JPH09243266A - ワークの乾燥装置 - Google Patents

ワークの乾燥装置

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JPH09243266A
JPH09243266A JP4704296A JP4704296A JPH09243266A JP H09243266 A JPH09243266 A JP H09243266A JP 4704296 A JP4704296 A JP 4704296A JP 4704296 A JP4704296 A JP 4704296A JP H09243266 A JPH09243266 A JP H09243266A
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drying
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drying tank
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Yoshihide Shibano
佳英 柴野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】一度に多数の小物のワークを、短時間で均一に
乾燥できる乾燥装置を提供する。 【解決手段】洗浄されたワークWを収納するために、両
端が側板1で封止され円周面がカゴ状のワーク収納部3
を備え、その両端に従動ギヤ4を備えるカゴ状部材5
と、カゴ状部材5を収納する乾燥槽6と、従動ギヤ4に
噛合する駆動ギヤ7を備える回転駆動手段9と、乾燥槽
6を密封して熱風を送風する熱風ダクト10と、熱風を
強制的に吸引して排出する吸引ダクト11と、側板1及
びワーク収納部3の円周面に圧接し、熱風ダクト10の
接続部6aと吸引ダクト11の接続部6bとを区画する
弾性部材15からなる。乾燥槽6は、洗浄液排出手段1
7と、超音波振動子18とを備える。ワーク収納部3に
仕切り部材22を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗浄により洗浄液
が付着したプラスチック製ボタン等の小物のワークを1
度に多数乾燥させる乾燥装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、底部に超音波振動子を備える超音
波洗浄槽に洗浄液を供給し、該洗浄液にステンレス等の
カゴ状部材に収容されたワークを浸漬して、該超音波振
動子から該洗浄液に超音波を放射して該ワークを洗浄す
る超音波洗浄装置が知られている。このような超音波洗
浄装置では、純水、水道水または界面活性剤を含む水等
の水系洗浄液を脱気して用いることにより、有機溶剤と
同等の洗浄効果を得ることができる。
【0003】ところが、前記水系洗浄液は、有機溶剤に
比較して沸点が高く蒸発しにくいので、前記洗浄後、前
記水系洗浄液が付着したワークを乾燥させるために、長
時間を要する傾向がある。前記傾向は、プラスチック製
ボタン等の小物ワークのように、1度に多数のワークを
洗浄し、乾燥させる場合に著しい。
【0004】超音波洗浄により前記水系洗浄液が付着し
たワークを乾燥させる乾燥装置は、本発明者により既に
特許出願されており、例えば、特開平6−221757
号公報に記載されているものがある。前記公報記載の乾
燥装置は、通気自在の底板と該底板の周囲に起立する通
気不能の側壁板とを備えるトレーに多数のワークを収納
し、該トレー内に熱風を送風する熱風ダクトを該トレー
の上面を密封するように接続すると共に、前記熱風ダク
トから送風される熱風を前記底板を介して該トレー内部
から強制的に吸引する吸引ダクトを該トレーの底面を密
封するように接続したものである。
【0005】前記公報記載の乾燥装置によれば、前記熱
風ダクトから送風される熱風は前記通気不能の側壁板に
より流路が前記トレー内に局限されるので、前記吸引ダ
クトにより強制的に吸引される際に、前記トレーに収容
されたワークの間隙を通って底面側に抜けることとな
る。従って、前記ワークが水晶発振子やコンデンサ用セ
ラミックスの薄板等の板状のワークである場合には、該
ワークを効率よく乾燥させることができる。
【0006】しかしながら、前記ワークがプラスチック
製ボタン等の小物の場合には、該ワークが無秩序に重な
り合い、その表面に付着している洗浄液により相互に密
着しているので、前記熱風がワークの間隙に通りにく
く、ワーク全体が乾燥するまでに長時間を要するという
不都合がある。
【0007】一方、前記プラスチック製ボタン等の小物
のワークを一度に多数洗浄する場合には、六角筒状のカ
ゴ状部材に該ワークを収容し、該六角筒状のカゴ状部材
を回転させながら超音波洗浄させることが知られてい
る。このような六角筒状のカゴ状部材は、本発明者によ
り既に特許出願されており、例えば、特開平7−602
06号公報に記載されているものがある。
【0008】前記公報記載のカゴ状部材は、フレームに
回転自在に軸支された六角筒状のカゴ状部材の回転軸に
従動ギヤを備え、該カゴ状部材が超音波洗浄槽に収容さ
れたときに、該洗浄槽内に設けられた駆動ギヤに前記従
動ギヤを噛合させて、槽外に設けられたモータ等の回転
駆動手段により該駆動ギヤを回転させることにより、該
カゴ状部材を回転させるものである。前記公報記載のカ
ゴ状部材によれば、洗浄中のカゴ状部材の回転に伴って
収容されているワークが該カゴ状部材内で相互に移動
し、各ワークを均一に洗浄することができる。
【0009】そこで、前記特開平6−221757号公
報記載の乾燥槽に、該槽内に駆動ギヤを備える回転駆動
手段を設け、前記トレーの代わりに前記特開平7−60
206号公報記載の六角筒状のカゴ状部材を用いること
が考えられる。このようにすることにより、前記洗浄の
場合と同様に、乾燥中の前記カゴ状部材の回転に伴って
収容されているワークが該カゴ状部材内で相互に移動
し、該ワークの間隙に熱風が流通し易くなり、乾燥が促
進されることが期待される。
【0010】しかしながら、前記六角筒状のカゴ状部材
を用いるときには、該カゴ状部材が回転しており、しか
もその断面形状が回転とともに変化するので、前記熱風
ダクトから送風される熱風が該カゴ状部材のワークが収
容されている部分に当たるように、該熱風の流路を局限
することが難しいとの不都合がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる不都
合を解消して、1度に多数の小物のワークを、短時間で
乾燥させることができる乾燥装置を提供することを目的
とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明の乾燥装置は、洗浄により洗浄液が付着し
たワークを乾燥させる乾燥装置であって、洗浄されたワ
ークを収納するための円筒形状でその両端が側板で封止
され円周面がカゴ状に形成されていてワーク投入口を有
するワーク収納部を備えると共に、該ワーク収納部の両
端に該ワーク収納部と同心に設けられた従動ギヤを備え
るカゴ状部材と、該カゴ状部材を収納する乾燥槽と、該
カゴ状部材が該乾燥槽の内部に収納されたときに、該カ
ゴ状部材の従動ギヤに噛合して前記収納部を回転駆動す
る駆動ギヤを該乾燥槽の内部に備える回転駆動手段と、
該カゴ状部材が該乾燥槽の内部に収納されたときに、該
乾燥槽に接続されることにより該乾燥槽を閉蓋し、閉蓋
された槽内に熱風を送風する熱風ダクトと、該乾燥槽に
接続されていて、該熱風ダクトにより送風された熱風を
強制的に吸引して槽外に排出する吸引ダクトと、該乾燥
槽に設けられ、該カゴ状部材が該乾燥槽の内部に収納さ
れたときに、該ワーク収納部の側板及び該ワーク収納部
のワークが収納されている部分の円周面に圧接し、該乾
燥槽に接続される熱風ダクトの接続部と吸引ダクトの接
続部とを区画する弾性部材とからなることを特徴とす
る。
【0013】本発明の乾燥装置によれば、まず、超音波
洗浄等により洗浄液が付着しているプラスチック製ボタ
ン等の小物のワークが前記ワーク投入口から前記ワーク
収納部に所定量収納されているカゴ状部材が乾燥槽に収
納され、前記乾燥槽内部に設けられた駆動ギヤに、該ワ
ーク収納部の両端に設けられた前記従動ギヤが噛合され
る。
【0014】次に、前記乾燥槽に熱風ダクトを接続する
と、該乾燥槽が該熱風ダクトにより閉蓋される。このと
き、前記乾燥槽内では該乾燥槽に設けられている前記弾
性部材が、前記ワーク収納部の側板及び前記ワーク収納
部のワークが収納されている部分の円周面に圧接するの
で、該乾燥槽内が前記弾性部材により、前記ワークを挟
んで熱風ダクトとの接続部と吸引ダクトの接続部とに区
画される。
【0015】そこで、前記回転駆動手段により前記駆動
ギヤ及び従動ギヤを介して前記ワーク収納部を回転駆動
しながら、前記熱風ダクトから槽内に熱風を送風する
と、前記熱風は前記弾性部材によりその流路が局限され
ており、しかも、前記ワーク収納部に収納されたワーク
が前記ワーク収納部の回転により回転方向下流に伴われ
たのち、重力の作用により回転方向上流側に移動して相
互に移動するようになっているので、前記吸引ダクトに
より強制的に吸引される熱風が、前記のように相互に移
動するワークの間隙を通ることができ、その乾燥を促進
させることができる。この結果、本発明の乾燥装置によ
れば、1度に多数の小物のワークを短時間で乾燥するこ
とができる。
【0016】尚、前記熱風ダクトから送風される熱風は
前記のように前記吸引ダクトにより強制的に吸引される
ので、前記熱風ダクトは前記乾燥槽を閉蓋すればよく、
必ずしも密閉する必要はないが、前記熱風ダクトが前記
乾燥槽を密閉することにより、前記ワークの乾燥をさら
に促進することができる。
【0017】また、本発明の乾燥装置は、前記乾燥槽
が、底部に洗浄液排出手段を備え、前記カゴ状部材が該
乾燥槽の内部に収納されたときに、該乾燥槽に洗浄液を
供給して前記ワークの洗浄を行い、該ワークの洗浄後に
該洗浄液排出手段により該洗浄液を排出して、該ワーク
の乾燥を行うことを特徴とする。本発明の乾燥装置は、
他の洗浄装置で洗浄されたワークを搬入して乾燥するよ
うにしてもよいが、前記構成とすることにより、1台の
装置で洗浄と乾燥とを行うことができ、洗浄槽から乾燥
槽にワークを搬送する手間を省くことができる。
【0018】また、本発明の乾燥装置は、前記のように
前記乾燥槽で洗浄も行うときには、前記乾燥槽が、底部
に超音波振動子を備え、該超音波振動子から該洗浄液に
超音波を放射して前記ワークの洗浄を行うことを特徴と
する。このようにすることにより、前記乾燥槽に洗浄液
を供給して超音波洗浄を行うことができる。このとき、
前記洗浄液は、超音波による洗浄効率を向上させるため
に脱気されていることが好ましい。
【0019】さらに、本発明の乾燥装置では、前記ワー
ク投入口は、前記ワーク収納部の円周面に開閉自在に設
けられることを特徴とする。このようにすることによ
り、前記ワーク収納部の回転の邪魔にならない位置で、
前記ワーク収納部に対するワークの出し入れを容易に行
うことができる。
【0020】また、前記ワーク収納部は、その円周面内
面に円筒形状の軸に向かって起立する複数の仕切り部材
が軸方向に延在するように設けられていることを特徴と
する。そこで、前記仕切り部材を備えることにより、前
記ワーク収納部内に収納されたワークのうち下層部のも
のが、仕切り部材の回転方向下流側と前記円周面との間
隙に収容されて、該仕切り部材が俯角を取るまで搬送さ
れたのち、重力の作用により落下するので、前記ワーク
収納部に収納されたワークを下層と上層とで相互に移動
させることができ、さらにその乾燥を促進することがで
きる。
【0021】
【発明の実施の形態】次に、添付の図面を参照しながら
本発明の実施の形態についてさらに詳しく説明する。図
1は本発明の乾燥装置の一実施形態の構成を示す説明的
断面図であり、図2は図1のII−II線断面図であ
る。また、図3は図1示の乾燥装置のカゴ状部材の斜視
図である。
【0022】本実施形態の乾燥装置は、図1及び図2示
のように、円筒形状の両端が側板1で封止され、円周面
にステンレス等のパンチングメタル2が取着されてカゴ
状に形成されているワーク収納部3と、側板1にワーク
収納部3と同軸に設けられた従動ギヤ4とからなるカゴ
状部材5が収納される乾燥槽6を備えている。乾燥槽6
はその内部に、カゴ状部材5が乾燥槽6内に収納された
ときに従動ギヤ4に噛合する駆動ギヤ7及びアイドルギ
ヤ8が設けられており、駆動ギヤ7は乾燥槽6の外部に
設けられたモータ9から伝えられる動力により従動ギヤ
4を介してカゴ状部材5を回転駆動させるようになって
いる。乾燥槽6では、モータ9が設けられている側では
駆動ギヤ7及びアイドルギヤ8が水平方向に並設されて
おり、その反対側では、2つのアイドルギヤ8,8が水
平方向に並設されているので、従動ギヤ4を駆動ギヤ
7,アイドルギヤ8及びアイドルギヤ8,8に噛合させ
ることにより、カゴ状部材5を安定して載置することが
できると共に、ワーク収納部3を円滑に回転駆動するこ
とができる。
【0023】また、乾燥槽6の上部には槽内に熱風を送
風する熱風ダクト10が接続自在に設けられており、乾
燥槽6の底面には熱風ダクト10により送風される熱風
を強制的に吸引して槽外に排出する吸引ダクト11が設
けられている。
【0024】熱風ダクト10は、図示しない昇降装置に
より昇降自在に設けられ、カゴ状部材5が乾燥槽6の内
部に収納されたときに、該昇降装置により下降されて乾
燥槽6を密封する。また、熱風ダクト10は、熱風導管
10aを介してコンプレッサ12に接続されており、前
記のように乾燥槽6を密封したときに、コンプレッサ1
2から送風される空気を熱風導管10aの途中に設けら
れたヒータ13で加熱して乾燥6内に送風するようにな
っている。
【0025】一方、吸引ダクト11は、排出導管11a
により吸引ポンプ14に接続されており、熱風ダクト1
0から送風される熱風を吸引ポンプ14により吸引して
排出導管11aを介して槽外に排出するようになってい
る。尚、排出導管11aには吸引ポンプ14の上流に開
閉弁11bが設けられている。
【0026】そして、乾燥槽6には、カゴ状部材5が乾
燥槽6の内部に収納されたときに、槽内を熱風ダクト1
0の接続部6aと、吸引ダクト11の接続部6bとの区
画するゴム部材15が設けられている。ゴム部材15
は、板状ゴムからなり略四角錐台形状を備え、その裾部
が乾燥槽6内の側壁に周設されたL字状部材16に取着
されており、頂部がワーク収納部3の側板1及びワーク
Wが収納されている部分のパンチングメタル2に圧接さ
れるようになっている。
【0027】尚、本実施形態において、ワークWは例え
ば直径23mmのプラスチック製ボタンのような小物で
あり、装置の大きさに比して非常に小さく、前記ボタン
の場合には1度に約7000個がワーク収納部3に収納
される。このようなワークWを個々に図示することは煩
雑であるので、図1及び図2では該ワークWがワーク収
納部3に収納されたときの最上層の輪郭を以てワークW
を示している。
【0028】また、本実施形態では、乾燥槽6は、底面
に洗浄液排出口17及び超音波振動子18を備え、カゴ
状部材5が乾燥槽6の内部に収納されたときに、乾燥槽
6に脱気された洗浄液を供給し、超音波振動子18から
該洗浄液に超音波を放射してワーク収納部3に収容され
たワークWの超音波洗浄を行い、洗浄後に該洗浄液を排
出して、乾燥を行えるようになっている。尚、洗浄液排
出口17には、開閉弁19を介して洗浄液排出導管20
が接続されている。
【0029】次に、カゴ状部材5の細部について説明す
る。前記構成のカゴ状部材5には、図3示のように、そ
の円周面に取着されたパンチングメタル2の一部を開閉
自在にして、ワーク収納部3にワークWの投入口21が
設けられている。図3は、投入口21を開いた状態を示
しており、カゴ状部材5を用いてワークWの洗浄または
乾燥を行うときには、パンチングメタル2は図3に矢示
するように動作されて、投入口21を閉じるようになっ
ている。尚、投入口21を構成するパンチングメタル2
は、投入口21を閉じたときには図示しないパチン錠に
より固定される。
【0030】また、ワーク収納部3の内周面には、パン
チングメタル2から円筒形状の軸に向かって立設された
板状の仕切り部材22が、軸方向に延在するように設け
られている。仕切り部材22は、ワーク収納部3の内周
面に120°ごとに3か所に設けられている。
【0031】さらに、カゴ状部材5には、持ち運びの便
のために、側板1に取着された駆動ギヤ4の外側にパイ
プ状の把手23が設けられている。把手23は駆動ギヤ
4と同軸に軸支されているが、駆動ギヤ4に対して空転
自在に設けられており、カゴ状部材5が乾燥槽6の内部
に収納されてワーク収納部3が回転駆動される際に該回
転駆動を妨げないようになっている。
【0032】次に、本実施形態の乾燥装置の作動につい
て説明する。
【0033】本実施形態の乾燥装置では、まず、熱風ダ
クト10を図示しない昇降手段により乾燥槽6の上方に
移動させ、洗浄するワークWが収容されたカゴ状部材5
を乾燥槽6内に収容する。
【0034】本実施形態の乾燥装置は、乾燥槽6の底面
に超音波振動子18を備え、洗浄槽を兼ねる構成となっ
ているので、収容されたカゴ状部材5が乾燥槽6内に収
容され、従動ギヤ4が駆動ギヤ7,アイドルギヤ8に噛
合されると、開閉弁11b,19を閉じて、別途脱気さ
れている所定量の洗浄液を乾燥槽6に供給する。
【0035】次に、モータ9を作動させて駆動ギヤ7及
び従動ギヤ4を介してワーク収容部3を回転駆動させな
がら、超音波振動子18から前記洗浄液に超音波を所定
時間放射して超音波洗浄を行う。そして、超音波洗浄が
終了したならば、開閉弁19を開いて、前記洗浄液を洗
浄液排出口17及び洗浄液排出導管20から槽外に排出
する。洗浄直後のワークWには大量の洗浄液が付着して
いるが、ワーク収容部3が回転しているとワークWの水
切りが行われ次工程の乾燥が容易になるので、ワーク収
容部3は洗浄後も前記回転駆動を継続していることが好
ましい。
【0036】次に、乾燥槽6内の洗浄液が排出されたな
らば、熱風ダクト10を図示しない昇降手段により下降
させて乾燥槽6を密封し、コンプレッサ12から供給さ
れる空気をヒータ13で加熱することにより熱風とし
て、熱風導管10aを介して乾燥槽6内に送風する。同
時に、開閉弁11bを開いて、吸引ポンプ14により熱
風ダクト10から送風される熱風を強制的に吸引し、吸
引ダクト11及び排出導管11aを介して槽外に排出す
る。
【0037】このとき、ワーク収納部3はその両端の側
板1及びパンチングメタル2のワークWが収納されてい
る部分にゴム部材15が圧接された状態で回転駆動され
ており、乾燥槽6内はゴム部材15によりワークWが収
納されている部分を挟んで熱風ダクト10の接続部6a
と吸引ダクト11の接続部6bとの区画されている。そ
こで、熱風ダクト10から接続部6aに送風された熱風
は、ワークWを介する以外に吸引ダクト11の接続部6
b側に抜ける流路がなくなる。
【0038】一方、ワーク収納部3は前記のように回転
駆動されており、その回転に伴われてワークWが相互に
移動されるようになっているので、前記熱風は、前記の
ように相互に移動するワークWの間隙に流通することが
でき、ワークWに付着している洗浄液を短時間で容易に
乾燥することができる。
【0039】ところで、前記ワークWの移動は、ワーク
収納部3の回転により回転方向の下流に伴われたワーク
Wが重力の作用により回転方向の下流に落下することに
より行われるので、通常はワーク収納部3に収納された
ワークWの上層部だけが相互に移動しがちになる。しか
し、本実施形態の乾燥装置では、前記ワーク収納部3の
内周面に仕切り部材22が設けられているので、ワーク
収納部3に収納されたワークWのうち下層部のものは、
仕切り部材22の回転方向下流側とパンチングメタル2
との間隙に収容されて、該仕切り部材22が俯角を取る
まで搬送されたのち落下する。従って、ワーク収納部3
に収納されたワークWの下層のものと上層のものとを相
互に移動させることができ、さらにその乾燥を促進する
ことができる。
【0040】本実施形態では、ワークWの洗浄後に前記
熱風ダクト10を下降させて乾燥槽6を密封するように
なっているが、乾燥槽6に洗浄液が供給された時点で熱
風ダクト10により乾燥槽6を密封するようにしてもよ
い。このようにすることにより、前記のように脱気され
ている洗浄液と外気との接触を遮断することができ、洗
浄液の脱気状態を維持することができる。尚、ワークW
の洗浄中は、熱風の送風、吸引を行わないことは言うま
でもない。
【0041】また、本実施形態では、別途脱気された洗
浄液を乾燥槽6に供給し、洗浄後は該洗浄液を廃棄する
ようにしているが、洗浄液排出導管11aに貯留槽を接
続すると共に、該貯留槽に貯留された洗浄液を乾燥槽6
に供給する洗浄液供給手段を設け、該供給手段に脱気装
置を設けることにより、洗浄液を循環させて使用するよ
うにしてもよい。前記脱気装置としては、中空糸状気体
分離膜の中空部に洗浄液を流通させながら該分離膜の内
外に気圧差を設け、該分離膜を介して該洗浄液中の溶存
気体を脱気する装置、内部が減圧された密封槽内に該洗
浄液を導入して、該洗浄液中の溶存気体を該密封槽内の
減圧空間に放出させて脱気する装置など、公知の脱気手
段を用いることができる。
【0042】尚、本実施形態の乾燥装置は、乾燥槽6が
洗浄槽を兼ねる構成となっているが、乾燥槽6に洗浄液
排出口17及び超音波振動子18を設けずに、乾燥のみ
を行うようにしてもよい。このときには、前記カゴ状部
材5を用いて別途洗浄したワークWをカゴ状部材5ごと
乾燥槽6に搬入するか、別途洗浄したワークWをカゴ状
部材5に収容して乾燥槽6に搬入するようにする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の乾燥装置の一構成例を示す説明的断面
図。
【図2】図1のII−II線断面図。
【図3】図1示の乾燥装置のカゴ状部材の斜視図。
【符号の説明】
1…側板、 3…ワーク収納部、 4…従動ギヤ、 5
…カゴ状部材、 6…乾燥槽、 7…駆動ギヤ、 9…
回転駆動手段、 10…熱風ダクト、 11…吸引ダク
ト、 15…弾性部材、 W…ワーク。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】洗浄により洗浄液が付着したワークを乾燥
    させる乾燥装置であって、 洗浄されたワークを収納するための円筒形状でその両端
    が側板で封止され円周面がカゴ状に形成されていてワー
    ク投入口を有するワーク収納部を備えると共に、該ワー
    ク収納部の両端に該ワーク収納部と同心に設けられた従
    動ギヤを備えるカゴ状部材と、 該カゴ状部材を収納する乾燥槽と、 該カゴ状部材が該乾燥槽の内部に収納されたときに、該
    カゴ状部材の従動ギヤに噛合して前記収納部を回転駆動
    する駆動ギヤを該乾燥槽の内部に備える回転駆動手段
    と、 該カゴ状部材が該乾燥槽の内部に収納されたときに、該
    乾燥槽に接続されることにより該乾燥槽を閉蓋し、閉蓋
    された槽内に熱風を送風する熱風ダクトと、 該乾燥槽に接続されていて、該熱風ダクトにより送風さ
    れた熱風を強制的に吸引して槽外に排出する吸引ダクト
    と、 該乾燥槽に設けられ、該カゴ状部材が該乾燥槽の内部に
    収納されたときに、該ワーク収納部の側板及び該ワーク
    収納部のワークが収納されている部分の円周面に圧接
    し、該乾燥槽に接続される熱風ダクトの接続部と吸引ダ
    クトの接続部とを区画する弾性部材とからなることを特
    徴とするワークの乾燥装置。
  2. 【請求項2】前記乾燥槽は、底部に洗浄液排出手段を備
    え、前記カゴ状部材が該乾燥槽の内部に収納されたとき
    に、該乾燥槽に洗浄液を供給して前記ワークの洗浄を行
    い、該ワークの洗浄後に該洗浄液排出手段により該洗浄
    液を排出して、該ワークの乾燥を行うことを特徴とする
    請求項1記載のワークの乾燥装置。
  3. 【請求項3】前記乾燥槽は、底部に超音波振動子を備
    え、該超音波振動子から該洗浄液に超音波を放射して前
    記ワークの洗浄を行うことを特徴とする請求項2記載の
    ワークの乾燥装置。
  4. 【請求項4】前記ワーク投入口は、前記ワーク収納部の
    円周面に開閉自在に設けられることを特徴とする請求項
    1乃至請求項3のいずれか1項記載の乾燥装置。
  5. 【請求項5】前記ワーク収納部は、その円周面内面に円
    筒形状の軸に向かって起立する複数の仕切り部材が軸方
    向に延在するように設けられていることを特徴とする請
    求項1乃至請求項4のいずれか1項記載の乾燥装置。
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