JPH09243924A - 顕微鏡用対物レンズ - Google Patents

顕微鏡用対物レンズ

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JPH09243924A
JPH09243924A JP8084636A JP8463696A JPH09243924A JP H09243924 A JPH09243924 A JP H09243924A JP 8084636 A JP8084636 A JP 8084636A JP 8463696 A JP8463696 A JP 8463696A JP H09243924 A JPH09243924 A JP H09243924A
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JP
Japan
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lens
object side
bonding
cemented
lenses
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JP8084636A
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English (en)
Inventor
Noboru Amamiya
昇 雨宮
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】主として10倍程度の紫外線用低倍対物レンズ
において、開口数、視野数とも十分に大きな対物レンズ
を提供する。 【解決手段】物体側から順に、物体側に凹面を向けた接
合メニスカスレンズD1と、接合レンズD2と、物体側に
凸面を向けた接合メニスカスレンズD3と、物体側に凹
面を向けた接合メニスカスレンズD4と、物体側に凸面
を向けた接合メニスカスレンズD5よりなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、顕微鏡用対物レン
ズに関し、主として波長250nm付近の紫外線用対物
レンズに関するものである。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】250nm付近の波長
域で使用可能な紫外線用顕微鏡対物レンズとしては、例
えば特公平4−76453号公報に開示されたものがあ
り、これは、NA(開口数)が0.083、視野数が1
0.6、結像倍率が−10倍の対物レンズである。上記
の如き従来の技術においては、NAが0.083と小さ
く、また視野数も10.6(対物レンズの焦点距離f=
30)と小さかった。そこで本発明は、主として10倍
程度の紫外線用低倍対物レンズにおいて、開口数、視野
数とも十分に大きな対物レンズを提供することを課題と
する。
【0003】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明では、NA=0.25程度まで色収差補正を行え
るように、接合レンズを5個用い、また視野数25程度
を確保できるように、5個の接合レンズのうち4個を接
合メニスカスレンズとした。すなわち本発明は、物体側
から順に、物体側に凹面を向けた接合メニスカスレンズ
と、接合レンズと、物体側に凸面を向けた接合メニスカ
スレンズと、物体側に凹面を向けた接合メニスカスレン
ズと、物体側に凸面を向けた接合メニスカスレンズより
なる顕微鏡用対物レンズである。
【0004】色収差補正のために接合レンズを用いるこ
とはよく知られているが、特に紫外線用の対物レンズの
ときには、蛍石(CaF2)、石英、Ultran30
(Schott社の商標)など、波長250nm付近で
十分な透過率を持つ材料のみを用いることが好ましい。
この場合、NA=0.25まで色収差補正を行おうとす
ると、接合レンズが最低5個は必要である。また視野数
を大きくするために、像面の平坦性をよくしようとする
と、ペッツバール和を小さく抑える必要があるが、この
ために本発明ではメニスカスレンズを4個用いたもので
ある。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を説明する。
図1及び図3は本発明による顕微鏡用対物レンズの第1
及び第2実施例を示し、各実施例の対物レンズとも、物
体側から順に、物体側に凹面を向けた接合メニスカスレ
ンズD1と、接合レンズD2と、物体側に凸面を向けた接
合メニスカスレンズD3と、物体側に凹面を向けた接合
メニスカスレンズD4と、物体側に凸面を向けた接合メ
ニスカスレンズD5よりなる。各接合メニスカスレンズ
1、D3、D4、及びD5は一対のレンズによって構成さ
れているが、凸面側のレンズは両凸レンズに形成されて
おり、すなわち物体側に凹面を向けた接合メニスカスレ
ンズD1及びD4の接合面は、物体側に凸となっており、
物体側に凸面を向けた接合メニスカスレンズD3及びD5
の接合面は、物体側に凹となっている。また接合レンズ
2は両凸形状に形成されている。
【0006】表1及び表2に、両実施例の諸元を掲げ
る。[全体諸元]中、fは焦点距離、DOは物点距離、
NAは開口数を表わす。[レンズ諸元]中、第1カラム
は物体側からの各レンズ面の番号、第2カラムrは各レ
ンズ面の曲率半径、第3カラムdは各レンズ面の間隔、
第4カラムは各レンズの材質、第5カラムn246、第6
カラムn242、及び第7カラムn250は、それぞれ各レン
ズの波長λ=246nm、242nm、及び250nm
に対する屈折率、第8カラムνは、各レンズの波長λ=
246nmを基準としたアッベ数を示す。なお材質中、
U30はウルトラン30を示す。
【0007】
【表1】 [全体諸元] f=20 Do=14.8 NA=0.25 [レンズ諸元] r d 材質 n246242250 ν 1 -60.09 4.00 石英 1.50952 1.51189 1.50729 110.8 2 11.97 4.50 蛍石 1.46863 1.47021 1.46714 153.1 3 -15.88 0.20 4 25.69 1.00 石英 1.50952 1.51189 1.50729 110.8 5 12.49 5.00 蛍石 1.46863 1.47021 1.46714 153.1 6 -22.86 0.20 7 11.10 6.00 蛍石 1.46863 1.47021 1.46714 153.1 8 -18.60 1.00 石英 1.50952 1.51189 1.50729 110.8 9 6.21 3.50 10 -7.10 1.00 石英 1.50952 1.51189 1.50729 110.8 11 14.38 5.00 蛍石 1.46863 1.47021 1.46714 153.1 12 -9.03 0.20 13 16.50 5.00 U30 1.60649 1.60929 1.60387 112.1 14 -9.93 3.00 石英 1.50952 1.51189 1.50729 110.8 15 12.95
【0008】
【表2】 [全体諸元] f=20 Do=14.8 NA=0.25 [レンズ諸元] r d 材質 n246242250 ν 1 -57.24 4.00 石英 1.50952 1.51189 1.50729 110.8 2 11.97 4.50 蛍石 1.46863 1.47021 1.46714 153.1 3 -15.76 0.20 4 24.61 5.00 蛍石 1.46863 1.47021 1.46714 153.1 5 -12.03 1.00 石英 1.50952 1.51189 1.50729 110.8 6 -22.35 0.20 7 11.49 6.00 蛍石 1.46863 1.47021 1.46714 153.1 8 -17.69 1.00 石英 1.50952 1.51189 1.50729 110.8 9 6.21 3.50 10 -7.10 1.00 石英 1.50952 1.51189 1.50729 110.8 11 13.98 5.00 蛍石 1.46863 1.47021 1.46714 153.1 12 -9.03 0.20 13 16.50 5.00 U30 1.60649 1.60929 1.60387 112.1 14 -9.92 3.00 石英 1.50952 1.51189 1.50729 110.8 15 13.04
【0009】図2及び図4に、それぞれ第1及び第2実
施例の球面収差、非点収差、倍率色収差、コマ収差、及
び歪曲収差を示す。球面収差図、倍率色収差図、及びコ
マ収差図において、実線は波長λ=246nm、点線は
λ=242nm、一点鎖線はλ=250nmを示す。ま
た非点収差図中、実線はサジタル像面を表わし、点線は
メリジオナル像面を表す。またNAは開口数を表し、Y
は像高を表す。また各実施例の対物レンズは無限遠補正
系であり、上記各収差図は、図5に示す結像レンズLIM
によって結像したものである。以下の表3に結像レンズ
IMの諸元を掲げる。
【0010】各収差図から明らかなように、第1及び第
2実施例とも、246±4nmにおいて視野数25でよ
く収差が補正されていることがわかる。なお両実施例と
も、光の波長が紫外領域である場合について述べたが、
本発明を可視光領域について適用することもできる。
【0011】
【表3】 f=200 r d 材質 n246242250 ν 1 -30.63 2.00 石英 1.50952 1.51189 1.50729 110.8 2 2406.00 5.00 蛍石 1.46863 1.47021 1.46714 153.1 3 -39.10 1.00 4 -417.40 5.00 蛍石 1.46863 1.47021 1.46714 153.1 5 -51.84
【0012】
【発明の効果】以上の通り本発明により、比較的低倍の
顕微鏡用対物レンズにおいて、開口数、視野数とも十分
に大きな対物レンズが得られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例のレンズ構成図
【図2】第1実施例の諸収差図
【図3】第2実施例のレンズ構成図
【図4】第2実施例の諸収差図
【図5】結像レンズのレンズ構成図
【符号の説明】 D1、D3、D4、D5…接合メニスカスレンズ D2…接合レンズ LIM…結像レンズ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】物体側から順に、物体側に凹面を向けた接
    合メニスカスレンズと、接合レンズと、物体側に凸面を
    向けた接合メニスカスレンズと、物体側に凹面を向けた
    接合メニスカスレンズと、物体側に凸面を向けた接合メ
    ニスカスレンズよりなる顕微鏡用対物レンズ。
  2. 【請求項2】前記各接合メニスカスレンズを構成する一
    対のレンズのうちの凸面側のレンズは両凸レンズであ
    り、且つ前記接合レンズは両凸形状に形成された、請求
    項1記載の顕微鏡用対物レンズ。
  3. 【請求項3】前記各レンズを構成する硝子材料が、蛍
    石、石英又はウルトラン30である請求項1又は2記載
    の顕微鏡用対物レンズ。
JP8084636A 1996-03-13 1996-03-13 顕微鏡用対物レンズ Pending JPH09243924A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009054388A1 (ja) * 2007-10-22 2009-04-30 Nikon Corporation 結像レンズ及びそれを用いた顕微鏡装置
CN118363152A (zh) * 2024-06-19 2024-07-19 长春智灵光电科技有限公司 一种紫外飞秒激光器的镜头

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