JPH0924192A

JPH0924192A - 物干竿

Info

Publication number: JPH0924192A
Application number: JP17363795A
Authority: JP
Inventors: Etsuji Otsuka; 悦治大塚
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1995-07-10
Filing date: 1995-07-10
Publication date: 1997-01-28

Abstract

(57)【要約】【課題】金属線材を折曲げて形成したハンガーを用
い、移動や脱落の発生がないように吊下げることができ
る物干竿を提供する。【解決手段】物干竿本体２に、ハンガー３のフック部
分３ｂを挿通する吊下げ孔４を長さ方向に一定の間隔で
複数設け、金属線材を折曲げて形成したハンガー３のフ
ック部分３ｂを吊下げ孔４に挿入して吊下げ、該ハンガ
ー３に洗濯物を取付ければ、洗濯物の移動や脱落の発生
を防ぐことができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は物干竿、更に詳し
くは、ハンガーを移動したり脱落することのないよう取
付けることができるようにした物干竿に関する。

【０００２】

【従来の技術】洗濯物を干す場合、架設配置した物干竿
に対してハンガーを吊下げ、このハンガーに洗濯物を取
付けることにより乾燥させることが一般的に行なわれて
いる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところで、樹脂被覆線
材を用いて形成したハンガーは、上端部にフック部分を
折曲げた構造になっており、フック部分を物干竿に係止
して吊下げた場合、物干竿に対する固定部分がないた
め、洗濯物が風などにより移動したり、物干竿から脱落
するという問題がある。

【０００４】また、移動や脱落を防ぐため、上部に物干
竿を挾持するクランプ部分を設けたハンガーが提案され
ているが、このようなハンガーは購入コストが高くつ
き、耐久性にも劣るので実用的でない。

【０００５】そこで、この発明の課題は、金属線材を折
曲げて形成したハンガーを移動や脱落が生じることのな
いよう吊下げることができる物干竿を提供することにあ
る。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記のような課題を解決
するため、この発明は、物干竿本体に、ハンガーの吊下
げ孔を長さ方向に所要の間隔で複数設けた構成を採用し
たものである。

【０００７】ここで、吊下げ孔は、断面円筒状となる物
干竿の周壁で軸心を挾む両側で開口すると共に、この開
口はハンガーのフック部分を端部から挿通できる開口径
に形成されている。

【０００８】また、吊下げ孔は、物干竿の周壁で軸心を
挾む両側に設けた開口間にパイプを架設した構造とする
こともできる。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を添
付図面に基づいて説明する。

【００１０】図１（ａ）、（ｂ）に示すように、物干竿
１は、断面円筒状の金属パイプを用いた物干竿本体２
に、ハンガー３の吊下げ孔４を長さ方向に所定の間隔で
設けた構造になっている。

【００１１】上記物干竿１に吊下げるハンガー３は、樹
脂被覆金属線材を用いて折曲げ、ハンガー本体３ａの上
部中央にフック部分３ｂを設けた構造になっている。

【００１２】図２ａ乃至ｃは、物干竿本体２に設ける吊
下げ孔４の具体的な構造の異なった例を示し、図２ａに
示す第１の例は、物干竿本体２の周壁で軸心を挾む両側
の位置で開口するように、吊下げ孔４、４を設けたもの
であり、この吊下げ孔４、４は、ハンガー３を構成する
被覆線材の外径よりも大径で、フック部分３ｂを一方か
ら他方の吊下げ孔４、４にわたって端部から挿通できる
開口径になっている。

【００１３】図２（ｂ）に示す吊下げ孔４の第２の例
は、物干竿本体２の周壁で軸心を挾む両側の位置に開口
４ａ、４ａを設け、周壁内で両開口４ａと４ａ間にパイ
プ５を挿入架設して形成したものであり、当然ながら、
パイプ５は、内径がフック部分３ｂを挿通できる径にな
っている。この例では、パイプ５の両端が物干竿本体２
の外周面に突出しないように固定すると共に、パイプ５
の両端部内径面に面取り６を施し、フック部分３ｂの挿
通操作が円滑に行なえるようにしている。

【００１４】図２（ｃ）に示す吊下げ孔４の第３の例
は、図２（ｂ）に示した第２の例と同様、両側の開口４
ａ、４ａ間にパイプ５を架設すると共に、このパイプ５
の両端を物干竿本体２の外面で外向きに拡径状となるよ
う屈曲させたものである。この第２、第３の例のように
パイプ５を架設固定すると、物干竿本体２の補強が図れ
る。

【００１５】なお、物干竿１は図１ａの場合、長尺の一
本物とし、その長さ方向に吊下げ孔４を一定の間隔、例
えば５ｃｍの間隔で多数設けた例を示したが、吊下げ孔
４の間隔や数、設ける位置等は任意に選択でき、また、
物干竿１は、伸縮式や外面に樹脂被覆を施したものであ
ってもよい。

【００１６】この発明の物干竿は上記のような構成であ
り、洗濯物を干す場合、図１（ａ）に示すように、支持
フック７、７間に架設した物干竿１に対し、各吊下げ孔
４の部分にハンガー３のフック部分３ｂを挿入して該ハ
ンガー３を吊下げ、このハンガー３に洗濯物を取付けれ
ばよく、図１（ｂ）の如く、ハンガー３はフック部分３
ｂを吊下げ孔４に挿通係止することにより、物干竿１に
移動できないよう取付けられることになり、しかも、各
吊下げ孔４に取付けたハンガー３は所定の間隔に保持さ
れる。

【００１７】従って、強風時などにおいても、洗濯物が
移動してかたまったり、脱落するというような事態の発
生を防止でき、洗濯物の乾燥効率を向上させることがで
きる。

【００１８】また、ハンガー３は、そのフック部分３ｂ
を吊下げ孔４に対して抜差しすることにより、物干竿１
に対して着脱自在となるので、ハンガー３を取外してお
けば、物干竿１は大きな物の乾燥にも支障なく使用でき
る。

【００１９】更に、吊下げ孔４を、両側開口にパイプ５
を架設した構造とすると、フック部分３ｂの先端をパイ
プ５で誘導できるので、吊下げ孔４に対するハンガー３
の吊下げ作業が円滑に行なえることになる。

【００２０】

【発明の効果】以上のように、この発明によると、物干
竿本体にハンガーの吊下げ孔を設けたので、洗濯物を取
付けたハンガーを吊下げ孔に吊下げるだけで、風により
洗濯物が移動したり脱落するのを防止することができ、
洗濯物の乾燥効率を向上させることができる。

【００２１】また、ハンガーは、金属線材を折曲げた構
造のものを用い、移動や脱落の発生がない吊下げが行な
え、安価なハンガーが使用できるようになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】（ａ）はこの発明に係る物干竿を示す使用状態
の斜視図、（ｂ）は同上要部を拡大した縦断面図

【図２】（ａ）乃至（ｃ）の各々は、吊下げ孔の異なっ
た側を示す拡大縦断面図

【符号の説明】

１物干竿２物干竿本体３ハンガー３ｂフック部分４吊下げ孔５パイプ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】物干竿本体に、ハンガーの吊下げ孔を長
さ方向に所要の間隔で複数設けた物干竿。