JPH09248878A - ゴム積層体 - Google Patents

ゴム積層体

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JPH09248878A
JPH09248878A JP6089296A JP6089296A JPH09248878A JP H09248878 A JPH09248878 A JP H09248878A JP 6089296 A JP6089296 A JP 6089296A JP 6089296 A JP6089296 A JP 6089296A JP H09248878 A JPH09248878 A JP H09248878A
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JP
Japan
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weight
parts
sulfur
chlorinated polyolefin
pts
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Pending
Application number
JP6089296A
Other languages
English (en)
Inventor
Terutoshi Kumaki
輝利 熊木
Ichiro Sakae
一郎 寒河江
Masayuki Noguchi
雅之 野口
Tsutomu Arakawa
務 荒川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Resonac Holdings Corp
Original Assignee
Showa Denko KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 硫黄系加硫の組み合わせで充分な接着強度を
有するゴム積層体を提供する。 【解決手段】 (A)塩素化ポリオレフィン 100重
量部、(B)粘着付与剤0.1〜10重量部、(C)硫
黄または硫黄含有有機化合物 0.1〜5重量部、
(D)架橋助剤 0.1〜10重量部および(E)受酸
剤 0.1〜30重量部からなる塩素化ポリオレフィン
組成物層(I)と、硫黄加硫可能なジエン系ゴム層(I
I)からなるゴム積層体である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、硫黄系加硫の組み
合わせで充分な接着強度を有するゴム積層体に関する。
【0002】
【従来の技術】ジエン系ゴムは、ゴム弾性および引裂抵
抗に優れるという特性を有する一方、耐熱性あるいは耐
候性、とりわけ耐オゾン性に劣るという欠点を有する。
これらの問題点を解決する方法として、耐熱性および耐
オゾン性に優れる塩素化ポリオレフィンを外側に保護層
として積層する方法が試みられている。しかし、ゴム業
界で通常用いられている硫黄系加硫剤の組み合わせで
は、両層間の接着強度が極めて弱いという問題がある。
これを改良するものとして、例えば、特開平2−141
237号公報、特開平2−190331号公報などが提
案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
方法では加硫剤としていずれも有機過酸化物が使用され
ている。そして、有機過酸化物を用いた場合には、スチ
ーム缶を使用した架橋接着時に両層間で発泡が認めら
れ、均一に接着した積層体が得られないという問題があ
る。本発明は、かかる状況に鑑みてなされたものであ
り、硫黄系加硫剤の組み合わせにおいて接着強度に優れ
る積層体を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意研究
を重ねた結果、塩素化ポリオレフィン層に特定の添加剤
を配合することにより上記目的を達成しうることを見い
だし、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は(A)塩素化ポリオレフィン 10
0重量部、(B)粘着付与剤 0.1〜10重量部、
(C)硫黄または硫黄含有有機化合物 0.1〜5重量
部、(D)架橋助剤 0.1〜10重量部および(E)
受酸剤 0.1〜30重量部からなる塩素化ポリオレフ
ィン組成物層(I)と、硫黄加硫可能なジエン系ゴム層
(II)からなるゴム積層体を提供するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明における(A)塩素化ポリ
オレフィン(以下「CPO」という)は、ポリオレフィ
ン粉末を水中に懸濁するか、もしくは適当な有機溶媒に
溶解したものを塩素化して得られるものである。その製
造方法は公知の技術であり、本発明においては前者の方
法で得られるものが好ましい。
【0006】前記ポリオレフィンは、エチレンの単独重
合体またはエチレンと炭素数3〜12のα−オレフィン
との共重合体である。α−オレフィンの共重合割合は一
般に40重量%以下である。ポリオレフィンの具体例と
してはポリエチレン、エチレン−プロピレン共重合体、
エチレン−プロピレン−非共役ジエン共重合体、エチレ
ン−ブテン−1共重合体、エチレン−ヘキセン−1共重
合体などが挙げられる。これらの中でもポリエチレン、
エチレン−プロピレン共重合体が好ましい。本発明のC
POのムーニー粘度(ML1+4,121 ℃)は通常15〜1
00であり、20〜90が好ましい。また、塩素含有量
は20〜50重量%が好ましい。
【0007】また、本発明における(B)粘着付与剤
は、高分子化合物に添加して粘着性を付与するものであ
り、「ゴム・プラスチック配合薬品」改訂第2版、第14
1 〜156 頁に詳細な記載がある。これらの中でもクマロ
ン−インデン樹脂が好ましい。CPO 100重量部に
対する(B)成分の配合割合は、0.1〜10重量部で
あり、0.5〜5重量部が好ましく、とりわけ1〜3重
量部が好適である。(B)成分の配合割合が0.1重量
部未満では充分な接着強度が得られない。一方、10重
量部を超えると機械的特性が低下するので好ましくな
い。
【0008】さらに、本発明における(C)硫黄または
硫黄含有有機化合物としては、硫黄、メルカプトトリア
ジン系化合物、チアジアゾール系化合物などが挙げら
れ、中でもメルカプトトリアジン系化合物が好ましい。
具体例としては、1,3,5−トリチオシアヌル酸、1
−ジブチルアミノ−3,5−ジメルカプトトリアジン等
が挙げられる。CPO 100重量部に対する(C)成
分の配合割合は、0.1〜5重量部であり、0.3〜3
重量部が好ましく、とりわけ1〜2重量部が好適であ
る。(C)成分の配合割合が0.1重量部未満では加硫
が不十分となる。一方、5重量部を超えると機械的特性
が低下するので好ましくない。
【0009】本発明における(D)架橋助剤は、当該技
術分野において架橋剤と併用して架橋効果を高める化合
物であり、アミン類ならびにその弱酸塩および付加物、
ベンゾチアジルスルフェンアミド類、チウラムスルフィ
ド類、ジチオカルバミン酸塩類、チオウレア系化合物な
どが挙げられる。具体例としては、ジシクロヘキシルア
ミン、2−メルカプトベンゾチアゾールジシクロヘキシ
ルアミン塩、ピペコリンピペコリルジチオカルバメート
などが挙げられる。これらは単独あるいは組み合わせて
使用される。CPO 100重量部に対する(D)成分
の配合割合は、0.1〜10重量部であり、0.5〜
7.5重量部が好ましく、とりわけ1〜5重量部が好適
である。(D)成分の配合割合が0.1重量部未満では
架橋促進効果に乏しい。一方、10重量部を超えても更
なる効果は期待できない。
【0010】本発明における(E)受酸剤は、架橋時に
遊離する塩化水素を捕捉する化合物であり、金属酸化
物、金属水酸化物、ハイドロタルサイト石群、有機鉛化
合物脂肪酸金属石けん類などが挙げられる。具体例とし
ては、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、合成ハ
イドロタルサイト、一酸化鉛、四酸化鉛などが挙げられ
る。CPO 100重量部に対する(E)成分の配合割
合は、0.1〜30重量部であり、2.5〜25重量部
が好ましく、とりわけ5〜20重量部が好適である。
(E)成分の配合割合が0.1重量部未満では受酸効果
に乏しい。一方、30重量部を超えても更なる効果は期
待できない。
【0011】一方、本発明に用いるジエン系ゴムは、硫
黄加硫可能なジエン系ゴムであって、例えば、ブタジエ
ンゴム(BR)、スチレン−ブタジエンゴム(SB
R)、ニトリル−ブタジエンゴム(NBR)、イソプレ
ン−イソブチレンゴム(IIR)などが挙げられる。
【0012】なお、硫黄加硫とは、一般にゴム業界で使
用されている方法であって、硫黄あるいは硫黄化合物と
加硫促進剤との組み合わせによる加硫方法である。加硫
促進剤としては、チアゾール系、イミダゾリン系、ジチ
オカルバメート系、チウラム系、ザンテート系、グアジ
ネン系、アルデヒド・アミン系などに分類されている各
種の化合物がある。
【0013】本発明の積層体は、塩素化ポリオレフィン
組成物層(I)とジエン系ゴム層(II)からなり、積層
方法としては、目的とする用途、例えばチューブ、シー
ト、ロールなどに応じてプレス加硫成形、二層押出成形
などが採用でき、成形後に通常100〜200℃の温度
でスチーム缶、エアーバスなどにより加熱し加硫物を得
ることができる。
【0014】本発明の塩素化ポリオレフィン組成物層お
よびジエン系ゴム層には、所望により、充填剤、補強
材、可塑剤、加工助剤、顔料、老化防止剤、難燃剤、発
泡剤などを添加してもよい。配合方法としては、ゴム加
工分野で一般に利用されている方法、例えば、ミキシン
グロール、バンバリーミキサー、ニーダーなどを利用す
ることができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに詳しく説
明する。なお、接着強度はJIS K6301に準拠
し、引張速度50mm/分、180度剥離の条件で測定
した。
【0016】また、塩素化ポリオレフィンとして、塩素
含有量が35.0重量%、ムーニー粘度が85である塩
素化ポリエチレン(以下「CPO−1」という)および
塩素含有量が35.2重量%、ムーニー粘度が48であ
る塩素化ポリエチレン(以下「CPO−2」という)を
用いた。粘着付与剤としてクマロンBM(大内新興化学
社製)、硫黄含有有機化合物としてトリチオシアヌル酸
(以下「TCA」という)、架橋助剤として2−メルカ
プトベンゾチアゾールジシクロヘキシルアミン塩(以下
「MDCA」という)、受酸剤として酸化マグネシウム
(以下「MgO」という)および可塑剤としてアデカサ
イザーC−8(旭電化社製)をそれぞれ用いた。
【0017】ジエン系ゴムとして、次に示す割合で配合
したNBRを用いた。 NBR(Nipol 1042;日本ゼオン社製) 100重量部 硫黄 0.5 〃 CBS(ノクセラーCZ;大内新興化学社製) 1.5 〃 TMTD(ノクセラーTT;大内新興化学社製) 1.5 〃 ZnO 5 〃 ステアリン酸 1 〃 FEFカーボン 85 〃 DOP(大八化学社製) 30 〃
【0018】実施例1〜3、比較例1 表1に示す配合物をオープンロールを用いて20分混練
して厚さ1mmの塩素化ポリオレフィンシートを作製し
た。また、上記NBR配合物を同様にして混練し厚さ1
mmのNBRシートを得た。得られた塩素化ポリオレフ
ィンシートとNBRシートを重ね合わせ、圧縮成形機を
用いて温度160℃、圧力50kg/cm2 の条件で3
0分間加圧し、架橋接着を行った。得られた積層体につ
いて接着強度を測定した。得られた結果を表1に示す。
【0019】
【表1】
【0020】
【発明の効果】本発明の積層体は、硫黄系加硫剤の組み
合わせにおいて接着強度に優れるので、特に耐オゾン
性、耐熱性を必要とする用途、例えば自動車用部品とし
て有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 荒川 務 神奈川県川崎市川崎区千鳥町3番2号 昭 和電工株式会社川崎樹脂研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)塩素化ポリオレフィン 100重
    量部、(B)粘着付与剤 0.1〜10重量部、(C)
    硫黄または硫黄含有有機化合物 0.1〜5重量部、
    (D)架橋助剤 0.1〜10重量部および(E)受酸
    剤 0.1〜30重量部からなる塩素化ポリオレフィン
    組成物層(I)と、硫黄加硫可能なジエン系ゴム層(I
    I)からなるゴム積層体。
  2. 【請求項2】 塩素化ポリオレフィンのムーニー粘度
    (ML1+4,121 ℃)が15〜100である請求項1記載
    のゴム積層体。
JP6089296A 1996-03-18 1996-03-18 ゴム積層体 Pending JPH09248878A (ja)

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