JPH09240009A - 記録装置及びその装置を用いたファクシミリ装置 - Google Patents

記録装置及びその装置を用いたファクシミリ装置

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JPH09240009A
JPH09240009A JP8049186A JP4918696A JPH09240009A JP H09240009 A JPH09240009 A JP H09240009A JP 8049186 A JP8049186 A JP 8049186A JP 4918696 A JP4918696 A JP 4918696A JP H09240009 A JPH09240009 A JP H09240009A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 、例えば、装置の設置動作環境の変化があっ
ても正確にインク残量検出を行うことができる記録装置
及びその装置を用いたファクシミリ装置を提供する。 【解決手段】 記録用紙1頁分の記録終了後に、記録ヘ
ッド5をインク残量検出センサ110の位置に移動さ
せ、インク残量検出を行う。このとき、インクが残存し
ないと判別されれば、通常位置より記録ヘッド5の移動
方向に微小量(±ΔL)だけ移動させ、再度、インク残
量検出を行い、その結果に従って、記録動作の制御を行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は記録装置及びその装
置を用いたファクシミリ装置に関し、特に、インクジェ
ット方式に従って記録を行なう記録装置及びその装置を
用いたファクシミリ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】インクジェット方式に従って記録を行な
う記録装置やその装置を記録部として用いるファクシミ
リ装置において、従来よりフォトインタラプタ方式のセ
ンサを用いたインク残量検出が行われてきた。この検出
により装置内の残存インクの有無を判別され、インクが
残存しないと判断された場合には、記録動作を中断し、
インクを貯溜する、例えば、インクタンクやインクカー
トリッジの交換を促すメッセージを表示したり、警告ラ
ンプを点滅させたり、或は、アラームを鳴動させる等の
処理を行っていた。
【0003】しかしながら、インクカートリッジのイン
ク容量、装置の設置動作環境、装置に入射する外光の入
射角の変化により、実際はインクが残存しているにもか
かわらず、インクが残存しないと判断すること(誤検
出)ことが稀にあった。そのため、インクカートリッジ
交換時に、フォトインタラプタ方式のセンサがインク残
量の検出を行うための検出位置を補正するようにしてい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
例では、インク残量検出位置の補正がインクカートリッ
ジ交換時にしか行なわないので、インクカートリッジが
交換されないまま、インク容量や装置の設置動作環境が
変化した場合には、やはりインクが残存しているにもか
かわらず、誤ってインクが残存しないと判断してしまう
ことがあった。
【0005】このため、このような記録装置を記録部と
して用いるファクシミリ装置では、誤検出があった後の
ファクシミリ画像データの受信に対しては、記録動作が
行われず、その受信データは装置内部の画像メモリに蓄
積されることになってしまう。そして、このような状態
が続くと、画像メモリがフルに陥ってしまい、もはやイ
ンクカートリッジを交換するまで受信動作もできなくな
ってしまうという問題があった。
【0006】本発明は上記従来例に鑑みてなされたもの
で、例えば、装置の設置動作環境の変化があっても正確
にインク残量検出を行うことができる記録装置及びその
装置を用いたファクシミリ装置を提供することを目的と
している。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の記録装置は、以下のような構成からなる。即
ち、インクを記録ヘッドから記録媒体に吐出して記録を
行う記録装置であって、前記インクを貯溜するインクタ
ンクと、前記記録ヘッドを用いて記録を行う記録手段
と、光を発光する発光素子と、前記光を受光する受光素
子とを含み、前記記録ヘッドから前記発光素子と受光素
子との間を遮るようにインク吐出を行わせ、前記受光素
子において受光する受光量を検出する検出手段と、前記
検出手段により検出された前記受光量と、所定の閾値と
を比較して、前記比較結果から、インク残量の有無を判
別する判別手段と、前記判別手段による判別結果に基づ
いて、前記記録ヘッドが試験的にインクを吐出する位置
を移動させ、再度、前記検出手段によって検出を行うよ
う制御する検出制御手段とを有することを特徴とする記
録装置を備える。
【0008】
【発明の実施の形態】以上の構成により本発明は、イン
クを記録ヘッドから記録媒体に吐出して記録を行う際
に、光を発光する発光素子と、その光を受光する受光素
子とを含んだ検出手段を用いて、記録ヘッドから発光素
子と受光素子との間を遮るようにインク吐出を行わせ、
受光素子において受光する受光量を検出し、その受光量
と所定の閾値とを比較し、その比較結果から、インク残
量の有無を判別して得られる結果に基づいて、記録ヘッ
ドが試験的にインクを吐出する位置を移動させ、再度、
インク残量の検出を行うよう制御する。
【0009】ここで、インクが残存することを判別した
場合には、再度のインク残量の検出は行なわないよう制
御し、また、再度のインク残量検出によって、インクが
残存することを判別した場合には、記録ヘッドが移動し
た位置で以降、検出手段による検出を行うよう制御す
る。また、インク残量の検出は、光を発光する例えばL
EDのような発光素子と、その光を受光する例えばフォ
トトランジスタのような受光素子とを含んだセンサを用
いる。なお、記録ヘッドが複数の色のインクを吐出して
カラー記録を行う場合には、所定の閾値はさらに複数の
色毎に設けられる。
【0010】さらに、インク残量検出を所定間隔或は例
えば記録媒体各ページへの記録終了後のような所定タイ
ミングで行なわせるよう制御することもできる。さらに
また、再度のインク残量検出結果に基づいて、インクが
残存しないと判断された場合には、記録動作を停止する
よう制御することもできる。また、複数回検出動作を行
って、インク滴が検知されない場合にはインクが残存し
ないと判断して、記録動作を停止するようにしても良
い。なお、上記の記録ヘッドは、インクを吐出して記録
を行うインクジェット記録ヘッドでも良いし、熱エネル
ギーを利用してインクを吐出する記録ヘッドであって、
インクに与える熱エネルギーを発生するための熱エネル
ギー変換体を備えているものでも良い。
【0011】以下添付図面を参照して本発明の好適な実
施形態について詳細に説明する。図1は本発明の代表的
な実施形態であるファクシミリ装置の構成を示すブロッ
ク図である。このファクシミリ装置の記録には、インク
ジェット方式に従う記録ヘッドを用いて記録を行なうプ
リンタ部が用いられる。図1において、101はファク
シミリ装置全体の動作を制御するためのMPU、102
はファクシミリ通信動作や画像読取り或は記録動作を制
御する制御プログラムやテーブルデータ等が格納するR
OM、103はMPU101が制御プログラムを実行す
るために用いる作業領域や送信・受信画像データ或は記
録画像データを格納する画像メモリなどのために用いら
れるRAM、104はNCUやモデム(DTMF受信
器、トーン信号送信器、トーン信号受信器を含む)、呼
び出し信号(CI)検出器等で構成され通信データの授
受を行なう通信部、105は画像原稿を読み取るための
光学スキャナや読み取った画像の画像処理を行う画像処
理LSIなどを備え、読み取り制御を行う読み取り部で
ある。
【0012】また、106は記録ヘッドや交換可能なイ
ンクカートリッジ或はインクタンクを備え、コピー、受
信ファクシミリ画像、各種レポートの画像記録動作を実
行するプリンタ部、107はテンキー、ワンタッチキ
ー、プリンタモードキー等のキーボード107a、LC
D107b、LED107c等を備えた操作パネル、1
08は各種動作音、警告音、アラーム音、疑似呼び出し
音を発生するスピーカ、109は画像データの符号化及
び復号化処理を実行する符号化・復号化部、110はフ
ォトインタラプタ方式を用いたインク残量検出を行なう
インク残量センサ、111は各種構成要素を互いに接続
するCPUバスである。
【0013】以下に説明するインク残量検出動作に基づ
いて、LCD107bには警告メッセージが表示され、
LED107cには警告ランプが点灯し、スピーカ10
8からは警告音が発せられる。インク残量センサ110
は、図2に示すように、記録ヘッド5に備えられたイン
クを吐出するためのノズル列5cをキャップするホーム
ポジション(HP)に設けられたキャップ20と記録紙
Pの紙端との間に記録ヘッド5のノズル列5cに対向し
た位置に配置され、記録ヘッド5のノズルより吐出され
るインク滴を直接光学的に検知する透過型フォトインタ
ラプタであり、記録ヘッド5(或はインクタンクやイン
クカートリッジ)からインク滴が吐出されたか否かを検
知してインク無しの状態をその出力から判断できる。
【0014】ここで用いているインク残量センサ110
は発光素子に赤外線LEDを用い、LED発光面にはレ
ンズを一体成形し、受光素子に向けておおよそ平行に光
を投射できる。受光素子にはフォトトランジスタが用い
られ、受光素子の受光面にはモールド部材により0.7
mm×0.7mmの穴が光軸上に形成され、受光素子と
発光素子との間全域において検出範囲を高さ方向には
0.7mm、幅方向は0.7mmに絞り込んでいる。ま
た、発光素子と受光素子とを結ぶ光軸は記録ヘッド5の
ノズル列5cと平行に配置され、受光素子と受光素子に
間隔は記録ヘッド5のノズル列5cよりも広く、光軸と
記録ヘッド5のノズル列5cの位置が一致すると、記録
ヘッド5の各ノズルから吐出されるインク滴は全て発光
素子と受光素子の間の検出範囲を通過可能な構成となっ
ている。その検出範囲をインク滴が通過することによ
り、インク滴が発光側からの光を遮り、受光側への光量
を減少させ、受光素子であるフォトトランジスタの出力
の変化が得られる。
【0015】記録ヘッド5のノズル列とインク残量セン
サ110とを相対的に対向した位置となるように位置決
めするために、キャップ20との位置決め同様に、装置
本体に設けられたキャリッジホームセンサ(不図示)を
用いる。なお、図2において、17はプーリ、18は記
録ヘッド5を搭載したキャリッジ(不図示)が接続され
ているベルト、30はキャリッジを移動させるキャリッ
ジモータ30である。
【0016】この実施形態では、図2に示すようにホー
ムポジション(HP)を検出した後、まず一定量(L)
離れた位置(通常位置)にキャリッジを移動することに
より、記録ヘッド5のインク列の位置とフォトセンサ8
の光軸とが相対的に対向した位置に位置決めできる構成
となっている。そして、1ページの記録動作終了後に記
録ヘッド5をインク残量センサ110付近に移動させ、
図3に示すように発光素子である赤外線LED81から
の光軸を横切るようにインクの吐出動作を行わせ、イン
クの残量検知を行なう。ここでは、吐出インクが光軸を
横切り、インク残量センサ110の受光素子であるフォ
トトランジスタ82へ到達する光を遮断すれば正常にイ
ンクの吐出が行われていると判断される。
【0017】さて、図2〜図3に示す構成から明らかな
ように、センサの光軸と吐出した液滴の落下方向とが一
致していなくては正常な判定ができない。しかしなが
ら、装置の設置場所が傾斜した場所であると、インク液
滴が落下する場所が必ずしも、センサの光軸と一致しな
い。従って、この実施形態では、記録ヘッド5の位置を
通常位置から±ΔLだけずらして、再び試験的にインク
吐出を行なわせ、インク液滴の落下位置がセンサの光軸
位置と一致させることができる構成となっている。
【0018】そして、通常位置と通常位置からずらして
インク吐出を行なわせてインク残量検出を行った結果と
を比較し、通常位置からずらしてインク残量検出を行っ
た結果得られるフォトトランジスタ82で検出される光
電流の変化量が通常位置のそれより多いと、その位置を
次回のインク残量検出動作のための通常位置とする。こ
の実施形態では、このような制御によって、常にセンサ
の光軸位置とインク吐出位置を一致させた状態にして、
インク残量検出動作を行うことができる構成となってい
る。
【0019】次に、以上の構成の装置によって実行され
る記録動作およびインク残量検出動作について、図4に
示すフローチャートを参照して説明する。なお、ここで
いう記録動作とは、受信ファクシミリ画像の記録、読取
部105で読み取った画像原稿のコピーによる記録、及
び、装置が種々の通信情報や装置の状態ステータス等を
出力するためのレポート画像の記録が含まれる。また、
この装置がホストコンピュータ(ホスト)からの画像デ
ータを受信するインタフェースを備えている場合は、そ
のホストから送られるプリントデータの記録も含まれ
る。
【0020】まず、ステップS201では画像データを
記録用紙に記録するために必要な記録用紙サイズ、記録
マージン、および、記録濃度等の記録動作に係わる種々
のパラメータの初期設定を行う。次に、ステップS20
2では、記録用紙を記録紙カセット(不図示)よりフィ
ードし、記録ヘッドによって記録が可能な記録開始位置
までその記録用紙を移動する。さらにステップS203
では、記録用紙がフィードされなかったり、或は、記録
用紙のジャムが発生していないかどうかを調べる。ここ
で、こうした記録用紙の給紙に係わるエラーは発生した
と判断されれば処理はステップS213に進み、記録を
行なう画像データを格納している画像メモリの内容を保
持したまま、その発生エラーに基づいた対処を装置利用
者に行なうよう促すためのメッセージをLCD107b
に表示し、また、LED107cを点灯させ、さらに、
スピーカ108より警告音を発生させる。その後、処理
はステップS214に進む。
【0021】これに対して、記録用紙の給紙に係わるエ
ラーが発生していないと判断されれば処理はステップS
204に進み、給紙された記録用紙1ページ分の画像デ
ータを記録する。ステップS205において、その記録
動作の終了を調べ、記録動作終了なら処理はステップS
206に進み、記録動作未終了なら処理はステップS2
04に戻ってその記録動作を続行する。ステップS20
6では、画像が記録された記録用紙を装置外に排出す
る。
【0022】さて、処理はステップS207において、
インクの吐出状態を検出して残量の有無を判断する。こ
の動作は、図2〜図3に示したように記録ヘッド5から
インクを、インク残量検出センサ110の発光素子81
(LED)から受光素子82(フォトトランジスタ)に
対して発せられる光を遮断するように吐出し、受光素子
82から検出される光電流減少の変化を捉えることで行
なう。ここで、インク吐出を行なわないときにフォトト
ランジスタ82で得られる光電流の値を“I”とし、イ
ンク吐出を行なってインクが残存すると判定する基準の
光電流を“Iref”とすれば、I≦Irefであれば、イン
クが残存すると判定され、一方、I>Irefであれば、
インクが残存しないと判定される。そして、ステップS
208ではインク残量検出の結果、得られた光電流の値
(I)を基準値(Iref)と比較する。
【0023】その結果、インクが残存しないと判定(I
>Iref)されれば、処理はステップS209に進み、
記録ヘッド5の位置を微小量(±ΔL)だけ移動させて
インク残量検出位置の補正を行う。そして、ステップS
210において再びインク残量検出を行う。その結果、
ステップS211で、インクが残存しないと判定(I>
Iref)されれば、処理はステップS213に進み、イ
ンクが正常に吐出されていないとして、表示や警告音に
よる装置利用者への報知、画像データの保存等のエラー
処理を行う。一方、インクが残存すると判定(I≦Ire
f)されれば、処理はステップS212に進む。そし
て、これ以降のインク残量検出は記録ヘッド5が移動し
た位置で行うよう設定する。また、ステップS208
で、インクが残存すると判定(I≦Iref)された場合
も、処理はステップS212に進む。
【0024】ステップS212では、次ページの記録の
ための画像データがあるかどうかを調べる。ここで、次
ページ記録のための画像データがあれば、処理はステッ
プS202に戻り、上記の動作を繰り返す。これに対し
て、次ページ記録のための画像データがなければ、処理
はステップS214に進み、所定の記録終了処理を行っ
て、一連の動作を終了する。
【0025】従って以上説明した実施形態に従えば、た
とえインク残量検出の結果、インクが残存しないと判定
されても記録ヘッドの位置を微小量移動させて再びイン
ク残量検出を行い、その結果に従って記録制御を行うの
で、例えば装置設置動作環境の変化によって従来インク
残量検出を行なってきた記録ヘッドの位置が好ましくな
い場合でも、その位置を補正してよりふさわしい位置で
インク残量検出を行うことができる。
【0026】これにより、動作環境の変化にも対応し
て、より正確なインク残量の検出を行うことができる。
以上の例では、インク滴が検知されなかった場合、記録
ヘッドの位置を補正してもう一度だけインク滴の検出動
作を実行したが,本発明はこれによって限定されるもの
ではない。例えば、インク滴が検知されない場合、その
位置を補正して複数回検知動作を行って、一回もインク
滴が検知されない場合にエラー処理を行うよう制御して
も良い。なお、以上の例で説明した装置がカラー記録が
可能な記録部を備えているかどうかについては特に言及
しなかったが、その記録部が複数色のインクによって記
録を行う記録ヘッドを備えたカラー記録可能な装置であ
る場合には、インクの光透過率、インクの吐出量、吐出
周波数、吐出速度などが、インク各色によって異なるの
で、インク残量の検出を同じ基準値(Iref)や記録ヘ
ッドの同じ移動量(±ΔL)で行うことは好ましくな
い。従って、このような場合には、インク各色に従っ
て、基準値や移動量を設定して、インク残量検出を行う
とよい。
【0027】また、以上の説明では記録ヘッド5の位置
を移動させる例について述べたが本発明はこれによって
限定されるものではない。例えば、インク残量検知セン
サの位置を移動できるような構成の装置でも良い。いづ
れにせよ、インク残量検知センサの感知位置とインク吐
出位置との相対的な位置関係を変化させることができる
構成であれば、どのような構成でも良い。
【0028】さらに、以上の説明におけるインク残量検
知は、1ページ記録終了後に行うとしたが、本発明はこ
れによって限定されるものではない。例えば、装置に電
源を投入した時やインクカートリッジ交換時、操作パネ
ルからインク残量検出動作を行なうよう指示したとき、
或は、ファクシミリ画像データ着信時に行っても良い。
或は、インクの消費量を削減したい場合には1頁毎のイ
ンク残量を検出を行なわずに、上記のようなタイミング
や或は所定ページの記録動作毎に行なうようにしても良
い。また、プリンタ機能付きのファクシミリ装置の場
合、ホストからのインク残量検出指示コマンドを受け付
けた場合、インク残量検出を行っても良い。
【0029】以上の実施形態は、特にインクジェット記
録方式の中でも、インク吐出を行わせるために利用され
るエネルギーとして熱エネルギーを発生する手段(例え
ば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エネルギ
ーによりインクの状態変化を生起させる方式を用いるこ
とにより記録の高密度化、高精細化が達成できる。その
代表的な構成や原理については、例えば、米国特許第4
723129号明細書、同第4740796号明細書に
開示されている基本的な原理を用いて行うものが好まし
い。この方式はいわゆるオンデマンド型、コンティニュ
アス型のいずれにも適用可能であるが、特に、オンデマ
ンド型の場合には、液体(インク)が保持されているシ
ートや液路に対応して配置されている電気熱変換体に、
記録情報に対応していて膜沸騰を越える急速な温度上昇
を与える少なくとも1つの駆動信号を印加することによ
って、電気熱変換体に熱エネルギーを発生せしめ、記録
ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結果的にこの
駆動信号に1対1で対応した液体(インク)内の気泡を
形成できるので有効である。この気泡の成長、収縮によ
り吐出用開口を介して液体(インク)を吐出させて、少
なくとも1つの滴を形成する。この駆動信号をパルス形
状をすると、即時適切に気泡の成長収縮が行われるの
で、特に応答性に優れた液体(インク)の吐出が達成で
き、より好ましい。
【0030】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。記録ヘ
ッドの構成としては、上述の各明細書に開示されている
ような吐出口、液路、電気熱変換体の組み合わせ構成
(直線状液流路または直角液流路)の他に熱作用面が屈
曲する領域に配置されている構成を開示する米国特許第
4558333号明細書、米国特許第4459600号
明細書を用いた構成も本発明に含まれるものである。加
えて、複数の電気熱変換体に対して、共通するスロット
を電気熱変換体の吐出部とする構成を開示する特開昭5
9−123670号公報や熱エネルギーの圧力波を吸収
する開口を吐出部に対応させる構成を開示する特開昭5
9−138461号公報に基づいた構成としても良い。
【0031】さらに、記録装置が記録できる最大記録媒
体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているよう
な複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満た
す構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとして
の構成のいずれでもよい。加えて、上記の実施形態で説
明した記録ヘッド自体に一体的にインクタンクが設けら
れたカートリッジタイプの記録ヘッドのみならず、装置
本体に装着されることで、装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッドを用いてもよい。
【0032】また、以上説明した記録装置の構成に、記
録ヘッドに対する回復手段、予備的な手段等を付加する
ことは記録動作を一層安定にできるので好ましいもので
ある。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに対して
のキャッピング手段、クリーニング手段、加圧あるいは
吸引手段、電気熱変換体あるいはこれとは別の加熱素子
あるいはこれらの組み合わせによる予備加熱手段などが
ある。また、記録とは別の吐出を行う予備吐出モードを
備えることも安定した記録を行うために有効である。
【0033】さらに、記録装置の記録モードとしては黒
色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによってで
も良いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフ
ルカラーの少なくとも1つを備えた装置とすることもで
きる。以上説明した実施の形態においては、インクが液
体であることを前提として説明しているが、室温やそれ
以下で固化するインクであっても、室温で軟化もしくは
液化するものを用いても良く、あるいはインクジェット
方式ではインク自体を30°C以上70°C以下の範囲
内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあ
るように温度制御するものが一般的であるから、使用記
録信号付与時にインクが液状をなすものであればよい。
【0034】加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで積極的に防止するため、
またはインクの蒸発を防止するため、放置状態で固化し
加熱によって液化するインクを用いても良い。いずれに
しても熱エネルギーの記録信号に応じた付与によってイ
ンクが液化し、液状インクが吐出されるものや、記録媒
体に到達する時点では既に固化し始めるもの等のよう
な、熱エネルギーの付与によって初めて液化する性質の
インクを使用する場合も本発明は適用可能である。この
ような場合インクは、特開昭54−56847号公報あ
るいは特開昭60−71260号公報に記載されるよう
な、多孔質シート凹部または貫通孔に液状または固形物
として保持された状態で、電気熱変換体に対して対向す
るような形態としてもよい。本発明においては、上述し
た各インクに対して最も有効なものは、上述した膜沸騰
方式を実行するものである。
【0035】さらに加えて、本発明に係る記録装置の形
態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力
端末として一体または別体に設けられるものの他、リー
ダ等と組み合わせた複写装置、さらには送受信機能を有
するファクシミリ装置の形態を取るものであっても良
い。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、インクを記録ヘッ
ドから記録媒体に吐出して記録を行う際に、光を発光す
る発光素子と、その光を受光する受光素子とを含んだ検
出手段を用いて、記録ヘッドから発光素子と受光素子と
の間を遮るようにインク吐出を行わせ、受光素子におい
て受光する受光量を検出し、その受光量と所定の閾値と
を比較し、その比較結果から、インク残量の有無を判別
して得られる結果に基づいて、記録ヘッドが試験的にイ
ンクを吐出する位置を移動させ、再度、インク残量の検
出を行うよう制御するので、例えば、装置設置動作環境
などの変化によってインク残量の検出結果がおもわしく
ない場合でも、記録ヘッドの位置を移動させて、インク
残量の検出に最適な位置でインク残量の検出を行うこと
ができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の代表的な実施形態であるファクシミリ
装置の構成を示すブロック図である。
【図2】インク残量センサ110の周辺の詳細な構成を
示す図である。
【図3】インク残量センサ110の発光素子である赤外
線LED81の光軸をインクが遮断する様子を示した図
である。
【図4】ファクシミリ装置の記録動作を示すフローチャ
ートである。
【符号の説明】
101 MPU 102 ROM 103 RAM 104 通信部 105 読取部 106 プリンタ部 107 操作パネル 107a キーボード 107b LCD 107c LED 108 スピーカ 109 符号化・復号化部 110 インク残量検出センサ 111 CPUバス

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを記録ヘッドから記録媒体に吐出
    して記録を行う記録装置であって、 前記インクを貯溜するインクタンクと、 前記記録ヘッドを用いて記録を行う記録手段と、 光を発光する発光素子と、前記光を受光する受光素子と
    を含み、前記記録ヘッドから前記発光素子と受光素子と
    の間を遮るようにインク吐出を行わせ、前記受光素子に
    おいて受光する受光量を検出する検出手段と、 前記検出手段により検出された前記受光量と、所定の閾
    値とを比較して、前記比較結果から、インク残量の有無
    を判別する判別手段と、 前記判別手段による判別結果に基づいて、前記記録ヘッ
    ドが試験的にインクを吐出する位置を移動させ、再度、
    前記検出手段によって検出を行うよう制御する検出制御
    手段とを有することを特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】 前記検出制御手段は、前記検出手段がイ
    ンクが残存することを判別した場合には、再度の検出は
    行なわないよう制御することを特徴とする請求項1に記
    載の記録装置。
  3. 【請求項3】 前記検出制御手段は、再度の前記検出手
    段による検出によって、前記判別手段がインクの残存を
    判別した場合には、前記記録ヘッドが移動した位置で以
    降の前記検出手段による検出を行うよう制御することを
    特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  4. 【請求項4】 前記記録ヘッドが複数の色のインクを吐
    出してカラー記録を行う場合には、前記所定の閾値はさ
    らに前記複数の色毎に設けられることを特徴とする請求
    項1に記載の記録装置。
  5. 【請求項5】 前記発光素子はLEDであり、 前記受光素子はフォトトランジスタであることを特徴と
    する請求項1に記載の記録装置。
  6. 【請求項6】 前記インク残量検出を所定間隔或は所定
    タイミングで行なわせるよう前記検出手段を制御する検
    出制御手段をさらに有することを特徴とする請求項1に
    記載の記録装置。
  7. 【請求項7】 前記所定タイミングには、前記記録媒体
    各ページへの記録終了後を含むことを特徴とする請求項
    6に記載の記録装置。
  8. 【請求項8】 前記検出手段による再度の検出結果に基
    づいて、インクが残存しないと判断された場合には、前
    記記録手段による記録動作を停止するよう制御する記録
    制御手段をさらに有することを特徴とする請求項1に記
    載の記録装置。
  9. 【請求項9】 前記記録ヘッドは、インクを吐出して記
    録を行うインクジェット記録ヘッドであることを特徴と
    する請求項1に記載の記録装置。
  10. 【請求項10】 前記記録ヘッドは、熱エネルギーを利
    用してインクを吐出する記録ヘッドであって、インクに
    与える熱エネルギーを発生するための熱エネルギー変換
    体を備えていることを特徴とする請求項1に記載の記録
    装置。
  11. 【請求項11】 請求項1に記載の記録装置を用いたフ
    ァクシミリ装置。
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JP2017200725A (ja) * 2016-05-02 2017-11-09 セイコーエプソン株式会社 記録装置

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