JPH09246425A - 半導体パッケージおよび半導体装置 - Google Patents

半導体パッケージおよび半導体装置

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JPH09246425A
JPH09246425A JP7315596A JP7315596A JPH09246425A JP H09246425 A JPH09246425 A JP H09246425A JP 7315596 A JP7315596 A JP 7315596A JP 7315596 A JP7315596 A JP 7315596A JP H09246425 A JPH09246425 A JP H09246425A
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JP
Japan
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package
transmission line
semiconductor
package substrate
wiring
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Application number
JP7315596A
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English (en)
Inventor
Koji Shioya
侯治 塩屋
Yoribumi Sakamoto
頼史 阪本
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】構造的にさほど複雑ではなく、安価で、しかも
小型化しても良好な信号伝搬特性で動作可能な半導体パ
ッケージおよび半導体装置を提供する。 【解決手段】パッケージ基板基部10上に台座12を設
け、台座12間を溝14とし、台座12上に伝送線路配
線となるインナーリード30を設ける。インナーリード
30間には、誘電率が小さい空気が存在するので、イン
ナーリード30の特性インピーダンスを50Ωに保った
まま、インナーリード30の配線間隔を狭めることがで
きる。また、インナーリード30の配線間容量も小さく
なって、クロストークノイズも減少する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はIC(Integrated C
ircuits)、LSI(Large-Scale-Integrated-Circuit
s)等の半導体素子を搭載する半導体パッケージおよび
半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年のコンピュータの大集積化、高速化
に伴い、半導体パッケージには、入出力端子の増加、高
周波化、小型化、そして構造の簡素化が要求されてい
る。また、半導体論理素子の高速スイッチング動作によ
って生じる直流電源電圧のゆれ(スイッチングノイズ)
等を低減できるように、ノイズ除去用コンデンサの設置
やパッケージ構造の工夫等が求められている。このよう
な要求に対応できる半導体パッケージとしては、QFP
(Quad-Flat-Package)型、PGA(Pin-Grid-Array)
型などを挙げることができる。
【0003】図5に示すように、QFP型パッケージ
は、構造的に簡素化が図られており、また安価でもある
ため多数利用されている。このQFP型パッケージは、
一般的に、セラミックスパッケージ基板50の中央部に
設けられたキャビティ51内にLSI82が搭載され、
セラミックスパッケージ基板50の4つの上側部52の
表面55上に複数のインナーリード30が内側から外側
に向かって放射状に広がってそれぞれ設けられ、インナ
ーリード30の内側の端部32はLSI82とボンディ
ングワイヤ84によって接続され、パッケージ外周側の
端部34はアウターリードフレーム70に接続されて、
パッケージ外部への入出力ができる構造となっている。
【0004】また、図7に示すように、PGA型パッケ
ージにおいては、パッケージ基板本体340の中央部に
設けられたキャビティ350内にLSI310が搭載さ
れている。パッケージ基板本体340は、複数のセラミ
ックス層341〜345が積層・一体化されて形成され
ている。セラミックス層342〜345上には内部配線
がそれぞれ形成され、各層の内部配線はビアホール32
0によって接続されている。LSI310はボンディン
グワイヤ332によりキャビティ350内に露出するパ
ッド334に接続されている。パッド334は、セラミ
ックス層342上の内部配線336と連続して形成され
ており、内部配線336はビアホール320や他のセラ
ミックス層343〜345上の内部配線を介してパッケ
ージ基板本体340の裏面にグリッド状に形成された外
部入出力ピン322に接続されている。なお、このタイ
プのパッケージでは、一般的に基板材料としてアルミナ
が、配線材料としてタングステンが用いられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】近年の高速スイッチン
グ動作に伴い、上述のようなQFP型パッケージのリー
ド数は増加傾向にある。一方、インナーリード30やア
ウターリードフレーム70等においては、信号伝搬特性
の規格は50Ωの特性インピーダンスであるため、イン
ナーリード30やアウターリードフレーム70の特性イ
ンピーダンスを50Ωに整合させる必要がある。
【0006】従来のインナーリード30は、図6に模式
的に示すように、表面160が平坦なセラミックスパッ
ケージ基板100上に形成されていた。このような構造
では、インナーリード30間の間隔を狭めてパッケージ
の大きさを変えずにインナーリード30の配線本数を増
やそうとすると、特性インピーダンスが50Ωからずれ
てしまうので、配線間隔を縮小してインナーリード30
の配線本数を増加させるには限界があった。そこで、特
性インピーダンスを整合させたままインナーリード30
の配線本数を増加させるためには、インナーリード30
間の配線間隔を一定の値以上に保ちつつインナーリード
30の配線本数を増加させる必要があり、その結果、パ
ッケージの大型化を招いていた。このように、従来の構
造のQFP型パッケージでは、パッケージ自体を小型化
することは困難であった。
【0007】一方、PGA型パッケージにおいては、上
述のように、伝送線路配線は積層構造を利用した多層配
線が可能であるので伝送線路配線間隔には余裕がある。
従って、配線本数を増加させても特性インピーダンスを
整合させることはさほど困難ではなく、小型のまま配線
本数を増加させることができる構造である。
【0008】しかし、高速スイッチング動作で周波数が
高くなるにつれて、多層の伝送線路配線間で寄生成分L
(インダクタンス)、C(キャパシタンス)、R(抵
抗)が増加して信号伝搬特性に悪影響を与える可能性が
ある。そのため、従来のPGAタイプのパッケージで
は、寄生成分が原因で発生するノイズを効果的に除去す
るためにバイパスコンデンサが用いられている。このバ
イパスコンデンサとしては、パッケージ基板本体の内部
において積層間において作り込まれる内蔵コンデンサ
や、パッケージ外部においてはんだ等により接続される
外付けチップ型コンデンサ等が使用されている。これら
のバイパスコンデンサを用いることで、直流電源電圧に
付加されるノイズ成分を除去し、信号伝搬に悪影響を与
えずにLSIを動作させることが可能になった。
【0009】しかし、PGA型パッケージは、その構造
が複雑であるためQFP型パッケージと比較して高価で
ある。
【0010】また、上述したような構成のノイズ除去用
コンデンサ付きPGA型パッケージにあっては、まず、
内蔵コンデンサをパッケージ内部に作り込む場合には、
この内蔵コンデンサは、例えば、薄い誘電体セラミック
スシートと電極層とが交互に複数積層されてパッケージ
内に形成されるため、パッケージ構造が複雑となる。ま
た作り込む際に、電極間で断線、短絡等が起こりやす
く、歩留まり低下を起こす原因となっている。
【0011】また、パッケージ外部において半田等によ
って接続される外付けチップ型コンデンサを搭載するパ
ッケージでは、LSIの発熱を防ぐために設けられてい
る放熱用のヒートスラグないしはヒートスプレッダー等
との兼ね合いから、コンデンサ設置時に、その高さ、ス
ペース等の問題が生じ、外付けチップ型コンデンサの安
価な半田付けが困難となる。また、内蔵コンデンサと同
様に、設置、接続後の接続不良、断線、短絡等の問題が
起こる可能性がある。
【0012】以上のように、バイパスコンデンサをパッ
ケージの内部に作り込んだり、また外部に搭載したりす
ることは、歩留まり低下を引き起こす主要因であるた
め、安価な高速動作用半導体パッケージを提供するとい
う点では問題となる。
【0013】本発明はこのような課題を解決するために
なされたものであり、その主な目的は、構造的にさほど
複雑ではなく、安価で、しかも小型化しても良好な信号
伝搬特性で動作可能な半導体パッケージおよび半導体装
置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の半導体パッケージは、伝送線路配線がパッ
ケージ基板上に形成された半導体パッケージにおいて、
前記パッケージ基板がパッケージ基板基部と前記パッケ
ージ基板基部上に設けられた複数の台座とを備え、前記
複数の台座間には溝がそれぞれ形成され、前記溝内には
前記台座を構成する物質よりも誘電率が小さい物質が存
在し、前記台座上に前記伝送線路配線が形成されている
ことを特徴とする。
【0015】また、本発明の半導体装置は、半導体素子
と、前記半導体素子に電気的に接続された伝送線路配線
がパッケージ基板上に形成された半導体パッケージと、
を備える半導体装置において、前記パッケージ基板がパ
ッケージ基板基部と前記パッケージ基板基部上に設けら
れた複数の台座とを備え、前記複数の台座間には溝が形
成され、前記溝内には前記台座を構成する物資よりも誘
電率が小さい物質が存在し、前記台座上に前記伝送線路
配線が形成されていることを特徴とする。
【0016】このように、伝送線路配線が台座上に形成
され、台座間には溝が形成され、溝内には台座を構成す
る物資よりも誘電率が小さい物質が存在するので、伝送
線路配線の直下のみに誘電率が大きい物質(例えば、台
座をアルミナで構成する場合には、その比誘電率は9.
3である。)が存在し、それ以外の伝送線路配線の周
囲、特に伝送線路配線間には、誘電率が小さい物質が存
在することになる。従って、伝送線路配線の特性インピ
ーダンスを所定の値に保ったまま、伝送線路配線の配線
間隔を狭めることができる。その結果、伝送線路配線の
配線本数を増加させても半導体パッケージが大型化する
ことはなく、場合によっては、小型化することもできる
ようになる。
【0017】また、伝送線路配線間には誘電率が小さい
物質が存在することになるので、伝送線路配線間に発生
する寄生成分、特に配線間容量(浮遊容量)を下げるこ
とができ、その結果、漏話(クロストークノイズ)など
の電源、電流ノイズの発生を防ぐことが可能となる。ま
た、このように配線間容量が小さくなっているのだか
ら、伝送線路配線の配線間隔を小さくして配線本数を増
加させても、クロストークノイズの増大が防止される。
【0018】このように、伝送線路配線の配線間隔を狭
め、伝送線路配線の配線本数を増加させても、特性イン
ピーダンスを整合させることができクロストークの増大
も防止されるので、伝送損失の少ない良好な信号伝搬特
性を得ることができる。
【0019】なお、溝に存在する誘電率が小さい物質
は、好ましくは空気である。空気の比誘電率は1である
ので、伝送線路配線間の誘電率が最も小さくなり、その
結果、上記特性インピーダンスの整合やクロストークノ
イズ発生防止の効果が顕著となる。
【0020】そして、この伝送線路配線の一端部が半導
体素子とリード線、特にボンディングワイヤで接続され
ており、他端部が半導体パッケージの外部に突出する外
部端子と接続されている構成とすることにより、半導体
素子から外部端子までの間の配線は1層の伝送線路配線
のみであるので、パッケージ構造も比較的簡単なものと
なり、その製造も比較的容易となる。また、多層配線の
場合のように、多層配線間で寄生成分が生じることもな
く、従って、この寄生成分が原因で発生するノイズ除去
用のバイパスコンデンサを搭載する必要もなくなる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0022】図1は、本発明の半導体パッケージの基本
構造を説明するための断面図である。本発明の半導体パ
ッケージは、セラミックスパッケージ基板100上にイ
ンナーリード30が形成されているという点では、図6
に示した従来の構造と同様であるが、本発明において
は、このセラミックスパッケージ基板100の構造が従
来とは大きく異なっている。
【0023】すなわち、セラミックスパッケージ基板1
00は、パッケージ基板基部10と台座12とを備えて
いる。パッケージ基板基部10の表面150は平坦であ
り、その表面150上に、断面が台形状の台座12が設
けられている。台座12間には溝14が形成される。台
座12の表面13上にインナーリード30が設けられて
いる。このインナーリード30は、インナーリード30
を伝わる信号の周波数が高くなると伝送線路配線として
機能する。なお、パッケージ基板基部10と台座12と
はアルミナからなり、インナーリード30はタングステ
ンで形成されている。
【0024】このように、インナーリード30は台座1
2上に形成され、台座12間には溝14が形成されるの
で、インナーリード30の直下のみに誘電率が大きいセ
ラミックス(アルミナの比誘電率は9.3)が存在し、
それ以外のインナーリード30の周囲、特にインナーリ
ード30間には、誘電率が小さい空気(空気の比誘電率
は1)が存在することになる。従って、インナーリード
30の特性インピーダンスを50Ωに保ったまま、イン
ナーリード30の配線間隔を、図6に示した従来の場合
よりも狭めることができる。その結果、インナーリード
30の配線本数を増加させても半導体パッケージが大型
化することはなく、場合によっては、小型化することも
できるようになる。また、インナーリード30の配線間
容量も小さくなって、クロストークノイズも減少する。
その結果、伝送損失が小さい良好な信号伝搬特性が得ら
れる。そして、このように配線間容量が小さくなってい
るのだから、インナーリード30の配線間隔を小さくし
て配線本数を増加させても、クロストークノイズの増大
が防止される。
【0025】図2は、このような本発明の半導体パッケ
ージの一製造方法を説明するための断面図である。
【0026】まず、グリーンシートで平板のグリーンシ
ートアルミナ基板110を作成する。それとは別に、ア
ルミナのグリーンシート112上にタングステンからな
るインナーリード130を形作り、その後、インナーリ
ード130と同一形状にグリーンシート112の型を取
る。その後、平板のグリーンシートアルミナ基板110
と加工されたグリーンシート112の両者を重ね合わ
せ、炉にて同時焼成して、図1に示す半導体パッケージ
の基本構造を得る。
【0027】図3は、本発明の半導体パッケージの他の
製造方法を説明するための断面図である。
【0028】まず、平板のアルミナパッケージ基板20
の表面21上に所定の形状でタングステンからなるイン
ナーリード30を選択的に形成する。その後、インナー
リード30をレジスト40によりマスキングして、通常
用いられるエッチング技術によりアルミナパッケージ基
板20をエッチングする。これにより、インナーリード
30の下には台座22が形成され、インナーリード30
間には溝24が形成されて、図1に示す半導体パッケー
ジの基本構造が得られる。
【0029】このようにして製造された半導体パッケー
ジのインナーリード30は特性インピーダンス50Ωに
整合されている必要がある。そこで、図1の構造のセラ
ミックスパッケージ基板100上に形成されたインナー
リード30の特性インピーダンスを50Ωにするための
インナーリード30の線幅Lと配線間距離Wとの関係を
溝深さDをパラメータとして図4に示した。ここで、溝
深さDとは、台座12の表面13からパッケージ基板基
部10の表面150までの距離をいう。また、図4に
は、図6に示すように表面が平坦で溝が形成されていな
い従来のセラミックスパッケージ基板100上に形成さ
れたインナーリード30の場合についても併せて示して
いる(黒丸参照)。
【0030】この図4から、インナーリード30を台座
12上に設け、インナーリード30間に溝14を設けた
本発明の配線構造においては、従来のように表面が平坦
で溝を設けていないセラミックスパッケージ基板上にイ
ンナーリードを設けた場合と比較して、配線間距離Wを
短くしても、50Ωの特性インピーダンスが得られるこ
とがわかる。また、溝14を深くすれば、それに応じて
配線間距離Wをより短くできることもわかる。
【0031】例えば、インナーリード30の線幅Lが1
40μmのとき、従来技術と本発明との配線間距離Wの
比較をすれば、台座の高さ(溝深さD)を50μm(2
mil)、75μm(3mil)、100μm(4mi
l)、125μm(5mil)とした場合、本発明の配
線間距離は従来の配線間距離のそれぞれ45%、35
%、26%、25%となる。
【0032】図5は、本発明のQFP型パッケージを説
明するための断面図である。
【0033】このQFP型パッケージ200は、キャビ
ティダウンタイプで表面実装型の半導体パッケージであ
る。このQFP型パッケージ200においては、セラミ
ックスパッケージ基板50の中央部に設けられたキャビ
ティ51内にLSI82が搭載されている。セラミック
スパッケージ基板50の4つの上側部52の各表面55
上には複数のインナーリード30がそれぞれ設けられて
いる。セラミックスパッケージ基板50の上側部52の
表面55には、図1に示すような台座がパッケージの内
側から外側に向かって放射状に広がって設けられ、台座
間には溝が形成されている。各台座上には、インナーリ
ード30が同様に内側から外側に向かって放射状に広が
ってそれぞれ設けられている。各インナーリード30の
内側の端部32はLSI82のボンディングパッドと金
線からなるボンディングワイヤ84によって接続されて
いる。インナーリード30のパッケージ外周側の端部3
4はアウターリードフレーム70に接続されている。
【0034】LSI82の動作周波数が高い場合には、
インナーリード30は伝送線路配線として機能する。本
発明においては、インナーリード30は台座上に設けら
れ、台座間には溝が形成されているから、インナーリー
ド30の特性インピーダンスを50Ωに保ったまま配線
間距離を短くでき、その結果、QFP型パッケージ20
0の専有面積を小さくできる。
【0035】さらに、このQFP型パッケージ200に
おいては、配線はインナーリード30の1層のみである
ので、比較的簡単な構造であり、その製造も比較的容易
である。また、多層配線の場合のように、多層配線間で
寄生成分が生じることもなく、従って、この寄生成分が
原因で発生するノイズ除去用のバイパスコンデンサを搭
載する必要もない。
【0036】セラミックスパッケージ基板50の上側部
52の外周側上にはセラミックス枠体88が設けられ、
セラミックス枠体88は低融点ガラス86によってセラ
ミックスパッケージ基板50上に固着されている。この
場合に、インナーリード30間の溝にも低融点ガラス8
6が充填されることになるが、その箇所はパッケージ外
周部のみであり、インナーリード30は内側から外側に
向かって放射状に形成されているから、低融点ガラス8
6が存在する箇所においてはインナーリード30の配線
間距離は内側に比べて大きくなっている。また、低融点
ガラス86の比誘電率はアルミナよりも小さい。従っ
て、この部分においては、たとえ、インナーリード30
間に低融点ガラス86が存在しても、インナーリードの
特性インピーダンスを50Ωに保つことができ、また、
配線間容量も大きくはならず、クロストークも抑制され
たままとなる。
【0037】また、セラミックスキャップ92が低融点
ガラス90によりセラミックス枠体88上に固着されて
LSI82を封じている。セラミックスパッケージ基板
50の裏面57にはヒートシンク94が設けられてい
る。
【0038】セラミックスパッケージ基板50はアルミ
ナからなっており、インナーリード30はタングステン
(または42アロイ)からなっており、アウターリード
フレーム70は42アロイで構成されている。
【0039】このように構成されたQFP型パッケージ
200を、IBM社などで開発されたPowerPCク
ラスの入出力ピン(304ピン)を持つパッケージに応
用する場合を検討する。ここで、QFP型パッケージの
一辺の長さを(配線幅×304/4+配線間距離×(3
04/4−1))と定義する。この一辺の長さは、図6
に示した従来の構造を採用した場合には21.9mm、
図1に示した本発明の構造を採用し台座の高さ(溝深さ
D)を2milとした場合には15.7mm(縮小率7
1.7%)、5milとした場合では、13.5mm
(同61.6%)とすることが可能となり、QFP型パ
ッケージの専有面積をかなり小さくできる。
【0040】以上、本発明の実施の形態を説明したが、
本発明は、上記の実施の形態に限定されることはなく、
種々の変形、応用が可能である。例えば、上記実施の形
態では、台座12の断面形状を、上底の長さが下底の長
さよりも短い台形状としたが、逆に上底の長さが下底の
長さよりも長い台形状とすることもでき、上底の長さと
下底の長さが等しい矩形状とすることもできる。また、
インナーリード30とアウターリードフレーム70とを
別個に形成したが、インナーリード30とアウターリー
ドフレーム70とを単一のリードフレームで形成して、
セラミックスパッケージ基板50の台座上にそのリード
フレームを金属ろう材等で貼り付けてもよい。
【0041】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明にあって
は、伝送線路配線を台座上に形成し、台座間の溝内には
台座を構成する物質よりも誘電率が小さい物質が存在す
るようにしたから、伝送線路配線の配線間隔を狭めて伝
送線路配線の配線本数を増加させても特性インピーダン
スを整合させることができ、またクロストークの増大も
防止される。また、構造も複雑ではなくて比較的容易に
製造できるので、伝送損失の少ない良好な信号伝搬特性
を有する半導体パッケージや半導体装置を安価に提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体パッケージの基本構造を説明す
るための断面図である。
【図2】本発明の半導体パッケージの一製造方法を説明
するための断面図である。
【図3】本発明の半導体パッケージの他の製造方法を説
明するための断面図である。
【図4】本発明および従来の半導体パッケージの伝送線
路配線の線幅と配線間距離との関係を示すグラフであ
る。
【図5】本発明および従来のQFPを説明するための断
面図である。
【図6】従来の半導体パッケージの構造を説明するため
の断面図である。
【図7】従来のPGAを説明するための部分切り欠き断
面図である。
【符号の説明】
10…パッケージ基板基部 12…台座 13…表面 14…溝 20…セラミックスパッケージ基板 30…インナーリード 50…セラミックスパッケージ基板 52…上側部 70…アウターリードフレーム 82…LSI 84…ボンディングワイヤ 86…低融点ガラス 88…セラミックス枠体 90…低融点ガラス 92…セラミックスキャップ 100…セラミックスパッケージ基板 150…表面 200…QFP D…溝深さ L…線幅 W…溝幅

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】伝送線路配線がパッケージ基板上に形成さ
    れた半導体パッケージにおいて、前記パッケージ基板が
    パッケージ基板基部と前記パッケージ基板基部上に設け
    られた複数の台座とを備え、前記複数の台座間には溝が
    それぞれ形成され、前記溝内には前記台座を構成する物
    質よりも誘電率が小さい物質が存在し、前記台座上に前
    記伝送線路配線が形成されていることを特徴とする半導
    体パッケージ。
  2. 【請求項2】前記溝に存在する誘電率が小さい物質が、
    空気であることを特徴とする請求項1記載の半導体パッ
    ケージ。
  3. 【請求項3】前記伝送線路配線の一端部が前記半導体パ
    ッケージに搭載される半導体素子からのリード線の接続
    部であり、前記伝送線路配線の他端部に前記半導体パッ
    ケージの外部に突出する外部端子が接続されていること
    を特徴とする請求項1または2記載の半導体パッケー
    ジ。
  4. 【請求項4】半導体素子と、前記半導体素子に電気的に
    接続された伝送線路配線がパッケージ基板上に形成され
    た半導体パッケージと、を備える半導体装置において、 前記パッケージ基板がパッケージ基板基部と前記パッケ
    ージ基板基部上に設けられた複数の台座とを備え、前記
    複数の台座間には溝が形成され、前記溝内には前記台座
    を構成する物資よりも誘電率が小さい物質が存在し、前
    記台座上に前記伝送線路配線が形成されていることを特
    徴とする半導体装置。
  5. 【請求項5】前記溝に存在する誘電率が小さい物質が、
    空気であることを特徴とする請求項4記載の半導体装
    置。
  6. 【請求項6】前記伝送線路配線の一端部が前記半導体素
    子とリード線で接続されており、前記伝送線路配線の他
    端部が前記半導体パッケージの外部に突出する外部端子
    と接続されていることを特徴とする請求項4または5記
    載の半導体装置。
JP7315596A 1996-03-04 1996-03-04 半導体パッケージおよび半導体装置 Pending JPH09246425A (ja)

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JP7315596A JPH09246425A (ja) 1996-03-04 1996-03-04 半導体パッケージおよび半導体装置

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JP7315596A JPH09246425A (ja) 1996-03-04 1996-03-04 半導体パッケージおよび半導体装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6787398B2 (en) 2000-05-24 2004-09-07 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Method of fabricating a high frequency signal amplification device

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