JPH09240480A - 折りたたみ式の着座装置 - Google Patents

折りたたみ式の着座装置

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Publication number
JPH09240480A
JPH09240480A JP8054496A JP5449696A JPH09240480A JP H09240480 A JPH09240480 A JP H09240480A JP 8054496 A JP8054496 A JP 8054496A JP 5449696 A JP5449696 A JP 5449696A JP H09240480 A JPH09240480 A JP H09240480A
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JP
Japan
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slider
electric motor
rear leg
hinged
leg
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Pending
Application number
JP8054496A
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English (en)
Inventor
Isato Takahashi
勇人 高橋
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Combi Corp
Original Assignee
Combi Corp
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Publication date
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Publication of JPH09240480A publication Critical patent/JPH09240480A/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62BHAND-PROPELLED VEHICLES, e.g. HAND CARTS OR PERAMBULATORS; SLEDGES
    • B62B7/00Carriages for children; Perambulators, e.g. dolls' perambulators
    • B62B7/04Carriages for children; Perambulators, e.g. dolls' perambulators having more than one wheel axis; Steering devices therefor
    • B62B7/06Carriages for children; Perambulators, e.g. dolls' perambulators having more than one wheel axis; Steering devices therefor collapsible or foldable
    • B62B7/068Carriages for children; Perambulators, e.g. dolls' perambulators having more than one wheel axis; Steering devices therefor collapsible or foldable by sliding a bushing along a rod, e.g. like folding means of an umbrella
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62BHAND-PROPELLED VEHICLES, e.g. HAND CARTS OR PERAMBULATORS; SLEDGES
    • B62B2205/00Hand-propelled vehicles or sledges being foldable or dismountable when not in use
    • B62B2205/003Hand-propelled vehicles or sledges being foldable or dismountable when not in use with actuation mechanisms which drive the folding or unfolding operation

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Handcart (AREA)
  • Carriages For Children, Sleds, And Other Hand-Operated Vehicles (AREA)
  • Rehabilitation Tools (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】回動と反転動作を行うブラケットを使用した従
来の折りたたみ機構を完全に廃し、新規なスライド方式
を採用することによって、簡易な操作で骨組を収束し、
展開することができる折りたたみ式の着座装置を提供す
る。 【解決手段】折りたたみ式の着座装置は、スライダ7に
上下動で行われる。すなわち、脚3の上方に電動モータ
13が固設され、該モータ13の回転軸13aに設けら
れたギヤ13dが固定ナット8を回転し、固定ナット8
の内部に螺入されたスクリューシャフト9が長手方向に
移動する。スクリューシャフト9の下端には係止片9a
を介して、後脚3の外周に設けられたスライダ7が固定
される。この固定は、後脚3の長手方法に形成された案
内長孔16を通して、行われる。よって、スライダ7も
後脚3の長手方向に沿って移動する。この様に電動モー
タ13の回転に伴ってスライダ7を上下移動することで
着座装置の収束と展開とを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばベビーカ
ー、車椅子、あるいは老人車など着座装置を構成する骨
組を、簡単な操作で展開及び収束するようにした折りた
たみ式の着座装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の例えば折りたたみ式ベビーカーに
は、前脚と後脚を折りたたむことによってベビーカーの
前後幅のみを収束するようにしたものがある。
【0003】このようなベビーカーに汎用されている従
来の折りたたみ機構について、図9及び図10を参照し
ながら説明する。なお、図9はその展開状態を示す側面
図であり、図10はその収束状態を示す側面図である。
これらの図面において、各部材は左右対称に構成されて
いるため、各図に示した骨組の片側についてのみ説明す
る。
【0004】図9において、前脚81と後脚82とは、
夫々の上端にて肘掛部材83に支承された枢支ピン84
によって回動自在に連結され、前脚81の下端には前輪
85が設けられ、後脚82の下端には後輪86が設けら
れている。
【0005】後脚82の長手方向の略中央にはブラケッ
ト87が枢支ピン88によって回動自在に連結されてい
る。このブラケット87は、枢支ピン88から後脚82
の上方に沿って伸長されると共に、後脚82の後部上方
へ突出する折曲形状とされ、突出部87bには押棒89
が枢支ピン90によって回動自在に連結されている。こ
の押棒89は肘掛部材83の後端に対して枢支ピン91
で回動自在に連結されているため、前脚81と後脚82
が開脚した状態において、押棒89の後方への回動規制
が成される。
【0006】前脚81の途中には枢支ピン93によって
側棒92の前端が回動自在に連結され、この側棒92の
後端がブラケット87の枢支ピン90にて回動自在に連
結されているため、前脚81と後脚82との開脚が一定
幅に規制される。
【0007】さらに、ブラケット87の突出部87bの
上方には、押棒89に沿って上下動する開閉ロック94
が外嵌され、この開閉ロック94の下端に形成された段
部94aとブラケット87の上端に形成された段部87
aとが互いに係合することによって、ブラケット87が
ロック状態にされる。
【0008】押棒89内には、開閉ロック94に下方へ
の引張力を付勢する弾性部材(不図示)が設けられ、押
棒89には縦溝95(図10参照)が形成され、この縦
溝95に対して開閉ロック94に内方を向けて固設され
た従動ピン96が係合されている。これにより、開閉ロ
ック94はブラケット87方向に弾性付勢されて夫々の
段部94a、87aが係合したロック状態を維持する
が、開閉ロック94を弾性部材に抗して引き上げること
により、ブラケット87のロック解除を行うことができ
る。
【0009】なお、開閉ロック94を引き上げるには、
一般的に、押棒89の上部に設けられた操作ボタン(不
図示)と開閉ロック94とがワイヤ(不図示)で連結さ
れ、この操作ボタンを押圧操作することによって行われ
る。
【0010】このような従来の折りたたみ式ベビーカー
の前後幅を図10の状態に収束するには、まず開閉ロッ
ク94を引き上げてブラケット87のロック状態を解除
し、次いで押棒89を上方へ持ち上げると、ブラケット
87が下方の枢支ピン88を中心に矢印A方向へ僅かに
回動し、さらに押棒89を押し下げると、ブラケット8
7は矢印A方向への反転動作を開始する。このブラケッ
ト87の動作に追従して、前脚81が側棒92を介して
矢印B方向へ閉脚される動作と、押棒89が垂直方向へ
起立する動作と、肘掛部材83が倒伏する動作が同時に
行われ、遂には図10に示すような骨組全体の収束姿勢
となる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】このように上記のベビ
ーカーの前後幅を収束するのは、ブラケット87の回動
運動とそれに続く反転運動である。ところが、この回動
運動と反転運動をブラケット87に与えるのは、押棒8
9の押下げ動作によってであり、これは全面的に使用者
の操作に任されている。
【0012】しかも、押棒89の回動支点(枢支ピン9
0)はブラケット87の回動支点(枢支ピン88)の円
周上にあるため、ブラケット87の回動運動には死点が
存在する。この死点位置に押棒89の枢支ピン90が存
在するとき、押棒89を押し下げてもブラケット87は
反転方向へ回動せず、また押棒89の枢支ピン90が上
記の死点に到ってない状態で押棒89を押し下げると、
ブラケット87は元の状態に復帰して全く収束動作を成
さないのである。
【0013】このため使用者には常に操作上の巧拙が問
われるもので、具体的操作としては、後輪86を支点と
して押棒89を後方へ引っ張りながら下方へ倒し込み、
次いでこの押棒89を下方へ押し下げることによってブ
ラケット87を反転させるという面倒な操作が要求され
るのである。
【0014】この様な問題点は、上記のようなベビーカ
ーのみならず、同様の骨組みを有する車椅子あるいは老
人車など着座装置一般に存在する。
【0015】本発明は、上記の事情に鑑みて成されたも
ので、回動と反転動作を行うブラケットを使用した従来
の折りたたみ機構を完全に廃し、新規なスライド方式を
採用することによって、簡単な操作で骨組を収束し、展
開することができる折りたたみ式の着座装置を提供する
ことを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1の発明は、前脚(2)と後脚(3)の各
上端が肘掛部材(4)に対してヒンジ結合され、該肘掛
部材(4)の後端が押棒(5)にヒンジ結合され、該押
棒(5)の下端が前記後脚(3)の長手方向に沿って移
動するスライダ(7)にヒンジ結合され、該スライダ
(7)に対して一端がヒンジ結合された側棒(6)の他
端が前記前脚(2)にヒンジ結合されて成る骨組を備
え、前記スライダ(7)の移動、スライダ(7)が上方
に位置した着座装置の展開姿勢の維持、およびスライダ
(7)が下方に位置した着座装置の収束姿勢の維持を電
動モータ(13)が行う折りたたみ式の着座装置におい
て、電動モータ(13)により回転され軸方向に固定さ
れている固定ナット(8)と、固定ナット(8)の内部
に螺入され固定ナット(8)の回転に伴い後脚(3)長
手方向に移動可能なスクリューシャフト(9)と、この
スクリューシャフト(9)の一端に設けられた前記スラ
イダ(7)と、を有することを特徴とする折りたたみ式
の着座装置である。
【0017】請求項2の発明は、電動モータ(13)と
スクリューシャフト(9)は平行に設けられていること
を特徴とする請求項1記載の折りたたみ式の着座装置で
ある。
【0018】請求項3の発明は、電動モータ(13)
は、後脚(3)の上方においてとスクリューシャフト
(9)に対し直行状態に設けられ、電動モータ(13)
の回転力がウォームギヤ(13e)を介してスクリュー
シャフト(9)に伝達されることを特徴とする請求項1
記載の折りたたみ式の着座装置である。
【0019】請求項4の発明は、前脚(2)と後脚
(3)の各上端が肘掛部材(4)に対してヒンジ結合さ
れ、該肘掛部材(4)の後端が押棒(5)にヒンジ結合
され、該押棒(5)の下端が前記後脚(3)の長手方向
に沿って移動するスライダ(7)にヒンジ結合され、該
スライダ(7)に対して一端がヒンジ結合された側棒
(6)の他端が前記前脚(2)にヒンジ結合されて成る
骨組を備え、前記スライダ(7)の移動、スライダ
(7)が上方に位置した着座装置の展開姿勢の維持、お
よびスライダ(7)が下方に位置した着座装置の収束姿
勢の維持を電動モータ(13)が行う折りたたみ式の着
座装置において、電動モータ(13)により回転される
ピニオンギヤ(113e)と、ピニオンギヤ(113
e)と噛み合い後脚の長手方向に設けられたラックギヤ
(109)と、ラックギヤ(109)を長手方向に移動
自在に支持するガイドローラと、このラックギヤ(10
9)の一端に設けられた前記スライダ(7)と、を有す
ることを特徴とする折りたたみ式の着座装置である。
【0020】請求項5の発明は、前脚(2)と後脚
(3)の各上端が肘掛部材(4)に対してヒンジ結合さ
れ、該肘掛部材(4)の後端が押棒(5)にヒンジ結合
され、該押棒(5)の下端が前記後脚(3)の長手方向
に沿って移動するスライダ(7)にヒンジ結合され、該
スライダ(7)に対して一端がヒンジ結合された側棒
(6)の他端が前記前脚(2)にヒンジ結合されて成る
骨組を備え、前記スライダ(7)の移動、スライダ
(7)が上方に位置した着座装置の展開姿勢の維持、お
よびスライダ(7)が下方に位置した着座装置の収束姿
勢の維持を電動モータ(13)が行う折りたたみ式の着
座装置において、電動モータ(13)により回転される
駆動プーリ(209b)と、駆動プーリ(209b)と
従動プーリ(209c)との間で後脚の長手方向に張り
渡された線材(209)である例えばワイヤと、線材の
一部に設けられた前記スライダ(7)と、を有すること
を特徴とする折りたたみ式の着座装置である。
【0021】請求項6の発明は、線材(209)が、ワ
イヤであることを特徴とする請求項5記載の折りたたみ
式の着座装置である。
【0022】請求項7の発明は、前脚(2)と後脚
(3)の各上端が肘掛部材(4)に対してヒンジ結合さ
れ、該肘掛部材(4)の後端が押棒(5)にヒンジ結合
され、該押棒(5)の下端が前記後脚(3)の長手方向
に沿って移動するスライダ(7)にヒンジ結合され、該
スライダ(7)に対して一端がヒンジ結合された側棒
(6)の他端が前記前脚(2)にヒンジ結合されて成る
骨組を備え、前記スライダ(7)の移動、スライダ
(7)が上方に位置した着座装置の展開姿勢の維持、お
よびスライダ(7)が下方に位置した着座装置の収束姿
勢の維持を電動モータ(13)が行う折りたたみ式の着
座装置において、電動モータ(13)により回転される
ウォームギヤ(313c)と、ウォームギヤ(313
c)に噛み合うウォームホィール(313d)と、ウォ
ームホィール(313d)と同軸で一体に設けられ後脚
(3)の長手方向に配置されるスクリューシャフト(3
09)と、このスクリューシャフト(309)が螺入す
る雌ネジ(308)を有する前記スライダ(7)と、を
有することを特徴とする折りたたみ式の着座装置であ
る。
【0023】(作用)請求項1、2、または3の発明で
は、スライダ(9)が上方にある時、側棒(6)が前脚
(2)を前方へ押し出して開脚状態にされ、同時に押棒
(5)が肘掛部材(4)の後端のヒンジ結合位置を支点
として後方へ傾倒されると共に、肘掛部材(4)が略水
平にされた着座装置の展開姿勢をとる。
【0024】そこで、電動モータ(13)を駆動して固
定ナット(8)を回転すると、この固定ナット(8)に
螺入されたスクリューシャフト(9)、およびスクリュ
ーシャフト(9)の一端に設けられたスライダ(7)が
後脚(3)の長手方向に沿って移動する。
【0025】このスライダ(7)の上方移動又は下方移
動により、該スライダ(7)にヒンジ結合された側棒
(6)と押棒(5)のヒンジ結合位置が、後脚(3)の
長手方向に沿って上方又は下方に移動する結果、前脚
(2)を後脚(3)側に引き寄せ又は押し出して前脚
(2)と後脚(3)の開脚又は閉脚を行い、同時に肘掛
部材(4)を後部下方に傾倒し又は復帰させ、さらに押
棒(5)を前方に起立させ又は後方に傾倒させる。
【0026】これによって、着座装置の前後幅に関する
収束と展開とが上記の電動モータ(13)の回転駆動に
伴うスライダ(7)の上下移動によって行われる。
【0027】請求項4の発明では、スライダ(9)が上
方にある時、側棒(6)が前脚(2)を前方へ押し出し
て開脚状態にされ、同時に押棒(5)が肘掛部材(4)
の後端のヒンジ結合位置を支点として後方へ傾倒される
と共に、肘掛部材(4)が略水平にされた着座装置の展
開姿勢をとる。
【0028】そこで、電動モータ(13)を駆動してピ
ニオンギヤ(113e)を回転すると、このピニオンギ
ヤ(113e)に噛み合ったラックギヤ(109)が後
脚(3)の長手方向に移動し、したがってラックギヤ
(109)の一端に設けられたスライダ(7)が後脚
(3)の長手方向に沿って移動する。
【0029】このスライダ(7)の上方移動又は下方移
動により、該スライダ(7)にヒンジ結合された側棒
(6)と押棒(5)のヒンジ結合位置が、後脚(3)の
長手方向に沿って上方又は下方に移動する結果、前脚
(2)を後脚(3)側に引き寄せ又は押し出して前脚
(2)と後脚(3)の開脚又は閉脚を行い、同時に肘掛
部材(4)を後部下方に傾倒し又は復帰させ、さらに押
棒(5)を前方に起立させ又は後方に傾倒させる。
【0030】これによって、着座装置の前後幅に関する
収束と展開とが上記の電動モータ(13)の回転駆動に
伴うスライダ(7)の上下移動によって行われる。
【0031】請求項5または6の発明では、スライダ
(9)が上方にある時、側棒(6)が前脚(2)を前方
へ押し出して開脚状態にされ、同時に押棒(5)が肘掛
部材(4)の後端のヒンジ結合位置を支点として後方へ
傾倒されると共に、肘掛部材(4)が略水平にされた着
座装置の展開姿勢をとる。
【0032】そこで、電動モータ(13)を駆動して駆
動プーリ(209b)を回転させると、線材(209)
である例えばワイヤは駆動プーリ(209b)と従動プ
ーリ(209c)との間で往復動する。これにより、線
材の一部に設けられたスライダ(7)が後脚(3)の長
手方向に沿って移動する。
【0033】このスライダ(7)の上方移動又は下方移
動により、該スライダ(7)にヒンジ結合された側棒
(6)と押棒(5)のヒンジ結合位置が、後脚(3)の
長手方向に沿って上方又は下方に移動する結果、前脚
(2)を後脚(3)側に引き寄せ又は押し出して前脚
(2)と後脚(3)の開脚又は閉脚を行い、同時に肘掛
部材(4)を後部下方に傾倒し又は復帰させ、さらに押
棒(5)を前方に起立させ又は後方に傾倒させる。
【0034】これによって、着座装置の前後幅に関する
収束と展開とが上記の電動モータ(13)の回転駆動に
伴うスライダ(7)の上下移動によって行われる。
【0035】請求項7の発明では、スライダ(9)が上
方にある時、側棒(6)が前脚(2)を前方へ押し出し
て開脚状態にされ、同時に押棒(5)が肘掛部材(4)
の後端のヒンジ結合位置を支点として後方へ傾倒される
と共に、肘掛部材(4)が略水平にされた着座装置の展
開姿勢をとる。
【0036】そこで、電動モータ(13)を駆動し、ウ
ォームギヤ(313c)とウォームホィール(313
d)を介してスクリューシャフト(309)を回転する
と、このスクリューシャフト(309)が螺入する雌ネ
ジ(308)を有するスライダ(7)が、後脚(3)の
長手方向に沿って移動する。
【0037】このスライダ(7)の上方移動又は下方移
動により、該スライダ(7)にヒンジ結合された側棒
(6)と押棒(5)のヒンジ結合位置が、後脚(3)の
長手方向に沿って上方又は下方に移動する結果、前脚
(2)を後脚(3)側に引き寄せ又は押し出して前脚
(2)と後脚(3)の開脚又は閉脚を行い、同時に肘掛
部材(4)を後部下方に傾倒し又は復帰させ、さらに押
棒(5)を前方に起立させ又は後方に傾倒させる。
【0038】これによって、着座装置の前後幅に関する
収束と展開とが上記の電動モータ(13)の回転駆動に
伴うスライダ(7)の上下移動によって行われる。
【0039】なお、この欄において()内の符号は、例
示により理解を助けるためのものであって、何ら技術的
範囲を制限するものではない。
【0040】
【実施形態】
(第一実施形態)以下、本発明の第一実施形態による折
りたたみ式着座装置について、図1乃至図5を参照しな
がら説明する。
【0041】図1は本実施形態による折りたたみ式着座
装置の斜視図である。図2は図1の折りたたみ式ベビー
カーを展開した片側の構造を示す図である。図3は図1
の折りたたみ式ベビーカーを収束した片側の構造を示す
図である。図4は図1の折りたたみ式ベビーカーを展開
した状況を示す正面図である。図5(A) は片側後脚に沿
ってスライダを上方停止位置に移動した構造を示す図で
あり、図5(C) は片側後脚に沿ってスライダを下方停止
位置に移動した構造を示す図であり、図5(B)は図5(A)
のB−B線に沿う横断面図である。
【0042】なお、これらの図においては、図示を明瞭
にするため、座席その他の付属的な部材は省略してあ
る。
【0043】この折りたたみ式ベビーカーは、図1に示
すように、前脚2と後脚3と肘掛部材4と押棒5と側棒
6等を左右共通の側面部材として備えるものであるか
ら、まず片側側面の構成について説明する。
【0044】図2において、後脚3の上端には連結部材
26が肘掛部材4に回動自在に支承された枢支ピン35
で固定され、この連結部材26が前脚2の上端に対して
枢支ピン30で回動自在にヒンジ結合されている。前脚
2と後脚3の夫々には前後の車輪37が設けられてい
る。
【0045】本実施形態においては、前脚2は丸パイプ
その他の部材で構成することができるが、後述するスク
リューシャフト9が設けられる側の後脚3は、その内部
を中空にする必要があるため、例えば断面楕円形のパイ
プ部材で構成するのが好ましい。
【0046】肘掛部材4の後端は、押棒5に固定された
押棒スリーブ25に対して枢支ピン31によって回動自
在にヒンジ結合されている。この押棒5は丸パイプ等か
ら成るもので、図4に示すように左右の上方に伸長させ
て上部で略U字形に湾曲され、上部中央のケース24
(図1参照)を介して連結されている。このケース24
には後述するスイッチ23が設けられている。また、押
棒5は肘掛部材4の枢支ピン35と枢支ピン31の間隔
によって所望する後方への傾倒角度を得ることができ
る。
【0047】さらに、図1に示すように、上記した左右
の側面部材を連結するために、左右の前脚2、2の各下
方に固着された前脚スリーブ38、38に対して横棒1
0の両端が固定され、片方の後脚3の上部に固設された
後述するストッパ収納部26bと他方の後脚3の上部に
ピン21aで固設された上方ストッパ21に対しては横
棒11が固設され、左右のスライダ7、7に対しては横
棒12の両端が固定され、これらの横棒10、11、1
2が互いに平行配置されて固定されることにより、左右
の側面部材の対称的な剛性が確保されている。
【0048】左右の後脚3、3には、スライダ7が左右
の後脚3、3の外周に対して滑動自在に嵌合されてい
る。
【0049】このスライダ7は、横断面形状が略楕円形
に形成された片側後脚3の外周形状に対応した内周形状
を有する筒部7aを備え、この筒部7aの左右の側面に
は突出片7b、7bが並列に固定され、これらの突出片
7b、7bには貫通孔32a、32aが設けられ、この
貫通孔32a、32aに対して夫々の押棒5をスライダ
7にヒンジ結合するための枢支ピン32が挿通される。
【0050】また、上記の突出片7b、7bが突出され
た反対側の側面には支承部7cが固設され、この支承部
7cに設けらた貫通孔34aに対して側棒6の一端をヒ
ンジ結合するための枢支ピン34が挿通される。
【0051】上記が左右の後脚3、3および左右のスラ
イダ7、7の共通な構成であるが、後述するスクリュー
シャフト9が設けられた側の後脚(以下、「片側後脚
3」と云う)、および該片側後脚3に外嵌されたスライ
ダ7は、さらに以下の構成が設けられている。
【0052】すなわち、上記したように片側後脚3の上
端には連結部材26(図2参照)が固設され、この連結
部材26は下方にモータ収容スペースを備え、ここに電
動モータ13がネジ等で固定されている。電動モータ1
3には減速機構13bが設けられ適度の回転速度に変速
されて回転軸13aに伝達される。
【0053】この電動モータ13の電源とはバッテリや
乾電池等が使用でき、このための乾電池ケース20(図
1参照)が押棒5の側部に固設され、押棒5の内部に挿
通されたリード線(不図示)が電動モータ13に接続さ
れている。また、押棒5の上部に固設されたケース24
にはスイッチ23が設けられ、スイッチ23に接続され
たリード線(不図示)は押棒5の内部に挿通されてい
る。なお、このスイッチ23は電動モータ13を正転又
は逆転させるスイッチングを可能とした構成が望まし
い。
【0054】そして、電動モータ13の回転軸13aに
はギヤ13dが設けられ、中間ギヤ13eを介して、固
定ナット8の外周に形成された雄ネジと噛み合ってい
る。固定ナット8は、軸回りに回転自在ではあるものの
軸方向には、ベアリング8aを介して固定されている。
固定ナット8の内周には雌ネジが形成され、固定ナット
8に螺入されたスクリューシャフト9の外周に形成され
た雄ネジと螺合している。
【0055】このスクリューシャフト9は固定ナット8
により支えられるが、固定ナット8の軸方向の長さを十
分に長くすることで、安定してスクリューシャフト9を
支えることができる。また、後述する係止片9aが、片
側後脚3の内周面の案内長孔16の縁部に接触されるこ
とで、スクリューシャフト9は両端支持の状態となり、
より安定して支えられる。
【0056】これら電動モータ13の回転軸13a、ギ
ヤ13d、中間ギヤ13e、固定ナット8、およびスク
リューシャフト9は、平行に設けられ、片側後脚3の長
手方向を向いている。この様に電動モータ13などをす
べて平行に片側後脚3の長手方向を向けることで、これ
ら電動モータ13などを片側後脚3の内部にコンパクト
に収納できる。
【0057】スクリューシャフト9は、片側後脚3の内
部を長手方向に配置されている。スクリューシャフト9
の下端には、係止片9aが固設されている。この係止片
9aに対し、スライダ7が係止される。すなわち、片側
後脚3の長手方向に沿って案内長孔16が形成され、こ
の案内長孔16に前記係止片9aが片側後脚の内部から
対向する。
【0058】他方、この係止片9aに対し、スライダ7
の筒部7a側には係止レバー7dが設けられる。この係
止レバー7dは回動軸7eの回りに回動して開閉し、閉
じた状態で先端が、前記案内長孔16に入り込んで、前
記係止片9aに係止する。また、係止した状態で、前記
案内長孔16を走行できる。回動して開いた状態では、
前記案内長孔16から出て、前記係止片9aの係止を解
除する構成となっている。この解除により、例えば電動
モータの故障時などに、安全が確保される。
【0059】上記の構成により、電動モータ13が駆動
されて固定ナット8が回転すると、この回転に伴ってス
クリューシャフト9が軸方向に移動する。これに従動し
て、係止片9a、係止レバー7dを介してスライダ7が
移動する。電動モータ13が正転及び逆転することによ
り、このスライダ7は片側後脚3の長手方向に沿って上
下いずれの方向にも移動することができる。
【0060】なお、図示しないものの、スライダ7の上
方停止位置と下方停止位置にはそれぞれリミットスイッ
チを設け、確実に電動モータ13を停止させる。すなわ
ち、これらのリミットスイッチは、電動モータ13に対
する停止の信号を送るために、電動モータ13の電源回
路に接続されたもので、スライダ7の一部と接触するこ
とで停止の信号を送る。これにより停止された後は、次
にスイッチ23が入れられるのを待って電動モータ13
が起動する。なお、この様なリミットスイッチについて
は、出願人が既に出願している特願平7−315715
などに詳しく開示されている。
【0061】以下、上記のように構成された本発明によ
る折りたたみ式着座装置の作動について説明する。
【0062】図5(A) は、スライダ7が片側後脚3の長
手方向に沿って上方へ移動し、上方停止位置で停止した
状態を示すものである。この時、上方停止位置のリミッ
トスイッチにスライダが接触しており、電動モータ13
が停止された状態にある。
【0063】また、この図5(A) は、図2の開脚状態に
相当するもので、側棒6が前脚2を前方へ押し出して開
脚状態にされ、同時に押棒5がスライダ7に対する枢支
ピン32と肘掛部材4の後端に対する枢支ピン31で二
点支持されて後方へ傾倒されたベビーカーの展開姿勢を
とる。
【0064】次に、スイッチ23により電動モータ13
を起動すると、図5(c) に示すように、固定ナット8が
回転し、スクリューシャフト9が下方へ移動し、スライ
ダ7が下方へ移動する。スライダ7が片側後脚3の長手
方向の下方停止位置にくると、下方のリミットスイッチ
が閉じられることにより電動モータ13が停止する。そ
して、図1に示すように、左右のスライダ7、7は押棒
11によって連結固定されているため、上記のスライダ
7が下方へ移動することによって、他方のスライダ7も
後脚3の長手方向に沿って下方へ移動する。この移動動
作に連動して、図3に示すように、押棒5と肘掛部材4
と側棒6とが各ヒンジ結合位置(枢支ピン31、32、
35)を中心に回動して押棒5が垂直方向へ起立すると
共に肘掛部材4を垂下方向へ傾倒させる。
【0065】また、図3に示すように、スライダ7と側
棒6とのヒンジ結合位置(枢支ピン34)が下方へ移動
すると、側棒6に対して枢支ピン33でヒンジ結合され
た前脚2が後脚3とのヒンジ結合位置(枢支ピン30)
を中心に回動して、前脚2を後脚3の方向へ折りたたむ
閉脚動作を成して、ベビーカーの前後幅を折りたたむ収
束姿勢となる。この収束姿勢は、ギヤの摩擦抵抗さらに
は停止した電動モータの回転に対する抵抗によって、維
持される。
【0066】次に、スイッチ23により電動モータ13
が逆転方向に駆動されると、スクリューシャフト9およ
びスライダ7は、前記とは反対方向に移動する。スライ
ダ7が上方停止位置にくることによって、上方のリミッ
トスイッチが閉じられ電動モータ13は停止する。
【0067】このようなスライダ7の上方移動に伴っ
て、スライダ7に対する押棒5と側棒6とのヒンジ結合
位置(枢支ピン32、34)が上方へ移動するので、上
記の収束動作とは逆の動作によって、押棒5が後方への
傾倒動作を成すと共に、肘掛部材4を水平状態に復帰さ
せ、また前脚2を元の開脚方向に押出し、こうしてベビ
ーカー全体は図2に示す展開姿勢にされる。この展開姿
勢は、ギヤの摩擦抵抗さらには停止した電動モータの回
転に対する抵抗によって、維持される。
【0068】(第二実施形態)以上の第一実施形態にお
いては、電動モータ13の回転軸13a、ギヤ13d、
中間ギヤ13e、固定ナット8、およびスクリューシャ
フト9は、すべて平行に設けられ片側後脚3の長手方向
を向いているものであったが、図6に示す第二実施形態
のように、電動モータ13の回転軸13aなどを片側後
脚3の長手方向に対し直角状態で設けることもできる。
【0069】すなわち、電動モータ13の回転軸13a
は、片側後脚3の長手方向に対し直角状態で設けられ、
この回転軸13aに設けられたギヤ13dは、この回転
軸13aと平行な中間ギヤ13e1(図6(A)
(B))と螺合する。この中間ギヤ13e1と同軸に設
けられたウォームギヤ13e2が、ウォームギヤ13e
2と直角状態で設けられた固定ナット8の外周に形成さ
れた雄ネジに螺合する。この固定ナット8には、前記実
施形態と同様にスクリューシャフト9が螺入されてい
る。固定ナット8とスクリューシャフト9は、片側後脚
3の長手方向を向いている。 この様に電動モータ13
を片側後脚3の長手方向に対し直角状態で設けること
で、電動モータ13を片側後脚3の上方に配置すれば、
電動モータ13を肘掛部材4の下に位置させることがで
き、電動モータ13などをコンパクトに収納できる。
【0070】なお、この第二実施形態において、第一実
施形態と同様の部分については、同一の符号を付して説
明を省略する。さらに、以下に述べる変形例および他の
実施形態においても、同様とする。
【0071】(変形例)また、以上の実施形態において
は、スライダ7を上下方向へ移動させる電動モータ1
3、固定ナット8、スクリューシャフト9などは、片側
後脚3だけに設けてあるが、本発明はこれに限定され
ず、他の変形例においては、これらのスライダ7の上昇
及び下降のための電動モータなどを左右の後脚3、3に
同様に設けた構成とすることもできる。
【0072】また、以上の実施形態においては、スライ
ダ7の上方停止位置と下方停止位置で確実に電動モータ
13を停止させるため、それぞれリミットスイッチを設
けたが、他の変形例では他の手段により確実に電動モー
タ13を停止させることが可能である。すなわち例え
ば、スライダ7が上方停止位置または下方停止位置にく
ると、電動モータは大きな抵抗を受け通電電圧または通
電電流が変化するので、この変化を検知することにより
電動モータ13を停止させる電子回路を設けることがで
きる。
【0073】もっとも、この様なリミットスイッチや電
子回路を設けずに、スイッチ23の操作によってのみ電
動モータの発動と停止を行うものとしても良い。
【0074】また、以上の実施形態においては、収束お
よび展開姿勢は、ギヤの摩擦抵抗さらには停止した電動
モータの回転に対する抵抗によって、維持される。しか
し、他の変形例においては、他の維持手段を設けても良
い。
【0075】この様な維持装置には種種のものが考えら
れるが、図7および図8に一例を示す。図において、前
記実施形態と同一の部分については、同一の符号を付し
て説明を省略する。図7は折りたたみ式ベビーカーを展
開した片側の構造の要部を示す図である。図8は折りた
たみ式ベビーカーを収束した片側の構造の要部を示す図
である。
【0076】左右の後脚3、3には、スライダ7が左右
の後脚3、3の外周に対して滑動自在に設けられてい
る。このスライダ7に対しヒンジ結合された押棒5に
は、スライダ7に嵌合する嵌合スライダ71が、滑動可
能に設けられている。嵌合スライダ71には、上記嵌合
のための嵌合部71aが形成されている。スライダ7に
は前記嵌合のための嵌合凸部72(図5および図6には
鎖線で示す)が一体的に設けられ、この嵌合凸部72に
は上記嵌合部71aと嵌合するための2種類の被嵌合部
72a、72bが形成されている。
【0077】これらのうち一方の被嵌合部72aは、嵌
合凸部72の後方側に形成されており、ベビーカーの展
開姿勢を維持するためのものである。すなわち、展開姿
勢で、後脚3に対する押し棒5の角度が大きな状態にお
いて嵌合できる位置に形成されている。他方の被嵌合部
72bは、嵌合凸部72の前方側に形成されており、ベ
ビーカーの収束姿勢を維持するためのものである。すな
わち、収束姿勢で、後脚3に対する押し棒5の角度が小
さな状態において嵌合できる位置に形成されている。
【0078】嵌合部71aと被嵌合部72aまたは72
bが嵌合する嵌合面の形は、図7、図8に示すように、
側面から見た形がクランク状になっている。このクラン
ク状の嵌合面によって、被嵌合部72aには前方側に山
部72a1が形成される。これにより、ベビーカーの展
開姿勢から収束姿勢に移行させようとする大きな力がか
かっても、山部72a1を嵌合スライダ71の嵌合部7
1aは乗り越える事ができず、収束姿勢への移行は阻止
され、展開姿勢が維持される。
【0079】嵌合スライダ71は、押し棒5の内部に配
置された引っ張りスプリング73によって、上記嵌合が
行われる方向に付勢されている。また逆に、嵌合スライ
ダ71は、押し棒5の内部に配置された解除ワイヤ74
に反対側から接続されている。この解除ワイヤ74は、
押し棒5の上部に設けられたケース24のスイッチ23
が押されると、上記嵌合が解除される方向引っ張られる
ように、構成されている。 この様な構造により、収束
姿勢と展開姿勢をより確実に維持できる。
【0080】また、以上の実施形態においては、本発明
の着座装置をベビーカーとして説明したが、他の変形例
では上記のようなベビーカーのみならず、同様の骨組み
を有する車椅子あるいは老人車などの他の着座装置であ
ってもよい。
【0081】また、以上の実施形態においては、着座装
置の前後幅を収束または展開するいわゆる2面折りのも
のを例に説明したが、他の変形例では着座装置の前後幅
のみならず左右幅をも収束または展開するいわゆる4面
折りのものに本発明を実施することももちろん可能であ
る。スライダの移動により4面折りを実施する機構は、
出願人が既に出願した特願平7−315715などに詳
しく開示されている。
【0082】以上の変形例は、後述する他の実施形態に
おいても同様に実施できる。
【0083】(第三実施形態)次に、本発明の第三実施
形態について図11乃至図13を参照しながら説明す
る。以上の実施形態では固定ナット8とスクリューシャ
フト9を用いたが、本実施形態ではピニオンギヤ113
eとラックギヤ109を用いる。以下、詳しく説明す
る。
【0084】すなわち、片側後脚3の上端には連結部材
26(図11参照)が固設され、この連結部材26は下
方にモータ収容スペースを備え、ここに電動モータ13
がネジ等で固定されている。電動モータ13には減速機
構113bが設けられ適度の回転速度に変速されて回転
軸113aに伝達される。
【0085】この電動モータ113の電源にはバッテリ
や乾電池等が使用でき、このための乾電池ケース20
(図1参照)が押棒5の側部に固設され、押棒5の内部
に挿通されたリード線(不図示)が電動モータ13に接
続されている。また、押棒5の上部に固設されたケース
24にはスイッチ23が設けられ、スイッチ23に接続
されたリード線(不図示)は押棒5の内部に挿通されて
いる。なお、このスイッチ23は電動モータ13を正転
又は逆転させるスイッチングを可能とした構成が望まし
い。
【0086】そして図13に示すように、電動モータ1
3の回転軸113aにはギヤ113dが設けられ、ピニ
オンギヤ113eに噛み合っている。ピニオンギヤ11
3eはラックギヤ109に噛み合っている。ラックギヤ
109は、T字断面を有して強度が保持されている。T
字の下方先端に歯が形成される。T字の左右辺を挟むよ
うにして、図示しない対のガイドローラにより支持され
る。この支持により、ラックギヤ109は後脚3の長手
方向に移動自在に支持される。
【0087】電動モータ13の回転軸113a、ギヤ1
13d、ピニオンギヤ113eの各軸は、ラックギヤ1
09に対し直角状態に配置される。ラックギヤ109
は、後脚3の長手方向に配置される。
【0088】この様に電動モータ13を片側後脚3の長
手方向に対し直角状態で設けることで、電動モータ13
を片側後脚3の上方に配置すれば、電動モータ13を肘
掛部材4の下側に位置させることができ、電動モータ1
3などをコンパクトに収納できる。
【0089】ラックギヤ109の下端には、係止片10
9aが固設されている。この係止片109aに対し、ス
ライダ7が係止される。すなわち、片側後脚3の長手方
向に沿って案内長孔16が形成され、この案内長孔16
に前記係止片109aが片側後脚の内部から対向する。
【0090】他方、この係止片109aに対し、スライ
ダ7の筒部7a側には係止レバー7dが設けられる。こ
の係止レバー7dは回動軸7eの回りに回動して開閉
し、閉じた状態で先端が、前記案内長孔16に入り込ん
で、前記係止片109aに係止する。また、係止した状
態で、前記案内長孔16を走行できる。回動して開いた
状態では、前記案内長孔16から出て、前記係止片10
9aの係止を解除する構成となっている。この解除によ
り、例えば電動モータの故障時などに、安全が確保され
る。
【0091】上記の構成により、電動モータ13が駆動
されてピニオンギヤ113eが回転すると、この回転に
伴ってラックギヤ109が軸方向に移動する。これに従
動して、係止片109a、係止レバー7dを介してスラ
イダ7が移動する。そして、電動モータ13が正転及び
逆転することにより、このスライダ7は片側後脚3の長
手方向に沿って上下いずれの方向にも移動することがで
きる。
【0092】なお、図示しないものの第一実施形態と同
様に、スライダ7の上方停止位置と下方停止位置にはそ
れぞれリミットスイッチを設け、確実に電動モータ13
を停止させる。
【0093】以下、第三実施形態による折りたたみ式着
座装置の作動について説明する。
【0094】図1、図11、図13(A) の状態から、ス
イッチ23により電動モータ13を起動すると、図13
(c) に示すように、ピニオンギヤ113eが回転し、ラ
ックギヤ109が下方へ移動し、スライダ7が下方へ移
動する。スライダ7が片側後脚3の長手方向の下方停止
位置にくると、下方のリミットスイッチが閉じられるこ
とにより電動モータ13が停止する。そして、図1に示
すように、左右のスライダ7、7は押棒11によって連
結固定されているため、上記のスライダ7が下方へ移動
することによって、他方のスライダ7も後脚3の長手方
向に沿って下方へ移動する。この移動動作に連動して、
図12に示すように、押棒5と肘掛部材4と側棒6とが
各ヒンジ結合位置(枢支ピン31、32、35)を中心
に回動して押棒5が垂直方向へ起立すると共に肘掛部材
4を垂下方向へ傾倒させる。
【0095】また、図12に示すように、スライダ7と
側棒6とのヒンジ結合位置(枢支ピン34)が下方へ移
動すると、側棒6に対して枢支ピン33でヒンジ結合さ
れた前脚2が後脚3とのヒンジ結合位置(枢支ピン3
0)を中心に回動して、前脚2を後脚3の方向へ折りた
たむ閉脚動作を成して、ベビーカーの前後幅を折りたた
む収束姿勢となる。この収束姿勢は、ギヤの摩擦抵抗さ
らには停止した電動モータの回転に対する抵抗によっ
て、維持される。
【0096】次に、スイッチ23により電動モータ13
が逆転方向に駆動されると、ラックギヤ109およびス
ライダ7は、前記とは反対方向に移動する。スライダ7
が上方停止位置にくることによって、上方のリミットス
イッチが閉じられ電動モータ13は停止する。
【0097】このようなスライダ7の上方移動に伴っ
て、スライダ7に対する押棒5と側棒6とのヒンジ結合
位置(枢支ピン32、34)が上方へ移動するので、上
記の収束動作とは逆の動作によって、押棒5が後方への
傾倒動作を成すと共に、肘掛部材4を水平状態に復帰さ
せ、また前脚2を元の開脚方向に押出し、こうしてベビ
ーカー全体は図11に示す展開姿勢にされる。この展開
姿勢は、ギヤの摩擦抵抗さらには停止した電動モータの
回転に対する抵抗によって、維持される。
【0098】(第四実施形態)次に、本発明の第四実施
形態について図14乃至図16を参照しながら説明す
る。第一実施形態では固定ナット8とスクリューシャフ
ト9を用いたが、本実施形態では駆動プーリ213cと
ワイヤ209を用いる。以下、詳しく説明する。すなわ
ち、上記したように片側後脚3の上端には連結部材26
(図2参照)が固設され、この連結部材26は下方にモ
ータ収容スペースを備え、ここに電動モータ13がネジ
等で固定されている。電動モータ13には減速機構21
3bが設けられ適度の回転速度に変速されて回転軸21
3aに伝達される。
【0099】そして図16に示すように、電動モータ1
3の回転軸213aには駆動ベルトプーリ213cが設
けられ、ベルト213dが巻き回されている。また、ベ
ルト213dは従動ベルトプーリ213eに巻き回され
ている。
【0100】従動ベルトプーリ213eには、駆動ワイ
ヤプーリ209bが設けられ、ワイヤ209が巻き回さ
れている。また、ワイヤ209は従動ワイヤプーリ20
9cに巻き回されている。駆動ワイヤプーリ209bは
後脚3の上方に、従動ワイヤプーリ209cは後脚3の
下方に配置される。これにより、駆動ワイヤプーリ20
9bと従動ワイヤプーリ209cに張り渡されるワイヤ
209は、後脚3の長手方向に往復動可能となる。
【0101】電動モータ13の回転軸213a、駆動ベ
ルトプーリ213c、従動ベルトプーリ213eの各軸
は、ワイヤ209に対し直角状態に配置される。ワイヤ
209は、後脚3の長手方向に配置される。
【0102】この様に電動モータ13を片側後脚3の長
手方向に対し直角状態で設けることで、電動モータ13
を片側後脚3の上方に配置すれば、電動モータ13を肘
掛部材4の下側に位置させることができ、電動モータ1
3などをコンパクトに収納できる。
【0103】ワイヤ209の途中の一部には、係止片2
09aが固設されている。この係止片209aに対し、
スライダ7が係止される。すなわち、片側後脚3の長手
方向に沿って案内長孔16が形成され、この案内長孔1
6に前記係止片209aが片側後脚の内部から対向す
る。
【0104】他方、この係止片209aに対し、スライ
ダ7の筒部7a側には係止レバー7dが設けられる。こ
の係止レバー7dは回動軸7eの回りに回動して開閉
し、閉じた状態で先端が、前記案内長孔16に入り込ん
で、前記係止片209aに係止する。また、係止した状
態で、前記案内長孔16を走行できる。回動して開いた
状態では、前記案内長孔16から出て、前記係止片20
9aの係止を解除する構成となっている。この解除によ
り、例えば電動モータの故障時などに、安全が確保され
る。
【0105】以下、第四実施形態による折りたたみ式着
座装置の作動について説明する。
【0106】図1、図14図、16(A) の状態から、ス
イッチ23により電動モータ13を起動すると、図16
(c) に示すように、駆動ベルトプーリ213c、ベルト
213d、従動ベルトプーリ213eを介して、駆動ワ
イヤプーリ209bが回転し、ワイヤ209が下方へ移
動し、スライダ7が下方へ移動する。スライダ7が片側
後脚3の長手方向の下方停止位置にくると、下方の図示
しないリミットスイッチが閉じられることにより電動モ
ータ13が停止する。そして、図1に示すように、左右
のスライダ7、7は押棒11によって連結固定されてい
るため、上記のスライダ7が下方へ移動することによっ
て、他方のスライダ7も後脚3の長手方向に沿って下方
へ移動する。この移動動作に連動して、図15に示すよ
うに、押棒5と肘掛部材4と側棒6とが各ヒンジ結合位
置(枢支ピン31、32、35)を中心に回動して押棒
5が垂直方向へ起立すると共に肘掛部材4を垂下方向へ
傾倒させる。
【0107】また、図15に示すように、スライダ7と
側棒6とのヒンジ結合位置(枢支ピン34)が下方へ移
動すると、側棒6に対して枢支ピン33でヒンジ結合さ
れた前脚2が後脚3とのヒンジ結合位置(枢支ピン3
0)を中心に回動して、前脚2を後脚3の方向へ折りた
たむ閉脚動作を成して、ベビーカーの前後幅を折りたた
む収束姿勢となる。この収束姿勢は、ギヤの摩擦抵抗さ
らには停止した電動モータの回転に対する抵抗によっ
て、維持される。
【0108】次に、スイッチ23により電動モータ13
が逆転方向に駆動されると、ワイヤ209およびスライ
ダ7は、前記とは反対方向に移動する。スライダ7が上
方停止位置にくることによって、上方のリミットスイッ
チが閉じられ電動モータ13は停止する。
【0109】このようなスライダ7の上方移動に伴っ
て、スライダ7に対する押棒5と側棒6とのヒンジ結合
位置(枢支ピン32、34)が上方へ移動するので、上
記の収束動作とは逆の動作によって、押棒5が後方への
傾倒動作を成すと共に、肘掛部材4を水平状態に復帰さ
せ、また前脚2を元の開脚方向に押出し、こうしてベビ
ーカー全体は図14に示す展開姿勢にされる。この展開
姿勢は、ギヤの摩擦抵抗さらには停止した電動モータの
回転に対する抵抗によって、維持される。
【0110】(変形例)以上の実施形態においては線材
はワイヤ209であったが、他の実施形態では他の線
材、すなわちループ状に張り渡すことができるフレキシ
ビリティーを有するものを用いる事ができる。例えば、
細いベルト、あるいはチェーン等である。
【0111】(第五実施形態)次に、本発明の第五実施
形態について図17乃至図19を参照しながら説明す
る。第一実施形態では固定ナット8とスクリューシャフ
ト9を用いたが、本実施形態ではウオームギヤ313c
と噛み合うウオームホイール313dと一体に設けられ
たスクリューシャフト309を用いる。以下、詳しく説
明する。
【0112】すなわち、上記したように片側後脚3の上
端には連結部材26(図2参照)が固設され、この連結
部材26は下方にモータ収容スペースを備え、ここに電
動モータ13がネジ等で固定されている。電動モータ1
3には減速機構313bが設けられ適度の回転速度に変
速されて回転軸313aに伝達される。
【0113】そして、電動モータ13の回転軸313a
にはウォームギヤ313cが設けられている。ウォーム
ギヤ313cはウォームホィール313dに噛み合って
いる。このウォームホィール313dには、同軸状態で
スクリューシャフト309が一体的に設けられている。
スクリューシャフト309の外周には、雄ネジ309b
が形成されている。また、スクリューシャフト309は
図示しないベアリングによって回転自在に支持され、軸
方向の移動は規制されている。
【0114】スクリューシャフト309は、固定ナット
308である雌ネジに螺入されている。すなわち、スク
リューシャフト309の雄ネジ309bは、移動ナット
308の内周に形成された雌ネジに噛み合っている。こ
の固定ナット308は、後脚3の内部に配置され、回転
を規制され、軸方向には移動自在となっている。スクリ
ューシャフト309と移動ナット308は、後脚3の内
部に配置されている。
【0115】このとき図のように、電動モータ13、回
転軸313a、およびウォームギヤ313cは各々平行
に位置し、同様に各々平行に位置するウォームホィール
313d、スクリューシャフト309、後脚3長手方向
に対し、直角状態となる。この様に、電動モータ13を
片側後脚3の長手方向に対し直角状態で設けることで、
電動モータ13を片側後脚3の上方に配置すれば、電動
モータ13を肘掛部材4の下に位置させることができ、
電動モータ13などをコンパクトに収納できる。
【0116】さて、前記移動ナット308には、係止片
308aが固設されている。この係止片308aに対
し、スライダ7が係止される。すなわち、片側後脚3の
長手方向に沿って案内長孔16が形成され、この案内長
孔16に前記係止片308aが片側後脚3の内部から対
向する。
【0117】他方、この係止片308aに対し、スライ
ダ7の筒部7a側には係止レバー7dが設けられる。こ
の係止レバー7dは回動軸7eの回りに回動して開閉
し、閉じた状態で先端が、前記案内長孔16に入り込ん
で、前記係止片308aに係止する。また、係止した状
態で、前記案内長孔16を走行できる。回動して開いた
状態では、前記案内長孔16から出て、前記係止片30
8aの係止を解除する構成となっている。この解除によ
り、例えば電動モータの故障時などに、安全が確保され
る。
【0118】上記の構成により、電動モータ13が駆動
されて、ウォームギヤ313cおよびウォームホィール
313dを介して、スクリューシャフト309が回転す
ると、この回転に伴って移動ナット308が軸方向に移
動する。これに従動して、係止片308a、係止レバー
7dを介してスライダ7が移動する。そして、電動モー
タ13が正転及び逆転することにより、このスライダ7
は片側後脚3の長手方向に沿って上下いずれの方向にも
移動することができる。
【0119】以下、第五実施形態による折りたたみ式着
座装置の作動について説明する。
【0120】図1、図17、図19(A) の状態から、ス
イッチ23により電動モータ13を起動すると、図19
(c) に示すように、スクリューシャフト309が回転
し、移動ナット308が下方へ移動し、よってスライダ
7が下方へ移動する。スライダ7が片側後脚3の長手方
向の下方停止位置にくると、図示しない下方のリミット
スイッチが閉じられることにより電動モータ13が停止
する。そして、図1に示すように、左右のスライダ7、
7は押棒11によって連結固定されているため、上記の
スライダ7が下方へ移動することによって、他方のスラ
イダ7も後脚3の長手方向に沿って下方へ移動する。こ
の移動動作に連動して、図18に示すように、押棒5と
肘掛部材4と側棒6とが各ヒンジ結合位置(枢支ピン3
1、32、35)を中心に回動して押棒5が垂直方向へ
起立すると共に肘掛部材4を垂下方向へ傾倒させる。
【0121】また、図18に示すように、スライダ7と
側棒6とのヒンジ結合位置(枢支ピン34)が下方へ移
動すると、側棒6に対して枢支ピン33でヒンジ結合さ
れた前脚2が後脚3とのヒンジ結合位置(枢支ピン3
0)を中心に回動して、前脚2を後脚3の方向へ折りた
たむ閉脚動作を成して、ベビーカーの前後幅を折りたた
む収束姿勢となる。この収束姿勢は、ギヤの摩擦抵抗さ
らには停止した電動モータの回転に対する抵抗によっ
て、維持される。
【0122】次に、スイッチ23により電動モータ13
が逆転方向に駆動されると、スクリューシャフト9およ
びスライダ7は、前記とは反対方向に移動する。スライ
ダ7が上方停止位置にくることによって、上方のリミッ
トスイッチが閉じられ電動モータ13は停止する。
【0123】このようなスライダ7の上方移動に伴っ
て、スライダ7に対する押棒5と側棒6とのヒンジ結合
位置(枢支ピン32、34)が上方へ移動するので、上
記の収束動作とは逆の動作によって、押棒5が後方への
傾倒動作を成すと共に、肘掛部材4を水平状態に復帰さ
せ、また前脚2を元の開脚方向に押出し、こうしてベビ
ーカー全体は図17に示す展開姿勢にされる。この展開
姿勢は、ギヤの摩擦抵抗さらには停止した電動モータの
回転に対する抵抗によって、維持される。
【0124】(変形例)前記第一実施形態のようにスク
リューシャフト9が移動する構成とすると、このスクリ
ューシャフト9を移動させるために電動モータ13によ
り回転される固定ナット8、電動モータ13とは直線的
に配置できない。しかしながら、変形例として図20に
示すように、ナット358が移動するものとすれば、ス
クリューシャフト359は移動させずに済み、従ってこ
のスクリューシャフト359を回転させるための電動モ
ータ13を、スクリューシャフト359に対し直線的に
配置することが可能となる。すなわち電動モータ13、
減速器13b,スクリューシャフト359などを直線的
に配置することが可能となる。
【0125】従って、後脚3にこれらの部品を収納する
ことが可能となる。よって、デザイン的にも余分な出っ
張りなどがなくなり、優れたものとなる。
【0126】また図21に示すように、この片側後脚3
の上端に設けられる連結部材26には、モータ収納スペ
ースを設けるためにモータケース261が一体的に形成
されている。そして、モータケース261にはリベット
262を介して片側後脚3が一体化されている。これに
より片側後脚3、連結部材26、およびモータケース2
61とが一体となり、装置の部品点数の低減と組立て性
の向上を図れる。
【0127】また、図20における電動モータ13の回
転軸13aとスクリューシャフト359との結合構造を
図22に示す。回転軸13aとスクリューシャフト35
9とは互いに中心軸を揃え、直線配置されている。これ
らの外周にはジョイントスリーブ13gが設けられ、そ
れぞれスプリングピン13hを介して、回転軸13aと
スクリューシャフト359に結合される。
【0128】このときスクリューシャフト359側に設
けられるスプリングピン13hは、ジョイントスリーブ
13gの両側面に形成されたスリット13iに両端が嵌
合している。この嵌合により、回転軸13aとスクリュ
ーシャフト359の円周方向の相対位置は変化しないよ
うに規制されている。
【0129】このようにスリット13iを介して結合が
行われることから、装置の組立て分解が容易であり、ま
たスリット13iを介して存在するあそびにより、回転
軸13aとスクリューシャフト359の中心軸のずれ
(半径方向のずれ)をある程度は許容することができ
る。
【0130】また図20においてナットが移動する片側
後脚3の内側は、図23に示すようにインナフレーム3
Aにより補強されている。すなわち図に示すように、長
円断面を有するパイプからなる後脚3の内周面には、こ
の内周面に沿った外周面を有するインナフレーム3Aが
取り付けられる。インナフレーム3Aの断面は図に示す
ように概略U字状をしており、ナット358が後脚3に
形成された案内長孔16に臨めるようになっている。
【0131】このように後脚3の断面を長円とすること
により、断面内部のスペースを増大させ、同時にインナ
フレーム3Aを取り付ける際に、インナフレーム3Aが
中心軸回りに回ってしまうことを防ぐ回り止めの機能を
果たす事ができる。よって、インナフレーム3Aを組み
付ける際の組付け作業性を向上できる。また、図からわ
かるように、ナット358およびスクリューシャフト3
59の中心軸は、後脚3の中心軸よりも案内長孔16側
へオフセットした構造となっている。このオフセット構
造により、ナット358に加わるモーメント(図23中
左右方向軸X回りのモーメント)を低減できた。よって
ナットのスムーズな移動が可能となった。また、オフセ
ット構造によりインナフレーム3A用のスペースが確保
しやすくなった。
【0132】また図24に示すように案内長孔16から
ナット358の係止片358Aが飛び出した状態で、飛
び出した先端は後脚3の表面とほぼ面位置とする。すな
わちナット358は実際には後脚3から飛び出していな
い構造とする。これによりナット358の移動に伴う危
険可能性を回避できる。
【0133】また図25に示すように、ナット358の
係止片358Aが形成され、この係止片358Aに係止
する係止レバー7dがスライダー7側に設けられる。こ
のとき係止レバー7dに形成される係止溝7d1に前記
係止片358Aが係止する。この係止溝7d1の長手方
向両側には、斜面7d2が形成される。この斜面7d2
の働きにより、ナット358の係止片358Aは容易に
斜面7d2を乗り越え係止溝7d1に係止することが可
能となる。これにより手動によって係止レバー7dに係
止片358Aを係止させる動作を容易にすることが可能
となった。
【0134】また図26に示すように、案内長孔16が
外部から露出しないように、この案内長孔16の上にひ
さし状の覆い部3Bを形成し、この覆い部3Bの隙間に
ロックプレート358Bを挿入してナット358の係止
片358Aに結合させる。このロックプレート358B
は、スライダー7側の係止レバー7dに形成された係止
溝7d1に係止する。また、このロックプレート358
Bは、スライダー7側の係止レバー7dに結合し、ナッ
ト358の係止片358Aに係止するものとしても良
い。このようにして案内長孔16および係止片358A
が外部から露出しない構造とすることで、より安全を確
保できる。
【0135】また図27に示すように、インナフレーム
3Aの長手方向両端にはそれぞれベアリング3A1が設
けられ、スクリューシャフト359が回転自在に支持さ
れる。このベアリング3A1はインナフレーム3Aに対
し一体となるよう樹脂部品に嵌合して一体化される。こ
のような構造により、一体的に組み立てられたインナフ
レーム3Aとスクリューシャフト359は、後脚3に対
して容易に組み付けられ、装置の組立て性が向上する。
【0136】また図28に示すように、ナット358の
長手方向両端には、それぞれ扇状に配置されたブラシ3
58Cが設けられる。すなわち、ナット358を覆うよ
うにしてネジ358Dによって取り付けられたブラシハ
ウジング358Eは、両端にブラシ358Cを有する。
このブラシ358Cの先端は、ナット358に螺入され
るスクリューシャフト359の雄ネジ359Aに対して
接触するよう突設されている。これにより,スクリュー
シャフト359の雄ネジ359Aに付着するごみを常に
除去し、ナット358の移動を容易にすることが可能で
ある。
【0137】また、この装置にはスライダー7などのよ
うに摺動する部品が存在する。この摺動部品357に対
し、図29に示すように、両端内周面にR形状部357
Aを設ける事で、低摩擦性を得られる。
【0138】すなわち、この摺動部品357は高強度樹
脂からなると共に、両端内周面を耐摩耗性樹脂部分35
7Bによって形成する。この耐摩耗性樹脂部分357B
は、前記高強度樹脂に接着又は溶着することが可能であ
る。そして、この耐摩耗樹脂部分357Bの断面にR形
状部357Aを形成する。
【0139】このように高強度樹脂を主体として、摺動
する部分に耐摩耗/低摩擦性を持たせることで、1つの
部品により耐摩耗性と低摩擦性の両機能を達成できる。
また、前記R形状部の働きで、摺動部品357が摺動し
移動する際に生じやすい食い込みを防止でき、従って低
摩擦性をより達成できる。
【0140】また図30に示すように、押棒5の内部を
乾電池5Aを収納する乾電池ケース5Bとすることがで
きる。これにより、前記実施形態のように押棒5の側部
に別に乾電池ケース20(図1参照)を設ける場合に比
べ、デザイン的に優れたものとなる。また、押棒5の内
部には電動モータ13の制御を行うための配線5Cやス
ライダー7をロックするためのロックケーブル5Eなど
が配置される。これら三者5A,5C,5Eが互いに干
渉しないように図(B)に示すように、押棒5の横断面
は3つの部屋に分割される。3つの部屋の内の一つであ
る乾電池ケース5Bは、外部から開閉できる蓋5Dを有
する。
【0141】押棒5のうち乾電池ケースとして使用され
ていない部位は、図31に示すように、断面が2つの部
屋に分割される。一方の部屋が配線5Cのためのもの、
他方の部屋がロックケーブル5Eのためのものである。
このような押棒5の断面形状には、種種のものが考えら
れる。
【0142】すなわち図31(A)に示すように押棒5
と一体に分割壁5Fを形成するものであっても良いし、
(B)に示すように分割壁5Fを有するインナパイプ5
Gを、アルミパイプからなる押棒5の内側に設けるもの
でも良い。また(C)に示すように押棒5の断面をB字
形状とし、B形状の縦辺を蓋5Dとして後付けとするこ
とも可能である。
【0143】また乾電池ケースは押棒5の内部に設ける
のみならず、図32に示すように後脚3に設けても良
い。すなわち後脚3の上端に設けられる連結部材26
は、電動モータ13を収納するためのスペースのみなら
ず、乾電池26Bを収納するためのスペースも備える。
この乾電池26Bは、例えば単3電池が6本である。
【0144】図33に、押棒5の上部中央に設けられる
ケース24を拡大して示す。このケース24の下側に設
けられるスイッチ23は、ハンドルロックレバーを兼ね
る。このハンドルロックレバーを手で握るようにして押
し込むと、ケース24の内部に配置されたエレキメイン
スイッチMSが入る構造となっている。エレキメインス
イッチMSが入った状態で、別に設けられた2つのサブ
スイッチS,Sのうちいずれか一方を押すことで、装置
の展開又は収束を行える。
【0145】この展開または収束を行う2つのサブスイ
ッチSは、常に露出しているものであっても良いが、図
34に示すように必要な時にのみ露出し操作できるもの
としても良い。すなわち、ハンドルロツクレバーを兼ね
るスイッチ23を手で掴むようにして押し込んだ状態
で、初めて2つのサブスイッチSが露出する。つまりハ
ンドルロックレバーを兼ねるスイッチ23には一体的に
スイッチカバー231が設けられており、このスイッチ
カバー231は通常な状態では前記2つのサブスイッチ
Sを覆った状態となっている。しかしハンドルロックレ
バーが押し込まれた状態では、このスイッチカバー23
1も移動し前記2つのサブスイッチSが露出して操作で
きる状態となる。
【0146】なお、4面折りの機構では、ハンドルロツ
クレバーを兼ねるスイッチ23を手で掴むようにして押
し込んだ状態で、押棒は中央から折れ曲がることができ
るようにロックが外れる。
【0147】また、例えば第二実施形態の変形例におい
て図7および図8に示すように装置の展開姿勢または収
束姿勢を維持する維持装置が示され、この維持装置にお
いては前記スイッチ23を兼ねるハンドルロックレバー
を操作することでスライダー7のロックが解除されるも
のであった。しかし、人手によりハンドルロックレバー
を操作しなくても、例えば図35に示すようにモータに
より自動的にスライダー7のロックおよびロックの解除
を行うことが可能である。
【0148】すなわち、押棒5の内部にはモータ5Mが
設けられ、減速器5M1を介して送りネジ5M2を回転
できるようになっている。この送りネジ5M2が回転す
ることで、送りネジ5M2が螺入されているナット71
1が設けられた嵌合スライダー71が移動する。この移
動により、嵌合スライダー71がスライダー7の嵌合凸
部72に嵌合したりあるいは嵌合が外れて解除されたり
する。
【0149】嵌合スライダー71は、押棒5の内部に移
動自在に設けられたインナパイプ712と一体化されて
いる。このインナパイプ712と前記減速器5M1との
間において、送りネジ5M2の回りには圧縮スプリング
5M3が配置されている。この圧縮スプリング5M3の
働きで、前記インナパイプ712は嵌合スライダー71
を嵌合させる方向に付勢する。
【0150】なお、嵌合スライダー71およびインナパ
イプ712にはスロット713が形成され、このスロッ
ト713に沿ってナット711が嵌合方向および嵌合を
解除する方向に移動できるようになっている。この嵌合
方向のナット711の移動により、嵌合スライダー71
が嵌合した後、更に、ナット711が嵌合方向に移動
し、十分に嵌合スライダー71のロックが行える構造と
なっている。
【0151】また36図に示すように、ケース24のス
イッチ23が入るためには、予め用意された小型カード
241が挿入され、カード読取り部242が情報を読み
取ることでセキュリティを解除しなければならない構成
とすることが可能である。
【0152】すなわち、ハンドルロックレバーを兼ねる
スイッチ23を押し込んでエレキメインスイッチMSが
入ると、表示部(液晶表示部)243に前記小型カード
241を挿入しなければ装置の展開または収束が行えな
い旨の警告が成される。そこで、その表示に従って小型
カード241を入れると、前記警告が消え、2つのサブ
スイッチS,Sのうちのいずれかを押すべき旨の指示が
表示される。
【0153】なお、表示部243には、前記警告のみな
らず、電池切れの表示など他の必要な表示が行われる。
更に、小型カード241は磁気ストライプを用いたもの
やバーコードを用いたものが考えられる。
【0154】図(D)に示すように、小型カード241
が挿入されると、小型カード241に書き込まれた情報
によって正しい小型カード242であるか否かが判別さ
れ、正しくなければ警告がなされる。正しければスイッ
チ回路が働きエレキメインスイッチMSがONであるこ
と、および2つのサブスイッチS,Sのうちいずれか一
方がONになることなどを条件として、電動モータ13
などが駆動される。このようにして装置の盗難予防が行
われる。
【0155】ケース24には、図37に示すようなスイ
ッチ回路、すなわち装置の展開動作あるいは収束動作に
おいて異物を挟み込んだ時にモータを逆転させるための
回路を設けることが可能である。
【0156】図において401は乾電池である。402
はエレキメインスイッチである。410は電動モータで
ある。411は位置検出回路である。412は開リミッ
ト検出回路である。413はNOT回路である。414
は閉リミット検出回路である。415はNOT回路であ
る。420は開用サブスイッチである。421はEX−
OR回路である。422は3入力AND回路である。4
23はトランジスターである。424は開リレーであ
る。425は開リレー424の接点である。430は閉
用サブスイッチである。431はEX−OR回路であ
る。432は3入力AND回路である。433はトラン
ジスターである。434は閉リレーである。435は閉
リレー434の接点である。440はシャント抵抗であ
る。441は電圧検出回路である。442は基準電源で
ある。443は電圧比較回路である。444はNOT回
路である。445は伝達遅延回路である。
【0157】すなわち乾電池401には、電動モータ4
10が、リレー接点425および435、更にシャント
抵抗440を介して接続されている。通常、リレー接点
425および435は通常b側にあり、電動モータ41
0の(+)端子および(−)端子は共に乾電池401
(−)極側に接続されるため、電動モータ410は動作
しない。
【0158】また、電動モータ410にはモータ回転軸
の絶対的な位置を検出する位置検出回路411が備えら
れ、開リミット検出回路412および閉方向リミット検
出回路414によって、電動モータ410の回転軸がリ
ミット状態にあることが検出される。なお開リミット検
出回路412は、電動モータ410の回転軸が開方向の
リミット状態にあるときには正値を、それ以外のときに
は負値を出力し、閉リミット回路414は、電動モータ
410の回転軸が閉方向のリミット状態にあるときには
正値を、それ以外のときには負値を出力する。
【0159】一方、電動モータ410が動作している
間、電動モータ410に流れる電流は、シャント抵抗4
40および電圧検出回路441によって電圧値に換算さ
れ、比較回路43によって基準電圧442と比較され
る。ここで、電動モータ410が普通に回転していると
きの電圧検出回路441の出力値を「X」,電動モータ
410の回転軸が異物を挟み込んで電動モータ410に
流れる電流が急増したときの電圧検出回路441の出力
値を「Y」とすると、基準電圧442は、 X< 基準電圧442 < Y となるように、予め設定されている。基準電圧442よ
りも電圧検出回路441の出力電圧値の方が低いと比較
回路443から負値が出力され、基準電圧442よりも
電圧検出回路441の出力電圧値の方が高いと比較回路
443から正値が出力される。比較回路443の出力は
NOT回路444で反転された後、伝達遅延回路445
によって遅延される。
【0160】ここで、 (1)電動モータ410の回転軸が開方向のリミットに
当たってない場合には、開リミット検出回路412の出
力が負値であり、NOT回路413の出力、すなわち、
AND回路のA入力は正値である。
【0161】(2)主エレキメインスイッチ402およ
び開用サブスイッチ420を閉じると、EX−OR回路
421のA入力が正値になり、また、EX−OR回路4
21のB入力が負値であるので、AND回路422のB
入力が正値になる。
【0162】(3)電動モータ410が動作を始める以
前、すなわち、電動モータ410に流れる電流がゼロの
状態では比較回路443の出力は負値であるので、NO
T回路444の出力は正値になり、これが伝達遅延回路
を経由して、AND回路422のC入力に伝達される。
【0163】以上の条件がそろうとトランジスター42
3が導通状態となり、開リレー424がオンになる。そ
の結果、開リレーの電気接点425がa側になり、直流
電動モータ410の(+)端子が乾電池401の(+)
端子に接続されて、電動モータ410は正転する。電動
モータ410は正転したときに開閉機構が開くように、
逆転したときに開閉機構が閉じるように設置されてお
り、開用サブスイッチ420を離してもエレキメインス
イッチ402が開くまで、開閉機構が開く方向に動作し
続ける。
【0164】モータ410が動作を続けて開方向のリミ
ット状態になると、上記(1)の条件が満たされなくな
り、トランジスタ423が非導通状態となって、電動モ
ータ410は停止する。
【0165】また、電動モータ410が動作中に、回転
軸が異物を挟み込んで負荷が上昇すると、上述したよう
に比較回路443の出力が正値となる。その結果、EX
−OR回路421の出力が負値となり、上記(2)の条
件が満たされなくなりトランジスタ423が非導通状態
となる。一方、EX−OR回路431の出力は正値にな
るため、AND回路432のA,B,C入力が全て正値
になり、トランジスタ433が導通状態となる。その結
果、モータは逆転を始める。しかし、伝達遅延回路44
5によって、比較回路443の出力変化がAND回路4
32のC入力に負値として伝達されると、ANDの条件
が満たされなくなり、トランジスタ433が非導通状態
となって、電動モータ410は停止する。
【0166】閉方向の動作も同様に実施でき、以上のよ
うに、挟み込み時のモータ逆転が実現される。
【0167】また、第一実施形態などではスライダー7
の上方停止位置と下方停止位置にそれぞれリミットスイ
ッチを設けて確実に電動モータ13を停止させるものと
したが、このようなリミットスイッチを廃止し、電動モ
ータ13に流れる電流の変化を検出して電動モータ13
を停止させることができる。
【0168】すなわち図38に示すような回路をケース
24内に設ける。図において501は乾電池である。5
02はエレキメインスイッチである。510は電動モー
タである。520は開用サブスイッチ(押しボタン式)
である。521はOR回路である。522はラッチ回路
である。523はドライブトランジスターである。52
4は開リレーである。525は開リレー524の接点で
ある。530は閉用サブスイッチ(押しボタン式)であ
る。531はOR回路である。532はラッチ回路であ
る。533ドライブトランジスターである。534は閉
リレーである。535は閉リレー534の接点である。
540はシャント抵抗である。541は電圧検出回路で
ある。542は基準電源である。543は電圧比較回路
である。
【0169】すなわち乾電池501には、電動モータ5
10が、リレー接点525および535、更にシャント
抵抗540を介して接続されている。通常、リレー接点
525および535は通常b側にあり、電動モータ51
0の(+)端子および(−)端子は共に乾電池501の
(−)極側に接続されるため、電動モータ510は動作
しない。
【0170】エレキメインスイッチ502を閉じたまま
開用サブスイッチ520を一旦押すと、ラッチ回路52
2がセットされ、一方、ラッチ回路532はOR回路5
31を介してリセットされる。すると、ドライブトラン
ジスター523は導通状態、ドライブトランジスター5
33は非導通状態となり、開リレー524のみがオンに
なる。その結果、開リレーの電気接点525がa側にな
り、電動モータ510(+)端子が乾電池501の
(+)端子に接続されて、電動モータ510は正転す
る。電動モータ510は、正転したときに開閉機構が開
くように、逆転したときに開閉機構が閉じるように設置
されており、開用サブスイッチ520を離してもエレキ
メインスイッチ502が開くまで、開閉機構が開く方向
に動作し続ける。
【0171】電動モータ510が動作している間、電動
モータ510に流れる電流は、シャント抵抗540およ
び電圧検出回路541によって電圧値に換算され、比較
回路543によって基準電圧542と比較される。ここ
で、電動モータ510が普通に回転しているときの電圧
検出回路541の出力値を「X」、電動モータ510の
回転軸が拘束されて電動モータ510に流れる電流が急
増したときの電圧検出回路541の出力値を「Y]とす
ると、基準電圧542は、 X< 基準電圧42 < Y となるように、予め設定されている。また、基準電圧5
42よりも電圧検出回路541の出力電圧値の方が高く
なると、比較回路543から、OR回路521およびO
R回路531を経由して、ラッチ回路522およびラッ
チ回路532のリセット端子(R)に対してリセット信
号が送られる。
【0172】ここで、電動モータ510が開方向に動作
し続けた結果、電動モータ510の回転軸が機械的なリ
ミットに当たって拘束されると、電動モータ510に流
れる電流が急激に増え、上述のシーケンスに従ってラッ
チ回路522がリセットされる。このため、ドライブト
ランジスター523が非導通状態となり、開リレー52
4もオフになる。その結果、開リレーの電気接点525
がb側に戻り、即座に電動モータ510は停止する。
【0173】一方、エレキメインスイッチ502を閉じ
たまま閉スイッチ530を一旦押すと、ラッチ回路52
2がOR回路521を介してリセットされ、一方、ラッ
チ回路532はセットされる。すると、ドライブトラン
ジスター523は非導通状態、ドライブトランジスター
533は導通状態となり、閉リレー534のみがオンに
なる。その結果、開リレーの電気接点535がa側にな
り、電動モータ510の(−)端子が乾電池501の
(+)端子に接続されて、電動モータ510は逆転す
る。このとき電動モータ510は閉スイッチ530を離
してもエレキメインスイッチ502が開くまで、開閉機
構が閉じる方向に動作し続ける。この場合にも、電動モ
ータ510が閉方向に動作し続けて、電動モータ510
の回転軸が機械的なリミットに当たって拘束されると、
電動モータ510に流れる電流が急激に増え、上述のシ
ーケンスに従って閉リレー534がオフになる。その結
果、開リレーの電気接点535がb側に戻り、即座に電
動モータ510は停止する。
【0174】以上のように、ワンタッチ式のリミットス
イッチレスが実現される。
【0175】また、電動モータが急激に始動することが
ないように徐々に回転をあげていくための回路、すなわ
ち図39に示すような回路をケース23内に設けること
ができる。
【0176】図において601は乾電池である。602
はエレキメインスイッチである。610は電動モータで
ある。620は開スイッチである。621は開リレーで
ある。622は開リレー621の接点である。623は
ダイオードである。630は閉スイッチである。631
は開リレーである。632は開リレー631の接点であ
る。633はダイオードである。640は充電抵抗であ
る。641はコンデンサーである。642はベース抵抗
である。643はトランジスターである。
【0177】すなわち乾電池601には、電動モータ6
10が、リレー接点622および632、更にトランジ
スター643を介して接続されている。通常、リレー接
点622および632は通常b側にあり、電動モータ6
10の(+)端子および(−)端子は共に乾電池601
の(−)極側に接続されるため、電動モータ610は動
作しない。
【0178】エレキメインスイッチ602および開スイ
ッチ620を閉じると開リレー621がオンになり、開
リレーの電気接点622がa側になる。すると電動モー
タ610の(+)端子が乾電池601の(+)端子に接
続され、ダイオード623および充電抵抗640を経由
してコンデンサー641の充電が始まる。このとき、コ
ンデンサー641の電圧が上昇するに従い、ベース抵抗
642を介してトランジスター643のベース端子
(B)に電流が流れ始めるため、コレクタ端子(C)か
らエミッタ端子(E)方向への電流も徐々に流れだす。
電動モータ610は、正転したときに開閉機構が開くよ
うに、逆転したときに開閉機構が閉じるように設置され
ており、エレキメインスイッチ602および開スイッチ
620を閉じたときには、電動モータ610は正転方向
に、急激に始動することなく、回転を上げていく。
【0179】一方、エレキメインスイッチ602および
閉スイッチ630を閉じると閉リレー631がオンにな
り、閉リレーの電気接点632がa側になる。すると、
電動モータ610の(−)端子が乾電池601の(+)
端子に接続され、ダイオード633および充電抵抗64
0を経由してコンデンサー641の充電が始まる。以
後、上述した正転方向の場合と同様にして、エレキメイ
ンスイッチ602および閉スイッチ630を閉じたとき
には、電動モータ610は逆転方向に、急激に始動する
ことなく、回転を上げていく。
【0180】以上のように、ソフトスタートが実現され
る。また上記には、「リミットスイッチ」も「リミット
スイッチレス回路」もない場合について説明したが、本
実施例は「リミットスイッチ」および「リミットスイッ
チレス回路」いずれの場合にも適用することができる。
【0181】また、前記図38においては例えば閉スイ
ッチ630を一旦押すとその後離しても装置は閉じる方
向すなわち収束方向へ動作し続けるもの、すなわちワン
タッチ式の回路となっていたが、図40に示すようにこ
のワンタッチ式をやめ、単なるリミットスイッチレスの
回路とすることも可能である。
【0182】図において701は乾電池である。702
はエレキメインスイッチである。710は電動モータで
ある。720は開スイッチである。721は開リレーで
ある。722は開リレー721の接点である。730は
閉スイッチである。731は閉リレーである。732は
閉リレー731の接点である。740はシャント抵抗で
ある。741は電圧検出回路である。742は基準電源
である。743は電圧比較回路である。744はトリガ
ー回路である。745はラッチ回路である。750はド
ライブトランジスターである。
【0183】すなわち乾電池701には、電動モータ7
10が、リレー接点722および732、更にシャント
抵抗740を介して接続されている。通常リレー接点7
22および732は通常b側にあり、電動モータ710
の(+)端子および(−)端子は共に乾電池701の
(−)極側に接続されるため、電動モータ710は動作
しない。
【0184】エレキメインスイッチ702および開スイ
ッチ720を閉じると、トリガー回路744によってラ
ッチ回路745のセツト端子(S)に入力が加わり、ラ
ッチ回路745がセットされる。すると、ドライブトラ
ンジスター750が導通して、開リレー721がオンに
なる。その結果、開リレーの電気接点722がa側にな
り、電動モータ710の(+)端子が乾電池701の
(+)端子に接続されて、電動モータ710は正転す
る。電動モータ710は,正転したときに開閉機構が開
くように、逆転したときに開閉機構が閉じるように設置
されており、エレキメインスイッチ702および開スイ
ッチ720を閉じている間は、開閉機構が開く方向に動
作する。
【0185】電動モータ710が動作している間、電動
モータ710に流れる電流は、シャント抵抗740およ
び電圧検出回路741によって電圧値に換算され、比較
回路743によって基準電圧742と比較される。ここ
で、電動モータ710が普通に回転しているときの電圧
検出回路741の出力値を「X」,電動モータ710の
回転軸が拘束されて電動モータ710に流れる電流が急
増したときの電圧検出回路741の出力値を「Y」とす
ると、基準電圧742は、 X< 基準電圧742 < Y となるように、予め設定されている。また、基準電圧7
42よりも電圧検出回路741の出力電圧値の方が高く
なると、比較回路743によって、ラッチ回路745の
リセット端子(R)に対してリセット信号が送られる。
【0186】ここで、電動モータ710が開方向の動作
し続けた結果、電動モータ710の回転軸が機械的なリ
ミットに当たって拘束されると、電動モータ710に流
れる電流が急激に増え、上述のシーケンスに従ってラッ
チ回路745がリセットされる。このため、ドライブト
ランジスター750が非導通状態となり、開リレー72
1もオフになる。その結果、開リレーの電気接点722
がb側に戻り、即座に電動モータ710は停止する。
【0187】一方、エレキメインスイッチ702および
開スイッチ730を閉じると、トリガー回路744によ
ってラッチ回路745のセット端子(S)に入力が加わ
り、ラッチ回路745がセットされる。すると、ドライ
ブトランジスター750が導通して、開リレー731が
オンになる。その結果、開リレーの電気接点732がa
側になり、電動モータ710の(−)端子が乾電池70
1の(+)端子に接続されて、電動モータ710は逆転
する。このとき電動モータ710は、開閉機構が閉じる
方向に動作する。この場合にも、電動モータ710が閉
方向に動作し続けて、電動モータ710の回転軸が機械
的なリミットに当たって拘束されると、電動モータ71
0に流れる電流が急激に増え、上述のシーケンスに従っ
て閉リレー731がオフになる。その結果、開リレーの
電気接点732がb側に戻り、即座に電動モータ710
は停止する。
【0188】以上のように、電気的なリミット検出機構
(リミットスイッチレス)が実現される。
【0189】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1、2、
3、4、5、6、または7の発明による折りたたみ式着
座装置は、従来の回動式のブラケットをまったく使用せ
ず、電動モータの駆動によって、スライダが後脚に沿っ
て上方又は下方へ移動されるスライド方式を採用したた
め、従来のようなこつを要する面倒な操作が全く不要で
あり、簡単な操作によって着座装置の収束操作と展開操
作を行うことができるものである。
【0190】すなわち、請求項1、2、または3の発明
による折りたたみ式着座装置は、後脚に設けられた電動
モータで固定ナットを回転することにより、この固定ナ
ットに螺入されたスクリューシャフトおよびスライダを
後脚の長手方向に沿って上方又は下方へ移動させること
がができ、このスライダの上方移動又は下方移動によ
り、該スライダにヒンジ結合された側棒と押棒のヒンジ
結合位置が後脚の長手方向に沿って上方又は下方に移動
する結果、前脚を後脚側に引き寄せ又は押し出して前脚
と後脚の開脚又は閉脚を行い、同時に肘掛部材を後部下
方に傾倒し又は復帰させ、さらに押棒を前方に起立させ
又は後方に傾倒させる着座装置の収束と展開とを行うこ
とができる。
【0191】また、請求項4の発明の折りたたみ式着座
装置は、後脚に設けられた電動モータでピニオンギヤを
回転することにより、このピニオンギヤに噛み合ったラ
ックギヤおよびスライダを後脚の長手方向に沿って上方
又は下方へ移動させることがができ、このスライダの上
方移動又は下方移動により、該スライダにヒンジ結合さ
れた側棒と押棒のヒンジ結合位置が後脚の長手方向に沿
って上方又は下方に移動する結果、前脚を後脚側に引き
寄せ又は押し出して前脚と後脚の開脚又は閉脚を行い、
同時に肘掛部材を後部下方に傾倒し又は復帰させ、さら
に押棒を前方に起立させ又は後方に傾倒させる着座装置
の収束と展開とを行うことができる。
【0192】また、請求項5または6の発明の折りたた
み式着座装置は、後脚に設けられた電動モータで線材例
えばワイヤを駆動することにより、このワイヤに設けら
れたスライダを後脚の長手方向に沿って上方又は下方へ
移動させることがができ、このスライダの上方移動又は
下方移動により、該スライダにヒンジ結合された側棒と
押棒のヒンジ結合位置が後脚の長手方向に沿って上方又
は下方に移動する結果、前脚を後脚側に引き寄せ又は押
し出して前脚と後脚の開脚又は閉脚を行い、同時に肘掛
部材を後部下方に傾倒し又は復帰させ、さらに押棒を前
方に起立させ又は後方に傾倒させる着座装置の収束と展
開とを行うことができる。
【0193】また、請求項7の発明の折りたたみ式着座
装置は、後脚に設けられた電動モータにより、ウォーム
ギヤおよびウオームホィールを介して、スクリューシャ
フトを回転することにより、このスクリューシャフトが
螺入された移動ナットおよびスライダを後脚の長手方向
に沿って上方又は下方へ移動させることができ、このス
ライダの上方移動又は下方移動により、該スライダにヒ
ンジ結合された側棒と押棒のヒンジ結合位置が後脚の長
手方向に沿って上方又は下方に移動する結果、前脚を後
脚側に引き寄せ又は押し出して前脚と後脚の開脚又は閉
脚を行い、同時に肘掛部材を後部下方に傾倒し又は復帰
させ、さらに押棒を前方に起立させ又は後方に傾倒させ
る着座装置の収束と展開とを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態による折りたたみ式着座
装置の斜視図である。
【図2】図1の折りたたみ式着座装置を展開した片側の
構造を示す図である。
【図3】図1の折りたたみ式着座装置を収束した片側の
構造を示す図である。
【図4】図1の折りたたみ式着座装置を展開した状況を
示す正面図である。
【図5】(A)は片側後脚に沿ってスライダを上方停止
位置に移動した構造を示す図であり、(B)は(A)の
B−B断面図であり、(C)は片側後脚に沿ってスライ
ダを下方停止位置に移動した構造を示す図である。
【図6】本発明の第二実施形態を示すもので、(A)は
片側後脚に沿ってスライダを上方停止位置に移動した構
造を示す図であり、(B)は(A)のB−B断面図であ
り、(C)は(A)において片側後脚に沿ってスライダ
を下方停止位置に移動した構造を示す図である。
【図7】他の実施形態における収束および展開姿勢を維
持する維持装置を、展開姿勢において示す拡大図であ
る。
【図8】図7の装置を収束姿勢において示す拡大図であ
る。
【図9】従来の折りたたみ式ベビーカーの展開状態を示
す側面図である。
【図10】従来の折りたたみ式ベビーカーの収束状態を
示す側面図である。
【図11】本発明の第三実施形態の折りたたみ式着座装
置を展開した片側の構造を示す図である。
【図12】図11の折りたたみ式着座装置を収束した片
側の構造を示す図である。
【図13】(A)は、図11の要部を示し、片側後脚に
沿ってスライダを上方停止位置に移動した構造を示す図
であり、(B)は(A)のB−B断面図であり、(C)
は、図12の要部を示し、片側後脚に沿ってスライダを
下方停止位置に移動した構造を示す図である。
【図14】本発明の第四実施形態の折りたたみ式着座装
置を展開した片側の構造を示す図である。
【図15】図14の折りたたみ式着座装置を収束した片
側の構造を示す図である。
【図16】(A)は、図14の要部を示し、片側後脚に
沿ってスライダを上方停止位置に移動した構造を示す図
であり、(B)は(A)B−B断面図であり、(C)は
図15の要部を示し、片側後脚に沿ってスライダを下方
停止位置に移動した構造を示す図である。
【図17】本発明の第五実施形態の折りたたみ式着座装
置を展開した片側の構造を示す図である。
【図18】図17の折りたたみ式着座装置を収束した片
側の構造を示す図である。
【図19】(A)は、図17の要部を示し、片側後脚に
沿ってスライダを上方停止位置に移動した構造を示す側
面図であり、(B)は(A)の正面図である。
【図20】片側後脚の内部に電動モータとスクリューシ
ャフトを直線的に配置した変形例を示す要部拡大図であ
る。
【図21】(A)は図20の上部における拡大図であ
り、(B)は(A)のB−B断面図である。
【図22】(A)は図20の電動モータとスクリューシ
ャフトの結合構造を示す拡大図であり、(B)は(A)
のB−B断面図である。
【図23】図20のナット付近の断面図である。
【図24】図23のナットと後脚3との関係を示す図で
あり、(A)は側面図であり、(B)は(A)の断面図
であり、(C)は背面図である。
【図25】ナットと係合レバーとの関係を示す側面図で
ある。
【図26】変形例において、ナットと案内長孔との関係
を示す断面図である。
【図27】スクリューシャフトとインナーフレームとの
関係を示す後脚の縦断面図である。
【図28】変形例において、ナットにブラシが配置され
た状態を示す図であり、(A)は全体側面図、(B)は
(A)の断面図、(C)はブラシハウジングの側面図、
(D)は(C)の断面図である。
【図29】スライダー等の摺動部品の要部を示す縦断面
図である。
【図30】変形例において、押棒を乾電池ケースとする
場合の図であり、(A)は全体図、(B)は(A)のB
−B断面図である。
【図31】(A)(B)(C)は、変形例において、押
棒を乾電池ケースとして使用しない部位の押棒の例を示
す断面図である。
【図32】変形例において、後脚を乾電池ケースとする
場合の図であり、(A)は後脚の全体側面図、(B)は
(A)の正面図、(C)は(A)の断面図である。
【図33】変形例において、スイッチが設けられるケー
スを示す図であり、(A)は平面図、(B)は(A)の
正面図である。
【図34】他の変形例において、スイッチが設けられる
ケースを示す図であり、(A)は平面図、(B)は
(A)の側面図、(C)は作用を示す平面図、(D)は
(C)の側面図である。
【図35】変形例において、スライダーのロックをモー
タで行うための機構を示す図であり、(A)はロック状
態の側面図、(B)は(A)のロック解除状態の側面図
である。
【図36】さらに他の変形例において、スイッチが設け
られるケースを示す図であり、(A)は平面図、(B)
は(A)の正面図、(C)は(A)の側面図、(D)は
(A)のカード読取り部の回路のフロー図である。
【図37】異物を挟み込んだ時にモータを逆転させるた
めのモータ制御回路図である。
【図38】スライダを停止位置で停止させるリミットス
イッチを廃止し、且つワンタッチ式のスイッチ動作とす
るためのモータ制御回路図である。
【図39】モータが始動時に徐々に回転を上げていくた
めのモータ制御回路図である。
【図40】スライダを停止位置で停止させるリミットス
イッチを廃止するためのモータ制御回路図である。
【符合の説明】
2…前脚、3…後脚、4…肘掛部材、5…押棒、6…側
棒、7…スライダ、8…固定ナット、9…スクリューシ
ャフト、9a…係止片、10、11、12…横棒、13
…電動モータ、13a…回転軸、13e2…ウォームギ
ヤ、16…案内長孔、109…ラックギヤ、109a…
係止片、113a…回転軸、113e…ピニオンギヤ、
209…ラックギヤ、209b、209c…ワイヤプー
リ、209a…係止片、308…固定ナット(雌捩)、
308a…係止片、309…スクリューシャフト、31
3a…回転軸、313c…ウォームギヤ、313d…ウ
ォームホィール。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年7月30日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図32
【補正方法】変更
【補正内容】
【図32】

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】前脚と後脚の各上端が肘掛部材に対してヒ
    ンジ結合され、該肘掛部材の後端が押棒にヒンジ結合さ
    れ、該押棒の下端が前記後脚の長手方向に沿って移動す
    るスライダにヒンジ結合され、該スライダに対して一端
    がヒンジ結合された側棒の他端が前記前脚にヒンジ結合
    されて成る骨組を備え、前記スライダの移動、スライダ
    が上方に位置した着座装置の展開姿勢の維持、およびス
    ライダが下方に位置した着座装置の収束姿勢の維持を電
    動モータが行う折りたたみ式の着座装置において、 電動モータにより回転され軸方向には固定されている固
    定ナットと、固定ナットの内部に螺入され固定ナットの
    回転に伴い長手方向に移動可能なスクリューシャフト
    と、このスクリューシャフトの一端に設けられた前記ス
    ライダと、を有することを特徴とする折りたたみ式の着
    座装置。
  2. 【請求項2】電動モータとスクリューシャフトは平行に
    設けられていることを特徴とする請求項1記載の折りた
    たみ式の着座装置。
  3. 【請求項3】電動モータは、後脚の上方においてとスク
    リューシャフトに対し直行状態に設けられ、電動モータ
    の回転力がウォームギヤを介してスクリューシャフトに
    伝達されることを特徴とする請求項1記載の折りたたみ
    式の着座装置。
  4. 【請求項4】前脚と後脚の各上端が肘掛部材に対してヒ
    ンジ結合され、該肘掛部材の後端が押棒にヒンジ結合さ
    れ、該押棒の下端が前記後脚の長手方向に沿って移動す
    るスライダにヒンジ結合され、該スライダに対して一端
    がヒンジ結合された側棒の他端が前記前脚にヒンジ結合
    されて成る骨組を備え、前記スライダの移動、スライダ
    が上方に位置した着座装置の展開姿勢の維持、およびス
    ライダが下方に位置した着座装置の収束姿勢の維持を電
    動モータが行う折りたたみ式の着座装置において、 電動モータにより回転されるピニオンギヤと、ピニオン
    ギヤと噛み合い後脚の長手方向に設けられたラックギヤ
    と、ラックギヤを長手方向に移動自在に支持するガイド
    ローラと、このラックギヤの一端に設けられた前記スラ
    イダと、を有することを特徴とする折りたたみ式の着座
    装置。
  5. 【請求項5】前脚と後脚の各上端が肘掛部材に対してヒ
    ンジ結合され、該肘掛部材の後端が押棒にヒンジ結合さ
    れ、該押棒の下端が前記後脚の長手方向に沿って移動す
    るスライダにヒンジ結合され、該スライダに対して一端
    がヒンジ結合された側棒の他端が前記前脚にヒンジ結合
    されて成る骨組を備え、前記スライダの移動、スライダ
    が上方に位置した着座装置の展開姿勢の維持、およびス
    ライダが下方に位置した着座装置の収束姿勢の維持を電
    動モータが行う折りたたみ式の着座装置において、 電動モータにより回転される駆動プーリと、駆動プーリ
    と従動プーリとの間で後脚の長手方向に張り渡された線
    材と、線材の一部に設けられた前記スライダと、を有す
    ることを特徴とする折りたたみ式の着座装置。
  6. 【請求項6】線材が、ワイヤであることを特徴とする請
    求項5記載の折りたたみ式の着座装置。
  7. 【請求項7】前脚と後脚の各上端が肘掛部材に対してヒ
    ンジ結合され、該肘掛部材の後端が押棒にヒンジ結合さ
    れ、該押棒の下端が前記後脚の長手方向に沿って移動す
    るスライダにヒンジ結合され、該スライダに対して一端
    がヒンジ結合された側棒の他端が前記前脚にヒンジ結合
    されて成る骨組を備え、前記スライダの移動、スライダ
    が上方に位置した着座装置の展開姿勢の維持、およびス
    ライダが下方に位置した着座装置の収束姿勢の維持を電
    動モータが行う折りたたみ式の着座装置において、 電動モータにより回転されるウォームギヤと、ウォーム
    ギヤに噛み合うウォームホィールと、ウォームホィール
    と同軸で一体に設けられる後脚の長手方向に配置される
    スクリューシャフトと、このスクリューシャフトが螺入
    する雌ネジを有する前記スライダと、を有することを特
    徴とする折りたたみ式の着座装置。
JP8054496A 1996-03-12 1996-03-12 折りたたみ式の着座装置 Pending JPH09240480A (ja)

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