JPH09248056A - 雑草の成育抑制方法 - Google Patents

雑草の成育抑制方法

Info

Publication number
JPH09248056A
JPH09248056A JP8094607A JP9460796A JPH09248056A JP H09248056 A JPH09248056 A JP H09248056A JP 8094607 A JP8094607 A JP 8094607A JP 9460796 A JP9460796 A JP 9460796A JP H09248056 A JPH09248056 A JP H09248056A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
soil
net
weeds
grass
turfgrass
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8094607A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Shogenji
尚 正源司
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP8094607A priority Critical patent/JPH09248056A/ja
Publication of JPH09248056A publication Critical patent/JPH09248056A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cultivation Of Plants (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】雑草の地下系の成長を妨げることで、芝地に生
育する雑草の成育を抑制する。 【解決手段】芝草3の不定根32を通過させ、且つ、草
丈の高い雑草4a、4bの地下茎など41、42、4
3、44を通過させない網目を有する網体1を土壌2に
広げて設置し、その土壌2の上に芝草3を植裁して芝地
を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、道路の中央分離帯
や路肩、道路と歩道を隔てる緑地帯、公園の緑地などに
設けた芝地において、生育する雑草の成育抑制方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】道路の中央分離帯などでは、景観の美
化、環境の保全、表土流出防止などを目的として、芝草
を植裁することが広く行われているが、この植裁した芝
草には、十分な手入れが施される場合を除いて、多くの
場合、雑草が繁茂する。雑草の生育は、芝草植裁の目的
を阻害するため、雑草が成長する度に、大きな労力と経
費を費やして、草刈作業が繰り返し行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】道路の中央分離帯など
では、一般に、雑草の地上部を除去する草刈が行われる
ため、多年草の雑草は地下系が生き残り、草刈が何度繰
り返されても、雑草を根絶させることは極めて難しい。
これらの雑草は、やがて草丈が高く繁殖力の強いものが
優占種となって、芝草の生育に不可欠な日照を遮断し、
土壌から多くの養分を奪い、ついには、芝草を衰退させ
て、芝地を雑草の植生に変える。
【0004】このように草丈の高い多年草の雑草が生い
茂ると、著しく美観を損なうばかりか、道路の中央分離
帯などでは、車線側に靡いた雑草による車両の走行障
害、交差点での見通し妨害などの弊害を招く。さらに
は、大型種で繁殖力の強いブタクサのような害草の繁茂
にいたっては、花粉症による健康被害すら及ぼしかねな
くなる。このため、定期的に、且つ、頻繁に草刈作業が
実施されるが、そこに費やされる労力、費用は、小さく
ない。また、草刈作業にともなって大量に発生する植物
廃材の処分も、廃棄物の減量が叫ばれる中、大きな問題
となっている。本発明が解決しようとする課題は、地下
茎を有し草丈の高い多年草の雑草や大型で根の太い一年
草の雑草が芝地に成育することを抑制する方法を提供
し、前記の諸問題を軽減することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる雑草の成
育抑制方法は、土壌に、網目の一辺が1mmから3mm
までの任意の長さを有する網体を広げて設置し、その土
壌に芝草を植栽して芝地を形成することを特徴とするも
のである。網体は、整地してなる土壌の表面に、これを
広げて敷きつめるか、叉は、土壌の表面から60mmま
での任意の深さの地中に、これを広げて埋設する。次
に、網体を設置した土壌に、切芝を張り付ける張芝法、
葡蔔茎をまく播芝法、種子をまく播種法などの方法によ
って芝草を植裁する。設置する網体は、一般に土木用ネ
ットとして使用されている高密度ポリエチレン、低密度
ポリエチレンなどの合成樹脂製の網体と同質のものであ
り、その縦糸と横糸の交点を融着一体化して、略方形の
網目を形成したものであって、その網目の一辺は1mm
から3mmまでの任意の長さを有するものとする。
【0006】芝草は、その葡蔔茎の各節から、本発明で
採用する網体の網目より細い多数の不定根を地中に伸ば
し、土壌の表面から数10mmまでの比較的浅い表土に
固着する。このため、土壌の表面、叉は、土壌の表面か
ら60mmまでの土壌の浅い部分に、網目の小さい網体
を設置しても、芝草の不定根は網体の網目を通り抜けて
成長し、養分を吸収できるので、芝草の成長にとって何
等影響を及ぼさない。
【0007】一方、雑草の地下茎叉は主根及びその主根
から分岐する側根は、大型で草丈の高い種になればなる
ほど太く地中深く成長するために、本発明で採用する土
壌の表面、叉は、浅い部分に設置した網体の小さく、且
つ融着一体化して押し広がらない網目を通過することが
できず、網体より下側への成長ができなくなる。このよ
うに、草丈の高い大型の雑草は、その地下茎などが成育
場所を制限されることにより、表土の支持力を確保でき
なくなるとともに、水分及び養分の吸収を十分に行えな
くなって、その成長を衰退させる。また、設置する網体
より下側に、雑草の地下茎が生育している場合、その地
下茎から発芽した芽が、網体の網目より太ければ、それ
を通過することができずに、雑草の地上部を形成するこ
とができない。
【0008】
【発明の実施の形態】図面に基づいて本発明の実施の形
態を説明する。図1は、下記の実施例1、及び、実施例
2において使用する網体の斜視図である。1は、高密度
ポリエチレン、低密度ポリエチレンなどの合成樹脂製の
網体であり、等間隔の多数の縦糸1aと横糸1bとで形
成される交点1cを融着一体化して、略方形の網目1d
を形成したものであって、網目1dの一辺の長さを、1
mmから3mmまでの任意のものとしたものである。
【0009】以上のような網体を、図2に示すように、
土壌に広げて設置し、芝地を形成することにより、芝草
の成育を妨げることなく、雑草の成育を抑制することが
できる。すなわち、芝地5、5a、5bに、芝草3と雑
草4a、4bが共生する場合、芝草3では、その葡蔔茎
31から伸びる不定根32の太さが、およそ1mmより
細く、本発明で採用する網目1dの一辺の長さより小さ
いので、網体1は、芝草3の不定根32が網目1dを容
易に通過し成長するのを許容するが、草丈の高い種の雑
草4a、4bに対しては、その地下茎41叉は主根43
及び側根44の太さが、およそ3mmより太く、本発明
で採用する網目1dの一辺の長さより大きいものについ
ては、それらが網目1dを通過し地中深く発達するのを
抑制する。また、設置する網体1より下側の土壌2、2
a、2cに、雑草4aの地下茎41が生育している場
合、その地下茎41から発芽した芽42が、網目1dよ
り太ければ、網体1が障害となるため、雑草4aは、そ
の地上部を形成し得ない。
【0010】
【実施例】
(実施例1)図3の芝地5aは、整地してなる平滑な土
壌2aの表面に、網体1を広げて敷きつめ、その網体1
の上からその土壌2aに芝草3を植裁して、形成するも
のである。実施例1における芝草3は、網体1の上に直
に植裁されるので、芝草3の不定根32は、網体1の上
からすぐに網目1dを通り抜けて土壌2aに伸長する。
このため、用いる芝草3としては、芝草自体が表土を保
持する切り芝が適する。実施例1の芝地5aでは、網体
1の上側に土壌が僅かしか存在しないため、雑草4a、
4bの成育を抑えるのに、効果的であるとともに、次に
示す実施例2のように、土壌2bを掘り起こして、網体
1を埋設するという手間を省ける利点を有する。尚、土
壌2a、2bに立木62がある場合、網体1に切れ目1
2を入れ、立木62の根際の網体を切除して、立木62
を保存することができる。
【0011】(実施例2)図4の芝地5bは、土壌2b
の表面から60mmまでの任意の深さの地中に、網体1
を広げて埋設し、埋め戻した土壌2bに芝草3を植裁し
て、形成するものである。実施例2は、先ず、土壌2b
の表面から60mmまでの任意の深さに土壌を掘り下
げ、これによって形成される土壌2cの表面に、網体1
を広げて設置し、次に、土壌2bを埋め戻して、形成さ
れる土壌2bの表面に芝草3を植裁するものである。芝
草としては、切り芝を用いてもよいし、葡蔔芝や種子か
ら生育させてもよい。埋設する網体1の深さを、土壌の
表面から60mmまでの比較的浅い表層に制限したの
は、網体1を地中にしっかり固定させるとともに、地下
茎など41、43、44が地中数100mmの深さに発
達する種の雑草からそれほど地中深く発達しない種の雑
草にまで範囲を広げて、網体1による雑草成育抑制の効
果を発揮できるようにするためである。つまり、雑草成
育抑制の効果は、設置する網体1の土壌表面からの深さ
に、連続的に依存するので、土壌表面から60mmの深
さにこれを制限したものである。尚、図2のように、芝
地5、5a、5bを仕切る縁石61がある場合、その縁
石61の際では、網体1の端部11を縁石61に沿わせ
て下方に折り込むことにより、網体1の土壌2、2a、
2cへの保持性を向上させることができる。
【0012】
【発明の効果】以上説明したように本発明の雑草の成育
抑制方法は、芝草の不定根は通過させるが、雑草の地下
茎などは通過させない網体を、芝地の土壌に設置するの
で、芝草の成育を確保しつつ、雑草の成育を抑制する効
果を奏する。
【0013】
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1、及び、実施例2において使用する網
体の斜視図である。
【図2】実施例1、及び、実施例2において網体を設置
した芝地の断面図である。
【図3】実施例1を説明する芝地の斜視図である。
【図4】実施例2を説明する芝地の斜視図である。
【符号の説明】
1 網体 2、2a、2b、2c 土壌 3 芝草 4a、4b 雑草 5、5a、5b 芝地

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 土壌に、網目の一辺が1mmから3mm
    までの任意の長さを有する網体を広げて設置し、その土
    壌に芝草を植栽して芝地を形成することを特徴とした、
    雑草の成育抑制方法。
  2. 【請求項2】 土壌の表面に網体を広げて敷き、その網
    体の上からその土壌に芝草を植裁することを特徴とし
    た、請求項1の雑草の成育抑制方法。
  3. 【請求項3】 土壌の表面から60mmまでの任意の深
    さの地中に、網体を広げて埋設し、その埋め戻した土壌
    に芝草を植裁することを特徴とした、請求項1の雑草の
    成育抑制方法。
JP8094607A 1996-03-12 1996-03-12 雑草の成育抑制方法 Pending JPH09248056A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8094607A JPH09248056A (ja) 1996-03-12 1996-03-12 雑草の成育抑制方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8094607A JPH09248056A (ja) 1996-03-12 1996-03-12 雑草の成育抑制方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09248056A true JPH09248056A (ja) 1997-09-22

Family

ID=14114946

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8094607A Pending JPH09248056A (ja) 1996-03-12 1996-03-12 雑草の成育抑制方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09248056A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009071952A1 (en) * 2007-12-07 2009-06-11 Eric Donnelly Mesh and method

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009071952A1 (en) * 2007-12-07 2009-06-11 Eric Donnelly Mesh and method
GB2467698A (en) * 2007-12-07 2010-08-11 Eric Donnelly Mesh and method
GB2467698B (en) * 2007-12-07 2012-08-15 Eric Donnelly Method of controlling plant growth

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2019058136A (ja) 柑橘類の栽培方法
CN103988702A (zh) 一种茶苗黑膜覆盖栽培方法
CN106937577B (zh) 一种新疆南疆戈壁荒滩红枣直播建园的方法
CN105052492A (zh) 野生白芨品种的训化方法
CN107820973B (zh) 一种适合机械化操作的u字型桃树的栽培管理方法
JP2018066159A (ja) 法面の施工方法とそれに用いるシート体
JP2006246757A (ja) 緑化工法および在来多年生草本類による緑化構造
JPH1132568A (ja) 乾燥地・沙漠地における緑化方法
JP6205547B2 (ja) 草コモ緑化シート、及び施工方法
JPH09248056A (ja) 雑草の成育抑制方法
JP2007089558A (ja) 植物育成用保護マット及び該マットによる植物育成方法
CN110169299B (zh) 石漠化植被修复后林下套种金花茶的方法
JP3605198B2 (ja) 軟白ねぎの栽培方法および該方法に用いる遮光材
JP4628565B2 (ja) 編柵用のネット構造体と有機廃棄物の処理工法および法面の緑化工法
JP3484098B2 (ja) 緑化用野草マット及び緑化方法
JP7165343B2 (ja) 蔓性植物の侵入防止方法と蔓性植物の侵入防止溝
JP2717368B2 (ja) 法面植栽工法
Ang Ex-situ conservation of endemic, endangered and threatened tree species in an ex-tin mine-An experience of planting and tending practices
CN117598162A (zh) 一种利用乡土草本植物替代控制热带珊瑚岛礁有害植物的方法
JPH0819337A (ja) 草花の保護育成マットおよびその使用方法
KR200166734Y1 (ko) 농작물용보호망장치
KR101703675B1 (ko) 무농약 작물 재배방법
KR20230070570A (ko) 식물 및 각종 모종 성장 보호구
CN114128506A (zh) 用于嫁接五味子砧木苗及其培育方法和五味子的种植方法
JPH0889078A (ja) 緑化マット