JPH09244203A - 熱現像装置および画像記録装置 - Google Patents

熱現像装置および画像記録装置

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JPH09244203A
JPH09244203A JP4886796A JP4886796A JPH09244203A JP H09244203 A JPH09244203 A JP H09244203A JP 4886796 A JP4886796 A JP 4886796A JP 4886796 A JP4886796 A JP 4886796A JP H09244203 A JPH09244203 A JP H09244203A
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JP
Japan
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sheet
heating
width
heat
heat developing
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JP4886796A
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Inventor
Kenichi Suzuki
健一 鈴木
Keiji Okoda
啓次 大古田
Kazumasa Matsumoto
和正 松本
Suguru Shimizu
英 清水
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シートガイド手段の温度勾配を防止し、現像
ムラをなくすこと。 【解決手段】 本発明は、加熱手段の幅を長くすること
で、シートガイド手段の幅方向の両側から、加熱手段の
加熱が外に延びるようにし、これにより、シートガイド
手段の両端部からの熱の散逸を抑えたこと、又は、加熱
手段の両端部の加熱部を独立に制御すること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、潜像が形成された
シートを加熱現像する熱現像装置、特に医療画像をシー
トにレーザービームで記録を行うレーザーイメージャで
記録されたシートを加熱現像処理するのに好適な熱現像
装置およびそれを用いた画像記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】レーザーイメージャーは、CTやMRI
等の診断装置を用いて得られた画像信号をシートに記録
する装置である。この様な装置では、入力された画像信
号を、レーザービームの強度に変換し、シートに強度変
調されたレーザービームを照射して、シートを画像の濃
度に応じて感光させる。感光されたシートは現像機で現
像処理され、画像信号に応じた濃淡の画像シートが得ら
れる。従来、医療画像用のシートは、高い階調性が要求
されることから、銀塩乳剤を塗布されたフィルムを画像
に応じた強度で感光させ(以下単に記録という)、これ
を現像液、及び定着液のなかに所定時間浸すことで現像
処理をするいわゆる湿式の現像処理がおこなわれてい
た。しかしながらこのような処理は、現像液、定着液等
の化学薬液を使用するため、繁雑であった。また、これ
らの薬液は、一定の処理をすると劣化して使用できなく
なるため、交換が必要である。そして、使用後の薬液を
廃棄する必要があるが、これが環境問題を引き起こす等
の不都合があった。そこで、同じく銀塩乳剤を塗布した
シートを使用するが、記録されたあと、加熱処理をする
ことによって現像するいわゆる乾式銀塩方式が提案され
ている。この様なシートの一例は、公開特許公報昭53
−34515に記載されている。また、このような方式
に用いることのできる熱現像機は、種々提案されてい
る。その一例を図22にしめす。図22は、特開昭63
−85742公報で開示された熱現像装置の概略断面図
である。図で、11は熱現像装置、12は加熱されるフ
ィルム、13はフィルムを挟持して搬送するローラ、1
4はローラ13を加熱するヒータである。15は加熱用
平板で、フィルム12と摺接する側にエンボス状の凹凸
が設けられている。16は加熱用平板15を加熱するた
めのヒーターである。また、不図示の温度検知手段と、
温度制御手段が設けられ、ローラー又はガイド板の温度
を検出し、ローラー及びガイド板が所定の温度(TD
度)、すなわち、フィルムが現像される温度になるよう
制御するようになっている。フィルム12は、図面右方
向より熱現像装置11に入り、ローラ13に挟持搬送さ
れ左方向に運ばれる。この際、フィルム12は、ローラ
及び加熱用平板15から熱を伝達され、現像が行われ
る。
【0003】しかしながら、このような熱現像機をレー
ザーイメージャーに使おうとすると、次の様な問題があ
る。まず、上に述べた現像方法においては、現像ムラを
生じてしまう。すなわち、同じ強度で記録された部分
が、フィルムによって異なる濃度に現像される。特に医
療用の画像をハードコピーしようとするレーザーイメー
ジャーにおいては、そのハードコピーにより診断の用に
供するものであるから、現像ムラや、同一記録強度に対
する濃度の違いは大きな問題である。
【0004】この問題が生ずる理由は、次のように考え
られる。図23は、図22の熱現像装置を通過するフィ
ルムの温度の変化を示すグラフである。
【0005】現像処理しようとするフィルムは、通常、
室温(10−30度、TR)である。上に述べた乾式銀
塩方式では、フィルムを現像するためには、記録の終了
したフィルムを所定時間、典型的には5−100秒程
度、所定温度、典型的には100−150度の内のある
温度範囲(TD)に熱することで現像を行う。尚、TD
は厳密にはある温度範囲、例えば1度から10度程度の
範囲の幅を持っているが、簡単の為に単にTDと表現す
ることとする。また、現像の終了したフィルムを所定温
度、典型的には80−100度(TL)以下にすること
で現像の進行を停止する。図22で、フィルムを現像す
る場合、あらかじめローラーとガイド板は加熱され、フ
ィルムを現像するのに必要な所定温度TDに保たれてい
る。フィルムが右側から現像装置に進入するとき、フィ
ルムは室温TRである。ところで熱伝達理論の示す通
り、空気接触による熱伝達は、非常にゆっくりであり、
フィルムには主として固体接触、すなわちローラーやガ
イド板に接触することで熱を伝達される。すなわち、フ
ィルムは第一のローラー対13により、熱が伝えられ
る。しかしながら、ローラー13はあらかじめ加熱され
て、現像に必要な所定温度になっていたとしても、ロー
ラーとフィルムの接触は実質的に線接触であり、フィル
ムが図の矢印方向に一定のスピードで送られている場
合、フィルムのそれぞれの部分がローラーに接触してい
る時間は短いので、フィルムは所定の温度に達すること
ができない。ついでフィルムはガイド板15の間を通る
が、この場合は、フィルムの各部分は、ガイド板の間を
通過する間ガイド板から熱を伝達されるので、所定温度
に達する。以後は、所定温度に保たれたまま引き続き左
に送られ、左側から現像機の外に排出される。この間の
フィルムの温度変化を図に併記する。図で、縦軸はフィ
ルムの温度、横軸はフィルムの進行方向に沿った位置に
対応している。すなわち、a点は、フィルムが現像機に
入る点、b−b’はローラー13に挟まれる区間、c−
dはガイド板に挟まれている区間である。a−bでは空
気による熱伝達であるため、フィルムの温度は緩慢に上
昇する。b−b’では、ローラーに接触することによ
り、急激に上昇するが、前述の理由により、接触時間が
短く、TDには至らない。TDに至るように接触時間を
長くするため、ローラーの搬送速度を遅くすると、単位
時間当たりの現像枚数が減ってしまう。b’−c間は再
び空気による熱伝達で、フィルムの温度は緩慢に上昇す
る。c−d間では、フィルムがガイド板から熱を受け取
り温度が上昇するが、両側から圧接されるのではなく、
フィルムの自重でガイド板に接触するので、ローラに挟
み込まれた時ほどフィルムの温度は急激には上昇しない
が、徐々に上昇し、d点近くで所定温度TDに達する。
【0006】図24は熱現像装置の加熱用平板およびガ
イド板の構成例の断面図である。図24で、17はガイ
ド15を支持するフレームである。ガイド15はヒータ
ー16によって所定温度に加熱されるが、ガイドが図2
4の幅方向について均一に加熱されていないと、フィル
ムの幅方向が均一に現像されない。そこでヒーター16
をほぼフィルムの幅に近い幅にわたって設け、ガイドが
図24の幅方向に均一に加熱されるようにするのが好ま
しい。しかしながら、ガイド16の温度分布は、図25
に示す様にガイドの中央部が高くなる傾向を示す。尚、
図25の縦軸は下側のガイド15の表面の温度、横軸は
図24の幅方向の位置に対応している。そのため、現像
されたフィルムの濃度は、中央部で濃く、幅方向端部で
薄くなる傾向を示す。この原因が、以下のように考えら
れる。ヒーターからガイドに伝えられた熱は、ガイド1
5の温度を上げるために使われるが、一部は回りの空気
中に逃げ、一部はガイドとフレーム17の接触部から伝
わって散逸する。ところで既に述べたように、空気への
熱伝達は比較的緩慢であるのに対し、接触部分からは急
速に熱が伝達されるため(図の矢印)、ヒーター16か
らの熱がガイド15に均等に伝わったとしても、図25
に示すような温度勾配ができてしまう。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、このような現像ムラの問題である。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は潜像が形成され
ているシートを加熱現像する熱現像装置において、板状
のシートガイド手段および該シートガイド手段を加熱す
る加熱手段を有し、該加熱手段の幅(シートの搬送方向
に直交する方向の加熱手段の加熱部の長さ)が、シート
ガイド手段の幅(シートの搬送方向に直交する方向のシ
ートガイド手段の最大長)より長く該加熱部の端部がシ
ートガイド手段の幅方向の両側から外に延びていること
を特徴とする熱現像装置である。
【0009】また、本発明は、未使用シートを収納する
シート収納手段、未使用シートに潜像を形成するための
記録処理を行う記録手段および潜像が形成されているシ
ートを加熱現像するための熱現像部を有する画像記録装
置において、熱現像部が、板状のシートガイド手段およ
び該シートガイド手段を加熱する加熱手段を有し、該加
熱手段の幅(シートの搬送方向に直交する方向の加熱手
段の加熱部の長さ)が、シートガイド手段の幅(シート
の搬送方向に直交する方向のシートガイド手段の最大
長)より長く該加熱部の端部がシートガイド手段の幅方
向の両側から外に延びていることを特徴とするものであ
る。
【0010】本発明による熱現像装置では、加熱手段の
幅をシートガイド手段の幅より長くすることにより、シ
ートガイド手段全体の熱分布を均一にできたものであ
り、これにより、現像ムラを解決できたものである。即
ち、本発明においては、加熱手段の幅を長くすること
で、シートガイド手段の幅方向の両側から、加熱手段の
加熱部が外に延びるようにし、これにより、シートガイ
ド手段の両端部からの熱の散逸を抑え、シートガイド手
段の温度勾配を防止し、現像ムラをなくすことができる
ものである。
【0011】本発明による熱現像装置において、シート
ガイド手段を加熱する加熱手段の幅、即ち、シートの搬
送方向に直交する方向の加熱手段の加熱部の長さは、シ
ートガイド手段の幅より長く設定される。その加熱部の
長さは、好ましくは、シートガイド手段の幅より20m
m以上(即ち、シートガイド手段の一方の幅方向に10
mm以上延びる)、特に好ましくは40mm以上長い。
加熱部はシートガイド手段に熱を与える部分である。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は、本発明による熱現像装置
の実施例であり、21は熱現像装置本体であり加熱室3
9は箱状の断熱部材22で覆われ、外部と良好に熱的に
遮断されている。像様露光により潜像が形成されている
シート状熱現像型感光体、例えば乾式銀塩フィルムなど
のシート32は、断熱部材22に開けられた最小限の開
口22aより加熱室39に侵入することができる。シー
トの幅は355mmである。
【0013】23は第1加熱ローラ対で、24は第2加
熱ローラ対であり、シート搬送方向の上流側に位置す
る。第1および第2加熱ローラは、シートの予備加熱手
段である。各ローラは例えばアルミ等の中空軸23b、
24bの外周に例えばシリコンゴム等の弾性部材23
a、24aを固着した構造であり、中心部に棒状のヒー
タ38が配されている。中空軸23b、24bの両軸端
部は不図示の部材で回動自在に支持され、不図示の動力
伝達手段(例えば歯車やタイミングベルト等)により、
不図示の駆動源からの駆動力を伝えられる。またローラ
対23、24のそれぞれの一方の軸は回動自在に固定さ
れ、他方は不図示部材により適切な加圧力が付与され固
定側のローラに他のローラーが圧接されている。ローラ
対23、24の外周には不図示の温度センサが接触して
おり、不図示の温度制御装置に温度情報を入力し、ロー
ラ温度が常に一定に保たれるようヒータの発熱量を制御
することができる。また、内部の温度調節によって現像
条件のばらつきを少なくできる。
【0014】25は加熱ガイド板(シートガイド手段)
の幅は370mmで、熱良導性部材例えばアルミ等でで
きている。加熱ガイド板25の下部には、例えばシリコ
ンゴムで覆われた面状の430mm幅のヒータ26が固
着されている。加熱ガイド板25は、不図示の部材でシ
ート搬送路上に固定されている。またローラと同様に不
図示の温度センサにより温度が測定され、温度制御装置
により一定温度に保たれている。27はシート加圧手段
である。このシート加圧手段27は、例えば耐熱性に優
れた樹脂等の帯状弾性部材から成る。第1の実施例にお
いては、シート加圧手段27は図2〜図4に示す構成を
有しており、これに関しては後に詳述する。
【0015】28は加熱室39の内部の空気を暖めるた
めのヒータであり、不図示の温度センサと制御装置を用
いることで発熱量が制御されている。29は内部の空気
を撹拌し温度分布を均一化するためのファンである。
【0016】40は冷却室で、冷却ローラ対30が内蔵
されている。冷却ローラ対30はシート搬送方向の下流
側に位置し、軸部30bと弾性部材30aより成る。冷
却ローラ対30は、ローラ対23、24と同様に不図示
の部材で回動自在に支持、加圧、駆動される。31は冷
却室のカバーである。31aは31に開けられた最小限
の開口であり、現像を終了したシート32をここから装
置外部に排出することができる。冷却室40には不図示
の吸気または排気ファンが設けられており内部の雰囲気
および冷却ローラ30を空冷している。
【0017】この様な熱現像装置において、加圧ガイド
板25からシート32に効率よく熱を伝達するには、シ
ート32と加熱ガイド板25の接触部の面積と接触圧を
大きくする必要がある。仮に、図1に示した熱現像装置
において、シート加圧手段27を用いず、シート32を
押える部材が無いまま加熱ガイド板25上を通過させた
とすると、このシート32のある部分はガイド板25に
接触し、他の部分は接触せず、熱伝達にムラが生じてし
まう。一方、シート加圧手段27を設けることによっ
て、熱を効率よくムラ無く伝達することを可能にしてい
る。
【0018】シート加圧手段27は帯状弾性部材から成
り、図2に示す様に、保持部材33および保持部材34
に挟まれ、ねじ35によって固定される。保持部材33
の端部33aには二つのめねじ部が設けられており、ね
じ37によりフレーム36に締結される。ねじ37が貫
通するフレーム36に設けられた二つの穴36a、36
bのうち、穴36aは円形であり、穴36bは穴36a
を中心とする円弧状の形状になっている。この様な構成
により、ねじ37をゆるめればシート加圧手段27は穴
36aを中心にして回動可能となる。したがって、シー
ト加圧手段27と加熱ガイド板25のなす角度を必要に
応じて変えることができる。
【0019】シート加圧手段27の下端は、中央部27
bが、両端部27a、27cより短く、円弧状になって
いる。一般にローラや加熱ガイド板は端部から熱が逃げ
るため中央部の方が温度が高くなる傾向がある。したが
って、シートの進行方向に平行な辺に近い端部の温度が
中央部に比較して低くなり、濃度が下がり易い。そこ
で、シート加圧手段の加圧力またはシートとの接触面積
を搬送方向に直行する方向において変化させて前記問題
点を解決することもできる。本実施例では、シート加圧
手段27の端部を長くし、シート32の端部が中央部よ
り加熱ガイド板25により広範囲に加圧されることで接
触している時間を長くし、結果として加熱ガイド板25
やローラの温度低下を補う熱量を得る構成として前記問
題点を解決している。シート加圧力を中央と端部で異な
るようにしても同様の効果が得られる。
【0020】シート加圧手段27と加熱ガイド板25の
なす角度は、図3に示す様に、シート加圧手段27の中
央部27bもシートに接触するように調整される。した
がって、シート32と加圧手段27が接触する領域を、
図3に示すA方向から表すと図4の様な形状となる。図
2〜図4に示した様なシート加熱手段27を用いれば、
本発明の効果の他に、更に、加圧手段27が帯状弾性部
材なので、安価でかつ簡単な構成で加圧の最適化ができ
るという効果も得られる。
【0021】図5は図1の矢視断面図であり、91は箱
状の断熱部材22に固定された鉄製のフレームで、ロー
ラー、ガイドはこれに支持される。92は91に設けら
れた鉄製の突起で、熱不良導性かつ剛性のある部材93
(例えばエポキシ樹脂)が固定され、この上にヒーター
及びガイドが積層固定されている。図6はヒーターの構
造を示すもので、心材94(耐熱性かつ電気不導体、例
えば雲母)に平板状の電気抵抗部材95が、図の様に均
一に巻かれている。95は、心材の片側から巻かれてい
って、反対側で折り返し、再び逆方向に、互いに接触し
ないようにかつピッチが略均一になるように巻かれる。
両端は95a,95bに示すように、端部から出され、
不図示の電気回路に接続される。96は95を覆うため
の耐熱性の良好な部材(例えばシリコーンゴム)ででき
た被覆材、97はスペーサーである。96の上には、ガ
イド25が密着積層されている。96と25の間は、熱
が良好にかつ場所によって均一に伝わるように、シリコ
ーングリス等を充填するのが好ましい。尚、93は、必
ずしもガイド板の下の幅方向及び搬送方向の全面にある
必要はなく、部分的に設けられていて、ガイド板の剛性
によってガイド板、ヒーターの平面性を保つ様にしても
良い。この場合、断熱部材のないところは空気である
が、空気は良好な断熱性を有するので、断熱材が全面に
あるのと同様な効果がある。
【0022】以上の構成により、抵抗線95に電気を通
じると、発熱し、ガイドを加熱する。
【0023】上に述べた様に、抵抗線は均一であって、
均一に加熱される。また、心材94には抵抗線が均一に
巻かれているので、被覆材96に均一に熱が伝えられ
る。熱は断熱部材93を経由してフレームにも逃げる
が、93が断熱性であるので、この量は小さい。大部分
の熱は、96を経由してガイドを加熱する。ガイドから
は空気により熱が逃げるが、空気との熱伝達は少なく、
また、空気との接触状態は幅方向に関して均一であるの
で、熱伝達も均一に行われる。また、図2のシート加圧
手段からも熱が逃げるが、シート加圧手段の厚さは薄
く、単位時間に通過できる熱の量はすくない。また、幅
方向について接触状態が均一であるので、熱伝達も均一
に行われる。すなわち、ガイド板に伝達される熱量は多
く、ガイド板から散逸する熱量は少ないという状態が作
り出される。この状態下で、ガイド板は熱の良導体であ
るので、熱分布の不均一は速やかにガイド板内の熱拡散
によって、図8に示す様な均一な温度となる。ガイド板
が所定温度に達すれば、以後は、制御手段により、抵抗
線を断続的に加熱するか、又は抵抗線を流れる電流を連
続的に変化させ発熱量を調節することで、ガイド板から
散逸する熱量とガイド板に伝えられる熱量が略等しくな
るように制御される。この場合も、ガイド板からの熱の
散逸が幅方向について均一に行われるので、ガイド板の
幅方向熱分布の均一性は保たれる。
【0024】更に厳密には、93からの熱が若干は92
を伝って散逸すること、断熱部材、ヒーター、ガイド、
フィルム、シート加圧手段の左右端部からの熱の散逸の
為に、ガイド板の左右端部が若干温度が下がる傾向にあ
るが、図7に示す様に、ガイドの幅よりもヒーターの抵
抗線の分布部分の幅を広くすることにより、ガイド板端
部への熱の伝達が若干多くすることが効果的である。こ
れによって、ガイド板の端部の温度が若干高くなるかと
いうに、先に述べた様に、ガイド板が熱の良導体である
ので、熱分布の不均一は速やかに拡散して、やはり図8
に示すような均一な分布を示すことが分かった。
【0025】同じ効果は、図2の様に、シート加圧手段
とシートの接触状態をシート幅方向について変えること
でも得られる。
【0026】図5において、断熱部材93の両端部が支
持される構造であるため、若干の熱が支持部を通って散
逸する。また、断熱部材93の端部からも熱が散逸す
る。これらの散逸効果で断熱部材の端部の温度が下が
る。もし、これによって、所定温度にガイド板を保つこ
とができない場合には、図9に示すように断熱部材93
を両端部以外で支持することにより、ガイド板端部の温
度低下を防ぐことができる。
【0027】図10は、図1に示すガイド板の平面図で
ある。シート加圧手段27は省略してある。面状ヒータ
ー26は図6と同様の構造を有するが、抵抗線は、26
a、26bおよび26cの3つの部分に分割されてい
て、抵抗線の端部26a’、26b’および26c’よ
り電流を流すことで各部分を独立に加熱することができ
る。25a、25bおよび25cは、ガイド板の端部及
び中央部の温度を検出する温度センサーである。この例
では、温度センサー25a、25bおよび25cによっ
て、検出した温度に基づいて、26a、26bおよび2
6cを独立に加熱制御する。これによって、ガイド板端
部から熱の散逸があっても、これを補う熱量を26bお
よび26cによって補充することができる。この例で
は、制御系は、独立して3つ必要となるがガイド板の温
度を精密に均一に保つことができる。なお、多少精度は
低下するが、26bと26cを同じ制御系で制御しても
よい。加熱手段の幅をシートガイド手段の幅よりも長く
しない場合でも、加熱手段の幅方向に加熱部が少なくと
も3分割されており、分割された加熱部の両端部がシー
トの搬送方向に直交する方向であって、シートが搬送さ
れる幅よりも外側に延びており、両端部による加熱が、
該両端部以外の加熱部とは独立に制御可能に設計される
ことにより、ガイド板のシート接触部の温度分布を均一
にすることができる。図11は、このような熱現像装置
の例である。この例では、ガイド板の幅がシート幅より
ある程度長くなっており、長くなっている部分に別のヒ
ーター26dおよび26eが設けられている。ガイド板
は断熱部材を介さずに、直接フレーム部材91に支持さ
れている。従って、ガイド板の端部からの熱の散逸は多
いが、ヒーター26dおよび26eを制御することで、
この散逸された熱を補充し、ガイド板のシート接触部の
温度分布を均一にすることができる。また、ヒーターを
平板状にして、シートが搬送されるある長さにわたっ
て、ガイド板の温度分布を均一にすることによって、所
定時間、安定してシートを所定温度に保つことができる
が、それ程、精密に温度を一定に保つ必要がない場合に
は、図12に示す様に棒状のヒーター94を用いること
もできる。
【0028】図13は図12の矢視断面図である。ガイ
ド板25はフレーム91に支持されている。棒状ヒータ
ー94は止メ具95によりガイド板に密着保持されてい
る。ガイド板の材質としては、アルミの他、熱良導性で
あればよく、例えば、鉄、ステンレス、銅等の金属板で
もよい。
【0029】ヒーターは、抵抗線に限らず、例えば、ハ
ロゲンランプでもよい。また、不導体にマイクロ波を流
すことでヒーターとすることもできる。
【0030】断熱部材は、エポキシ樹脂、シリコーンゴ
ムなど、耐熱性で、ガイド板に比べて、熱伝導係数が、
十分小さいものであればよい。
【0031】次に、図1を用いて熱現像装置の動作につ
いて説明する。像様露光の行われたシート32は開口2
2aより現像装置内に侵入し、まず先端が第1加熱ロー
ラ対23に挟持される。シート32は、第1加熱ローラ
対23の回転駆動により図中右方向に搬送されつつ同時
に第1加熱ローラ23から熱を伝達される。次に、シー
ト32の先端は第2加熱ローラ対24に至り、同様に第
2加熱ローラ対24の回転駆動により図中右方向の搬送
されつつ、更に加熱される。続いて、シート32の先端
は加熱ガイド板25に至る。シート32は複数設けられ
たシート加圧手段27により適切な圧力で加熱ガイド板
25に順次押しつけられつつ進行し、加熱室39から排
出される。この様にしてシート32が加熱室39を搬送
されている間に熱現像が行われる。熱現像はある温度以
上から反応が始まり、それ以上の温度にある時間保持さ
れることで反応が進む。例えば通常の乾式銀塩フィルム
においては、80℃前後で反応が始まり、120℃前後
の温度に保持されることで反応が進む。第1加熱ローラ
対23および加熱ローラ対24は、この反応が始まる温
度付近まで速やかにかつ均一にシートを加熱する役目を
担う。加熱ガイド板25は、反応が進む温度でシート3
2を均一に加熱する。ローラ23、24の回転速度、加
熱ガイド板25の長さ、各ヒータ38の設定温度は現像
するシートの特性に合わせ最適な値に設定される。
【0032】加熱室39を通過し終えたシート32は、
冷却室40の内部の冷却ローラ対30に挟持され、さら
に図中右方向に搬送されつつ室温まで冷却される。この
工程でシート32の温度を反応が進行しない温度まで低
下させ、反応の進行を停止させることができる。冷却し
終えたシート32は、開口31aより熱現像装置の外部
に排出される。
【0033】図1に示す第1の実施例の熱現像装置にお
いては、加熱ロール23、24を有するので、加熱ガイ
ド板25に至る前のシートをあらかじめ加熱すること
で、加熱ガイド板上での温度上昇幅を少なくすることが
でき、加熱のばらつきが少なくなるという効果も得られ
る。また、上流側の加熱搬送ローラ対を複数設けている
ので、更に段階的にシート温度を上昇させることがで
き、加熱のばらつきをより減少できる。
【0034】また、冷却室40を設けるので、シート3
2の反応を停止することができ、これによりシート32
の排出後の室温のばらつきにより冷却状態が異なり、シ
ート32の濃度が室温の左右されるということが防止さ
れる。また、シート32が冷却されるので、操作者の安
全が確保される。更には、現像直後に排出可能であり、
処理時間が短縮される。また、冷却手段が冷却ローラ対
30なので、排出ローラと兼ねたり、排出ローラへの搬
送ができる。
【0035】また、断熱部材22で囲うので、熱の損失
が減少し、消費電力が低減する。更には、画像記録装置
に組み込む場合、発熱による他の部分の影響を低減でき
る等の利点もある。また、加熱室内部の雰囲気の温度制
御を行なっているので、現像条件のバラツキを少なくす
ることができる。
【0036】次に、熱現像装置に用いるシート加圧手段
のいくつかの例を図面を用いて説明する。
【0037】図14は、シート加圧手段の第1例の断面
図である。本例は、シート加圧手段の変形例であり、熱
現像装置を構成する他の部分は図2の例と同様である。
図14中、41は加圧板であり、シート32の幅以上の
幅を有する。この加圧板41には、シート接触部に平滑
で摩擦の少ない表面層43と、弾性に富む層42の2層
よりなる部材を固着してある。加圧板41は回転軸44
を中心に回動可能に保持されている。回転軸44に対し
表面層43と反対の位置には、バネかけ部41aが形成
されていて、引っ張りバネ45によって加圧板41は時
計方向に付勢されている。46はバネを保持する部材で
あり、位置を可変にすればシート32への加圧力を調整
できる。
【0038】図14に示す構成とすることで、安価で簡
単な構成でシート32を良好に加熱ガイド板25に加圧
できる。また、表面層43がシート32に接触する長さ
や、弾性に富む層42の固さをシート搬送方向に直行す
る方向で、異なるようにすることで、加熱の不均一性を
更に解消できる。加圧力はバネを用いず、加圧板41の
自重を利用しても良い。層42、43を省略して、加圧
板41で直接シートを加圧しても良い。加熱ガイド板2
5’は、前述の第1の実施例と同様の加熱ガイド板であ
るが、シート接触面にエンボス状の凹凸を加えてある。
この様に加熱ガイド板に凹凸を加えることにより、加熱
ガイド板25’とシート32との接触面積が減りシート
32への熱伝達効率が落ちるが、凸部がシート全面にわ
たり均一に接触して加熱が均一に行われる。シート32
が加熱ガイド板25’に張り付き、搬送できなくなるこ
とも防止できる。本実施例では、加圧手段がバネの復元
力なので、加圧力の設定や調整が容易であるという効果
も得られる。
【0039】図15は、第2例のシート加圧手段の断面
図である。図15中、51はシート加圧板で、不図示の
部材に固定されている。52は例えば発泡材のように弾
性に富む部材であり、53はシート32との接触面が平
滑な部材であり、両者はシート加圧板51に積層固着さ
れている。シート32が通過する際、弾性に富む部材5
2の弾性力により、シート32は加熱ガイド板25に良
好に加圧される。また加圧板51と加熱ガイド板25の
間隔や、弾性部材52の厚み、固さを搬送方向に直行す
る方向に変化させることで加熱の不均一性を解消でき
る。また、加圧力をシート状弾性部材の弾性力に依るの
で可動部が少なく構造が簡単である。
【0040】図16は、本発明の第3例のシート加圧部
の断面図である。図16中、61は加圧板で、圧縮バネ
62により所望の圧力でシート32を加熱ガイド板25
に加圧接触している。シート32に接触する面は平滑に
仕上げられている。バネ62の圧縮量を調節すること
で、押しつけ力を容易に最適化できる。
【0041】図17は、第4例のシート加圧手段の断面
図である。本例は空気をシート32に吹きつけることで
シート32を加熱ガイド板25に加圧する例である。図
17中、71はシート32に対向する面に無数の小孔7
1aを有するノズル部で、ファン72およびヒータ73
を内蔵する。ヒータ73によって加熱された空気は、フ
ァン72が回転することで、通路71bを通って小孔7
1aよりシート32に向かって噴出される。これにより
シート32を均一に加圧すると同時に加熱することがで
きる。また小孔71aの密度を搬送方向と直行する方向
に変化させることで、加熱の不均一性を解消できる。こ
の第5の実施例によれば、加圧手段が流体吹きつけなの
で、シートに摩擦接触する部分が少なく傷がつきにく
い、加熱にも利用できるという効果も得られる。
【0042】図18は、第5の例のシート加圧手段の断
面図である。この第5の例は、ダクト81、ヒーター2
6、断熱部材93に無数の小孔81aを設け、そこから
空気を排出することでシート32を吸着し、加熱ガイド
板25に加圧接触させる例である。小孔81aは通路8
1bに接続し、排気口81cより不図示のポンプで廃棄
が行われる。このような構成でシートを加熱ガイド板2
5に均一に加圧することができる。すなわち、本発明に
おいてシート加圧手段とは、本実施例における様に空気
を排出する機構を構成する部材をも含む意味であり、減
圧の結果としてシート32自体を加熱ガイド板25に加
圧する場合を含む、また小孔81aの密度を搬送方向と
直行する方向に変化させることで加熱の不均一性も解消
できる。この第6の実施例によれば、加圧手段が流体吸
引なので、シートに摩擦接触する部分が少なく傷がつき
にくいという効果も得られる。
【0043】本発明による熱現像装置の好ましい構成例
としては、以上説明したように、加熱手段およびシート
ガイド手段が熱不良導電性の部材を介してフレーム部材
に支持されている構成、加熱手段が板状であり、シート
ガイド手段に積層されており、加熱手段の幅がシートの
搬送方向について実質的に一定の長さである構成、加熱
手段が加熱手段の幅方向に分割されていて、分割された
加熱手段が独立に制御できる構成、シート加圧手段が、
帯状弾性部材であり、シート搬送方向下流側の部分がシ
ートに接触し、上流側の部分が離間するように配置され
ている構成、および潜像が形成されているシートを加熱
現像する、予備加熱部および加熱部を有する熱現像装置
において、加熱部には、板状のシートガイド手段および
該シートガイド手段を加熱する加熱手段を有し、加熱部
と予備加熱部とが熱遮蔽部材で区切られている構成など
が挙げられる。熱の遮蔽部材で区切られた構成例は、図
19に示される。図19の熱現像装置は、図1の熱現像
装置に、熱の遮蔽部材98a、98b、99a、99
b、100aおよび100bを設けたものである。この
ような熱の遮蔽部材を設けることによって、予備加熱
部、加熱部および冷却部間の熱の対流を防止、シートに
加わる熱のムラを防止することができる。
【0044】図19では、予備加熱部39’および3
9”には、搬送ヒートローラーが配置されている、ま
た、冷却部には、搬送冷却ローラーが配置されている、
また、加熱部に隣接し、且つ予備加熱部とは反対側に冷
却部が配置されており、冷却部と加熱部とが熱の遮蔽部
材で区切られている。
【0045】また、本発明による熱現像装置において、
加熱ローラーおよび冷却ローラーは省かれていてもよ
い。その場合には、熱現像装置の前後にシートを搬送す
るための通常の搬送ローラーを配すれば良い。
【0046】図20は、本発明の熱現像装置を画像記録
装置に組み込んだ記録装置の実施例を示す概略断面図で
ある。
【0047】図20において、201は例えばCT、M
RIなどの医療画像発生装置によって得られたディジタ
ル画像を走査光学系を用いてシート上に記録を行う記録
装置本体であり、201’は本体201を光密に覆うカ
バーであり、積層された未使用のシート217を内包す
るサプライマガジン202を内蔵する。サプライマガジ
ン202にはシート217が出入り可能なように開口2
02bが設けられていて、サプライマガジン202に開
閉自在に取り付けられた蓋202aを閉じるとマガジン
内部は光密に保たれる。よってサプライマガジン202
はシート217を感光することなく内包したまま装置に
出し入れすることができる。
【0048】214は走査光学部である。図21はこの
走査光学部214の部分詳細図である。101は光学系
を覆うカバーであり、光学系を保護すると共に、埃が入
らないようにする。101’はカバー101に設けられ
た開口で、光ビーム215が通過するのを妨げないよう
になっている。102はレーザで、画像データに応じて
強度変調された光ビームを照射する。103、104、
105、106はレンズで、光ビームを所定の特性に変
換する。107は回転多面鏡で、モータ108によっ
て、所定のスピードで回転することにより光ビーム21
5を略扇状の軌跡を描くようにスキャンする。
【0049】ここで、回転多面鏡107の走査角αが大
き過ぎると、光学系の収差等の影響により光ビーム21
5の形状が変化したり焦点ずれが大きくなるため、走査
角αは30〜40度程度以下とすることが好ましい。従
って、例えば35×43cmのシート217を35cm
の方向に主走査し、有効幅Wが33cmである場合に
は、回転多面鏡107により反射された光ビーム215
が、シート217に到達するまでに通過する経路の距離
Aは略45〜50cmとなり、シート217の進行方向
の長さと同程度以上となっている。
【0050】図20中、203は吸盤であり、不図示の
機構で支持され、図中a、b、c、dと移動可能であ
る。吸盤203はサプライマガジン202内のシート2
17の最上部の1枚にaの位置で吸着し、bの位置に上
昇した後、水平に移動しcの位置に至り、吸着したシー
トを搬送ローラ204、205に差し入れる。差し込ま
れたシートは、搬送ローラ204、205を回転駆動さ
せることによりガイド板206、206’に案内されつ
つ図中下方に移動し、先端が副走査ローラ207、20
8に差し込まれる。その後搬送ローラ204はシートか
ら離間し、図中点線で示す位置に退避する。吸盤203
もdの位置に退避し、シートとは非接触になる。
【0051】この後副走査ローラ207、208、20
9、210を回転駆動することでシートを下方に搬送し
副走査をおこない、光ビーム215をシートに照射する
ことで主走査を行ない、シートに潜像を形成する。この
間にフィルム先端はガイド板211、211’内を通過
し、搬送ローラ212、218に至る。書き込み終了後
搬送ローラ212、218の駆動によりシートは更に図
中右方向に送られ、ガイド板222、222’の間を通
過し、搬送ローラ231、236に至る。ここからシー
トはガイド板232、232’により上方に導かれ本発
明の熱現像装置21に侵入する。
【0052】熱現像装置21の動作は前述と同様で、第
1および2加熱ローラ23、24でシートは上方に搬送
されつつ加熱され、加熱ガイド板25に至る。シートは
垂直に搬送されているにもかかわらずシート加圧手段2
7の作用で加熱ガイド板25に良好に加圧され熱伝達を
受け熱現像が行われる。熱現像の終わったシートは冷却
室40の中の冷却ローラ30で冷却され、反応が停止す
る。その後、シートはガイド板233、233’により
図中左方向に曲げられ排出ローラ234、235に至
り、装置外部に排出される。冷却ローラ30の位置を変
えれば、排出ローラと兼用することもできる。
【0053】この記録装置は、本発明の熱現像装置を画
像記録装置に組み込んだ構成なので、良好な熱現像が可
能であると同時に湿式の記録装置と比較して小型であ
り、保守管理が容易であり、廃液も無く環境汚染を起こ
さない。
【0054】以上、本発明の各実施例について説明した
が、本発明はこれらに限定されず、本発明の作用効果を
奏し得る範囲内で更に他の様々な変形例が可能である。
【0055】例えば、加熱ローラは1対でも3対以上で
も良い。ローラ内のヒータを省略し加熱ガイド板のみで
加熱しても良い。冷却部を省略しても良い。シート搬送
方向は水平、垂直に限らず斜めでも良い。温度制御は各
部材のヒータごとに行っても良いし、共通に行っても良
い。各発熱体の設定温度は共通にしても良いし、別々に
設定しても良い。加熱室の雰囲気の温度調節手段を省略
しても良い。加圧手段の加圧力および接触面積を搬送方
向に直交する方向で変化させる場合、加熱手段の温度分
布に合わせて前述とは違う傾向、例えば端部の接触面積
を減らす等、しても良い。また、加熱ローラ、冷却ロー
ラの一部または全部の弾性部材を省略し、中空軸が直接
シートに接触する構成にしても良い。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、加熱手段の幅を長くすることで、シートガイド手段
の幅方向の両側から、加熱手段の加熱部が外に延びるよ
うにし、これにより、シートガイド手段の両端部からの
熱の散逸を抑えることにより、又は、加熱手段の両端部
の加熱部を独立に制御することにより、シートガイド手
段の温度勾配を防止し、現像ムラをなくすことができる
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の熱現像装置の第1の実施例を示す概略
断面図である。
【図2】本発明の第1の実施例において用いるシート加
圧手段の斜視図である。
【図3】図2に示すシート加圧手段の断面図である。
【図4】図2に示すシート加圧手段とシートとの接触範
囲の説明図である。
【図5】図1の矢視断面図である。
【図6】図5の矢視断面図である。
【図7】図6の矢視断面図である。
【図8】図5に示されるガイド板の温度分布のグラフで
ある。
【図9】本発明による熱現像装置に用いる面状ヒーター
の概略断面図である。
【図10】図1に示すガイド板の平面図である。
【図11】本発明による熱現像装置に用いる面状ヒータ
ーの概略断面図である。
【図12】本発明による熱現像装置に用いる面状ヒータ
ーの概略断面図である。
【図13】図12の矢視断面図である。
【図14】本発明による熱現像装置に用いるシート加圧
手段の断面図である。
【図15】本発明による熱現像装置に用いるシート加圧
手段の断面である。
【図16】本発明による熱現像装置に用いるシート加圧
手段の断面図である。
【図17】本発明による熱現像装置に用いるシート加圧
手段の断面図である。
【図18】本発明による熱現像装置に用いるシート加圧
手段の断面図である。
【図19】本発明による熱現像装置の第2の実施例の概
略断面図である。
【図20】本発明による画像記録装置の実施例の概略断
面図である。
【図21】図20に示す画像形成装置の走査光学部の部
分詳細図である。
【図22】熱現像装置の従来例を示す概略断面図であ
る。
【図23】図22に示す熱現像装置を通過するフィルム
の温度変化を示すグラフである。
【図24】熱現像装置の加熱用平板およびガイド板の構
成例の断面図である。
【図25】図24に示されるガイド板の温度分布のグラ
フである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清水 英 神奈川県川崎市中原区今井上町53番地キヤ ノン株式会社小杉事業所内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 潜像が形成されているシートを加熱現像
    する熱現像装置において、板状のシートガイド手段およ
    び該シートガイド手段を加熱する加熱手段を有し、該加
    熱手段の幅(シートの搬送方向に直交する方向の加熱手
    段の加熱部の長さ)が、シートガイド手段の幅(シート
    の搬送方向に直交する方向のシートガイド手段の最大
    長)より長く該加熱部の端部がシートガイド手段の幅方
    向の両側から外に延びていることを特徴とする熱現像装
    置。
  2. 【請求項2】 加熱手段の幅がシートガイド手段の幅よ
    り20mm以上長い請求項1の熱現像装置。
  3. 【請求項3】 加熱手段の幅がシートガイド手段の幅よ
    り40mm以上長い請求項1の熱現像装置。
  4. 【請求項4】 シートガイド手段のシート接触側の面に
    凹凸が設けられている請求項1の熱現像装置。
  5. 【請求項5】 加熱手段およびシートガイド手段が熱不
    良導電性の部材を介してフレーム部材に支持されている
    請求項1の熱現像装置。
  6. 【請求項6】 加熱手段が板状であり、シートガイド手
    段に積層されており、加熱手段の幅がシートの搬送方向
    について実質的に一定の長さである請求項1の熱現像装
    置。
  7. 【請求項7】 加熱手段が加熱手段の幅方向に分割され
    ていて、分割された加熱手段が独立に制御できる請求項
    1の熱現像装置。
  8. 【請求項8】 加熱手段が加熱手段の幅方向に、両端部
    と中央部の3つに分割されている請求項1の熱現像装
    置。
  9. 【請求項9】 3つに分割された各加熱手段が独立に制
    御可能な請求項8の熱現像装置。
  10. 【請求項10】 中央部の加熱手段と両端部の加熱手段
    とが独立に制御可能である請求項8の熱現像装置。
  11. 【請求項11】 搬送中のシートをシートガイド手段に
    加圧接触させるシート加圧手段を有する請求項1の熱現
    像装置。
  12. 【請求項12】 潜像が形成されているシートを加熱現
    像する熱現像装置において、板状のシートガイド手段お
    よび該シートガイド手段を加熱する加熱手段を有し、該
    加熱手段が加熱手段の幅(シートの搬送方向に直交する
    方向の加熱手段の加熱部の長さ)の方向に加熱部が少く
    なくとも3分割されており、分割された加熱部の両端部
    がシートの搬送方向に直交する方向であって、シートが
    搬送される幅よりも外側に延びており、該両端部による
    加熱は、該両端部以外の加熱部とは独立に制御可能であ
    ることを特徴とする熱現像装置。
  13. 【請求項13】 加熱部が中央部と両端部の3つに分割
    されている請求項12の熱現像装置。
  14. 【請求項14】 未使用シートを収納するシート収納手
    段、未使用シートに潜像を形成するための記録処理を行
    う記録手段および潜像が形成されているシートを加熱現
    像するための熱現像部を有する画像記録装置において、
    熱現像部が、板状のシートガイド手段および該シートガ
    イド手段を加熱する加熱手段を有し、該加熱手段の幅
    (シートの搬送方向に直交する方向の加熱手段の加熱部
    の長さ)が、シートガイド手段の幅(シートの搬送方向
    に直交する方向のシートガイド手段の最大長)より長く
    該加熱部の端部がシートガイド手段の幅方向の両側から
    外に延びていることを特徴とする画像記録装置。
  15. 【請求項15】 未使用シートを収納するシート収納手
    段、未使用シートに潜像を形成するための記録処理を行
    う記録手段および潜像が形成されているシートを加熱現
    像するための熱現像部を有する画像記録装置において、
    熱現像部が、板状のシートガイド手段および該シートガ
    イド手段を加熱する加熱手段を有し、該加熱手段が加熱
    手段の幅(シートの搬送方向に直交する方向の加熱手段
    の加熱部の長さ)の方向に加熱部が少くなくとも3分割
    されており、分割された加熱部の両端部がシートの搬送
    方向に直交する方向であって、シートが搬送される幅よ
    りも外側に延びており、該両端部による加熱は、該両端
    部以外の加熱部とは独立に制御可能であることを特徴と
    する熱現像記録装置。
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