JP2002336993A - ソルダペースト組成物及びリフローはんだ付方法 - Google Patents

ソルダペースト組成物及びリフローはんだ付方法

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JP2002336993A JP2001293450A JP2001293450A JP2002336993A JP 2002336993 A JP2002336993 A JP 2002336993A JP 2001293450 A JP2001293450 A JP 2001293450A JP 2001293450 A JP2001293450 A JP 2001293450A JP 2002336993 A JP2002336993 A JP 2002336993A
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solder
polyethylene glycol
paste composition
solvent
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Yoshiyuki Takahashi
義之 高橋
Mitsuru Iwabuchi
充 岩渕
Takashi Shimada
孝志 島田
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】プリヒート時のソルダペースト膜のだれ性を改
善し、はんだブリッジやはんだボールの発生を防止す
る。 【解決手段】はんだ粉末、ロジン系樹脂、活性剤及び溶
剤を含有するソルダーペースト組成物にポリエチレング
リコールポリプロピレングリコール−ポリエチレングリ
コールブロックポリマーを含有せしめる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プリヒート時における
ソルダペーストのだれ性を改善することができるソルダ
ペースト組成物及びこれを使用したリフローはんだ付方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子機器には電子部品を搭載したプリン
ト回路基板が一つの機能を有する回路を構成する部品と
して用いられているが、そのプリント回路基板に電子部
品としてコンデンサや抵抗体等を搭載するには、その回
路配線パターンの銅箔ランド、すなわちはんだ付ランド
にこれら部品をはんだ付して接続、固定している。この
ようにプリント回路基板に電子部品をはんだ付するに
は、プリント回路基板の所定の箇所に両端に電極を有す
る、いわゆるチップ型電子部品をはんだ付するはんだ付
ランドを設け、各はんだ付ランドにソルダペーストを塗
布し、チップ型電子部品をその電極がはんだ付ランドに
位置するように仮留めし、ついでプリヒートした後に加
熱し、ソルダペーストのはんだ粉末を溶融してはんだ付
する、いわゆるリフローはんだ付方法が行われており、
最近ではこのリフローはんだ付方法を用いることが表面
実装の小型化の利点があることから多くなっている。
【0003】ところで、近年、プリント回路基板におけ
る表面実装は、電子部品を小型化してその実装密度を高
める、いわゆる高密度化の方向にあり、微小で軽量な例
えば1005チップ(縦1mm、横0.5mm)が多数
使用されている。また、最近の電子部品は小型化の上に
多機能化され、狭い間隔で多数のリードが配設されてお
り、例えばQFPやSOPのような集積回路部品では、
リード数が100本以上、リード間隔が0.5mm以下
であり、さらにリード間隔が0.3mmという細密なも
のも実用化されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、通常の
ソルダペーストは、上述した150℃前後に加熱するプ
リヒート時においてはその塗布膜の形が崩れ、その塗布
時の当初の形を維持できず、平坦化する、いわゆるだれ
性の問題があり、特に最近の上記の小型チップやリード
間隔の細密な電子部品を高密度実装化しようとしている
プリント回路基板のピッチの狭いはんだ付ランドにおい
ては、そのだれ性のために所定の塗布された位置よりは
み出て広く拡がってしまうため隣接塗布膜が接触し、そ
のまま230℃に温度を挙げてはんだ付を行うと、はん
だ付ランド間にはんだの橋架けであるいわゆるはんだブ
リッジを形成して、回路を短絡することがあるという問
題がある。また、このように所定の位置から塗布膜がは
み出ると、その溶融後にチップ部品の脇に微小なボール
状のいわゆるはんだボールが生じ、振動等によりそのは
んだボールが脱落し、回路を短絡させたり、はんだ付ラ
ンド間の絶縁抵抗を低下させる。このように、回路を短
絡させたり、その絶縁塗膜の絶縁抵抗を低下させると、
回路の信頼性を損なう等の問題を発生し、電子部品をプ
リント配線板に搭載する工程の後に所定の回路機能を有
さない製品を不良品として処理することになると、その
工程はベルトコンベアによる流れ作業の大量生産方式で
行われているので、不良率が僅かでも増加することによ
り多くの不良品を発生することになり、製品歩留まりが
悪くなって生産性を低下させるという問題を生じる。
【0005】本発明の第1の目的は、リフローはんだ付
工程のプリヒート時におけるだれ性を改善したソルダペ
ースト組成物及びリフローはんだ付方法を提供すること
にある。本発明の第2の目的は、はんだブリッジやはん
だボールの発生を防止することができるソルダペースト
組成物及びリフローはんだ付方法を提供することにあ
る。本発明の第3の目的は、リフローはんだ付において
回路の短絡によるはんだ付不良や、その絶縁塗膜の絶縁
性の低下を防止することができるソルダペースト組成物
及びリフローはんだ付方法を提供することにある。本発
明の第4の目的は、電子部品を搭載したプリント配線板
の製品の不良率を減らし、その生産性を高め、生産コス
トを低減できるソルダペースト組成物及びリフローはん
だ付方法を提供することにある。
【0006】
〔化1〕
H−(OC2 4 ) l −O−(OC3 6 m −(C2
4 O) n −H (式中、l、m、nはそれぞれ1以上(少なくとも1)
の整数を表わす。) また、本発明は、(2)、ポリエチレングリコール−ポ
リプロピレングリコール−ポリエチレングリコールブロ
ックポリマーをはんだ粉末を除くロジン系樹脂、活性剤
及び溶剤を含有する組成物であるフラックスに対して1
〜10%含有する上記(1)のソルダペースト組成物、
(3)、ポリエチレングリコール−ポリプロピレングリ
コール−ポリエチレングリコールブロックポリマーの平
均分子量が少なくとも400である上記(1)又は
(2)のソルダペースト組成物、(4)、ポリエチレン
グリコール−ポリプロピレングリコール−ポリエチレン
グリコールブロックポリマー中のエチレンオキサイド
(C2 4 O) の含有率が少なくとも20%である上記
(1)ないし(3)のいずれかのソルダペースト組成
物、(5)、沸点が230℃より高い有機溶剤を含有す
る上記(1)ないし(4)のいずれかのソルダペースト
組成物、(6)、プリント回路基板のはんだ付部に対し
て電子部品を上記(1)ないし(5)のいずれかのソル
ダペースト組成物を用いてリフローはんだ付するリフロ
ーはんだ付方法を提供するものである。
【0007】次に本発明を詳細に説明する。本発明にお
いて、上記一般式〔化1〕で示されるポリエチレングリ
コール−ポリプロピレングリコール−ポリエチレングリ
コールブロックポリマーは、ソルダペーストの塗布膜の
溶融時のだれ性を改善するためにソルダペースト組成物
に添加されて使用されるが、ブロックエーテル型の分子
構造を有し、非イオン性界面活性剤に属する物質である
として知られている。このブロックポリマーのエチレン
オキサイド(C2 4 O) の含有率は10%(質量%、
以下同様)のものでもよいが、少なくとも20%(20
%以上)が好ましく、例えば40%、70%、80%も
挙げることができる。20%未満では上記のだれ性を改
善し難くなることがある。また、このブロックポリマー
の平均分子量としては、少なくとも400(400以
上)が好ましく、400〜20,000を挙げることが
できるが、400未満であると上記のだれ性を改善し難
くなることがあり、上述したはんだボールが発生し易く
なる傾向がある。20,000を超えると、フラックス
の粘度が高くなり、ソルダペーストの流動性が低下し、
印刷時のかすれが発生し易くなる傾向がある。
【0008】このブロックポリマーとしては、具体的に
は、プロノン102(無色透明液体、平均分子量1,2
50、C2 4 O(EOと略称、以下同様)20%)、
プロノン104(白色固体、平均分子量1,670、E
O 40%)、プロノン201(無色透明液体、平均分
子量2,220、EO 10%)、プロノン202B
(液体、平均分子量2,400、EO 20%)、プロ
ノン204(無色ペースト、平均分子量3,330、E
O 40%)、プロノン208(白色フレーク、平均分
子量10,000、EO 80%)、プロノン307
(白色フレーク、平均分子量10,000、EO 70
%)、プロノン407(白色フレーク、平均分子量1
3,000、EO 70%)(以上、日本油脂社製)等
が挙げられる。
【0009】本発明におけるソルダペースト組成物中に
おける上記ブロックポリマーの含有量は、そのソルダペ
ースト組成物からはんだ粉末を除いた他の成分からな
る、いわゆるフラックス中に1〜10%が好ましい。1
%未満であると、上記のだれ性の改善効果がその範囲の
ものより少なく、10%より多いと粘度が高くなって印
刷性を低下させ易く、作業性を低下させ易くなるからで
ある。
【0010】本発明に用いられるロジン系樹脂とはロジ
ン、その変成ロジン等の誘導体が挙げられ、これらは併
用することもできるが、具体的には例えばガムロジン、
ウッドロジン、重合ロジン、フェノール変性ロジンやこ
れらの誘導体が挙げられる。ロジン系樹脂の含有量は、
通常のソルダペーストの場合にはフラックス(ソルダペ
ーストからはんだ粉末を除いた成分からなる組成物)
中、35〜50%とすることができる。これより少ない
と、はんだ付ランドの銅面の酸化を防止してその銅面に
溶融はんだを濡れ易くする、いわゆるはんだ付性が低下
し、はんだボールが生じ易くなり、これより多くなると
残さ量が多くなる。また、活性剤としては、有機アミン
のハロゲン化水素塩、有機酸、有機アミンが挙げられ、
具体的にはジフェニルグアニジン臭化水素酸塩、シクロ
ヘキシルアミン臭化水素酸塩、ジエチルアミン塩酸塩、
アジピン酸、セバシン酸、トリエタノールアミン、モノ
エタノールアミン等が挙げられ、これらはフラックス中
0.1〜2%が上記した残さによる腐食性を抑制し、絶
縁抵抗を損なわない点から、さらにははんだ付性、はん
だボールを生じないようにする点から好ましい。また、
チキソ剤を使用してもよく、その使用により、その印刷
性に適した粘度に調整することができるが、これには例
えば水素添加ヒマシ油、脂肪酸アマイド類、オキシ脂肪
酸類をフラックス中4〜10%含有させることが好まし
い。また、溶剤としては、通常のソルダペーストに用い
られているものも使用できるが、例えばブチルカルビト
ール(沸点230℃、以下括弧内は沸点を表す)、ジエ
チレングリコール(245℃)、ジプロピレングリコー
ル(233℃)、トリエチレングリコール(278
℃)、ヘキシルジグリコール(260℃)、エチルヘキ
シルジグリコール(270℃)等が挙げられ、ソルダペ
ーストのフラックス中25〜40%含有されることが好
ましい。沸点が230℃よりも高い、好ましくは250
℃より高く、280℃より低い高沸点溶剤を含有するこ
とがはんだボールの発生を抑制し、ソルダーペーストの
乾燥を防ぎ、印刷時の粘着力持続性の向上のためには好
ましい。特にプリント配線板のはんだ付ランドに対する
ソルダペーストの塗布量が多い場合や、そのはんだ付ラ
ンドの間隔が狭い場合には、はんだ付時にチップ脇には
んだボール(これを特に「チップ脇はんだボール」とし
て他のはんだボールと区別する)が発生し易いが、ソル
ダペーストの溶剤にブチルカルビトール(沸点230
℃)のような沸点の溶剤が使用されているような場合
に、これより沸点の高い高沸点溶剤が含有されている
と、ソルダーペーストの乾燥を防ぐとともにその発生が
防止される。沸点が230℃よりも高い高沸点溶剤のフ
ラックス中の含有量は、低過ぎるとチップ脇はんだボー
ルの発生を抑制し難く、多過ぎると揮発しにくい溶剤が
多くなり、プリント回路基板のはんだ付ランドに塗布し
たソルダペースト塗布膜にプリヒート時にだれが発生し
易くなるので、これらを発生し難い10〜40%が好ま
しい。このように、ソルダーペーストの溶剤として、例
えば沸点が230℃以下の溶剤と沸点が230℃より高
い溶剤を併用する場合において、沸点が230℃より高
い溶剤をフラックス(ソルダペースト組成物からはんだ
粉末を除いた成分からなる組成物)中10〜40%含有
することが好ましいが、この範囲以外でも高沸点溶剤の
種類によっては上記現象を発生し難いものは使用でき
る。沸点が230℃より高い溶剤の使用によって、チッ
プ脇はんだボールの発生をこれを使用しない場合の半分
に減らすことはできる。なお、溶剤とは主にソルダペー
ストの塗布工程で揮発させることを意図して含有させる
成分のことであり、塗膜に残留させることを目的とする
可塑剤のようなものは含まない。
【0011】また、はんだ粉末は、通常のソルダペース
トに用いられている、例えばSn−Pb、Sn−Pb−
Ag、Sn−Pb−Bi、Sn−Pb−In、Sn−P
b−Sb等のみならず、無鉛系のSn−Sb系合金、S
n−Bi系合金、Sn−Ag系合金、Sn−Zn系合金
(Ag、Cu、Bi、In、Ni、P等が添加されてい
てもよい)等を挙げることができ、ソルダペースト中8
8〜92%(フラックス8〜12%)用いる。球形で粒
径が20〜38μmのはんだ粉末がはんだ付ランドのピ
ッチの狭くなってきている最近のプリント回路基板に対
するリフローはんだ付用として好ましい。
【0012】本発明のソルダペーストを製造するには、
上記のはんだ粉末、ロジン系樹脂、活性剤、溶剤、必要
によりチキソ剤及び上記のブロックポリマーをプラネタ
リーミキサー等により攪拌混合する。このようにして得
られたソルダペーストは、フラックス中の不揮発分4〜
10%、粘度は150〜350Pa.S である。このよう
にして得られたソルダペーストは、メタルマスクを用い
たスクリーン印刷等によりプリント回路基板のはんだ付
ランドに塗布され、エアーリフロー(230℃)等によ
りリフローはんだ付が行われるが、その際、印刷された
ソルダペーストの塗膜は150℃前後にプリヒートされ
ても、その形が崩れず、その形を維持し、平坦化せず、
はんだ付ランド間が狭い場合(そのピッチが0.3mm
より小さい)でも上記ブロックポリマーの存在により両
者が接触するようなことがないようにできる。そしては
んだ粉末が溶融されてはんだ付が行われた後は、はんだ
ボールの発生もないようにでき、特に沸点が230℃よ
り高い高沸点溶剤を使用した場合にはチップ脇における
はんだボールの発生も抑制ないし防止できるので絶縁性
の低下等の問題を改善することができるとともに、ソル
ダーペーストの乾燥も防止できる。
【0013】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を以下の
実施例で説明する。
【0014】
【実施例】次に本発明の実施例を説明する。 実施例1 以下の組成のソルダペーストを調製する。 水添ロジン 50.0g ジフェニルグアニジン臭素化水素酸塩(活性剤) 1.5g 硬化ヒマシ油(チキソ剤) 6.0g プロノン104 5.0g ブチルカルビトール(沸点230℃の溶剤) 22.5g エチルヘキシルジグリコール(沸点270℃の溶剤)15.0g (以上、フラックス 100g) 上記フラックス 10.0g はんだ粉末 90.0g (Sn/Pb=63/37共晶はんだ粉末) (以上、ソルダペースト 100g) なお、上記のプロノン104(商品名)は、日本油脂社
製の平均分子量1679、エチレンオキサイド(EO)
含有率40%のポリエチレングリコール−ポリプロピレ
ングリコール−ポリエチレングリコールブロックポリマ
ーであり、上記のはんだ粉末はその粒子径が20〜38
μmのものである。上記ソルダペースト配合物を攪拌混
合し、ソルダペーストを得てこれをマルコム粘度計(2
5℃)で測定したところ、粘度は、190Pa.S であっ
た。
【0015】このようにして得られたソルダペーストを
メタルマスク(0.15mm厚さ)の上からスキージー
によりプリント回路基板のパッド(開口幅0.3mmの
部分もあるはんだ付けランド)に印刷し、チップ部品を
仮留めした後、150℃でプリヒートし、そしてリフロ
ー炉を通して、約230℃程度ではんた付けを行なっ
た。このようにして搭載するチップ部品の個数を約60
0とし、それぞれのチップ部品の周囲に発生したはんだ
ボールの数を目視により調べた結果を表1に示す。表
中、「はんだボール発生」について、◎は「なし」、○
は「少しあり」、×は「多い」を示す。また、上記にお
いて、厚いメタルマスク(0.2mm厚さ)を用いると
ともに、狭ピッチのパッド(開口幅0.3mm)が殆ど
のプリント回路基板を用いたこと以外は同様にして試験
を行ない、それぞれのチップ部品の脇に発生したはんだ
ボールの数を目視により調べた結果を表1に示す。表
中、「チップ脇はんだボール発生」について、◎は「な
し」、○は「少しあり」、×は「多い」を示す。また、
得られたソルダペーストの粘度安定性を10℃、90日
保持したときに初期の粘度(190Pa.S )がほぼ変化
しないものを「良」とし、20%以上増加するものを
「劣」として評価した結果を表1に示す。また、得られ
たソルダペースト塗布膜の溶融はんだに対する濡れ性を
調べるために以下のようにはんだ広がり試験を行った。
その結果を表1に示す。 (はんだ広がり試験)銅板(0.3mm×30mm×3
0mm)を11%硫酸、3.8%過酸化水素水を含む水
溶液中に20±1℃で60秒間浸漬してソフトエッチン
グを行った後取り出し、30秒間イオン交換水で洗浄す
る。この後、イソプロピルアルコール、酢酸エチルで順
次洗浄し、表面を十分に脱水した後、自然乾燥した。こ
の銅板に上記のソルダペーストを塗布し、JIS Z
3197によりはんだ広がり試験を行った。
【0016】また、上記ソルダペースト塗布膜中の成分
であるプロノン104がその塗布膜に影響を及ぼす程度
を調べるマイグレーション試験をJIS Z 3284
付属書14に準拠して行った結果を表1に示す。ま
た、銅板腐食試験を上記はんだ広がり試験を行なった銅
板について、JISZ 3197により行った結果を表
1に示す。
【0017】実施例2 実施例1において、エチルヘキシルジグリコール15.
0gの代わりに、ブチルカルビトール10.0gを用い
たこと以外は同様にしてソルダペーストを得た。その粘
度は実施例1のものとほぼ同じであった。このソルダペ
ーストを実施例1と同様に用いて実施例1と同様に試験
した結果を表1に示す。
【0018】実施例3 実施例2において、プロノン104の代わりに、プロノ
ン102(日本油脂社製の平均分子量1250、エチレ
ンオキサイド(EO)含有率20%のポリエチレングリ
コール−ポリプロピレングリコール−ポリエチレングリ
コールブロックポリマー)を用いたこと以外は同様にし
てソルダペーストを調製し、これを実施例1と同様に用
いて実施例1と同様に試験した結果を表1に示す。
【0019】比較例1 実施例2において、プロノン104を使用しないこと以
外は同様にしてソルダペーストを調製し、これを実施例
1と同様に用いて実施例1と同様に試験した結果を表1
に示す。
【0020】比較例2 実施例2において、プロノン104の代わりに、ポリプ
ロピレングリコール(平均分子量1290)を用いたこ
と以外は同様にしてソルダペーストを調製し、これを実
施例1と同様に用いて実施例1と同様に試験した結果を
表1に示す。
【0021】
【表1】
【0022】表1の結果から、実施例1、2、3のもの
ははんだボールの発生がないのに対し、比較例1、2の
ものはその発生が多いことが分かるが、これは実施例の
ものはソルダペースト塗布膜にポリエチレングリコール
−ポリプロピレングリコール−ポリエチレングリコール
ブロックポリマーが含有されていることにより、プリヒ
ート時にもその塗布膜はその形状を維持して所定の塗布
された位置からはみ出さず、だれ性が改善された結果で
あるということができる。また、実施例1のものは比較
例1、2のものに対してはいうまでもなく、実施例2、
3のものに対してもチップ脇はんだボールの発生がな
く、沸点が230℃より高い高沸点溶剤を併用した効果
が表れているということができる。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、リフローはんだ付工程
のプリヒート時におけるだれ性を改善してはんだブリッ
ジやはんだボールの発生を防止することができ、特に溶
剤に沸点が230℃より高い高沸点溶剤を使用するとき
はチップ脇はんだボールの発生も抑制ないし防止するこ
とができ、これによりリフローはんだ付において回路の
短絡によるはんだ付不良や、その絶縁塗膜の絶縁性の低
下を一層少なくできるプリント配線板を製造することが
でき、そして電子部品を搭載したプリント配線板の製品
の不良率を減らし、その生産性を高め、生産コストを低
減できるソルダペースト組成物及びリフローはんだ付方
法を提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 島田 孝志 埼玉県入間市大字狭山ケ原16番地2 タム ラ化研株式会社内 Fターム(参考) 5E319 AA03 AB06 AC01 BB05 CC36 CD11 CD29 CD31 CD53 GG05 GG15

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 はんだ粉末、ロジン系樹脂、活性剤及び
    溶剤を含有するソルダペースト組成物において、下記
    〔化1〕で示されるポリエチレングリコール−ポリプロ
    ピレングリコール−ポリエチレングリコールブロックポ
    リマーを含有するソルダペースト組成物。 〔化1〕 H−(OC2 4 ) l −O−(C3 6 O)m −(C2
    4 O) n −H (式中、l、m、nはそれぞれ1以上の整数を表わ
    す。)
  2. 【請求項2】 ポリエチレングリコール−ポリプロピレ
    ングリコール−ポリエチレングリコールブロックポリマ
    ーをはんだ粉末を除くロジン系樹脂、活性剤及び溶剤を
    含有する組成物であるフラックスに対して1〜10%含
    有する請求項1記載のソルダペースト組成物。
  3. 【請求項3】 ポリエチレングリコール−ポリプロピレ
    ングリコール−ポリエチレングリコールブロックポリマ
    ーの平均分子量が少なくとも400である請求項1又は
    2に記載のソルダペースト組成物。
  4. 【請求項4】 ポリエチレングリコール−ポリプロピレ
    ングリコール−ポリエチレングリコールブロックポリマ
    ー中のエチレンオキサイド(C2 4 O) の含有率が少
    なくとも20%である請求項1ないし3のいずれかに記
    載のソルダペースト組成物。
  5. 【請求項5】 沸点が230℃より高い有機溶剤を含有
    する請求項1ないし4のいずれかに記載のソルダペース
    ト組成物。
  6. 【請求項6】 プリント回路基板のはんだ付け部に対し
    て電子部品を請求項1ないし5のいずれかに記載のソル
    ダペースト組成物を用いてリフローはんだ付するリフロ
    ーはんだ付方法。
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