JPH0924213A - フィルターエレメント - Google Patents

フィルターエレメント

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JPH0924213A
JPH0924213A JP7199215A JP19921595A JPH0924213A JP H0924213 A JPH0924213 A JP H0924213A JP 7199215 A JP7199215 A JP 7199215A JP 19921595 A JP19921595 A JP 19921595A JP H0924213 A JPH0924213 A JP H0924213A
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filter
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filtration
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Ryuzo Kawaguchi
龍三 川口
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フィルターエレメントの容量を大きくするこ
となく、従来よりも濾過面積を大きくすることが可能な
濾過ライフの長いフィルターエレメントを提供する。 【構成】 プリーツ型フィルターで濾過部が形成された
フィルターエレメントであって、フィルターエレメント
の外形を立方体または直方体となし、その少なくとも両
側の側面部に、プリーツ型フィルターをジグザグに細か
く折曲した状態でそのプリーツライン(L)を縦方向と
なし、かつプリーツ間の濾過面を相対向する側面部に指
向させて主濾過部2,2を形成し、好ましくはこの主濾
過部2,2間の空間部3に多孔性パイプ4を立設し、濾
過部の上下の端面を端板5,6,で閉鎖してフィルター
エレメントとなした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、種々の汚濁液を浄化す
るためのフィルターエレメントに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば金属材料を放電加工する際
には一般に加工液として清水や清油が使用されている。
そして加工中には加工液が循環濾過して供給され、加工
チップを含んだ汚濁液はドレーン口より汚濁液タンクに
導入され、この汚濁液をポンプでもって吸い上げてフィ
ルター装置に送り、フィルター装置によって濾過し、濾
過された清浄液を清浄液槽に貯留しながら絶えず汚濁液
・清浄液と循環供給している。
【0003】即ち図15に略示しているように、放電加
工機において使用された加工液はパイプ22を通して汚
濁液槽23に送られ、フィルターポンプ24により汲み
上げられて一定圧の汚濁液が清浄液槽21内に設置され
たフィルターユニット20内に圧送される。そしてフィ
ルターユニット20内に圧送された汚濁液はフィルター
エレメントの濾過作用によって清浄化されてその清浄液
が清浄液槽21内に貯留され、加工液が水の場合には必
要により純水器25からの清水を混入し、逆止弁26を
経てポンプ27によって再び加工液供給部に送られるよ
うになっている。
【0004】上記のような濾過装置に使用されている従
来のフィルターユニット20は、一般に図16および図
17に示しているように、プリーツ型のフィルター素材
を円筒状に形成した筒状フィルター30と、その筒状フ
ィルター30内の中心部に立設された多孔性パイプ3
1、および筒状フィルター30を内装可能な多孔性外装
体32からなり、汚濁供給パイプ33から多孔性パイプ
31を通して汚泥液を筒状フィルター30内に圧送し、
フィルター30で濾過された清浄液が清浄液槽21に放
出されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらプリーツ
型のフィルター素材を円筒状に形成して筒状フィルター
30においては図17の破線のように濾過材の横断面形
状が菊花状となり、プリーツの山頂部が外方に向かって
放射状に拡開するため、濾過面積を増大することが至難
である。即ち、円筒状のフィルターにおいては、プリー
ツ型のフィルター素材の濾過面積はその内周長さと内周
部におけるプリーツ部間のピッチ(P)およびプリーツ
部間の幅寸法(W)によって決定されることになり、ま
た多くの場合、円筒状フィルターの外径寸法が定められ
ていることから、プリーツ部間の幅寸法(W)を大きく
すると円筒の内径寸法が著しく小さくなり、襞の数が制
限されて濾過面積を大きくすることができないという不
都合があり、濾過面積を大きくし濾過ライフを向上させ
るための障害となっていた。
【0006】本発明は、フィルターエレメントの容積を
大きくすることなく従来よりも濾過面積を著しく大きく
でき、濾過ライフを向上させることができる新規なフィ
ルターエレメントを提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記のような
濾過装置に適用されるフィルターが円筒状でなければな
らないという固定概念から脱却し、フィルターエレメン
トの形状を立方体または直方体となし、その横断面形状
を方形となすことによって上記課題を解決した。
【0008】即ち本発明のフィルターエレメントは、上
下の端板間にプリーツ型フィルターを装備してなるフィ
ルターエレメントであって、フィルターエレメントの形
状は立方体または直方体をなして横断面が方形をなし、
少なくとも両側の相対向する側面部に、プリーツ型フィ
ルターがジグザグに細かく折曲された状態でそのプリー
ツラインを縦方向となして主濾過部が形成され、この主
濾過部の内面間に空間部が形成されいることを特徴とし
ているものである。
【0009】具体的には本発明のフィルターエレメント
は、上下の端板間にプリーツ型フィルターを装備してな
るフィルターエレメントであって、フィルターエレメン
トの形状が立方体または直方体であり、横断面が方形を
なしてその中心部の垂直方向に多孔性パイプが装備さ
れ、多孔性パイプの少なくとも両側の相対向する側面部
に、多孔性パイプと間隔をおいてプリーツ型フィルター
がそのプリーツラインを縦方向となしてプリーツ間の濾
過面が対向側面に向かって延びる濾過部が形成されてい
ることを特徴としているものである。
【0010】また本発明の他のフィルターエレメント
は、上下の端板間にプリーツ型フィルターを装備してな
るフィルターエレメントであって、フィルターエレメン
トの形状は立方体または直方体をなして横断面が方形を
なし、少なくとも相対向する側面部に、プリーツ型フィ
ルターがジグザグに細かく折曲された状態でそのプリー
ツラインを縦方向となし、かつプリーツ間の濾過面が対
向側面に指向した濾過部が形成されてこの濾過部間に空
間部が形成され、上下の端板の一方がこの空間部を閉鎖
し、他方の端板にこの空間部に連通する孔が設けられて
この孔にカプラが取り付けられていることを特徴として
いるものである。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明のフィルターエレメント1
は、図1および図2に示すように、外形が立方体または
直方体をなし横断面が方形となしている。そして図3に
示しているように少なくとも対向する一方の側面部に、
プリーツ間の幅寸法(W)が、横断面方形のフィルター
エレメントの外周の一辺(A)の長さの約1/3以上1
/2以下であるプリーツフィルター素材をジグザグに細
かく折曲した状態でプリーツライン(L)を縦方向とな
し、かつプリーツ間の濾過面を対向側面部に指向させて
両側に主濾過部2,2を形成し、この対向側面部の主濾
過部2,2の内面間に形成された空間部3の中央部に多
孔性パイプ4を立設するとともに、この空間部3の両側
を濾過材あるいは非濾過材で閉塞し、上下の端面に端板
5,6を装着することによって本発明のフィルターエレ
メント1となしている。
【0012】本発明のフィルターエレメント1の両側の
側面部に形成する上記主濾過部2,2のプリーツフィル
ター素材のプリーツ間の幅寸法(W)は、横断面が例え
ばほぼ正方形のフィルターエレメント1の場合、その外
周の一辺の長さ(A)の約1/3〜2/5、即ち横断面
の一辺(A)が約30cmの場合においては、プリーツ
間の幅寸法(W)が約10〜12cmのフィルター素材
を使用するとよい。そして好ましくは上記主濾過部2,
2のプリーツフィルターの内外面において縦方向に延び
るプリーツライン(L)(L)間のピッチ(P)を、2
〜8mm程度となし、このようにプリーツラインのピッ
チ(P)を細かくすることによって濾過面積を大幅に大
きくすることができ、濾過ライフを向上させるに有利で
ある。
【0013】さらに望ましくは、図1〜図3に示してい
るように、他方の相対向する側面部の中央部に、上記主
濾過部2,2と同様に、上記プリーツ素材をジグザグに
細かく折曲した状態でプリーツライン(L)を縦方向と
なして上記両主濾過部2,2の内面間の空間部3に突出
した副濾過部7,7を形成し、この副濾過部7,7から
も濾過水が透過できるように構成するとよい。そして使
用時にこれらの濾過部2,7のプリーツライン(L)の
間隔の乱れを防止するために、図4に示したように濾過
部の内外面に、例えば溶融状態の合成樹脂線条8をプリ
ーツライン(L)と直交する方向に垂れ流して接着硬化
させ、合成樹脂線条8でもってプリーツ間の間隔を規制
するとよい。図1の符号8はこの合成樹脂線条を示して
いる。
【0014】本発明のフィルターエレメントの濾過部を
構成するプリーツ型フィルターには、スパンボンド不織
布やメルトブロー不織布、湿式不織布あるいはニードル
パンチング不織布などの不織布製の濾過布、または織物
濾過布など、従来から汎用されているシート状の濾過布
を蛇腹状にプリーツ成形してなるフィルター素材を適用
することができるが、とりわけ熱可塑性繊維からなるス
パンボンド不織布またはメルトブロー不織布に熱カレン
ダー処理あるいは熱エンボス加工処理が施された目付が
20〜40g/m2=、厚さが0.3〜0.8程度の形態
安定性と自立性の良いシート状フィルター素材が好適で
ある。
【0015】横断面が方形、例えば横断面が正方形のフ
ィルターエレメント1の場合においてプリーツ型のフィ
ルター素材で濾過面積の大きい濾過部を形成するには、
上記しているように、厚さが0.3〜0.8程度の形態
安定性と自立性に優れ、プリーツ間の濾過面の幅寸法
(W)がその正方形の一辺の長さの約1/3〜2/5の
プリーツ型フィルター素材を用い、図3に示したよう
に、その素材をジグザグに細かく折曲した状態でプリー
ツラインを縦方向となすとともにプリーツライン(L)
のピッチ(P)をできるだけ小さく設定し、正方形の相
対向する一方の辺に沿ってそれぞれ内側に配してフィル
ターエレメント1の両側に主濾過部2,2を形成し、正
方形の相対向する他方の辺の中央部から上記主濾過部
2,2の内面間の空間部3に向かって上記プリーツ素材
を上記と同様にジグザグに細かく折曲した状態でプリー
ツライン(L)を縦方向となして配設し、フィルターエ
レメント1の他方の側面部に副濾過部7,7を形成する
とよい。そして主濾過部2,2の内面中央部と副濾過部
7,7の内面に囲まれた中心部の空間に多孔性パイプ4
を立設するとともに上下に端板5,6を装着して多孔性
パイプを除く上下面を密閉することによって濾過面積の
大きい角柱状の本発明フィルターエレメント1を得るこ
とができる。
【0016】なお上記実施の形態においては、対向する
主濾過部2,2間の側面部にプリーツ型フィルター素材
でもって副濾過部7,7を形成した態様について説明し
ているが、この副濾過部7,7に代えて図5に略示して
いるように、平面的な他の濾過材9を配してもよく、ま
た液不透化性の非濾過材を配してこの側面部の中央部を
閉塞してもよい。
【0017】また上記実施の形態においては、フィルタ
ーエレメント1内の空間部3の中心部に多孔性パイプ4
を立設してこの多孔性パイプ4を介して液の流入を行う
ようになしているが、図12に示しているように、プリ
ーツ型フィルターがジグザグに細かく折曲された状態で
そのプリーツラインを縦方向となして形成された主濾過
部2,2間の空間部3をそのまま液の流入空間として利
用し、上下の端板5,6の一方、好ましくは下方の端板
6でもってこの空間部3を閉鎖し、上方の端板5にこの
空間部3と連通する孔を設けると共にこの孔にカプラ1
7を取り付けて多孔性パイプ4のないフィルターエレメ
ント1となしてもよい。このように下方を閉鎖し上方の
端板にカプラ17を設けてなるフィルターエレメント1
においては、図13に示しているように、カプラ17に
ホース18を接続して清浄液槽21内に位置させてホー
ス18からフィルターエレメント1内に汚濁液を圧送す
ることによって濾過作用を行うことができる。
【0018】
【作用】横断面が方形のフィルターエレメント、即ち角
柱状のフィルターエレメント1は、その外周四辺が直線
状であるため、各辺の内側に沿ってプリーツ型のフィル
ター素材でもって形成した主濾過部2,2または副濾過
部7,7のプリーツ間の濾過面は、従来の円筒状フィル
ターエレメントのように菊花状に拡開することがなく、
内外面のプリーツライン(L)の間隔を同じとなして装
着できることから、プリーツ間の濾過面の幅寸法(W)
の大きいプリーツフィルター素材を小さいプリーツライ
ンピッチ(L)でもって濾過部を形成でき、従来と同じ
容量の円筒状のフィルターエレメントに比べて濾過面積
を著しく大きくすることができ、濾過ライフを顕著に向
上させる。
【0019】
【実施例】以下本発明の実施例を示した図にもとづいて
説明すると、図1は本発明フィルターエレメントの斜視
図、図3は図1の横断面図を示しているものであり、上
記説明と同様に、1はフィルターエレメント、2は主濾
過部、7は副濾過部、4は多孔性パイプそして5,6は
上下の端板である。なお、多孔性パイプ4および端板
5,6を合成樹脂で製作すると焼却処理に便利でフィル
ターエレメント1の全てを焼却処理することができる。
【0020】本発明の実施例におけるフィルターエレメ
ント1は、図1および図3に示しているように立方体の
形状をなし、横断面がほぼ方形をなしていてその中心部
の垂直方向に多孔性パイプ4が装備されている。そし
て、多孔性パイプ4の両側の相対向する側面部に、多孔
性パイプ4と間隔をおいてプリーツ型フィルターでもっ
て主濾過部2と副濾過部7が形成されている。
【0021】本実施例においては、フィルターエレメン
ト1の横断面形状は一辺の長さ(A)が30cmのほぼ
正方形をなし、上記主濾過部2および副濾過部7には、
厚さが約0.5mmの熱エンボス加工された目付が25
g/m2=のスパンボンド不織布製のフィルター素材をプ
リーツ間の幅寸法(W)を10cmとなしてプリーツ加
工されたプリーツ型フィルターが使用されている。そし
て図3に略示し、図6に要部を拡大して示しているよう
に、主濾過部2は上記フィルター素材をジグザクに細か
く等間隔(プリーツピッチP=5mm)に折曲した状態
でプリーツライン(L)を縦方向となして正方形の相対
向する辺に沿ってそれぞれ内側に形成され、副濾過部7
は、正方形の相対向する他方の辺の中央部から上記主濾
過部2の内面間の空間部3に向かって上記プリーツ素材
をジグザグに細かく等間隔(プリーツピッチP=5m
m)に折曲した状態でプリーツライン(L)を縦方向と
なして主濾過部2の内面間の空間部3に突出させて形成
されている。この副濾過部7の幅(B)は約6cmであ
って、上記主濾過部2の内面間に形成される空間部3の
幅(C)よりも小さく、副濾過部7の側面と主濾過部2
の内面との間にそれぞれ約2cm幅の流水通路10,1
0が形成され、汚濁液の一部はこの流水通路10,10
を通って主濾過部7の端部に導かれて濾過されるように
なっている。
【0022】また実施例においては、上記副濾過部3の
プリーツ型フィルターの両側の自由端部11,11は主
濾過部2のプリーツ型フィルターの両端部に向かって延
長され、主濾過部2のプリーツ型フィルターの両端部の
折り返し部分に挟持されていて、上記通路10,10の
両側がこの延長された副濾過部3のプリーツ型フィルタ
ーによって濾過可能に閉塞されている。
【0023】図7は上記実施例のフィルターエレメント
の縦断面図、そして図8は使用状態を示した正面図であ
る。この図8においては本発明のフィルターエレメント
1でもって直接濾過作用をしている態様を示している
が、フィルターエレメント1内の液圧によって濾過部が
変形する恐れを有する場合には、図9に示しているよう
に、フィルターエレメント1をパンチングケース12内
に収容して使用するとよい。そしてこのようにフィルタ
ーエレメント1をパンチングケース12内に収容して使
用するに際しては、図10に示したような、フィルター
エレメント1の底面から両側の副濾過部の表面を包み込
む長さを有し、両端部に把手孔13を備え、フィルター
エレメント1の底面に開口した多孔性パイプ4の液流口
の対接面14aおよび副濾過部7,7の表面との対接面
14bに窓孔15a,15bを形成したフィルムシート
16を接着しておくと、図11に示しているように、こ
の把手孔13を利用してフィルターエレメント1を吊り
下げることができ、パンチングケース12への出し入れ
作業が容易となる。このような便利さはフィルターエレ
メント1の形状を立方体または直方体となした本発明の
一つの利点である。
【0024】続いて本発明のフィルターエレメントによ
る濾過作用について説明すると、本発明のフィルターエ
レメント1は、前記のように図12に示したような濾過
装置のフィルターユニット20のフィルターエレメント
として好ましく適用できる。即ち、例えば放電加工機に
おいて使用された加工液をパイプ22を通して汚濁液槽
23に送り、汚濁液槽23から汚濁液をフィルターポン
プ24により汲み上げ、一定圧に加圧してその汚濁液を
清浄液槽21内に設置されたフィルターユニット20内
に圧送する。そしてフィルターユニット20内に圧送さ
れた汚濁液はフィルターユニット20内に装備された本
発明のフィルターエレメント1の多孔性パイプ4に導入
され、図3および図6に示しているようにその多孔性パ
イプ4の孔4A,4Aから空間部3に放出され、一部の
汚濁液は流水通路10,10を流動して主濾過部2およ
び副濾過部7による濾過作用を受け、加工チップなどの
不純物はフィルターエレメント1内に残留させ、濾過部
2,7を通過した清浄液を清浄液槽21に放出する。
【0025】また他の使用例としては、図14に略示し
ているように、清浄液槽21内にフィルターエレメント
1の上端部を満水状態の液面よりも僅かに露出させて設
置し、上記同様に汚濁液槽23から汚濁液をフィルター
ポンプ24により汲み上げ、一定圧に加圧してその汚濁
液をフィルターエレメント1内に圧送する。そしてフィ
ルターエレメント1内に圧送された汚濁液を濾過してそ
の清浄濾過液を清浄液槽21内に放出し、オーバーフロ
ーした清浄液を汚濁液槽23に戻し入れるようになして
もよい。
【0026】なお、上記本発明のフィルターエレメント
の使用態様において、フィルターエレメントの内部に汚
濁液を圧送し、濾過液を外側に流出するいわゆる内圧型
のフィルターエレメントとして説明しているが、フィル
ターエレメントの外側から汚濁液を圧送して濾過し、内
部の多孔性パイプが清浄液を取り出すいわゆる外圧型の
フィルターエレメントとしても利用することができるこ
とは勿論であり、その用途やフィルターエレメントの大
きさについては特に限定されるものではない。
【0027】
【発明の効果】このように本発明のフィルターエレメン
ト1は、上下の端板5,6間にプリーツ型フィルターを
装備してなるフィルターエレメントであって、フィルタ
ーエレメントの形状は立方体または直方体をなして横断
面が方形をなし、その相対向する側面部に、プリーツ型
フィルターがそのプリーツライン(L)を縦方向となし
てプリーツ間の濾過面が対向側面に向かって延びる主濾
過部2,2が形成されてなるものであり、その外周四辺
が直線状であるため、各辺の内側に沿ってプリーツ型の
フィルター素材でもって形成した濾過部のプリーツ間の
濾過面は、従来の円筒状フィルターエレメントのように
菊花状に拡開することがなく、内外面のプリーツライン
ピッチ(P)を同じとなして装着することができるばか
りでなく、プリーツ間の濾過面の幅寸法(W)の大きい
プリーツフィルター素材を小さいプリーツラインピッチ
(P)でもって濾過部を形成でき、同じ容量の従来の円
筒状フィルターエレメントの場合に比べて濾過面積を著
しく大きくすることができる。したがって濾過ライフを
顕著に向上させることができ、煩わしいフィルターエレ
メントの交換作業回数を減少することができる。
【0028】そのうえ外形が立方体または直方体である
から、使用前や使用後のフィルターエレメントの段積み
保管に都合がよく、また前記したように把手孔付きのフ
ィルムシート16による吊り下げができ、フィルターエ
レメントの交換作業性や持運びをよくすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の立方体形状のフィルターエレメントを
示した斜視図である。
【図2】本発明の直方体形状のフィルターエレメントを
示した斜視図である。
【図3】図1の水平方向の断面図である。
【図4】プリーツラインピッチの規制手段を例示した部
分拡大図である。
【図5】本発明フィルターエレメントの他の実施例を示
した横断面図である。
【図6】図3の部分拡大図である。
【図7】図1の縦断面図である。
【図8】本発明フィルターエレメントの使用状態を示し
た側面図である。
【図9】本発明フィルターエレメントをパンチングケー
ス内に収容した状態の一部破断斜視図である。
【図10】手提げ用のフィルムシートの平面図である。
【図11】手提げ用のフィルムシートの使用態様を示し
た斜視図である。
【図12】本発明フィルターエレメントの他の実施例を
示した縦断面図である。
【図13】図2のフィルターエレメントの使用状態を示
した側面図である。
【図14】本発明フィルターエレメントの他の使用態様
を略示した説明図である。
【図15】フィルターエレメントによる濾過装置を例示
した説明図である。
【図16】従来のフィルターユニットの一部断面正面図
である。
【図17】従来の円筒状フィルターエレメントの斜視図
である。
【符号の説明】
1.フィルターエレメント 2.主濾過部
3.空間部 4.多孔性パイプ 5.端板 6.端板
7.副濾過部 W.プリーツ間の幅寸法 A.方形の一辺
L.プリーツライン P.プリーツピッチ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下の端板間にプリーツ型フィルターを
    装備してなるフィルターエレメントであって、フィルタ
    ーエレメントの形状は立方体または直方体をなして横断
    面が方形をなし、少なくとも両側の相対向する側面部
    に、プリーツ型フィルターがジグザグに細かく折曲され
    た状態でそのプリーツラインを縦方向となして主濾過部
    が形成され、この主濾過部の内面間に空間部が形成され
    いることを特徴とするフィルターエレメント。
  2. 【請求項2】 上下の端板間にプリーツ型フィルターを
    装備してなるフィルターエレメントであって、フィルタ
    ーエレメントの形状は立方体または直方体をなして横断
    面が方形をなし、その中心部の垂直方向に多孔性パイプ
    が装備され、多孔性パイプの少なくとも両側の相対向す
    る側面部に、多孔性パイプと間隔をおいてプリーツ型フ
    ィルターがそのプリーツラインを縦方向となしてプリー
    ツ間の濾過面が対向側面に向かって延びる主濾過部が形
    成されていることを特徴とするフィルターエレメント。
  3. 【請求項3】 上下の端板間にプリーツ型フィルターを
    装備してなるフィルターエレメントであって、フィルタ
    ーエレメントの形状は立方体または直方体をなして横断
    面が方形をなし、その中心部の垂直方向に多孔性パイプ
    が装備され、多孔性パイプの両側の相対向する側面部両
    側に、多孔性パイプと間隔をおいてプリーツ型フィルタ
    ーがそのプリーツラインを縦方向となしてプリーツ間の
    濾過面が対向側面部に向かって延びる主濾過部が形成さ
    れ、さらに他方の相対向する側面部に、プリーツ型フィ
    ルターがそのプリーツラインを縦方向となしてプリーツ
    間の濾過面が対向側面部に向かって延び、主濾過部の内
    面間の空間部に突出した副濾過部が形成されていること
    を特徴とするフィルターエレメント。
  4. 【請求項4】 上下の端板間にプリーツ型フィルターを
    装備してなるフィルターエレメントであって、フィルタ
    ーエレメントの形状は立方体または直方体をなして横断
    面が方形をなし、少なくとも相対向する側面部に、プリ
    ーツ型フィルターがジグザグに細かく折曲された状態で
    そのプリーツラインを縦方向となし、かつプリーツ間の
    濾過面が対向側面に指向した濾過部が形成されてこの濾
    過部間に空間部が形成され、上下の端板の一方がこの空
    間部を閉鎖し、他方の端板にこの空間部に連通する孔が
    設けられてこの孔にカプラが取り付けられていることを
    特徴とするフィルターエレメント。
  5. 【請求項5】 上記プリーツ型フィルターのプリーツ間
    の幅寸法が、横断面方形のフィルターエレメントの外周
    の一辺の長さの約1/3〜2/5である請求項1〜請求
    項4のいずれかに記載のフィルターエレメント。
  6. 【請求項6】 上記プリーツ型フィルターのプリーツ間
    の幅寸法が、横断面が方形のフィルターエレメント外周
    の一辺の長さの約1/3〜2/5であって、上記主濾過
    部の内面および外面のプリーツピッチが2〜8mmであ
    る請求項1〜請求項4のいずれかに記載のフィルターエ
    レメント。
JP7199215A 1995-07-11 1995-07-11 フィルターエレメント Pending JPH0924213A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019063742A (ja) * 2017-10-02 2019-04-25 株式会社ナベル フィルタケース及びこのフィルタケースを用いた液体濾過装置

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JP2019063742A (ja) * 2017-10-02 2019-04-25 株式会社ナベル フィルタケース及びこのフィルタケースを用いた液体濾過装置

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