメチルスターチナトリ
    ウム、ショ糖、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン
    酸カルシウム、又は、タルクである請求項1又は2記載
    の医薬組成物。
  4. 【請求項4】 4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシ
    −N−[(2S,4S)−1−エチル−2−ヒドロキシ
    メチル−4−ピロリジニル]ベンズアミドに、糖アルコ
    ール類、デンプン類、単糖類、ショ糖、ステアリン酸、
    ステアリン酸塩類、及び、タルクから選ばれる一種又は
    二種以上からなる製剤添加物を配合して製剤化してなる
    医薬組成物の製造方法。
JP10069396A 1996-03-15 1996-03-15 医薬組成物 Pending JPH09249561A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10069396A JPH09249561A (ja) 1996-03-15 1996-03-15 医薬組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10069396A JPH09249561A (ja) 1996-03-15 1996-03-15 医薬組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09249561A true JPH09249561A (ja) 1997-09-22

Family

ID=14280816

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10069396A Pending JPH09249561A (ja) 1996-03-15 1996-03-15 医薬組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09249561A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002531404A (ja) * 1998-12-01 2002-09-24 ノボ ノルディスク アクティーゼルスカブ 新規医薬組成物及びその調製のための方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002531404A (ja) * 1998-12-01 2002-09-24 ノボ ノルディスク アクティーゼルスカブ 新規医薬組成物及びその調製のための方法
JP2012144560A (ja) * 1998-12-01 2012-08-02 Dr Reddy's Laboratories Ltd 新規医薬組成物及びその調製のための方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6645526B2 (en) Storage stable thyroxine active drug formulations and methods for their production
US4950484A (en) Pharmaceutical tablet, pharmaceutical granulate and process for their preparation
KR101491656B1 (ko) 4,5-에폭시모르피난 유도체를 함유하는 안정한 고형 제제
KR20090119993A (ko) 구강내 붕괴정
KR20000062327A (ko) 속붕괴성 의약 조성물
KR101682963B1 (ko) 4,5-에폭시모르피난 유도체를 함유하는 안정한 정제
JPWO2003082279A1 (ja) 単一の結晶形を含有する固形製剤
AU2013219296B2 (en) Oral pharmaceutical composition
JP5201819B2 (ja) 固形組成物
HU228149B1 (en) Film coated tablet of paracetamol and domperidone
US20020123503A1 (en) Cabergoline pharmaceutical compositions and methods of use thereof
US20030099699A1 (en) Storage stable thyroxine active drug formulations and methods for their production
US4520009A (en) Sustained released aspirin formulation
JPH10147524A (ja) フォルスコリン誘導体含有経口製剤及び医薬製剤の製法
KR101364561B1 (ko) 압축성형제제
KR100594606B1 (ko) 속방성 경구 의약품 조성물
JP4063386B2 (ja) 速放性経口医薬品組成物
JPH08310969A (ja) 固形薬品組成物及びその製造方法
JPH09249561A (ja) 医薬組成物
US5785995A (en) Pharmaceutical tablet of amiodarone salt
JP2001354566A (ja) ニセルゴリンの錠剤
JP4367723B2 (ja) 水難溶性成分を配合した固形剤
JPH092953A (ja) バルフロキサシン製剤
EP4233849A1 (en) Pharmaceutical composition comprising pomalidomide
JP2006022040A (ja) 高い安定性を有するシンバスタチン固形製剤