JPH09239081A - Ti−Al合金製ゴルフパター - Google Patents

Ti−Al合金製ゴルフパター

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Publication number
JPH09239081A
JPH09239081A JP8048955A JP4895596A JPH09239081A JP H09239081 A JPH09239081 A JP H09239081A JP 8048955 A JP8048955 A JP 8048955A JP 4895596 A JP4895596 A JP 4895596A JP H09239081 A JPH09239081 A JP H09239081A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alloy
head
golf putter
crystal grains
duplex structure
Prior art date
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Pending
Application number
JP8048955A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiharu Mae
義治 前
Kazuaki Kubo
和明 久保
Takayoshi Miura
孝義 三浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Materials Corp filed Critical Mitsubishi Materials Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パット時に快感を受けることができ、かつボ
ールの転がりが非常に良いTi−Al合金製ゴルフパタ
ーを提供する。 【解決手段】 Al:25〜36重量%を含有し、残り
がTiおよび不可避不純物からなる組成を有し、かつ平
均粒径:1〜300μm以下の結晶粒からなるデュウプ
レックス組織を有するTi−Al合金からなるヘッドを
有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、Ti−Al合金
製ゴルフパターに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、パターヘッドの素材として、鉄系
の合金(例えば、ステンレス鋼)や銅系の合金(例え
ば、黄銅)などが多く使用されており、その製造方法と
しては精密鍛造またはロストワックス法などの精密鋳造
が採用されている。
【0003】これら方法により作製されたパターヘッド
に、スチールシャフトまたはカーボンシャフトを接続
し、ゴルフパターを作製している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、近年、一層正
確なパットができるようにラージフェイスを有する大き
なヘッドをもったパターが求められており、かかる大き
なヘッドをステンレス鋼または黄銅を素材として作製す
ると、重くなりすぎて正確なパットを行なうことができ
ない。そこで、比重の小さいTi−6%Al−4%Vで
代表されるTi合金で作製することも考えられるが、上
記Ti合金は比剛性が低く、パットした時の手に伝わる
感触および音が重く感じられ、さらにボールの転がりが
悪いので好ましくない。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者等は、
従来よりも軽量でかつパットした時に快音を発しかつ手
のひらに快感を受けることのでき、さらにボールの転が
りが良いパターを開発すべく研究を行ったところ、A
l:25〜36重量%を含有し、残りがTiおよび不可
避不純物からなる組成のTi−Al合金でヘッドを作製
し、このヘッドを通常のシャフトに結合して得られたパ
ターは、パット時に快音を発し、かつ手の平に快感を受
けるとともにボールの転がりが非常に良いという知見を
得たのである。
【0006】この発明は、かかる知見に基づいてなされ
たものであって、Al:25〜36重量%を含有し、残
りがTiおよび不可避不純物からなる組成のTi−Al
合金からなるヘッドを有するTi−Al合金製ゴルフパ
ターに特徴を有するものである。この発明のゴルフパタ
ーを構成するTi−Al合金に含まれるAlは30〜3
5重量%であることが一層好ましい。
【0007】このAl:25〜36重量%(好ましく
は、30〜35重量%)を含有し、残りがTiおよび不
可避不純物からなる組成のTi−Al合金は、デュウプ
レックス(Duplex)組織を有することが好ましい。
【0008】このデュウプレックス組織は主としてγ相
からなる単相の結晶粒と、γ相およびα2 相の層状組織
を有する結晶粒からなり、このデュウプレックス組織を
有するTi−Al合金は延性が向上するのでパターヘッ
ドの素材として適していると考えられる。上記デュウプ
レックス組織の結晶粒は微細なほど延性が増すところか
ら、この発明のTi−Al合金製ゴルフパターのヘッド
のデュウプレックス組織の結晶粒は微細なほど好まし
く、その平均粒径は1〜300μmの範囲内にあること
が好ましく、10〜200の範囲内にあることが一層好
ましい。この発明のTi−Al合金製ゴルフパターのヘ
ッドの微細結晶粒は、Al:25〜36重量%を含有し
残りがTiおよび不可避不純物からなる組成のTi−A
l合金溶湯を金型に遠心鋳造することにより調整するこ
とができる。この発明のTi−Al合金製ゴルフパター
のヘッドのデュウプレックス組織の結晶粒の平均粒径が
300μmを越えると、延性が不足するので好ましくな
く、一方、1μm未満に微細化することは工業的には難
しい。従って、この発明のTi−Al合金製ゴルフパタ
ーのヘッドの平均粒径は、1〜300μmに定めた。
【0009】かかる理由から、この発明は、Al:25
〜36重量%を含有し残りがTiおよび不可避不純物か
らなる組成を有しかつ平均粒径:1〜300μm(好ま
しくは、10〜200μm)のデュウプレックス組織を
有するTi−Al合金からなるヘッドを有するTi−A
l合金製ゴルフパターにも特徴を有するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
実施例1 Al:34重量%を含有し、残りがTiおよび不可避不
純物からなるTi−34%Al合金(比剛性E/ρ:4
480)をAr雰囲気中で溶解することによりTi−3
4%Al合金溶湯を作製し、このTi−34%Al合金
溶湯を温度:1600℃に保持した。
【0011】このTi−34%Al合金溶湯を金型に遠
心鋳造して図1の斜視図に示される寸法(a:104.
3mm、b:61mm、c:25mm)を有する従来よりも大
きなヘッド1からなるTi−34%Al合金製ヘッドを
作製した。このTi−34%Al合金製ヘッドを温度:
1300℃、3時間保持したのち空冷の熱処理を施し、
ヘッド1の表面を研摩してその組織を金属顕微鏡で観察
したところ、平均粒径:150μmの結晶粒からなるデ
ュウプレックス組織となっていることがわかった。この
ヘッド1の穴3にシャフト2を挿入し強固に接合して本
発明ゴルフパターを作製し、このゴルフパターを打撃試
験機に装着し、ゴルフボールを1m/secの打撃速度
でパットしたところ、快音が感じられ、ボールの転がっ
た距離は20.3mであった。
【0012】従来例1 Al:6重量%、V:4重量%を含有し、残りがTiお
よび不可避不純物からなるTi−6%Al−4%V合金
(比剛性E/ρ:2700)をAr雰囲気中で溶解して
Ti−6%Al−4%V合金溶湯を作製し、このTi−
6%Al−4%V合金溶湯を温度:1850℃に保持し
た。
【0013】このTi−6%Al−4%V合金溶湯を金
型に遠心鋳造して実施例1と同じ寸法(a:104.3
mm、b:61mm、c:25mm)を有する従来よりも大き
なヘッド1からなるTi−6%Al−4%V合金製ヘッ
ドを作製した。このヘッド1を温度:725℃、2時間
保持したのち空冷の熱処理を施し、このヘッド1の穴3
にシャフト2を挿入し強固に接合して従来ゴルフパター
を作製し、このゴルフパターを打撃試験機に装着し、ゴ
ルフボールを1m/secの打撃速度でパットしたとこ
ろ、快音は感じらず、ボールの転がった距離は18.1
mであった。
【0014】実施例2 従来例1で作製した従来ゴルフパターのTi−6%Al
−4%V合金製ヘッドのフェイス面全面を厚さ:3mm
に渡って削除し、削除したフェイス面に厚さ:3mmの
Ti−34%Al合金製板4を張り付けることにより図
2に示される複合ヘッド11を作製し、この複合ヘッド
11の付いた本発明ゴルフパターを作製した。このゴル
フパターを打撃試験機に装着し、ゴルフボールを1m/
secの打撃速度でパットしたところ、快音が感じら
れ、ボールの転がった距離は19.8mであった。
【0015】実施例3 市販の従来ゴルフパターのAl合金製ヘッド(図示せ
ず)のフェイス面全面を厚さ:3mmに渡って削除し、
削除したフェイス面に厚さ:3mmのTi−34%Al
合金製板を張り付けることにより複合ヘッドを作製し、
この複合ヘッドの付いた本発明ゴルフパターを作製し
た。この本発明ゴルフパターを打撃試験機に装着し、ゴ
ルフボールを1m/secの打撃速度でパットしたとこ
ろ、快音が感じられ、ボールの転がった距離は19.2
mであった。
【0016】従来例2 市販の従来ゴルフパターのAl合金製ヘッド(図示せ
ず)の付いた従来ゴルフパターを用意し、このゴルフパ
ターを打撃試験機に装着し、ゴルフボールを1m/se
cの打撃速度でパットしたところ、快音が感じられず、
ボールの転がった距離は17.4mであった。
【0017】
【発明の効果】この発明のTi−34%Al合金製ヘッ
ドまたは複合ヘッドを有するゴルフパターは、従来のゴ
ルフパターよりもゴルフボールをパットした時に快音と
共に手のひらに快感が感じられ、かつボールの転がりが
非常に良いなど優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のゴルフパターの斜視図である。
【図2】この発明のゴルフパターの別の実施例の斜視図
である。
【符号の説明】
1 ヘッド 2 シャフト 3 穴 4 Ti−34%Al合金製板 11 複合ヘッド

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Al:25〜36重量%を含有し、残り
    がTiおよび不可避不純物からなる組成のTi−Al合
    金からなるヘッドを有することを特徴とするTi−Al
    合金製ゴルフパター。
  2. 【請求項2】 Al:25〜36重量%を含有し、残り
    がTiおよび不可避不純物からなる組成を有しかつデュ
    ウプレックス組織を有するTi−Al合金からなるヘッ
    ドを有することを特徴とするTi−Al合金製ゴルフパ
    ター。
  3. 【請求項3】 Al:25〜36重量%を含有し、残り
    がTiおよび不可避不純物からなる組成を有し、かつ平
    均粒径:1〜300μmの結晶粒からなるデュウプレッ
    クス組織を有するTi−Al合金からなるヘッドを有す
    ることを特徴とするTi−Al合金製ゴルフパター。
  4. 【請求項4】 請求項1、2または3記載のTi−Al
    合金からなる板をヘッドのフェイス面に装着したことを
    特徴とするTi−Al合金製ゴルフパター。
JP8048955A 1996-03-06 1996-03-06 Ti−Al合金製ゴルフパター Pending JPH09239081A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100379995C (zh) * 2002-12-30 2008-04-09 大金工业株式会社 压缩机
US10507364B2 (en) * 2005-05-10 2019-12-17 Karsten Manufacturing Corporation Golf clubs and golf club heads

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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20001226