JPH11111415A - 陰極線管のソケットと、そのソケットを採用した陰極線管組立体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 陰極線管のソケットと、そのソケットを採用
した陰極線管組立体を提供する。 【解決手段】 陰極線管のネック部１００に所定の配列
角に固定され、相対的に各々高電圧及び低電圧が印加さ
れる第１及び第２リードピン１１５，１１６と、電圧を
印加するために第２リードピン１１６の配列角と異なる
配列角にシグナルライン１２１が形成されているソケッ
トボード１２０を相互連結するソケット１３０におい
て、各第２リードピン１１６と結合されるピンホルダ部
１３２ａと、シグナルライン１２１に結合されるアウタ
ピン部１３２ｃと、ピンホルダ部１３２ａとアウタピン
部１３２ｃとを連結する延長部１３２ｂよりなる複数の
コネクタピン１３２と、コネクタピン１３２が固定され
るソケット本体１３１とを含み、アウタピン部１３２ｃ
の配列角は前記シグナルライン１２１の配列角と同一と
する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は陰極線管組立体に係
り、特に陰極線管のネック部に装着されたリードピン及
びソケットボードに結合されて各リードピンに所定の電
圧を印加するソケットと、そのソケットを採用した陰極
線管組立体に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般の陰極線管組立体は図５及び図６に
示されたように陰極線管１０と、前記陰極線管１０のネ
ック部１１に設けられたリードピン１２と結合されて各
リードピン１２に所定の電圧を印加する複数個のコネク
タピン２２を備えたソケット２０と、前記コネクタピン
２２に所定の電圧を印加するためのシグナルライン３１
が所定のパターンで形成されたソケットボード３０とを
具備する。

【０００３】前記陰極線管１０は蛍光膜１１１の形成さ
れたパネル１１２と、前記パネル１１２と封着されるフ
ァンネル１１３とを含む。前記ファンネル１１３のネッ
ク部１１には電子銃１３が設けられ、この電子銃１３は
ガラスビード１３ｂに所定間隔に固定された多数の電極
１３ａで構成される。前記電子銃１３の各電極１３ａは
コネクタ１３ｃによりリードピン１２と電気的に連結さ
れる。

【０００４】前記ソケット２０の本体２１には前記リー
ドピン１２の配列パターンと同じパターンで複数個のホ
ール２１ａが形成され、前記本体２１の外周面にはコネ
クタピン２２を固定するための固定部２１ｂ備えられ
る。

【０００５】前記コネクタ部２２は前記本体２１のホー
ル２１ａに挿入されリードピン１２と結合されるリード
ピンホルダ部２２ａと、このリードピンホルダ部２２ａ
から延長され前記固定部２１ｂに固定されるアウタピン
部２２ｂとを含む。ここで、前記リードピンホルダ部２
２ａ及びアウタピン部２２ｂの配列中心は一致し、配列
中心に対するホール２１ａの配列角（Ａ）、即ちリード
ピンホルダ部２２ａの配列角とシグナルライン３１の配
列角（Ｂ）、即ちアウタピン部２２ｂの配列角は同一で
ある。

【０００６】そして、前記ソケットボード３０には前記
アウタピン部２２ｂの配列パターンに相応するようにシ
グナルライン３１が形成されており、このシグナルライ
ン３１には前記アウタピン部２２ｂが挿入されハンダ付
けられる接続孔３１ａが形成されている。

【０００７】また、リードピン１２は高圧が印加される
高圧リードピン１２ａと低圧が印加される低圧リードピ
ン１２ｂとに区分される。

【０００８】前述したように構成された陰極線管組立体
において、電子銃のメーンレンズを構成する電極、即ち
フォーカス電極数の増加により、このフォーカス電極に
電圧を印加する高圧リードピン１２ａの数が増加する場
合、これと結合されるソケット２０のホール２１ａ数が
増加するので、低圧リードピン１２ｂが結合されるホー
ル２１ａの配列角（Ａ）も縮まることになる。つまり、
低圧リードピン１２ｂの配列角及びソケットボード３０
のシグナルライン３１の配列角（Ｂ）も縮まるように再
設計されることが要求される。従って、リードピン１２
の数が変化されると、たとえ電子銃に電圧を印加するた
めの回路的な特性が同一であっても、ソケットボード３
０のシグナルライン３１も減少された配列角に合うよう
に再設計しなければならないという問題点があった。

【０００９】このような問題点を解決するために、図６
に示したようにリードピン１２の数は一定に保った状態
で、リードピン１２と連結された電極と追加設置された
電極との間に抵抗１４を設けて前記追加設置された電極
に減圧された電圧を印加した。

【００１０】しかし、前記減圧用抵抗１４は陰極線管の
内部に設けられているので電子銃の組立時設置しにく
く、高熱及び高圧スプラッシュ（ｓｐｌａｓｈ）工程を
経なければならない陰極線管の製造工程において信頼性
の確保が難しい。特に、製造工程において、抵抗の劣化
に伴う抵抗値の変更時フォーカス特性が劣るという問題
点があった。

【００１１】

【発明が解決しようとする課題】本発明の目的はリード
ピン数が変化しても既存のソケットボードをそのまま使
用しうる陰極線管用ソケットと、そのソケットを有する
陰極線管組立体を提供することにある。

【００１２】本発明の他の目的は電子銃を構成する電極
に電圧を減圧して印加するための抵抗を陰極線管の外部
に設けたソケットと、そのソケットを有する陰極線管組
立体を提供することにある。

【００１３】

【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明のソケットは、陰極線管のネック部に所定の配
列角に固定され、相対的に各々高電圧及び低電圧が印加
される第１及び第２リードピンと、電圧を印加するため
に前記第２リードピンの配列角と異なる配列角にシグナ
ルラインが形成されているソケットボードを相互連結す
るソケットにおいて、前記各第２リードピンと結合され
るピンホルダ部と、前記シグナルラインに結合されるア
ウタピン部と、前記ピンホルダ部とアウタピン部とを連
結する延長部よりなる複数のコネクタピンと、前記コネ
クタピンが固定されるソケット本体とを含み、前記アウ
タピン部の配列角は前記シグナルラインの配列角と同一
であることを特徴とする。

【００１４】前記第１リードピンは少なくとも１つが備
えられ、前記ソケットは、前記第１リードピンが結合さ
れる少なくとも二つのコネクタ部と、前記コネクタ部を
相互連結する抵抗とを含む。

【００１５】また、前記コネクタピンの延長部のうち少
なくとも１つは前記ピンホルダ部とアウタピン部とを傾
けて連結される。

【００１６】前記他の目的を達成するための本発明の陰
極線管組立体は、パネルと封着されネック部を有するフ
ァンネルと、前記ネック部に封じ込まれ複数個の電極よ
りなる電子銃と、前記ネック部に所定の配列角に固定さ
れ相対的に各々高電圧と低電圧が印加される第１及び第
２リードピンとを含む陰極線管と、電圧を印加するため
に前記第２リードピンの配列角と異なる配列角にシグナ
ルラインが形成されているソケットボードと、前記第２
リードピンと同じ配列角に形成されたホールを有するソ
ケット本体と、前記ホールに設けられ前記第２リードピ
ンと結合されるピンホルダ部、前記シグナルラインに結
合されるアウタピン部及び前記ピンホルダ部とアウタピ
ン部とを連結する延長部よりなる複数のコネクタピンと
を含み、前記アウタピン部の配列角は前記シグナルライ
ンの配列角と同じソケットを含む。

【００１７】

【発明の実施の形態】以下、添付した図面に基づき本発
明を詳しく説明する。

【００１８】本発明の望ましい実施形態によるソケット
を採用した陰極線管組立体の一部を図１に示した。

【００１９】図示されたように陰極線管（図５の１０）
のネック部１００には電子銃１１４が封じ込されてお
り、この電子銃１１４はビードガラス１１４ｂに所定間
隔に固定された複数個の電極１１４ａで構成される。前
記各電極１１４ａはネック部１００に融着された第１リ
ードピン１１５及び第２リードピン１１６と各々導電性
ワイヤーにより連結される。

【００２０】前記第１、２リードピン１１５、１１６は
円状を成すように配列され、前記第１リードピン１１５
は電子銃１１４のメーンレンズを成す電極に相対的に高
電圧を印加する。また、前記第２リードピン１１６は７
乃至９個備えられて電子銃１１４の補助レンズを成す電
極及びカソード組立体に前記メーンレンズを成す電極に
印加される電圧より低電圧を印加する。

【００２１】前記第１リードピン１１５と、その第１リ
ードピンに隣接した第２リードピン１１６間の間隔は第
２リードピン１１６の相互間隔より広い。

【００２２】前記第１及び第２リードピン１１５、１１
６はソケット１３０と結合されて所定電圧が印加され、
前記ソケット１３０はソケットボード１２０に結合され
る。

【００２３】前記ソケット１３０は、図１及び図２に示
されたようにソケット本体１３１と、このソケット本体
１３１の固定部１３１ｂに設けられて前記第２リードピ
ン１１６と結合される複数個のコネクタピン１３２と、
前記第１リードピン１１５と結合されるコネクタ部１３
４とを含む。

【００２４】前記ソケット１３０には前記第２リードピ
ン１１６の配列パターンと同一なパターンで複数個のホ
ール１３１ａが形成されている。前記コネクタピン１３
２は、前記ホール１３１ａに挿着されて第２リードピン
１１６と結合されるピンホルダ部１３２ａ、前記ピンホ
ルダ部１３２ａから延長される延長部１３２ｂ及び前記
延長部１３２ｂから本体１３１の下部に延長されてソケ
ットボード１２０のシグナルライン１２１の接続孔１２
３にハンダ付けられるアウタピン部１３２ｃで構成され
る。

【００２５】本実施形態において、前記第１リードピン
１１５の数は図６の高圧リードピン１２ａの数、１本に
比べて増加された２本である。また、第２リードピン１
１６とホール１３１ａの配列角（Ｃ）、即ちホール１３
１ａに挿着されるピンホルダ部１３２ａの配列角が図６
のホール２１ａ（図２では点線で示す）の配列角（Ａ）
より縮まることになる。しかし、アウタピン部１３２ｃ
と接続されるソケットボード１２０のシグナルライン１
２１の配列角（Ｄ）、即ちアウタピン部１３２ｃの配列
角は既存のソケットボード（図６の３０）のシグナルラ
イン３１の配列角（Ｂ）と同一である。従って、ピンホ
ルダ部１３２ａ及びアウタピン部１３２ｃの配列角は相
異なる。

【００２６】前記ピンホルダ部１３２ａ及びアウタピン
部１３２ｃの配列角が相異なるので、前記延長部１３２
ｂは図２に示されたようにピンホルダ部１３２ａとアウ
タピン部１３２ｃとを直線に連結できなく、位置に応じ
て傾けて連結する。

【００２７】従って、第１リードピン１１５の数の増加
により第２リードピン１１６と結合されるホール１３２
ａ及びピンホルダ部１３２ａとの間隔が変わっても既存
のソケットボード（図６の３０）を使用しうる。

【００２８】前記第１リードピン１１５が結合されるコ
ネクタ部１３４はソケットボード１２０に固定されな
く、陰極線管のメーンボードと連結された高圧線端子
（図示せず）と接続されて第１リードピン１１５に高電
圧を印加することになる。この際、第２リードピン１１
５が２本以上の場合、図３に示されたように前記コネク
タ部１３４の間に設けられた抵抗１３５により隣接され
たコネクタ部に減圧された電圧が印加される。従って、
第１リードピン１１５に対する高電圧の供給構造を簡便
化させうる。

【００２９】代案として、図４に示されたようにそれぞ
れのコネクタ部１３４には本体に設けられる抵抗を通し
て減圧された電圧を直接印加しうる。

【００３０】

【発明の効果】前述したように本発明によれば、電子銃
の電極数の増加によってリードピンが結合されるホール
及びコネクタピンのピンホルダ部の配列間隔が変わって
も、既存のソケットボードをそのまま使用しうるので同
じ回路特性を有する陰極線管に対するソケットボードの
互換性を確保しうる。

【００３１】また、第１リードピンに高圧を印加するた
めのコネクタ部の間の本体に抵抗を設けることにより、
従来の陰極線管の内部に抵抗を設けたものに比べて陰極
線管の組立が簡便である。

【００３２】本発明は図面示された実施形態に基づき説
明されたが、これは例示的なものに過ぎなく、当業者な
らばこれより多様な変形及び実施形態が可能である。従
って、本発明の真正な技術的保護範囲は添付された特許
請求の範囲の技術的な思想によってのみ決まるべきであ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明によるソケットと、そのソケットを有す
る陰極線管組立体の一部分解斜視図。

【図２】図１に示されたソケットを示した平面図。

【図３】本発明によるソケットのコネクタ部に抵抗の設
けられた状態を示した平面図。

【図４】本発明によるソケットのコネクタ部に抵抗の設
けられた状態を示した平面図。

【図５】従来の陰極線組立体の断面図。

【図６】従来のソケットを採用した陰極線管組立体の一
部分解斜視図。

【符号の説明】

１００ ネック部 １１４ 電子銃 １１５，１１６ 第１及び第２リードピン １３０ ソケット １３２ コネクタピン １３４ コネクタ部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金 徳鎬 大韓民國京畿道水原市勸善區勸善洞1258− ２番地 (72)発明者 李 圭洪 大韓民國京畿道水原市勸善區金谷洞 新美 州アパート１棟503號 (72)発明者 河 載暎 大韓民國京畿道水原市勸善區細柳３洞164 −24番地 (72)発明者 林 東原 大韓民國京畿道▲ゆい▼旺市内▲そん▼１ 洞 浦一住公アパート109棟206號

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 陰極線管のネック部に所定の配列角に固
   定され、相対的に各々高電圧及び低電圧が印加される第
   １及び第２リードピンと、電圧を印加するために前記第
   ２リードピンの配列角と異なる配列角にシグナルライン
   が形成されているソケットボードを相互連結するソケッ
   トにおいて、 前記各第２リードピンと結合されるピンホルダ部と、前
   記シグナルラインに結合されるアウタピン部と、前記ピ
   ンホルダ部とアウタピン部とを連結する延長部よりなる
   複数のコネクタピンと、前記コネクタピンが固定される
   ソケット本体とを含み、 前記アウタピン部の配列角は前記シグナルラインの配列
   角と同一であることを特徴とするソケット。
2. 【請求項２】 前記第１リードピンと結合される少なく
   とも１つ以上のコネクタ部と、前記ソケット本体に設け
   られて前記コネクタ部に印加される電圧を降下させる抵
   抗をさらに具備してなることを特徴とする請求項１記載
   のソケット。
3. 【請求項３】 前記第１リードピンは少なくとも２本が
   備えられ、 前記ソケットは、 前記第１リードピンが結合される少なくとも２つのコネ
   クタ部と、 前記コネクタ部を相互連結する抵抗とを含むことを特徴
   とする請求項１に記載のソケット。
4. 【請求項４】 前記コネクタピンの延長部のうち少なく
   とも１つは前記ピンホルダ部とアウタピン部とを傾けて
   連結することを特徴とする請求項１記載のソケット。
5. 【請求項５】 パネルと封着されるネック部を有するフ
   ァンネルと、前記ネック部に封じ込まれ複数個の電極よ
   りなる電子銃と、前記ネック部に所定の配列角に固定さ
   れ相対的に各々高電圧と低電圧が印加される第１及び第
   ２リードピンとを含む陰極線管と、 電圧を印加するために前記第２リードピンの配列角と異
   なる配列角にシグナルラインが形成されているソケット
   ボードと、 前記第２リードピンと同じ配列角に形成されたホールを
   有するソケット本体と、前記ホールに設けられ前記第２
   リードピンと結合されるピンホルダ部、前記シグナルラ
   インに結合されるアウタピン部及び前記ピンホルダ部と
   アウタピン部とを連結する延長部よりなる複数のコネク
   タピンとを含み、前記アウタピン部の配列角は前記シグ
   ナルラインの配列角と同じソケットを含むことを特徴と
   する陰極線管組立体。
6. 【請求項６】 前記第１リードピンと結合される少なく
   とも１つ以上のコネクタ部と、前記ソケット本体に設け
   られて前記コネクタ部に印加される電圧を降下させる抵
   抗をさらに具備してなることを特徴とする請求項５に記
   載の陰極線管組立体。
7. 【請求項７】 前記第１リードピンは少なくとも、二本
   が備えられ、 前記ソケットは、 前記第１リードピンが結合される少なくとも二つのコネ
   クタ部と、前記コネクタ部を相互連結する抵抗とを含む
   ことを特徴とする請求項５に記載の陰極線管組立体。
8. 【請求項８】 前記コネクタピンの延長部のうち少なく
   とも１つは前記ホルダ部とアウタピン部とを傾けて連結
   することを特徴とする請求項５記載の陰極線管組立体。