JPH09239037A - 医療用チューブの製法 - Google Patents

医療用チューブの製法

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JPH09239037A
JPH09239037A JP8046426A JP4642696A JPH09239037A JP H09239037 A JPH09239037 A JP H09239037A JP 8046426 A JP8046426 A JP 8046426A JP 4642696 A JP4642696 A JP 4642696A JP H09239037 A JPH09239037 A JP H09239037A
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JP
Japan
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mandrel
polymer
tube
plating
layer
Prior art date
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Pending
Application number
JP8046426A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuhiro Umeo
信博 梅尾
Shusuke Ozaki
秀典 尾崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Cable Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Cable Industries Ltd
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Filing date
Publication date
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  • Media Introduction/Drainage Providing Device (AREA)
  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 その内面に金属粉が付着しておらず、外観の
よい医療用チューブの製法を提供する。 【解決手段】 マンドレルに押出成形法によりポリマー
を被覆したのちマンドレルを引き抜く医療用チューブの
製法であって、予めマンドレルにメッキによりえられる
層または樹脂からなる層を設けたのちポリマーを被覆す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医療用チューブの
製法に関する。さらに詳しくは、本発明は、たとえば輸
液補給用のカニューラ留置針用チューブ、成分栄養補給
用のEDカテーテルなどのチューブとして好適に用いら
れうる医療用チューブの製法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、医療用チューブの製法としては、
たとえば軟銅線や軟SUS線などから線引工程をへてえ
られるマンドレル(芯線)を押出成形機に供給してポリ
マーを被覆し、所定の長さに切断後、両端の口出しを行
ないマンドレルを引き抜いてチューブを製造する方法が
ある。
【0003】しかし、前記線引工程では銅粉やSUS粉
などの金属粉が発生して、これらがマンドレルに付着す
るので、このようなマンドレルを用いてえられる医療用
チューブの内面にも該金属粉が付着するという問題があ
る。
【0004】金属粉がその内面に付着している医療用チ
ューブを前記輸液補給用や成分栄養補給用などのチュー
ブとして用いたばあい、該金属粉は人体にとっては異物
であるので血栓が生成して血管を詰まらせるという問題
がある。
【0005】そこで、医療用チューブの内面に前記金属
粉が付着しないようにするために、マンドレルにポリマ
ーを被覆する工程前においてマンドレルを洗浄すること
もできるが、マンドレルに付着している金属粉を完全に
除去することは困難である。
【0006】また、前記線引工程ではマンドレルの表面
に線引方向にすじ状の傷が多く付くので、このようなマ
ンドレルにポリマーを被覆してえられる医療用チューブ
は、その内面に該傷が転写された状態になる。その結
果、製品の外観がわるく商品価値が低下するという問題
がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、前記の
ような問題に鑑み鋭意検討した結果、予めマンドレルに
メッキによりえられる層または樹脂からなる層を設ける
ことで、前記のような問題を解決できることを見出し
た。
【0008】すなわち、本発明の目的は、内面に金属粉
が付着しておらず、外観のよい医療用チューブの製法を
提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、マンドレルに
押出成形法によりポリマーを被覆したのちマンドレルを
引き抜く医療用チューブの製法であって、予めマンドレ
ルにメッキによりえられる層(以下、「メッキ層」とも
いう)または樹脂からなる層(以下、「樹脂層」ともい
う)を設けたのちポリマーを被覆することを特徴とする
医療用チューブの製法に関する。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明は、予めマンドレルにメッ
キ層または樹脂層を設けることに最大の特徴がある。前
記メッキ層または樹脂層を設けることにより、マンドレ
ルに付着している金属粉を覆い、またマンドレル表面の
すじ状の傷を覆うことができるが、マンドレルの表面平
滑性の点から樹脂層を設けることが好ましい。
【0011】前記メッキ層または樹脂層を設けるための
マンドレルとしては、たとえば軟SUS、軟銅などの金
属からえられた軟SUS線、軟銅線からさらに線引工程
などを含む通常の方法により直径が0.1〜10mm程
度の線条に加工したものなどがあげられる。
【0012】このようなマンドレルに前記メッキ層を設
けるには、通常の方法により行なえばよい。メッキ層に
用いることができる金属としては、たとえばニッケル、
銀、銅、クロム、亜鉛、金、スズなどがあげられるが、
耐熱性、メッキ浴溶剤の人体への影響、メッキのはがれ
にくさの点からニッケル、銀が好ましく、ニッケルがさ
らに好ましい。
【0013】前記メッキ層の厚さとしては、マンドレル
に付着している前記金属粉末を覆い、またマンドレル表
面の前記すじ状の傷を覆い、さらにマンドレル表面を平
滑にするという点から1.0〜5.0μmであり、1.
5〜3.5μmであることが好ましい。
【0014】前記マンドレルに樹脂層を設けるには、通
常の方法により行なえばよい。樹脂層に用いることがで
きる樹脂としては、たとえばポリウレタン樹脂(たとえ
ばアルキッド樹脂とイソシアネート化合物とからえられ
るものなど)、ポリエステルイミド樹脂、ポリアミドイ
ミド樹脂、ポリイミド樹脂、フッ素樹脂、ポリオレフィ
ン樹脂、ホルマール樹脂またはこれらのうちの2種以上
などがあげられるが、樹脂層を薄くできる点および耐熱
性の点からポリウレタン樹脂、ポリエステルイミド樹
脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリイミド樹脂またはこれ
らのうちの2種以上が好ましく、ポリイミド樹脂がさら
に好ましい。
【0015】前記樹脂層の厚さとしては、マンドレルに
付着している前記金属粉を覆い、またマンドレル表面の
前記すじ状の傷を覆い、さらにマンドレル表面を平滑に
するという点から10〜50μmであり、15〜30μ
mであることが好ましい。
【0016】本発明において用いることができるポリマ
ーとしては、たとえばポリエチレン、ポリプロピレン、
エチレン−酢酸ビニルコポリマー、ポリ塩化ビニル、シ
リコーンゴム、ウレタン系エラストマー、エチレン−テ
トラフルオロエチレンコポリマーなどがあげられるが、
これらのうちでも柔軟性、強じん性の点から、ウレタン
系エラストマー、エチレン−テトラフルオロエチレンコ
ポリマーが好ましく、ウレタン系エラストマーがさらに
好ましい。
【0017】前記ウレタン系エラストマーとしては、た
とえばイソシアネート化合物とエステル化合物、エーテ
ル化合物、カプロラクトン化合物、カーボネート化合物
などとを原料とするものなどがあげられる。なお、前記
ポリウレタン樹脂は熱硬化性の樹脂であり、ウレタン系
エラストマーは熱可塑性のエラストマーである点で異な
る。
【0018】前記メッキ層または樹脂層が設けられたマ
ンドレルに前記ポリマーを被覆する方法としては、通常
の電線被覆で用いられているような押出成形法があげら
れる。ポリマーを被覆してえられる層の厚さは、0.0
5〜1.0mm程度であればよい。
【0019】このような方法によりえられたマンドレル
入りチューブからマンドレルを引き抜く方法は、通常の
方法であればよい。
【0020】本発明においては、たとえばつぎのような
製造条件を好ましくあげることができる。
【0021】 (1) (A)マンドレル 材質 なまし金属 メッキ層 金属 メッキ層の厚さ 1.0〜5.0μm (B)ポリマー この製造条件は、えられるチューブ内面に金属粉の付着
がなく、かつ内面が平滑である点で有利である。
【0022】より好ましくは (A1)マンドレル 材質 軟銅 メッキ層 ニッケル メッキ層の厚さ 1.5〜3.5μm (B1)ウレタン系エラストマー この製造条件は、さらに、えられるチューブの耐熱性の
点で優れている。
【0023】 (2) (A)マンドレル 材質 なまし金属 樹脂層 耐熱性樹脂 樹脂層の厚さ 10〜50μm (B)ポリマー この製造条件は、えられるチューブ内面に金属粉の付着
がなく、かつ内面が平滑である点で有利である。
【0024】より好ましくは (A1)マンドレル 材質 軟銅 樹脂層 ポリイミド 樹脂層の厚さ 15〜30μm (B1)ウレタン系エラストマー この製造条件は、さらに、えられるマンドレル樹脂層の
耐熱性の点で優れている。
【0025】
【実施例】つぎに、本発明の製法を実験例に基づいてさ
らに具体的に説明するが、本発明はこれらのみに限定さ
れるものではない。
【0026】実験例1および2 表1に示す材質、直径のマンドレルに、表1に示す種
類、厚さのメッキ層を設けたのち、これと表1に示すポ
リマーとを押出成形機(東洋精機(株)製ラボプラスト
ミル押出機)に供給し、170〜190℃押出温度、線
速20m/minの条件によりマンドレルにポリマーを
被覆してマンドレル入りチューブをえ、103cmの長
さに切断したのち、両端の1.5cmについて口出しを
行ない、さらにマンドレルを引き抜いて本発明の医療用
チューブをえ、つぎの試験を行なった。
【0027】金属粉の付着状態:チューブの内面につい
て300倍の顕微鏡にて観察し、1cm長あたりの10
μm以上の金属粉の個数を数え、その個数が10個未満
のときをA、10個以上20個未満のときをB、20個
以上50個未満のときをC、50個以上100個未満の
ときをD、100個以上のときをEとして評価した。
【0028】外観:チューブの外観を目視にて観察し、
透明であれば○、マンドレル表面のキズがチューブに転
写されたばあいを×として評価した。
【0029】実験例3〜5 表1に示す材質、直径のマンドレルに表1に示す種類、
厚さの樹脂層を設けた巻線として市販されているものを
使用し、実験例1と同様にして表1に示すポリマーを被
覆し、マンドレルを引き抜いて本発明の医療用チューブ
をえ、実験例1と同様にして試験を行なった。結果を表
1に示す。
【0030】実験例6 実験例1において、メッキによりえられる層を設けなか
ったこと以外は、実験例1と同様にして医療用チューブ
をえ、実験例1と同様にして試験を行なった。結果を表
1に示す。
【0031】
【表1】
【0032】表1の結果から明らかなように、本発明の
製法によりえられる医療用チューブは、その内面に金属
粉が付着しておらず、外観もよく商品価値の高いもので
ある。
【0033】
【発明の効果】本発明の製法は、その内面に金属粉が付
着しておらず、外観もよい医療用チューブがえられる製
法である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マンドレルに押出成形法によりポリマー
    を被覆したのちマンドレルを引き抜く医療用チューブの
    製法であって、予めマンドレルに金属メッキによりえら
    れる層を設けたのちポリマーを被覆することを特徴とす
    る医療用チューブの製法。
  2. 【請求項2】 前記メッキがニッケルメッキまたは銀メ
    ッキである請求項1記載の医療用チューブの製法。
  3. 【請求項3】 マンドレルに押出成形法によりポリマー
    を被覆したのちマンドレルを引き抜く医療用チューブの
    製法であって、予めマンドレルに樹脂からなる層を設け
    たのちポリマーを被覆することを特徴とする医療用チュ
    ーブの製法。
  4. 【請求項4】 前記樹脂がポリウレタン樹脂、ポリエス
    テルイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂およびポリイミ
    ド樹脂よりなる群から選ばれた少なくとも1種である請
    求項3記載の医療用チューブの製法。
JP8046426A 1996-03-04 1996-03-04 医療用チューブの製法 Pending JPH09239037A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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