JPH09247986A - ブラシレスモータの制御方法 - Google Patents

ブラシレスモータの制御方法

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JPH09247986A
JPH09247986A JP8083134A JP8313496A JPH09247986A JP H09247986 A JPH09247986 A JP H09247986A JP 8083134 A JP8083134 A JP 8083134A JP 8313496 A JP8313496 A JP 8313496A JP H09247986 A JPH09247986 A JP H09247986A
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JP
Japan
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position detection
brushless motor
time
voltage
armature winding
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JP8083134A
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Tomoyuki Mori
智之 森
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Fujitsu General Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ブラシレスモータの回転子の位置検出ができ
ない場合でも、回転制御に支障をきたさずに、正規の位
置検出と、適切な制御を可能にする。 【解決手段】 ブラシレスモータ4を回転制御する際、
該モータの電機子巻線の電圧と基準電圧とを位置検出部
10で比較し位置検出信号Dを得、この信号Dを制御回
路11に入力してモータの回転子4aの位置を検出し、
この位置検出を基準にモータの巻線電圧の通電を切り替
える。制御回路は、位置検出の間隔の時間を計時し、計
時時間を基準に位置検出から位相角30に相当する時刻
を予測し、予測時刻の位置検出の有無を判断する。位置
検出がなければ前回以前の通電切り替え時刻を基準に今
回の通電切り替えを行う。また、制御回路は位置検出が
なければモータの電機子巻線の印加電圧と、回転数を所
定値下げる。位置検出があるまで、所定時間毎にその印
加電圧と、回転数を所定値下げる。位置検出があったと
きの回転数を最大値とし、モータの回転数が所定時間の
間最大値以上にならないようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は空気調和機の圧縮
機等に用いるセンサレス直流ブラシレスモータ(以下ブ
ラシレスモータと記す)の回転制御技術に係り、特に詳
しくはブラシレスモータの回転子の位置検出がなくと
も、電機子巻線電流の通電を切り替える一方、正規の位
置検出を可能として適切に通電を切り替えるブラシレス
モータの制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のブラシレスモータの回転制御に
際して、回転子の位置を検出する手段としてホール素子
を使用せずに、例えばブラシレスモータの電機子巻線に
誘起される電圧を利用する方法がある。この誘起電圧を
利用して回転子の位置を検出してブラシレスモータの電
機子巻線電流の通電を切り替える場合、例えば図6に示
す制御装置を必要とする。
【0003】図6において、この制御装置は、交流電源
(商用100V)1を倍電圧整流平滑回路2で倍電圧整
流、平滑化し、この倍電圧整流、平滑化された直流電源
Vdcを複数のスイッチング素子(トランジスタ)U,
V,W,X,Y,Zをブリッジ接続したインバータ回路
3でスイッチングして三相のブラシレスモータ4の電機
子巻線に印加する。なお、倍電圧整流平滑回路2は既に
公知の整流回路、コンデンサ回路および平滑用コンデン
サからなる。
【0004】ブラシレスモータ4の端子電圧(例えば1
20度位相の異なる電圧;誘起電圧を含む)R,S,T
を位置検出部5に入力しており、この位置検出部5は端
子電圧R,S,Tの電圧波形を90度位相遅らせ、かつ
平滑化して中性点電位Vnと比較して位置検出信号A,
B,Cを制御回路(マイクロコンピュータ)6に出力す
る。そのため、位置検出部5は微分回路5aおよび積分
回路5bと、90度位相遅れの電圧を組み合わせ中性点
電位Vnを得るための抵抗回路5cと、上記90度位相
遅れの電圧と中性点電位Vnとを比較する比較回路5d
とを備えている。
【0005】ブラシレスモータ4を起動、同期運転し、
この同期運転を所定時間行った後位置検出部5からの位
置検出信号A,B,Cをもとにして各電機子巻線の通電
を切り替えて位置検出運転を行う。そのために、制御回
路6はインバータ回路3のスイッチング素子(トランジ
スタ)U,V,W,X,Y,Zをオン、オフ駆動する駆
動信号、かつチョッピング駆動するチョッピング信号を
駆動回路7に出力する。
【0006】なお、図6に示すように、上記制御装置を
空気調和機の圧縮機の制御に用いた場合、交流電源1と
倍電圧整流平滑回路2との間には力率改善用リアクタ8
が設けられる。
【0007】上記構成の制御装置における位置検出運転
時に、位置検出部5は例えば図7(a)ないし(c)に
示す各電機子巻線の端子電圧R,S,Tを90度位相遅
れとし、この位相遅れの電圧(図7(d)ないし(f)
に示す)と中性点電位Vnとを比較し、その交点で変化
する位置検出信号(図7(g)ないし(i)に示す)
A,B,Cを出力する。
【0008】上記位置検出信号A,B,Cが制御回路6
に入力すると、この制御回路6は位置検出信号A,B,
Cのタイミングをもとにしてインバータ回路3の各トラ
ンジスタU,V,W,X,Y,Zの導通状態を切り替え
る駆動信号(図7(j)ないし(o)に示す)を発生す
る。
【0009】各駆動信号により各トランジスタU,V,
W,X,Y,Zが駆動されるため、ブラシレスモータ4
の電機子巻線電流が切り替えられ、ブラシレスモータ4
が回転制御される。
【0010】また、制御回路6は駆動信号の他に、所定
デューティ比(オン、オフ比)のチョッピング信号を駆
動回路7に出力しており、駆動回路7はインバータ回路
3の上アームのトランジスタU,V,Wの駆動信号のオ
ン部分をチョッピングする(図7(j)ないし(l)に
示す)。なお、下アームのトランジスタX,Y,Zをチ
ョッピング駆動する方法もある。
【0011】このように、位置検出信号A,B,Cに基
づいてブラシレスモータ4の各電機子巻線の通電を切り
替えて同ブラシレスモータ4を回転制御し、かつチョッ
ピングのオン、オフ比を可変してブラシレスモータ4を
所定回転数に制御する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記ブラシ
レスモータの制御方法におては、積分回路5bを用いて
回転子4aの位置を検出し、この位置検出をもとにして
電機子巻線の通電切り替えタイミングを得ているため、
以下の問題点が生じる。
【0013】まず、電機子巻線に誘起される電圧波形に
は種々の周波数成分が混在しており、積分回路(積分フ
ィルタ)5bの特性上それら全ての周波数に対する定数
決定ができない。したがって、積分回路を通した電圧波
形には必要としない周波数成分が含まれ、特にブラシレ
スモータ4の回転数の変化によって含まれる周波数によ
り、出力90度遅れに誤差が生じ、結果回転子4aの位
置検出に誤差が生じる。
【0014】また、積分回路5bを必要とすることか
ら、どうしてもコストアップになるだけなく、部品の増
加により制御基板が大きく、スペースをとるといった欠
点もある。
【0015】さらに、積分回路5bを通して得る90度
遅れが常に一定であるが、ブラシレスモータ4の回転数
や負荷状態によってはその90度遅れが最適でない、つ
まりブラシレスモータ4の効率を最大とする通電切り替
えタイミングが回転数や負荷状態によって異なるため、
常に最大の効率となるように通電を切り替えることがで
きない。
【0016】そこで、積分回路5bを用いずに、回転子
4aの位置を検出してブラシレスモータ4を制御する方
法がある。この制御方法の場合、電機子巻線に誘起され
る電圧波形と中性点電位(基準電圧)とを比較し、この
比較結果をブラシレスモータ4の制御回路(マイクロコ
ンピュータ)に入力し、このマイクロコンピュータによ
って演算して通電切り替えタイミングを決定する。
【0017】具体的に説明すると、直接電機子巻線の端
子電圧波形(誘起電圧波形)と基準電圧(Vdc/2)
とを比較して得た位置検出信号をマイクロコンピュータ
に入力する。このマイクロコンピュータは通電切り替え
後の最初の位置検出信号の変化点を回転子4aの位置検
出点とし、この位置検出点から位相角30度(電気角3
0度)に相当する時間経過時に電機子巻線の通電を切り
替える。
【0018】このように、積分回路5bを使用して90
度遅れの位置検出信号(90度での通電切り替えタイミ
ング)を得るのに対し、積分回路5bを使用しない方法
では、誘起電圧と基準電圧との交点から最も近い時間の
切り替えタイミングである30度で通電を切り替えるこ
とが可能となる。
【0019】しかし、この積分回路5bを使用しない方
法の場合、通電切り替えにより逆起電圧(スパイク電圧
k)による雑音等により通電切り替え後の最初の位置検
出信号の変化点(検出エッジ)が正規の位置検出点とな
らないことがある。例えば、スパイク電圧kの電圧幅が
大きく、位置検出点(誘起電圧と基準電圧との交点)に
かかり、位置検出ポイントを得ることができないことが
ある。
【0020】このように、スパイク電圧kが位置検出ポ
イントにかかり、回転子4aの位置検出点を得ることが
できなくなると、ブラシレスモータ4の回転制御に支障
を来し、停止、脱調の原因ともなり、また位置検出運転
を継続不能となることもある。
【0021】この発明は上記課題に鑑みなされたもので
あり、その目的はブラシレスモータの回転子の位置検出
ができない場合であっても、回転制御に支障を来すよう
なこともなく、停止、脱調を防止することができ、位置
検出運転を継続することができるようにしたブラシレス
モータの制御方法を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明はブラシレスモータを回転制御する際、前
記ブラシレスモータの電機子巻線の電圧と基準電圧とを
比較して得た位置検出信号により同ブラシレスモータの
回転子の位置を検出し、該位置検出をもとにして前記ブ
ラシレスモータの電機子巻線電流の通電を切り替えるブ
ラシレスモータの制御方法であって、前記位置検出の間
隔の時間を計時し、該計時時間をもとにして少なくとも
次の位置検出後の時刻を予測し、該予測時刻に位置検出
がなかったときには前回以前の位置検出時間間隔をもと
にして今回の通電切り替えを行う一方、前記位置検出が
所定回数以上なかった場合には同位置検出があるまで、
前記電機子巻線の印加電圧を所定時間毎に所定値下げる
ようにしたことを特徴としている。
【0023】また、この発明のブラシレスモータの制御
方法は、前記位置検出の間隔の時間を計時し、該計時時
間をもとにして少なくとも次の位置検出後の時刻を予測
し、該予測時刻に位置検出がなかったときには前回以前
の位置検出時間間隔をもとにして今回の通電切り替えを
行う一方、前記位置検出が所定回数以上なかった場合に
は同位置検出があるまで、前記電機子巻線の印加電圧を
所定時間毎に所定値下げ、該位置検出があったときに前
記ブラシレスモータの回転数を得、該得た回転数以上に
前記ブラシレスモータの回転数を上げないようにしたこ
とを特徴としている。
【0024】さらに、この発明のブラシレスモータの制
御方法は、前記位置検出の間隔の時間を計時し、該計時
時間をもとにして少なくとも次の位置検出後の時刻を予
測し、該予測時刻に位置検出がなかったときには前回以
前の位置検出時間間隔をもとにして今回の通電切り替え
を行う一方、前記位置検出が所定回数以上なかった場合
には同位置検出があるまで、前記電機子巻線の印加電圧
を所定時間毎に所定値下げ、該位置検出があったときに
前記ブラシレスモータの回転数を得、該得た回転数以上
にならないように前記ブラシレスモータの回転数を制限
し、所定時間経過後にあっては前記回転数の制限を解除
するようにしたことを特徴としている。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
1ないし図5を参照して詳しく説明する。なお、図1
中、図6と同一部分および相当する部分には同一符号を
付して重複説明を省略する。
【0026】図1において、このブラシレスモータの制
御方法を適用した制御装置は、ブラシレスモータ4の電
機子巻線の端子電圧(誘起電圧を含む)Rと基準電圧V
dcとを位置検出部10で比較し、この結果を位置検出
信号Dとして制御回路11に出力する。制御回路11
は、通電切り替え後の最初の位置検出信号の変化点によ
り回転子4aの位置を検出する一方、この位置検出間隔
の時間を計時するとともに、その位置検出時刻および位
置検出間隔の時間をもとにして通電切り替えタイミング
を算出し、この算出通電切り替えタイミングにしたがっ
てインバータ回路3のトランジスタを駆動するための駆
動信号を出力する。
【0027】位置検出部10は、インバータ回路3の直
流電源Vdcを1/2として基準電圧Vdc/2を発生
する基準電圧発生回路10aと、この基準電圧とブラシ
レスモータ4の端子電圧Rとを比較して位置検出信号D
を出力する比較回路10bとからなっている。
【0028】制御回路11は、算出した通電切り替えタ
イミング(通電切り替え時刻)を一時記憶する一方、所
定時刻(予測時刻)までに今回の位置検出ができないと
き、既に記憶して通電切り替えタイミングをもとにして
ブラシレスモータ4の電機子巻線電流の通電を切り替え
る。また、上記予測時刻に位置検出がなかったときには
位置検出レジスタの内容をインクリメントし、その位置
検出があったときには位置検出レジスタの内容をデクリ
メントする。さらに、この位置検出レジスタの内容が所
定値以上である場合にはブラシレスモータ4の電機子巻
線の印加電圧を所定時間毎に所定値下げる一方、位置検
出があったときの現回転数以上に、ブラシレスモータ4
の回転数が所定時間上がらないようにする。なお、制御
部11は図6に示す制御回路6の機能を有する。
【0029】次に、上記制御装置の動作を図2のタイム
チャート図および図3ないし図5のフローチャート図を
参照して詳細に説明すると、まずブラシレスモータ3の
回転制御が位置検出運転モードに入っているものとす
る。
【0030】この場合、位置検出部10は、ブラシレス
モータ3の端子電圧R(図2(a)参照)と基準電圧発
生回路10aからの基準電圧Vdc/2とを比較回路1
0bで比較し、この比較結果の交点で変化する位置検出
信号Dを出力する(図2(b)参照)。
【0031】すると、制御回路11は、通電切り替え後
(スパイク電圧k後)の最初の位置検出信号の変化点
(エッジ)により回転子4aの位置を検出し、この位置
検出の間隔時間をもとにして位相角30、90度および
150度の時間を算出する。この算出時間をもとにして
通電切り替えタイミング(時刻)を算出し、この算出時
刻にブラシレスモータ4の電機子巻線電流の通電を切り
替える。
【0032】そのため、図2(c)ないし(h)に示す
ように、インバータ回路3のトランジスタU,V,W,
X,Y,Zを駆動する駆動信号を出力するとともに、ブ
ラシレスモータ4の指示回転数に応じて駆動信号の所定
区間をチョッピングするチョッピング信号および切り替
え信号を出力する。
【0033】このとき、制御回路11は、位置検出毎に
位置検出間(1周期)の時間T1を計時するとともに、
この時間T1をもとにして次の位置検出点時刻を算出
し、次の位置検出点から位相角30度に相当する所定時
刻(予測時刻)Tを算出する。なお、この所定時刻Tは
次の位置検出時刻と位相角30に相当する時刻との間で
あってもよい。
【0034】例えば、図2(a)に示すように、今回の
位置検出がa点であれば、c点の所定時刻Tを算出する
(次の位置検出から位相角30度に相当する時刻を予測
する)。なお、所定時刻Tの算出に際してはブラシレス
モータ4の速度変動分α(度)の時間を加味するとよ
い。また、(前回の30度通電切り替えの時刻)+(1
80度に相当する時間)の式で所定時刻Tを算出し、か
つこの算出時刻に速度変動分α(度)の時間を加味して
もよい。
【0035】そして、上記所定時刻Tにおいて、位置検
出がある場合図3に示すルーチンを実行し、位置検出が
ない場合図4に示すルーチンを実行する。
【0036】図3に示すルーチンにおいては、まず内部
の位置検出フラグをセットし(ステップST1)、内部
の位置検出レジスタの内容(位置検出なしの回数)が所
定値(例えば3)以上であるか否かを判断する(ステッ
プST2)。
【0037】位置検出レジスタの内容が3以上である場
合、つまり何度か位置検出がなかったにもかかわらず、
今回位置検出がある場合、ステップST2からST3に
進み、ブラシレスモータ4の現回転数(制御回路11に
よる指示回転数)を最大値として記憶する。なお、位置
検出レジスタの内容が3以上でない場合、つまり位置検
出がなかった回数が少ないときには上記ステップST3
の処理を行わない。
【0038】続いて、位置検出レジスタの内容(位置検
出なしの回数)が1以上であるか否かを判断する(ステ
ップST2)。位置検出レジスタの内容が1以上である
場合位置検出レジスタの内容を所定値(例えば1)減ず
る。なお、位置検出レジスタの内容が1以上でないとき
には当該ルーチンを終了する。
【0039】図4に示すルーチンにおいて、まず位置検
出レジスタの内容を所定値(例えば1)増加し(ステッ
プST10)、この位置検出レジスタの内容が所定値
(例えば3)以上になったか否かを判断する(ステップ
ST11)。
【0040】上記位置検出が3以上であるときには、位
置検出レジスタの内容を3に戻し(ステップST1
2)、かつ以後も位置検出ができない可能性があること
から、チョッピングのオフ、オフを変えてブラシレスモ
ータ4の印加電圧を所定値下げ、指示回転数を所定値
(例えば1Hz)下げる処理を行う(ステップST1
3)。
【0041】また、上記ルーチンについては、位置検出
があるまで、所定時間毎に繰り返し実行する。なお、上
記位置検出が所定値以上でないときには、上述の処理が
必要ないことから、当該ルーチンを終了する。すなわ
ち、位置検出がなかった回数が少なく、後述する同期運
転により位置検出が正規に得られる可能があるからであ
る。
【0042】一方、所定時刻T毎に図5に示すルーチン
を実行し、位置検出があるか否かを判断する(ステップ
ST20)。まず、位置検出フラグがセットされていな
いため、位置検出がないと判断した場合、ステップST
20からST21に進み、位相角30度の通電切替処理
を即座に行う。すなわち、上記所定時刻Tが当該位相角
30度の通電切り替えタイミングに相当しているからで
ある。なお、上記所定時刻Tが当該位相角30度に相当
する時刻でない場合には、上述同様に位相角30度に相
当する時刻も内部のタイマにセットする。
【0043】続いて、位相角90度に相当する時刻を内
部のタイマにセットする(ステップST22)。例え
ば、T90=(前回の90度通電切り替えの時刻)+
(180度に相当する時間)の式を用いて位相角90度
に相当する時刻を算出する。
【0044】続いて、位相角150度に相当する時刻を
内部のタイマにセットする(ステップST23)。例え
ば、T150=(前回の150度通電切り替えの時刻)
+(180度に相当する時間)の式を用いて位相角15
0度に相当する時刻を算出する。
【0045】そして、上記位置検出フラグをクリアして
当該ルーチンを終了する。なお、上記ステップST20
において、位置検出フラグがセットされていると判断し
たときには、位置検出フラグをクリアして当該ルーチン
を終了する。
【0046】例えば、図2(a)の破線に示すように、
スパイク電圧kが位置検出点b(同図の破線矢印)にか
かり、位置検出がないときには、前回の通電切り替え時
刻(前回のデータ)をもとにして通電を切り替え、つま
りブラシレスモータ4を同期運転のように回転制御し、
かつ繰り返し実行する。なお、位置検出が連続して得ら
れない場合には、前々回の通電切り替え時刻をもとにし
て通電を切り替える。
【0047】これにより、位置検出ができない場合であ
っても、回転制御に支障を来すようなこともなく、停
止、脱調を防止することができ、位置検出運転を継続す
ることができる。
【0048】また、上記ブラシレスモータ4の同期運転
時に、印加電圧を所定時間毎に所定値下げることによ
り、位置検出点が遅れるため、スパイク電圧kが位置検
出点にかからなくなり、正規の位置検出が可能になる
と、位置検出フラグがセットされる(図3のステップS
T1)。
【0049】この位置検出フラグのセットにより、再び
正規の位置検出により通電を切り替えることができ、最
適な回転制御が可能となり、当然ながら停止、脱調もな
く、位置検出運転を最適に継続することができる。
【0050】さらに、図3のルーチンにおいて、位置検
出がなかった回数が多いため、指示回転数の最大値が設
定されている場合、上記ブラシレスモータ4を位置検出
運転に戻した後、ブラシレスモータ4の回転数がその最
大値以上とならないように同ブラシレスモータ4の回転
数を制限する。
【0051】この場合、位置検出運転に戻った後、所定
時間の間だけ回転数が最大値以上にならないようにして
もよい(所定時間経過後に回転数の制限を解除してもよ
い)。すなわち、負荷状態によって一時的に位置検出が
なくなることもある一方、ブラシレスモータ4の回転数
を上記最大値より大きくしても、再び位置検出不可とな
らないこともあるからである。
【0052】このように、回転子4aの位置検出ができ
ないときには、前回以前の通電切り替え時刻をもとにし
て今回の通電切り替え時刻(位相角30度、90度およ
び150度)を得るようにしたので、ブラシレスモータ
4の回転制御に支障を来すようなこともなく、停止、脱
調を防止することができ、位置検出運転を継続すること
ができる。
【0053】一方、位置検出がなくなっても、スパイク
電圧kが位置検出点(誘起電圧と基準電圧Vdcとの交
点)にかからないようにすることができ、しかも位置検
出があると、現回転数を最大値としてブラシレスモータ
4の回転数がその最大値以上にならないようにしてい
る。
【0054】したがって、正規の位置検出を確実に行う
ことができ、つまり最適な回転制御が可能となり、当然
ながら停止、脱調もなく、位置検出運転を最適に継続す
ることができる。
【0055】また、所定時間後には、上記回転数の制限
を解除するようにしたので、ブラシレスモータ4の回転
数の制限がなくなり、通常の回転数に戻すことができ、
例えばブラシレスモータ4を空気調和機の圧縮機モータ
として用いた場合、圧縮機の運転効率低下を抑えること
ができる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、この発明のブラシ
レスモータの制御方法の請求項1によれば、回転子の位
置を検出し、この位置検出をもとにしてブラシレスモー
タの電機子巻線電流の通電を切り替える際、次の位置検
出後の時刻を予測し、この予測時刻において位置検出が
なかったときには、前回以前の通電切り替え時刻をもと
にして今回の通電を行う一方(同期運転と同じ)、位置
検出が所定回数以上なかった場合電機子巻線の印加電圧
を所定時間毎に所定値下げるようにしたようにしたの
で、位置検出が行われない場合でも、ブラシレスモータ
の通電を切り替えることができ、ひいては回転制御に支
障を来すようなこともなく、停止、脱調を防止し、位置
検出運転を継続することができ、正規の位置検出を可能
とすることができるという効果がある。
【0057】この発明の請求項2によれば、請求項1に
加え、位置検出があったときの回転数以上にブラシレス
モータの回転数を上げないようにしたので、請求項1と
同じ効果に加え、正規の位置検出が確実にできるように
なり、つまり最適な回転制御が可能となり、位置検出運
転を継続することができるという効果がある。
【0058】この発明の請求項3によれば、請求項2に
加え、所定時間の間ブラシレスモータの最大回転数を制
限した後、この回転数の制限を解除するようにしたの
で、請求項2と同じ効果に加え、例えばブラシレスモー
タ4を空気調和機の圧縮機モータとして用いた場合、圧
縮機の運転効率低下を抑えることができるという効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態を示し、ブラシレスモ
ータの制御方法が適用される制御装置の概略的ブロック
線図。
【図2】図1に示すブラシレスモータの制御装置の動作
を説明するための概略的タイムチャート図。
【図3】図1に示すブラシレスモータの制御装置の動作
を説明するための概略的フローチャート図。
【図4】図1に示すブラシレスモータの制御装置の動作
を説明するための概略的フローチャート図。
【図5】図1に示すブラシレスモータの制御装置の動作
を説明するための概略的フローチャート図。
【図6】従来のブラシレスモータの制御装置の概略的ブ
ロック線図。
【図7】図6に示すブラシレスモータの制御装置の動作
を説明するための概略的タイムチャート図。
【符号の説明】
1 交流電源 2 倍電圧整流平滑回路 3 インバータ回路 4 ブラシレスモータ(センサレス直流ブラシレスモー
タ) 4a 回転子(ブラシレスモータ4の) 6,11 制御回路(マイクロコンピュータ) 10 位置検出部 10a 基準電圧発生回路 10b 比較回路 D 位置検出信号 k スパイク電圧 R 電機子巻線の端子電圧 Vdc 基準電圧

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブラシレスモータを回転制御する際、前
    記ブラシレスモータの電機子巻線の電圧と基準電圧とを
    比較して得た位置検出信号により同ブラシレスモータの
    回転子の位置を検出し、該位置検出をもとにして前記ブ
    ラシレスモータの電機子巻線電流の通電を切り替えるブ
    ラシレスモータの制御方法であって、 前記位置検出の間隔の時間を計時し、該計時時間をもと
    にして少なくとも次の位置検出後の時刻を予測し、該予
    測時刻に位置検出がなかったときには前回以前の位置検
    出時間間隔をもとにして今回の通電切り替えを行う一
    方、前記位置検出が所定回数以上なかった場合には同位
    置検出があるまで、前記電機子巻線の印加電圧を所定時
    間毎に所定値下げるようにしたことを特徴とするブラシ
    レスモータの制御方法。
  2. 【請求項2】 ブラシレスモータを回転制御する際、前
    記ブラシレスモータの電機子巻線の電圧と基準電圧とを
    比較して得た位置検出信号により同ブラシレスモータの
    回転子の位置を検出し、該位置検出をもとにして前記ブ
    ラシレスモータの電機子巻線電流の通電を切り替えるブ
    ラシレスモータの制御方法であって、 前記位置検出の間隔の時間を計時し、該計時時間をもと
    にして少なくとも次の位置検出後の時刻を予測し、該予
    測時刻に位置検出がなかったときには前回以前の位置検
    出時間間隔をもとにして今回の通電切り替えを行う一
    方、前記位置検出が所定回数以上なかった場合には同位
    置検出があるまで、前記電機子巻線の印加電圧を所定時
    間毎に所定値下げ、該位置検出があったときに前記ブラ
    シレスモータの回転数を得、該得た回転数以上に前記ブ
    ラシレスモータの回転数を上げないようにしたことを特
    徴とするブラシレスモータの制御方法。
  3. 【請求項3】 ブラシレスモータを回転制御する際、前
    記ブラシレスモータの電機子巻線の電圧と基準電圧とを
    比較して得た位置検出信号により同ブラシレスモータの
    回転子の位置を検出し、該位置検出をもとにして前記ブ
    ラシレスモータの電機子巻線電流の通電を切り替えるブ
    ラシレスモータの制御方法であって、 前記位置検出の間隔の時間を計時し、該計時時間をもと
    にして少なくとも次の位置検出後の時刻を予測し、該予
    測時刻に位置検出がなかったときには前回以前の位置検
    出時間間隔をもとにして今回の通電切り替えを行う一
    方、前記位置検出が所定回数以上なかった場合には同位
    置検出があるまで、前記電機子巻線の印加電圧を所定時
    間毎に所定値下げ、該位置検出があったときに前記ブラ
    シレスモータの回転数を得、該得た回転数以上にならな
    いように前記ブラシレスモータの回転数を制限し、所定
    時間経過後にあっては前記回転数の制限を解除するよう
    にしたことを特徴とするブラシレスモータの制御方法。
JP8083134A 1996-03-12 1996-03-12 ブラシレスモータの制御方法 Withdrawn JPH09247986A (ja)

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WO2013140500A1 (ja) * 2012-03-19 2013-09-26 株式会社安川電機 モータ制御装置

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JP5311167B1 (ja) * 2012-03-19 2013-10-09 株式会社安川電機 モータ制御装置
US9389597B2 (en) 2012-03-19 2016-07-12 Kabushiki Kaisha Yaskawa Denki Motor control device

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