JPH09241953A - 袋状部材 - Google Patents

袋状部材

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JPH09241953A
JPH09241953A JP4905596A JP4905596A JPH09241953A JP H09241953 A JPH09241953 A JP H09241953A JP 4905596 A JP4905596 A JP 4905596A JP 4905596 A JP4905596 A JP 4905596A JP H09241953 A JPH09241953 A JP H09241953A
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JP
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bag
shaped member
shaped
sheets
substance
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JP4905596A
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Kenji Tsunoda
憲治 角田
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Washi Kosan Co Ltd
Original Assignee
Washi Kosan Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 形態安定性を有する袋状部材を提供する。 【解決手段】 袋状体を構成する表裏2枚のシートの間
には、これらシートを相互に連結してシート間の間隔を
一定に保持する多数の連結素子が分散して配されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、種々の用途に供し
得る袋状部材に関する。
【0002】
【従来の技術】骨折や成形において人間や動物の一部の
動作を固定するために古くからギプスが用いられてい
る。ギプスには既製の形状が存在せず、患者の患部の形
状、寸法に応じたものをそのつど作成しなければならな
い。すなわち、患部を所定の姿勢に保ちながら包袋を巻
き、この上に石膏などの水硬性の物質を塗布して乾燥さ
せることによりギプスが得られる。これはかなりの時間
を必要とする。また、このギプスを除去するには、ギプ
スを切除しなければならず、これは、石膏が撒き散らさ
れるなど面倒な作業を強いられる。近年においては、熱
可塑性の樹脂板を熱変形させギプスとして用いている
が、患部の形状に完全に合致させることは困難である。
【0003】本発明者はこのような不便を解消するため
に、フレキシブルな袋状体の内部に硬化可能な流動性物
質を収納してなる袋状部材を、前記の物質が流動性を有
している間に、患部に装着し、そのあと硬化させること
によりギプスを得ることを着想した。しかし、このよう
な袋状部材は、袋状体がフレキシブルであり且つ内容物
が流動性を有しているので形態安定性をもたない。すな
わち、この袋状部材を完全に水平ではない姿勢におくと
き、前記の流動性の物質は下方に移動して、袋状部材は
下部はきわめて嵩高となり上部は扁平になる。したがっ
て、この袋状部材は取扱いが不便であるだけでなく、所
望の形態において硬化しない問題点がある。
【0004】同様の問題は、ギプスのほかにも、フレキ
シブルな袋状体の中に液体、ゲル状物、練状物、粉体、
粒体、粉体または粒体と液体との混合物、気体などの形
態が固定しない物質を注入して当該物質を流動状態のま
ままたは固形化状態で用いる場合について一般的に存在
する。このような袋状体の用途としては、構造材(建築
資材、土木資材、かんがい資材、車輌、船舶、航空
機)、衝撃緩和材(梱包資材、家具、防弾着衣、防弾用
具、サポータ、スキーぐつなどのスポーツ用品、武器、
戦闘用の設備・装置・その部材)、コンテナ、バケツ、
水筒などの包装用または物流用の容器、ウォータベッ
ド、マット等の寝装品などがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明の目的は、形
態安定性を有しそのため種々の用途に有用な袋状部材を
提供するところにある。
【0006】この発明の他の目的は、種々の物性を有す
る素材からなり任意の形態に合致させうる構造体のため
の、その他種々の目的のための袋状部材を提供するとこ
ろにある。
【0007】この発明のさらに他の目的は、着脱が容易
で患部の形状に完全に密着するギプスを形成するための
袋状部材を提供するところにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の袋状部
材は、相対向する2枚のシートをその周縁において連結
してなる袋体と、前記2枚のシートの全面に分散して配
された複数の連結素子よりなる連結部材であって、前記
の各連結素子は前記2枚のシート間において延びるとと
もに両端が前記2枚のシートの各々と接合されてなり、
これにより前記2枚のシートを所定間隔に保持する連結
部材とからなるものである。
【0009】ここで、表裏のシートは、その周縁におい
て「連結」しているが、「連結」の態様は限定されな
い。すなわち、後述のダブルラッセル編地に関する実施
例のように、ダブルラッセル編地を構成する表裏2枚の
編地の周縁がシーリングテープにより密封されていても
よい。この場合には、シーリングテープが袋体の周縁の
側壁を形成する。また、表裏2枚の独立したシートの周
縁同士が密接されて、この両シートの周縁部分をシーリ
ングテープにより挟持するように接着してもよい。さら
に、ダブルラッセル編地の表裏2枚の編地をその周縁に
おいて連結糸を引き締めることにより密接させて編成し
てもよく、また、その周縁において表裏編地を一体に編
成してもよい。さらに、2枚の表裏シートがその一側ま
たは相対向する2側において一体に連結されたものでも
よい。例えば、チューブ状のシートや、1枚のシートを
2つ折にしたものでもよい。この場合には、残りの側縁
を適当な手段により接合する。さらに、別途に形成され
た表裏シートをその周縁において、接着、熱溶着、ステ
ープラ等の機械的手段による固着をしてもよい。熱可塑
性糸からなるダブルラッセル編地における表裏両編地を
熱可塑性の糸により編成しておけば、両編地をその周縁
において加熱部材により熱溶着できる。さらに、前記の
ようにして「連結」されるのは表裏シートの「周縁」だ
けに限られず、周縁より内方の箇所でもよい。また、面
積の大きな2枚の表裏シートが、多数の「連結」個所に
より複数の小室に分けられ、各小室の周縁が前記のよう
な態様で「連結」されていてもよい。
【0010】また、表裏シートの間隔は袋状体の用途に
応じて適宜設定すればよく、袋上部材は間隔が極めて狭
い薄いシート状のものから、間隔の広い直方体状のもの
までで種々の態様のものがこの発明の範囲に含まれる。
【0011】請求項2に記載の袋状部材は、請求項1に
記載の袋状部材の内部に、液体、ゲル状物、練状物、粉
体、粒体、粉体または粒体と液体との混合物、および気
体からなる物質群から選ばれた少なくとも1つを充填し
てなるものである。
【0012】請求項3に記載の袋状部材は、請求項2に
記載のものにおいて、前記袋状体は前記物質を密封して
いることを特徴とするものである。
【0013】請求項4に記載の袋状部材は、請求項1に
記載のものにおいて、前記袋体の前記2枚のシートの少
なくとも1枚は、それ自体が液封性を有するかまたは液
封層がラミネートされているとともに、前記袋状体の周
縁において液封されていることを特徴とするものであ
る。
【0014】請求項5に記載の袋状部材は、請求項1〜
4のいずれか1項に記載のものにおいて、前記の袋状体
と連結部材からなる単体がダブルラッセル編地であり、
そのとき、前記2枚のシートは前記ダブルラッセル生地
の表裏2枚の編地であり、前記連結部材はダブルラッセ
ル生地の連結糸であることをることを特徴とするもので
ある。
【0015】請求項6に記載の袋状部材は、請求項1〜
4のいずれか1項に記載のものにおいて、前記連結素子
の前記端部は前記の2枚のシートに対して接着され、溶
着され、またはステープラなどの機械的手段により止定
されていることを特徴とするものである。
【0016】請求項7に記載の袋状部材は、請求項1〜
6のいずれか1項に記載のものにおいて、前記袋状体は
その全周が閉塞しており、その内部に充填する物質のた
めの注入口および/または排出口が設けられていること
を特徴とするものである。
【0017】請求項8に記載の袋状部材は、請求項2〜
7のいずれか1項に記載のものにおいて、前記の物質
が、紫外線などの光、水、熱、硬化剤、重合開始剤、触
媒、発泡開始剤などの作用またはpHの変化によりに硬
化、ゲル化、または発泡することを特徴とするものであ
る。
【0018】請求項9に記載の袋状部材は、請求項8に
記載のものにおいて、前記の物質が紫外線などの光によ
り硬化、ゲル化、または発泡するものであり、前記袋状
体の少なくとも一部は紫外線などの光を透過することを
特徴とするものである。
【0019】請求項10に記載の袋状部材は、請求項1
〜9に記載のものにおいて、前記袋状体は複数の部分袋
状体が切離可能な連結部を介して連設されてなることを
特徴とするものである。
【0020】請求項11に記載の袋状部材は、請求項1
0に記載のものにおいて、前記の連結部が、引き裂き可
能な脆弱な部分、水などの液体により溶解可能な部分、
または引き抜き可能な部分を有していることを特徴とす
るものである。
【0021】請求項12に記載の袋状部材は、請求項5
〜11のいずれか1項に記載のものにおいて、前記のダ
ブルラッセル生地の前記の表裏の編地は、編成方向また
は編幅方向の所要個所において、密着しているかまたは
一体に編成されて1枚の編地を構成しており、これによ
り、前記袋状体は、前記表裏の編地が分離した個所に対
応する複数の部分袋状体と、これら部分袋状体の間に位
置する連結部とからなり、この連結部においては、抜き
糸、裂き糸、または可溶性糸を配して、前記複数の部分
袋状体を分離可能になしたことを特徴とするものであ
る。
【0022】請求項13に記載のものは、請求項1〜1
2のいずれか1項に記載の袋状部材を用いてなる容器、
梱包資材、衝撃緩和材、防弾着衣、防弾用具、サポー
タ、家具、寝装品、建築資材、土木資材、スポーツ用
品、防護および/または攻撃用武器あるいは装置、車
輌、船舶若しくは航空機である。
【0023】請求項14に記載のものは、請求項1〜1
2のいずれか1項に記載の袋状部材体を用いてなるギプ
スである。
【0024】
【作 用】請求項1の袋状部材においては、袋体を構成
する2枚のシートが、これらシートの全面に分散して配
された複数の連結素子により連結されているので、袋体
の内部にどのような物質、物体を収納しても、袋体の2
枚のシートの間隔は連結素子により規制されて、袋状部
材は全体として所定の形態を保持する。
【0025】請求項2の袋状部材においては、袋状部材
の内部に、液体、ゲル状物、練状物、粉体、流体、粉体
または流体と液体との混合物、および気体からなる物質
群から選ばれた少なくとも1つを充填したものであるの
で、種々の用途を有する。
【0026】例えば、この袋状部材をギプスとして用い
ることができる。この場合、袋状部材の内部に充填後に
何らかのメカニズムにより硬化する物質をいれる。この
物質の硬化前に、袋状部材を患部に巻き付けるか、その
他の方法により患部に添える。この状態で内容物を硬化
させる。これにより、患部にぴったりと沿ったギプスが
形成される。
【0027】また、この発明の袋上部材は、衝撃緩和材
としても用いることができる。この点を詳述する。
【0028】これまで、物品を衝撃から保護するために
は発泡成形品が多く用いられている。発泡成形品は軽量
で安価ではあるが形態が固定している。種々の形態のも
のを得ようとすると金型の種類も多くなりコスト高につ
ながる。このような発泡成形品に代えて、この発明の袋
上部材を用いることができる。
【0029】また、軟質樹脂シートに空気を封入したシ
ート状の衝撃緩和材もあり、これには空気の封入容量の
大小により種々のものがある。このようなシートに代え
ても、この発明の袋上部材を用いることができる。
【0030】スポーツ用品は従来の皮革に代わり樹脂製
品が多く用いられている。このなかでスキー靴が最も普
及している。これは足首の補強とねんざの予防に成果が
大きい。また、足が靴内面の形状にぴったり沿わないこ
とによる違和感を解消するために、靴の内面に発泡剤や
液体を注入して足の形状に添わせている。このような目
的のためにこの発明の袋状部材を用いることができる。
【0031】このほかに、身体の一部を固定するととも
に、運動の際に当該部分に追随するような構造体として
サポータがある。サポータの目的は、主に、外力による
骨折の防止、関節部の横ずれ防止と保温であり、そのほ
か、人体が継続的に受ける衝撃の緩和である。サポータ
には、異なる機能を有する素材を複合したものが多い。
これらは、すべて、身体の被覆箇所の形状に合致するこ
とが要求されている。このようなサポータとしてもこの
発明の袋状部材の利用が可能である。
【0032】防弾用の着衣は、古くは、真綿をキルティ
ングしたり、金属片を内蔵させたりしていたが、近年で
は、シリコンのゲル状物質を緩衝材に用いているものが
ある。この場合、ゲル状物質を小部分に区分してゲルの
移動を防いでいる。ゲル状物質などをこの発明の袋状部
材に充填すれば、従来の防弾用着衣以上の効果を有する
であろう。
【0033】衝撃というきわめて短時間に物理的な形状
変化を伴う現象とは別に、緩やかではあるが絶えず反発
力を必要とするものにクッション材がある。家具(いす
の背もたれなど)、寝装品においては、クッション材と
して発泡ウレタンやスプリングが用いられ、高級なもの
では羽毛が用いられる。このような物に代えて、この発
明の袋状部材を用いてもよい。
【0034】この発明の袋状部材は、また、構造材とし
ても利用できる。すなわち、建築、建設用の資材または
補助材として、例えば、壁面間の間隙に、断熱、通気、
シーリングなどの特定の機能を付与する材料が多く用い
られている。その一例として、空気層が大きな断熱効果
を生んでいる場合がある。このような用途にこの発明の
袋状部材を使用できる。
【0035】車輌、船舶、航空機などの輸送手段は、軽
量性、堅牢性、耐久性などが要求され、最先端の技術が
駆使されている。機能性を重視するため、形状は不連続
面が少なく所定の曲面を有していることが多い。これら
の曲面を防音、防振したり補強するために、種々の機能
材料が用いられている。また、車輌ボディーや小型船舶
では、船体をFRPなどを用いて自由な曲面に仕上げて
いるものがある。これらの用途にもこの発明の袋状部材
を使用できる。
【0036】戦場にて用いられる武器や戦術上必要とさ
れる設備には、素早い対応や設備の設置が求められる。
塹壕や防空壕の壁面や天井および床面など暫定的に被覆
したり弾薬類の収納など緩衝材が多用される。この場合
にも、この発明の袋上部材の使用が可能である。
【0037】以上述べたようにあらゆる分野において、
従来、流動物がもつ緩衝、保温、防音、補強、スペーサ
ー、クッション、整形などの効果を目的としてそれぞれ
の用途に適した材料が提供されており、種類は無数にあ
るといっても過言ではない。そして、この発明の袋状部
材は一種の材料が多機能的に用いられる物であり好都合
であり、新規な基本的構造を有する材料である。
【0038】また、物品の保存、搬送のために用いられ
る包装袋、容器、コンテナにおいても、フレキシブルな
素材よりなる袋状体が用いられる。この場合にも、内部
に液体、ゲル状物などの形態が定まらないものを収納す
る場合には、袋状体の形態も定まらず、その取り扱いが
やっかいである。ここにおいても、この発明の袋状部材
は有用である。
【0039】請求項3に記載の袋状部材においては、請
求項2に記載の種々の物質が密封されており外部に漏出
することがない。
【0040】請求項4に記載の袋状部材においては、袋
状体を形成する2枚のシートの少なくとも1枚と袋状体
の周縁とにおいて液封されており、内容物の密封効果が
確実である。
【0041】なお、袋状体の2枚のシートのうち一方の
みが液封されている場合には、他のシートを人体または
物体の周面に添接させれば当該周面も密封層となるの
で、袋状体の全体に液封効果を与えることができる。
【0042】請求項5に記載の袋状部材においては、袋
状体と連結部材とからなる単体がダブルラッセル編地か
ら形成されており、袋状部材を容易に得ることができ
る。
【0043】請求項6に記載の袋状部材においては、そ
れぞれの用途に応じて袋状部材を適切に製造することが
できる。
【0044】請求項7に記載の袋状部材においては、排
出口から空気を排出しつつ注入口より種々の物質を容易
且つ迅速に充填できる。
【0045】請求項8に記載の袋状部材においては、内
容物を適宜の手段により硬化、ゲル化、または発泡させ
ることが可能であり、硬化または発泡することにより袋
状全体の形態が固定化し、また、ゲル状物質を含むこと
により袋状部材がフレキシビリティを有するものであ
り、それぞれの用途に応じた働きをする。
【0046】請求項9に記載の袋状部材においては、内
容物を充填した袋状部材に対し外部より光を当てること
により、内容物を硬化、ゲル化、または発泡させるもの
であり、内容物のこのような変質を外部より容易に行う
ことができる。
【0047】請求項10に記載の袋状部材においては、
袋状体が複数の別離可能な部分袋状体に区分形成されて
いるので、種々の用途に応じて、各部分袋状体を分離す
ることができる。例えば、この袋状部材をギプスとして
用いる場合には、使用後にギプスを解体することができ
る。
【0048】請求項11に記載の袋状部材においては、
請求項10に記載の袋状部材において、連結部が、脆弱
部、可溶性部、引き抜き可能な部分より構成されてお
り、それぞれのやり方に応じて前記連結部を切断するこ
とにより、複数の部分袋状体を容易に分離することが可
能である。
【0049】請求項12に記載の袋状部材においては、
請求項10に記載の複数の部分袋状体よりなる袋状体を
特殊な経編技術である抜糸、先糸、または可溶性糸を用
いることにより極めて容易に分離することが可能であ
る。
【0050】請求項13によれば、請求項1〜12のい
ずれか1項に記載の袋状部材体を用いて容器、梱包資
材、衝撃緩和材、防弾着衣、防弾用具、サポータ、家
具、寝装品、建築資材、土木資材、スポーツ用品、防護
および/または攻撃用武器あるいは装置、車輌、船舶若
しくは航空機を容易に作成することができる。
【0051】請求項14によれば、請求項1〜12のい
ずれか1項に記載の袋状体部材を用いてギプスを容易に
作成できる。
【0052】
【発明の実施の形態】以下において図1〜17に示す実
施例に関して説明する。これらの実施例における袋状体
または袋状部材は、これを主としてギプスに利用する場
合を念頭において説明しているが、可能な限り他の用途
にも適用が可能である。
【0053】図1,2は、この発明の袋状体の素材の一
例であるダブルラッセル編地を示している。
【0054】経編機の一種であるダブルラッセル機は、
平行な2列の針列を有し、これにより2枚の編地を編成
することができる。糸、テープ、紐等(以下、連結糸と
いう)が、所定のコースごとに、双方の針列に対して作
用する。これにより、連結糸が表裏2枚の編地の編目と
からむ編目を形成するか、または2枚の編地の編目に挿
入される(以下これを「連結糸が編地に作用する」とい
う)。このようにして、連結糸は2枚の編地の間を往復
して延びる。これにより、2枚の編地を一体化したいわ
ゆるダブルラッセル編地が得られる。
【0055】図1は、ダブルラッセル編地10の一例を
略示している。12,14はこのダブルラッセル編地を
構成する表裏2枚の編地である。そして、16は一方の
編地12における編目列、18は他方の編地14におけ
る編目列、20は各コースにおいて双方の編地12,1
4に作用する連結糸である。
【0056】図2においては、このようなダブルラッセ
ル編地をより詳細に示している。図において、矢印は編
成方向を示す。ダブルラッセル編地10は相対向する表
裏2枚の編地12,14を連結糸20により連結してな
る。表側の編地12は、互いに平行に延びる多数の編目
列16(図では3列16a,16b,16cのみを示
す)を挿入糸17(図では3本17a,17b,17c
のみを示す)により連結して生地とする。各編目列16
は、1本の糸21により多数の編目22を経方向(編成
方向)に連続して形成したものであり、挿入糸17はこ
の編目22に横方向に直線状に(編目を形成せずに)挿
入されている。図示の実施例では、挿入糸17は3列の
編目列16の間を蛇行している。すなわち、1本の挿入
糸17aは編目の第1のコースIにおいて図において最
も左の編目列16aにおいて屈曲23したあと、次のコ
ースIIにおいて図において最も右の編目列16cに至
り、ここで屈曲24し、そのあと、同様の動きを繰り返
す。他の挿入糸17b,17cも前記の挿入糸17aと
同じ動きをする。裏側の編地14も表側の編地12と同
様に編成される。20は連結糸であり(図では3本の連
結糸20a,20b,20cのみを示す)、表裏の編地
12,14を連結してダブルラッセル編地10とする。
連結糸20は相対向する編目列に交互に編目を形成す
る。すなわち、1本の連結糸20aは第1のコースIに
おいて一方の編地12における編目列16aの編目22
aとともに編目を形成したあと、つぎのコースIIにお
いては、他方の編地14における対向する編目列25a
の編目27aとともに編目を形成する。さらに次のコー
スでは前記一方の編地12に復帰して編目列16aの編
目22bとともに編目を形成する。連結糸20b,20
cも同じ動きをする。このようにして、図示の実施例で
は表裏の編地12,14においては1コースおきの編目
に対し連結糸20が絡んでいるが、これに代えて、複数
のコースおきに連結糸20を絡めてもよい。
【0057】図3は、ダブルラッセル編地10の他の例
を略示している。図1に示すものとの相違点は、連結糸
20が、複数のコースに1度、両編地12,14の編目
列16,18に対して作用している点である。このよう
に連結糸20の密度を荒くすれば、このダブルラッセル
編地10を用いて形成した袋状体への流動性物質の注入
が容易となる。
【0058】なお、ダブルラッセル編地20の寸法に制
約はないが、後述のようにギプスとして利用する場合に
は4mm程度が好ましい。
【0059】図4は前記のダブルラッセル編地10を加
工して得られた複合体30を示している。この複合体3
0においては、図3に示すダブルラッセル編地10の2
枚の編地12,14の外面に液封層32,34を形成し
たものである。一方の液封層32は例えば軟質の薄い塩
化ビニルシートであり、他方の液封層34は例えばゴム
シートであり、表裏編地12,14にそれぞれ接着され
ている。塩化ビニルシートとしては透明のものが好まし
く、このようにすれば、後述のように、複合体30を用
いて形成した袋状体の内部に紫外線硬化型の樹脂を充填
し、外部から光を照射して当該樹脂を固化させるのに便
利であり、ギプスとしての利用に適切である。また、ゴ
ムシートにあらかじめ4〜5%のドラフトをかけておく
と、複合体30に伸縮性が付与されるので、この複合体
30を素材としてギプスを作成したとき人体に巻きつけ
易く好ましい。
【0060】図5,6は、図4の複合体30から形成し
た袋状体36である。この袋状体36は、複合体30を
矩形状その他の所定形状に裁断し、切断面をその全周に
わたってシーリングテープ(粘着テープ)38でシール
して形成したものである。
【0061】袋状体36の周縁には、図7に示す口金4
2が設けられている。すなわち、複合体30の切断縁と
シーリングテープ38との間には、口金42の横U字形
の後部フランジ43が挟持されている。この口金42に
は、袋状体36の内部に流体37を注入するための注入
口44と、空気の排出口46とが設けられている。空気
の排出口46は、流体の注入時に流体を内部の空気と置
換するために設けられている。注入口44と排出口46
には圧入式の栓48を設けて、袋状体36の液封性を保
つようにしている。
【0062】この袋状体36は連結糸20により袋状体
の表裏両シート50,52の間の間隔が一定に保持され
ているので、袋状体36の内部に流体37を注入した場
合、袋状体36の厚さはほぼ一定で、容積は大きく変化
しない。すなわち、袋状体36に一気圧以上に加圧した
流体37を充填した場合、流体37は表裏両シート5
0,52を外方に押し広げようとするが、両シート5
0,52は連結糸20の長さにより規制されて一定の間
隔を保持し、それ以上には広がらない。また、図8に示
すように、表裏両面50,52に外部から荷重Pが加わ
ると、この荷重が加わった箇所は凹んで袋状体36の内
圧は上昇するが、それ以外の箇所においては、連結糸2
0の作用により表裏両シート50,52の間隔は変化し
ない。また、図示を省略するが、袋状体36を水平状態
から例えば右下がりに傾けると、内部の流体37は右に
移行しようとするが、袋状体36が所定の厚みに保持さ
れているので、実際には流体37は右側に移行しない。
このようにして、袋状体36は一定厚みを有した直方体
状の形態に保持される。
【0063】図9は、前記のような袋状体36をギプス
54として用いる場合を示す。複合体30を人体のギプ
スを必要とする個所を覆う大きさに裁断し、切断面をそ
の全周にわたりシーリングテープ38により密封して袋
状体36を形成する。そして、袋状体36の周縁に前記
の口金42を取付ける。注入口44から紫外線硬化型ア
クリル樹脂55を注入したあと、注入口44と空気の排
出口46に栓48を圧入する。袋状体36の表面側のシ
ート50においては、人体に巻きつけたときにつき合わ
される2つの端部の一方には面ファスナー53の例えば
雄部材53aが、また他方には例えば雌部材53bが貼
着されている。人体に袋状体36を装着し、雌雄部材5
3a,53bを係合させる。そして、袋状体36に対し
て紫外線を照射して内部の樹脂55を硬化させることに
よりギプス54が完成する。
【0064】袋状体36に注入する物質は速く硬化する
ものが好ましい。特に紫外線硬化型樹脂は数秒で硬化す
る。樹脂に重合促進剤を混合して硬化させてもよい。ま
た、袋状体36の液封層32,34として、水蒸気を通
過させる多孔質フィルムや紙を用いれば、水と石膏や澱
粉質などとの混合物を注入したあと水を蒸発させること
により硬化させることができる。そして、赤外線、遠赤
外線等の放射熱線を利用すれば乾燥が早い。
【0065】ギプスは使用後には解体して人体から取り
外す必要がある。図10に示す実施例の袋状体36はこ
の点を考慮したものである。
【0066】この実施例の袋状体36もダブルラッセル
編地により形成されている。この袋状体36は、2枚の
編地12,14が分離して編成される部分56と、密接
して編成される部分58とを有している。前者において
は部分袋状体が形成され、後者においては隣り合う2つ
の部分袋状体を連結する連結部が形成されている。すな
わち、この袋状体17は複数の部分袋状体56を連結部
58により連設したものである。つぎにこの点を詳しく
述べる。
【0067】図10は、編成方向に対し直角方向の断面
を示す。一方の編地12における隣合う編目列16,1
6の間隔と、他方の編地14における隣合う編目列1
8,18同士の間隔は、編機の針列の隣合う針間の間隔
と同一である。2枚の編地12,14を密接させた連結
部58の一部にシーリング剤60を注入して注入物37
の漏れを防止している。連結部58における編目列6
2,64は抜糸、裂き糸または可溶性糸により編成され
ている。編成の際、連結糸20の張力は部分袋状体56
の部分より編地を密接させた連結部58において大き
い。袋状体36の連結部58へは注入物質が入り込みに
くく、厚さは約1〜2mmである。ギプス54を人体か
らはずす場合、編目列62,64を構成する糸を、その
種類に応じて、抜糸、引裂き、溶解をすることにより除
去してギプスを複数の部分袋状体56,56………に分
解する。また、連結部58においてこのような特別の糸
を用いなくとも、本来薄く編成されている連結部58を
はさみ、カッター等により容易に切断できる。
【0068】図11は図10の袋状体の変更例を示して
いる。この場合、図10の袋状体36と同じく、多数の
部分袋状体56が連結部58により一体に連設されてな
る袋状体37(ただし、連結部は図7の場合より長くす
る)をいったん編成する。そして、各連結部58の中央
を切断して、一つの部分袋状体56に一つの連結部58
が取付けられた状態の単体66を得る。そして、このよ
うな単体66の多数を直列状に並べる。その際、それぞ
れ隣接する2つの単体66は、その連結部58,58が
上下に重なるようにする。このとき、図の下方に位置す
る連結部58にはボタン68を取付け、上方に位置する
連結部58にはボタンホール70を設けておく。そし
て、ボタン68をボタンホール70に係合することによ
り、隣接する各々2つの単体66は着脱自在に連結され
る。この場合には、ボタン68を外すことにより容易に
ギプス54を分解することができる。
【0069】図11におけるボタンに代えて、前記の単
体66,66同士をファスナーにより連結してもよい
(不図示)。
【0070】図10,11の実施例では、ダブルラッセ
ル編地の編成方向に直交する方向において、隣合う部分
袋状体56,56の間に連結部58が介在しているが、
これに代えて、これらの部分56,58,56が編成方
向に並ぶように構成してもよい。また、図示の実施例で
は、連結部58において表裏の編地12,14が密接し
ているが、これに代えて、表裏の編地12,14が一体
となるように編成してもよい(不図示)。
【0071】図12はこの発明の袋状体において用いる
ダブルラッセル編地10の他の例を示す立体図である。
17は隣合う編目列16を連結して生地となすための挿
入糸であり、編成過程で編目22,27に挿入される。
矢印Aは編成方向を示している。挿入糸17は簡単のた
め一本のみを示している。挿入糸17は多くのコースに
おいては、隣合う3つ編目列16a,16b,16cに
またがって挿入されているが、一部のコースにおいて
は、2つの編目列16b,16cのみにまたがって挿入
されている。このように2つの編目列のみにまたがって
いる箇所21においては、図において右端から2番目の
編目列16bは挿入糸17により右端の編目列16cの
側に引寄せられ、これにより、図において右から2番目
の編目列16bと3番目の編目列16aの間においては
編地が形成されず、穴72が形成される。穴72はほぼ
楕円形をなす。穴72の大きさと位置とは任意に設定す
ることができる。また、穴72を設ける部分において
は、上下の編目列16,25を連結する連結糸20の張
力を強くして表裏2枚の編地12,14を密接させる。
この編成方法はダブルラッセル編機において通常使用さ
れているものである。
【0072】図13は、図12のダブルラッセル生地1
0の2枚の編地12,14に液封層32,34として合
成樹脂製シートを貼着したものである。このとき、穴7
2の部分を加熱片で貫通すれば、図示のような貫通穴7
4が構成され、通気孔を有するギプスとして用いること
ができる。
【0073】図14は、ダブルラッセル生地10の一方
の編地14に液封性のラテックスコーティング層34を
有するパイル生地76を貼着し、他方の編地12に透明
な樹脂フィルムを貼着して液封層32としたものであ
る。パイル生地76にラテックスをコーティングしたの
で柔軟性があり且つパイルにより通気性が良好である。
したがって、ラテックスコーティング層34の側が人体
に接触するようにしてギプスとして用いると好ましい。
【0074】足首のような関節部を正確にゆるみなく固
定したい場合には、当該部分に包帯を綿密に巻きつけ、
包帯の上面に本発明の袋状部材を巻きつけて、ギプスを
形成することができる。図15は、このようなギプス5
4の装着方法を示している。足首78の上に包帯80を
巻き、包帯80の上面に粘着剤を塗布して粘着剤層82
を形成する。粘着剤はアクリル系またはスチレン−ブタ
ジエンラテックス系の粘度の高いものが好ましい。この
粘着剤を刷毛、ヘラ等で塗布することが密封性を持たせ
るうえで好ましい。このようにして得られた複合体は、
図4に示す複合体30とは異なり、片側にのみ透明な液
封層83を形成したものである。他の側には、前記の粘
着剤と同じ粘着剤をコーティングし、その上に離型紙
(不図示)を貼着する。このような複合体を足首78を
包囲し得る形状に裁断して、裁断面の全周を前出のシー
リングテープで密封する(不図示)。このようにして袋
状体が得られる。そして、袋状体の粘着剤から離型紙を
剥離して、この粘着剤が粘着剤層82に向くようにし
て、袋状体を包帯の上に接着する。このようにして袋状
体は足首に極めて正確に合致する。シーリングテープ8
4が袋状体の突合わせ部分86をまたがるようにして袋
状体の周面に貼着される。前記の実施例と同様にして不
図示の注入口から袋状体の内部に紫外線硬化型樹脂を充
填し、紫外線ランプにより紫外線を照射して硬化させる
ことでギプス54が完成する。
【0075】図16〜17には複合体の変更例を示す。
【0076】図16の複合体100は、相対向する合成
樹脂シート102,104に対し、所定間隔に配した合
成樹脂テープ106を交互に接着または熱融着させたも
のである。このようなシート102,104とテープ1
06の材料としては例えば塩化ビニールが好ましい。
【0077】この複合体100の製造方法を図17に示
す。合成樹脂シート102,104となる塩化ビニール
シート108,110は一対の方向転換ロール112,
114の周面を経て一対の巻取ロール116,118に
導かれる。テープ106となるテープ120は方向転換
部材126の先端にある一対の案内ロール130,13
0の間を通過しており、方向転換部材126は基部ロー
ル128を中心として揺動して、テープ120を上方の
方向転換ロール112の近傍と下方の方向転換ロール1
14の近傍とにそれぞれもたらす。不図示の融着機は一
対の加熱部122,124を有しており、下方の加熱部
122は上方の方向転換ロール112に向けて前進後退
し、上方の加熱部124は下方の方向転換ロール114
に向けて前進後退する。テープ120が方向転換部材1
26により上方の方向転換ロール112の周面の近傍に
もたらされたとき、下方の加熱部122が前進してテー
プ120をロール112の周面に押し付ける。これによ
り、テープ120は上方の塩化ビニルシート108に溶
着される。また、テープ120が方向転換部材126に
より下方の方向転換ロール114の周面の近傍にもたら
されたとき、上方の加熱部124が前進してテープ12
0をロール114の周面に押し付ける。これにより、テ
ープ120は下方の塩化ビニルシート110に溶着され
る。このようにして、テープ120は蛇行しながらシー
ト108,110に交互に融着される。シート108,
110の間隔はロール112,114の間隔により決ま
るから、かなり大きな間隔のものも実現できる。このよ
うにシート108,110とテープ120とを熱融着す
ることで複合体100を構成すれば生産性が向上する。
【0078】図18の複合体132は、合成樹脂シート
134,136の間に微小な樹脂製の球体138を接着
剤層140を介して接着したものである。球体138と
しては直径3mmのものを約10mmの間隔で配するの
が好ましい。
【0079】図19の複合体142は、相対向するシー
ト144,146の片側のシート146より高さが約3
mmのエンボス部148が突出している。このエンボス
部148の頂部は、他のシート144に接着剤層150
を介して接着されている。エンボス部148を例えば1
0mmの間隔で千鳥状に配するとシート自体に伸縮性が
生じ、人体に巻きつけやすい。
【0080】図20に示す複合体152はつぎのように
して形成される。熱により軟化した合成樹脂製シート1
44をシート146のエンボス部148の頂部に強く押
し付け、さらに押し下げる。これにより、エンボス部1
48の頂部がシート144より少し上方に突出する。こ
の状態でシート144の表面を研削すれば、エンボス部
148の頂部が除去され、シート144に開口部154
が多数形成される。これを用いてギプスを形成すれば、
通気性のよいものが得られる。
【0081】この発明の袋状部材はギプスのほかに種々
の用途に利用することができる。
【0082】まず、防弾用具、防護用具、その他クッシ
ョン材一般として用いることができる。この場合、袋状
体10の内部には、例えば、シリコン樹脂を注入し、重
合度を調整してゲル化させる。このときも、袋状部材の
内部容積は連結部材の長さにより規制される。したがっ
て、この発明の袋状体を所定形状に作成し、空液封封体
を作成すれば所定の形状のシリコンゲル緩衝体を被覆し
た状態で得ることができる。
【0083】また、被梱包体の隅角部を覆う発泡ウレタ
ン等の合成樹脂発泡体を得るためにこの発明の袋状部材
を用いることもできる。この場合、例えば、ポリオー
ル、イソシアネートでプレポリマーを作り、これに触媒
として有機スズ系物質、発泡剤として水、フレオン、ペ
ンタンなど、整泡剤としてシリコン樹脂などを混合し、
この混合体を袋状体に注入してこの発明の袋状部材を得
る。そして、この袋状部材を被被覆体に密接させた状態
で化学反応を進行させる。これにより被被覆体の形状に
相応した形状に固形化した袋状部材を得ることができ
る。
【0084】さらに、水を袋状体に充填し、水枕、ウォ
ータベッドとして用いることもできる。水枕、ウォータ
ベッドはその平面的な広がりに比べてかなりの厚みを必
要とする。ところで、前記のようにこの発明の袋状体を
ダブルラッセル編地により形成するときは、連結糸の長
さすなわち表裏編地の間隔はダブルラッセル機の機構上
ある程度以上には大きくすることができないので、必要
に応じて袋状部材を2段以上積載して用いればよい。ま
た、内容物である水などの腐敗が懸念される場合には、
袋状体に注入口と排出口とを設けておき、使用後に内部
の水などを排出するとともに、再使用するときに水を再
注入すればよい。
【0085】また、この発明の袋状体は水を入れて携帯
するのに便利な容器として利用することもできる。この
場合には、図16に示す複合体を用いて袋状体を作成す
るのがよい。この場合、例えば、テープ巾が1cm、テ
ープの間隔すなわち表裏シートの間隔が10cm、と
し、融着間隔は10cmであることが好ましい。このよ
うな水用の容器を得るには、前記と同様に、複合体を適
宜の面積に切断し、その周縁を融着して、周縁の一部に
開口部を設けれることにより容器とすることができる。
ふつう、袋に水を入れて提げると袋の下部が丸く膨ら
み、地面におくと扁平になるが、本発明の袋状体を利用
すれば、連結材のテープの長さが表裏両シート間の間隔
を定めるので、硬質ポリ容器のような形態を維持するこ
とができ、使用後は折りたたむことも可能である。
【0086】さらに、本発明の袋状部材を利用して、物
品のもつ不特定な曲面などの形態を複写しこれを再現す
ることにより前記形態をもつ商品を作ることができる。
例えば、人体や自動車などの物品の一部の形態を再現す
ることができる。
【0087】この場合には、図18〜20に示す複合体
を用いることが特に好ましい。不特定な曲面に追随する
ためには、球体やエンボスの位置関係は正三角形の各頂
点に位置させることが好ましい。樹脂製シート134,
136,144,146として透明度のよいポリエチレ
ンシートを用いて、連結材を各シートに熱融着する。前
記と同様に、このような複合体を適宜の寸法に断裁して
切断部分を熱融着して袋状体を作る。この袋状体の内部
に紫外線硬化型のアクリル樹脂を注入する。この袋状部
材を人の身体や自動車の一部に押しつける。あるいは、
袋状部材の全面をこのような物体に押し付けるのでな
く、一部は物体の表面から間隔をおいて配して、物体の
形態とは少し変化した形態を得るようにしてもよい。袋
状体をこのような状態で維持しつつ紫外線を照射してア
クリル樹脂を硬化させる。表裏シートの間隔は2mmが
好ましく、厚すぎると硬化むらが生じる。紫外線硬化に
代えて、硬化剤を配合した樹脂や加熱硬化する材料を使
用してもよい。
【0088】この発明の袋状部材には、目的に応じ、P
Hの変化によってゲル化する物質を注入してもよい。こ
のような物質としてはゼラチンの水溶液があり、ゾル/
ゲルの相転換を利用する。ゼラチンは製法により酸性
(PH:5)やアルカリ性(PH:8)の等電点を有す
るものが得られる。また、フェノール樹脂を用いること
もできる。この場合、触媒を加えて酸性にすることによ
り硬化が進行する。このほか、尿素樹脂においては尿素
とホルマリンの反応中に酸化抑制のためアルカリ成分を
添加する。PH調製の薬品添加物としては酢酸、ぎ酸な
どの有機酸を用いる。アルカリ性にする場合はカセイソ
ーダ、カセイカリ、重曹などが使用される。
【0089】このほかに、水が介在した水熱反応、加水
分解により硬化させることもできる。また、水を溶媒と
しこの水を蒸発させることにより硬化させる場合には、
袋状体の表裏シートとして紙や多孔質フィルムを使用す
る。袋状体に、セメント、けい酸カルシウム、水ガラ
ス、塩化ビニール樹脂と燐酸アンモニウムとほう砂など
の発泡剤との混和物などを注入し、被被覆物に密接さ
せ、この状態で硬化させることにより、耐火、耐熱性の
物質をあらゆる曲面に沿わせて同じ厚さで形成すること
ができる。硬化や発泡などの反応を促進させる手段とし
て、自然な乾燥や、赤外線、遠赤外線などの光を利用す
るとよい。航空機や戦車などの躯体の内面、または、内
部の機器の外面を被覆する。このようにして、種々の形
態の壁面や物体間の間隙に用いて、火災の発生時や有事
のときに耐熱、断熱、耐衝撃性を付与させることができ
る。そのほか、建築物の鉄骨の耐火被覆に利用すること
もできる。
【0090】図21は、この発明の袋状部材をこのよう
な鉄骨の耐火被覆に利用した場合である。すなわち、I
形鋼164には、この発明の袋状部材166が捲回され
ており、適宜の接着剤を介してI形鋼164の周面に接
着されている。袋状部材166の両端部は部分168に
おいて突合されている。
【0091】図22は、ダブルラッセル編地の片側にの
み液封層を設けた複合体よりなる袋状体36の断面を示
す。被被覆体160の表面に、一様に接着剤162を塗
布し、片側にのみ液封層32を構成した袋状体36を貼
着する。袋状体36の液封層32を形成した面と対向す
る面においては、編目列が直接被被覆体160に接着さ
れる。更に、袋状体36の周囲をシーリング用の粘着テ
ープ38で液封的にシーリングし一部に注入口44を設
ける。この注入口から樹脂35を注入すれば樹脂35は
接着剤162の層と液封層32およびシーリングテープ
38で囲まれた空間に流入し連結糸が規制する厚さまで
ふくらむ。樹脂162は編目の間隙を通過して接着剤層
162にまで達し硬化する。これにより、被被覆体に樹
脂固形物が固着された状態となり、樹脂固形物は被被覆
体の保護部材となる。
【0092】片側に液封層を設け他の側の編目列にあら
かじめ粘着剤をコーティングし離型紙を剥離して用いる
こともできる。この場合は注入される物質は直接被被覆
体に接着されるものであることが好ましい。更に、可燃
物を極力使用したくない被覆に際しては、液封層が編目
列から離型しうるように構成し、注入物が硬化、発泡あ
るいはゲル化した時点で液封層を離型してよい。離型す
る時点は注入物の流動性がなくなった時点で行っても良
く、注入物の乾燥に寄与する。
【0093】ダブルラッセル編地をガラス繊維や炭素繊
維を用いて編成して袋状体を作成しエポキシ樹脂を注入
して補強材として構造物の補強に用いることができる。
エポキシ樹脂が直接被被覆体に接することが望ましい。
補強に貢献するガラス繊維や炭素繊維はダブルラッセル
編地内においてできるだけ直線状に配置する必要があ
る。
【0094】
【発明の効果】この発明の袋状部材は、袋を構成する対
向するシートが常に所定間隔に保持されるものであり、
内容物の形状、かさ、寸法等に影響されず、常に袋状部
材全体として形態安定性を有するものである。したがっ
て、構造材、衝撃緩衝材、容器、ギプス等の広範な用途
に供することができる。
【0095】その一例として、ギプスとして使用する場
合には、物質を一定の厚さで人体の周囲に保持させた状
態で硬化させてギプスが得られるので、体形への追随性
がよい。また、紫外線などの光で硬化する物質を用いる
と硬化時間は極めて短く、ギプス装着に要する時間が大
幅に短縮される。また、ギプスを解体するときは、切断
個所を抜糸等による簡便な手段で行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の袋状体または袋状部材に用いるダブ
ルラッセル編地の一例の略示断面図。
【図2】前図のダブルラッセル編地の組織を示す拡大斜
視図。
【図3】ダブルラッセル編地の他の例を略示断面図。
【図4】前図のダブルラッセル編地に液封層を設けてな
る複合体の一例を示す断面図。
【図5】前図の複合体の裁断面を密封して構成した袋状
体の一例を示す断面図。
【図6】前図の平面図。
【図7】注入口と排出口を設けた口金の斜視図。
【図8】図5の袋状体に荷重をかけた状態を示す図5と
同様の断面図。
【図9】図5の袋状体を用いたギプスの一例を示す断面
図。
【図10】袋状体の一部を密接させた例を示す断面図。
【図11】密接部をボタンで連結した、前図の場合の変
更例を示す断面図。
【図12】穴を設けたダブルラッセル編地を示す斜視
図。
【図13】前図のダブルラッセル編地に液封層を貼着し
てなる複合体の斜視図。
【図14】ダブルラッセル編地に対し液封層としてパイ
ル生地を用いた例を示す斜視図。
【図15】この発明の袋状部材をギプスとして用いる他
の例を示す断面図。
【図16】複合体の他の例を示す断面図。
【図17】前図の複合体の製造方法を示す略示断面図。
【図18】複合体のさらに他の例を示す断面図。
【図19】複合体のさらに他の例を示す断面図。
【図20】複合体のさらに他の例を示す断面図。
【図21】袋状部材をI形鋼に捲回した状態の断面図。
【図22】袋状部材の他の例を示す断面図。
【符号の説明】
10 ダブルラッセル編地 12 ダブルラッセル編地の一方の編地 14 ダブルラッセル編地の他方の編地 16 一方の編地における編目列 18 他方の編地における編目列 20 連結糸 30 複合体 32 液封層 34 液封層 36 袋状体 37 流体 38 シーリングテープ 40 袋状体の周縁 42 口金 44 注入口 46 排出口 48 栓 50 袋状体の表面 52 袋状体の裏面 54 ギプス 56 表裏編地が分離して編成される部分(部分袋状
体) 58 表裏編地が密接して編成される部分(連結部) 60 シーリング剤 62 連結部における編目列 64 連結部における編目列 66 単体 68 ボタン 70 ボタンホール 72 穴 74 貫通孔 76 パイル生地 78 足首 80 包帯 82 液封層 100 複合体 102 合成樹脂シート 104 合成樹脂シート 106 合成樹脂テープ 108 塩化ビニールシート 110 塩化ビニールシート 112 方向転換ロール 114 方向転換ロール 116 巻取ロール 118 巻取ロール 120 塩化ビニールテープ 122 加熱部 124 加熱部 126 方向転換部材 128 基部 130 案内ロール 132 複合体 134 合成樹脂シート 136 合成樹脂シート 138 球体 140 接着剤層 142 複合体 144 シート 146 シート 148 エンボス部 152 複合体 154 開口部 160 被被覆体 162 接着剤 164 I形鋼 166 袋状部材 168 突合せ部

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相対向する2枚のシートをその周縁にお
    いて連結してなる袋体と、 前記2枚のシートの全面に分散して配された複数の連結
    素子よりなる連結部材であって、前記の各連結素子は前
    記2枚のシート間において延びるとともに両端が前記2
    枚のシートの各々と接合されてなり、これにより前記2
    枚のシートを所定間隔に保持する連結部材と、 からなる袋状部材。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の袋状部材の内部に、液
    体、ゲル状物、練状物、粉体、粒体、粉体または粒体と
    液体との混合物、および気体からなる物質群から選ばれ
    た少なくとも1つを充填してなる袋状部材。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の袋状部材において、前
    記袋状体は前記物質を密封していることを特徴とする袋
    状部材。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の袋状部材において、前
    記袋体の前記2枚のシートの少なくとも1枚は、それ自
    体が液封性を有するかまたは液封層がラミネートされて
    いるとともに、前記袋状体の周縁において液封されてい
    ることを特徴とする袋状部材。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項に記載の袋
    状部材において、前記の袋状体と連結部材からなる単体
    がダブルラッセル編地であり、そのとき、前記2枚のシ
    ートは前記ダブルラッセル生地の表裏2枚の編地であ
    り、前記連結部材はダブルラッセル生地の連結糸である
    ことをることを特徴とする袋状部材。
  6. 【請求項6】 請求項1〜4のいずれか1項に記載の袋
    状部材において、前記連結素子の前記端部は前記の2枚
    のシートに対して接着され、溶着され、またはステープ
    ラなどの機械的手段により止定されていることを特徴と
    する袋状部材。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか1項に記載の袋
    状部材において、前記袋状体はその全周が閉塞してお
    り、その内部に充填する物質のための注入口および/ま
    たは排出口が設けられていることを特徴とする袋状部
    材。
  8. 【請求項8】 請求項2〜7のいずれか1項に記載の袋
    状部材において、前記の物質が、紫外線などの光、水、
    熱、硬化剤、重合開始剤、触媒、発泡開始剤などの作用
    またはpHの変化によりに硬化、ゲル化、または発泡す
    ることを特徴とする袋状部材。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の袋状部材において、前
    記の物質が紫外線などの光により硬化、ゲル化、または
    発泡するものであり、前記袋状体の少なくとも一部は紫
    外線などの光を透過することを特徴とする袋状部材。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9に記載の袋状部材におい
    て、前記袋状体は複数の部分袋状体が切離可能な連結部
    を介して連設されてなることを特徴とする袋状部材。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の袋状部材におい
    て、前記の連結部が、引き裂き可能な脆弱な部分、水な
    どの液体により溶解可能な部分、または引き抜き可能な
    部分を有していることを特徴とする袋状部材。
  12. 【請求項12】 請求項5〜11のいずれか1項に記載
    の袋状部材において、前記のダブルラッセル生地の前記
    の表裏の編地は、編成方向または編幅方向の所要個所に
    おいて、密着しているかまたは一体に編成されて1枚の
    編地を構成しており、これにより、前記袋状体は、前記
    表裏の編地が分離した個所に対応する複数の部分袋状体
    と、これら部分袋状体の間に位置する連結部とからな
    り、この連結部においては、抜き糸、裂き糸、または可
    溶性糸を配して、前記複数の部分袋状体を分離可能にな
    したことを特徴とする袋状部材。
  13. 【請求項13】 請求項1〜12のいずれか1項に記載
    の袋状体を用いてなる容器、梱包資材、衝撃緩和材、防
    弾着衣、防弾用具、サポータ、家具、寝装品、建築資
    材、土木資材、スポーツ用品、防護および/または攻撃
    用武器あるいは装置、車輌、船舶若しくは航空機。
  14. 【請求項14】 請求項1〜12のいずれか1項に記載
    の袋状体を用いてなるギプス。
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