JPH09245688A - 陰極線管およびそのステムベース - Google Patents

陰極線管およびそのステムベース

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JPH09245688A
JPH09245688A JP4998196A JP4998196A JPH09245688A JP H09245688 A JPH09245688 A JP H09245688A JP 4998196 A JP4998196 A JP 4998196A JP 4998196 A JP4998196 A JP 4998196A JP H09245688 A JPH09245688 A JP H09245688A
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JP
Japan
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stem
ray tube
stem base
cathode ray
base
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JP4998196A
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English (en)
Inventor
Kikuichi Oonishi
規久一 大西
Haruo Ito
治男 伊藤
Takashi Setsuda
隆司 説田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高性能な耐電圧特性を得ることができる陰極
線管を提供する。 【解決手段】 陰極線管に接着されるスムスベースの底
部には、高電圧が印加されるスムスピンを貫通する貫通
孔21bの周囲に、複数の凹部で構成されるRTV含有
部25が形成してある。RTV含有部25の端部には、
外周に達するエアー抜き溝26a,26bが形成してあ
る。接着時に、RTV含有部25には接着剤としてRV
Tが流入し、内部の空気がエアー抜き溝26a,26b
を介して外部に流出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子銃のアウター
ピンに装着するステムベースの形状に特徴を有する陰極
線管およびそのステムベースに関する。
【0002】
【従来の技術】陰極線管のネック端部には、陰極線管の
ステムピンを保護し、これらステムピンとの接続を図る
目的などで、ステムベースが装着してある。陰極線管の
ネック端部に装着されたステムピンは、陰極線管の内部
に装着された電子銃の各電極部に、電圧を供給する部分
であり、集束電極用ステムピン(8〜10kV)と隣接
ステムピン(−50〜1000V)との間で、電位差が
大きく、しかもこれらが近接して配置されることから、
これらの間を完全に絶縁する必要がある。
【0003】そこで、従来では、絶縁性に優れた常温加
硫性(RTV:Room Temperature Vulcanizable)シリコ
ーンゴム( 以下、RTVとも称する)を、電位差の大き
いステムピン間に注入し、このシリコーンゴムにより、
ステムベースと陰極線管のネック端部とを接着してい
る。ステムベースは、陰極線管のステムピンを保護し、
これらステムピンとの接続を図るソケットの差し込み口
となるもので、例えば従来のステムベースの一つは以下
に示す形状をしている。
【0004】図6は従来のステムベースの正面図、図7
は図6に示すステムベースの背面図、図8は図7に示す
断面線A−Aにおけるステムベースの断面図である。図
6〜8に示すように、従来のステムベース100は、陰
極線管のステムピンを貫通する貫通孔101a,101
bが、ステムピンに対応して配置してある。ステムベー
ス100の中央部には、陰極線管のチップ部を保護する
保護筒部103が形成してある。特に、高電圧が印加さ
れる集束電極用ステムピンが貫通する貫通孔101bの
周囲には、絶縁隔壁部102が形成してある。図8に示
すように、ネック端部104に接着される、ステムベー
ス100の底部は平坦である。このようなステムベース
100を、図8に示すように、陰極線管のネック端部1
04に接着するには、例えば、ステムベース100とネ
ック端部104との間にRTV105を流し込み、ステ
ムベース100をネック端部104に押圧して接着させ
ている。また、保護筒部103の内周部は、底部付近の
端部110がR面取りされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来の陰極線管では、ステムベース100をネック端
部104に押圧して接着する際に、押圧力によってRT
V105の厚みが変化する。また、ステムベース10と
ネック端部104との間に流し込まれるRTV105の
量は、RTVを塗布する位置およびパターンによって変
化する。そのため、RTV105の厚みにばらつきが生
じ、ステムベース100とネック端部104とが密着せ
ず、高性能な耐電圧性が得られないことがあるという問
題がある。さらに、RTV105は、内部に気泡がない
状態では、絶縁性に優れているが、内部に気泡が存在す
ると、その絶縁性が低下する。しかしながら、前述した
従来の陰極線管では、ステムベース100とネック端部
104とを接着する際のエアー抜きが十分に行えないこ
とから、RTV105の内部に気泡が生じ、耐電圧性が
損なわれることがあるという問題がある。
【0006】本発明は、上述した従来技術に鑑みてなさ
れ、接着剤に気泡を内在させることなくステムベースを
陰極線管に密着でき、高性能な耐電圧性を得ることがで
きる陰極線管およびそのステムベースを提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した従来技術の問題
点を解決し、上述した目的を達成するために、本発明の
ステムベースは、陰極線管のネック端部から突出するス
テムピンを貫通する複数の貫通孔が設けられ、前記ネッ
ク端部に接着されるステムベースであって、少なくとも
一部の貫通孔を囲むように位置し、接着剤を流入するた
めの複数の凹部と、前記凹部が形成された領域から外部
に空気を抜くための空気抜き用の溝とが、前記ネック端
部との接着面に形成されている。
【0008】また、本発明の陰極線管は、複数のステム
ピンがネック端部から突出するように設けてある陰極線
管と、前記複数のステムピンが貫通する複数の貫通孔が
設けられ、少なくとも一部の貫通孔を囲むように位置
し、接着剤を流入するための複数の凹部と、前記凹部が
形成された領域から外部に空気を抜くための空気抜き用
の溝とが、前記ネック端部との接着面に形成されたステ
ムベースと、前記ステムベースの前記凹部に収められ、
前記ステムベースと前記ネック端部とを接着する接着剤
とを有する。
【0009】本発明の陰極線管およびステムベースで
は、その製造過程において、ネック端部との接着面に形
成された複数の凹部に接着剤を流し込むと共に、空気抜
き用の溝から外部に空気を流出する。そのため、陰極線
管とステムベースとの距離を一定に保つことができると
共に、接着剤に気泡が内在することを抑制できる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態に係わる
陰極線管およびそのステムベースについて説明する。図
1(A)は本実施形態に係わる陰極線管のステムベース
1の背面図、図1(B)は図1(A)に示す矢印Bの方
向から見た部分拡大断面図、図2(A)は図1に示す断
面線C−Cにおけるステムベース1の断面図、図2
(B)は図2(A)の部分拡大図である。本実施形態に
係わるステムベース1の正面図は、図6に示す従来のス
テムベースト同じである。
【0011】図3は本実施形態に係わる陰極線管の外観
斜視図、図4は図3に示す陰極線管の部分拡大分解斜視
図、図5は図3に示す陰極線管の内部構成図である。図
3,図4に示すように、本実施形態に係わる陰極線管
は、ファンネルガラス6のネック部12の端部にステム
3が設けてあり、ステム3にステムベース1が接着して
ある。パネルガラス4の内面には、蛍光面10が形成し
てある。パネルガラス4とファンネルガラス6とは、フ
リット接合部8で接合してある。
【0012】図4に示すように、ネック部12の内部に
は電子銃14が設けてあり、電子銃14はヒータ、カソ
ード、第1グリッド、第2グリッド、第3グリッドおよ
び陽極などで構成される。電子銃14の各部に供給され
る電圧は、ネック部12の端部に装着された各ステムピ
ン16を通して印加される。各ステムピン16は、例え
ば、ニッケルなどで構成され、図5に示すように、チッ
プ18の周囲に、円周方向に配置される。ステムピン1
6のうち、集束電極用ステムピン16b(8〜10k
V)には、他のステムピン16a(−50〜1000
V)に比べて高電圧が印加されることから、集束電極用
ステムピン16bと他のステムピン16aとの間の間隔
は、他のステムピン16a相互間の間隔より広い。
【0013】しかしながら、ネック部12の端部は、も
ともと小さいので、集束電極用ステムピン16aと他の
隣接ステムピン16bとの間の絶縁性を向上させるため
に、ステム3にステムベース1の底部を接着している。
【0014】ステムベース1は、陰極線管のステムピン
16を保護し、これらステムピン16との接続を図るソ
ケットの差し込み口となるもので、例えばポリカーボネ
ートで構成される。ステムベース1は、図1,図2,図
5に示すように、各ステムピン16a,16bが貫通す
る貫通孔21a,21bがステムピン16a,16bに
対応して配置してある。ステムベース1の中央部には、
チップ18を保護する保護筒部23が形成してある。高
電圧が印加される集束電極用ステムピン16bが貫通す
る貫通孔21bの周囲には、ステム3が接着される底部
と反対側の面に、絶縁隔壁部22が形成してある。
【0015】また、ステムベース1の底部には、貫通孔
21bを囲むように、密集した複数の小さな凹部で構成
されるRTV含有部25が形成してある。RTV含有部
25の両端には2箇所に、ステムベース1の外周に達す
るエアー抜き溝26a,26bが形成してある。エアー
抜き溝26a,26bは、図1(B)に示すように、ス
テムベース1の中心軸方向に深さ0.9mmを有し、R
TV含有部25とステムベース1の外周とを連通させ
る。また、保護筒部23の内周部は、底部付近の端部3
0がC面取りされている。このように、端部30をC面
取りすることで、ステムベースがステムに確実に密着す
るという効果がある。
【0016】次に、本実施形態に係わる陰極線管の製造
過程において、前述したステムベース1を、ネック部1
2に設けられたステム3に接着する工程を説明する。先
ず、図5に示すように、ネック部12に設けられたステ
ム3の表面に、2本の集束電極用ステムピン16bを囲
むように、RTV105を塗布する。次に、集束電極用
ステムピン16bを貫通孔21bに貫通させ、ステムピ
ン16aを貫通孔21aに貫通させながら、ステムベー
ス1の底部をステム3の表面に押圧する。
【0017】この押圧力によって、ステム3の表面に塗
布されたRTV105が、ステムベース1の底部に形成
されたRTV含有部25の凹部内に流れこむと共に、ス
テムベース1とステム3との間の空気が、図1に示すエ
アー抜き溝26a,26bを介して外部に流出する。こ
のとき、ステムベース1とステム3との間隔は、RTV
含有部25を構成する凹部相互間に存在する凸部によっ
て、図2(A)に示すように、一定に保たれる。その
後、例えば100〜110℃で約1時間加熱を行い、R
TV105を硬化させる。
【0018】以上説明したように、本実施形態に係わる
陰極線管によれば、ステムベース1にRTV含有部25
を設けたことで、ステムベース1を装着時に、ステムベ
ース1とステム3との距離を安定して一定に保つことが
できる。その結果、陰極線管に接着されたステムベース
1の姿勢を常に一定にし、陰極線管とステムベース1と
を密着でき、高性能な耐電圧性を得ることができ。ま
た、本実施形態に係わる陰極線管によれば、ステムベー
ス1にエアー抜き溝26a,26bを設けたことで、R
TV105の内部に気泡が発生することを効果的に抑制
できる。その結果、耐電圧性に優れた陰極線管を提供す
ることができる。
【0019】本発明は上述した実施形態には限定されな
い。例えば、上述した実施形態では、貫通孔21bを囲
むようにRTV含有部25を形成した場合について例示
したが、本発明は、貫通孔21bに加えて一部あるいは
全ての貫通孔21aを囲むようにRTV含有部25を形
成してもよい。また、エアー抜き溝26a,26bの数
および形状は、エアー抜きとして機能を適切に発揮すれ
ば、上述したものには限定されない。さらに、前述した
実施形態では、接着剤としてRTVを例示したが、接着
剤として紫外線硬化樹脂などを用いてもよい。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の陰極線管
およびそのステムベースによれば、陰極線管に接着され
たステムベースの姿勢を常に一定に保ち、高性能な耐電
圧性を得ることができ。また、本発明の陰極線管および
そのステムベースによれば、接着剤の内部に気泡が発生
することを効果的に抑制できる。その結果、優れた耐電
圧性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の実施形態に係わる陰極線管の
ステムベースの背面図、(B)は(A)に示す矢印Bの
方向から見た部分拡大断面図である。
【図2】(A)は図1に示す断面線C−Cにおけるステ
ムベースの断面図、(B)は(A)の部分拡大図であ
る。
【図3】図3は本発明の実施形態に係わる陰極線管の外
観斜視図である。
【図4】図4は図3に示す陰極線管の部分拡大分解斜視
図である。
【図5】図5は図3に示す陰極線管の内部構成図であ
る。
【図6】図6は従来のステムベースの正面図である。
【図7】図7は図6に示すステムベースの背面図であ
る。
【図8】図8は図7に示す断面線A−Aにおけるステム
ベースの断面図である。
【符号の説明】
1…ステムベース、3…ステム、4…パネルガラス、6
…ファンネルガラス、8…フリット接合部、12…ネッ
ク部、16,16a,16b…ステムピン、18…チッ
プ、21a,21b…貫通孔、22…絶縁隔壁部、23
…保護筒部、25…RTV含有部、26a,26b…エ
アー抜き溝。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】陰極線管のネック端部から突出するステム
    ピンを貫通する複数の貫通孔が設けられ、前記ネック端
    部に接着されるステムベースにおいて、 少なくとも一部の貫通孔を囲むように位置し、接着剤を
    流入するための複数の凹部と、前記凹部が形成された領
    域から外部に空気を抜くための空気抜き用の溝とが、前
    記ネック端部との接着面に形成されたステムベース。
  2. 【請求項2】複数のステムピンがネック端部から突出す
    るように設けてある陰極線管と、 前記複数のステムピンが貫通する複数の貫通孔が設けら
    れ、少なくとも一部の貫通孔を囲むように位置し、接着
    剤を流入するための複数の凹部と、前記凹部が形成され
    た領域から外部に空気を抜くための空気抜き用の溝と
    が、前記ネック端部との接着面に形成されたステムベー
    スと、 前記ステムベースの前記凹部に収められ、前記ステムベ
    ースと前記ネック端部とを接着する接着剤とを有する陰
    極線管。
JP4998196A 1996-03-07 1996-03-07 陰極線管およびそのステムベース Pending JPH09245688A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6455999B1 (en) 1998-06-25 2002-09-24 Kabushiki Kaisha Toshiba Color picture tube
KR20020073996A (ko) * 2001-03-19 2002-09-28 삼성에스디아이 주식회사 칼라 음극선관용 베이스 캡

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US6455999B1 (en) 1998-06-25 2002-09-24 Kabushiki Kaisha Toshiba Color picture tube
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