JPH09238990A - 気泡発生浴槽 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 底壁に形成した多数の気泡噴出孔から均一な
気泡を発生させるようにすること。 【解決手段】 底壁10に多数の気泡噴出孔20を穿設した
浴槽本体１と、前記多数の気泡噴出孔20を複数個毎に区
分けして覆うように分割形成され、かつ、それぞれに空
気供給口31を設けるとともに、前記底壁10の裏面に取付
けられた複数個のカバー体３と、各カバー体３の空気供
給口31に圧縮空気を供給する圧縮空気発生装置４とを具
備する構成とした。また、各カバー体３と圧縮空気発生
装置４との間に、一つの空気取入口51と複数の空気排出
口５とを有する空気分配器５を介設し、同空気分配器５
の空気取入口51と圧縮空気発生装置４とを連通連結する
とともに、各空気排出口52と各カバー体３の空気供給口
31とをそれぞれ対応させて連通連結した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、底壁に多数の気
泡噴出孔を設けた気泡発生浴槽に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、気泡発生浴槽の一形態として、循
環ポンプにより浴槽内の湯水を循環させ、吸引した湯水
を浴槽内に吐出させる際に空気をエジェクタ効果により
湯水に混入して、気泡混じりの湯水を噴出するタイプの
ものがある。

【０００３】しかし、かかる気泡発生浴槽は、通常、気
泡混じりの湯水の噴出個所は背側及び足側の二個所に設
けたものが一般的であり、局所的な気泡効果は得られる
ものの、身体全体的には効果が薄いものであり、しか
も、循環ポンプやこれに接続する配管設備等の構造が複
雑で高価なものとなっていた。

【０００４】また、他なる形態としては、図１１に示す
ように、浴槽本体100 の底壁110 に設けた多数の気泡発
生用小孔200 へ空気を送り込むタイプのものがある。図
１１中、300 はエア発生源、400 は送気用の主管、410
は分岐管である。

【０００５】また、かかるタイプのものの中には、例え
ば、特開昭59-37951号公報に示されているように、浴槽
本体の底壁に、エア発生源と連通する気泡発生用小孔を
多数穿設した凸部を複数突設し、この凸部より排水孔側
の底壁に水抜き用の大孔を穿設するとともに、前記凸部
及び大孔とを連通する皿状の下板を空密的に底壁下面に
固着した構成としたものがあり、かかる構成により、比
較的に安価に製造することができ、かつ、浴槽本体の強
度を確保するとともに、水抜きも容易に行えるようにし
ている。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図１１
に示した従来のタイプのものでは、特開昭59-37951号公
報に示された気泡発生浴槽も含めて、エア発生源300 と
気泡発生用小孔200 とは、主管400 から多数分岐伸延し
た分岐管410 により連通されているので、エア発生源30
0 から遠い小孔200 ではエア圧が低くなり、十分な気泡
効果が得られないという大きな課題が残されているもの
であった。

【０００７】また、浴槽本体の底壁に凸部が形成されて
いるので底壁面に凹凸が生じ、デザイン性において劣る
ばかりか、かかる凹凸が入浴時に身体に触れるので入浴
感が悪いという問題があった。

【０００８】さらに、エア発生源300 として構成される
装置は、防水、防湿、あるいは、防音処理を施す必要が
あり、また、装置内の制御基板等の電子部品は浴室内に
は設置できず、浴室外に設置せねばならないのでコスト
アップとなるとともに、メンテナンスに手間がかかって
いた。

【０００９】本発明は、上記課題を解決することのでき
る気泡発生浴槽を提供することを目的としている。

【００１０】

【課題を解決するための手段】この発明は、底壁に多数
の気泡噴出孔を穿設した浴槽本体と、前記多数の気泡噴
出孔を複数個毎に区分けして覆うように分割形成され、
かつ、それぞれに空気供給口を設けるとともに、前記底
壁の裏面に取付けられた複数個のカバー体と、各カバー
体の空気供給口に圧縮空気を供給する圧縮空気発生装置
とを具備することを特徴とする気泡発生浴槽に係るもの
である。

【００１１】そして、上記各カバー体と圧縮空気発生装
置との間に、一つの空気取入口と複数の空気排出口とを
有する空気分配器を介設し、同空気分配器の空気取入口
と圧縮空気発生装置とを連通連結するとともに、各空気
排出口と各カバー体の空気供給口とをそれぞれ対応させ
て連通連結した。

【００１２】さらに、上記カバー体の空気供給口と圧縮
空気発生装置とを連通連結する配管の中途に逆止弁を設
けた。また、同逆止弁は、上記カバー体の空気供給口に
設けることもできる。

【００１３】また、底壁に多数の気泡噴出孔を穿設した
浴槽本体と、前記多数の気泡噴出孔を覆うように前記底
壁の裏面に取付けられるとともに、複数の空気供給口を
設けたカバー体と、同カバー体の空気供給口に圧縮空気
を送気する圧縮空気発生装置と、同圧縮空気発生装置と
連通連結する空気取入口と、カバー体の各空気供給口に
対応して連通連結する複数の空気排出口とを有する空気
分配器とを具備することを特徴とする気泡発生浴槽に係
るものである。

【００１４】

【発明の実施の形態】本発明に係る気泡発生浴槽は、浴
槽本体の底壁に多数の気泡噴出孔を穿設し、同気泡噴出
孔と圧縮空気発生装置とを送気管により連通連結したも
のであり、以下、その構成を具体的に説明する。

【００１５】すなわち、浴槽本体に穿設した前記多数の
気泡噴出孔を複数個毎に区分けして区画部分を形成し、
同区画部分に対応するように分割形成された複数個のカ
バー体を、前記浴槽本体の底壁裏面に固着し、全ての気
泡噴出孔を覆っている。

【００１６】また、カバー体には、それぞれ、圧縮空気
を供給する圧縮空気発生装置と連通連結する空気供給口
を設けており、また、同空気供給口と圧縮空気発生装置
との間には、一つの空気取入口とカバー体の数に応じた
複数の空気排出口とを有する空気分配器を介設してい
る。

【００１７】そして、空気分配器の空気取入口と圧縮空
気発生装置とを連通連結するとともに、各空気排出口と
各カバー体の空気供給口とをそれぞれ対応させて連通連
結している。

【００１８】したがって、空気分配器により分配された
空気は、複数の空気排出口から、同排出口に対応する各
気泡噴出孔へ同時に送気されるので、均一な圧力で浴槽
本体内に気泡を発生させることができる。

【００１９】したがって、入浴者の身体全体にわたって
良好な気泡効果を与えることができる。

【００２０】また、前述したように、カバー体は底壁の
広さと同等ではなく、分割されているので取付けやす
く、施工性が良好となっている。

【００２１】さらに、上記カバー体の空気供給口と圧縮
空気発生装置とを連通連結する送気管の中途に逆止弁を
設けており、圧縮空気を発生しない場合に、浴槽水が圧
縮空気発生装置内に逆流しないようにしている。

【００２２】このときに、逆止弁は、上記カバー体の空
気供給口に設けることが好ましく、かかる構成とすれ
ば、施工しやすくなるとともに、浴槽本体内の浴槽水位
がほとんど下がることがなく都合がよい。

【００２３】また、カバー体を分割形成せずに、底壁の
広さに対応する一体のものとすることもできる。

【００２４】この場合も、カバー体には複数の空気供給
口を設け、各空気供給口と圧縮空気発生装置との間に
は、同圧縮空気発生装置と連通連結する一つの空気取入
口と、前記各空気供給口とそれぞれ連通連結する複数の
空気排出口とを有する空気分配器とを介設する。

【００２５】かかる構成によっても、空気分配器により
空気が複数個所へ分配された後に、気泡噴出口から浴槽
本体内に略均一な圧力で噴出するので、気泡も均一とな
り、入浴者の身体全体にわたって気泡効果を与えること
ができる。

【００２６】

【実施例】この発明の実施例を図面に基づき以下に説明
する。

【００２７】図１に本発明に係る気泡発生浴槽Ａを設置
した浴室ユニットＵを示しており、同浴室ユニットＵの
床面U1上に、一側側壁U2側に寄せた状態で浴槽本体１を
配設している。

【００２８】また、天井壁U3には、壁裏への出入りを可
能とした点検口U4を設けている。なお、同点検口U4は通
常は蓋体により閉塞されている。

【００２９】気泡発生浴槽Ａは、図２及び図３に示すよ
うに、浴槽本体１の底壁10に多数の気泡噴出孔20を穿設
し、同気泡噴出孔20と圧縮空気発生装置４とを送気用主
管６により連通連結し、圧縮空気発生装置４から空気を
供給して、多数の気泡噴出孔20より気泡を発生させ、入
浴者に気泡効果を与えるように構成している。

【００３０】なお、かかる気泡発生浴槽Ａの操作は、浴
室ユニットＵ内に配設した操作盤（図示せず）を介して
行うことができるようにしている。

【００３１】本実施例においては、圧縮空気発生装置４
はファン40（図１参照）を内蔵しており、外気を吸込ん
で高温の圧縮空気を送気可能なものとしている。

【００３２】また、図２に示すように、前記気泡噴出孔
20を環状に複数個穿設して噴出部２を形成するととも
に、同噴出部２を浴槽本体１の底壁10の幅方向に一定の
間隔をあけて複数個設け、気泡噴出孔20を複数個毎に区
分けした区画部としての噴出列2aを形成している。そし
て、同噴出列2aを底壁10の長手方向に一定の間隔をあけ
て６列形成している。

【００３３】さらに、図４に示すように、気泡噴出孔20
は、底壁10に対して垂直方向に穿設するだけでなく、一
部は斜め方向に穿設しており、気泡が広い範囲に発生で
きるようにしている。

【００３４】なお、気泡噴出孔20の径は、十分に気泡を
発生させることができ、かつ、目詰まり防止と塵等の侵
入防止の面から、1.5mm 以下とすることが好ましい。

【００３５】そして、上記各噴出列2aに対応する複数個
のカバー体３を、前記底壁10の裏面に固着して、全ての
気泡噴出孔20を覆うようにしている。

【００３６】このように、カバー体３は、底壁10の広さ
と同等な大きさのカバー体を必要数に分割形成したもの
としているので、取付けやすく施工性が良好となってい
る。

【００３７】また、カバー体３には、それぞれ、圧縮空
気を供給する圧縮空気発生装置４と連通連結する空気供
給口31を設けている。

【００３８】そして、同空気供給口31と圧縮空気発生装
置４との間には、一つの空気取入口51とカバー体３の数
に応じた複数（本実施例では６個）の空気排出口52とを
有する空気分配器５を介設し、同空気取入口51と圧縮空
気発生装置４とを可撓性を有する送気用主管６により連
通連結するとともに、各空気排出口52と各カバー体３の
空気供給口31とを、同じく可撓性を有する送気用枝管61
によりそれぞれ連通連結している。

【００３９】したがって、空気分配器５により分配され
た空気は、複数の空気排出口52から、同排出口52に対応
する各空気供給口31に同時に送気されることになり、噴
出部２の各気泡噴出孔20からは、均一な圧力で浴槽本体
１内に気泡を発生させることができる。

【００４０】したがって、入浴者の身体全体にわたって
良好な気泡効果を与えることができる。

【００４１】上記空気分配器５は、図５に示すように、
エア溜空間53を内部に形成した略筒状の分配器本体50の
一端に、先端に空気取入口51を形成した筒部54を一体的
に連設するとともに、前記本体の一側に形成した面取り
部50a に６個の空気排出口52を形成し、空気取入口51と
各空気排出口52とを前記エア溜空間53を介して連通させ
ている。なお、空気排出口52の数は６個に限るものでな
いことは勿論である。

【００４２】また、本実施例における空気分配器５は、
樹脂成形品としているが、金属加工品としてもよい。

【００４３】そして、各空気排出口52にエア継手７を螺
着し、同エア継手７を介して送気用枝管61を空気分配器
５に簡易に連結できるようにしている。70は継手本体、
71は枝管締結部、52a は雌ねじ部、7aは雄ねじ部であ
る。

【００４４】また、図６及び図７に示すように、カバー
体３の空気供給口31と圧縮空気発生装置４とを連通連結
する配管の中途、すなわち、ここでは、空気供給口31に
弁配設用筒体32を連設し、同筒体32内に形成される弁配
設空間内に逆止弁８を設けており、圧縮空気を発生しな
い場合に、浴槽水が圧縮空気発生装置４内に逆流しない
ようにしている。80は弁ケーシング、81は弁体、82はス
プリング、83は弁ケーシング80の外周に取付けたパッキ
ンである。

【００４５】かかる構成により、逆止弁８の取付けが容
易となり、しかも、浴槽本体１内の浴槽水位がほとんど
下がることがなく都合がよい。

【００４６】また、上記弁配設用筒体32の先端には雌ね
じ部32a を形成し、同雌ねじ部32aに前記エア継手７を
螺合し、同継手７を介して送気用枝管61を連結してい
る。なお、送気用枝管61をカバー体３に連結する場合、
エア継手７に代えてホースバンド等により連結しても構
わない。

【００４７】図６及び図７において、９はカバー体３に
配設したフィルターであり、目の細かい樹脂製のネット
や不織布により形成し、その周縁部をカバー体３に溶着
している。なお、接着剤による接着でもよい。

【００４８】かかるフィルター９を設けることにより、
気泡噴出孔20から侵入する毛髪や塵等がカバー体３内に
溜まることを防止できる。

【００４９】なお、フィルター９を清掃する場合は、浴
槽本体１内から浴槽水を全て抜いた後に、圧縮空気発生
装置４を作動させて空気を送気すればよい。すなわち、
カバー体３内に溜まった水と共に、塵等を気泡噴出孔20
より浴槽本体１内に戻して除去するものである。

【００５０】また、変容例として、カバー体３にフィル
ター９を設ける代わりに、図８に示すように、空気分配
器５内にフィルター9aを装着してもよい。同フィルター
9aはスポンジ状、あるいは、ネット状の筒体に形成され
ており、空気分配器５のエア溜空間53内に配設される。

【００５１】次に、他の実施例として、図９に示すもの
を説明する。

【００５２】これは、先の実施例において、分割形成し
たカバー体３に代えて、浴槽本体１の底壁10に形成した
多数の気泡噴出孔20を全て覆える大きさに形成した単体
のカバー体３としている。

【００５３】カバー体３には、底壁10に設けた噴出列2a
（図２参照）に対応するように、複数の空気供給口31を
設けている。

【００５４】したがって、かかる構成においても、気泡
噴出孔20からは、均一な圧力で浴槽本体１内に気泡を発
生させることができる。

【００５５】ここで、圧縮空気発生装置４の配設個所、
及び、同装置４と空気分配器５との接続について説明す
る。

【００５６】図１に示すように、圧縮空気発生装置４
は、浴室ユニットＵの天井壁U3の裏側面に設置されてお
り、圧縮空気を発生させるための装置以外の電気部品41
等とともに、ユニットボックス4a内に収納されている。

【００５７】また、ユニットボックス4a内には吸音材
（図示せず）を設けるとともに、ファン40等と接触する
個所には防振材（図示せず）を取付けてモータによる振
動や騒音を抑制している。なお、42は天井壁U3の裏側面
に並設した浴室ユニットＵの補強用木材であり、ユニッ
トボックス4aを設置する際の枕木として使用している。

【００５８】43はボックス取付ビスである。

【００５９】圧縮空気発生装置４と空気分配器５とを連
通連結する送気用主管６は、可撓性を有し、天井壁U3を
這って中途で下方へ折曲し、側壁U2の裏面に沿って垂下
するとともに、同側壁U2に設けた挿通孔から浴室ユニッ
トＵ内に伸延している。

【００６０】上記挿通孔は、本実施例では、入浴者から
は見えないように、浴槽本体１と、同浴槽本体１の上縁
11から下方へ垂設した化粧パネル12との間の空間内に設
けている。44は挿通孔に取付けた漏水防止用のパッキン
である。

【００６１】実際に配管施工する際には、一端を空気分
配器５の空気取入口51に連結した送気用主管６の先端
を、浴室ユニットＵ内から上記挿通孔から側壁U2の裏側
に通し、天井壁U3の裏側まで伸延させて接着テープ等で
仮固定し、点検口U4からの作業によって、仮止めされた
送気用主管６の先端を圧縮空気発生装置４に連結すれば
よい。

【００６２】なお、上記送気用主管６は、可撓性を有す
る他、送られる空気の温度を可及的に保持できるよう
に、例えば、ゴムや発泡材等のように保温性を有する材
料で形成するか、あるいは、保温材等で被覆することが
望ましい。

【００６３】以上説明してきた構成により、入浴者が操
作盤によりＯＮ入力すると、圧縮空気発生装置４が作動
して高温の圧縮空気を送気し、圧縮空気発生装置４→送
気用主管６→空気分配器５→送気用枝管61→気泡噴出孔
20と空気が流れ、浴槽本体１の底壁10全体から均一な気
泡を発生させることができ、十分な気泡効果を得ること
ができる。

【００６４】ところで、上記した送気用主管６の配設に
ついては、図１０に示すような方法を採ることもでき
る。

【００６５】すなわち、浴室ユニットＵの側壁U2に送気
用主管６の外径よりも十分に大きな挿通孔45を形成する
とともに、同挿通孔45に嵌合可能で、かつ、送気用主管
６を嵌入する孔47を設けたキャップ体46を用意する。

【００６６】そして、天井壁U3側から伸延させた送気用
主管６の先端を挿通孔45より引き込み、キャップ体46を
通して空気分配器５に連結するとともに、キャップ体46
を挿通孔45に嵌着させるものである。

【００６７】

【発明の効果】 底壁に多数の気泡噴出孔を穿設した浴槽本体と、前記
多数の気泡噴出孔を複数個毎に区分けして覆うように分
割形成され、かつ、それぞれに空気供給口を設けるとと
もに、前記底壁の裏面に取付けられた複数個のカバー体
と、各カバー体の空気供給口に圧縮空気を供給する圧縮
空気発生装置とを具備する構成としたことによりカバー
体取付けの施工性が向上する。

【００６８】上記各カバー体と圧縮空気発生装置との
間に、一つの空気取入口と複数の空気排出口とを有する
空気分配器を介設し、同空気分配器の空気取入口と圧縮
空気発生装置とを連通連結するとともに、各空気排出口
と各カバー体の空気供給口とをそれぞれ対応させて連通
連結したことにより、空気分配器により空気が同圧で分
配されるので、全ての気泡噴出孔から均一な気泡を発生
させることができ、入浴者の全身にわたって十分な気泡
効果を得ることができる。

【００６９】上記カバー体の空気供給口と圧縮空気発
生装置とを連通連結する配管の中途に逆止弁を設けたこ
とにより、圧縮空気を発生させない場合に、浴槽水が圧
縮空気発生装置内に逆流するおそれがない。

【００７０】同逆止弁を、上記カバー体の空気供給口
に設けたので、施工が容易であり、浴槽水の水位が殆ど
下がることがない。

【００７１】底壁に多数の気泡噴出孔を穿設した浴槽
本体と、前記多数の気泡噴出孔を覆うように前記底壁の
裏面に取付けられるとともに、複数の空気供給口を設け
たカバー体と、同カバー体の空気供給口に圧縮空気を送
気する圧縮空気発生装置と、同圧縮空気発生装置と連通
連結する空気取入口と、カバー体の各空気供給口に対応
して連通連結する複数の空気排出口とを有する空気分配
器とを具備する構成としたことにより、空気分配器によ
り空気が同圧で分配されるので、全ての気泡噴出孔から
略均一な気泡を発生させることができ、入浴者の全身に
わたって十分な気泡効果を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る気泡発生浴槽を具備する浴室ユニ
ットの説明図である。

【図２】同気泡発生浴槽の一部を切欠した説明図であ
る。

【図３】同気泡発生浴槽の断面視による説明図である。

【図４】気泡噴出孔の説明図である。

【図５】空気分配器の説明図である。

【図６】カバー体の分解斜視図である。

【図７】同カバー体の断面図である。

【図８】空気分配器にフィルターを配設する場合を示す
説明図である。

【図９】気泡発生浴槽の他の実施例を示す断面視による
説明図である。

【図１０】送気用主管の配設方法の変容例を示す説明図
である。

【図１１】従来の気泡発生浴槽を示す断面視による説明
図である。

【符号の説明】

Ａ 気泡発生浴槽 １ 浴槽本体 ３ カバー体 ４ 圧縮空気発生装置 ５ 空気分配器 ６ 送気用主管 ８ 逆止弁 20 気泡噴出孔 31 空気供給口 51 空気取入口 52 空気排出口 61 送気用枝管

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 櫻井 憲吾 福岡県北九州市小倉北区中島２丁目１番１ 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 野原 俊和 福岡県北九州市小倉北区中島２丁目１番１ 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 高井 宗久 福岡県北九州市小倉北区中島２丁目１番１ 号 東陶機器株式会社内

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】底壁(10)に多数の気泡噴出孔(20)を穿設し
   た浴槽本体(1) と、 前記多数の気泡噴出孔(20)を複数個毎に区分けして覆う
   ように分割形成され、かつ、それぞれに空気供給口(31)
   を設けるとともに、前記底壁(10)の裏面に取付けられた
   複数個のカバー体(3) と、 各カバー体(3) の空気供給口(31)に圧縮空気を供給する
   圧縮空気発生装置(4)と、を具備することを特徴とする
   気泡発生浴槽。
2. 【請求項２】上記各カバー体(3) と圧縮空気発生装置
   (4) との間に、一つの空気取入口(51)と複数の空気排出
   口(52)とを有する空気分配器(5) を介設し、同空気分配
   器(5)の空気取入口(51)と圧縮空気発生装置(4) とを連
   通連結するとともに、各空気排出口(52)と各カバー体
   (3) の空気供給口(31)とをそれぞれ対応させて連通連結
   したことを特徴とする請求項１記載の気泡発生装置。
3. 【請求項３】上記カバー体(3) の空気供給口(31)と圧縮
   空気発生装置(4) とを連通連結する配管の中途に逆止弁
   (8) を設けたことを特徴とする請求項１又は２に記載の
   気泡発生浴槽。
4. 【請求項４】上記カバー体(3) の空気供給口(31)に逆止
   弁(8) を設けたことを特徴とする請求項１又は２に記載
   の気泡発生浴槽。
5. 【請求項５】底壁(10)に多数の気泡噴出孔(20)を穿設し
   た浴槽本体(1) と、 前記多数の気泡噴出孔(20)を覆うように前記底壁(10)の
   裏面に取付けられるとともに、複数の空気供給口(31)を
   設けたカバー体(3) と、 同カバー体(3) の空気供給口(31)に圧縮空気を送気する
   圧縮空気発生装置（４）と、 同圧縮空気発生装置(4) と連通連結する空気取入口(51)
   と、カバー体(3) の各空気供給口(31)に対応して連通連
   結する複数の空気排出口(52)とを有する空気分配器(5)
   と、を具備することを特徴とする気泡発生浴槽。