JPH09247755A - 無線アクセス方式 - Google Patents

無線アクセス方式

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JPH09247755A
JPH09247755A JP8055104A JP5510496A JPH09247755A JP H09247755 A JPH09247755 A JP H09247755A JP 8055104 A JP8055104 A JP 8055104A JP 5510496 A JP5510496 A JP 5510496A JP H09247755 A JPH09247755 A JP H09247755A
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JP
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JP8055104A
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Inventor
Masahiko Shirota
昌彦 城田
Hitoshi Ishikawa
均 石川
Ryoichi Ishibashi
亮一 石橋
Masanori Takama
真紀 高間
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W88/00Devices specially adapted for wireless communication networks, e.g. terminals, base stations or access point devices
    • H04W88/18Service support devices; Network management devices
    • H04W88/181Transcoding devices; Rate adaptation devices
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04MTELEPHONIC COMMUNICATION
    • H04M1/00Substation equipment, e.g. for use by subscribers
    • H04M1/72Mobile telephones; Cordless telephones, i.e. devices for establishing wireless links to base stations without route selection
    • H04M1/725Cordless telephones
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W84/00Network topologies
    • H04W84/02Hierarchically pre-organised networks, e.g. paging networks, cellular networks, WLAN [Wireless Local Area Network] or WLL [Wireless Local Loop]
    • H04W84/10Small scale networks; Flat hierarchical networks
    • H04W84/14WLL [Wireless Local Loop]; RLL [Radio Local Loop]

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Telephonic Communication Services (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Facsimiles In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 WLLシステムでは加入者端末とBSCとに
CODECがあるため、非電話信号やDTMF信号の波
形が歪み、加入者端末にFAX一体電話を接続できな
い。 【解決手段】 公衆交換電話網と加入者端末との間を無
線で接続する無線アクセスシステムにおいて、上記加入
者端末に、非電話信号を検出する第1の検出部と、非電
話信号の検出信号を制御チャネルで伝送すると共に、上
記非電話信号を第1の音声符号復号化部をバイパスして
情報チャネルで伝送するよう制御する第1の制御部とを
有し、無線基地局と公衆交換電話網との間に、上記制御
チャネルで非電話信号の検出信号が伝送されたとき、情
報チャネルで伝送される非電話信号を第1音声復号化部
をバイパスして公衆交換電話網に伝送する第2の制御部
とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は無線アクセスシステ
ムに関し、交換局から各家庭までの加入者線を無線で構
築する無線アクセスシステムに関する。近年、交換局か
ら各家庭までの加入者線の構築において、銅線や光ファ
イバー等の有線で結ぶ代わりに、無線を利用するシステ
ムが登場している。これをWLL(Wireless
Local Loop)システムという。一般的に、W
LLシステムは無線回線部分に移動通信のエアインタフ
ェース(PDCやPHSやCDMA等)を用い、加入者
端末に移動通信用端末や、WLL専用端末を介して従来
の電話機を使用可能としたものが多い。
【0002】WLLシステムは、迅速かつ安価に加入者
を収容するものとして有線に代わるアクセスシステムで
ある。したがってサービスには従来の固定電話と同様の
利便性が求められる。具体的には、従来の電話と同様な
非電話サービス、例えばFAX送受信やパソコン通信等
が、従来の電話と同様な手順や機材によって行えること
が必須機能として求められている。
【0003】
【従来の技術】WLLシステムは、移動通信システムを
基盤として構成される。しかしながら、全く同じという
わけではなく、WLLシステムには次のような特徴があ
る。第一の特徴は、移動通信システムが、アナログのP
STN(公衆交換電話網)とは全く独立な網上で構成さ
れるのに対して、WLLシステムは、PSTNの一部と
して構成される点である。このことは、移動通信システ
ムが移動通信網上の移動交換機を占有するのに対し、W
LLは既存のPSTN上の加入者交換機に接続されると
いう構成の違いとなって表れる。第二の特徴は、移動通
信システムが、専用の移動通信端末だけをサポートする
のに対して、WLLシステムは、移動通信端末に加えて
従来からPSTNで使用されている固定電話機をもサポ
ートする点である。
【0004】この2つの特徴は、WLLシステムにおい
てFAXやMODEM等のデータ信号を扱う非電話サー
ビスを行う際に大きな障害となっていた。従来のWLL
システムの基本構成を図21に示す。同図中、SU(加
入者終端装置)10は、加入者宅に設置され、既存電話
を端末として使用できるようにモジュラージャックを備
える。BTSとの間でエアインタフェースを終端する。
内蔵のCODEC(音声符号復号化器)により音声の高
効率符号化/復号化を行う。TEL(電話機)11は従
来の固定電話機である。BTS(無線基地局)12は、
複数のSUを収容し、エアインタフェースとBSCイン
タフェースを相互変換する。BSC(無線基地局制御装
置)13は、複数のBTSを収容し、CODEC等のW
LL側インタフェースとPSTN網側インタフェースの
変換機能を持ち、接続・チャンネル切替・呼処理制御機
能および監視機能を持つ。PSTN14は、既存のネッ
トワークであり、LEを介してPSTN加入者電話やW
LLシステムを収容する。LE(加入者交換機)15
は、WLLシステムをPSTNに接続する交換機であ
り、通常はPSTN加入者電話を収容する。以上の構成
は、音声サービスのみを考慮したシステムであり、SU
10及びBSC13にCODECがあるためファクシミ
リ(FAX)等の非電話サービスを実施できない。
【0005】ここで、WLLシステムでの非電話サービ
スを考える前に、移動通信システムにおいて非電話サー
ビスを行う場合の構成を見てみる。移動通信システムで
は、PSTNとは独立した専用の移動通信網を形成して
おり、PSTNとは移動関門交換局を介して接続されて
いる。図22に、移動通信システムにおいて非電話サー
ビスを行う場合の構成を示す。同図中、PS(移動通信
用端末)20は、BTSとの間のエアインタフェースを
終端して、加入者の音声を圧縮して無線回線の通話用チ
ャンネルに載せる機能を持つ。ADP(非電話アダプ
タ)21は、FAX送受信やMODEMによる非電話デ
ータ通信を行うときにPS20とFAX22又はMOD
EM(変復調装置)との間に接続される。モデムプロト
コルの変換やPS内のCODECの切り離し制御を行
う。このためADPにはFAX用とMODEM用とがあ
る。BTS(無線基地局)22は、複数のSUとの無線
回線のリンクを行い、BSCに接続される。BSC(無
線基地局制御装置)23は、複数のBTSを収容し、接
続・チャンネル切替・呼処理制御機能および監視機能を
持つ。
【0006】MSC(移動交換局)24は、回線の接続
・切替を行い、IWF(インター・ワーキング・ファン
クション)25を内蔵する。IWF25はFAX/PC
アダプターであり、モデムプロトコルの変換やCODE
Cの切り離し制御を行う。FAXとMODEMの両方の
プロトコルに対応する。MGS(移動関門交換局)26
は、他の移動通信網(MN)やPSTN27との間に設
置され、相互の回線交換を行う。PSTN27は、LE
28を介してPSTN加入者電話29を収容する。ま
た、移動通信網とはMGSを介して接続されている。
【0007】移動通信システムでは以上の構成のよう
に、MSC24にIWF25を付加構成し、さらに加入
者はADP21を介してFAX22をPS20に接続す
ることで、IWF25とADP21間においてFAX2
2にとってトランスペアレントな回線が成立してFAX
送受信が行える。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】WLLシステムにおい
て非電話サービスを実現する構成を考える。図23に示
す如く、SU10に、従来の電話を接続するためのモジ
ュラージャックとは別に、移動通信用のADP31を接
続できるような専用コネクタを構成する。すなわちSU
10内にPS20と同様の機能を構成し、固定電話を接
続できてなおかつADP31も接続できるようにする方
法である。なお、BSC13内にはIWF25と同様の
機能が必要である。この構成は、WLLにおいてFAX
送受信を行うための一つの方法である。しかしながら、
市販のFAX一体電話の利用を考える場合、当然従来の
電話11との置き換えであり、モジュラーインタフェー
スの接続になる。すなわち、ADP31が使えなくなっ
てしまう。従って、PSTNで使用できたFAX一体電
話がWLLシステムでは使用できないことになり、利用
者に不便をしいるという問題がある。
【0009】これはCODECが音声信号を対象として
高能率符号化/復号化を行うため、FAX信号やMOD
EM信号等の非電話信号はCODECを通ることによっ
て波形が歪んでしまうためである。同様に、プッシュホ
ンのテンキーを操作した場合に出力されるDTMF(デ
ュアルトーンマルチフリケンシー)信号もCODECを
通すと波形が歪んでしまう。このため、WLLシステム
を通して上り回線にDTMF信号を送出して航空機のチ
ケット予約を行う場合に予約が不可能となったり、ま
た、下り回線にDTMF信号を送出してWLLシステム
を通して留守電を再生する等の操作を行う場合に操作が
不可能となったりする場合があるという問題があった。
【0010】本発明は上記の点に鑑みなされたもので、
WLLシステムで非電話サービスを実現でき、FAX一
体電話を利用でき、またDTMF信号を用いる予約チケ
ットサービスや電話の遠隔操作を利用でき利便性を向上
する無線アクセスシステムを提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、公衆交換電話網と加入者端末との間を無線で接続す
る無線アクセスシステムにおいて、上記加入者端末に、
非電話信号を検出する第1の検出部と、非電話信号の検
出信号を制御チャネルで伝送すると共に、上記非電話信
号を第1の音声符号復号化部をバイパスして情報チャネ
ルで伝送するよう制御する第1の制御部とを有し、無線
基地局と公衆交換電話網との間に、上記制御チャネルで
非電話信号の検出信号が伝送されたとき、情報チャネル
で伝送される非電話信号を第1音声復号化部をバイパス
して公衆交換電話網に伝送する第2の制御部とを有す
る。
【0012】このため、加入者端末から公衆交換電話網
にFAXやMODEMの非電話信号を音声符号化部及び
音声復号化部をバイパスして歪みなく伝送することがで
きる。請求項2に記載の発明は、公衆交換電話網と加入
者端末との間を無線で接続する無線アクセスシステムに
おいて、公衆交換電話網と無線基地局との間に非電話信
号を検出する第2の検出部と、非電話信号の検出信号を
制御チャネルで伝送すると共に、上記非電話信号を第2
の音声符号復号化部をバイパスして情報チャネルで伝送
するよう制御する第3の制御部とを有し、上記加入者端
末に、上記制御チャネルで非電話信号の検出信号が伝送
されたとき情報チャネルで伝送される非電話信号を第1
の音声符号復号化部をバイパスする第4の制御部を有す
る。
【0013】このため、公衆交換電話網から加入者端末
にFAXやMODEMの非電話信号を音声符号化部及び
音声復号化部をバイパスして歪みなく伝送することがで
きる。請求項3に記載の発明は、請求項2記載の無線ア
クセスシステムにおいて、前記第2の検出部は公衆交換
電話網と無線基地局との間の回線数より少数設ける。非
電話信号の通信を行う回線数は全体の回線数のうちの一
部であるため、第2の検出部の数を削減でき、回路規模
の増大を防止できる。
【0014】請求項4に記載の発明は、請求項1又は2
記載の無線アクセスシステムにおいて、前記加入者端末
と無線基地局夫々に非電話信号の通信プロトコルと電話
信号の通信プロトコルとの交換を行うプロトコル変換部
を設ける。
【0015】これにより、非電話信号は専用の通信プロ
トコルを用いることにより、フェージング等の影響を排
して誤りのない非電話信号の送受信が可能となる。請求
項5に記載の発明は、請求項1又は2記載の無線アクセ
スシステムにおいて、前記加入者端末は加入者終端装置
である。このため、加入者終端装置に既存のFAX一体
電話を接続してFAXを利用することができる。
【0016】請求項6に記載の発明は、請求項1又は2
記載の無線アクセスシステムにおいて、前記加入者端末
は移動通信用端末である。このため、移動通信用端末に
アダプタを介してFAXを接続してFAXの利用が可能
となる。
【0017】請求項7に記載の発明は、公衆交換電話網
と加入者端末との間を無線で接続する無線アクセスシス
テムにおいて、上記加入者端末に、DTMF信号を検出
する第3の検出部と、DTMF信号の検出信号を制御チ
ャネルで伝送するよう制御する第5の制御部を有し、無
線基地局と公衆交換電話網との間に、DTMF信号を生
成する第1の生成部と、上記制御チャネルでDTMF信
号の検出信号が伝送されたとき、上記第1の生成部にD
TMF信号を生成させて、公衆交換電話網に伝送する第
6の制御部とを有する。
【0018】このため、加入者端末から公衆交換電話網
に対してDTMF信号を歪なく伝送することができ、公
衆交換電話網に接続されたチケットセンターに電話して
チケット予約等が可能となる。請求項8に記載の発明
は、公衆交換電話網と加入者端末との間を無線で接続す
る無線アクセスシステムにおいて、公衆交換電話網と無
線基地局との間にDTMF信号を検出する第4の検出部
と、DTMF信号の検出信号を制御チャネルで伝送する
よう制御する第7の制御部を有し、上記加入者端末に、
上記制御チャネルでDTMF信号の検出信号が伝送され
たとき、上記DTMF信号を認識するか、又は第2の生
成部にDTMF信号を生成させる第8の制御部を有す
る。
【0019】このため、公衆交換電話網から加入者端末
に対してDTMF信号を歪なく伝送することができ、公
衆交換電話網に接続した電話からWLLに接続された加
入者端末の留守電を再生する等の操作が可能となる。請
求項9に記載の発明は、公衆交換電話網と加入者端末と
の間を無線で接続する無線アクセスシステムにおいて、
上記加入者端末に、DTMF信号を検出する第3の検出
部と、DTMF信号の検出信号を制御チャネルで伝送す
ると共に、上記信号を第1の音声符号復号化部をバイパ
スして情報チャネルで伝送するよう制御する第9の制御
部とを有し、無線基地局と公衆交換電話網との間に、上
記制御チャネルでDTMF信号の検出信号が伝送された
とき、情報チャネルで伝送されるDTMF信号を第2音
声符号復号化部をバイパスして公衆交換電話網に伝送す
る第10の制御部とを有する。
【0020】このため、加入者端末から公衆交換電話網
に対してDTMF信号を歪なく伝送することができ、D
TMF信号を生成する第1の生成部が不要となる。請求
項10に記載の発明は、公衆交換電話網と加入者端末と
の間を無線で接続する無線アクセスシステムにおいて、
公衆交換電話網と無線基地局との間にDTMF信号を検
出する第4の検出部と、DTMF信号の検出信号を制御
チャネルで伝送すると共に、上記非電話信号を第2の音
声符号復号化部をバイパスして情報チャネルで伝送する
よう制御する第11の制御部とを有し、上記加入者端末
に、上記制御チャネルでDTMF信号の検出信号が伝送
されたとき情報チャネルで伝送されるDTMF信号を第
1の音声符号復号化部を通らないよう制御する第12の
制御部を有する。
【0021】このため、公衆交換電話網から加入者端末
に対してDTMF信号を歪なく伝送することができ、D
TMF信号を生成する第2の生成部が不要となる。請求
項11に記載の発明は、請求項8又は10記載の無線ア
クセスシステムにおいて、前記第4の検出部は公衆交換
電話網と無線基地局との間の回線数より少数設けた。D
TMF信号の通信を行う回線数は全体の回線数のうちの
一部であるため、第4の検出部の数を削減でき、回路規
模の増大を防止できる。
【0022】請求項12に記載の発明は、請求項7乃至
10のいずれかに記載の無線アクセスシステムにおい
て、前記加入者端末は加入者終端装置である。このた
め、加入者終端装置に接続した電話で歪のないDTMF
信号の送受信が可能となる。
【0023】請求項13に記載の発明は、請求項7乃至
10のいずれかに記載の無線アクセスシステムにおい
て、前記加入者端末は移動通信用端末である。このた
め、移動通信端末で歪のないDTMF信号の送受信が可
能となる。
【0024】
【発明の実施の形態】図1は本発明システムの第1実施
例のブロック図を示す。同図中、SU(加入者終端装
置)40は、既存電話機41,FAX42,MODEM
などの加入者端末を接続する機能を有する。SUは大き
く分けて、次の各部から構成される。
【0025】第1の検出部に対応するDET(非電話検
出部)44は、FAXやMODEMなどのアンサートー
ンを検出し、信号種別を判定して、CONT45へFA
Xモード信号またはモデムモード信号などの非電話検出
信号を送出する。第1,第4の制御部に対応するCON
T(非電話制御部)45は、DET44から非電話検出
信号を受け、又はMUX/DMUX(多重分離部)46
から制御チャネルの切替情報を受けて、SW47に対し
切替制御を行う。MUX/DMUX(多重分離部)46
は、BSCから送られてきたデータ列から制御チャンネ
ルを分離して、CONTへ送出する。SW(切替部)4
7は、CODEC48とMODEM49との切替えを行
う。第1の音声符号復号化部に対応するCODEC(音
声符号復号化器)48は音声データと高効率な音声符号
との変換を行うと共に音声データのアナログ化及び音声
信号のディジタル化機能も有している。MODEM(変
復調装置)49はデータ通信時の変調及び復調を行う。
RF(無線部)50はBTS55との無線回線のリンク
を行う。
【0026】BTS(無線基地局装置)55は、複数の
SU40との無線回線のリンクを行い、BSC60に接
続される。BSC(無線基地局制御装置)60は、複数
のBTSを収容し、WLL側インタフェースとPSTN
網側インタフェースの変換を行い、PSTN70のLE
71(加入者交換機)に接続される。BSC内部の各部
は大きく分けて、次の部分から構成される第2の検出部
に対応する。DETMOD(非電話検出及び変復調部)
611 〜61n はFAXやMODEM等のアンサートー
ンを検出し、信号種別を判定してCONT62にFAX
モード信号やモデムモード信号等の非電話検出信号を送
出すると共に、DSM63に接続されてデータ通信時の
変調及び復調を行う。
【0027】第2,第3の制御部に対応するCONT
(非電話制御部)62は、非電話検出信号を受けて、S
Wに対し切替制御を行う。さらに、MUX/DMUXへ
非電話検出信号を送出する。MUX/DMUX(多重分
離部)64は、非電話検出信号を制御チャンネルへ多重
して、SUへ送出する。SW(切替部)65は、COD
ECの接続/切り離しを行う。第2の音声符号復号化部
に対応するCODEC(音声符号復号化器)66は、音
声データと高効率な音声符号との変換を行う。DSM
(回線切替部)63は、WLLシステムへ回線を割り当
てタイムスロットの乗り換えを行うと同時に、DETM
OD611 〜61n 夫々の接続/切り離しを行う。
【0028】PSTN(公衆交換電話網)70は、既存
のネットワークであり、LE(加入者交換機)74を介
してPSTN電話73やWLLシステムを収容する。加
入者は、これらの装置から構成されるWLLシステムに
おいて、FAX42やMODEMをSU40に接続し
て、PSTN70の相手とFAXの送受信やパソコン通
信を行う。
【0029】ここで、SU40のFAX42からPST
N70に接続されたFAX72に送信する場合は次の手
順によって行う。 (1)SUのFAX42の利用者は、FAX42または
TEL41から発呼する。
【0030】(2)PSTN側のFAX72が自動応答
する。 (3)通常の音声呼相当の回線がFAX42,72間で
成立する。 (4)受信側のFAXすなわちPSTN側のFAX72
がFAX応答信号を送出する。
【0031】(5)BSC60の接続回線に対応するD
ETMOD(例えば611 )は、FAX応答信号を検出
して、BSCのCONT62にFAXモード信号を送出
する。 (6)さらに接続回線に対応するDETMOD(例えば
611 )は、MODEM機能を起動して、データ信号の
変復調を行う機能を回線に持たせる。
【0032】(7)CONT62は、FAXモード信号
を受けてCODEC66をバイパスするようにSW65
を制御すると同時に、FAXモード信号をMUX/DM
UX64にて制御チャンネルに載せてSU40へ向けて
送出する。 (8)SU40は、FAXモード信号をMUX/DMU
X46で分離して、CONT45へ送出する。
【0033】(9)CONT45は、CODEC48か
らMODEM49へSW47を切替制御する。 また、PSTN70のFAX72からSU40のFAX
42に送信する場合は次の手順による。
【0034】(1)PSTNのFAX72の利用者は、
FAX72またはTELから発呼する。 (2)SU側のFAX42が自動応答する。 (3)通常の音声呼相当の回線がFAX72,42間で
成立する。
【0035】(4)受信側のFAXすなわちSU側のF
AX42がFAX応答信号を送出する。 (5)SU40のDET44は、FAX応答信号を検出
して、SU40のCONT48にFAXモード信号を送
出する。
【0036】(6)CONT45は、FAXモード信号
を受けてCODEC48からMODEM49へSW47
を制御すると同時に、FAXモード信号をMUX/DM
UX46にて制御チャンネルに載せてBSC60へ向け
て送出する。 (7)BSC60は、FAXモード信号をMUX/DM
UX64で分離して、CONT62へ送出する。
【0037】(8)CONT62は、CODEC66を
バイパスするようにSW65を制御すると同時に、接続
回線に対応するDETMOD(例えば611 )を起動し
て接続する。 以上の手順でSU40とBSC60にある音声CODE
C48,66がバイパスされることにより、SUのFA
X42とPSTN電話のFAX72との間にFAX信号
が歪むこと無く通過できる回線が成立する。その結果、
SU40またはPSTN70のどちらからFAX送信す
る場合にも、通常のFAX間で用いられる手順によりF
AXの送受信が可能となる。すなわちWLLシステムに
おいてFAXの送受信が可能となる。
【0038】WLLシステムでは、フェージングやシャ
ドーイングなどの影響を最小限にするように、システム
を構築する際に回線設計が行われる。さらに、SUは固
定した状態で使用されるために、レーリーフェージング
の影響を受けることは無い。したがって、無線区間のプ
ロトコルを変換する必要はほとんど無いが、機能として
用意することは可能である。
【0039】図2は、無線区間のプロトコル変換を行う
場合の第2実施例のブロック図を示す。図1と異なる部
分の説明をすると、SU40では、CODEC48のバ
イパス部分にMODEM機能を持つMPC(モデムプロ
トコル変換部)51を構成し、FAXおよびMODEM
のプロトコルと無線区間のプロトコルを変換する。BS
C60では、DETMODの代わりにMODEM機能及
びMPC機能を持たせたDETMPC671 〜67n
構成し、FAXおよびMODEMのプロトコルと無線区
間のプロトコルを変換する。なお、無線区間のプロトコ
ルとしては例えば、選択再送方式(SR)と一括再送方
式(GBN)とを無線区間の伝送品質に応じて切り替え
るWORM−ARQを用いる。
【0040】ここで、SU40のFAX42からPST
N70のFAX72に送信する場合は次の手順によって
行う。 (1)SUのFAX42の利用者は、FAX42または
TEL41から発呼する。
【0041】(2)PSTN側のFAX72が自動応答
する。 (3)通常の音声呼相当の回線がFAX間で成立する。 (4)受信側のFAXすなわちPSTN側のFAX72
がFAX応答信号を送出する。
【0042】(5)BSCの接続回線に対応するDET
MPC(例えば671 )は、FAX応答信号を検出し
て、BSC60のCONT62にFAXモード信号を送
出する。 (6)さらに接続回線に対応するDETMPC(例えば
671 )は、MPC機能を起動して、無線FAXインタ
フェースを終端する機能を回線に持たせる。
【0043】(7)CONT62は、FAXモード信号
を受けてCODEC66をバイパスするようSW65を
制御すると同時に、FAXモード信号をMUX/DMU
X64にて制御チャンネルに載せてSU40へ向けて送
出する。 (8)SU40のMUX/DMUX46は、FAXモー
ド信号を分離して、CONT45へ送出する。
【0044】(9)CONT45は、CODEC48を
バイパスするようにSW45を制御する。 また、PSTN70のFAX72からSU40のFAX
42に送信する場合は次の手順によって行う。
【0045】(1)PSTNのFAX72の利用者は、
FAX72またはTEL73から発呼する。 (2)SU40のFAX42が自動応答する。 (3)通常の音声呼相当の回線がFAX間で成立する。
【0046】(4)受信側のFAXすなわちSU側のF
AX42がFAX応答信号を送出する。 (5)SU40のDET44は、FAX応答信号を検出
して、SUのCONT45にFAXモード信号を送出す
る。
【0047】(6)CONT45は、FAXモード信号
を受けてCODEC48をバイパスしてMPC51を経
由するようSW47を制御すると同時に、FAXモード
信号をMUX/DMUX46にて制御チャンネルに載せ
てBSC60へ向けて送出する。
【0048】(7)BSC60のMUX/DMUX64
は、FAXモード信号を分離して、CONT62へ送出
する。 (8)CONT62は、CODEC66をバイパスする
ようにSW65を制御する。
【0049】以上の手順でSU40とBSC60にある
音声CODEC48,66がバイパスされ、かつ無線区
間部分でモデムプロトコルが変換されることにより、S
UのFAX42とPSTN電話のFAX72との間にF
AX信号が歪むこと無く通過でき、かつ誤り耐性の高い
回線が成立する。その結果、SU40またはPSTN7
0のどちらからFAX送信する場合にも、通常のFAX
間で用いられる手順によりFAXの送受信が可能とな
る。すなわちWLLシステムにおいてFAXの送受信が
可能となる。
【0050】また、WLLシステムでは、WLLの加入
者用端末として移動通信の端末の使用を許可しても良
い。図3は移動通信の端末をWLLに使用した場合の第
3実施例のブロック図を示す。図3において、PS(移
動通信端末)80のCODEC(音声符号復号化部)8
1は音声データと高効率な音声符号との変換を行うと共
に音声データのアナログ化及び音声信号のディジタル化
機能を有し、マイクロホン82及びスピーカ83が接続
されている。TDMA(時分割多元接続)処理部84は
音声データをTDMAのタイムスロットに多重・分離す
る処理を行う。変復調器85はエアインタフェース上の
変復調を行う。RF(無線部)86はBTS55との無
線回線のリンクを行う。CONT(制御部)87はTD
MA処理部84と接続されてPS全体動作を制御すると
共に、入力用のキーパッド88及び出力表示用のLCD
(液晶)89が接続されている。
【0051】ADP(FAXアダプタ)90はFAX送
受信を行うときにPS80とFAX95との間に接続さ
れる。ADP90内のMODEM91はデータ通信時の
変調及び復調を行い、PS80内のTDMA処理部84
と接続される。なお、CONT87はADP90の接続
時にはCODEC81とTDMA処理部84との間を切
り離す。インタフェース部92はFAX95と接続さ
れ、MODEM91とFAX95との間のインタフェー
スを合わせる。
【0052】BTS(無線基地局装置)55は、複数の
SUとの無線回線のリンクを行い、BSC60に接続さ
れる。BSC(無線基地局制御装置)60は、複数のB
TSを収容し、WLL側インタフェースとPSTN網側
インタフェースの変換を行い、PSTN70のLE71
(加入者交換機)に接続される。BSC内部の各部は大
きく分けて、次の部分から構成される。DETMOD
(非電話検出及び変復調部)611 〜61n はFAXや
MODEM等のアンサートーンを検出し、信号種別を判
定してCONT62にFAXモード信号やモデムモード
信号等の非電話検出信号を送出すると共に、DSM63
に接続されてデータ通信時の変調及び復調を行う。
【0053】CONT(非電話制御部)62は、非電話
検出信号を受けて、SWに対し切替制御を行う。さら
に、MUX/DMUXへ非電話検出信号を送出する。M
UX/DMUX(多重分離部)64は、非電話検出信号
を制御チャンネルへ多重して、SUへ送出する。SW
(切替部)65は、CODECの接続/切り離しを行
う。CODEC(音声符号復号化器)66は、音声デー
タと高効率な音声符号との変換を行う。DSM(回線切
替部)63は、WLLシステムへ回線を割り当てタイム
スロットの乗り換えを行うと同時に、DETMOD61
1 〜61n 夫々の接続/切り離しを行う。
【0054】PSTN(公衆交換電話網)70は、既存
のネットワークであり、LE(加入者交換機)74を介
してPSTN電話73やWLLシステムを収容する。加
入者は、これらの装置から構成されるWLLシステムに
おいて、FAX42やMODEMをSU40に接続し
て、PSTN70の相手とFAXの送受信やパソコン通
信を行う。
【0055】なお、本実施例では、非電話検出信号は、
MSCと加入者端末のどちらから送出される場合でも、
制御チャンネルにて送出される。本実施例における制御
チャンネルとは、PHSやPDCやCDMAやその他の
各移動通信規格に準拠して送受信されている信号スロッ
ト中の制御チャンネルのことである。確実に伝送される
のであれば、制御チャンネルの物理チャンネルは制御用
か通信用かは問わない。PSがPDCの端末の場合、図
4(A),(B)にフレームフォーマットを示す上り、
下り夫々の通信用物理チャネルのFACCH(高速付随
制御チャネル)F1,F2,F3,F4又はSACCH
(低速付随制御チャネル)S1,S2を非電話検出信号
の送出用に使用する。またPSがPHSの端末の場合、
図4(F)にフレームフォーマットを示す通信用上り/
下りTCH(情報チャネル)のデータD1又はFACC
HのSACCHS3を非電話検出信号の送出用に使用す
る。
【0056】なお、図4(C),(D)夫々はPHSの
上り、下り夫々のSCCH(個別セル用制御チャネル)
のフレームフォーマットを示し、図4(E)はPHSの
下りBCCH(報知制御チャネル)、又はPCH(一斉
呼出チャネル)のフレームフォーマットを示す。
【0057】ここで、PS80にFAX95を接続し、
PSTN70に接続されたFAX72に送信する場合は
次の手順で行う。 (1)PS80の利用者は、FAX送受信に備えるため
にFAX95とADP90をPS80に接続する。
【0058】(2)PS80は、ADP90が接続され
ていることを認識すると同時に、PS80内の音声CO
DEC81をバイパスしてTDMA処理部84に接続す
る。 (3)さらにPS80のCONT87は、BSC60に
対しFAXモード信号を送出する。なお、このFAXモ
ード信号は、待ち受け状態にあるPS80がBTS55
と通常やりとりしている位置情報などと一緒に送出して
もよいし、PS80が発呼要求を送出する際に一緒に送
出してもよい。
【0059】(4)MUX/DMUX64は、PS80
から送られてきたFAXモード信号を分離し、CONT
62へ送出する。 (5)CONT62は、CODEC66をバイパスする
ようにSW65を制御すると同時に、接続回線に対応す
るDETMOD(例えば611 )を起動して接続する。
【0060】以上の手順でPS80とBSC60にある
音声CODEC81,66がバイパスされることによ
り、PSのFAX95とPSTN電話のFAX72との
間にFAX信号が歪むこと無く通過できる回線が成立す
る。その結果、PS80またはPSTN70のどちらか
らFAX送信する場合にも、通常のFAX間で用いられ
る手順によりFAXの送受信が可能となる。すなわちW
LLシステムにおいてFAXの送受信が可能となる。
【0061】無線区間での誤りを救済したいときには、
PSTN網でのモデムプロトコルを無線区間だけ変換す
ることが有効である。その場合、図5に示す如くADP
90のMODEM91の代わりにPSTN網における標
準FAXインタフェースと無線区間専用の無線FAXイ
ンタフェースとを変換する機能とMODEM機能を持つ
MPC93を使用する。また、BSC60ではDETM
ODの代わりにMODEM機能及びMPC機能を持たせ
たDETMPC671 〜67n を構成する。このような
システムでFAX送受信を行う場合の手順を示す。
【0062】(1)PS80の利用者は、FAX送受信
に備えるためにFAX95とADP90をPS80に接
続する。 (2)PS80は、FAXADP90が接続されている
ことを認識すると同時に、PS80内の音声CODEC
81をバイパスする。
【0063】(3)さらにPS80は、BSC60に対
しFAXモード信号を送出する。なお、このFAXモー
ド信号は、待ち受け状態にあるPS80がBTS55と
通常やりとりしている位置情報などと一緒に送出しても
よいし、PS80が発呼要求を送出する際に一緒に送出
してもよい。
【0064】(4)MUX/DMUX64は、PS80
から送られてきたFAXモード信号を分離し、CONT
62へ送出する。 (5)さらに、BSC60は接続回線に対応するDET
MPC(例えば671)を起動して、無線FAXインタ
フェースを終端する機能を回線に持たせる。 (6)CONT62は、CODEC66をバイパスする
ようにSW65を制御する。
【0065】以上の手順でPS80とBSC60にある
音声CODEC81,66がバイパスされ、かつ無線区
間部分でモデムプロトコルが変換されることにより、P
SのFAX75とPSTN電話のFAX72との間にF
AX信号が歪むこと無く通過でき、かつ誤り耐性の高い
回線が成立する。その結果、PS80またはPSTN7
0のどちらからFAX送信する場合にも、通常のFAX
間で用いられる手順によりFAXの送受信が可能とな
る。すなわちWLLシステムにおいてFAXの送受信が
可能となる。なお、以上はFAXについての動作である
が、モデムの場合も同様の手順でデータの送受信が可能
となる。
【0066】なお、図1乃至図3夫々におけるDSM6
3が接続する回線数に対して、DETMOD611 〜6
n 又はDETMPC671 〜67n の数は少なくして
おく。これは非電話通信を行う回線数は電話通信を行う
回線数より少ないためであり、DETMOD又はDET
MPCの有効利用を図る。
【0067】次にPSを用いてDTMF信号を送受する
本発明の第5実施例について説明する。この実施例では
加入者宅には図6に示す如きPS100が設置されてい
る。例えば航空機のチケット予約を行う等の上り回線に
DTMF信号を送出する場合を図7のブロック図を用い
て説明する。
【0068】図7において、PS100からPSTNを
通じてチケット予約センターを発呼する。回線接続後に
チケット予約のため「0」〜「9」,「*」,「#」の
テンキーを操作する。このときCODEC101を通し
た音声データは情報チャネルでBTS110に伝送さ
れ、SPE(音声処理装置)120内のCODEC12
1を通してBSC130のSW(交換部)131に供給
され、SW131からPSTNのLEに向けて伝送され
る。
【0069】これに対し、テンキーの操作情報は制御コ
マンドとして制御チャネルでBTS110,SPE12
0を通してBSC130のSW131経由でCPU13
2に伝送される。なお、SPE120はBSC130か
らCODEC部分を分離した装置であるが、制御チャネ
ルはCODEC121を通らない。第6,第7の制御部
に対応するCPU132は上記制御チャネルの制御コマ
ンドを受け取ると第1の生成部に対応するセンダ133
に制御コマンドで指示されたDTMF信号を発生させ
る。センダ133で発生されたDTMF信号は交換部1
31で音声データに挿入されて(In−Band)、P
STNのLEに向けて伝送される。
【0070】ここで、センダ133は図8に示すイメー
ジのように、BSC130とLE間の全チャネル数分だ
け設けても良い。しかし、DTMF信号の伝送は全チャ
ネルで行われるわけではないため、通常使用チャネル数
の1/10程度のセンダを持てば良い。
【0071】次に、例えば外出先からPSの留守電を再
生指示する等の下り回線にDTMF信号を送出する場合
を図9のブロック図を用いて説明する。図9において、
PSTNを通してPS100を発呼する。回線接続後に
留守電再生のためテンキーを操作する。このとき通常の
音声データはPSTNのLEからBSC130のSW1
31に供給され、SW131から第4の検出部に対応す
るレシーバ134に供給されると共に、TCHによって
SPE120のCODEC121で符号化されBTS1
10からPS100に伝送されPS100内のCODE
C101で復号化されPS100のスピーカから発音さ
れる。
【0072】これに対し、通常の音声データに挿入され
たDTMF信号はSW131からレシーバ134に供給
されたとき、レシーバ134によって検出される。レシ
ーバ134はDTMF検出をCPU132に通知し、こ
れによってCPU132はDTMFメッセージを制御チ
ャネルでSW131からSPE120,BTS110を
通してPS100に伝送する。このとき制御チャネルは
SPE120でCODEC121を通らず、PS100
ではCODEC101を通らない。そしてPS100の
CONTにおいてDTMFメッセージが解読され留守電
が再生される。
【0073】このようにしてPS100とBSC130
に接続されたPSTNのLEとの間でCODECにより
歪むことのないDTMF信号を送受することができ、チ
ケット予約サービス、留守電の遠隔操作等を行うことが
できる。ここで、レシーバ134は図10に示す如くS
W131で接続している回線チャネルを全て供給され、
チャネル毎にDTMF検出を行ってCPU132に通知
するものであるが、全回線チャネル数分のレシーバを設
ける代わりに図11に示すイメージのようにSW131
で接続している全回線チャネルをSEL(セレクタ)1
40で順次切り替えて1チャネル毎に単一のレシーバ1
34に供給するポーリング機能を備えれば良い。また、
トラヒック条件で算出したチャネル数分のレシーバを用
意しても良い。
【0074】図12はタイマを用いたレシーバ割当て処
理の一実施例のフローチャートを示す。この処理はレシ
ーバ毎に実行される。同図中、ステップS2では任意の
回線接続中のチャネルに対しレシーバを割り当て、ステ
ップS4でこのレシーバに対応するタイマをスタートす
る。
【0075】次にステップS6でこのレシーバを割り当
てたチャネルにDTMFがあるか否かを判断し、DTM
Fが検出されればステップS8でCPU132からDT
MFメッセージが送信される。この後、ステップS10
でタイマを初期値に戻してスタートさせるタイマリスタ
ートを行いステップS6に進む。
【0076】一方、ステップS6でDTMFが検出され
なければステップS12でタイムアウトか否かが判別さ
れ、タイムアウトでなければステップS6に進む。タイ
ムアウトの場合はステップS14に進み、このチャネル
へのレシーバ割り当てを解除して、この処理を終了す
る。これによって別の回線接続中のチャネルにこのレシ
ーバが割り当てられる。
【0077】図13はタイマを用いたレシーバ割当て処
理の他の実施例のフローチャートを示す。この処理はレ
シーバ毎に実行される。同図中、ステップS22では任
意の回線接続中のチャネルに対しレシーバを割り当て、
ステップS24でこのレシーバに対応するタイマをスタ
ートする。
【0078】次にステップS26でこのレシーバを割り
当てたチャネルにDTMFがあるか否かを判断し、DT
MFが検出されればステップS28でCPU132から
DTMFメッセージが送信される。この後、ステップS
30でDTMFがあるか否かを判別し、DTMFが検出
されればステップS28に進む。DTMFが検出されな
ければステップS30を繰り返す。
【0079】一方、ステップS26でDTMFが検出さ
れなければステップS32でタイムアウトか否かが判別
され、タイムアウトでなければステップS26に進む。
タイムアウトの場合はステップS34に進み、このチャ
ネルへのレシーバ割り当てを解除して、この処理を終了
する。これによって別の回線接続中のチャネルにこのレ
シーバが割り当てられる。
【0080】図14はBSC130のブロック図を示
す。同図中、通話処理系のDT(回線対応部)1361
〜136n 夫々は基地局装置との回線に接続されてい
る。このDT1361 〜136n は回線の多重分離を行
うDTC(回線共通部)135を介してSW(交換部)
131と接続されている。DT1381 〜138m 夫々
はPSTNのLE(加入者交換機)との回線に接続され
ている。DT1381 〜138m は回線の多重分離を行
うDTC(回線共通部)137を介してSW131と接
続されている。
【0081】SW131にはタイムスイッチ機能を有し
ており、DTC135,137夫々から供給されるタイ
ムスロットの交換処理を行う。SW131にはCPU
(中央処理部)132及びセンダ133,レシーバ13
4が接続されている。CPU132はBTS,LE夫々
から供給されるメッセージ及びコマンドを解析し、ま
た、メッセージ及びコマンドを生成してBTS,LE夫
々に供給すると共にSW131の制御を行う。センダ1
33はCPU132の制御によってDTMF信号を生成
してSW131の所定の回線チャネルに供給し、レシー
バ134はSW131から供給される回線チャネルを伝
送されるDTMF信号を検出してCPU132に通知す
る。
【0082】図15はPSTN側からPS側への下り回
線にDTMF信号を送出する他の実施例のブロック図を
示す。同図中、PSTNのLEからBSC130のSW
131に供給される音声データはSW131で例えば転
送速度64kbpsの高速の情報チャネルでSPE120に
送出される。これと共にこの音声データはSW131か
らレシーバ134に供給されDTMF検出が行われる。
レシーバ134はDTMF検出がなされるとCPU13
2に通知すると共にキャラクタ変換器142に通知す
る。キャラクタ変換器142はDTMF信号のキャラク
タデータに変換し、例えば転送速度11.2kbpsの低速の情
報チャネルでSPE120に送出する。CPU132は
上記DTMF検出の通知により制御コマンドを生成して
制御チャネルによりSPE120に送出する。
【0083】SPE120では高速の情報チャネルはC
ODEC121で音声符号化され、例えば転送速度11.2
kbpsの低速の情報チャネルとされSEC(セレクタ)1
22に供給される。またキャラクタデータが伝送される
低速の情報チャネルはCODEC121を通ることなく
SELに供給される。SEL122は制御チャネルの制
御コマンドに従って、通常はCODEC121よりの情
報チャネルを選択し、DTMF信号の伝送時にはキャラ
クタ変換器142からのDTMF信号のキャラクタデー
タを伝送する情報チャネルを選択し、選択された情報チ
ャネルが制御チャネルと共にBTS110を通してPS
100に伝送される。
【0084】PS100では情報チャネルはCODEC
101及びキャラクタ変換器102に供給され、COD
EC101は音声データを復号化して例えば転送速度6
4kbpsとしてSEL(セレクタ)104に供給する。ま
た、キャラクタ変換器102はDTMF信号のキャラク
タデータを検出すると第2の生成部に対応するセンダ1
03に通知し、センダ103はそのキャラクタに対応す
るDTMF信号の音声データを発生してSEL104に
供給する。第8の制御部に対応するCPU105はBT
S110から伝送される制御チャネルの制御コマンドを
受信するとキャラクタ変換器102の動作許可を与える
と共にSEL104の切替え制御を行う。これにより、
SEL156は通常はCODEC101よりの音声デー
タを選択し、DTMF信号の音声データを選択してD/
A変換器106に供給する。このD/A変換器106で
アナログ化された音声信号はスピーカ107に供給され
発音される。
【0085】次に、図16に示す如く、加入者宅にSU
150を設け、このSU150にTEL(電話機)16
0やFAX161等を接続し、TEL160からDTM
F信号を上り回線に送出する場合を図17のブロック図
を用いて説明する。図17において、TEL160の出
力する音声信号はSU150のCODEC151及びレ
シーバ152に供給される。CODEC151は音声符
号化を行って音声データは情報チャネルでBTS110
に伝送され、SPE120内のCODEC121を通し
てBTS130内のSW131に供給され、SW131
からPSTNのLEに向けて伝送される。レシーバ15
2はDTMF信号を検出するとCPU153に通知す
る。CPU153はDTMF検出の通知を受けると制御
コマンドを生成して制御チャネルでBTS110,SP
E120を通してBSC130のSW131経由でCP
U132に伝送する。なお、制御チャネルはCODEC
121は通らない。
【0086】CPU132は上記制御チャネルの制御コ
マンドを受け取るとセンダ133に制御コマンドで指示
されたDTMF信号を発生させる。センダ133で発生
されたDTMF信号は交換部131で音声データに挿入
されて(In−Band)、PSTNのLEに向けて伝
送される。
【0087】次に、PSTNに接続されたTELから下
り回線でSU150に接続されたTEL160にDTM
F信号を送出する場合を図18のブロック図を用いて説
明する。図18において、PTSNを通してPS100
を発呼する。回線接続後に留守電再生のためテンキーを
操作する。このとき通常の音声データはPSTNのLE
からBSC130のSW131に供給され、SW131
からレシーバ134に供給されると共に、TCHによっ
てSPE120のCODEC121で符号化されBTS
110からSU150に伝送されSU150内のCOD
EC101で復号化されSU150に接続されたTEL
160のスピーカから発音される。
【0088】これに対し、通常の音声データに挿入され
たDTMF信号はSW131からレシーバ134によっ
て供給されたとき、レシーバ134によって検出され
る。レシーバ134はDTMF検出をCPU132に通
知し、これによってCPU132はDTMFメッセージ
を制御チャネルでSW131からSPE120,BTS
110を通してSU150に伝送する。このとき制御チ
ャネルはSPE120でCODEC121を通らず、S
U150ではCODEC151を通らず、CPU153
に供給される。CPU153はこの制御チャネルの制御
コマンドを受信するとセンダ154に制御コマンドに従
ったDTMF信号を発生させ、このDTMF信号がTE
L160に供給される。
【0089】このようにしてPS100とBSC130
に接続されたPSTNのLEとの間でCODECにより
歪むことのないDTMF信号を送受することができ、チ
ケット予約サービス、留守電の遠隔操作等を行うことが
できる。図19は、TEL160からDTMF信号を上
り回線に送出する場合の他の実施例のブロック図を示
す。
【0090】図19において、TEL160の出力する
音声信号はSU150の加入者回路158を経てA/D
変換器159に供給されてディジタル化された後、CO
DEC151及びレシーバ152に供給される。第1の
音声符号化復号化部に対応するCODEC151は音声
符号化を行って音声データは情報チャネルでセレクタ1
71より例えば転送速度11.2kbpsでBTS11
0を通してSPE120に伝送され、SPE120内の
セレクタ122を通してCODEC121に供給され、
ここで復号化された例えば転送速度64kbpsの音声
データがBCS130内のSW131に供給され、SW
131からPSTNのLEに向けて伝送される。第3の
検出部に対応するレシーバ152はDTMF信号を検出
するとCPU153及びキャラクタ変換器172に通知
する。キャラクタ変換器172はこの通知をDTMF信
号のキャラクタデータに変換し、例えば転送速度11.
2kbpsの低速の情報チャネルでセレクタ120から
BTS110を通してSPE120に供給する。第9,
第12の制御部に対応するCPU153はDTMF検出
の通知を受けると制御コマンドを生成して制御チャネル
でBTS110,SPE120を通してBSC130の
SW131経由でCPU132に伝送する。
【0091】第10,第11の制御部に対応するCPU
132は上記制御チャネルの制御コマンドを受信すると
キャラクタ変換器142に動作許可を与えると共に、S
PE120のセレクタ122の切替え制御を行う。セレ
クタ122は通常時には情報チャネルを第2の音声符号
化復号化部に対応するCODEC121に供給し、音声
データはCODEC121で復号化され、例えば転送速
度64kbpsとされBSC132のSW131を通し
てPSTNのLEに向けて伝送される。しかし、上記の
切替え制御によりセレクタ122はDTMF信号のキャ
ラクタデータの情報チャネルをCODEC121をバイ
パスしてBSC130のキャラクタ変換器142に供給
する。キャラクタ変換器142は上記のDTMF信号の
キャラクタデータを検出するとセンダ133に通知し、
センダ133はそのキャラクタに対応するDTMF信号
の音声データを発生してSW131を通しPSTNのL
Eに向けて伝送する。
【0092】図20はPSTN側からSU側への下り回
線にDTMF信号を送出する他の実施例のブロック図を
示す。同図中、PSTNのLEからBSC130のSW
131に供給される音声データはSW131で例えば転
送速度64kbpsの高速の情報チャネルでSPE120に
送出される。これと共にこの音声データはSW131か
らレシーバ134に供給されDTMF検出が行われる。
第4の検出部に対応するレシーバ134はDTMF検出
がなされるとCPU132に通知すると共にキャラクタ
変換器142に通知する。キャラクタ変換器142はこ
の通知をDTMF信号のキャラクタデータに変換し、例
えば転送速度11.2kbpsの低速の情報チャネルでSPE1
20に送出する。CPU132は上記DTMF検出の通
知により制御コマンドを生成して制御チャネルによりS
PE120に送出する。
【0093】SPE120では高速の情報チャネルはC
ODEC121で音声符号化され、例えば転送速度11.2
kbpsの低速の情報チャネルとされSEL(セレクタ)1
22に供給される。またキャラクタデータが伝送される
低速の情報チャネルはCODEC121を通ることなく
SELに供給される。SEL122は制御チャネルの制
御コマンドに従って、通常はCODEC121よりの情
報チャネルを選択し、DTMF信号の伝送時にはキャラ
クタ変換器142からのDTMF信号のキャラクタデー
タを伝送する情報チャネルを選択し、選択された情報チ
ャネルが制御チャネルと共にBTS110を通してSU
150に伝送される。
【0094】SU150では情報チャネルはCODEC
151及びキャラクタ変換器172に供給され、COD
EC151は音声データを復号化して例えば転送速度6
4kbpsとしてSEL(セレクタ)156に供給する。ま
た、キャラクタ変換器172はDTMF信号のキャラク
タデータを検出するとセンダ155に通知し、センダ1
55はそのキャラクタに対応するDTMF信号の音声デ
ータを発生してSEL156に供給する。CPU153
はBTS110から伝送される制御チャネルの制御コマ
ンドを受信するとキャラクタ変換器154に動作許可を
与えると共にSEL156の切替え制御を行う。これに
より、SEL156は通常はCODEC101よりの音
声データを選択し、DTMF信号の音声データを選択し
てD/A変換器157に供給する。このD/A変換器1
57でアナログ化された音声信号は加入者回路158か
らTEL160に供給され発音される。
【0095】
【発明の効果】上述の如く、請求項1に記載の発明は、
公衆交換電話網と加入者端末との間を無線で接続する無
線アクセスシステムにおいて、上記加入者端末に、非電
話信号を検出する第1の検出部と、非電話信号の検出信
号を制御チャネルで伝送すると共に、上記非電話信号を
第1の音声符号復号化部をバイパスして情報チャネルで
伝送するよう制御する第1の制御部とを有し、無線基地
局と公衆交換電話網との間に、上記制御チャネルで非電
話信号の検出信号が伝送されたとき、情報チャネルで伝
送される非電話信号を第2の音声符号復号化部をバイパ
スして公衆交換電話網に伝送する第2の制御部とを有す
る。
【0096】このため、加入者端末から公衆交換電話網
にFAXやMODEMの非電話信号を音声符号化部及び
音声復号化部をバイパスして歪みなく伝送することがで
きる。また、請求項2に記載の発明は、公衆交換電話網
と加入者端末との間を無線で接続する無線アクセスシス
テムにおいて、公衆交換電話網と無線基地局との間に非
電話信号を検出する第2の検出部と、非電話信号の検出
信号を制御チャネルで伝送すると共に、上記非電話信号
を第2の音声符号復号化部をバイパスして情報チャネル
で伝送するよう制御する第3の制御部とを有し、上記加
入者端末に、上記制御チャネルで非電話信号の検出信号
が伝送されたとき情報チャネルで伝送される非電話信号
を第1の音声符号復号化部をバイパスする第4の制御部
を有する。
【0097】このため、公衆交換電話網から加入者端末
にFAXやMODEMの非電話信号を音声符号化部及び
音声復号化部をバイパスして歪みなく伝送することがで
きる。請求項3に記載の発明は、請求項2記載の無線ア
クセスシステムにおいて、前記第2の検出部は公衆交換
電話網と無線基地局との間の回線数より少数設ける。非
電話信号の通信を行う回線数は全体の回線数のうちの一
部であるため、第2の検出部の数を削減でき、回路規模
の増大を防止できる。
【0098】請求項4に記載の発明は、請求項1又は2
記載の無線アクセスシステムにおいて、前記加入者端末
と無線基地局夫々に非電話信号の通信プロトコルと電話
信号の通信プロトコルとの交換を行うプロトコル変換部
を設ける。
【0099】これにより、非電話信号は専用の通信プロ
トコルを用いることにより、フェージング等の影響を排
して誤りのない非電話信号の送受信が可能となる。ま
た、請求項5に記載の発明は、請求項1又は2記載の無
線アクセスシステムにおいて、前記加入者端末は加入者
終端装置である。
【0100】このため、加入者終端装置に既存のFAX
一体電話を接続してFAXを利用することができる。ま
た、請求項6に記載の発明は、請求項1又は2記載の無
線アクセスシステムにおいて、前記加入者端末は移動通
信用端末である。
【0101】このため、移動通信用端末にアダプタを介
してFAXを接続してFAXの利用が可能となる。請求
項7に記載の発明は、公衆交換電話網と加入者端末との
間を無線で接続する無線アクセスシステムにおいて、上
記加入者端末に、DTMF信号を検出する第3の検出部
と、DTMF信号の検出信号を制御チャネルで伝送する
よう制御する第5の制御部を有し、無線基地局と公衆交
換電話網との間に、DTMF信号を生成する第1の生成
部と、上記制御チャネルでDTMF信号の検出信号が伝
送されたとき、上記第1の生成部にDTMF信号を生成
させて、公衆交換電話網に伝送する第6の制御部とを有
する。
【0102】このため、加入者端末から公衆交換電話網
に対してDTMF信号を歪なく伝送することができ、公
衆交換電話網に接続されたチケットセンターに電話して
チケット予約等が可能となる。請求項8に記載の発明
は、公衆交換電話網と加入者端末との間を無線で接続す
る無線アクセスシステムにおいて、公衆交換電話網と無
線基地局との間にDTMF信号を検出する第4の検出部
と、DTMF信号の検出信号を制御チャネルで伝送する
よう制御する第7の制御部を有し、上記加入者端末に、
上記制御チャネルでDTMF信号の検出信号が伝送され
たとき、上記DTMF信号を認識するか、又は第2の生
成部にDTMF信号を生成させる第8の制御部を有す
る。
【0103】このため、公衆交換電話網から加入者端末
に対してDTMF信号を歪なく伝送することができ、公
衆交換電話網に接続した電話からWLLに接続された加
入者端末の留守電を再生する等の操作が可能となる。請
求項9に記載の発明は、公衆交換電話網と加入者端末と
の間を無線で接続する無線アクセスシステムにおいて、
上記加入者端末に、DTMF信号を検出する第3の検出
部と、DTMF信号の検出信号を制御チャネルで伝送す
ると共に、上記信号を第1の音声符号復号化部をバイパ
スして情報チャネルで伝送するよう制御する第9の制御
部とを有し、無線基地局と公衆交換電話網との間に、上
記制御チャネルでDTMF信号の検出信号が伝送された
とき、情報チャネルで伝送されるDTMF信号を第2の
音声符号復号化部をバイパスして公衆交換電話網に伝送
する第10の制御部とを有する。
【0104】このため、加入者端末から公衆交換電話網
に対してDTMF信号を歪なく伝送することができ、D
TMF信号を生成する第1の生成部が不要となる。請求
項10に記載の発明は、公衆交換電話網と加入者端末と
の間を無線で接続する無線アクセスシステムにおいて、
公衆交換電話網と無線基地局との間にDTMF信号を検
出する第4の検出部と、DTMF信号の検出信号を制御
チャネルで伝送すると共に、上記非電話信号を第2の音
声符号化部をバイパスして情報チャネルで伝送するよう
制御する第11の制御部とを有し、上記加入者端末に、
上記制御チャネルでDTMF信号の検出信号が伝送され
たとき情報チャネルで伝送されるDTMF信号を第1の
音声符号復号化部を通らないよう制御する第12の制御
部を有する。
【0105】このため、公衆交換電話網から加入者端末
に対してDTMF信号を歪なく伝送することができ、D
TMF信号を生成する第2の生成部が不要となる。請求
項11に記載の発明は、請求項8又は10記載の無線ア
クセスシステムにおいて、前記第4の検出部は公衆交換
電話網と無線基地局との間の回線数より少数設けた。D
TMF信号の通信を行う回線数は全体の回線数のうちの
一部であるため、第4の検出部の数を削減でき、回路規
模の増大を防止できる。
【0106】請求項12に記載の発明は、請求項7乃至
10のいずれかに記載の無線アクセスシステムにおい
て、前記加入者端末は加入者終端装置である。このた
め、加入者終端装置に接続した電話で歪のないDTMF
信号の送受信が可能となる。
【0107】請求項13に記載の発明は、請求項7乃至
10のいずれかに記載の無線アクセスシステムにおい
て、前記加入者端末は移動通信用端末である。このた
め、移動通信端末で歪のないDTMF信号の送受信が可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のブロック図である。
【図2】本発明のブロック図である。
【図3】本発明のブロック図である。
【図4】フレームフォーマットを示す図である。
【図5】本発明のブロック図である。
【図6】WLL端末を説明するための図である。
【図7】本発明の上り回線のブロック図である。
【図8】センダを説明するための図である。
【図9】本発明の下り回線のブロック図である。
【図10】レシーバを説明するための図である。
【図11】レシーバを説明するための図である。
【図12】レシーバ割り当て処理のフローチャートであ
る。
【図13】レシーバ割り当て処理のフローチャートであ
る。
【図14】BSCのブロック図である。
【図15】本発明の下り回線のブロック図である。
【図16】WLL端末を説明するための図である。
【図17】本発明の上り回線のブロック図である。
【図18】本発明の下り回線のブロック図である。
【図19】本発明の上り回線のブロック図である。
【図20】本発明の下り回線のブロック図である。
【図21】WLLシステムの基本構成図である。
【図22】移動通信システムの構成図である。
【図23】WLLシステムの構成図である。
【符号の説明】
40 加入者終端装置 41 電話機 42 FAX 44 非電話検出部 45 非電話制御部 46 多重分離部 55 無線基地局装置 60 無線基地局制御装置 70 公衆交換電話網 71,74 加入者交換機 48,66,101,121,151 音声符号化復号
化器(CODEC) 611 〜61n 非電話検出及び変復調部 131 交換部(SW) 105,132,153 CPU 103,133,155 センダ 122,156,171 セレクタ 134,152 レシーバ 142,172 キャラクタ変換器 157 D/A変換器 158 加入者回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石橋 亮一 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 高間 真紀 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 公衆交換電話網と加入者端末との間を無
    線で接続する無線アクセスシステムにおいて、 上記加入者端末に、非電話信号を検出する第1の検出部
    と、 非電話信号の検出信号を制御チャネルで伝送すると共
    に、上記非電話信号を第1の音声符号復号化部をバイパ
    スして情報チャネルで伝送するよう制御する第1の制御
    部とを有し、 無線基地局と公衆交換電話網との間に、上記制御チャネ
    ルで非電話信号の検出信号が伝送されたとき、情報チャ
    ネルで伝送される非電話信号を第2の音声符号復号化部
    をバイパスして公衆交換電話網に伝送する第2の制御部
    とを有することを特徴とする無線アクセスシステム。
  2. 【請求項2】 公衆交換電話網と加入者端末との間を無
    線で接続する無線アクセスシステムにおいて、 公衆交換電話網と無線基地局との間に非電話信号を検出
    する第2の検出部と、 非電話信号の検出信号を制御チャネルで伝送すると共
    に、上記非電話信号を第2の音声符号復号化部をバイパ
    スして情報チャネルで伝送するよう制御する第3の制御
    部とを有し、 上記加入者端末に、上記制御チャネルで非電話信号の検
    出信号が伝送されたとき情報チャネルで伝送される非電
    話信号を第1の音声符号復号化部をバイパスする第4の
    制御部を有することを特徴とする無線アクセスシステ
    ム。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の無線アクセスシステムに
    おいて、 前記第2の検出部は公衆交換電話網と無線基地局との間
    の回線数より少数設けたことを特徴とする無線アクセス
    システム。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2記載の無線アクセスシス
    テムにおいて、 前記加入者端末と無線基地局夫々に非電話信号の通信プ
    ロトコルと電話信号の通信プロトコルとの交換を行うプ
    ロトコル変換部を設けたことを特徴とする無線アクセス
    システム。
  5. 【請求項5】 請求項1又は2記載の無線アクセスシス
    テムにおいて、 前記加入者端末は加入者終端装置であることを特徴とす
    る無線アクセスシステム。
  6. 【請求項6】 請求項1又は2記載の無線アクセスシス
    テムにおいて、 前記加入者端末は移動通信用端末であることを特徴とす
    る無線アクセスシステム。
  7. 【請求項7】 公衆交換電話網と加入者端末との間を無
    線で接続する無線アクセスシステムにおいて、 上記加入者端末に、DTMF信号を検出する第3の検出
    部と、 DTMF信号の検出信号を制御チャネルで伝送するよう
    制御する第5の制御部を有し、 無線基地局と公衆交換電話網との間に、DTMF信号を
    生成する第1の生成部と、 上記制御チャネルでDTMF信号の検出信号が伝送され
    たとき、上記第1の生成部にDTMF信号を生成させ
    て、公衆交換電話網に伝送する第6の制御部とを有する
    ことを特徴とする無線アクセスシステム。
  8. 【請求項8】 公衆交換電話網と加入者端末との間を無
    線で接続する無線アクセスシステムにおいて、 公衆交換電話網と無線基地局との間にDTMF信号を検
    出する第4の検出部と、 DTMF信号の検出信号を制御チャネルで伝送するよう
    制御する第7の制御部を有し、 上記加入者端末に、上記制御チャネルでDTMF信号の
    検出信号が伝送されたとき、上記DTMF信号を認識す
    るか、又は第2の生成部にDTMF信号を生成させる第
    8の制御部を有することを特徴とする無線アクセスシス
    テム。
  9. 【請求項9】 公衆交換電話網と加入者端末との間を無
    線で接続する無線アクセスシステムにおいて、 上記加入者端末に、DTMF信号を検出する第3の検出
    部と、 DTMF信号の検出信号を制御チャネルで伝送すると共
    に、上記信号を第1の音声符号復号化部をバイパスして
    情報チャネルで伝送するよう制御する第9の制御部とを
    有し、 無線基地局と公衆交換電話網との間に、上記制御チャネ
    ルでDTMF信号の検出信号が伝送されたとき、情報チ
    ャネルで伝送されるDTMF信号を第2の音声符号復号
    化部をバイパスして公衆交換電話網に伝送する第10の
    制御部とを有することを特徴とする無線アクセスシステ
    ム。
  10. 【請求項10】 公衆交換電話網と加入者端末との間を
    無線で接続する無線アクセスシステムにおいて、 公衆交換電話網と無線基地局との間にDTMF信号を検
    出する第4の検出部と、 DTMF信号の検出信号を制御チャネルで伝送すると共
    に、上記非電話信号を第2の音声符号復号化部をバイパ
    スして情報チャネルで伝送するよう制御する第11の制
    御部とを有し、 上記加入者端末に、上記制御チャネルでDTMF信号の
    検出信号が伝送されたとき情報チャネルで伝送されるD
    TMF信号を第1の音声符号復号化部を通らないよう制
    御する第12の制御部を有することを特徴とする無線ア
    クセスシステム。
  11. 【請求項11】 請求項8又は10記載の無線アクセス
    システムにおいて、 前記第4の検出部は公衆交換電話網と無線基地局との間
    の回線数より少数設けたことを特徴とする無線アクセス
    システム。
  12. 【請求項12】 請求項7乃至10のいずれかに記載の
    無線アクセスシステムにおいて、 前記加入者端末は加入者終端装置であることを特徴とす
    る無線アクセスシステム。
  13. 【請求項13】 請求項7乃至10のいずれかに記載の
    無線アクセスシステムにおいて、 前記加入者端末は移動通信用端末であることを特徴とす
    る無線アクセスシステム。
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