JPH0924488A - ソルダペースト用フラックス組成物 - Google Patents
ソルダペースト用フラックス組成物Info
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- JPH0924488A JPH0924488A JP19574395A JP19574395A JPH0924488A JP H0924488 A JPH0924488 A JP H0924488A JP 19574395 A JP19574395 A JP 19574395A JP 19574395 A JP19574395 A JP 19574395A JP H0924488 A JPH0924488 A JP H0924488A
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- polybutadiene
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Abstract
ハンダ付け性を損ねることなく、ハンダ付け後、プリン
ト配線板に残るフラックス残渣は温度変化を受けても、
クラックの発生や劣化が少なく、また、高湿環境下でも
絶縁不良やマイグレーションが生じない高信頼性ソルダ
ペースト用フラックスを提供する。 【構成】 分子量1000〜3000のアタクティック
1,2−ポリブタジエンまたはその不飽和結合部分に水
素を添加して飽和結合としたものを含有するソルダペー
スト用フラックス組成物。
Description
部品等を実装する際、ハンダ付けに用いるソルダペース
ト用フラックス組成物に関するものである。
ためのハンダ付けに用いられるソルダペーストは、ペー
ストあるいはクリーム状フラックスとハンダ粉末とを混
合したものである。従来のペーストあるいはクリーム状
フラックスは、ロジン系樹脂を主成分とし、これに活性
力を高めるために活性剤を加え、ペーストあるいはクリ
ーム状にするためワックスを加え、200〜300℃の
範囲の沸点を持つ溶剤に溶融後、ペーストあるいはクリ
ーム状にしたものである。近年のフロン規制により、プ
リント配線板に電子部品等をハンダ付けした後のプリン
ト配線板に残るフラックス残渣は、洗浄しない方向に移
行してきており、そのため、プリント配線板に残るフラ
ックス残渣の高信頼性が強く要望されている。
頼性については、高湿度下での絶縁抵抗試験やマイグレ
ーション試験等で評価されているが、これらの試験は、
ほとんど恒温状態下でのものである。地球的環境や電子
機器によっては、動作中発熱するものがあることなどを
考慮すると、プリント配線板に残るフラックス残渣は、
常に温度変化を受け、ためにクラックの発生や劣化を生
じ、信頼性を損ねている状況であった。
ダペースト用フラックスと比べ、ハンダ付け性を損ねる
ことなく、ハンダ付け後、プリント配線板に残るフラッ
クス残渣は温度変化を受けても、クラックの発生や劣化
が少なく、また、高湿環境下でも絶縁不良やマイグレー
ションが生じない高信頼性ソルダーペースト用フラック
スを提供することを目的とするものである。
的を達成するため鋭意研究を重ねた結果、ソルダペース
ト用フラックスの主成分であるロジン系樹脂と相溶し、
温度変化に対し耐性のある分子量1000〜3000の
アタクティック1,2−ポリブタジエンを含有させるこ
とにより、その目的を達成することができることを知
り、本発明を完成するに至ったのである。
000のアタクティック1,2−ポリブタジエンまたは
その不飽和結合部分に水素を添加して飽和結合としたも
のを含有することを特徴とするソルダペースト用フラッ
クス組成物である。また、本発明は、上記ポリブタジエ
ンまたはその不飽和結合部分に水素を添加して飽和結合
としたものが、その末端の一つまたは二つにヒドロキシ
ル基またはカルボキシル基を有するものであることを特
徴とするソルダペースト用フラックス組成物である。そ
して、このソルダペースト用フラックス組成物を用いた
ソルダペーストによりハンダ付けした後のプリント配線
板に残るフラックス残渣は、従来にみられた温度変化に
よるクラック等の発生に伴う信頼性の低下を解消したも
のである。
ク1,2−ポリブタジエンおよびその不飽和結合部分に
水素を添加して飽和結合としたものの含有量は、大気中
リフローでのソルダーペースト用フラックス組成物にお
いては、分子量1000のものは2重量%以上、10重
量%未満、分子量2000のものは5重量%以上、15
重量%未満、分子量3000のものは10重量%以上、
20重量%未満が好ましい。また、窒素雰囲気中リフロ
ーでのソルダーペースト用フラックス組成物において
は、分子量1000のものは2重量%以上、10重量未
満、分子量2000のものは5重量%以上、10重量%
未満、分子量3000のものは10重量%以上、15重
量%未満が好ましい。この含有量より少ないと効果が弱
く、この含有量より多いと印刷時や加熱時にダレが生
じ、また、リフロー後のソルダーペースト残渣の粘着性
が出るなどの不具合がみられ好ましくない。
ス組成物は、ガムロジン、水添ロジン、重合ロジン等の
ロジン系樹脂を主成分として含み、これに活性力を高め
るためにアミン−ハロゲン化水素酸塩や有機酸など種々
の活性剤が、さらに、ペーストあるいはクリーム状にす
るために硬化ヒマシ油や高級脂肪酸アミドなどのワック
スが添加され、200〜300℃の範囲の沸点を持つジ
エチレングリコールジブチルエーテルやジエチレングリ
コールモノヘキシルエーテルなどの溶剤に溶融されたも
のからなっている。
組成物は、上記の各成分のうち主成分であるロジン系樹
脂の一部をアタクティック1,2−ポリブタジエンに変
更し、このポリブタジエンを一定量含有させたのであ
る。一般に、ロジン系樹脂は軟化点が70〜150℃の
比較的脆い樹脂であり、特に0℃以下の低温では、プリ
ント配線板との収縮率の差による歪を吸収できず、クラ
ックを生じ、そこに大気中の水分が侵入し、信頼性を損
ねる要因となっている。
ブタジエンおよびその不飽和結合部分に水素を添加して
飽和結合としたものは、ロジン系樹脂との相溶性がよ
く、ハンダ付け性を損なうことがなく、電気特性に優
れ、ロジン系樹脂に適度な柔軟性を与えるためにクラッ
クの発生がほとんどなく、高い信頼性が得られるのであ
る。
説明する。実施例および比較例の組成は表1〜6に示し
た。また、実施例および比較例によって得られたソルダ
ペーストについて試験した。なお、ハンダ粉末は錫−鉛
共晶ハンダで、粒径は20〜40μmである。試験項目
および試験方法は次のとおりである。 (1)印刷時のダレ試験、加熱時のダレ試験 JIS−Z−3284に準じる。
撃試験機により温度サイクルをかけた後のフラックス残
渣中のクラック発生の有無を、図1の評価パターン部分
について観察した。
枚行い、クラック発生率をプリント基板単位で算出し
た。印刷は厚さ0.2mmのメタルマスクを用いて行
い、リフローは温風−遠赤外加熱併用型のリフロー装置
で、大気と窒素雰囲気(酸素濃度500ppm以下)で
行なった。予熱は150〜160℃・・80秒、本加熱
は200℃以上・・30秒である。温度サイクル条件は
−30℃⇔80℃(各10分間)のサイクルで行なっ
た。試験結果を表8に示す。
は(3)のリフロー条件で、また、試験条件は温度85
±2℃、相対湿度85〜90%、168時間である。 試験結果を表9に示す。
は(3)のリフロー条件で、また、試験条件は温度85
±2℃、相対湿度85〜90%,1000時間である。 試験結果を表9に示す。
ックス組成物の主成分であるロジン系樹脂の一部を、ア
タクティック1,2−ポリブタジエンまたはその不飽和
結合部分に水素を添加して飽和結合としたものに変更し
て、これを含有させることにより、ハンダ付け性を損ね
ることなく、ハンダ付け後、プリント配線板に残るフラ
ックス残渣が温度変化を受けても、クラックの発生や劣
化がなく、また、高湿環境下でも絶縁不良やマイグレー
ションが生じない高信頼性ソルダペースト用フラックス
組成物が得られる。
の説明図である。
説明図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 分子量1000〜3000のアタクティ
ック1,2−ポリブタジエンまたはその不飽和結合部分
に水素を添加して飽和結合としたものを含有することを
特徴とするソルダペースト用フラックス組成物。 - 【請求項2】 アタクティック1,2−ポリブタジエン
がその末端の一つまたは二つにヒドロキシル基(−O
H)またはカルボキシル基(−COOH)を有するもの
である請求項1に記載のソルダペースト用フラックス組
成物。 - 【請求項3】 アタクティック1,2−ポリブタジエン
の不飽和結合部分に水素を添加して飽和結合としたもの
がその末端の一つまたは二つにヒドロキシル基(−O
H)またはカルボキシル基(−COOH)を有するもの
である請求項1に記載のソルダペースト用フラックス組
成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19574395A JP3649254B2 (ja) | 1995-07-10 | 1995-07-10 | ソルダペースト用フラックス組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19574395A JP3649254B2 (ja) | 1995-07-10 | 1995-07-10 | ソルダペースト用フラックス組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0924488A true JPH0924488A (ja) | 1997-01-28 |
JP3649254B2 JP3649254B2 (ja) | 2005-05-18 |
Family
ID=16346237
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19574395A Expired - Lifetime JP3649254B2 (ja) | 1995-07-10 | 1995-07-10 | ソルダペースト用フラックス組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3649254B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6075080A (en) * | 1997-09-08 | 2000-06-13 | Fujitsu Ten Limited | Flux composition |
CN102529319A (zh) * | 2010-11-17 | 2012-07-04 | 雅马哈发动机株式会社 | 附着材料涂敷装置 |
WO2013137200A1 (ja) | 2012-03-12 | 2013-09-19 | 株式会社弘輝 | フラックス、はんだ組成物及び電子回路実装基板の製造方法 |
-
1995
- 1995-07-10 JP JP19574395A patent/JP3649254B2/ja not_active Expired - Lifetime
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CN102529319B (zh) * | 2010-11-17 | 2014-10-29 | 雅马哈发动机株式会社 | 附着材料涂敷装置 |
WO2013137200A1 (ja) | 2012-03-12 | 2013-09-19 | 株式会社弘輝 | フラックス、はんだ組成物及び電子回路実装基板の製造方法 |
KR20140133512A (ko) | 2012-03-12 | 2014-11-19 | 가부시키가이샤 코키 | 플럭스, 땜납 조성물 및 전자 회로 실장 기판의 제조 방법 |
US9609762B2 (en) | 2012-03-12 | 2017-03-28 | Koki Company Limited | Flux, solder composition, and method for manufacturing electronic circuit mounted substrate |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3649254B2 (ja) | 2005-05-18 |
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