JPH09243514A - 観察用レンズの視度測定方法およびその装置 - Google Patents

観察用レンズの視度測定方法およびその装置

Info

Publication number
JPH09243514A
JPH09243514A JP7514096A JP7514096A JPH09243514A JP H09243514 A JPH09243514 A JP H09243514A JP 7514096 A JP7514096 A JP 7514096A JP 7514096 A JP7514096 A JP 7514096A JP H09243514 A JPH09243514 A JP H09243514A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
receiving element
lens
light receiving
linear
optical axis
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7514096A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Ueda
健 上田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP7514096A priority Critical patent/JPH09243514A/ja
Publication of JPH09243514A publication Critical patent/JPH09243514A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Testing Of Optical Devices Or Fibers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 観察用レンズの視度を高速且つ高精度でしか
も測定作業者による「ばらつき」が生じないように測定
する観察用レンズの視度測定装置を実現する。 【解決手段】 コリメートレンズ7と結像レンズ9と受
光素子14から成る測定光学系中に観察用レンズ12を
挿入しない状態において、直線状スリット5a、5a’
の像を受光素子14上に結像させる。このとき、測定光
学系の空間周波数とテストチャートを対象とした変調伝
達関数に係る関係曲線と直角座標グラフの2つの座標軸
とで囲まれた面積Sを求めると共に、この面積Sが最大
となる光軸上の位置に移動式受光素子支持台15を移動
させて測定基準位置を設定する。次に、測定光学系中に
観察用レンズ12を挿入した状態で面積Sを求めてこの
面積Sが最大となる位置に移動式受光素子支持台15を
移動させる。このときの位置と測定基準位置との位置差
に基づいて観察用レンズ12の視度を測定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラのファイン
ダ、望遠鏡、顕微鏡など眼で覗いて観察する形式の光学
系に用いる観察用レンズの視度を高精度で且つ測定作業
者による「ばらつき」が生じないように測定することが
可能な観察用レンズの視度測定方法およびその装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、眼で覗いて観察する形式の光学系
に用いる観察用レンズの視度(ディオプタ)を測定する
のに、所謂、視度望遠鏡と呼ばれる光学器具を用いた測
定作業者の目視による測定方法が採られていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この従来の測
定方法では、測定作業者が視度望遠鏡を覗いて測定する
ため、そのときの測定作業者の熟練度や測定作業者のそ
のときの体調などにより、測定結果に「ばらつき」が生
じ易いという欠点があった。そのため、測定作業者の熟
練度や体調などに左右されることがなく、たとえ熟練者
でない測定作業者が測定した場合でも高い精度で測定す
ることができ、しかも、測定作業者による「ばらつき」
が生じないような状態で測定することができる観察用レ
ンズの視度測定方法の出現が望まれていた。
【0004】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、被測定光学系(以
下「被測定体」ということがある。)の空間周波数とテ
ストチャートを対象とした変調伝達関数(MTF)とを
利用して、被測定体である観察用レンズの視度を高精度
で且つ測定作業者による「ばらつき」が生じないように
測定することが可能な観察用レンズの視度測定方法およ
びその装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明は、光軸と直交するように
光軸上に形成された直線状テストチャートと、この直線
状テストチャートを保持するチャート保持部材と、自身
の前方焦点面が前記スリット面に一致するように光軸上
に配置されたコリメートレンズと、このコリメートレン
ズの出射側平行光路内の光軸上に配置された結像レンズ
と、目で覗いて観察する形式の光学系に用いる被測定体
としての観察用レンズと、この観察用レンズを前記コリ
メートレンズと前記結像レンズとの間の光軸上の所定位
置に取り換え可能に保持し得る試料台と、前記結像レン
ズを出射した前記直線状テストチャートの像を受光し得
るように前記結像レンズの出射側光軸上に配置された受
光素子と、この受光素子を保持し且つ光軸に沿って前後
方向に移動可能に設けられた受光素子支持台と、この受
光素子支持台を光軸に沿って前後方向に移動させ得るス
テージ手段と、前記観察用レンズを含む光学系の空間周
波数を直角座標の一方の座標軸とし変調伝達関数を他方
の座標軸とした関係グラフに基づいて、前記受光素子か
らの出力に基づいてそのときの空間周波数値と変調伝達
関数値との関係曲線を演算し、且つ、この関係曲線と前
記2つの座標軸とで囲まれた面積の最大値を演算し得る
マイクロコンピュータと、前記マイクロコンピュータか
ら出力された前記面積の最大値を探索し得るように前記
ステージ手段を前後方向に駆動し、且つ、前記面積の最
大値が得られた位置で前記ステージ手段の駆動を停止し
得るステージ駆動手段とを有し、前記ステージ駆動手段
により駆動された受光素子支持台の光軸方向の位置から
前記観察用レンズの視度を導き得るように構成したこと
特徴とするものである。
【0006】また、請求項2に記載の発明におけるマイ
クロコンピュータは、前記マイクロコンピュータが、前
記観察用レンズを含む光学系の空間周波数毎の変調伝達
関数値に視覚の前記空間周波数毎のレスポンス関数を乗
ずることができるようにすると共に、この視覚の空間周
波数毎のレスポンス関数を乗じたときの、空間周波数と
変調伝達関数に係る直角座標グラフ上におけるそのとき
の空間周波数値と変調伝達関数値との関係曲線と前記直
角座標グラフの縦横の座標軸とで囲まれた面積の最大値
を演算し得るように構成され、前記ステージ駆動手段
が、前記マイクロコンピュータから出力された前記面積
の最大値を探索し得るように前記ステージ手段を前後方
向に駆動し、且つ、前記面積の最大値が得られた位置で
前記ステージ手段の駆動を停止し得るように構成されて
いることを特徴とするものである。
【0007】また、請求項3に記載の発明は、光軸と直
交するように形成された直線状テストチャートと、この
直線状テストチャートを保持するチャート保持部材と、
自身の前方焦点面が前記スリット面に一致するように光
軸上に配置されたコリメートレンズと、このコリメート
レンズの出射側平行光路内の光軸上に配置された結像レ
ンズと、目で覗いて観察する形式の光学系に用いる被測
定体としての観察用レンズと、この観察用レンズを前記
コリメートレンズと前記結像レンズとの間の光軸上の所
定位置に取り換え可能に保持し得る試料台と、前記結像
レンズを出射した前記直線状テストチャートの像を受光
し得るように前記結像レンズの出射側光軸上に配置され
た直線状受光素子と、この直線状受光素子を光軸に沿っ
て前後方向に移動可能に設けられた受光素子支持台と、
この受光素子支持台を光軸に沿って前後方向に移動させ
得るステージ手段と、前記直線状受光素子からの出力を
所定の周波数毎に高速フーリエ変換して飛び飛びの空間
周波数毎の変調伝達関数値を求めると共に、前記飛び飛
びの空間周波数毎の前記変調伝達関数値を合計し且つそ
の合計値の最大値を演算し得るマイクロコンピュータ
と、このマイクロコンピュータから出力された前記空間
周波数毎の前記変調伝達関数値の合計値に基づいて前記
ステージ手段を前後方向に駆動し、且つ、前記空間周波
数毎の前記合計値の最大値が得られた位置で前記ステー
ジ手段の駆動を停止し得るステージ駆動手段とを有し、
前記ステージ駆動手段により駆動された受光素子支持台
の光軸方向の位置から前記観察用レンズの視度を導き得
るように構成したこと特徴とするものである。
【0008】また、請求項4に記載の発明におけるマイ
クロコンピュータは、前記マイクロコンピュータが、フ
ーリエ変換して得られた空間周波数毎の変調伝達関数値
に視覚の前記空間周波数毎のレスポンス関数を乗ずるこ
とができるようにすると共に、上記レスポンス関数を乗
じて得られた空間周波数毎の空調伝達関数値の合計値の
最大値を演算し得るように構成され、前記合計値の最大
値を探索し得るように前記ステージ手段を前後方向に駆
動し、且つ、前記最大値が得られた位置で前記ステージ
手段の駆動を停止し得るように構成されていることを特
徴とするものである。
【0009】また、請求項5に記載の発明は、前記マイ
クロコンピュータから出力された前記面積の値およびそ
の最大値、または、前記飛び飛びの空間周波数毎の合計
値およびその最大値を電気的に表示し得る電気的表示手
段を有するように構成したこと特徴とするものである。
【0010】また、請求項6に記載の発明に係る観察用
レンズの視度測定方法は、光軸と直交するような状態で
配置された直線状テストチャートにコリメートレンズの
前方焦点面を一致させて、このコリメートレンズの出射
側光路を前記直線状テストチャートに係る平行光路とし
て形成すると共に、前記コリメートレンズの後方光路内
に結像レンズと受光素子を配置して、前記直線状テスト
チャートの像を前記受光素子上に結像させ、前記受光素
子からの出力をマイクロコンピュータに導入して、この
マイクロコンピュータにおいて、少なくとも前記結像レ
ンズを含む光学系の空間周波数と変調伝達関数に係る直
角座標グラフ上におけるそのときの空間周波数値と変調
伝達関数値との関係曲線、および、この関係曲線と前記
直角座標グラフの縦横の座標軸とで囲まれた面積の最大
値をそれぞれ演算し、このマイクロコンピュータからの
出力に基づいて、前記受光素子を光軸上に沿わせて前後
方向に移動することにより、前記受光素子を前記面積の
最大値が得られる位置に移動させ得るようになし、先
ず、前記結像レンズに前記コリメートレンズからの平行
光束が入射し得る状態において、前記受光素子を前記面
積の最大値が得られる位置まで移動させて測定基準位置
となし、次に、目で覗いて観察する形式の光学系に用い
る被測定体としての観察用レンズを、前記コリメートレ
ンズと前記結像レンズとの間の光軸上の所定位置に取り
換え可能に挿入した状態において、前記受光素子を前記
面積の最大値が得られる位置まで移動させ、このときの
前記受光素子の移動位置と前記測定基準位置との位置差
に基づいて、前記観察用レンズの視度を測定するように
なしたことを特徴とするものである。
【0011】また、請求項7に記載の発明に係る観察用
レンズの視度測定方法は、先ず、前記直線状テストチャ
ートの姿勢を初期の直線方向の姿勢に置いた状態におい
て、前記受光素子の移動位置と前記測定基準位置との位
置差を求め、次に、前記直線状テストチャートの姿勢を
前記初期の直線方向の姿勢から光軸を中心として90度
回転させた姿勢に変えた状態において、このときの前記
受光素子の移動位置と前記測定基準位置との位置差を求
め、これら2つの位置差に基づいて前記観察用レンズの
視度を測定するようになしたことを特徴とするものであ
る。
【0012】また、請求項8に記載の発明に係る観察用
レンズの視度測定方法は、光軸と直交するような状態で
配置された直線状テストチャートにコリメートレンズの
前方焦点面を一致させて、このコリメートレンズの出射
側光路を前記直線状テストチャートに係る平行光路とし
て形成すると共に、前記コリメートレンズの後方光路内
に結像レンズと前記直線状テストチャートの直線方向に
対して自身の直線方向を直交させた直線状受光素子を配
置して、前記直線状テストチャートの像を前記直線状受
光素子上に結像させ、マイクロコンピュータにおいて、
前記直線状受光素子からの出力を所定の空間周波数毎に
高速フーリエ変換して飛び飛びの空間周波数毎の変調伝
達関数値を求めると共に、この飛び飛びの空間周波数毎
の変調伝達関係値を合計し且つその合計値の最大値をそ
れぞれ演算し、このマイクロコンピュータからの出力に
基づいて前記直線状受光素子を光軸上に沿って前後方向
に移動することにより、前記直線状受光素子を前記合計
値の最大値が得られる位置に移動させ得るようになし、
先ず、前記結像レンズに前記コリメートレンズからの平
行光束が入射し得る状態において、前記直線状受光素子
を、前記合計値の最大値が得られる位置まで移動させて
測定基準位置となし、次に、目で覗いて観察する形式の
光学系に用いる被測定体としての観察用レンズを、前記
コリメートレンズと前記結像レンズとの間の光軸上の所
定位置に取り換え可能に挿入した状態において、前記直
線状受光素子を、前記合計値の最大値が得られる位置ま
で移動させ、このときの前記直線状受光素子の移動位置
と前記測定基準位置との位置差に基づいて、前記観察用
レンズの視度を測定するようになしたことを特徴とする
ものである。
【0013】また、請求項9に記載の発明に係る観察用
レンズの視度測定方法は、先ず、前記直線状テストチャ
ートと前記直線状受光素子との姿勢をそれぞれ初期の姿
勢に置いた状態において、前記直線状受光素子の移動位
置と前記測定基準位置との位置差を求め、次に、前記直
線状テストチャートと前記直線状受光素子との姿勢を前
記初期の姿勢から光軸を中心として90度回転させた姿
勢に変えた状態において、前記直線状受光素子の移動位
置と前記測定基準位置との位置差を求め、これら2つの
位置差に基づいて前記観察用レンズの視度を測定するよ
うになしたことを特徴とするものである。
【0014】
【作用】上記のように構成された本発明の請求項1の観
察用レンズの視度測定装置は、光軸と直交するような状
態で配置された直線状テストチャートにコリメートレン
ズの前方焦点面を一致させて、このコリメートレンズの
出射側光路を直線状テストチャートに係る平行光路とし
て形成すると共に、コリメートレンズの後方光路内に結
像レンズと受光素子を配置して、直線状テストチャート
の像を受光素子上に結像させ、受光素子からの出力をマ
イクロコンピュータに導入するようにする。
【0015】さらに、このマイクロコンピュータにおい
て、少なくとも結像レンズを含む光学系の空間周波数と
変調伝達関数に係る直角座標グラフ上におけるそのとき
の空間周波数値と変調伝達関数値との関係曲線、およ
び、この関係曲線と直角座標グラフの縦横の座標軸とで
囲まれた面積の最大値をそれぞれ演算し、このマイクロ
コンピュータからの出力に基づいて、受光素子を光軸上
に沿わせて前後方向に移動することにより、受光素子を
前述した面積の最大値が得られる位置に移動させ得るよ
うにする。
【0016】そして、先ず、結像レンズにコリメートレ
ンズからの平行光束が入射し得る状態において、受光素
子を前述した面積の最大値が得られる位置まで移動させ
て測定基準位置となし、次に、目で覗いて観察する形式
の光学系に用いる被測定体としての観察用レンズを、コ
リメートレンズと結像レンズとの間の光軸上の所定位置
に取り換え可能に挿入した状態において、受光素子を前
述した面積の最大値が得られる位置まで移動させ、この
ときの受光素子の移動位置と測定基準位置との位置差に
基づいて観察用レンズの視度を測定するようにしたもの
である。
【0017】本発明の請求項2の観察用レンズの視度測
定装置は、請求項1に記載された観察用レンズの視度測
定装置において、マイクロコンピュータが、前記観察用
レンズを含む光学系の空間周波数毎の変調伝達関数値に
視覚の前記空間周波数毎のレスポンス関数を乗ずること
ができるようにすると共に、この視覚の空間周波数毎の
レスポンス関数を乗じたときの、変調伝達関数値との関
係曲線と直角座標グラフの縦横の座標軸とで囲まれた面
積の最大値を演算し得るようする。
【0018】そして、ステージ駆動手段が、マイクロコ
ンピュータで演算される面積の最大値を探索し得るよう
にステージ手段を前後方向に駆動し、且つ、面積の最大
値が得られた位置でステージ手段の駆動を停止し得るよ
うになしたものである。このように、視覚のレスポンス
関数を観察用レンズの変調伝達関数にかけ合わせること
により、より人間の目の特性にあった視度を正確に測定
することができるのである。
【0019】また、本発明の請求項3の観察用レンズの
視度測定装置は、光軸と直交するような状態で配置され
た直線状テストチャートにコリメートレンズの前方焦点
面を一致させて、このコリメートレンズの出射側光路を
直線状テストチャートに係る平行光路として形成すると
共に、コリメートレンズの後方光路内に結像レンズと直
線状テストチャートの直線方向に対して自身の直線方向
を直交させた直線状受光素子を配置して、直線状テスト
チャートの像を直線状受光素子上に結像させるようにす
る。
【0020】さらに、直線状受光素子からの出力をマイ
クロコンピュータが、所定周波数毎に高速フーリエ変換
して飛び飛びの空間周波数毎の変調伝達関数値を求める
と共に、この飛び飛びの空間周波数毎の前記変調伝達関
数値を合計し且つ合計値の最大値をそれぞれ演算し、こ
のマイクロコンピュータからの出力に基づいて直線状受
光素子を光軸上に沿って前後方向に移動することによ
り、直線状受光素子を前述した最大値が得られる位置に
移動させ得るようにする。
【0021】そして、先ず、結像レンズにコリメートレ
ンズからの平行光束が入射し得る状態において、直線状
受光素子を、前述した変調伝達関数値を合計した値の最
大値が得られる位置まで移動させて測定基準位置とな
し、次に、目で覗いて観察する形式の光学系に用いる観
察用レンズを、コリメートレンズと結像レンズとの間の
光軸上の所定位置に取り換え可能に挿入した状態におい
て、直線状受光素子を、前述した最大値が得られる位置
まで移動させ、このときの直線状受光素子の移動位置と
測定基準位置との位置差に基づいて、観察用レンズの視
度を高速で且つ周波数全域に亘って良好な像の得られる
視度を測定するようになしたものである。
【0022】本発明の請求項4の観察用レンズの視度測
定装置は、請求項3に記載された観察用レンズの視度測
定装置において、マイクロコンピュータが、フーリエ変
換して得られた空間周波数毎の変調伝達関数値に、視覚
の空間周波数毎のレスポンス関数を乗ずることができる
ようにすると共に、レスポンス関数を乗じて得られた空
間周波数毎の変調伝達関数値の合計値の最大値を演算し
得るようになし、前記合計値の最大値を探索し得るよう
にステージ手段を前後方向に駆動し、且つ、前述の関係
値を合計した値の最大値が得られた位置でステージ手段
の駆動を停止し得るようになしたものである。この方法
によると、視覚の空間周波数毎のレスポンス関数をかけ
て評価するとこととなるため、より目で見た状態に近い
評価をすることができるのである。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図示の実施の形態に基づい
て本発明に係る観察用レンズの視度測定装置の構成およ
びその測定方法を説明する。なお、請求項1および請求
項3に記載された発明の基本的に異なる点は、次の通り
である。請求項1の発明では、例えば固定的に設けられ
た円形受光素子(エリアセンサ)を使用し、直線状テス
トチャートの姿勢のみを、初期の直線方向の姿勢から光
軸を中心として90度回転させた姿勢に変えて視度測定
を行う。
【0024】請求項3の発明では、測定光軸を中心とし
て回転可能な直線状受光素子(ラインセンサ)を使用
し、直線状テストチャートの直線方向と直線状受光素子
の直線方向とを直交させた状態で、両者の姿勢をそれぞ
れ初期の直線方向の姿勢から光軸を中心として90度回
転させた姿勢に変えて視度測定を行う。なお、以下の説
明において、測定光学系の空間周波数とは、被測定体と
しての後述する観察用レンズ12が、コリメートレンズ
7の出射側平行行路に挿入されていない場合には、コリ
メートレンズ7、結像レンズ9、受光素子14により構
成され、観察用レンズ12が、コリメートレンズ7の出
射側平行行路内の所定位置に挿入されているときには、
この観察用レンズ12をも含めた状態で構成されるもの
とする。
【0025】図1〜図3において、1は視度測定装置の
基台である。2は基台1の一端部に固定的に設けられた
コリメータ支持台で、その上部には、視度測定装置の測
定光軸(以下、単に光軸という)X−X′を囲むような
構造のコリメータ筒3が取付けられている。4はこのコ
リメータ筒3の前端部内の光軸X−X′上に設けられ
た、例えば白色電球のような人工光源である。
【0026】5はこの人工光源4の後方(右側)の光軸
X−X′上に配置された直線状テストチャートとしての
チャート部材で、光軸X−X′と直交する放射方向に並
行に形成された例えば2本の直線状スリット5a、5
a′を有するように構成されている。この2本の直線状
スリット5a、5a′は、結像の解像力およびコントラ
ストを測定するための直線状テストチャートを構成する
もので、各々の直線状スリット5a、5a′は、それぞ
れ測定目的に合致するようなスリット幅と長さとを有
し、しかも、所定の間隔(例えばスリット幅と同じ間
隔)を隔てた並行的な位置で且つ光軸X−X′を挟んだ
2個所の位置に、光軸X−X′と直交する方向(放射方
向)に伸びるような形状、構造のスリットとして形成さ
れている。
【0027】6はこのチャート部材5をコリメータ筒3
内において回転可能に保持するチャート保持部材で、直
線状スリット5a、5a′を、例えば光軸X−X′を中
心として少なくとも0度から90度までの範囲で回転さ
せ得るように構成されている。なお、チャート保持部材
6の回転操作については後述する。7はコリメータ筒3
内において自身の前方焦点面が直線状スリット5a、5
a′の面と一致するような状態で光軸X−X′上に配置
されたコリメートレンズである。
【0028】8は基台1のほぼ中間部に固定的に設けら
れた結像レンズ支持台で、その上部には、所定の焦点距
離を持つ結像レンズ9を、コリメートレンズ7の出射側
平行光路7a内の光軸X−X′上に固定的に保持する結
像レンズ保持枠10が取付けられている。なお、結像レ
ンズ9の焦点距離は、視度測定の目的に合致するような
値に予め決定しておくものとする。11は基台1のコリ
メータ支持台2と結像レンズ支持台8との間の部分に固
定的に設けられた試料台で、その設置位置は、後述する
被測定体としての観察用レンズ12を結像レンズ9から
所定距離Lだけ離れたコリメートレンズ7寄りの光軸上
に位置させ得るような基台1の位置に設定されている。
【0029】12は、例えばファインダレンズのように
眼で覗いて観察する形式の光学系に用いる観察用レンズ
(被測定体)で、例えば負の焦点距離を有するレンズと
して構成されている。13はこの観察用レンズ12を取
り換え(交換)可能に保持し得る構造を有する観察用レ
ンズ保持枠で、試料台11の上部に取付けられている。
14は結像レンズ9を出射した2本の直線状スリット5
a、5a′の像を受光するための受光素子で、結像レン
ズ9の出射側光路9a内の光軸X−X′上に配置されて
いる。
【0030】この受光素子14は、請求項1の発明で
は、例えば結像レンズ9を出射したチャート部材5の円
形像を受光し得るような大きさの円形受光素子(エリア
センサ)として構成される。一方、請求項3の発明で
は、光軸と直交する方向(放射方向)で且つ2本の直線
状スリット5a、5a′に沿う方向に長さを持つ直線状
受光素子(ラインセンサ)として構成される。なお、幅
については、測定目的に合致するような適切な幅に決定
するものとする。
【0031】15は後述する自動ステージ台17の上部
において光軸X−X′に沿って前後方向に移動可能に設
けられた移動式受光素子支持台で、その上部に受光素子
保持枠16を有するように構成されている。この受光素
子保持枠16は、請求項1の発明では、移動式受光素子
支持台15に対して固定的に設けられることになる。一
方、請求項3の発明では、直線状受光素子14を光軸X
−X′を中心として少なくとも0度から90度までの範
囲で回転させ得るように、移動式受光素子支持台15に
対して回転可能に設けられている。なお、この場合の受
光素子保持枠16の回転操作については、後述する。
【0032】17は基台1の他端部に設けられた自動ス
テージ台で、後述するコントローラ20からの制御指令
に基づいて移動式受光素子支持台15を光軸X−X′に
沿った前後方向に駆動制御し得るように構成されてい
る。この自動ステージ台17は、それ自体公知である適
宜の駆動手段(図示なし)により、コントローラ20か
らの制御指令があったときには、そのときの制御指令の
量だけ移動式受光素子支持台15を移動させ、コントロ
ーラ20からの制御指令が途絶えたときには、直ちに移
動式受光素子支持台15をそのときの位置に停止させ得
るように構成されている。
【0033】18は受光素子14のアナログ出力をデジ
タル信号に変換する2値化回路で、具体的には、直線状
受光素子14から出力された直線状スリット5a、5
a′の照度情報をA/D変換して、マイクロコンピュー
タ19に入力するように構成されている。
【0034】さらに、このマイクロコンピュータ19
は、請求項1の発明においては、円形受光素子14から
2本の直線状スリット5a、5a′の像に係る照度情報
が自身に入力されたときには、測定光学系の空間周波数
を直角座標の一方の座標軸(例えば横軸)とし、変調伝
達関数(以下、「MTF( Modulation Transfer Funct
ion )」という)を他方の座標軸(例えば縦軸)とした
関係グラフにおいて、測定光学系の空間周波数(以下、
単に「空間周波数」と略称する)と2本の直線状スリッ
ト5a、5a′の像に係るMTF値との関係曲線(図2
の曲線22)を演算する。
【0035】そして、この関係曲線22と2つの座標軸
とで囲まれた面積の最大値(図2の面積S)を演算し得
るシステムを持ち、これに基づいてそれぞれの演算を行
い得るように構成されている。一方、請求項3の発明で
は、直線状受光素子(いわゆる、ライン状受光センサ)
から2本の直線状スリット5a、5a′の像に係る照度
情報がデジタル化された形でマイクロコンピュータ19
に入力されると、マイクロコンピュータ19は、直線状
受光素子14からの照度情報信号に対し、高速フーリエ
変換(略記してFFT変換)を施して飛び飛びの所定の
周波数毎の変調伝達関数値(略記してMTF)を導くと
共に、上記飛び飛びの空間周波数毎の変調伝達関数値
(図3の棒線231 〜23n )を合計し、且つその合計
値(図3の棒線群23)の最大値を演算する。
【0036】20はマイクロコンピュータ19に接続さ
れたコントローラで、マイクロコンピュータ19からの
制御指令に従って自動ステージ台17を駆動制御するよ
うに構成されている。この場合、マイクロコンピュータ
19からの制御指令は、請求項1の発明では前述した空
間周波数とMTFに係る関係曲線と2つの座標軸とで囲
まれた面積Sの最大値に基づく制御指令となり、一方、
請求項3の発明では前述した飛び飛びの空間周波数毎の
フーリエ変換して得られた変調伝達関数値を合計した値
の最大値に基づく制御指令となる。
【0037】21はマイクロコンピュータ19の出力端
に接続された例えばCRTのようなディスプレイで、請
求項1の発明では、少なくとも空間周波数とMTFに係
る関係曲線と2つの座標軸とで囲まれた面積Sの値(最
大値を含む)を、一方、請求項3の発明では、フーリエ
変換して得られた飛び飛びの空間周波数毎の変調伝達関
数値を合計した値23およびその最大値を電気的に表示
し得るように構成されている。
【0038】次にこのように構成された請求項1の発明
に係る視度測定装置、および、請求項3の発明に係る視
度測定装置についての測定方法を説明する。 [請求項1の発明の場合]先ず、チャート保持部材6を
光軸X−X′の回りに回転させて、チャート部材5の2
本の直線状スリット5a、5a′が、例えば水平方向
(ラジアル方向)に位置するような状態に操作する。
【0039】そして、観察用レンズ12を観察用レンズ
保持枠13に取付けない状態(結像レンズ9に平行光束
が入射する状態)において人工光源4を点灯する。この
ように操作すると、チャート部材5の直線状スリット5
a、5a′を通過した測定光束は、コリメートレンズ7
により平行光束に変えられて結像レンズ9に入射して円
形受光素子14上の結像点Pに結像する。
【0040】このとき、直線状スリット5a、5a′の
像に係る円形受光素子14からの照度情報が、直接円形
受光素子14から2値化回路18を経てデジタル化され
てマイクロコンピュータ19に出力されるから、マイク
ロコンピュータ19は、空間周波数値と直線状スリット
5a、5a′の像に係るMTF値との関係曲線、即ち、
図2に示す曲線22のような関係曲線を演算し、この関
係曲線と2つの座標軸とで囲まれた面積Sの最大値を探
索した上で、停止制御指令をコントローラ20に出力す
る。
【0041】そのため、コントローラ20は、この制御
指令に従って自動ステージ台17を駆動し、円形受光素
子14からの出力が空間周波数とMTFに係る関係曲線
と2つの座標軸とで囲まれた面積Sの最大値になるま
で、移動式受光素子支持台15を光軸X−X′に沿って
移動させることになる。
【0042】このとき、移動式受光素子支持台15が、
直線状スリット5a、5a′の像が円形受光素子14上
に鮮鋭に結像する位置まで移動すると、空間周波数とM
TFに係る関係曲線と2つの座標軸とで囲まれた面積S
が最大値となるから、この位置でマイクロコンピュータ
19からコントローラ20に対する停止制御指令が発せ
られ、コントローラ20はこの時点で自動ステージ台1
7への駆動を停止する。この結果、移動式受光素子支持
台15はこの位置に停止することになる。
【0043】ところで、人間の視覚の場合、例えば通常
の風景や人物といった被写体を観察するときに感じる結
像の良否についての度合いは、空間周波数とMTFに係
る関係曲線と2つの座標軸とで囲まれた面積Sの如何に
よって定まるということが経験的に知られているから、
通常の風景や人物を見るときの「見え」の良否について
も、当然、このような傾向を帯びるものと考えられる。
従って、空間周波数とMTFに係る関係曲線と2つの座
標軸とで囲まれた面積Sが最大値になる位置は、取りも
直さず、観察用レンズを介して通常の風景や人物を良好
な感覚で見ることができる位置ということになる。
【0044】そのため、本発明の発明者等は、このとき
の移動式受光素子支持台15の光軸上の位置、即ち円形
受光素子14の位置を、直線状スリット5a、5a′を
水平方向に位置させたときの測定基準位置(以下、「水
平方向の測定基準位置」という)として設定した。この
ようにして、直線状スリット5a、5a′を水平方向に
位置させたときの水平方向の測定基準位置の探索作業を
終了したならば、チャート保持部材6を光軸X−X′の
回りに90度回転させるように操作して、直線状スリッ
ト5a、5a′の方向を水平方向から垂直方向(タンジ
ェンシャル方向)に変換する。
【0045】そして、この状態において、前述した場合
と同様な操作を行って、空間周波数とMTFに係る関係
曲線と2つの座標軸とで囲まれた面積Sが最大値となる
ときの移動式受光素子支持台15の光軸上の位置を探索
し、この位置を直線状スリット5a、5a′を垂直方向
に位置させたときの測定基準位置(以下、「垂直方向の
測定基準位置」という)として設定する。
【0046】さて、このようにして、水平方向と垂直方
向の測定基準位置が設定されたならば、直線状スリット
5a、5a′を水平方向に位置させた状態で、観察用レ
ンズ12を観察用レンズ保持枠13に取付け、この状態
(結像レンズ9に発散光束が入射する状態)において観
察用レンズ12から出射した発散光束を結像レンズ9に
より円形受光素子14上に結像させる。そして、前述し
た場合と同様な操作を行って、このときの空間周波数と
MTFに係る関係曲線と2つの座標軸とで囲まれた面積
Sが最大値となるときの移動式受光素子支持台15の位
置を探索して、このときの移動式受光素子支持台15の
光軸X−X′上の位置を探索し、この位置と前述した水
平方向の測定基準位置との位置差の値を求める。
【0047】次に、観察用レンズ12を観察用レンズ保
持枠13に取付けた状態(結像レンズ9に発散光束が入
射する状態)のままでチャート保持部材6を光軸X−
X′の回りに90度回転させるように操作して、直線状
スリット5a、5a′の方向を水平方向から垂直方向に
変換する。そして、前述した場合と同様な操作を行っ
て、このときの空間周波数とMTFに係る関係曲線と2
つの座標軸とで囲まれた面積Sが最大値となる移動式受
光素子支持台15の位置を探索し、このときの移動式受
光素子支持台15の光軸X−X′上の位置を探索し、さ
らに、この位置と前述した垂直方向の測定基準位置との
位置差の値を求める。
【0048】このようにして2種類の位置差の値が求め
られたならば、これらの位置差の値と結像レンズ9の焦
点距離により観察用レンズ12の主点と虚像位置との位
置差を求め、これに基づいて被測定物である観察用レン
ズ12の視度を算出する。この場合、観察用レンズ12
の主点と虚像位置との位置差を求める演算システム、並
びに、これらの位置差から観察用レンズ12の視度を算
出する演算システムについては、いずれもマイクロコン
ピュータ19により行い得るように構成しておくものと
する。
【0049】なお、マイクロコンピュータ19が前述し
た空間周波数とMTFに係る関係曲線と2つの座標軸と
で囲まれた面積Sの値(最大値を含む)に係る演算結果
をコントローラ20に出力するときには、同時に、ディ
スプレイ21に対してもこれと同じ演算結果を出力する
から、測定作業者はこれを見ながら作業を行うことがで
きる。 [請求項3の発明の場合]請求項3の発明の場合には、
受光素子として直線状受光素子14を用いる点およびこ
の直線状受光素子14の出力に高速フーリエ変換処理を
施した点が請求項1の発明の場合と大きくことなる点で
ある。即ち、先ず、観察用レンズ12を観察用レンズ保
持枠13に取付けない状態(結像レンズ9に平行光束が
入射する状態)において、チャート保持部材6と観察用
レンズ保持枠13とを光軸X−X′の回りに回転させ
て、直線状スリット5a、5a′が水平方向に且つ直線
状受光素子14が垂直方向になるように、それぞれの方
向設定(以下、「スリット水平直交状態」という)を行
う。
【0050】そして、このスリット水平直交状態におい
て人工光源4を点灯すると、直線状スリット5a、5
a′を通過した測定光束は、コリメートレンズ7により
平行光束に変えられて結像レンズ9に入射して、直線状
受光素子14上に結像する。このとき、直線状スリット
5a、5a′の像に係る直線状受光素子14からの照度
情報が、直線状受光素子14から2値化回路18に対し
て入力され、この2値化回路18でA/D変換されてマ
イクロコンピュータ19に出力される。
【0051】すると、マイクロコンピュータ19は、直
線状受光素子14からの出力を、所定の飛び飛びの周波
数毎に高速フーリエ変換して空間周波数毎の変調伝達関
数値(MTF)を演算する。即ち、マイクロコンピュー
タ19は、空間周波数とMTFに係る関係グラフに基づ
いて、そのときの空間周波数値と直線状スリット5a、
5a′の像に係るフーリエ変換により求められたMTF
値との関係を、飛び飛びの空間周波数毎の関係値231
〜23n として演算する。
【0052】そして、この関係値231 〜23n を合計
した値23およびその最大値を演算し、さらに、この合
計した値23の最大値を探索する処理を実行し、さらに
駆動/停止制御指令をコントローラ20に出力する。そ
のため、コントローラ20は、この制御指令に従って自
動ステージ台17を駆動し、直線状受光素子14からの
出力が前述した合計した値23の最大値になる位置ま
で、移動式受光素子支持台15を光軸X−X′に沿って
移動させることになる。
【0053】このとき、移動式受光素子支持台15が、
直線状スリット5a、5a′の像が直線状受光素子14
上に鮮鋭に結像する位置まで移動すると、前述した関係
値231 〜23n を合計した値23が最大値となるか
ら、この位置でマイクロコンピュータ19からコントロ
ーラ20に対する停止制御指令が発せられ、コントロー
ラ20は、この時点で自動ステージ台17への駆動を停
止する。この結果、移動式受光素子支持台15は、この
位置に停止することになる。従って、請求項1の場合と
同様に、このときの移動式受光素子支持台15の位置
を、スリット水平直交状態の測定基準位置として設定す
る。
【0054】次に、直線状スリット5a、5a′を水平
方向から垂直方向に且つ直線状受光素子14を垂直方向
から水平方向にそれぞれ方向変換し、この状態(以下、
「スリット垂直直交状態」という)において前述した場
合と同様な操作を行い、直線状受光素子14からの出力
をフーリエ変換して得られた空間周波数毎のMTF値2
1 〜23n を合計した値23が最大値になる位置を求
めて移動式受光素子支持台15の位置を探索する。そし
て、このときの位置をスリット垂直直交状態の測定基準
位置として設定する。
【0055】これらの測定作業が終了したならば、観察
用レンズ12を観察用レンズ保持枠13に取付け、この
状態(結像レンズ9に発散光束が入射する状態)におい
て前述した場合と同様な2種類の操作を行う。即ち、先
ず、スリット水平直交状態において、前述した空間周波
数毎のフーリエ変換により求められたMTF値231
23n を合計した値23が最大値になる位置を求めて移
動式受光素子支持台15の位置を探索し、このときの位
置と前述したスリット水平直交状態の測定基準位置との
位置差を求める。
【0056】同様に、スリット垂直直交状態において、
前述した関係値(MTF値)231〜23n を合計した
値23が最大値になる位置を求めて移動式受光素子支持
台15の位置を探索し、このときの位置と前述したスリ
ット水平直交状態の測定基準位置との位置差を求める。
このようにして2種類の位置差の値が求められたなら
ば、請求項1の場合と同様に、これらの位置差の値と結
像レンズ9の焦点距離により観察用レンズ12の主点と
虚像位置との位置差を求め、これに基づいて被測定物で
ある観察用レンズ12の視度を算出する。
【0057】この場合にも、請求項1の場合と同様に、
これらの位置差から観察用レンズ12の視度を算出する
演算システムについては、マイクロコンピュータ19に
より行い得るように構成するものとする。ところで、本
発明は、眼で覗いて観察する形式の光学系に用いる観察
用レンズの視度を測定する場合には、眼で見て最も良好
な像が得られるときの値であることが望ましいことは云
うまでもない。
【0058】この場合、人間の視覚で捉えることのでき
る空間周波数と光電変換器で捉え得る空間周波数とは必
ずしも一致していないため、眼で見て最も良好な像が得
られるときの値を考慮してより精密な測定を行いたい場
合には、マイクロコンピュータ19とコントローラ20
を次のように構成することが好ましい。
【0059】先ず、円形受光素子を用いる場合には、マ
イクロコンピュータ19を、観察用レンズ12を含む光
学系の空間周波数毎のMTF値に視覚の空間周波数毎の
レスポンス関数を乗じ、このレスポンス関数を乗じて得
られた修正MTF値に基づいて演算したときの前述の面
積Sに相当する面積の最大値、即ち、空間周波数と前記
修正MTF(修正)変調伝達関数に係る直角座標グラフ
上におけるそのときの空間周波数値と修正変調伝達関数
値との関係曲線と直角座標グラフの縦横の座標軸とで囲
まれた面積の最大値を演算し得るように構成する。
【0060】また、このときマイクロコンピュータ19
により制御されるコントローラ20で、マイクロコンピ
ュータ19から出力された視覚の空間周波数毎のレスポ
ンス関数を乗じて得られた修正MTF値により形成され
る面積の最大値を探索し得るように自動ステージ台17
を前後方向に駆動し、且つ、このレスポンス関数を乗じ
て得られる面積の最大値が得られた位置で自動ステージ
台17への駆動を停止し得るように構成する。
【0061】一方、直線状受光素子を用いる場合(フー
リエ変換によりMTFを求めた場合)には、前述の関係
値に視覚の空間周波数毎のレスポンス関数をそれぞれ乗
じ、この視覚の空間周波数毎のレスポンス関数をそれぞ
れ乗じたときの前述の合計値23に相当する値の最大値
を演算し得るように構成する。また、マイクロコンピュ
ータ19によって制御されるコントローラ20は、マイ
クロコンピュータ19からの出力に視覚の空間周波数毎
のレスポンス関数を乗じた修正MTF値の合計値の最大
値を探索し得るように自動ステージ台17を前後方向に
駆動し、且つ、この修正MTF値を乗じたときの合計値
の最大値が得られた位置で自動ステージ台17への駆動
を停止し得るように構成する。
【0062】以上、図示の実施の形態に基づいて説明し
たが、本発明は、これに限定されるものではなく、その
要旨を逸脱しない範囲内において、種々に変更実施する
ことができる。例えば図示実施の形態では、テストチャ
ートとして2本の直線状スリットを用いた場合で説明し
たが、テストチャートにおけるスリットの本数や形状
は、測定目的に合致するような適切な本数や形状に設定
することができる。また、テストチャートは、スリット
状のものに限らず、反射式の線状パターンとして構成す
ると共に人工光源も反射光源として構成することも可能
である。
【0063】また、図示の実施の形態では、測定に際し
て先ず直線状スリットを水平方向に設定し、その後、垂
直方向に設定するようにして説明したが、この順序は逆
であっても一向に差し支えのないものである。また、図
示の実施の形態では、直線状スリットを水平および垂直
の両方向に設定して測定基準位置との位置差を2種類求
め、この2種類の位置差に基づいて観察用レンズ12の
視度を測定するように構成してあるが、直線状スリット
を水平方向または垂直方向のいずれかに設定して測定基
準位置との位置差を1つだけ求め、この1つの位置差に
基づいて観察用レンズ12の視度を測定するように構成
することもできる。
【0064】さらに、図示の実施の形態では、受光素子
保持枠16をコントローラ20により駆動制御される自
動ステージ台17を用いて前後方向に移動するように構
成してあるが、受光素子保持枠16を手動操作により移
動し得るステージ台を設け、ディスプレイ21を見なが
ら目的とする最大値が得られる位置に受光素子保持枠1
6を移動するように構成してもよい。
【0065】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の観察用レン
ズの視度測定方法その装置では、測定光学系の空間周波
数とテストチャートを対象とした変調伝達関数とを利用
して、被測定体である観察用レンズの視度を高精度で且
つ測定作業者による「ばらつき」が生じないように測定
することができるという優れた効果を奏する。特に、本
発明の請求項1および6では、測定光学系の空間周波数
とテストチャートを対象とした変調伝達関数に係る関係
曲線と直角座標グラフの2つの座標軸とで囲まれた面積
を評価値としているので、空間周波数全域に対して良好
な像が得られる観察用レンズの視度が高精度で分るとい
う効果を奏する。
【0066】また、本発明の請求項3および8に係る発
明によれば、受光素子からの出力を高速フーリエ変換し
て得られる所定の飛び飛びの空間周波数毎の変調伝達関
数値を単に合計するだけでよいため、演算を高速で行う
ことができ、空間周波数全域に対して良好な像が得られ
る観察用レンズの視度を、高精度且つ高速で測定し得る
という効果を奏する。
【0067】また、本発明を請求項2および4等に係る
発明によれば、測定光学系の空間周波数とテストチャー
トを対象とした変調伝達関数に係る面積や、テストチャ
ートを対象とした変調伝達関数値の和に、視覚の空間周
波数毎のレスポンス関数を考慮して評価しているので、
より眼で観察したときの状態に近い評価が可能になると
いう効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る観察用レンズの視度測定装置の概
略的構成を示す模式構成図である。
【図2】空間周波数を直角座標の一方の座標軸とし変調
伝達関数を他方の座標軸とした関係グラフに基づいて、
受光素子からの出力に基づいて空間周波数値と変調伝達
関数値との関係曲線と、この関係曲線と2つの座標軸と
で囲まれた面積の最大値を示すための説明図である。
【図3】空間周波数を直角座標の一方の座標軸とし変調
伝達関数を他方の座標軸とした関係グラフに基づいて、
直線状受光素子からの出力をフーリエ変換して求められ
た変調伝達関数値と、空間周波数値との関係を飛び飛び
の空間周波数毎の関係値である直線群を示すための説明
図である。
【符号の説明】
1 基台 2 コリメータ支持台 3 コリメータ筒 4 人工光源 5 チャート部材 5a、5a′ 直線状スリット 6 チャート保持部材 7 コリメートレンズ 7a 出射側平行光路 8 結像レンズ支持台 9 結像レンズ 9a 出射側光路 10 結像レンズ保持枠 11 試料台 12 観察用レンズ 13 観察用レンズ保持枠 14 円形受光素子(直線状受光素子) 15 移動式受光素子支持台 16 受光素子保持枠 17 自動ステージ台 18 2値化回路 19 マイクロコンピュータ 20 コントローラ 21 ディスプレイ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光軸と直交するように光軸上に形成され
    た直線状テストチャートと、 この直線状テストチャートを保持するチャート保持部材
    と、 自身の前方焦点面が前記スリット面に一致するように光
    軸上に配置されたコリメートレンズと、 このコリメートレンズの出射側平行光路内の光軸上に配
    置された結像レンズと、 目で覗いて観察する形式の光学系に用いる被測定体とし
    ての観察用レンズと、 この観察用レンズを前記コリメートレンズと前記結像レ
    ンズとの間の光軸上の所定位置に取り換え可能に保持し
    得る試料台と、 前記結像レンズを出射した前記直線状テストチャートの
    像を受光し得るように前記結像レンズの出射側光軸上に
    配置された受光素子と、 この受光素子を保持し且つ光軸に沿って前後方向に移動
    可能に設けられた受光素子支持台と、 この受光素子支持台を光軸に沿って前後方向に移動させ
    得るステージ手段と、 前記観察用レンズを含む光学系の空間周波数を直角座標
    の一方の座標軸とし変調伝達関数を他方の座標軸とした
    関係グラフに基づいて、前記受光素子からの出力に基づ
    いてそのときの空間周波数値と変調伝達関数値との関係
    曲線を演算し、且つ、この関係曲線と前記2つの座標軸
    とで囲まれた面積の最大値を演算し得るマイクロコンピ
    ュータと、 前記マイクロコンピュータから出力された前記面積の最
    大値を探索し得るように前記ステージ手段を前後方向に
    駆動し、且つ、前記面積の最大値が得られた位置で前記
    ステージ手段の駆動を停止し得るステージ駆動手段とを
    有し、 前記ステージ駆動手段により駆動された受光素子支持台
    の光軸方向の位置から前記観察用レンズの視度を導き得
    るように構成したこと特徴とする観察用レンズの視度測
    定装置。
  2. 【請求項2】 前記マイクロコンピュータが、前記観察
    用レンズを含む光学系の空間周波数毎の変調伝達関数値
    に視覚の前記空間周波数毎のレスポンス関数を乗ずるこ
    とができるようにすると共に、この視覚の空間周波数毎
    のレスポンス関数を乗じたときの、空間周波数と変調伝
    達関数に係る直角座標グラフ上におけるそのときの空間
    周波数値と変調伝達関数値との関係曲線と前記直角座標
    グラフの縦横の座標軸とで囲まれた面積の最大値を演算
    し得るように構成され、 前記ステージ駆動手段が、前記マイクロコンピュータか
    ら出力された前記面積の最大値を探索し得るように前記
    ステージ手段を前後方向に駆動し、且つ、前記面積の最
    大値が得られた位置で前記ステージ手段の駆動を停止し
    得るように構成されていることを特徴とする請求項1に
    記載された観察用レンズの視度測定装置。
  3. 【請求項3】 光軸と直交するように形成された直線状
    テストチャートと、 この直線状テストチャートを保持するチャート保持部材
    と、 自身の前方焦点面が前記スリット面に一致するように光
    軸上に配置されたコリメートレンズと、 このコリメートレンズの出射側平行光路内の光軸上に配
    置された結像レンズと、 目で覗いて観察する形式の光学系に用いる被測定体とし
    ての観察用レンズと、 この観察用レンズを前記コリメートレンズと前記結像レ
    ンズとの間の光軸上の所定位置に取り換え可能に保持し
    得る試料台と、 前記結像レンズを出射した前記直線状テストチャートの
    像を受光し得るように前記結像レンズの出射側光軸上に
    配置された直線状受光素子と、 この直線状受光素子を光軸に沿って前後方向に移動可能
    に設けられた受光素子支持台と、 この受光素子支持台を光軸に沿って前後方向に移動させ
    得るステージ手段と、 前記直線状受光素子からの出力を所定の周波数毎に高速
    フーリエ変換して飛び飛びの空間周波数毎の変調伝達関
    数値を求めると共に、前記飛び飛びの空間周波数毎の前
    記変調伝達関数値を合計し且つその合計値の最大値を演
    算し得るマイクロコンピュータと、 このマイクロコンピュータから出力された前記空間周波
    数毎の前記変調伝達関数値の合計値に基づいて前記ステ
    ージ手段を前後方向に駆動し、且つ、前記空間周波数毎
    の前記合計値の最大値が得られた位置で前記ステージ手
    段の駆動を停止し得るステージ駆動手段とを有し、 前記ステージ駆動手段により駆動された受光素子支持台
    の光軸方向の位置から前記観察用レンズの視度を導き得
    るように構成したこと特徴とする観察用レンズの視度測
    定装置。
  4. 【請求項4】 前記マイクロコンピュータが、フーリエ
    変換して得られた空間周波数毎の変調伝達関数値に視覚
    の前記空間周波数毎のレスポンス関数を乗ずることがで
    きるようにすると共に、上記レスポンス関数を乗じて得
    られた空間周波数毎の空調伝達関数値の合計値の最大値
    を演算し得るように構成され、 前記合計値の最大値を探索し得るように前記ステージ手
    段を前後方向に駆動し、且つ、前記最大値が得られた位
    置で前記ステージ手段の駆動を停止し得るように構成さ
    れていることを特徴とする請求項3に記載された観察用
    レンズの視度測定装置。
  5. 【請求項5】 前記マイクロコンピュータから出力され
    た前記面積の値およびその最大値、または、前記飛び飛
    びの空間周波数毎の合計値およびその最大値を電気的に
    表示し得る電気的表示手段を有するように構成したこと
    特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載され
    た観察用レンズの視度測定装置。
  6. 【請求項6】 光軸と直交するような状態で配置された
    直線状テストチャートにコリメートレンズの前方焦点面
    を一致させて、このコリメートレンズの出射側光路を前
    記直線状テストチャートに係る平行光路として形成する
    と共に、前記コリメートレンズの後方光路内に結像レン
    ズと受光素子を配置して、前記直線状テストチャートの
    像を前記受光素子上に結像させ、前記受光素子からの出
    力をマイクロコンピュータに導入して、 このマイクロコンピュータにおいて、少なくとも前記結
    像レンズを含む光学系の空間周波数と変調伝達関数に係
    る直角座標グラフ上におけるそのときの空間周波数値と
    変調伝達関数値との関係曲線、および、この関係曲線と
    前記直角座標グラフの縦横の座標軸とで囲まれた面積の
    最大値をそれぞれ演算し、 このマイクロコンピュータからの出力に基づいて、前記
    受光素子を光軸上に沿わせて前後方向に移動することに
    より、前記受光素子を前記面積の最大値が得られる位置
    に移動させ得るようになし、 先ず、前記結像レンズに前記コリメートレンズからの平
    行光束が入射し得る状態において、前記受光素子を前記
    面積の最大値が得られる位置まで移動させて測定基準位
    置となし、 次に、目で覗いて観察する形式の光学系に用いる被測定
    体としての観察用レンズを、前記コリメートレンズと前
    記結像レンズとの間の光軸上の所定位置に取り換え可能
    に挿入した状態において、前記受光素子を前記面積の最
    大値が得られる位置まで移動させ、このときの前記受光
    素子の移動位置と前記測定基準位置との位置差に基づい
    て、前記観察用レンズの視度を測定するようになしたこ
    とを特徴とする観察用レンズの視度測定方法。
  7. 【請求項7】 先ず、前記直線状テストチャートの姿勢
    を初期の直線方向の姿勢に置いた状態において、前記受
    光素子の移動位置と前記測定基準位置との位置差を求
    め、 次に、前記直線状テストチャートの姿勢を前記初期の直
    線方向の姿勢から光軸を中心として90度回転させた姿
    勢に変えた状態において、このときの前記受光素子の移
    動位置と前記測定基準位置との位置差を求め、これら2
    つの位置差に基づいて前記観察用レンズの視度を測定す
    るようになしたことを特徴とする請求項6に記載された
    観察用レンズの視度測定方法。
  8. 【請求項8】 光軸と直交するような状態で配置された
    直線状テストチャートにコリメートレンズの前方焦点面
    を一致させて、このコリメートレンズの出射側光路を前
    記直線状テストチャートに係る平行光路として形成する
    と共に、前記コリメートレンズの後方光路内に結像レン
    ズと前記直線状テストチャートの直線方向に対して自身
    の直線方向を直交させた直線状受光素子を配置して、前
    記直線状テストチャートの像を前記直線状受光素子上に
    結像させ、 マイクロコンピュータにおいて、前記直線状受光素子か
    らの出力を所定の空間周波数毎に高速フーリエ変換して
    飛び飛びの空間周波数毎の変調伝達関数値を求めると共
    に、この飛び飛びの空間周波数毎の変調伝達関係値を合
    計し且つその合計値の最大値をそれぞれ演算し、 このマイクロコンピュータからの出力に基づいて前記直
    線状受光素子を光軸上に沿って前後方向に移動すること
    により、前記直線状受光素子を前記合計値の最大値が得
    られる位置に移動させ得るようになし、 先ず、前記結像レンズに前記コリメートレンズからの平
    行光束が入射し得る状態において、前記直線状受光素子
    を、前記合計値の最大値が得られる位置まで移動させて
    測定基準位置となし、 次に、目で覗いて観察する形式の光学系に用いる被測定
    体としての観察用レンズを、前記コリメートレンズと前
    記結像レンズとの間の光軸上の所定位置に取り換え可能
    に挿入した状態において、前記直線状受光素子を、前記
    合計値の最大値が得られる位置まで移動させ、このとき
    の前記直線状受光素子の移動位置と前記測定基準位置と
    の位置差に基づいて、前記観察用レンズの視度を測定す
    るようになしたことを特徴とする観察用レンズの視度測
    定方法。
  9. 【請求項9】 先ず、前記直線状テストチャートと前記
    直線状受光素子との姿勢をそれぞれ初期の姿勢に置いた
    状態において、前記直線状受光素子の移動位置と前記測
    定基準位置との位置差を求め、 次に、前記直線状テストチャートと前記直線状受光素子
    との姿勢を前記初期の姿勢から光軸を中心として90度
    回転させた姿勢に変えた状態において、前記直線状受光
    素子の移動位置と前記測定基準位置との位置差を求め、
    これら2つの位置差に基づいて前記観察用レンズの視度
    を測定するようになしたことを特徴とする請求項8に記
    載された観察用レンズの視度測定方法。
JP7514096A 1996-03-04 1996-03-04 観察用レンズの視度測定方法およびその装置 Pending JPH09243514A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7514096A JPH09243514A (ja) 1996-03-04 1996-03-04 観察用レンズの視度測定方法およびその装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7514096A JPH09243514A (ja) 1996-03-04 1996-03-04 観察用レンズの視度測定方法およびその装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09243514A true JPH09243514A (ja) 1997-09-19

Family

ID=13567604

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7514096A Pending JPH09243514A (ja) 1996-03-04 1996-03-04 観察用レンズの視度測定方法およびその装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09243514A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102735429A (zh) * 2012-06-13 2012-10-17 中国科学院长春光学精密机械与物理研究所 一种用于ccd调制传递函数测试的设备及其测试方法
WO2016181309A1 (en) * 2015-05-10 2016-11-17 6 Over 6 Vision Ltd. Apparatus, system and method of determining one or more optical parameters of a lens
CN108801606A (zh) * 2018-08-03 2018-11-13 南京理工大学 一种基于光纤干涉投影的镜片屈光度测量装置及方法
US10670494B2 (en) 2015-05-10 2020-06-02 6 Over 6 Vision Ltd. Apparatus, system and method of determining one or more optical parameters of a lens
KR20220019328A (ko) * 2020-08-10 2022-02-17 (주)프로옵틱스 광학계 해상력 측정장치

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102735429A (zh) * 2012-06-13 2012-10-17 中国科学院长春光学精密机械与物理研究所 一种用于ccd调制传递函数测试的设备及其测试方法
WO2016181309A1 (en) * 2015-05-10 2016-11-17 6 Over 6 Vision Ltd. Apparatus, system and method of determining one or more optical parameters of a lens
US10670494B2 (en) 2015-05-10 2020-06-02 6 Over 6 Vision Ltd. Apparatus, system and method of determining one or more optical parameters of a lens
US10684191B2 (en) 2015-05-10 2020-06-16 6 Over 6 Vision Ltd. Apparatus, system and method of determining one or more optical parameters of a lens
US10712233B2 (en) 2015-05-10 2020-07-14 6 Over 6 Vision Ltd. Apparatus, system and method of determining one or more optical parameters of a lens
US10876923B2 (en) 2015-05-10 2020-12-29 6 Over6 Vision Ltd. Apparatus, system and method of determining one or more optical parameters of a lens
US10876921B2 (en) 2015-05-10 2020-12-29 6 Over 6 Vision Ltd. Apparatus, system and method of determining one or more optical parameters of a lens
US11054336B2 (en) 2015-05-10 2021-07-06 6OVER6 Vision Ltd. Apparatus, system and method of determining one or more optical parameters of a lens
CN108801606A (zh) * 2018-08-03 2018-11-13 南京理工大学 一种基于光纤干涉投影的镜片屈光度测量装置及方法
CN108801606B (zh) * 2018-08-03 2019-11-15 南京理工大学 一种基于光纤干涉投影的镜片屈光度测量装置及方法
KR20220019328A (ko) * 2020-08-10 2022-02-17 (주)프로옵틱스 광학계 해상력 측정장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3269665B2 (ja) アライメント検出装置及び該アライメント検出装置を用いた眼科装置
CN103175469B (zh) 增强型边缘聚焦工具及利用该工具的聚焦方法
JP3421299B2 (ja) 輝度の視野角依存性ならびに場所依存性測定装置及びその測定方法
JPH0263217B2 (ja)
CN114593897B (zh) 一种近眼显示器的测量方法及装置
CN110823531B (zh) 一种数字化光具座
JP3435019B2 (ja) レンズ特性測定装置及びレンズ特性測定方法
JP3482013B2 (ja) 光学系のピント評価方法、調整方法、調整装置、およびチャート装置
CN111665025A (zh) 一种屈光度测量装置、测量系统和屈光度测量方法
US5648652A (en) Optical focus evaluation and focus adjustment methods, focus evaluation and focus adjustment apparatus, and screen apparatus
WO2024094230A1 (zh) 用于光导纤维透过率及数值孔径的检测装置及检测方法
JP2623367B2 (ja) 三次元形状測定装置の校正方法
JPH09243514A (ja) 観察用レンズの視度測定方法およびその装置
US5212507A (en) Apparatus for measuring cornea shape
JP3329018B2 (ja) 赤外顕微鏡
JP3576656B2 (ja) 眼科器械用位置合わせ検出装置
JPH10104119A (ja) レンズメーター
CN108362235A (zh) 一种基于图像处理的地面平整度的测试系统和方法
EP3711654A1 (en) Optometry device for testing an individual's eye and associated method
JPH11337320A (ja) 眼内レンズ用自動投影機検査装置およびそれを用いた眼内レンズ検査方法
JP4903550B2 (ja) レンズ系の偏心測定装置
KR19980018382A (ko) 자동시준방법 및 자동시준장치
JP2018163103A (ja) レンズメータ
SU551504A1 (ru) Способ стереоскопического измерени координат точек фотоснимков
CN216926023U (zh) 一种基于激光和摄像头的外后视镜镜面调节角度测量装置