JPH09243263A - 蒸気吸引装置 - Google Patents

蒸気吸引装置

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JPH09243263A
JPH09243263A JP8053348A JP5334896A JPH09243263A JP H09243263 A JPH09243263 A JP H09243263A JP 8053348 A JP8053348 A JP 8053348A JP 5334896 A JP5334896 A JP 5334896A JP H09243263 A JPH09243263 A JP H09243263A
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JP
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steam
suction
vapor
discharge pipe
pipe
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JP8053348A
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English (en)
Inventor
Mitsuyuki Nishihara
充幸 西原
Ryutaro Motoki
龍太郎 元木
Takashige Ishida
喬重 石田
Atsushi Funakoshi
淳 船越
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Kubota Corp
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Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 蒸気を使用し、使用後の蒸気を排出する蒸気
利用装置の排出蒸気を吸引するために、蒸気利用設備に
付設する程度の小型で、排出蒸気が無く、損傷のおそれ
が少なく、且つ、気体の排出のない蒸気吸引装置を提供
する。 【解決手段】 蒸気利用装置1の蒸気排出管11の排出
口部11aを液封装置2の液面下に開口させて配置する
とともに、前記排出口部11aより上流側に前記蒸気排
出管11に冷却機構7を設けてある。また、前記蒸気排
出管11に設けた前記冷却機構7よりも上流側に、吸引
蒸気とは別の蒸気を前記冷却機構7に向けて供給する吸
引蒸気供給機構8の供給口部8aを配置し、さらに、前
記吸引蒸気供給機構8の配設位置若しくはその近傍の前
記吸引蒸気供給機構8の配設位置の下流側の位置に前記
蒸気排出管11の絞り部11cを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蒸気を使用し、使
用後の蒸気を排出する蒸気利用装置の排出蒸気を吸引す
る蒸気吸引装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、水蒸気乾燥器等の蒸気利用装置に
おいては、蒸気排出ダクトから外部に排出するための、
排出蒸気を吸引する誘引ファン等を備えた蒸気吸引設備
を設けることが行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の蒸気吸引設
備においては、排出蒸気を気体のままで排出するので、
加圧蒸気が供給された場合、供給蒸気の容積よりも大き
な容積の蒸気を排出する必要が生じ、蒸気排出ダクトも
含めて蒸気吸引設備が大きなものになり、また、排出蒸
気の冷却にともなう結露等によって前記蒸気吸引設備に
損傷を来すことがあった。この損傷とは、誘引ファンの
ブレードの蒸気滴によるエロージョンであったり、結露
に伴う前記誘引ファンのケーシング、或いは蒸気排出ダ
クトの腐食であったりするもので、前記蒸気利用設備の
連続使用を阻害し、設備利用効率上好ましくなかった。
そこで、本発明の目的は、上記の問題点を解決し、蒸気
利用設備に付設する程度の小型で、排出蒸気が無く、損
傷のおそれが少なく、且つ、気体の排出のない蒸気吸引
装置を提供するところにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
〔特徴構成〕上記の目的のための本発明の蒸気吸引装置
の特徴構成は、蒸気利用装置の蒸気排出管の排出口部を
液封装置の液面下に開口させて配置するとともに、前記
排出口部より上流側に前記蒸気排出管に冷却機構を設け
てある(請求項1に対応)点にある。 〔特徴構成の作用効果〕上記特徴構成によれば、蒸気排
出管の排出口部が液封装置の液面下に開口させて配置さ
れているので、前記蒸気排出管からの排出蒸気は凝縮し
て前記液封装置の液中に入り、気体の蒸気が外部に排出
されることはなく、同時に、排出蒸気は急速に減容し、
その減容によって減圧され、上流側の排出蒸気を吸引
し、且つ、上流側を減圧する。さらに、前記蒸気排出管
に冷却機構を設けてあるので、前記排出蒸気はこの冷却
機構の作用によって凝縮し、液化した蒸気が前記液封装
置に向けて流下するので、上記吸引及び減圧は加速され
る。その上、前記排出口部が液中に開口しているので、
排出蒸気の凝縮した液体は前記液封装置の液中に混入す
るので、吸引蒸気量に比して極少量の排出液を排出処理
すればよいことになる。さらに、蒸気排出管は、排出蒸
気が冷却されて液化する状態下で使用されるので、従来
のような蒸気温度に曝されること無く、充分に腐食から
保護される。また、従来のファンのような可動部分を有
しないので、液滴によるエロージョンの発生のおそれは
全く無い。その結果、小型で、排出蒸気が無く、損傷の
おそれが少なく、且つ、気体の排出のない蒸気吸引装置
となる。 〔第1付加的構成及び作用効果〕尚、前記特徴構成の蒸
気排出管に設けた前記冷却機構よりも上流側に、吸引蒸
気とは別の蒸気を前記冷却機構に向けて供給する吸引蒸
気供給機構の供給口部を配置して(請求項2に対応)あ
ればよく、吸引蒸気供給機構の供給口部から冷却機構に
向けて吸引用の蒸気が供給されれば、前記吸引用の蒸気
は前記冷却機構によって排出蒸気と共に冷却され、同時
に凝縮するので、排出蒸気のみの凝縮に比して蒸気凝縮
減量が大きくなり、より大きな吸引作用を発揮する。そ
の結果、前記吸引用の蒸気の供給量を加減すれば、蒸気
利用装置の蒸気使用量の変化に左右されること無く、例
えば、一定の吸引作用を奏せしめた蒸気吸引装置を構成
することが可能となる。 〔第2付加的構成及び作用効果〕また、前記第1付加的
構成の吸引蒸気供給機構の配設位置若しくはその近傍の
位置に前記蒸気排出管の絞り部を設けて(請求項3に対
応)であればなおよく、このようにすれば、吸引蒸気供
給機構から供給される蒸気によって凝縮前の吸引用蒸気
が供給されることによる増量に伴って、前記蒸気排出管
内での圧力上昇が上流側へ伝播するという悪影響をを前
記絞り部が阻止するので、上流側への前記吸引用蒸気供
給の悪影響を抑制できる。その結果、蒸気排気能力の一
層優れた蒸気吸引装置を構成することが可能になる。 〔第3付加的構成及び作用効果〕そして、前記第2付加
的構成における絞り部を前記吸引蒸気供給機構の配設位
置の下流側の位置に設けて(請求項4に対応)あればさ
らによく、このようにすれば、前記吸引蒸気供給機構か
ら下流側に向けて吸引用蒸気を噴出させることによっ
て、この噴出する蒸気が前記絞り部を通過することによ
ってエジェクタ効果を発揮し、上流側からの吸引を促進
する。その結果、蒸気排気能力のより一層優れた蒸気吸
引装置を構成することが可能になる。 〔第4付加的構成及び作用効果〕さらに、前記特徴構成
又は前記第1〜第3付加的構成の何れかに記載の蒸気吸
引装置の蒸気排出管に、前記蒸気利用装置からの排出蒸
気の吸引を制御する吸引制御機構を設けて(請求項5に
対応)あれば一層よく、このようにすれば、前記蒸気利
用装置の操業条件を吸引によって補助制御することが可
能になる。この吸引制御は凝縮による吸引の制御であっ
てもよく、流体力学的効果である前記第3付加的構成の
エジェクタ効果の制御であってもよい。具体的には、前
者の制御は凝縮温度を調節することによって蒸気分圧を
制御できるので、これによって吸引制御することが出
来、例えば、前記蒸気利用装置が蒸気加熱乾燥装置であ
る場合には、その蒸発乾燥させる被処理物に適合する乾
燥条件を維持することが可能になる。また、後者の制御
は前記吸引蒸気の供給速度を制御して排出される蒸気に
対する吸引力を制御することが可能で、前記蒸気利用装
置内の温度に拘わらず、前記蒸気利用装置内の圧力を制
御することが可能になる。その結果、本発明の蒸気吸引
装置を適用する蒸気利用装置の制御にも寄与できるよう
になる。
【0005】〔第5付加的構成及び作用効果〕尚、前記
特徴構成又は前記第1〜第4付加的構成の何れかの吸引
対象である蒸気利用装置が、流動性の被処理物の流路を
多孔質隔壁の内部に構成し、前記多孔質隔壁の外側から
内側に前記被処理物を乾燥処理する蒸気を供給する蒸気
供給機構を設け、前記流路の下流側に前記蒸気排出管を
配置してある蒸気加熱乾燥装置(請求項6に対応)であ
れば、前記多孔質隔壁の通気度が低い場合には、加熱乾
燥用蒸気を多量に供給しようとすると、そのままでは乾
燥用蒸気源の圧力を高める必要があるが、上記の各構成
の蒸気吸引装置は減圧吸引を行うので、前記加熱乾燥用
蒸気の供給圧力が高くなくても蒸気供給が可能になり、
また、排出蒸気が無くなることから、排気設備が不要と
なり、前記蒸気加熱乾燥装置の付属設備を小さくするこ
とが可能になる。その結果、この蒸気吸引装置を適用す
ることにより蒸気加熱乾燥装置の構成を簡素化できる。
【0006】
【発明の実施の形態】上記本発明の実施の形態につい
て、以下に、図面を参照しながら説明する。図1は水蒸
気乾燥装置1に本発明の蒸気吸引装置10を適用した一
例を示す断面図である。水蒸気乾燥装置1の内部には熱
間静水圧加圧焼結によって孔径及びその分布を制御し
て、平均通気孔径約70μm、通気孔率約30%に形成
された円筒状の多孔質金属焼結体製の多孔質隔壁5を備
える水蒸気供給機構3を設けてあり、複数の前記多孔質
隔壁5が、その軸芯方向を上下方向に向けて配置されて
いる。前記水蒸気供給機構3は、その多孔質隔壁5の周
囲からその内部空間に向けて過熱蒸気が加圧供給される
ように、前記多孔質隔壁5を備える加圧容器3bとして
構成されている。尚、前記多孔質隔壁5は、円筒状に形
成されているので、その外側から加圧過熱蒸気が供給さ
れて、隔壁5の内外に圧力差が生じ、大きな外圧が加わ
っても、特に強化することを必要とせず、充分に圧力差
に耐えることが出来る。さらに、前記多孔質隔壁5と前
記加圧容器3bとの取付部を蒸気を供する空間に面して
設けてあるので、前記加圧容器3bと前記多孔質隔壁5
との間から蒸気が洩れ出ることは全く支障無く、前記加
圧容器3bと前記多孔質隔壁5との間を完全に気密にし
て取り付ける必要はない。前記多孔質隔壁5の下端部は
開放されており、その上端部には前記乾燥装置1の蓋部
を通して被処理物流体を供給する被処理物供給管4のノ
ズルを形成する供給口4aを、前記多孔質隔壁5内部空
間に形成される流路に沿って被処理物流体を噴霧可能に
臨ませてある。また、前記乾燥装置1には、前記流路の
下流側に開口が形成され、その開口に接続して蒸気を排
出するための蒸気吸引装置10が接続してある。さら
に、前記乾燥装置1には前記流路の下手側に、下窄まり
に形成された乾燥固形物の受入部1aを設けてあり、前
記受入部1aの下端には、前記乾燥固形物の排出部1b
が形成され、ロータリバルブRVを介して排出用の配管
が接続さている。また、前記受入部1aの下端部には、
上方に向けて乾燥蒸気を供給する乾燥蒸気供給機構9を
設けてある。前記受入部1aの下端部に設けた乾燥蒸気
供給機構9は、前記受入部1aに貯留する乾燥固形物中
に乾燥蒸気を供給して、周囲の蒸気が前記乾燥固形物に
結露して、前記乾燥固形物を再び湿らせるのを防止する
ようにしてある。この乾燥蒸気供給機構9にも前記過熱
蒸気供給管20から分岐した配管24から調節弁24a
を介して過熱蒸気が供給される。前記水蒸気供給機構3
には、乾燥用蒸気供給管21が接続されており、過熱蒸
気供給管20から過熱水蒸気が加圧供給される。また、
前記過熱蒸気供給管20から受入部保温蒸気管23が分
岐されており、前記受入部1aを保温する保温管に接続
されている。前記受入部保温蒸気管23には保温蒸気の
供給量を調節する制御弁23aが設けてある。さらに、
前記過熱蒸気供給管20から吸引部蒸気配管22が分岐
されており、この吸引部蒸気配管22にも吸引蒸気の供
給量を調節する制御弁22aが設けられている。前記蒸
気吸引装置10には、蒸気排出管11と、その蒸気排出
管11の冷却部11bを冷却する冷却機構7と、前記蒸
気排出管11の排出口部11aが液面下に配置される液
封装置である水封槽2とを備えている。また、前記蒸気
排出管11には、前記冷却部11bの上流側に絞り部1
1cが設けてあり、その上流側に臨ませて、その絞り部
11cに向けて蒸気を噴出するように設けられた吸引蒸
気供給機構8を設けてある。この吸引蒸気供給機構8の
ノズルと前記絞り部11cとでエジェクタを構成してい
る。さらに、前記蒸気吸引装置10には、前記蒸気排出
管11の入口側からの蒸気吸引を制御する吸引制御機構
6が設けられている。尚、前記吸引蒸気供給機構8に
は、前記保温管の排出端部と前記吸引部蒸気配管22の
終端部が合流して接続してある。前記冷却機構7は、冷
却水管12と、この冷却水管12への冷却水を調節する
調節弁12aと、前記冷却部11bの下流側の温度を測
定し、その測定した温度に基づいて前記調節弁12aを
制御する調節温度計Tと、前記調節温度計Tと、前記制
御弁22aと、前記制御弁23aとを制御する制御装置
とで構成してある。この制御装置によって、前記受入部
1aの温度、及びその温度を維持するための前記受入部
保温蒸気管23への供給蒸気流量と、前記吸引部蒸気配
管22への供給蒸気量とを制御して、前記エジェクタの
吸引力の制御をすると同時に、前記調節温度計Tの設定
温度を制御して前記冷却部の蒸気の凝集量と、前記絞り
部11cの上流側の圧力を制御するようにしてある。
【0007】以上のように構成してあるので、図2に示
したように、多孔質隔壁5を通して供給される過熱蒸気
Sは、微細孔を通じて供給されるので、供給流速は低
く、前記多孔質隔壁5の表面に沿って流下するととも
に、前記多孔質隔壁5内の空間に充満し、この空間内に
供給される被処理物の流滴Dは、噴霧されたものである
ので小径であり、全表面が前記充満する過熱蒸気と接触
する結果、前記流滴D中の蒸発成分が急速に蒸発し、固
体Pが分離される。そして、蒸発した蒸発成分は前記過
熱蒸気とともに前記蒸気吸引装置10により吸引されて
乾燥装置1から排出される。その排出される蒸気は、後
述のように減圧下で吸引されるので、質量流量は小さ
く、乾燥した固体Pは前記吸引される蒸気の流れに乗る
ことなく下方の前記受入部1aに落下する。落下した前
記固体Pは前記ロータリバルブRVを経て前記排出用の
配管から連続的に排出される。尚、前記落下した固体P
がなお湿分を有する場合にも、前記受入部1aが前記保
温管によって保温されているので、前記固体Pは前記受
入部1a内でさらに乾燥し、ここでの蒸発蒸気も前記蒸
気吸引装置10により吸引されて乾燥装置1から排出さ
れる。前記蒸気吸引装置10における蒸気の吸引につい
てさらに詳しく説明すると、前記排出口部11aが前記
水封装置2の液面下に配置されているので、排出蒸気は
凝縮して前記水封装置2の水中に入り、排出蒸気は急速
に減容し、その減容によって減圧され、上流側の排出蒸
気を吸引し、且つ、上流側を減圧することになる。さら
に、前記蒸気排出管11に冷却部11bを設けてあるの
で、前記排出蒸気はこの冷却部11bで凝縮し、液化し
た蒸気が前記水封装置2に向けて流下するので、上記吸
引及び減圧は加速される。さらに、前記絞り部11cの
上流側に配置された吸引用蒸気の供給口部8aから前記
絞り部11cに向けて噴射供給される前記吸引用蒸気が
エジェクタ作用を発揮するので、前記絞り部11cの上
流側の排出蒸気を一層吸引する。この吸引及び減圧の制
御は前記吸引制御機構6によって行われる。前記冷却機
構7においては、前記蒸気排出管11の冷却部11b
に、これを冷却する冷却管が巻き付けられており、前記
冷却管中を流れる冷却水の水温及び流量によって、前記
冷却部11bを冷却する吸熱量を制御できる。この制御
のために、前記冷却部11bの下流側に温度検出端を配
置した前記調節温度計Tを設けてある。さらに、前記吸
引蒸気供給機構8のノズルと前記絞り部11cとでエジ
ェクタを構成してあるので、前記排出蒸気の吸引を加速
することが出来る。尚、前記吸引部蒸気配管22からの
蒸気は、前記エジェクタにおける前記受入部保温蒸気管
23からの蒸気量が不充分で吸引力が不足する場合の補
助蒸気である。尚、前記蒸気吸引装置10には水封装置
2を設けてあり、排出蒸気が全て前記水封装置2に捕捉
されるので、この固形物乾燥分離装置においては排気が
無く、凝縮後の体積減少した水のみが排出されるので、
排気ダクト等を設ける必要がなく、小型簡便な装置とす
ることが出来る。
【0008】上記水蒸気乾燥装置によって汚泥を乾燥す
る場合を説明すると、被処理物供給管4からは汚泥のス
ラリが供給口4aから加圧供給され、汚泥スラリが多孔
質隔壁5の内部空間に流滴として噴出し、前記水蒸気供
給機構3に供給される約300℃、約3MPaの高温高
圧の過熱蒸気が前記多孔質隔壁5の通気孔を透過して流
入する加熱用乾燥蒸気と接触し、水分が蒸発し、汚泥の
粒子が前記内部空間内を落下しつつ、その落下の過程で
更に下方から流入する加熱用乾燥蒸気と接触して乾燥
し、下方の受入部1aに落下する。前記受入部1a内に
一旦堆積する略乾燥した汚泥は、前記受入部1aを保温
する受入部保温用蒸気によってさらに加熱され、確実に
乾燥する。乾燥した汚泥はロータリバルブRVの回転に
伴って下方の排出部1bへと排出される。一方、供給さ
れた過熱蒸気及び蒸発水分の蒸気は、前記蒸気吸引装置
10によって蒸発乾燥装置1から蒸気排出管11を経て
吸引排出される。つまり、前記蒸気排出管11の絞り部
11cの構成するエジェクタによって吸引されると同時
に、前記蒸気排出管11の冷却部1bで凝縮し、下方の
排出口部1aに向けて流下し、水封装置2の水中に合流
する。上記の吸引、凝縮に伴って、蒸気排出管11の内
部は減圧され、その吸引効果によって乾燥装置1内も減
圧される。この乾燥装置1内の減圧は汚泥の乾燥を一層
促進する。このようにして前記内部空間内の圧力を約2
0kPaに維持して前記供給口4aから供給される汚泥
の急速乾燥を実現している。
【0009】次に、本発明の他の実施の形態について説
明する。 〈1〉上述の実施の形態においては、蒸気利用装置とし
て蒸気加熱乾燥装置を蒸気吸引対象とした例を示した
が、蒸気利用装置は減圧蒸留装置であってもよく、この
場合には、冷却機構7の後流側に溜分分離装置を設けて
あればよい。また、前記蒸気利用装置は抽気式の蒸気タ
ービンであってもよい。 〈2〉上記実施の形態では、水蒸気加熱乾燥装置の被処
理物を汚泥スラリとして、水分を蒸発させて乾燥分離す
る例を示したが、吸引する蒸気は水蒸気に限らず、他の
液体の蒸気であってもよく、有機液体中の乾燥固化可能
な成分の蒸発に用いる加熱乾燥装置の排出蒸気を吸引す
るものであってもよく、この場合、凝縮液体が水に可溶
なものであれば、上記実施の形態同様に液封装置を水封
槽としてあってもよいが、より凝縮吸引を容易にする有
機液体を用いた液封装置を用いてもよい。要するに本発
明の蒸気吸引装置は蒸気の凝縮減容を利用するもので、
凝縮温度にまで冷却可能な液体の蒸気であれば、どのよ
うな蒸気でも吸引できる。 〈3〉上記の実施の形態では、蒸気排出管の冷却部を水
冷する例を示したが、蒸気の凝縮温度が高い場合には、
空冷でもよく、また、常温蒸気圧の高い蒸気を吸引する
場合には、低温の冷媒で冷却してもよい。その他、冷却
機構として冷凍装置を設けてもよい。
【0010】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の蒸気吸引装置を備える水蒸気乾燥装置
の一例を示す説明図
【図2】上記の例の蒸気供給機構の要部説明図
【符号の説明】
1 蒸気利用装置 2 液封装置 3 蒸気供給機構 5 多孔質隔壁 6 吸引制御機構 7 冷却機構 8 吸引蒸気供給機構 11 蒸気排出管 11a 蒸気排出管の排出口部 11c 蒸気排出管の絞り部
フロントページの続き (72)発明者 船越 淳 大阪府枚方市中宮大池1丁目1番1号 株 式会社クボタ枚方製造所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蒸気利用装置(1)からの排出蒸気を吸
    引する蒸気吸引装置であって、 前記蒸気利用装置(1)の蒸気排出管(11)の排出口
    部(11a)を液封装置(2)の液面下に開口させて配
    置するとともに、前記排出口部(11a)より上流側に
    前記蒸気排出管(11)に冷却機構(7)を設けてある
    蒸気吸引装置。
  2. 【請求項2】 前記蒸気排出管(11)に設けた前記冷
    却機構(7)よりも上流側に、吸引蒸気とは別の蒸気を
    前記冷却機構(7)に向けて供給する吸引蒸気供給機構
    (8)の供給口部(8a)を配置してある請求項1記載
    の蒸気吸引装置。
  3. 【請求項3】 前記吸引蒸気供給機構(8)の配設位置
    若しくはその近傍の位置に前記蒸気排出管(11)の絞
    り部(11c)を設けてある請求項2記載の蒸気吸引装
    置。
  4. 【請求項4】 前記絞り部(11c)を前記吸引蒸気供
    給機構(8)の配設位置の下流側の位置に設けてある請
    求項3記載の蒸気吸引装置。
  5. 【請求項5】 前記蒸気排出管(11)に、前記蒸気利
    用装置(1)からの排出蒸気の吸引を制御する吸引制御
    機構(6)を設けてある請求項1〜4の何れかに記載の
    蒸気吸引装置。
  6. 【請求項6】 前記蒸気利用装置(1)が、流動性の被
    処理物の流路を多孔質金属隔壁(5)の内部に構成し、
    前記多孔質金属隔壁(5)の外側から内側に前記被処理
    物を乾燥処理する蒸気を供給する蒸気供給機構(3)を
    設け、前記流路の下流側に前記蒸気排出管(11)を配
    置してある蒸気加熱乾燥装置である請求項1〜5の何れ
    かに記載の蒸気吸引装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008309417A (ja) * 2007-06-15 2008-12-25 Tlv Co Ltd 蒸気冷却装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008309417A (ja) * 2007-06-15 2008-12-25 Tlv Co Ltd 蒸気冷却装置

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