JPH0924036A - 磁気共鳴イメージング装置 - Google Patents

磁気共鳴イメージング装置

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Publication number
JPH0924036A
JPH0924036A JP7197105A JP19710595A JPH0924036A JP H0924036 A JPH0924036 A JP H0924036A JP 7197105 A JP7197105 A JP 7197105A JP 19710595 A JP19710595 A JP 19710595A JP H0924036 A JPH0924036 A JP H0924036A
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JP
Japan
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signal
frequency
signals
magnetic resonance
magnetic field
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Application number
JP7197105A
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English (en)
Inventor
Takayuki Shimizu
隆行 清水
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Hitachi Healthcare Manufacturing Ltd
Original Assignee
Hitachi Medical Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、複数の受信コイルからの受信信号
を、煩雑な伝送線の引き回しをすることなく信号伝送で
きるMRI装置を提供することを目的とする。 【構成】複数の受信コイル201〜204で検出したNMR信
号a〜dをそれぞれ干渉しない周波数及び周波数間隔とす
るために、それぞれ周波数の異なる局所発振器信号fc1
〜fc4により周波数変換するミキサー209〜212と、必要
な周波数成分のみを通過させるアナログフィルタ213〜2
16とを設ける。周波数変換した各々の信号A'〜D'は信号
合成器217で合成され、煩雑な伝送線を引き回すことな
く、例えば1本の同軸ケーブルで受信器まで信号伝送さ
れる。操作室におかれた受信器では、合成信号Qは分配
器301及びアナログフィルタ302〜305により信号分離さ
れ、各信号はミキサー311〜314により周波数変換された
後、アナログフィルタを介して検波器に入力される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気共鳴イメージ
ング(以下、MRIという)装置に関し、特に複数の受
信コイルから得られた信号を変換・合成する信号検出手
段及び合成信号を分離・変換する受信器を備えたMRI
装置に係わる。
【0002】
【従来の技術および発明が解決する課題】MRI装置
は、静磁場中に置かれた被検体に高周波磁場を照射する
ことにより、被検体の組織を構成する特定の核種の原子
核スピンに発生する核磁気共鳴信号(以下、NMR信号
という)を検出し、このNMR信号に信号処理、演算を
施すことにより、組織の断層画像やスペクトル情報を
得、画像として出力するものであり、NMR信号に位置
情報を付加するために静磁場に重畳して傾斜磁場を印加
する。このようなMRI装置で、NMR信号を検出する
ための検出器は、NMR信号が高周波信号であることか
ら高周波コイルで構成されている。
【0003】高周波コイルとしては、対象部位に合せて
頭部・胸腹部全体の撮影には電流分布の均一性の良いマ
ルチプル・エレメント型、特定の部位を撮影するには高
感度のサーフェスコイル等種々の形状のものが用いられ
ているが、感度が良好でそのうえ視野を広げてもSN比
が良いことから、フェーズド・アレイ・コイル或いはマ
ルチプルコイルと呼ばれる複数の受信コイルから構成さ
れたものが用いられている。このような複数の受信コイ
ルから得られる信号は、従来受信器において合成された
後、画像再構成のために信号処理されている。
【0004】ところで通常MRI装置では、静磁場発生
磁石、傾斜磁場発生装置及び高周波送信コイル等の各磁
場発生装置やNMR信号受信のための高周波コイルは、
電磁シールド・ルームに設置されているが、受信器、信
号処理装置等の制御系は電磁シールド・ルームから数m
〜数十m離れた機械室に設置されている。従って、受信
コイルで受信した信号を受信器まで伝送するには、数m
〜数十m信号伝送ケーブルを必要とする。この信号伝送
ケーブルは、受信コイルが複数の場合には受信コイルご
とに敷設する必要があり、限られた空間に、多数の信号
伝送ケーブルの引き回すという方法を採らざるを得なか
った。
【0005】このような従来技術においては、 信号伝
送ケーブルの本数が多いため、受信コイル設置の際の操
作性が悪く、また、照射コイルからの高周波電力を誘起
する箇所が増え、絶縁、デカップリング等の安全対策の
コストも高くなるという難点がある。さらに、ケーブル
が煩雑に引き回されるため、ケーブルにノイズが誘起さ
れる機会が増え、画質の低下を引き起こす要因ともな
る。
【0006】一方、受信コイルから受信器への信号伝送
に信号伝送線を用いずに無線伝送方式を採用した技術が
報告されている(1992年 SMRM(Sociaty of M
agnetic Resonance in Medicine)予稿集4020頁、
C.Leussler、無線操作のための集積線形送信
器を備えたMRI用受信コイル「Receive coils forMRI
with integrated linear translator for wireless op
eration」)。この技術では、単一のクォドラチャー
(QD)コイルに備えられた送信器が開示され、この送
信器ではQDコイルからの信号を増幅後、無線周波数に
周波数変換した後、ボア内のRFアンテナにより受信器
に伝送するもので、無線周波数に周波数変換するための
局部発振機(LO)として、受信器側に備えられたLO
からアンテナを介して送られる300MHzが利用され
ている。但し、ここでは単一の受信コイルに対する無線
方式について報告しているに留り、複数の受信コイルに
対する伝送方式については言及していない。また、この
公知例では、LOは受信器側に一つだけ備えられてお
り、受信器において受信した無線周波数の信号を周波数
変換するときにも、またQDコイルからの信号を周波数
変換するときにも同一のLOを利用している。従って、
ここに開示される無線伝送の技術は、複数の受信コイル
からの信号を無線伝送するには周波数変換の点で難点が
あった。
【0007】
【発明の目的】本発明は、複数の受信コイルからの受信
信号を、多数の伝送線を煩雑に引き回すことなく信号伝
送できるMRI装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の磁気共鳴イメージング装置は、静磁場、傾斜磁場及
び高周波磁場の各磁場を発生する各磁場発生手段と、検
査対象からの核磁気共鳴信号を検出する信号検出手段
と、核磁気共鳴信号を受信する受信器と、受信器からの
信号に基づき画像再構成のための信号処理、演算を行な
う信号処理手段と、演算結果を出力する出力手段とを備
えたものであり、信号検出手段は、高周波信号を受信す
る複数の高周波コイル、高周波コイルにそれぞれ接続さ
れ、受信された高周波信号の周波数を変換する周波数変
換手段、周波数変換された複数の信号を合成する信号合
成手段及び信号合成手段により合成された信号を伝送す
る信号伝送手段を備えている。信号伝送手段は信号伝送
線でも、無線伝送でもよいが好適には単一の伝送線又は
無線伝送である。また、受信器は、信号伝送手段により
伝送された、合成信号を所定帯域の信号だけを通過させ
るフィルタにより帯域ごとに分離する信号分離手段、フ
ィルタを通過した信号の周波数を変換する周波数変換手
段、周波数変換の信号を、参照信号により検波する検波
器、及び検波器で得られた信号をデジタル信号に変換す
るA/D変換器を備えている。
【0009】MRI装置の信号検出手段において、複数
の高周波コイルで受信された高周波信号はそれぞれ、周
波数変換手段によって各々が干渉しない周波数に変換さ
れ、不要な周波数信号を取り除いてから、信号合成手段
によってもとの高周波信号の数より少ない数の信号に合
成し、伝送する。この信号合成手段によって、複数の信
号を1つの信号にまとめあげることができる。ここで合
成された信号は、単一若しくは複数の信号伝送線又は無
線伝送により信号検出手段から受信器に伝送される。受
信器は、受信した合成信号を分離してもとの複数の信号
に戻し、周波数変換手段により高周波コイルで受信した
もとの周波数に戻し、検波器により参照信号で検波し、
デジタル信号に変換する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を詳細に説
明する。図2は、本発明が適用される一実施例であるM
RI装置のブロック図である。このMRI装置を構成す
る各装置は、電磁シールドルーム及び機械室又は操作室
に配置されている。電磁シールドルームには、磁場発生
手段として、被検体104の置かれる空間内に静磁場を
発生させる静磁場コイル101、各々直交するX・Y・
Z方向の傾斜磁場を発生させる傾斜磁場コイル103及
び高周波磁場を発生させる照射用高周波(RF)コイル
108が備えられ、更に照射用RFコイル108から発
せられる高周波磁場により被検体104から生じるNM
R信号を検出する信号検出手段として受信用RFコイル
121及び検出信号を増幅するプリアンプ109が備え
られ、プリアンプ109からの出力は同軸ケーブル12
0を介して機械室に送られる。
【0011】尚、ここでは各々1つの受信用RFコイル
121とプリアンプ109しか示されていないが、本発
明においては受信用RFコイル121は、例えばフェイ
ズド・アレイ・コイルのように複数の受信用RFコイル
から成り、それぞれプリアンプが接続されるとともに、
各受信用RFコイルで受信された信号を周波数変換し合
成するための回路が設けられている。このような回路を
含む信号検出手段の詳細な構成については後述する。
【0012】また、機械室には各磁場発生手段を駆動制
御する駆動系、信号検出手段により検出されたNMR信
号を受信する受信器117及び受信器117からの信号
を画像処理・出力する信号処理系を備えている。
【0013】この駆動系は、静磁場コイル101を駆動
する駆動電源102、傾斜磁場コイル103を駆動し、
被検体104の置かれている空間の磁場分布を所望の傾
斜を有する分布とする駆動電源114、照射用RFコイ
ル108から高周波磁場を発生させるための高周波パル
スを発生する高周波パルス発生器106、高周波パルス
を増幅する電力増幅器107、並びに駆動電源114及
び高周波パルス発生装置106と接続し、各装置に種々
の命令を一定のタイミングで出力する制御装置105を
備えている。受信器117は、高周波パルス発生器10
6に接続され、互いに90度位相の異なる2つの参照信
号を発生させる検波信号発生装置115と、2つの検波
器110とを備えており、検波器110はそれぞれ同軸
ケーブル120からの受信信号及び検波信号発生器10
6からの検波信号を受け、直交検波をし、実部及び虚部
からなるアナログ信号を出力する。信号処理系は、2つ
の検波器110から送られてくる実部及び虚部からなる
アナログ信号をそれぞれデジタル信号に変換するA/D
変換器111、実部デジタル信号及び虚部デジタル信号
から画像処理結果を得る信号処理装置112、及び信号
処理の結果を表示する出力手段である表示装置113を
備えている。
【0014】このMRI装置においては、高周波パルス
発生器106の出力が電力増幅器107で増幅され、照
射用RFコイル108を励振し、照射用RFコイル10
8から高周波磁場が発せられる。また3軸方向の傾斜磁
場コイル103の各駆動電源114により傾斜磁場コイ
ル103が駆動されることにより、傾斜磁場がパルス状
に静磁場に重畳される。これら高周波磁場及び傾斜磁場
の印加は制御装置105の制御により所定のパルスシー
ケンスで繰り返される。このようなパルスシーケンスに
基づき被検体104に発生するNMR信号は、信号検出
手段の受信用RFコイル121に受信され、その信号成
分は、プリアンプ109で増幅された後同軸ケーブル1
20を通して機械室に導かれる。ここで、信号検出手段
は、複数の受信用RFコイルで検出された信号を合成し
1つの信号して伝送する。
【0015】次に、本発明の信号検出手段の実施例につ
いて図1(a)を用いて説明する。この信号検出手段
は、フェーズド・アレイ・コイルのように複数からなる
受信用RFコイル201〜204、受信用RFコイル2
01〜204で検出された信号をそれぞれ増幅するプリ
アンプ205〜208、増幅された信号をそれぞれ後述
する方法で周波数を変換する周波数変換手段(ミキサ
ー)209〜212、周波数変換された信号においてそ
れぞれ不要な周波数成分を除去し必要な周波数成分だけ
を通過させるアナログフィルタ213〜216、及びそ
れぞれのフィルタ通過した複数の信号を重ね合わせて1
の信号に合成する信号合成器217を備えている。
【0016】ミキサー209〜212は、図示しない局
部発振器に接続され、それぞれ異なる周波数のLO信号
により各受信用RFコイル201〜204からの信号を
ミキシングし周波数変換する。このような周波数のそれ
ぞれ異なる局部発振器(LO)信号の発生回路の一例を
図3に示す。ここでは、例えば500MHzのLO信号
を発生する1つの局部発振器220からの信号に、50
MHzのLO信号を発生する他の局部発振器221から
の信号をミキシングした500±50MHzの信号と、
局部発振器221からの信号を逓倍器222により2倍
の周波数にした信号をミキシングしたもの、例えば50
0±100MHzの信号とを利用する。また各ミキサー
毎に周波数の異なる局部発振器を設けてもよい。
【0017】また信号合成器217としては、抵抗加算
器等の合成器が用いられる。そしてこれらプリアンプ、
ミキサー、アナログフィルタ及び信号合成器は、好適に
はプリント基板上の集積回路として形成されていること
が好ましい。
【0018】次にこのような信号検出手段によるNMR
信号の周波数変換及び合成を説明する。受信用RFコイ
ル205〜208で受信された高周波信号a〜dの周波
数f1〜f4は、図4の核磁気共鳴信号の帯域の模式図で
示すように、中心周波数f0からの各受信コイルの設置
位置に対応した傾斜磁場強度による周波数シフト量で表
すことができる。 信号a: f1 = f0 − Δf1 (1) 信号b: f2 = f0 − Δf2 (2) 信号c: f3 = f0 + Δf3 (3) 信号d: f4 = f0 + Δf4 (4) ここで中心周波数f0は、例えば静磁場強度1.5Tの
MRI装置で測定核種が1Hの場合には、64MHzで
あり、その信号帯域幅は数十kHz程度である。また、
Δf1〜Δf4は、各受信コイルの設置位置に対応した傾
斜磁場強度による周波数シフト量である。受信された高
周波信号a〜dは直ちにプリアンプ205〜208で増
幅され、ミキサー209〜212で周波数変換される。
【0019】ミキサー209〜212は、一般的に、検
査対象からの入力信号周波数fx、局部発振器からのL
O信号周波数をfLOとすると、 fmix = fx ± fLO で表される周波数fmixの信号を出力する。本実施例に
おいては各ミキサーで用いる周波数fLOは、それぞれ異
なるように設定される。例えば、前述した図3の場合よ
うに、各々のLO周波数fC1、fC2、fC3、fC4は次の
ように設定することができる。 fC1 = fC − 2Δf (5) fC2 = fC − Δf (6) fC3 = fC + Δf (7) fC4 = fC + 2Δf (8) ここで、fCはLO信号の基準となる任意の周波数であ
り、前述した受信信号の中心周波数f0=64MHzと
干渉のない周波数帯、例えば500MHz等を中心に変
換するのが望ましい。また、Δfは各々の受信コイルの
信号同士の干渉を避ける目的の周波数シフトである。周
波数f1〜f4の高周波信号a〜dは、これらの局部発振
信号周波数fC1〜fC4の信号とミキサー209〜212
でそれぞれ周波数変換される。そして各ミキサーから出
力される信号A〜Dの各周波数は次のようになる。 信号A: f1 ± fC1 信号B: f2 ± fC2 信号C: f3 ± fC3 信号D: f4 ± fC4
【0020】その後、信号A〜Dはアナログフィルタ2
13〜216を通過させることにより必要な周波数のみ
が選択され、フィルタから出力される信号A’〜D’の
周波数は式(1)〜(4)及び式(5)〜(8)により
次のようになる。 信号A’: f1+fC1=(f0−Δf1)+(fC−2Δf) =(f0+fC)−(2Δf+Δf1) (9 )信号B’: f2+fC2=(f0−Δf2)+(fC−Δf) =(f0+fC)−(Δf+Δf2) (10 )信号C’: f3+fC3=(f0+Δf3)+(fC+Δf) =(f0+fC)+(Δf+Δf3) (11 )信号D’: f4+fC4=(f0+Δf4)+(fC+2Δf) =(f0+fC)+(2Δf+Δf4) (12 )以上の周波数変換の結果得られた信号A’〜D’の信
号帯域の模式図を図5に示す。各高周波信号は、周波数
(f0+fC)を中心として異なるシフトを受けたそれぞ
れ干渉し合わない周波数に変換されていることがわか
る。
【0021】この後、信号A’〜D’は信号合成器21
7で合成され1つの信号Pとなる。信号A’〜D’と信
号Pとの関係は図5の模式図に示すとおりであり、合成
された信号Pにおいてももとの信号の各周波数は干渉し
合っていない。このように合成された信号Pは、同軸ケ
ーブルの1本の伝送線により機械室に置かれた受信器1
17に伝送される。受信器117では信号Pを検波する
に先立って分離し、周波数変換して元の信号に戻す必要
がある。
【0022】次に、このような受信器の1実施例につい
て説明する。図1(b)は図2のMRI装置の受信器1
17のうち、特に直交位相検波器の前段を示すもので、
同軸ケーブル120を伝送してきた信号Qを4つに分配
する分配器301と、分配された信号のうち所定の周波
数の信号のみを通過させるアナログフィルタ302〜3
05と、フィルタを通過した信号を増幅する増幅器30
7〜310と、増幅された信号を周波数変換するミキサ
ー311〜314と、周波数変換後に所定の周波数の信
号のみを通過させるアナログフィルタ315〜318と
を備えている。
【0023】信号Qは、信号検出手段において合成され
た信号Pと同様に4つの異なる周波数帯域の信号を合成
したものであり、伝送系による伝送ロスを無視すれば信
号Pと等しいものである。信号Qは分配器301により
4つに分配され、アナログフィルタ302〜305で所
定の周波数のみ通過させることにより、信号H〜Kに分
離される。信号Qとフィルタ通過後の信号H〜Kとにつ
いて信号帯域の模式図を図6に示す。図からも分るよう
に、帯域毎に分離された各信号H〜Kはそれぞれ図5の
信号A〜Dと同様の周波数帯域(式(9)〜式(1
2))の信号で、増幅器307〜310で信号増幅され
た後、ミキサー311〜314で周波数変換される。ミ
キサー311〜314による周波数変換は、前述した信
号検出手段における場合と同様に行われるが、ここでは
局部発振器(図示せず)からの信号の周波数fC1’、f
C2’、fC3’、fC4’は次のように設定する。 fC1’ = fC1 + f0 (13) fC2’ = fC2 + f0 (14) fC3’ = fC3 + f0 (15) fC4’ = fC4 + f0 (16) ここで、周波数f0は中心周波数64MHzであり、周
波数fC1〜fC4は、前述の式(5)〜(8)で定義した
値である。ミキサー通過後の信号H’〜K’の周波数は
次のようになる。 信号H’: (f1+fC1) ± (fC1+f0) 信号I’: (f2+fC2) ± (fC2+f0) 信号J’: (f3+fC3) ± (fC3+f0) 信号K’: (f4+fC4) ± (fC4+f0)
【0024】その後、アナログフィルタ315〜318
で必要な周波数のみ通過させる。ここでは低周波成分の
みを通過させるため、フィルタ通過後の信号h〜kの周
波数は次のようになる。 信号h: f1 − f0 = −Δf1 信号i: f2 − f0 = −Δf2 信号j: f3 − f0 = Δf3 信号k: f4 − f0 = Δf4 信号h〜kの信号帯域の模式図を示したものが図7であ
る。即ち、各受信コイルの設置位置に対応した傾斜磁場
強度による周波数シフト量Δf1〜Δf4が信号h〜kと
して得られる。
【0025】このようにして得られた各受信コイルから
の信号に対応する信号は、従来の複数の受信コイルから
の信号検波の場合と同様に、検波器110に入力され、
検波信号発生装置115から発生される互いに90度位
相の異なる2つの参照信号とによって直交検波され、実
部及び虚部からなるアナログ信号を出力する。直交検波
で得られたアナログの実部信号と虚部信号はそれぞれ、
A/D変換器111でデジタル信号に変換され、信号処
理装置112で画像に変換され、得られた画像は表示装
置113に表示される。尚、直交検波は、上記アナログ
領域で実行する場合に限定されるものではなく、オーデ
ィオ帯域まで、検波された信号に対してA/D変換し、
デジタル信号領域においてOD検波する場合にも適用で
きる。
【0026】このように本実施例によるMRI装置で
は、複数の受信コイルが検出した信号を受信コイル側で
予め合成してから受信器に伝送するようにしたので、伝
送手段としての伝送ケーブルの本数は、最低1本で足り
る。また、伝送手段として伝送ケーブルを用いないで、
無線伝送することも可能であり、この場合は変換する周
波数が数百MHz以上であること、合成信号をさらに増
幅することが望ましい。合成後の増幅された信号は送信
アンテナに伝送され、そこから磁石ボア内、又は電磁シ
ールド・ルーム内の受信アンテナに向けて無線伝送する
ことができる。また、前述したLO信号の基準となる周
波数fCは電波領域に限定されるものではなく、原理的
には光領域でも適用可能である。
【0027】尚、本実施例では、受信用RFコイルの数
が4個の場合について述べたが、この数については、複
数であればいくつであってもよく、また、QDコイルも
用いることができる。更に、複数の受信用RFコイルを
使用するものならば、フェーズド・アレイ・コイルに限
らず、上下の共振ループに逆向きに電流が流れるように
したCRC型コイル、これらを2個併置させたプラーナ
ー・ペアー型コイルなど様々な種類に適用できる。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、MRI装置の信号検出
手段として、NMR信号を受信する受信用RFコイル側
に複数の高周波信号を各々が干渉することのないように
周波数変換し合成する手段を設けたことにより、複数の
高周波コイルにより受信した受信信号を1本の伝送線ま
たは無線伝送によって伝送することができ、また、受信
器において受信後は合成信号をもとの信号に戻すことが
できる。このため、MRI装置は煩雑な伝送線の引き回
しをしなくても複数の受信信号を伝送することが可能で
あり、フェーズド・アレイ・コイルに代表されるような
受信コイルの設置の際の操作性が向上する。また、煩雑
な信号伝送ケーブルが、照射コイルからの高周波電力を
誘起することもなくなるので、絶縁、デカップリング等
の安全対策のコストが削減される。さらに、伝送ケーブ
ルの減少により、ケーブルに誘起されるノイズも大幅に
解消されるので、画質の向上をももたらすことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)は本発明の信号検出手段の構成図、
(b)は本発明の受信器における信号分離・変換の構成
【図2】 本発明を用いたMRI装置のブロック図
【図3】 信号検出手段における局部信号発振器の構成
【図4】 入力信号帯域の模式図
【図5】 信号合成過程における信号帯域の模式図
【図6】 信号分離過程における信号帯域の模式図
【図7】 信号分離・変換後の出力信号帯域の模式図
【符号の説明】
101 静磁場コイル 103 傾斜磁場コイル 108 照射用高周波(RF)コイル 110 検波器 111 A/D変換器 121、201、202、203、204 受信用
高周波(RF)コイル 209、210、211、212 ミキサー(周波
数変換手段) 217 周波数合成手段 120 同軸ケーブル(伝送手段) 117 受信器 301 分配器 302、303、304305 アナログフィルタ
(信号分離手段) 311、312、313、314 ミキサー(周波
数変換手段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】静磁場、傾斜磁場及び高周波磁場の各磁場
    を発生する各磁場発生手段と、検査対象からの核磁気共
    鳴信号を検出する信号検出手段と、前記核磁気共鳴信号
    を受信する受信器と、前記受信器からの信号に基づき画
    像再構成のための信号処理、演算を行なう信号処理手段
    と、演算結果を出力する出力手段とを備えた磁気共鳴イ
    メージング装置において、 前記信号検出手段は、高周波信号を受信する複数の高周
    波コイル、前記高周波コイルにそれぞれ接続され、受信
    された前記高周波信号の周波数を変換する周波数変換手
    段、周波数変換された複数の信号を合成する信号合成手
    段及び前記信号合成手段により合成された信号を伝送す
    る信号伝送手段を備えたことを特徴とする磁気共鳴イメ
    ージング装置。
  2. 【請求項2】前記信号伝送手段が単一の信号伝送線から
    なることを特徴とする請求項1記載の磁気共鳴イメージ
    ング装置。
  3. 【請求項3】前記信号伝送手段が無線伝送であることを
    特徴とする請求項1記載の磁気共鳴イメージング装置。
  4. 【請求項4】前記受信器は、前記信号伝送手段により伝
    送された合成信号を所定帯域の信号だけを通過させるフ
    ィルタにより帯域ごとに分離する信号分離手段、前記フ
    ィルタを通過した信号の周波数を変換する周波数変換手
    段、周波数変換の信号を、参照信号により検波する検波
    器、及び前記検波器で得られた信号をデジタル信号に変
    換するA/D変換器を備えたことを特徴とする請求項1
    記載の磁気共鳴イメージング装置。
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