JPH09243824A - 表面保護粘着テープ及び偏光板複合体の製造方法 - Google Patents

表面保護粘着テープ及び偏光板複合体の製造方法

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JPH09243824A
JPH09243824A JP8047227A JP4722796A JPH09243824A JP H09243824 A JPH09243824 A JP H09243824A JP 8047227 A JP8047227 A JP 8047227A JP 4722796 A JP4722796 A JP 4722796A JP H09243824 A JPH09243824 A JP H09243824A
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JP
Japan
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adhesive layer
polarizing plate
pressure
sensitive adhesive
adhesive tape
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Pending
Application number
JP8047227A
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English (en)
Inventor
Takahiko Sawada
貴彦 澤田
Masakatsu Tagami
昌克 田上
Norio Numata
憲男 沼田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 偏光板や位相差板に貼り合わせたものを長期
間保管しても剥離力の変化が少なく、且つ、高温高湿度
の環境下でも粘着剤層に発泡や剥離が生じない表面保護
粘着テープ及びこれを用いた楕円偏光板の製造方法を提
供する。 【解決手段】 基材フィルムの片面に粘着剤層が設けら
れ、液晶表示ディスプレイの偏光板もしくは位相差板に
貼り合わせて用いられる表面保護粘着テープにおいて、
粘着剤層と基材フイルムとの接着力が、該粘着剤層と偏
光板もしくは位相差板との接着力よりも小さくなされて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示ディスプ
レイに使用される偏光板や位相差板に貼り合わせる表面
保護粘着テープ、及びこれを用いて偏光板と位相差板と
を貼り合わせる楕円偏光板の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示ディスプレイには偏光板と位相
差板とが積層された楕円偏光板が多用されるようになっ
てきているが、近年は小型化に伴い高温あるいは高温多
湿環境となる屋内や屋外における使用機会が増えてお
り、使用環境の多様化が進んでいる。このように高温あ
るいは高温多湿環境下においては、ガラスセルその他の
被着体に貼り合わされた偏光板と位相差板との接着層に
発泡や剥がれが発生し易く、そのために液晶表示ディス
プレイの表示が不鮮明となったり、時には表示不能に至
る場合もある。従って、上記のような環境においても楕
円偏光板の接着層に発泡や剥がれが生じないような耐久
性が求められてきている。
【0003】高温あるいは高温多湿環境に対する偏光板
粘着シート(偏光板の片面に粘着剤層が設けられたも
の)及び位相差板粘着シート(位相差板の片面に粘着剤
層が設けられたもの)の耐久性を向上させる手段とし
て、位相差板に設けられた粘着層とは反対面にポリウレ
タン系及び/又はポリエステル系を主成分とする樹脂層
が設けられた液晶ディスプレイ用位相差板が知られてい
る(特開平3−129322号公報)。
【0004】又、延伸フィルムの一面にコロナ放電処理
が施され、他の面に接着剤層が設けられてなる液晶ディ
スプレイ用位相差板が知られている(特開平4−347
802号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記特開平3−129
322号公報に記載のものによると、これを製造するた
めに新しい樹脂層を設けるという工程が必要となり、樹
脂層が加わっただけ発泡の要因が増えることになり好ま
しいとはいえない。
【0006】又、特開平4−347802号公報に記載
のものによると、コロナ放電処理によりフィルム表面に
皺や傷が発生することがあり、コロナ放電処理後は直に
貼り合わせ加工しなければ処理効果が減衰する。しか
し、工程の都合上、コロナ放電処理して直に貼り合わせ
加工せずに保管しなければならないことも多い。
【0007】このような場合には保管の際に表面保護テ
ープ(一般にはポリエチレン(PE)/エチレン−酢酸
ビニル共重合体(EVA)の積層体)を貼付するが、保
管が長期間にわたると表面保護テープの接着昂進により
使用時に剥離できなくなる。更に、位相差板に表面保護
フィルムを貼り合わせた場合にコロナ放電処理の効果が
低下してしまうという問題がある。
【0008】本発明は上記従来の問題点を解消し、偏光
板や位相差板に貼り合わせたものを長期間保管しても剥
離力の変化が少なく、且つ、高温高湿度の環境下でも粘
着剤層に発泡や剥離が生じない表面保護粘着テープ及び
これを用いた楕円偏光板の製造方法を提供することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、偏光板と
位相差板とを積層した楕円偏光板をガラスなどの液晶セ
ルに貼り合わせたものが、高温あるいは高温高湿度の環
境下で発生する発泡や剥がれについて鋭意研究したとこ
ろ、偏光板と位相差板との界面での接着力が弱い場合、
また、高温あるいは高温高湿度の環境下で偏光板が収縮
することにより発泡及び剥がれが発生することを解明
し、発明をなすに至った。
【0010】請求項1記載の表面保護粘着テープは、基
材フィルムの片面に粘着剤層が設けられ、液晶表示ディ
スプレイの偏光板もしくは位相差板に貼り合わせて用い
られる表面保護粘着テープにおいて、粘着剤層と基材フ
ィルムとの接着力が、該粘着剤層と偏光板もしくは位相
差板との接着力よりも小さいことを特徴とするものであ
る。
【0011】請求項2記載の楕円偏光板の製造方法は、
偏光板と他の光学部材とを粘着剤層を介して積層する偏
光板複合体の製造方法において、請求項1記載の表面保
護粘着テープにより表面が保護された一方の光学部材か
ら、表面保護粘着テープ基材のみを剥離して粘着層を転
写し、この転写面に他方の光学部材表面に設けられた粘
着剤層を積層することを特徴とするものである。
【0012】請求項1記載の発明について説明する。偏
光板とは特に限定されるものではないが、ポリビニルア
ルコール−沃素錯体からなる沃素系偏光フィルム、ポリ
ビニルアルコール−二色性染料からなる染料系偏光フィ
ルム等の偏光子をトリアセチルセルロースやポリメタク
リル酸メチルなどの光学的異方性がなく、透明性にすぐ
れたフィルムからなる保護層を積層したものである。
【0013】位相差板は、該位相差板が有する複屈折性
を利用して液晶表示装置における液晶の複屈折に基づく
着色を補償して解消するためのものであって、その構成
は特に限定されるものではないが、ポリカーボネート、
ポリサルホン、ポリビニルアルコール、ポリスチレン、
ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート等の透明性、
延伸性にすぐれた熱可塑性樹脂フィルムに1.1〜1.
5倍程度の一軸延伸処理を施したものである。
【0014】楕円偏光板とは上記偏光板を位相差板に積
層したものであり、積層方法は一般的に粘着層を介した
方法が採用されている。
【0015】基材フィルムとしては、透明性を有するも
のであれば材質は特に限定されないが、ポリエチレン、
ポリエステル、セルロース系などの合成樹脂フィルムが
挙げられる。この厚みは取扱いの面から10〜200μ
mのものが好ましい。
【0016】粘着剤層としては耐久性の面からアクリル
系粘着剤を用いることが好ましい。アクリル系粘着剤
は、アクリル酸アルキルエステルを主成分とし、これに
極性単量体成分を共重合したアクリル系ポリマーを用い
たものである。上記アクリル酸アルキルエステルとはア
クリル酸またはメタクリル酸のアルキルエステルであっ
て、特に限定されるものではないが、例えば、アクリル
酸エチル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸n−ブ
チル、アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸ペン
チル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メ
タ)アクリル酸イソオクチル、(メタ)アクリル酸イソ
ノニル、(メタ)アクリル酸デシル、(メタ)アクリル
酸ラウリル等が挙げられる。
【0017】上記極性モノマーとして一般的には、例え
ば、アクリル酸、マレイン酸、イタコン酸、メタクリル
酸、クロトン酸、フマル酸等のカルボキシル基含有モノ
マー、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メ
タ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、(メタ)アク
リル酸4−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸4
−ヒドロキシブチル、(メタ)アクリル酸ポリオキシプ
ロピレン、カプロラクトン変性(メタ)アクリレート等
のヒドロキシル基含有単量体、N,N−ジメチルアミノ
エチルアクリレート、N−t−ブチルアミノエチルアク
リレート、アクリルアミド、N−メチロールアクリルア
ミド、N−メチロールメタクリルアミド等の窒素含有モ
ノマー、グリシジルアクリレート、グリシジルメタクリ
レートのようなエポキシ基含有単量体などが用いられ
る。また、これらは架橋剤による架橋基点となり得るも
のである。上記極性モノマー成分の共重合割合はアクリ
ル酸アルキルエステル成分100重量部あたり0.05
〜20重量部であることが好ましい。
【0018】アクリル系粘着剤は架橋剤を配合してアク
リルポリマーを架橋し得る組成として用いられる。架橋
剤としては、例えば、脂肪族系ジイソシアネート、芳香
族系ジイソシアネート、芳香族系トリイソシアネートの
ようなポリイソシアネート化合物、ブチルエーテル化メ
チロールメラミン、トリメチロールメラミンなどのメラ
ミン系化合物、ポリエチレングリコール、トリメチロー
ルプロパンなどのグリコール化合物、ヘキサメチレンジ
アミン、ジエチレントリアミンなどのジアミン系化合
物、その他フェノール系樹脂化合物、エポキシ系樹脂化
合物、尿素系樹脂化合物、ポリアルデヒド系化合物など
が用いられる。架橋剤の配合量はアクリル系ポリマー1
00重量部あたり0.3〜10重量部程度が好ましい。
【0019】粘着剤層と基材フィルムとの接着力が、該
粘着剤層が偏光板もしくは位相差板(以下被着体とい
う)に対する接着力よりも小さいために、このような構
成の表面保護粘着テープを被着体に貼り合わせ、この粘
着テープを剥がすと粘着剤層が被着体表面に残され、基
材フィルムだけが剥離される。以下、この現象を転写と
いう。
【0020】上記転写が容易に行われるように、基材フ
ィルムの粘着剤層積層面にシリコーン等の剥離処理を行
う、被着体表面にコロナ放電処理などを施して粘着剤層
との接着力を高めるなどの処理を行ってもよい。
【0021】次に、請求項2記載の発明について説明す
る。請求項2記載の発明で用いる表面保護粘着テープ
は、請求項1記載の表面保護粘着テープと同じものであ
るから説明を省略する。本発明で製造される偏光板複合
体は、偏光板と他の光学部材とが粘着剤層を介して積層
されたものである。通常の場合、偏光板は製造された
後、片面に他の光学部材接着用の粘着加工が施されてそ
の粘着面を離型紙で保護される一方、他面には傷、埃等
から保護するために表面保護部材が設けられる。
【0022】また、偏光板が積層される他の光学部材に
は、その積層面を保護するための表面保護粘着テープが
設けられ、この表面保護粘着テープは偏光板複合体製造
時に剥離除去される。勿論、他の光学部材側の偏光板積
層面に粘着加工が施される場合もあるが、このときは偏
光板側には粘着加工を施さず、表面保護粘着テープが貼
付されることになる。
【0023】本発明の偏光板複合体の製造方法は、偏光
板と他の光学部材との積層面であって、そのいずれかに
貼付されている表面保護粘着テープが請求項1記載の表
面保護粘着テープであって、一方の光学部材から表面保
護粘着テープ基材のみを剥離して粘着層を転写し、この
転写面に他方の光学部材表面に設けられた粘着剤層を積
層する。
【0024】(作用)請求項1記載の表面保護粘着テー
プは、粘着剤層と基材フィルムとの接着力が、該粘着剤
層と偏光板もしくは位相差板との接着力よりも小さくな
されているので、この表面保護粘着テープを被着体に貼
り合わせ、この粘着テープを剥がすと基材フィルムだけ
が剥離され、粘着剤層が被着体表面に転写される。
【0025】請求項2記載の偏光板積層体の製造方法で
は、請求項1記載の表面保護粘着テープの粘着剤層を、
偏光板と位相差板の貼り合わせ面のいずれか一方に粘着
剤層が設けられた偏光板と位相差板の粘着剤層のない貼
り合わせ面に貼り合わせ、表面保護粘着テープの基材フ
ィルムを剥離して露出した粘着剤層と、偏光板もしくは
位相差板の粘着剤層とを貼り合わせるので、表面保護粘
着テープは偏光板と位相差板とを貼り合わせるまで一方
の貼り合わせ面を保護する。
【0026】積層する際に表面保護粘着テープの基材フ
ィルムだけを剥離するので、剥離時に被着体の表面状態
に影響されず、基材フィルムの剥離性は経時的に変化し
ない。また、粘着剤層同士を貼り合わせるので大きな接
着力が得られ、高温あるいは高温高湿度の環境下でも粘
着剤の発泡や剥がれが抑制される。
【0027】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施例を説明す
る。実施例及び比較例には次のものを使用した。粘着剤 アクリル酸ブチル94.8重量部とアクリル酸5重量部
と2−ヒドロキシエチルメタクリレート0.2重量部を
過酸化ベンゾイル0.3重量部の存在下で酢酸エチル中
で共重合させ、重量平均分子量100万、重量平均分子
量/数平均分子量が4.9である重合溶液を得た。これ
にトルエンを加えて18重量%のアクリルポリマー溶液
とし、さらにイソシアネート架橋剤(日本ポリウレタン
社製,商品名「コロネートL」)2重量部を加えて粘着
剤を作製した。
【0028】偏光板 ポリビニルアルコール系フィルムを沃素濃度0.5重量
%、沃化カリウム濃度20重量%及びほう酸濃度10重
量%に調整した水溶液に浸漬し52℃で3倍に均一延伸
し、水洗後風乾して厚み24μmの偏光フィルムを得
た。この偏光フィルムの両面に厚み75μmのトリアセ
チルセルロースフィルムを接着剤により貼り合わせて偏
光板を得た。位相差板 ポリカーボネート樹脂フィルムを1.3倍に一軸延伸し
た厚み50μmのものである。反射板付き偏光板 厚み15μmのアルミニウム箔に厚み50μmのポリエ
チレンテレフタレートフィルムをウレタン接着剤で裏打
ちしたものである。尚、反射板付き偏光板とは反射機能
を有するシートを偏光板に積層したものであり、シート
の材質は反射効率が高ければ特に限定されるものではな
いが、アルミニウムの他、銀などの箔もしくは蒸着フィ
ルムなどであり、表面には指向性を付与するためにヘア
ライン加工されていてもよい。
【0029】表面保護粘着テープ(1) 厚み35μmのポリエチレンテレフタレートフィルムに
上記粘着剤で厚み15μmの粘着剤層を形成し、これに
剥離紙を積層したものを用いた。 表面保護粘着テープ(2) 片面剥離処理した厚み38μmのポリエチレンテレフタ
レートフィルムの剥離処理面に上記粘着剤で厚み15μ
mの粘着剤層を形成し、これに剥離紙を積層したものを
用いた。 表面保護粘着テープ(3) ポリエチレンとエチレン−酢酸ビニル共重合体(EV
A)とを共押出成形により積層した二層フィルム(サン
エー化学工業社製,商品名「PAC2」,厚み70μ
m)。 (実施例1)図1は本発明の表面保護粘着テープ(2)
の実施例を示す側面図であり、基材フィルム2の片面は
剥離処理層21であり、この面に粘着剤層22が設けら
れ、更に剥離紙23が積層されている。基材フィルム2
と粘着剤層22との接着力は、該粘着剤層22と偏光板
もしくは位相差板との接着力よりも小さくなされてい
る。
【0030】表面保護粘着テープ(2)の剥離紙23を
剥離して露出した粘着剤層22を位相差板1に貼付し、
50℃で10日間放置した後、剥離力を測定するために
剥離すると、図2に示すように基材フィルム2だけが剥
離され、粘着剤層22は位相差板1に転写された。基材
フィルム2の剥離力は5g/25mmであった。この位
相差板1の反対面には上記と同じ粘着剤層11が厚み2
5μmで設けられ、この上に剥離紙12が仮着されてい
る。
【0031】図3は偏光板粘着シート40を示す側面図
であり、偏光板4の片面に上記粘着剤を用いて厚み25
μmの粘着剤層41が設けられている。この偏光板粘着
シート40の裏面には表面保護粘着テープ(3)のEV
A層31面が貼り合わされている。32はポリエチレン
層である。
【0032】図4に示すように、位相差板粘着シート1
0に転写された粘着剤層22に、位相差板1の延伸軸に
対して偏光板4のZ軸が45度をなすように偏光板粘着
シート40の粘着剤層41を貼り合わせて偏光板複合体
とした。
【0033】(実施例2)図5〜図7は本発明の他の実
施例を示す側面図であり、表面保護粘着テープ(2)の
剥離紙を剥離して露出した粘着剤層22を偏光板4に貼
付し、50℃で10日間放置した後、剥離力を測定する
ために剥離すると基材フィルムだけが剥離され、粘着剤
層22は偏光板4に転写された。基材フィルムの剥離力
は6g/25mmであった。この偏光板4の裏面には表
面保護粘着テープ(3)が積層されている。
【0034】位相差板1の両面に上記粘着剤を用いて厚
み25μmの粘着剤層11、11が設けられている。図
7に示すように、偏光板4に転写された粘着剤層22
と、位相差板粘着シート10の一方の粘着剤層11とを
実施例1と同様に貼り合わせて偏光板複合体を得た。
【0035】(実施例3)図8は表面保護粘着テープ
(1)の実施例を示す側面図であり、基材フィルム51
と粘着剤層5との接着力は、該粘着剤層5と偏光板もし
くは位相差板との接着力よりも小さくなされている。表
面保護粘着テープ(1)の剥離紙52を除去し、図9に
示すように、コロナ放電処理によりぬれ指示薬によるぬ
れ指数(JIS K6867)で54dyn/cmに処
理した位相差板1に貼付し、50℃で10日間放置して
常温に戻した後、剥離力を測定するために剥離すると基
材フィルム51だけが剥離され、粘着剤層5は位相差板
1に転写された。基材フィルム51の剥離力は12g/
25mmであった。図10に示すように、実施例1と同
様に偏光板粘着シートの粘着剤層41を位相差板1に転
写された粘着剤層5と貼り合わせて偏光板複合体を得
た。
【0036】(実施例4)図11、図12は更に他の実
施例を示し、片面に厚み25μmの粘着剤層41及び剥
離紙12が設けられた偏光板粘着シート40の他面に表
面保護粘着テープ(2)が積層されたものを50℃で1
0日間放置し常温に戻した後、剥離力を測定するために
剥離すると基材フィルム2だけが剥離され、粘着剤層2
2は偏光板4に転写された。基材フィルム2の剥離力は
7g/25mmであった。偏光板4に転写された粘着剤
層22と、厚み25μmの粘着剤層61を設けたアルミ
ニウム箔反射板6の粘着剤層61とを貼り合わせてアル
ミニウム箔反射板付き偏光板複合体を得た。
【0037】(比較例1)表面保護粘着テープ(3)の
EVA層を位相差板に貼付し、50℃で10日間放置し
常温に戻した後、これを剥離すると剥離力は28g/2
5mmであった。この表面保護粘着テープ(3)の剥離
面に実施例1と同様にして偏光板粘着シートの粘着剤層
を貼り合わせて偏光板複合体を得た(図示略)。
【0038】(比較例2)表面保護粘着テープ(3)の
EVA層を偏光板に貼付し、50℃で10日間放置し常
温に戻した後、これを剥離すると剥離力は26g/25
mmであった。偏光板の他の面にも表面保護粘着テープ
(3)が貼り合わされており、実施例2で用いたものと
同じ位相差板両面粘着シートの一方の粘着剤層を上記剥
離面に貼り合わせて偏光板複合体を得た(図示略)。
【0039】(比較例3)表面保護粘着テープ(3)
を、コロナ放電処理によりぬれ指示薬によるぬれ指数
(JIS K6867)で54dyn/cmに処理した
位相差板粘着シートのコロナ放電処理面に貼付し、50
℃で10日間放置して常温に戻した後、剥離力を測定し
たところ剥離力は37g/25mmであった。実施例1
と同様に偏光板粘着シートの粘着剤層と上記位相差板粘
着シートのコロナ放電処理面を貼り合わせて偏光板複合
体を得た(図示略)。
【0040】(比較例4)表面保護粘着テープ(3)を
片面に貼付し、裏面に厚み25μmで粘着剤層を設けた
偏光板粘着シートを50℃で10日間放置し常温に戻し
た後、表面保護粘着テープ(3)の剥離力を測定したと
ころ27g/25mmであった。表面保護粘着テープ
(3)を剥離した偏光板面に、実施例4で用いたものと
同じアルミニウム箔反射板を積層してアルミニウム箔反
射板付き偏光板複合体を得た(図示略)。
【0041】耐久性評価用試料の作製 実施例1〜4、比較例1〜4で得た楕円偏光板及びアル
ミニウム箔反射板付き偏光板において、偏光板のZ軸方
向がそれぞれ辺に対して45°となるように150mm
×75mmの長方形に切断して評価用試料とした。
【0042】評価試験 各サンプルを室温で4日間放置して粘着剤が充分に硬化
した後、性能を評価するために以下の試験を行った。 (1)高温耐久性試験 それぞれサンプルの離型フィルムを取り除き、液晶表示
用ガラスにラミネート圧3kg/cm2 で貼り合わせて
試験片を作製した。この試験片を90℃に保ったギアオ
ーブン内に1000時間暴露した後放冷し、常温になっ
たところで目視により粘着層を透視して観察し、発泡、
着色その他の異常の有無を調べた。 (2)高温高湿耐久性試験 上記と同じ試験片を60℃、95%RHに保った環境試
験機内に1000時間暴露した後放冷し、常温になった
ところで目視により粘着層を透視して観察し、発泡、着
色その他の異常の有無を調べた。以上の結果を表1に示
す。
【0043】
【表1】
【0044】表1から明らかなように、実施例1〜4の
ものはいずれも小さい剥離力で被着体から剥離すること
ができ、且つ、外観に異常がないものは偏光板と位相差
板との接着状態がよいことを示している。これに対し比
較例1〜4のものは被着体からの剥離力が大であり、高
温条件下において剥離や発泡が起こり実用的でない。
【0045】
【発明の効果】本発明は以上の構成であり、請求項1記
載の表面保護粘着テープは長期間保管しても剥離力の変
化が少なく、これを被着体に貼り合わせたあと、基材フ
ィルムだけを剥離して粘着剤層は被着体に転写される。
被着体表面に転写された粘着剤層を偏光板や位相差板面
の粘着剤層に貼り合わせると、高温高湿度の環境下でも
粘着剤層に発泡や剥離が生じない。
【0046】請求項2記載の楕円偏光板の製造方法で
は、請求項1記載の表面保護粘着テープの粘着剤層を、
偏光板と位相差板の貼り合わせ面のいずれか一方の粘着
剤層のない貼り合わせ面に転写し、この粘着剤層と偏光
板もしくは位相差板の粘着剤層とを貼り合わせるので接
着力が大きくなり、高温あるいは高温高湿度の環境下で
も粘着剤の発泡や剥がれが抑制される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明表面保護粘着テープの実施例を示す側面
図。
【図2】位相差板粘着シートを示す側面図。
【図3】偏光板粘着シートを示す側面図。
【図4】楕円偏光板の製造方法の実施例を示す側面図。
【図5】偏光板粘着シートを示す側面図。
【図6】位相差板粘着シートを示す側面図。
【図7】楕円偏光板の製造方法の実施例を示す側面図。
【図8】本発明表面保護粘着テープの実施例を示す側面
図。
【図9】位相差板粘着シートを示す側面図。
【図10】楕円偏光板の製造方法の実施例を示す側面
図。
【図11】偏光板粘着シートを示す側面図。
【図12】アルミニウム箔反射板付き偏光板を示す側面
図。
【符号の説明】
(1),(2),(3):表面保護粘着テープ 1 :位相差板 2,51:基材フィルム 4 :偏光板 5,11,22,41,61:粘着剤層 6 :アルミニウム箔反射板 10:位相差板粘着シート 12,23,52:剥離紙 32:EVA層 40:偏光板粘着シート

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材フィルムの片面に粘着剤層が設けら
    れ、液晶表示ディスプレイの偏光板もしくは位相差板に
    貼り合わせて用いられる表面保護粘着テープにおいて、
    粘着剤層と基材フィルムとの接着力が、該粘着剤層と偏
    光板もしくは位相差板との接着力よりも小さいことを特
    徴とする表面保護粘着テープ。
  2. 【請求項2】 偏光板と他の光学部材とを粘着剤層を介
    して積層する偏光板複合体の製造方法において、 請求項1記載の表面保護粘着テープにより表面が保護さ
    れた一方の光学部材から、表面保護粘着テープ基材のみ
    を剥離して粘着層を転写し、この転写面に他方の光学部
    材表面に設けられた粘着剤層を積層することを特徴とす
    る偏光板複合体の製造方法。
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