JPH09239297A - 回転霧化静電塗装方法および装置 - Google Patents

回転霧化静電塗装方法および装置

Info

Publication number
JPH09239297A
JPH09239297A JP8053444A JP5344496A JPH09239297A JP H09239297 A JPH09239297 A JP H09239297A JP 8053444 A JP8053444 A JP 8053444A JP 5344496 A JP5344496 A JP 5344496A JP H09239297 A JPH09239297 A JP H09239297A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
coating
curtain
gun
electrostatic coating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8053444A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuji Kohari
張 裕 二 小
Tatsuya Fukushima
島 達 也 福
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP8053444A priority Critical patent/JPH09239297A/ja
Publication of JPH09239297A publication Critical patent/JPH09239297A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05BSPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
    • B05B5/00Electrostatic spraying apparatus; Spraying apparatus with means for charging the spray electrically; Apparatus for spraying liquids or other fluent materials by other electric means
    • B05B5/025Discharge apparatus, e.g. electrostatic spray guns
    • B05B5/04Discharge apparatus, e.g. electrostatic spray guns characterised by having rotary outlet or deflecting elements, i.e. spraying being also effected by centrifugal forces
    • B05B5/0403Discharge apparatus, e.g. electrostatic spray guns characterised by having rotary outlet or deflecting elements, i.e. spraying being also effected by centrifugal forces characterised by the rotating member
    • B05B5/0407Discharge apparatus, e.g. electrostatic spray guns characterised by having rotary outlet or deflecting elements, i.e. spraying being also effected by centrifugal forces characterised by the rotating member with a spraying edge, e.g. like a cup or a bell
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05BSPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
    • B05B5/00Electrostatic spraying apparatus; Spraying apparatus with means for charging the spray electrically; Apparatus for spraying liquids or other fluent materials by other electric means
    • B05B5/025Discharge apparatus, e.g. electrostatic spray guns
    • B05B5/04Discharge apparatus, e.g. electrostatic spray guns characterised by having rotary outlet or deflecting elements, i.e. spraying being also effected by centrifugal forces
    • B05B5/0426Means for supplying shaping gas

Landscapes

  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Electrostatic Spraying Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 例えばレシプロケータによって塗装ガンを往
復移動させつつ回転霧化静電塗装を行うに際して、塗装
ガンの移動によって生ずる空気抵抗に基づく塗料ロスを
低減することができる回転霧化静電塗装方法および回転
霧化静電塗装装置を提供する。 【解決手段】 塗装ガン1と一体的に移動する第1およ
び第2のエアカーテンノズル13a,14aから被塗装
物の塗装進行方向前方および後方位置に向けてカーテン
状エアC1 およびC2 を噴射することによって、塗装ガ
ン1の移動に際して霧化塗料Pに対して相対的に発生す
る空気流Aを遮断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、霧化頭の回転によ
って霧化した塗料を静電気の力で被塗装物に吸着させる
回転霧化静電塗装方法および装置に係わり、特に塗装ガ
ンをレシプロケータなどによって往復移動させつつ塗装
を行うに際して、塗料の塗着効率を高めることができる
回転霧化静電塗装方法およびその装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】負電圧が印加されて回転しているカップ
状霧化頭の内周面に塗料を供給することによって、霧化
頭の先端周縁部から負電荷を帯びた微粒塗料を飛散さ
せ、静電気の力によって、接地された被塗装物に塗料を
吸着させるようにした回転霧化静電塗装は、例えば車両
ボディーなどの塗装に広く利用されている。
【0003】このような静電塗装において、霧化塗料の
粒子径を小さくして塗料塗装外観を向上させるために霧
化頭の回転速度を増大させると、塗料が遠心力によって
霧化頭の半径方向に飛散するようになるため、霧化頭の
先端周縁部から飛散する霧化塗料に向けてシェーピング
エアを霧化頭の周囲から噴出させ、塗装物に向かって流
れる空気流を形成することが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような回転霧化静電塗装に際して、塗装ガンをレシプロ
ケータのような移動装置に取付け、被塗装物に対して往
復移動させながら連続的に塗装を行う場合においては、
霧化頭から放出された霧化塗料がシェーピングエアと共
に周囲の空気中を移動することになるため、空気抵抗に
よって特に霧化頭に近い部分の塗料粒子の流れが乱さ
れ、塗料粒子の一部がシェーピングエアの空気層から外
れてしまう結果、塗料ロスが生じて塗着効率が低下する
という問題点があり、このような問題点を解決すること
がレシプロケータのような移動装置を用いて回転霧化静
電塗装を行う場合の課題となっていた。
【0005】また、塗装ブース内は天井から床へ向かっ
て換気用の空気が流れており、この空気がシェーピング
エアの空気層から外れた塗料粒子を床方向へ押し下げる
ため、塗料ロスがさらに助長されるという問題点もあ
る。
【0006】なお、回転霧化静電塗装における塗料ロス
を少なくするための提案として、特開昭57−1804
60号公報には、シェーピングエアにより形成される空
気層の外側から、空気層を内側に歪ませる空気流を噴射
させるようにした静電塗装方法が開示されているが、こ
れは、塗装パターンが被塗装物の端部からはみだすこと
によって、塗料粒子が被塗装物の後方に飛散してしまう
ことを防止するためにシェーピングエアを歪ませ、塗料
粒子の流れ自体を変えることによって塗装パターンを被
塗装物の形状に合わせようとするものであって、塗装ガ
ン移動時に生じる相対的な空気流には何らの配慮もなさ
れてはおらず、空気流によってシェーピングエア自体を
歪ませたとしても、塗装ガンの移動によってシェーピン
グエアおよび霧化塗料が受ける空気抵抗を軽減すること
も解消することもできない。
【0007】また、特開昭58−104656号公報に
は、霧化頭の回転速度を増大させた場合にも高い塗着効
率を確保するために、シェーピングエアの噴出口を回転
軸を中心とする二つの同心円上にそれぞれ配置した回転
霧化静電塗装装置が開示されている。しかしながら、こ
の場合も内外二重のシェーピングエアによって目的とす
る塗料粒子の流れを得ているのであるからして、塗装ガ
ンの移動に伴う空気抵抗によって塗料粒子の流れが乱さ
れることには変わりはなく、上記課題を解消することは
できない。また、シェーピングエアを全周にわたって多
重化するには、エアシリンダーの直径を拡大することが
必要となって重量が増し、往復移動を支障なく行うため
にはレシプロケータのパワーアップが必要となる。さら
にエアシリンダーの表面積が増し、浮遊する塗料粒子の
付着によって汚れやすくなり、この汚れが被塗装物に付
着した場合には塗装品質が著しく低下するという問題点
もある。
【0008】
【発明の目的】本発明は、レシプロケータのような移動
装置を用いて回転霧化静電塗装を行う場合の上記課題に
着目してなされたものであって、塗装ガンの往復移動に
よって生ずる塗料ロスを低減することができる回転霧化
静電塗装方法および回転霧化静電塗装装置を提供するこ
とを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係わ
る回転霧化静電塗装方法は、回転する霧化頭と、霧化頭
の回転によって放出された霧化塗料の飛散方向を規制す
るシェーピングエアを噴出するシェーピングエアノズル
を備えた塗装ガンを往復移動させつつ被塗装物に静電塗
装を施すに際して、被塗装物の塗装進行方向前方および
後方位置に向けてカーテン状エアを噴射し、塗装ガンの
移動によって霧化塗料に対して相対的に生じる空気流を
遮断する構成とし、当該回転霧化静電塗装方法の実施態
様として請求項2に係わる塗装方法は、カーテン状エア
の噴射角度を霧化塗料の拡散角度と同等、もしくはそれ
以上にする構成としたことを特徴としており、このよう
な回転霧化静電塗装方法の構成を前述した従来の課題を
解決するための手段としている。
【0010】本発明の請求項3に係わる回転霧化静電塗
装方法は、同様の静電塗装を施すに際して、被塗装物の
塗装進行方向前方位置に向けてカーテン状エアを噴射
し、塗装ガンの移動によって霧化塗料に対して相対的に
生じる空気流を遮断する構成とし、当該回転霧化静電塗
装方法の実施態様として請求項4に係わる塗装方法は、
カーテン状エアの噴射角度を霧化塗料の拡散角度と同
等、もしくはそれ以上にする構成とし、このような回転
霧化静電塗装方法の構成を前述した従来の課題を解決す
るための手段としたことを特徴としている。
【0011】また、本発明の請求項1および請求項2に
係わる回転霧化静電塗装方法の実施態様として請求項5
に係わる塗装方法は、塗装進行方向後方へのカーテン状
エアの噴射量を進行方向前方への噴射量よりも多くする
構成とし、同じく実施態様として請求項6に係わる塗装
方法は、カーテン状エアの中央部分における噴射を塗装
進行方向の前方側のみ中断させ、遮断した空気流の一部
を霧化塗料に導く構成とし、請求項7に係わる塗装方法
は、シェーピングエアの噴出方向を霧化頭の回転軸に対
してねじり方向とし、カーテン状エアの噴射方向をシェ
ーピングエアのねじり方向と同方向にする構成としたこ
とを特徴としており、このような回転霧化静電塗装方法
の構成を前述した従来の課題を解決するための手段とし
ている。
【0012】本発明の請求項8に係わる回転霧化静電塗
装装置は、本発明の請求項1に係わる回転霧化静電塗装
方法を実施するのに適したものであって、回転軸の先端
に取付けられ、内周面に供給された塗料を遠心力により
放出して霧化するカップ状霧化頭と、霧化頭から放出さ
れた霧化塗料に向けてシェーピングエアを噴出するシェ
ーピングエアノズルを備えた塗装ガンと、塗装ガンを装
着して、該塗装ガンを往復移動させるガン移動手段を備
えていると共に、塗装ガンと一体的に移動し、被塗装物
に向けてカーテン状エアを噴射する第1および第2のエ
アカーテンノズルが塗装ガンの移動方向の前方および後
方位置にそれぞれ設けてある構成としたことを特徴とし
ており、このような回転霧化静電塗装装置の構成を前述
した従来の課題を解決するための手段としている。
【0013】本発明に係わる回転霧化静電塗装装置の実
施態様として請求項9に係わる塗装装置は、本発明の請
求項2に係わる回転霧化静電塗装方法を実施するのに適
したものであって、エアカーテンノズルの噴射角度が霧
化塗料の拡散角度と同等、もしくはそれ以上に設定され
ている構成、同じく実施態様として請求項10に係わる
塗装装置は、本発明の請求項3および請求項4に係わる
回転霧化静電塗装方法を実施するのに適したものであっ
て、塗装ガンの進行方向に応じて、第1および第2のエ
アカーテンノズルへのエア送給を切り換えるエア制御手
段を備えている構成とし、請求項11に係わる塗装装置
は、本発明の請求項5に係わる回転霧化静電塗装方法を
実施するのに適したものであって、塗装ガンの進行方向
に応じて、第1および第2のエアカーテンノズルへのエ
ア送給量を増減するエア制御手段を備えている構成、請
求項12に係わる塗装装置は、本発明の請求項6に係わ
る回転霧化静電塗装方法を実施するのに適したものであ
って、第1および第2のエアカーテンノズルが塗装ガン
の進行方向に対して直交方向に列設された複数のノズル
孔からなり、塗装ガンの進行方向に応じて、第1あるい
は第2のエアカーテンノズル中央部に位置するノズル孔
へのエア送給を中断するエア制御手段を備えている構成
とし、さらに実施態様として請求項13に係わる塗装装
置は、本発明の請求項7に係わる回転霧化静電塗装方法
を実施するのに適したものであって、シェーピングエア
ノズルのエア噴出方向が霧化頭の回転軸に対してねじり
方向に設定されていると共に、エアカーテンノズルのエ
ア噴射方向がシェーピングエアのねじり方向と同方向に
設定されている構成としており、このような回転霧化静
電塗装装置の構成を前述した従来の課題を解決するため
の手段としたことを特徴としている。
【0014】
【発明の作用】本発明の請求項1に係わる回転霧化静電
塗装方法においては、被塗装物の塗装進行方向前方およ
び後方位置に向けてカーテン状エアを噴射することによ
って、塗装ガンの移動に伴って生じる相対的な空気流を
遮断するようにしているので、シェーピングエアによっ
て整えられた霧化塗料の流れが移動による空気抵抗を受
けることがなくなり、塗料粒子の散逸、すなわち塗着効
率の低下が防止されることになる。
【0015】本発明の請求項3に係わる回転霧化静電塗
装方法においては、被塗装物の塗装進行方向前方位置に
のみカーテン状エアを噴射するようにしている。すなわ
ち、塗装ガンの移動に伴う霧化塗料への空気抵抗を排除
するには進行方向前方にカーテン状エアを噴射するだけ
で十分であり、後方側への噴射を行わないようにするこ
とによって、コンプレッサーなどのエア源の容量が小さ
い場合でも塗着効率が向上する。
【0016】本発明に係わる回転霧化静電塗装方法の実
施態様として請求項2および請求項4に係わる塗装方法
においては、カーテン状エアの噴射角度を霧化塗料の拡
散角度と同等、もしくはそれ以上としているので、塗装
ガンの移動速度を増した場合に、空気抵抗の増加によっ
てカーテン状エアが内側に偏向するようなことがあって
も、霧化塗料の流れが乱れることがなく、同じく実施態
様として請求項5に係わる回転霧化静電塗装方法におい
ては、塗装進行方向後方へのカーテン状エアの噴射量を
進行方向前方への噴射量よりも多くなるようにしている
ので、塗装ガンの移動速度が増して空気抵抗が増加した
としても、後方側カーテン状エアとバランスして前方側
カーテン状エアおよび霧化塗料の流れが後方側のカーテ
ン状エアによって支持されることから、塗料の流れが進
行方向後方側に偏向するようなことがない。
【0017】同じく実施態様として請求項6に係わる回
転霧化静電塗装方法においては、カーテン状エアの中央
部分における噴射を塗装進行方向の前方側のみ中断さ
せ、遮断した空気流の一部を霧化塗料に導くようにして
いるので、導入された空気流がシェーピングエアによっ
て整えられた霧化塗料に衝突することから塗料の流れが
塗装ガンの進行方向に対して直角方向に歪み、塗装パタ
ーンが偏平化(楕円形)して塗装幅が拡大する。これに
よって、同じ厚さの塗膜を得る場合の塗装ガンの移動速
度が低速となるため、塗料ロスが低減される。さらに、
実施態様として請求項7に係わる回転霧化静電塗装方法
においては、シェーピングエアの噴出方向を霧化頭の回
転軸に対してねじり方向とし、カーテン状エアの噴射方
向をシェーピングエアのねじり方向と同方向にするよう
にしているので、カーテン状エアの空気気流により、そ
の付近の塗料粒子が引き寄せられるため、シェーピング
エアの噴出速度を低下させることなく塗装パターンが拡
大・偏平化されるので、同様に塗料ロスが低減され塗着
効率が向上することになる。
【0018】本発明に係わる回転霧化静電塗装装置は、
上記回転霧化静電塗装方法を実施するに適したものであ
って、請求項8に係わる回転霧化静電塗装装置は、霧化
頭とシェーピングエアノズルを備えた塗装ガンと、該塗
装ガンを往復移動させるガン移動手段を備えると共に、
塗装ガンの移動方向前方および後方位置に被塗装物に向
けてカーテン状エアを噴射する第1および第2のエアカ
ーテンノズルがそれぞれ設けてあるので、本発明の請求
項1に係わる回転霧化静電塗装方法を合理的に実施する
ための構造を備えている。
【0019】本発明に係わる回転霧化静電塗装装置の実
施態様として請求項9に係わる塗装装置は、エアカーテ
ンノズルの噴射角度が霧化塗料の拡散角度と同等、もし
くはそれ以上に設定されているので、請求項2に係わる
回転霧化静電塗装方法を実施するに適した構造となって
おり、同じく実施態様として請求項10に係わる回転霧
化静電塗装装置は、塗装ガンの進行方向に応じて、第1
および第2のエアカーテンノズルへのエア送給を切り換
えるエア制御手段を備えているので、本発明の請求項3
および請求項4に係わる塗装方法を実施するのに適した
ものとなっている。請求項11に係わる塗装装置は、塗
装ガンの進行方向に応じて、第1および第2のエアカー
テンノズルへのエア送給量を増減するエア制御手段を備
えているので、請求項5に係わる回転霧化静電塗装方法
を実施するのに適したものであり、請求項12に係わる
塗装装置は、第1および第2のエアカーテンノズルが塗
装ガンの進行方向に対して直交方向に列設された複数の
ノズル孔をそれぞれ備え、塗装ガンの進行方向に応じ
て、第1あるいは第2のエアカーテンノズル中央部に位
置するノズル孔へのエア送給を中断するエア制御手段を
備えているので、請求項6に係わる回転霧化静電塗装方
法を実施するのに適した構造を備えており、さらに実施
態様として請求項13に係わる塗装装置においては、シ
ェーピングエアノズルのエア噴出方向が霧化頭の回転軸
に対してねじり方向に設定されていると共に、エアカー
テンノズルのエア噴射方向がシェーピングエアのねじり
方向と同方向に設定されているので、本発明の請求項7
に係わる塗装方法を実施するのに適したものとなってい
る。
【0020】
【実施例】以下、本発明を図面に基づいて具体的に説明
する。
【0021】実施例1 図1ないし図3は、本発明に係わる回転霧化静電塗装方
法の第1の実施例を説明するためのものであって、図1
(a)および(b)は当該静電塗装に用いる塗装ガンの
構造を示すそれぞれ側面および平面説明図である。
【0022】図に示す塗装ガン1は、樹脂製ハウジング
2の内部にエアモータ3を備えており、エアモータ3の
回転軸3aにはカップ状をなす霧化頭4が固定されてい
る。そして、エアモータ3の回転軸3aは中空状になっ
ており、当該中空部には霧化頭4に塗料を供給する塗料
ノズル(図示略)が配設されている。
【0023】樹脂ハウジング2の内部には、さらに塗料
に負電荷を帯電させるための高電圧発生器5が収納され
ると共に、ケーブル5aによって電源6に接続されてお
り、塗料ノズルを介して供給された塗料は、霧化頭4の
回転に基づく遠心力によって霧化頭4の外周エッジ部か
ら、負電荷を帯びた霧状の微粒子となって霧化頭4の円
周方向に放出されるようになっている。
【0024】樹脂ハウジング2の霧化頭側外周部には、
リング状のエアシリンダ7が取付けられ、エアシリンダ
7には霧化頭4のエッジ部に向けてシェーピングエアノ
ズル7aが形成されている。エアシリンダ7はハウジン
グ2内のエア配管8に連通すると共に、エアホース9お
よび流量調整弁10を介してエア源11に接続され、シ
ェーピングエアノズル7aから被塗装物Wの方向にシェ
ーピングエアSが噴出するようになっており、負に帯電
して被塗装物Wに向かって移動する霧化塗料Pの流れが
得られる。
【0025】エアシリンダ7の上下位置には、金属製の
リング部材12を介してエアカーテン用シリンダ13お
よび14が取付けられている。これらエアカーテン用シ
リンダ13および14は、それぞれエアホース15,1
6、ジョイント17,17、および圧力調整弁18を介
して前記エア源11に接続されると共に、それぞれ8個
のノズル孔からなるエアカーテンノズル13a(第1の
エアカーテンノズル)および14a(第2のエアカーテ
ンノズル)を備えており、当該エアカーテンノズル13
aおよび14aからカーテン状エアC1 およびC2 を被
塗装物Wの方向に噴射するようになっている。なお、リ
ング部材12は、塗料粒子に与える静電荷と同じ極性、
すなわちこの実施例では負極性に帯電されるようになっ
ており、浮遊している塗料粒子がハウジング2やエアシ
リンダ7に付着しないようにしてある。
【0026】前記塗装ガン1は、図2に示すように、塗
装ブース内に立設されたレシプロケータ19(ガン移動
手段)の移動アーム19aに取付けられる。
【0027】そして、車両ボディー、すなわち被塗装物
Wが塗装台車Tに載置された状態で当該塗装ブース内に
搬入され、措定の位置に達すると塗装が開始され、レシ
プロケータ19によって上下に往復移動する塗装ガン1
から、塗装台車Tに載置されて移動する被塗装物Wにむ
けて霧化した塗料Pが吹き付けられる。
【0028】このとき、エアシリンダ7の上下、すなわ
ち塗装ガン1の進行方向前方および後方位置に設けたエ
アカーテン用シリンダ13および14のエアカーテンノ
ズル13aおよび14aからカーテン状エアC1 および
C2 が被塗装物Wに向けてそれぞれ噴射されるので、塗
装ガン1の移動に伴う空気抵抗を受けたとしても霧化塗
料Pの流れが乱れることがなく、塗着効率の向上を図る
ことができる。
【0029】すなわち、塗装ガン1は、図3に示すよう
に、例えば矢印D方向、つまり上方に移動するに際し
て、進行方向前方すなわち上方からの空気流Aを受ける
ことになる。しかし、この空気流Aは、進行方向前方に
配設されたエアカーテン用シリンダ13のエアカーテン
ノズル13aから噴射されたカーテン状エアC1 によっ
て遮断されるので、シェーピングエアSが後方側(下
方)に偏向せず、霧化塗料Pの流れに乱れを生じるよう
なことがなくなることから、塗料粒子の散逸が防止さ
れ、塗着効率を向上させることができる。
【0030】なお、塗装ブース内には、図2に示した被
塗装物Wの左側にも同様のレシプロケータおよび塗装ガ
ンが配置されていると共に、被塗装物Wの上方にはレシ
プロケータ20によって図中左右方向に往復移動する塗
装ガン1が配設されており、被塗装物Wである車両ボデ
ィーの両側面および屋根が同時に塗装できるようになっ
ている。このとき、レシプロケータ20の移動アーム2
0aに取付けられた塗装ガン1のエアカーテン用シリン
ダ13および14が移動方向に向けてあることは言うま
でもない。
【0031】また、上記実施例においては、エアカーテ
ンノズル13aおよび14aを備えたエアカーテン用シ
リンダ13および14を塗装ガン1の側に固定した例を
示したが、この他にレシプロケータ19の側、すなわち
レシプロケータ19の移動アーム19aの取付けるよう
にしてもよい。
【0032】実施例2 図4は、本発明に係わる回転霧化静電塗装方法の第2の
実施例に用いる塗装ガンの構造を示す側面説明図であっ
て、当該塗装ガン21は、図2と同様にレシプロケータ
19の移動アーム19aに取付けられている。
【0033】図に示す塗装ガン21は、一部を除いて図
1および図3に示した前記実施例1に係わる塗装ガン1
と基本的に同様な構造を備えており、同一部分について
は同一記号を付すことによって説明を省略する。
【0034】すなわち、前記実施例においては、塗装ガ
ン1のエアカーテン用シリンダ13および14に備えた
エアカーテンノズル13aおよび14aから、霧化頭4
の回転軸に平行、つまり被塗装物Wに対しほぼ垂直にカ
ーテン状エアC1 およびC2を噴射するようにしていた
が、当該実施例に用いる塗装ガン21においては、リン
グ部材12を介して塗装ガン21のエアシリンダ7に取
付けられたエアカーテン用シリンダ13および14にエ
アカーテンノズル13bおよび14bがそれぞれ外側に
向くように形成してあり、カーテン状エアC1 およびC
2 が霧化塗料Pの中心よりも外側に向けて、霧化塗料P
の拡散角度にほぼ等しい角度で噴射されるようになって
いる。
【0035】したがって、当該実施例においては、カー
テン状エアC1 およびC2 の噴射方向が塗装ガン21の
進行方向のそれぞれ前方側となる方向にあらかじめ偏向
させてあるので、レシプロケータ19の作動速度が速く
なった場合に、空気抵抗の増加によってカーテン状エア
C1 あるいはC2 が進行方向後方側に歪むことがあった
としても、霧化塗料Pの流れ自体が乱れるようなことが
ない。
【0036】当該実施例2および前記実施例1において
は、塗装ガン1あるいは21の移動方向の前方および後
方位置に設けたエアカーテンノズル13a,14a、あ
るいは13b,14bから移動方向に係わりなく常時カ
ーテン状エアC1 およびC2を噴射するようにしている
ので、後述するようなエア制御手段を必要とせず、簡単
な構造の装置によって塗装ガンの移動に基づく空気抵抗
を排除し、塗着効率を向上させることができる。
【0037】実施例3 図5は、本発明に係わる回転霧化静電塗装方法の第3の
実施例に用いる塗装ガンの構造を示す側面説明図であっ
て、当該塗装ガン31も、図2に示したようにレシプロ
ケータ19の移動アーム19aに取付けられている。
【0038】図に示す塗装ガン31は、図4に示した実
施例2に係わる塗装ガン21と同様な構造を有している
が、第1のエアカーテンノズル13bを備えたエアカー
テン用シリンダ13にジョイント17およびエアホース
15を介して接続された第1の流量制御弁32と、第2
のエアカーテンノズル14bを備えたエアカーテン用シ
リンダ14にジョイント17およびエアホース16を介
して接続された第2の流量制御弁33とをそれぞれ備え
ており、第1および第2の流量制御弁32および33
は、信号線34,34を介してエア制御ユニット35
(エア制御手段)に接続されている。なお、当該エア制
御ユニット35には、図示しない信号線を介してレシプ
ロケータ19に接続され、移動アーム19aの移動方向
の切換え信号が入力されるようにしてある。
【0039】当該実施例においては、エア制御ユニット
35がレシプロケータ19の移動アーム19aの移動方
向の切換え信号を受けると、信号線34,34を介して
第1および第2の流量制御弁32および33に信号を送
り、例えば図5に示すように塗装ガン31が図中の矢印
D方向、つまり上方に移動しているときには、上方(進
行方向前方側)のエアカーテン用シリンダ13にはエア
源11からのエアを供給し、下方(進行方向後方側)の
エアカーテン用シリンダ14にはエア供給を停止させる
ようにしている。
【0040】すなわち、図3に示したように、塗装ガン
の移動によって相対的に生じる空気流Aを遮断するに
は、進行方向前方側にカーテン状エアC1 を噴射するだ
けでほとんど十分であって、後方側のカーテン状エアC
2 の噴射は必ずしも必要ではないので、当該実施例3に
おいては、塗装ガン31の移動方向に応じてエアカーテ
ンノズル13bおよび14bへエア供給を切り換え、常
に進行方向前方側にのみカーテン状エアを噴射して、後
方側への噴射を行わないようにしているので、エアの噴
射量が節減できることから、エア源11の要領が小さい
場合でも、上記実施例1あるいは2に係わる回転霧化静
電塗装方法と同様の効果を得ることができる。
【0041】実施例4 図6は、本発明に係わる回転霧化静電塗装方法の第4の
実施例に用いる塗装ガンの構造を示す側面説明図であっ
て、当該塗装ガン41も、上記同様レシプロケータ19
の移動アーム19aに取付けられている。
【0042】図に示す塗装ガン41は、図5に示した実
施例3に係わる塗装ガン31と同様に、第1のエアカー
テンノズル13aを備えたエアカーテン用シリンダ13
にジョイント17およびエアホース15を介して接続さ
れた第1の流量制御弁32と、第2のエアカーテンノズ
ル14aを備えたエアカーテン用シリンダ14にジョイ
ント17およびエアホース16を介して接続された第2
の流量制御弁33とをそれぞれ備えており、これら流量
制御弁32および33は、信号線34,34を介してエ
ア制御ユニット42(エア制御手段)に接続されてい
る。
【0043】当該実施例においては、エア制御ユニット
42がレシプロケータ19の移動アーム19aの移動方
向の切換え信号を受けると、信号線34,34を介して
第1および第2の圧力制御弁32および33に信号を送
り、進行方向後方側のエアカーテン用シリンダへのエア
供給量を増し、常に進行方向後方側のカーテン状エアの
噴射量が前方側より多くなるように制御するようになっ
ている。
【0044】例えば、塗装ガン41を上方に移動させよ
うとする場合には、下方(進行方向後方側)のエアカー
テン用シリンダ14へのエア供給量を増加して、第2の
エアカーテンノズル14aからのカーテン状エアC3 の
噴射量が第1のエアカーテンノズル13aからのカーテ
ン状エアC1 よりも多くなるようにすると、図6に示す
ように、霧化塗料Pおよびカーテン状エアC1 の流れが
カーテン状エアC2 によって上方側に押しやられるた
め、塗装ガン41の移動によって生ずる空気流Aとバラ
ンスする結果、霧化塗料Pの流れの乱れが解消される。
すなわち、当該実施例においては、エア制御ユニット4
2が、塗装ガン41の移動方向に応じて、常に進行方向
後方側のエアカーテンノズルからのカーテン状エアの噴
射量が進行方向前方側のエアカーテンノズルからの噴射
量よりも多くなるようにして、進行方向前方からの空気
流とバランスするように制御しているので、レシプロケ
ータの作動速度が増して空気抵抗が増大したとしても霧
化塗料の流れに乱れが発生せず、塗着効率の低下を防止
することができる。
【0045】実施例5 図7(a)および(b)は、本発明に係わる回転霧化静
電塗装方法の第5の実施例を説明するためのものであっ
て、図7(a)は当該実施例に係わる静電塗装に用いる
塗装ガンの構造を示す平面説明図である。
【0046】図7(a)に示す塗装ガン51は、図1に
示した実施例1に係わる塗装ガン1と基本的に同様な構
造を有するものであるが、エアカーテン用シリンダ13
に備えた8個のエアカーテンノズル13aのうち、中央
に位置する4個のエアカーテンノズル13aにエアホー
ス52を介して接続された第1の中央流量制御弁53
と、外側に位置するそれぞれ4個のエアカーテンノズル
13aにエアホース54を介して接続された外側流量制
御弁55とを備え、これら流量制御弁53および55は
信号線56および57を介してエア制御ユニット58
(エア制御手段)に接続されている。なお、図7(a)
の裏面側に位置するエアカーテン用シリンダ14に備え
た8個のエアカーテンノズル14aについては、そのう
ち中央に位置する4個のエアカーテンノズル14aが図
示しない第2の中央流量制御弁に接続されると共に、外
側に位置する4個のエアカーテンノズル14aは外側流
量制御弁55に接続されている。また、エア制御ユニッ
ト58は、当該塗装ガン51を装着しているレシプロケ
ータ19に接続され、移動アーム19aの移動方向の切
換え信号が入力されるようになっている。
【0047】当該実施例においては、エア制御ユニット
58がレシプロケータ19から移動アーム19aの移動
方向の切換え信号を受けると、信号線56,57および
図示しない信号線を介して第1の中央流量制御弁53,
外側流量制御弁55および図示しない第2の中央流量制
御弁に信号を送り、例えば図7(b)に示すように,塗
装ガン51が図中の矢印D方向、つまり上方に移動して
いるときには、第1の中央流量制御弁53を閉じること
によって、上方、すなわち進行方向前方側のエアカーテ
ン用シリンダ13に備えた8個のエアカーテンノズル1
3aのうち、中央に位置する4個のエアカーテンノズル
13aからのカーテン状エアC1 の噴射を中断するよう
に制御がなされる。
【0048】これによって、上方(進行方向前方側)の
カーテン状エアC1 のよって遮断された空気流Aの一部
がカーテン状エアC1 の中央部を通って流れ込み、霧化
塗料PおよびシェーピングエアSに衝突し、霧化塗料P
の流れが左右方向に広がり、塗装パターンが偏平化し、
塗装幅の拡大が可能となる。塗装パターンが偏平化する
と、同じ塗膜を得る場合でもレシプロケータ19の移動
速度が低速ですむことから、空気抵抗による塗料ロスが
減少し、塗着効率の低下を防止することができるように
なる。
【0049】実施例6 図8(a)および(b)は、本発明に係わる回転霧化静
電塗装方法の第6の実施例を説明するためのものであっ
て、図8(a)は当該実施例に係わる静電塗装に用いる
塗装ガンの構造を示す平面説明図であって、当該塗装ガ
ン61も、上記各実施例と同様に、図2に示したレシプ
ロケータ19の移動アーム19aに取付けられている。
【0050】図に示す塗装ガン61は、シェーピングエ
アSおよびカーテン状エアC1 およびC2 の噴射方向を
除いて、図1に示した実施例1に係わる塗装ガン1と基
本的に同様な構造を有するものであって、エアカーテン
用シリンダ13および14は、ジョイント17および圧
力調整弁18を介してそれぞれエア源11に接続されて
いる。
【0051】塗装ガン61は、回転軸3aに対して所定
のねじれ角を備えた複数個のシェーピングエアノズル7
bを霧化頭4の外周部に配設されたエアシリンダ7に備
えており、当該シェーピングエアノズル7bからは、被
塗装物Wに対して反時計回り方向に偏向させたシェーピ
ングエアSが噴出するようになっている。
【0052】一方、エアシリンダ7の上下位置にリング
部材12を介して取付けられたエアカーテン用シリンダ
13および14には、第1および第2のエアカーテンノ
ズル13cおよび14cがシェーピングエアSのねじり
方向と同方向に形成されており、第1のエアカーテンノ
ズル13cからは被塗装物Wに対して左寄りの方向に、
第2のエアカーテンノズル14cからは被塗装物Wに対
して右寄りの方向に、カーテン状エアC1 およびC2 を
それぞれ噴射するようにしてある。
【0053】当該実施例においては、上記構造の塗装ガ
ン61を用いることによって、シェーピングエアSに回
転が加わり、しかもカーテン状エアC1 およびC2 がシ
ェーピングエアSのねじり方向と同一方向に噴射される
ので、カーテン状エアC1 およびC2 が霧化頭4の前方
を通過する際にその付近の塗料粒子がカーテン状エアの
気流に引き寄せられるため、塗装パターンの偏平および
拡大化が達成でき、レシプロケータ19の移動速度を低
減を図ることができるので、塗着効率を向上させること
ができる。
【0054】一般にメタリック塗料などのように、光輝
材料を含んだ塗料による塗装の場合、塗料粒子の被塗装
物への衝突速度が低くなると、塗膜面の明度が低くな
り、仕上がり品質が低下することが知られているが、当
該実施例においては、シェーピングエアSの速度を低下
させることなく塗装パターンの偏平化を図ることができ
るので、このような塗装に好適である。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
に係わる回転霧化静電塗装方法は、被塗装物の塗装進行
方向前方および後方位置に向けてカーテン状エアを噴射
し、塗装ガンの移動に伴って生じる相対的な空気流を遮
断するようになすものであるから、例えば塗装ガンの移
動方向前方および後方位置に被塗装物に向けてカーテン
状エアを噴射する第1および第2のエアカーテンノズル
を備えた請求項8に係わる回転霧化静電塗装装置を用い
ることによって、霧化塗料の流れが塗装ガンの移動によ
る空気抵抗を受けることがなくなり、塗料粒子の散逸を
防止することができ、塗着効率の向上を図ることができ
るという極めて優れた効果がもたらされる。
【0056】本発明の請求項3に係わる回転霧化静電塗
装方法は、被塗装物の塗装進行方向前方位置にのみカー
テン状エアを噴射するものであるから、例えば塗装ガン
の進行方向に応じて第1および第2のエアカーテンノズ
ルへのエア送給を切り換えるエア制御手段を備えた請求
項10に係わる回転霧化静電塗装装置を用いることによ
って、エア源の容量が小さい場合でも請求項1に係わる
回転霧化静電塗装方法と同様の効果を得ることができる
という優れた効果をもたらすものである。
【0057】本発明に係わる回転霧化静電塗装方法の実
施態様として請求項2および請求項4に係わる塗装方法
は、カーテン状エアの噴射角度を霧化塗料の拡散角度と
同等、もしくはそれ以上とするものであるから、例えば
エアカーテンノズルの噴射角度が霧化塗料の拡散角度と
同等、もしくはそれ以上に設定されている請求項9に係
わる回転霧化静電塗装装置を用いることによって、塗装
ガンの移動速度が増して空気抵抗が増加したとしても、
霧化塗料の流れが乱れることがなく、良好な塗着効率を
確保することができる。同じく実施態様として請求項5
に係わる回転霧化静電塗装方法は、塗装進行方向後方へ
のカーテン状エアの噴射量を進行方向前方への噴射量よ
りも多くなるようにするものであるから、例えば塗装ガ
ンの進行方向に応じて第1および第2のエアカーテンノ
ズルへのエア送給量を増減するエア制御手段を備えた請
求項11に係わる回転霧化静電塗装装置を用いることに
よって、塗装ガンの移動速度が増して空気抵抗が増加し
たとしても、後方側カーテン状エアによって前方側カー
テン状エアおよび霧化塗料の流れが通常の状態に保持さ
れるため、同様に良好な塗着効率を確保することができ
るという優れた効果を発揮する。
【0058】さらに、実施態様として請求項6に係わる
回転霧化静電塗装方法は、カーテン状エアの中央部分に
おける噴射を塗装進行方向の前方側のみ中断させるもの
であるから、例えば塗装ガンの進行方向に応じて、第1
あるいは第2のエアカーテンノズル中央部に位置するノ
ズル孔へのエア送給を中断するエア制御手段を備えた請
求項12に係わる回転霧化静電塗装装置を用いることに
よって、遮断した空気流の一部が霧化塗料に衝突して、
塗装パターンが偏平化して塗装幅が拡大することから、
塗装ガンの移動速度の低速化が可能になって、塗着効率
を向上させることができ、同じく実施態様として請求項
7に係わる回転霧化静電塗装方法は、シェーピングエア
の噴出方向をねじり方向とすると共にカーテン状エアの
噴射方向をシェーピングエアのねじり方向と同方向にす
るものであるから、例えば請求項13に係わる回転霧化
静電塗装装置を用いることによって、シェーピングエア
の噴出速度を低下させることなく塗装パターンが拡大・
偏平化され、塗装面の仕上がり品質を損なうことなく、
塗着効率を向上させることができるという優れた効果が
もたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a) 本発明の第1の実施例に係わる回転霧
化静電塗装方法に用いる塗装ガンの構造を示す概略側面
図である。 (b) 図1(a)に示した塗装ガンの平面図である。
【図2】本発明に係わる回転霧化静電塗装方法による塗
装状況を示す全体図である。
【図3】図1(a)および(b)に示した塗装ガンによ
る塗装状況を説明する正面図である。
【図4】本発明の第2の実施例に係わる回転霧化静電塗
装方法に用いる塗装ガンの構造を示す概略側面図であ
る。
【図5】本発明の第3の実施例に係わる回転霧化静電塗
装方法に用いる塗装ガンの構造を示す概略側面図であ
る。
【図6】本発明の第4の実施例に係わる回転霧化静電塗
装方法に用いる塗装ガンの構造を示す概略側面図であ
る。
【図7】(a) 本発明の第5の実施例に係わる回転霧
化静電塗装方法に用いる塗装ガンの構造を示す概略平面
図である。 (b) 図7(a)に示した塗装ガンによる塗装状況を
説明する正面図である。
【図8】(a) 本発明の第6の実施例に係わる回転霧
化静電塗装方法に用いる塗装ガンの構造を示す概略平面
図である。 (b) 図8(a)に示した塗装ガンによる塗装状況を
説明する正面図である。
【符号の説明】
1,21,31,41,51,61 塗装ガン 3a 回転軸 4 霧化頭 7a シェーピングエアノズル 13a,13b,13c 第1のエアカーテンノズル 14a,14b,14c 第2のエアカーテンノズル 19 レシプロケータ(ガン移動手段) 35,42,58 エア制御ユニット W 被塗装物 S P C1 ,C2 カーテン状エア

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転する霧化頭と、霧化頭の回転によっ
    て放出された霧化塗料の飛散方向を規制するシェーピン
    グエアを噴出するシェーピングエアノズルを備えた塗装
    ガンを往復移動させつつ被塗装物に静電塗装を施すに際
    して、被塗装物の塗装進行方向前方および後方位置に向
    けてカーテン状エアを噴射し、塗装ガンの移動によって
    霧化塗料に対して相対的に生じる空気流を遮断すること
    を特徴とする回転霧化静電塗装方法。
  2. 【請求項2】 カーテン状エアの噴射角度を霧化塗料の
    拡散角度と同等、もしくはそれ以上にすることを特徴と
    する請求項1記載の回転霧化静電塗装方法。
  3. 【請求項3】 回転する霧化頭と、霧化頭の回転によっ
    て放出された霧化塗料の飛散方向を規制するシェーピン
    グエアを噴出するシェーピングエアノズルを備えた塗装
    ガンを往復移動させつつ被塗装物に静電塗装を施すに際
    して、被塗装物の塗装進行方向前方位置に向けてカーテ
    ン状エアを噴射し、塗装ガンの移動によって霧化塗料に
    対して相対的に生じる空気流を遮断することを特徴とす
    る回転霧化静電塗装方法。
  4. 【請求項4】 カーテン状エアの噴射角度を霧化塗料の
    拡散角度と同等、もしくはそれ以上にすることを特徴と
    する請求項3記載の回転霧化静電塗装方法。
  5. 【請求項5】 塗装進行方向後方へのカーテン状エアの
    噴射量を進行方向前方への噴射量よりも多くすることを
    特徴とする請求項1または請求項2記載の回転霧化静電
    塗装方法。
  6. 【請求項6】 カーテン状エアの中央部分における噴射
    を塗装進行方向の前方側のみ中断させ、遮断した空気流
    の一部を霧化塗料に導くことを特徴とする請求項1また
    は請求項2記載の回転霧化静電塗装方法。
  7. 【請求項7】 シェーピングエアの噴出方向を霧化頭の
    回転軸に対してねじり方向とし、カーテン状エアの噴射
    方向をシェーピングエアのねじり方向と同方向にするこ
    とを特徴とする請求項1または請求項2記載の回転霧化
    静電塗装方法。
  8. 【請求項8】 回転軸の先端に取付けられ、内周面に供
    給された塗料を遠心力により放出して霧化するカップ状
    霧化頭と、霧化頭から放出された霧化塗料に向けてシェ
    ーピングエアを噴出するシェーピングエアノズルを備え
    た塗装ガンと、 塗装ガンを装着して、該塗装ガンを往復移動させるガン
    移動手段を備えていると共に、 塗装ガンと一体的に移動し、被塗装物に向けてカーテン
    状エアを噴射する第1および第2のエアカーテンノズル
    が塗装ガンの移動方向の前方および後方位置にそれぞれ
    設けてあることを特徴とする回転霧化静電塗装装置。
  9. 【請求項9】 エアカーテンノズルの噴射角度が霧化塗
    料の拡散角度と同等、もしくはそれ以上に設定されてい
    ることを特徴とする請求項8記載の回転霧化静電塗装装
    置。
  10. 【請求項10】 塗装ガンの進行方向に応じて、第1お
    よび第2のエアカーテンノズルへのエア送給を切り換え
    るエア制御手段を備えていることを特徴とする請求項8
    または請求項9記載の回転霧化静電塗装装置。
  11. 【請求項11】 塗装ガンの進行方向に応じて、第1お
    よび第2のエアカーテンノズルへのエア送給量を増減す
    るエア制御手段を備えていることを特徴とする請求項8
    または請求項9記載の回転霧化静電塗装装置。
  12. 【請求項12】 第1および第2のエアカーテンノズル
    は、塗装ガンの進行方向に対して直交方向に列設された
    複数のノズル孔からなり、塗装ガンの進行方向に応じ
    て、第1あるいは第2のエアカーテンノズル中央部に位
    置するノズル孔へのエア送給を中断するエア制御手段を
    備えていることを特徴とする請求項8または請求項9記
    載の回転霧化静電塗装装置。
  13. 【請求項13】 シェーピングエアノズルのエア噴出方
    向が霧化頭の回転軸に対してねじり方向に設定されてい
    ると共に、エアカーテンノズルのエア噴射方向がシェー
    ピングエアのねじり方向と同方向に設定されていること
    を特徴とする請求項8または請求項9記載の回転霧化静
    電塗装装置。
JP8053444A 1996-03-11 1996-03-11 回転霧化静電塗装方法および装置 Pending JPH09239297A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8053444A JPH09239297A (ja) 1996-03-11 1996-03-11 回転霧化静電塗装方法および装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8053444A JPH09239297A (ja) 1996-03-11 1996-03-11 回転霧化静電塗装方法および装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09239297A true JPH09239297A (ja) 1997-09-16

Family

ID=12943034

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8053444A Pending JPH09239297A (ja) 1996-03-11 1996-03-11 回転霧化静電塗装方法および装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09239297A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008093866A1 (en) * 2007-02-01 2008-08-07 Honda Motor Co., Ltd. Rotary spray coating apparatus and method
CN113634414A (zh) * 2021-10-15 2021-11-12 南通一乐一俊人工智能科技有限公司 一种基于自动化控制的自动喷漆装置
WO2022054146A1 (ja) * 2020-09-08 2022-03-17 株式会社デンソーテン 塗布装置および塗布方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008093866A1 (en) * 2007-02-01 2008-08-07 Honda Motor Co., Ltd. Rotary spray coating apparatus and method
WO2022054146A1 (ja) * 2020-09-08 2022-03-17 株式会社デンソーテン 塗布装置および塗布方法
CN113634414A (zh) * 2021-10-15 2021-11-12 南通一乐一俊人工智能科技有限公司 一种基于自动化控制的自动喷漆装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7611069B2 (en) Apparatus and method for a rotary atomizer with improved pattern control
JP4428973B2 (ja) 回転霧化塗装装置および塗装方法
JP7114246B2 (ja) コーティングされるべき表面上へのコーティング用製品の適用ヘッド及びそのような適用ヘッドを含む適用システム
JP3254828B2 (ja) 回転霧化静電塗装方法およびその装置
CA2373804C (en) A method for coating a work object in two tones
CA2556013C (en) Radius edge bell cup and method for shaping an atomized spray pattern
JPH06210199A (ja) 粉体コーティング・ガン用の整形スプレ・ノズル
JP4385151B2 (ja) 塗装方法及び塗装機
JP2002224611A (ja) 塗装方法
KR101311200B1 (ko) 분체 정전 도장용 스프레이 건
JP3307266B2 (ja) 噴霧パターン可変回転霧化塗装装置
JPH09239297A (ja) 回転霧化静電塗装方法および装置
JPH07251099A (ja) 静電塗装方法およびその装置
JP3346146B2 (ja) 回転霧化静電塗装装置の回転霧化頭裏面洗浄方法
JP3248340B2 (ja) 回転霧化静電塗装方法およびその装置
JPS5946159A (ja) エアレススプレイ塗装方法及びエアレス塗装用スプレイガン
JPH04171067A (ja) スプレイガン
JPS6372367A (ja) 回転霧化式塗装装置
JP3589022B2 (ja) メタリック塗料塗装方法
JPS58104656A (ja) 回転霧化静電塗装装置
US20240050965A1 (en) Rotary atomizing head-type sprayer and electrostatic painting apparatus
JPH08173852A (ja) 塗装ガンおよび塗装方法
JP6634532B2 (ja) 車両ボディの塗装方法および車両ボディの塗装システム
JPH1071363A (ja) バンパの塗装方法
JPH0631236A (ja) メタリック塗料の静電塗装方法