JPH09241567A - インクロール用液状インク組成物 - Google Patents

インクロール用液状インク組成物

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JPH09241567A
JPH09241567A JP5494696A JP5494696A JPH09241567A JP H09241567 A JPH09241567 A JP H09241567A JP 5494696 A JP5494696 A JP 5494696A JP 5494696 A JP5494696 A JP 5494696A JP H09241567 A JPH09241567 A JP H09241567A
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JP
Japan
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liquid
ink
ink composition
roll
vehicle
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JP5494696A
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English (en)
Inventor
Shinriyuu Sai
▲隆▼ 蔡振
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Fujicopian Co Ltd
Original Assignee
Fuji Kagakushi Kogyo Co Ltd
Fujicopian Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シリコーンゴム製活字体の膨潤率を4%以下
に抑えることのできるインクロール用液状インク組成物
を提供する。 【解決手段】 少なくとも着色剤、分散剤およびビヒク
ルからなるインクロール用液状インク組成物において、
前記ビヒクルが常温で液状のグリコールエーテル系化合
物を主成分とすることを特徴とするインクロール用液状
インク組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴム製の活字体を
備えたインパクトプリンターで好適に使用されるインク
ロール用の液状インク組成物に関し、とくにシリコーン
ゴム製の活字体を備えたインパクトプリンターで好適に
使用されるインクロール用の液状インク組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】活字体インパクトプリンターには活字体
として金属製活字体を使用するものと、ゴム製活字体を
使用するものとがある。
【0003】前記ゴム製活字体を備えたインパクトプリ
ンターで使用されるインクロール用インクは、その特性
として、ゴム製活字体を膨潤させないことが必要条件で
ある。すなわち活字体の膨潤率を4%以下とすることが
必要であり、膨潤率が4%を超えると鮮明な印字がえら
れない。
【0004】従来、ゴム製活字体のゴム材料としては、
ウレタンゴムやアクリロニトリル−ブタジエンゴムが主
に用いられていた。そしてこれらウレタンゴムやアクリ
ロニトリル−ブタジエンゴムでつくられた活字体の膨潤
率を4%以下に抑えるインクとしては、液状ビヒクルと
してパラフイン系オイルを用いるインクが使用されてい
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ウレタンゴム
やアクリロニトリル−ブタジエンゴムは、耐熱性や耐候
性に劣るため、活字体として問題を生じることがあっ
た。
【0006】そこで、耐熱性や耐候性に優れたシリコー
ンゴムの活字体が用いられるようになった。
【0007】しかしながら、本発明者らが検討したとこ
ろ、従来から使用されている液状ビヒクルとしてパラフ
イン系オイルを用いるインクは、シリコーンゴムを大幅
に膨潤させることが判明した。
【0008】本発明は前記の点に鑑みて、シリコーンゴ
ム製活字体の膨潤率を4%以下に抑えることのできるイ
ンクロール用液状インクを提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、(1)少なく
とも着色剤、分散剤およびビヒクルからなるインクロー
ル用液状インク組成物において、前記ビヒクルが常温で
液状のグリコールエーテル系化合物を主成分とすること
を特徴とするインクロール用液状インク組成物に関す
る。
【0010】本発明はさらに、(2)前記グリコールエ
ーテル系化合物の前記ビヒクル中における含有率が50
重量%以上であることを特徴とする前記(1)項記載の
インクロール用液状インク組成物に関する。
【0011】本発明はさらに、(3)前記グリコールエ
ーテル系化合物がポリオキシエチレンアルキルエーテル
およびポリオキシエチレンアルキルフエニルエーテルの
少なくとも1種であることを特徴とする前記(1)また
は(2)項記載のインクロール用液状インク組成物に関
する。
【0012】本発明はさらに、(4)シリコーンゴム製
活字体用である前記(1)、(2)または(3)項記載
のインクロール用液状インク組成物に関する。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明者らが、インクロール用液
状インクに対するシリコーンゴム製活字体の膨潤性につ
いて鋭意検討した結果、ビヒクルが常温で液状のグリコ
ールエーテル系化合物を主成分とするインクロール用液
状インク組成物を用いるときは、シリコーンゴム製活字
体の膨潤率を4%以下に抑制しうることが見出された。
【0014】しかして、本発明のインクロール用液状イ
ンク組成物を用いるときは、耐熱性や耐候性に優れたシ
リコーンゴム製活字体を備えたインパクトプリンターで
鮮明な印像をうることができる。
【0015】つぎに本発明を詳細に説明する。
【0016】本発明のインクロール用液状インク組成物
は、少なくとも着色剤、分散剤およびビヒクルからなる
インクロール用液状インク組成物において、前記ビヒク
ルが常温で液状のグリコールエーテル系化合物を主成分
とするものである。
【0017】本発明におけるビヒクルは常温で液状のグ
リコールエーテル系化合物を主成分とするものである。
【0018】前記グリコールエーテル系化合物として
は、たとえば、式(I):
【0019】
【化1】
【0020】(式中、Rはアルキル基またはアルキルフ
エニル基を示し、nは2〜10の整数を示す)で表わさ
れるものが好ましいものとしてあげられる。
【0021】前記Rで表わされるアルキル基としては、
炭素原子数1〜18のアルキル基があげられ、直鎖状、
分岐鎖状または環状であってもよい。具体的には、メチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イ
ソブチル、ヘキシル、オクチル、ドデシル、オクタデシ
ルなどがあげられる。
【0022】前記Rで表わされるアルキルフエニル基と
しては、炭素原子数1〜9のアルキル基の1個または2
個以上で置換されたフエニル基があげられる。該炭素原
子数1〜9のアルキル基は直鎖状、分岐鎖状または環状
であってもよい。アルキルフエニル基の具体例として
は、たとえばメチルフエニル、ジメチルフエニル、イソ
プロピルフエニル、t−ブチルフエニル、オクチルフエ
ニルなどがあげられる。
【0023】前記グリコールエーテル系化合物として
は、とくにポリオキシエチレンアルキルエーテルが好ま
しい。具体例としては、たとえば、ジオキシエチレンモ
ノメチルエーテル、トリオキシエチレンジメチルエーテ
ル、ジオキシエチレンn−ブチルエーテル、トリオキシ
エチレンn−ブチルエーテル、テトラオキシエチレンn
−ブチルエーテル、ペンタオキシエチレンn−ブチルエ
ーテルなどがあげられる。これらグリコールエーテル系
化合物は単独で使用してもよく、あるいは2種以上を併
用してもよい。
【0024】前記グリコールエーテル系化合物のうち、
シリコーンゴムの膨潤をより低く抑えうる点から、とく
にトリオキシエチレンn−ブチルエーテル、テトラオキ
シエチレンn−ブチルエーテル、ペンタオキシエチレン
n−ブチルエーテルなどが好ましい。
【0025】前記グリコールエーテル系化合物のビヒク
ル全量中での含有量は、シリコーンゴム製活字体の膨潤
を抑制する点から、50%(重量%、以下同様)以上、
なかんづく65%以上が好ましい。グリコールエーテル
系化合物の含有量が前記範囲より少ないと、他のビヒク
ル成分の種類によっては、シリコーンゴム製活字体の膨
潤を4%以下に抑えることができないばあいがある。
【0026】本発明においては、ビヒクルの主成分とし
て前記グリコールエーテル系化合物を用いることが重要
であるが、本発明の目的を損なわない範囲で液状インク
で一般に用いられているその他の液状ビヒクルを併用す
ることができる。
【0027】前記その他の液状ビヒクルとしては、たと
えば脂肪酸、脂肪酸エステルなどがあげられる。これら
は、インクロール用インクとしての適正粘度をうるため
に適宜使用される。
【0028】また、前記その他の液状ビヒクルとして鉱
油系オイルも少量であれば使用できるが、シリコーンゴ
ム製活字体を膨潤する能力が大きいので、使用しない方
が好ましい。
【0029】前記その他の液状ビヒクルのビヒクル全量
中における含有量は40%以下、なかんづく25%以下
が好ましい。
【0030】本発明におけるビヒクルには樹脂を使用し
てもよい。樹脂は被転写材へのインクの定着性向上、顔
料の分散性向上などの目的で使用される。前記樹脂とし
ては、たとえばポリビニルブチラール、キシレン樹脂、
フェノール樹脂などがあげられる。
【0031】本発明におけるビヒクルの好ましい組成割
合を表1に示す。
【0032】
【表1】
【0033】本発明における着色剤としては、各種有機
または無機の顔料または染料が使用できる。良好な印字
濃度および印字の耐久性をうる点からは顔料と染料を併
用するのが好ましい。
【0034】無機顔料としては、たとえばカーボンブラ
ックなどがあげられる。有機顔料としては、たとえばア
ニリンブラック、シアニンブラック、フタロシアニンブ
ルー、キナクリドンレッド、ハンザイエロー、ベンジジ
ンイエロー、レーキレッド、パーマネントカーミン、ペ
リレンレッド、ペリレンブラックなどがあげられる。染
料としては、たとえばニグロシンベース、メチルバイオ
レットベース、オイルブルー、オイルイエローなどがあ
げられる。
【0035】本発明における分散剤としては、一般にイ
ンクにおける顔料の分散剤として使用されているもので
あれば、とくに制限なく使用できる。
【0036】本発明のインク組成物の好ましい組成割合
を表2に示す。
【0037】
【表2】
【0038】本発明のインク組成物には、本発明の目的
を損なわない範囲内で、さらに防腐剤、防カビ剤などの
添加剤を適宜配合することができる。
【0039】本発明のインク組成物は、インクロールへ
の含浸性、インクロールからの滲出性の点から、粘度
(25℃における値、以下同様)が100〜2000c
psの範囲が好ましい。
【0040】本発明のインク組成物は前記成分をロール
ミル、サンドミルなどで混練することにより調製でき
る。
【0041】本発明のインク組成物を含浸させるインク
ロールとしては、たとえばウレタンゴム、アクリロニト
リル−ブタジエンゴムなどの多孔質体があげられる。
【0042】本発明のインク組成物は、シリコーンゴム
製活字体に対してとくに好適に適用されるものである
が、ウレタンゴムやアクリロニトリル−ブタジエンゴム
などの活字体に対しても適用しうるものである。
【0043】
【実施例】つぎに実施例をあげて本発明を説明する。
【0044】実施例1〜6および比較例1〜2 表3に示される処方に従って各材料を混合し、3本ロー
ルミルで混練してインクを調製した。
【0045】
【表3】
【0046】前記でえられた各インクについて、下記試
験法によりシリコーンゴムの膨潤度および初期印字濃度
を評価した。結果を表4に示す。
【0047】〔膨潤度〕予め寸法(長さ)を測定してお
いた直方体(1.5mm×1.5mm×10mm)のシ
リコーンゴム試験片を試料インクに浸漬し、70℃で放
置し、12、48、96および192時間後における寸
法(長さ)を測定し、次式にしたがって膨潤率(%)を
求め、つぎの基準にしたがって膨潤度を評価した。
【0048】前記シリコーンゴム試験片としては、市販
の一般成形用ミラブル型シリコーンゴムを用いた。
【0049】
【数1】
【0050】<評価基準> A:膨潤率1%以下 B:膨潤率1%を超え、4%以下 C:膨潤率4%を超える 〔印字濃度〕セイコーエプソン(株)製のシリコーンゴ
ム活字体インパクトプリンター(M42T)のインクロ
ールに前記各インクを含浸せしめて印字を行ない、印字
濃度(PCS値)をマクベス社製濃度計PCM−II
(Aフイルター使用)にて測定し、つぎの基準により初
期印字濃度を評価した。
【0051】<評価基準> A:PCS値0.70以上 B:PCS値0.70未満
【0052】
【表4】
【0053】
【発明の効果】本発明のインク組成物を用いるときは、
活字体としてのシリコーンゴムの膨潤率が4%以下に抑
えられ、鮮明な印像がえられる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも着色剤、分散剤およびビヒク
    ルからなるインクロール用液状インク組成物において、
    前記ビヒクルが常温で液状のグリコールエーテル系化合
    物を主成分とすることを特徴とするインクロール用液状
    インク組成物。
  2. 【請求項2】 前記グリコールエーテル系化合物の前記
    ビヒクル中における含有率が50重量%以上であること
    を特徴とする請求項1記載のインクロール用液状インク
    組成物。
  3. 【請求項3】 前記グリコールエーテル系化合物がポリ
    オキシエチレンアルキルエーテルおよびポリオキシエチ
    レンアルキルフエニルエーテルの少なくとも1種である
    ことを特徴とする請求項1または2記載のインクロール
    用液状インク組成物。
  4. 【請求項4】 シリコーンゴム製活字体用である請求項
    1、2または3記載のインクロール用液状インク組成
    物。
JP5494696A 1996-03-12 1996-03-12 インクロール用液状インク組成物 Pending JPH09241567A (ja)

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JP (1) JPH09241567A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002529572A (ja) * 1998-11-06 2002-09-10 マルコニ データ システムズ インコーポレイテッド ジェットインク組成物
JP2007063527A (ja) * 2005-08-31 2007-03-15 Toshiba Tec Corp インクジェット用インク組成物

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JP2002529572A (ja) * 1998-11-06 2002-09-10 マルコニ データ システムズ インコーポレイテッド ジェットインク組成物
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